JPH072839Y2 - 入母屋屋根の小屋組構造 - Google Patents
入母屋屋根の小屋組構造Info
- Publication number
- JPH072839Y2 JPH072839Y2 JP1985169282U JP16928285U JPH072839Y2 JP H072839 Y2 JPH072839 Y2 JP H072839Y2 JP 1985169282 U JP1985169282 U JP 1985169282U JP 16928285 U JP16928285 U JP 16928285U JP H072839 Y2 JPH072839 Y2 JP H072839Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- bundle
- building
- corner
- climbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は鉄骨建築物の小屋組構造、特に入母屋屋根の小
屋組構造に関するものである。
屋組構造に関するものである。
［従来技術］ 従来、木造建築物の入母屋屋根の小屋組には、切妻屋根
の小屋組の妻部分に寄棟小屋組を付加する構法がとられ
ているが、この構法を鉄骨ユニット式プレハブ建築等に
用いると構造強度上、また意匠外観上種々の問題があ
る。
の小屋組の妻部分に寄棟小屋組を付加する構法がとられ
ているが、この構法を鉄骨ユニット式プレハブ建築等に
用いると構造強度上、また意匠外観上種々の問題があ
る。
第２図は上記構法をプレハブ建築に用いた場合の構造を
モデル的に示す平面図であつて、鉄骨ラーメン構造の組
合せよりなる建物本体１には切妻屋根小屋組２が設置さ
れ、建物本体１の左右両端には切妻屋根小屋組２の妻部
分の下部に接して寄棟小屋組３が支持せしめられる。し
かしながら切妻屋根小屋組２の束21は建物本体１の柱11
の直上に位置せず、構造強度上問題があり、強度充分に
するためには建物本体１に新しく梁や柱を付設しなけれ
ばならない。
モデル的に示す平面図であつて、鉄骨ラーメン構造の組
合せよりなる建物本体１には切妻屋根小屋組２が設置さ
れ、建物本体１の左右両端には切妻屋根小屋組２の妻部
分の下部に接して寄棟小屋組３が支持せしめられる。し
かしながら切妻屋根小屋組２の束21は建物本体１の柱11
の直上に位置せず、構造強度上問題があり、強度充分に
するためには建物本体１に新しく梁や柱を付設しなけれ
ばならない。
また、建物本体１の両端と切妻屋根小屋組２の妻部分と
を合致させて小屋組２の束21を建物本体１の柱11上の梁
12に支持させ、この妻部分に寄棟小屋組３を付設するこ
とも考えられるが、建物本体１の側面に寄棟小屋組３を
支持するための柱および梁よりなる構造体を付加しない
限り寄棟小屋組部分の大きさ等が著るしく制限される。
を合致させて小屋組２の束21を建物本体１の柱11上の梁
12に支持させ、この妻部分に寄棟小屋組３を付設するこ
とも考えられるが、建物本体１の側面に寄棟小屋組３を
支持するための柱および梁よりなる構造体を付加しない
限り寄棟小屋組部分の大きさ等が著るしく制限される。
従って鉄骨建築物、特にユニット式プレハブ建築物にお
いては、入母屋屋根は未だ実用化の段階に入つていな
い。
いては、入母屋屋根は未だ実用化の段階に入つていな
い。
［本考案が解決しようとする問題点］ 本考案は鉄骨建築物において、既存の寄棟屋根の小屋組
をそのまま利用し、かつ上記の如く建物本体の柱と屋根
の束との位置関係に制約されることなく形状自由度の大
きい入母屋屋根の小屋組構造を提供し、もつて従来の問
題点を解決することを目的とするものである。
をそのまま利用し、かつ上記の如く建物本体の柱と屋根
の束との位置関係に制約されることなく形状自由度の大
きい入母屋屋根の小屋組構造を提供し、もつて従来の問
題点を解決することを目的とするものである。
［問題点を解決するための手段］ 本考案は寄棟屋根小屋組に切妻部分を付加することで入
母屋屋根小屋組を構成する。即ち、第１図に例示するよ
うに、建物本体１上に設けた寄棟屋根小屋組４の棟木梁
41の先端に追加棟木梁５を設けて棟木梁を延長せしめ、
追加棟木梁５の先端から寄棟屋根小屋組４の両すみ木梁
43へ登り梁６を架設して入母屋屋根小屋組を構成する。
登り梁６はすみ木梁43に、束42の柱頭との結合部と各す
み木梁43間に横架した梁12との結合部間の中間位置で結
合する。追加棟木梁５はほお杖７により束42に支持せし
める。
母屋屋根小屋組を構成する。即ち、第１図に例示するよ
うに、建物本体１上に設けた寄棟屋根小屋組４の棟木梁
41の先端に追加棟木梁５を設けて棟木梁を延長せしめ、
追加棟木梁５の先端から寄棟屋根小屋組４の両すみ木梁
43へ登り梁６を架設して入母屋屋根小屋組を構成する。
登り梁６はすみ木梁43に、束42の柱頭との結合部と各す
み木梁43間に横架した梁12との結合部間の中間位置で結
合する。追加棟木梁５はほお杖７により束42に支持せし
める。
［作用効果］ 本考案では登り梁６を、すみ木梁43の上記中間位置に架
設することで、入母屋屋根の切妻部分の大きさ等を変化
させることができ設計自由度が増す。追加棟木梁５はこ
れをほお杖７により支持して屋根荷重を負担しているか
ら、登り梁６をすみ木梁43の上記中間位置に架設して
も、すみ木梁43は屋根荷重に充分耐えることができる。
また、登り梁６をすみ木梁43の上記中間位置に架設した
ので、梁12に制約されることなく切妻部分の前方に天窓
を設けることができる等の設計上の利点がある。この場
合、追加棟木梁５はほお杖７により束42に支持せしめら
れているから、すみ木梁43の屋根荷重負担は軽減され、
従ってすみ木梁43の適宜の位置に登り梁６を架設するこ
とができる。また小屋組の構成部材はそのほとんどが既
存の寄棟屋根小屋組から構成されており、僅かな部材の
追加で入母屋屋根小屋組を構成することができる。
設することで、入母屋屋根の切妻部分の大きさ等を変化
させることができ設計自由度が増す。追加棟木梁５はこ
れをほお杖７により支持して屋根荷重を負担しているか
ら、登り梁６をすみ木梁43の上記中間位置に架設して
も、すみ木梁43は屋根荷重に充分耐えることができる。
また、登り梁６をすみ木梁43の上記中間位置に架設した
ので、梁12に制約されることなく切妻部分の前方に天窓
を設けることができる等の設計上の利点がある。この場
合、追加棟木梁５はほお杖７により束42に支持せしめら
れているから、すみ木梁43の屋根荷重負担は軽減され、
従ってすみ木梁43の適宜の位置に登り梁６を架設するこ
とができる。また小屋組の構成部材はそのほとんどが既
存の寄棟屋根小屋組から構成されており、僅かな部材の
追加で入母屋屋根小屋組を構成することができる。
［実施例］ 第１図は本考案を鉄骨プレハブ住宅に適用した実施例を
示すもので、建物本体１は梁12および柱11よりなる鉄骨
ラーメンユニットの組合せにより構成してある。
示すもので、建物本体１は梁12および柱11よりなる鉄骨
ラーメンユニットの組合せにより構成してある。
上記建物本体１上には、柱11にて支持された梁12の交叉
部に立設した左右対称位置の束42の柱頭に掛けわたした
棟木梁41、束42の柱頭から建物本体１の出隅をなす梁12
の結合部に掛けわたしたすみ木梁43よりなる寄棟屋根小
屋組４が構成してある。以上は従来より行なわれている
寄棟屋根の小屋組構造である。
部に立設した左右対称位置の束42の柱頭に掛けわたした
棟木梁41、束42の柱頭から建物本体１の出隅をなす梁12
の結合部に掛けわたしたすみ木梁43よりなる寄棟屋根小
屋組４が構成してある。以上は従来より行なわれている
寄棟屋根の小屋組構造である。
上記束42の柱頭からは一端を該柱頭に固定した追加棟木
梁５が棟木梁41の延長方向に延設してあり、この追加棟
木梁５はこれと束42との間に掛けわたしたほお杖７によ
り支持せしめてある。また、追加棟木梁５の先端と上記
すみ木梁43の間には登り梁６が掛けわたしてある。すみ
木梁43間には建物本体１の梁12が横架されてすみ木梁43
の下端部を支持しており、上記登り梁６は、一端が上記
追加棟木梁５の先端に結合せしめてあり、他端が、束42
の柱頭との結合部と梁12との結合部の中間位置において
すみ木梁43に結合せしめてある。かくして、寄棟屋根小
屋組４に、ほお杖７により支持された追加棟木梁５と登
り梁６よりなる妻木部分を付加することにより入母屋屋
根小屋組が構成される。
梁５が棟木梁41の延長方向に延設してあり、この追加棟
木梁５はこれと束42との間に掛けわたしたほお杖７によ
り支持せしめてある。また、追加棟木梁５の先端と上記
すみ木梁43の間には登り梁６が掛けわたしてある。すみ
木梁43間には建物本体１の梁12が横架されてすみ木梁43
の下端部を支持しており、上記登り梁６は、一端が上記
追加棟木梁５の先端に結合せしめてあり、他端が、束42
の柱頭との結合部と梁12との結合部の中間位置において
すみ木梁43に結合せしめてある。かくして、寄棟屋根小
屋組４に、ほお杖７により支持された追加棟木梁５と登
り梁６よりなる妻木部分を付加することにより入母屋屋
根小屋組が構成される。
しかして本考案の小屋組構造によれば、既存の寄棟屋根
小屋組をそのまま利用し、これに僅かな部品を付加する
のみで入母屋屋根小屋組を構成することができる。また
本構造では建物本体の柱位置に関係なく切妻部分を特に
本考案では追加棟木梁５をほお杖７により支持させてす
み木梁43の屋根荷重を軽減し、登り梁６をすみ木梁43の
上記中間位置に架設したから、切妻部分の大きさを選ぶ
ことができ設計自由度が大きくなる。また登り梁６と、
その前方の梁12との間に間隔が確保されるから、この間
で梁12に邪魔されることなく天窓を設けることができ、
この点においても設計自由度が大きくなる。また、追加
棟木梁５をほお杖７により安定に支持せしめた上で、両
登り梁６の架設をそれぞれ行なうことができるから、切
妻部分構築の作業を容易にするとともに、作業者数を減
らすことができる。特に本考案では、追加棟木梁５はほ
お杖７で束42に支持されているから、すみ木梁43の受け
持つ屋根荷重が小さくなる。従って登り梁６を、すみ木
梁43と梁12との結合部に限らず、すみ木梁43の適宜の位
置に結合できるから設計自由度は極めて大きい。本考案
は鉄骨建築物、特にプレハブ建築物に適用して極めて有
効であり、寄棟屋根小屋組に新に入母屋屋根小屋組を屋
根バリエーションに加えることができる。
小屋組をそのまま利用し、これに僅かな部品を付加する
のみで入母屋屋根小屋組を構成することができる。また
本構造では建物本体の柱位置に関係なく切妻部分を特に
本考案では追加棟木梁５をほお杖７により支持させてす
み木梁43の屋根荷重を軽減し、登り梁６をすみ木梁43の
上記中間位置に架設したから、切妻部分の大きさを選ぶ
ことができ設計自由度が大きくなる。また登り梁６と、
その前方の梁12との間に間隔が確保されるから、この間
で梁12に邪魔されることなく天窓を設けることができ、
この点においても設計自由度が大きくなる。また、追加
棟木梁５をほお杖７により安定に支持せしめた上で、両
登り梁６の架設をそれぞれ行なうことができるから、切
妻部分構築の作業を容易にするとともに、作業者数を減
らすことができる。特に本考案では、追加棟木梁５はほ
お杖７で束42に支持されているから、すみ木梁43の受け
持つ屋根荷重が小さくなる。従って登り梁６を、すみ木
梁43と梁12との結合部に限らず、すみ木梁43の適宜の位
置に結合できるから設計自由度は極めて大きい。本考案
は鉄骨建築物、特にプレハブ建築物に適用して極めて有
効であり、寄棟屋根小屋組に新に入母屋屋根小屋組を屋
根バリエーションに加えることができる。
第１図は本考案の小屋組構造の実施例を示す斜視図、第
２図は切妻屋根小屋組に寄棟屋根小屋組を付加して入母
屋屋根小屋組を構成した場合の平面モデル図である。 １……建物本体 11……柱 ４……寄棟屋根小屋組 41……棟木梁 42……束 43……すみ木梁 ５……追加棟木梁 ６……登り梁 ７……ほお杖
２図は切妻屋根小屋組に寄棟屋根小屋組を付加して入母
屋屋根小屋組を構成した場合の平面モデル図である。 １……建物本体 11……柱 ４……寄棟屋根小屋組 41……棟木梁 42……束 43……すみ木梁 ５……追加棟木梁 ６……登り梁 ７……ほお杖
Claims (1)
- 【請求項１】鉄骨建築物の小屋組構造において、建物本
体に立設された束、建物本体の左右対称位置の束の柱頭
間に掛けられた棟木梁および束の柱頭から建物本体の出
隅に掛けられたすみ木梁より構成された寄棟屋根小屋組
の上記棟木梁の先端に追加棟木梁を延設するとともに、
追加棟木梁をほお杖を介して上記束に支持せしめ、該追
加棟木梁の先端から、上記すみ木梁の束の柱頭との結合
部と各すみ木梁間に横架した梁との結合部の中間位置
に、登り梁を架設したことを特徴とする入母屋屋根の小
屋組構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985169282U JPH072839Y2 (ja) | 1985-11-01 | 1985-11-01 | 入母屋屋根の小屋組構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985169282U JPH072839Y2 (ja) | 1985-11-01 | 1985-11-01 | 入母屋屋根の小屋組構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6279014U JPS6279014U (ja) | 1987-05-20 |
| JPH072839Y2 true JPH072839Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31102943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985169282U Expired - Lifetime JPH072839Y2 (ja) | 1985-11-01 | 1985-11-01 | 入母屋屋根の小屋組構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072839Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5855305A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-04-01 | Agency Of Ind Science & Technol | 水の熱・電気化学的分解による水素の製造方法 |
-
1985
- 1985-11-01 JP JP1985169282U patent/JPH072839Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6279014U (ja) | 1987-05-20 |
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