JPH07283993A - 映像情報処理装置 - Google Patents

映像情報処理装置

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Publication number
JPH07283993A
JPH07283993A JP6073290A JP7329094A JPH07283993A JP H07283993 A JPH07283993 A JP H07283993A JP 6073290 A JP6073290 A JP 6073290A JP 7329094 A JP7329094 A JP 7329094A JP H07283993 A JPH07283993 A JP H07283993A
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JP
Japan
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area
display
predetermined area
screen
sight
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Application number
JP6073290A
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English (en)
Inventor
Katahide Hirasawa
方秀 平沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面内における映像情報取り込み領域の表示
の有無を、装置の動作状態に応じて最適制御する。また
必要な場合にのみ前記映像情報取り込み領域を表示し、
不要なときは領域表示を消去為のモニタ画面の煩雑化を
極力避け、必要な場合にのみ前記映像情報取り込み領域
を前記モニタ上に表示する。 【構成】 視線検出装置あるいはマウス,ジヨイステイ
ツクによつて、焦点検出領域あるいは測光領域の画面内
における位置を設定可能なビデオ一体型カメラにおい
て、前記焦点検出領域あるいは測光領域の画面内におけ
る位置を変更する場合には、その領域を画面内に表示
し、その位置設定動作を終了した後は、領域表示を消し
て画面の煩雑化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理する画面内で点や
面を指定する時、指定された場所を表示する手段を有す
る映像情報取り込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ一体型カメラをはじめとする民生
用撮像機器の分野では、より簡単により高品位な画像を
得る為、様々な工夫が為されてきている。近年では標準
的に装備されているオートフォーカス(AF)や自動露
出調節(AE)は、焦点や露出を撮影の度に調節すると
いう煩わしさを排除して操作者の負担を軽減する為のも
のであって、簡単に良い画像を得るという目的を果たす
機能の端的な例であると言える。
【0003】ところでAFやAEは、カメラ等の撮像機
器が予め設定されている云わば「勝手に」撮影状況を判
断し、その状況に適するであろう状態にレンズ位置や絞
りを調節する機構であるから、撮影者の撮影意図が映像
に反映されない場合も少なからず発生する。
【0004】例えば遠くの被写体と近くの被写体が撮像
画面内に共存している場合、撮像画面全体の情報でAF
動作を実行すると、上記複数の被写体の内の何れかには
合焦するであろうが、撮像機器にはそれが果たしてピン
トを合わせたい主被写体であるかどうかの判断がつかな
い。
【0005】また同様に明るい空を背景として主被写体
を撮影する場合、画面全体の情報でAE動作を実行する
と、空の明るさに合わせて絞りを調節するので、主被写
体が黒くつぶれてしまう結果になる。
【0006】このような状況を出来るだけ回避する為、
撮像画面の中央にある被写体について重点的に測距・測
光し、その結果をもとにAF及びAEを実行する手法を
とるのが一般的である。これは撮影者が撮影するとき、
主被写体を画面中央に据える場合が多いことを根拠とし
ている。
【0007】しかしながらこの手法は、主被写体を画面
中央以外の場所に置いた場合、ピントや露出を主被写体
に対して適切に調節できないことがあるという欠点を有
している。この欠点による撮影の失敗を抑える為、かつ
てはフアインダ画面内に測距・測光領域を示す表示を行
っているものが数多くあったが、フアインダ画面が煩雑
になり、撮影している画面が見難くくなるという理由か
ら、最近は測距・測光領域表示を行わない傾向にある。
【0008】一方、本出願人は、主被写体が撮像画面内
のどこにあってもそれに最適なピントや露出が得られる
様、特願平4−154165で、フアインダを見ている
撮影者が、視線で主被写体を選択することが出来る撮影
装置を提案した。この撮影装置によれば、測距・測光領
域を限定しながら、主被写体の位置を自由に変更するこ
とが出来る。
【0009】この場合、撮影装置が撮影者の視線位置又
はその他の位置指定装置の位置を検出し、その検出位置
に対応させて測距・測光領域を移動させる。従って撮像
装置側で認識している位置に移動した測距・測光領域位
置を撮影者に知らせ、撮影者自身で指定位置と撮像装置
の認識位置が一致していることを確認ができる様にした
方が正確かつ便利である。そこで本発明の出願人は、特
願平3−218574号で、視線位置検出結果をフアイ
ンダ画面上にスーパーインポーズする手段を有するビデ
オカメラの提案を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、映像情
報の取り込み領域については、視線検出装置により取り
込み領域を変更する場合、該領域をフアインダ画面内に
表示した方が一般的には便利であるが、取り込み領域が
固定されている場合には、フアインダ画面を煩雑にしな
い為に該領域表示はない方が良い。
【0011】しかしながら、これらの機能を兼ね備え、
適宜選択できるような装置は従来はなく、またスイツチ
等によって前記2つの機能を適宜選択できる装置を構成
したとしても、その都度切り換え動作を行わなければな
らず、操作性が低下する。
【0012】また前記視線検出等の機能を選択していて
前記領域表示を行っている場合であっても、取り込み領
域位置が確定した後は、前記取り込み領域位置を再度変
更しない限り領域表示は必要なく、表示が継続している
とフアインダ画面が見にくいという不便さを生ずる。
【0013】ここで、視線検出装置に変わる入力装置と
して所謂ジヨイステツクやマウス等を用いる場合を想定
すると、現取り込み領域位置からの相対的移動量を検出
して次の取り込み領域位置を決定する場合には、取り込
み領域位置表示を行ってその都度移動の様子を管理する
必要があるが、視線位置検出手段はフアインダ内の絶対
位置を検出する手段であるから、視線位置検出系の精度
が十分であれば指定位置をフアインダ内に改めて表示す
る必要はなく、該表示はフアインダ画面を煩雑にするだ
けの有害なものとなる。
【0014】そこで、本願の課題は、上記の問題点を解
消し、前記映像情報取り込み領域が操作者によって移動
可能な映像情報処理装置に於いて、映像の状況を監視す
る為のモニタ画面の煩雑化を極力避け、必要な場合にの
み前記映像情報取り込み領域を前記モニタ上に表示する
ことを可能とした映像情報処理装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための為の手段及び作用】上記の課題
を達成するために、本願の請求項1に記載の発明によれ
ば、映像情報を入力する映像入力手段と、前記映像入力
手段によつて入力された映像情報を画面に表示する表示
手段と、前記画面内の所定領域内に相当する前記入力映
像情報を取り込む映像情報取り込み手段と、前記所定領
域の前記画面内における位置を変更する領域制御手段
と、前記所定領域の前記画面内における位置を固定する
領域固定手段と、前記領域制御手段と、前記領域固定手
段とを選択的に動作可能となす選択手段と、前記選択手
段によって前記領域制御手段が選択されているときには
前記所定領域の状態を示す信号を前記表示手段に供給し
て前記映像情報に重畳して表示させ、前記領域固定手段
が選択されているときには前記所定領域の状態を示す信
号の前記表示手段への供給を禁止する表示制御手段とを
備えることにより、前記所定領域の位置を変更するため
にその位置の確認が必要な場合のみ、その領域表示を入
力された映像情報に重畳して表示し、前記所定領域の位
置の変更を行つておらず位置の確認の必要が無い場合に
は、その領域表示を行わない様にして画面の煩雑化を防
止することができる。
【0016】また上記本願の請求項2に記載の発明によ
れば、前記映像入力手段は撮像手段を含み、前記表示手
段はモニタデイスプレイとしたので、特にビデオカメラ
等のように撮影動作をモニタしながら、領域の移動、設
定を行うことができ、操作性がよい。
【0017】また上記本願の請求項3に記載の発明によ
れば、前記所定領域を焦点検出領域とし、さらに前記映
像情報取り込み手段によつて取り込まれた前記焦点検出
領域内に相当する映像信号中より焦点状態に応じて変化
する所定の焦点評価値を検出する焦点検出手段を備えた
ので、ビデオカメラ等の映像機器において、主要被写体
に正確に操作者の意志を反映したAF動作を行うことが
可能となる。
【0018】また上記本願の請求項4に記載の発明によ
れば、前記所定領域を測光領域とし、さらに前記映像情
報取り込み手段によつて取り込まれた前記測光領域内に
相当する映像信号中より露出状態に応じて変化する所定
の測光評価値を検出する露出制御手段を備えたので、ビ
デオカメラ等の映像機器において、主要被写体に正確に
操作者の意志を反映したAE動作を行うことが可能とな
る。
【0019】また上記本願の請求項5に記載の発明によ
れば、前記領域制御手段を、前記画面内における操作者
の視線位置を検出する視線検出手段で構成したので、検
出された視線位置に前記所定領域を移動する際に、その
視線位置が明確に表示されるため、操作が容易で精度の
高い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0020】また上記本願の請求項6に記載の発明によ
れば、前記領域制御手段は、マニユアル操作により前記
所定領域を前記画面内に任意の位置に移動可能な、マウ
ス,ジヨイステイツク等から構成したので、設定動作時
にその設定位置を明確に表示することにより、精度の高
い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0021】また上記本願の請求項7に記載の発明によ
れば、前記表示制御手段により、前記所定領域を表す枠
を前記表示手段に供給して前記映像情報に重畳して表示
させるように構成したので、所定領域の位置だけでなく
その範囲を同時に確認することができ、より高精度の領
域設定動作を行うことが可能となる。
【0022】また上記本願の請求項8に記載の発明によ
れば、映像情報を入力する映像入力手段と、前記映像入
力手段によつて入力された映像情報を画面に表示する表
示手段と、前記画面内の所定領域内に相当する前記入力
映像情報を取り込む映像情報取り込み手段と、前記所定
領域の前記画面内における位置を変更する領域制御手段
と、前記領域制御手段によつて前記所定領域の前記画面
内における位置が変更されたときには前記所定領域の表
示信号を前記表示手段に供給して前記映像情報に重畳し
て表示させ、前記所定領域の前記画面内における位置が
変更されていない場合には前記所定領域の表示信号の前
記表示手段への供給を禁止する表示制御手段とを備える
ことにより、前記所定領域の状態が変化することによっ
て前記所定領域の状態の確認が必要な場合のみその領域
表示を映像情報に重畳して行つて領域設定動作を容易と
し、前記所定領域の状態が変化せず、その状態を継続的
に確認する必要が無い場合には分割領域の状態の表示を
消して画面の煩雑化を防止することができる。
【0023】また上記本願の請求項9に記載の発明によ
れば、前記表示制御手段を、前記所定領域の表示信号を
前記映像情報に重畳した状態で、前記所定領域の位置の
変更が所定時間行われないとき、前記所定領域の表示を
消去するように構成したので、領域表示を消す動作を自
動的に行うことができ、スイツチ操作が不要となり、操
作の簡略化に有効である。
【0024】また上記本願の請求項10に記載の発明に
よれば、前記表示制御手段を、前記所定領域の表示を消
去した後、前記所定領域が変更された場合には、前記所
定領域の表示を再度行うように構成したので、領域設定
時には自動的に領域表示を再開することができ、操作の
簡略化に有効である。
【0025】また上記本願の請求項11に記載の発明に
よれば、撮像画面に形成された像を光電変換して撮像信
号を出力する撮像手段と、前記撮像手段より出力された
撮像信号をモニタ画面に表示する表示手段と、前記前記
撮像画面内における所定領域内に相当する前記撮像信号
を取り込む信号取り込み手段と、前記所定領域の前記撮
像画面内における位置を変更する領域制御手段と、前記
領域制御手段により前記所定領域の位置が変更されてい
る場合には、前記所定領域の位置を前記表示手段に供給
して前記撮像信号に重畳して表示し、前記所定領域の位
置が変更されていない場合には、前記所定領域の位置の
前記モニタ画面への表示を行わない表示制御手段とを備
え、前記所定領域の状態が変化した場合やその他前記所
定領域の状態の確認が必要な場合のみ前記所定領域の表
示を映像に重畳して領域設定及び確認を容易とし、前記
確認の必要が無いときには分割領域の状態の表示を行わ
ない様にし、画面の煩雑化を防止できる。
【0026】また上記本願の請求項12に記載の発明に
よれば、前記表示手段を電子ビユーフアインダで構成し
たので、めんどうなスイツチ操作を行うことなくビデオ
カメラの撮影を行いながら、領域設定を行うことができ
る。
【0027】また上記本願の請求項13に記載の発明に
よれば、前記所定領域を焦点検出領域とし、さらに前記
信号取り込み手段によつて取り込まれた前記焦点検出領
域内に相当する撮像信号中より焦点状態に応じて変化す
る所定の焦点評価値を検出する焦点検出手段を備えたの
で、主要被写体に正確に操作者の意志を反映したAF動
作を行うことが可能となる。
【0028】また上記本願の請求項14に記載の発明に
よれば、前記所定領域を測光領域とし、さらに前記信号
取り込み手段によつて取り込まれた前記測光領域内に相
当する撮像信号中より露出状態に応じて変化する所定の
測光評価値を検出する露出制御手段を備えたので、ビデ
オカメラ等の映像機器において、主要被写体に正確に操
作者の意志を反映したAE動作を行うことが可能とな
る。
【0029】また上記本願の請求項15に記載の発明に
よれば、前記領域制御手段を、前記画面内における操作
者の視線位置を検出する視線検出手段で構成したので、
検出された視線位置に前記所定領域を移動する際に、そ
の視線位置が明確に表示されるため、操作が容易で精度
の高い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0030】また上記本願の請求項16に記載の発明に
よれば、前記領域制御手段は、マニユアル操作により前
記所定領域を前記画面内に任意の位置に移動可能な、マ
ウス,ジヨイステイツク等から構成したので、設定動作
時にその設定位置を明確に表示することにより、精度の
高い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0031】
【実施例】
(第1の実施例)図1は本発明の第1の実施例の基本構
成ブロツク図である。本実施例ではビデオ一体型カメラ
に本発明を用いた場合について説明を行う。
【0032】同図に於いてEYEは操作者のビデオ一体
型カメラのフアインダを除く眼球を示し、1は視線検出
装置ブロツクを示す。2は操作者のフアインダ画面内の
視線位置を検出する為、眼球に赤外線を照射する赤外発
光ダイオード(IRED)、3は赤外発光ダイオードを
駆動するドライバ、4は眼球EYEで反射した赤外発光
ダイオード2からの赤外線を受光する受光センサでたと
えばCCDが用いられる。5は受光センサ4の出力信号
を増幅する増幅器、6は増幅器5の出力信号に基づいて
操作者の眼球EYEの視線位置を解析する視線検出回路
である。
【0033】そしてこの視線検出装置は、操作者の眼球
にIRED2より赤外線を照射し、その反射光をCCD
3で受光し、その眼球像を視線検出回路6で解析するこ
とによつてフアインダ画面内における注視点を検出する
ものである。
【0034】またこの視線検出装置は、本実施例では、
ビデオ一体型カメラのフアインダ(図9のF)内にユニ
ツト化されて配されている。したがつて視線検出装置付
きビユーフアインダユニツとして、フアインダ画面に表
示された画像を注視することにより、各種制御を行うこ
とができ、汎用性も高く、ビデオカメラ以外の分野で
も、制御、選択に用いる画像を表示する表示画面と、そ
の画面内における注視点を検出する視線検出装置を備え
た視線検出ユニツトとして広く応用できる。
【0035】OBは被写体、7は撮影レンズ光学系、8
は固定の第1群レンズ、9は変倍レンズ、10は絞り、
11は固定の第3群レンズ、12は焦点調節を行うとと
もに変倍動作時のピント面移動を補正する補正機能を兼
ね備えたフォーカスコンペレンズであり、これらによつ
て撮影レンズ光学系が構成されている。
【0036】また13は変倍レンズ9を移動する変倍レ
ンズモータ、14は変倍レンズモータ9を駆動する変倍
レンズドライバ、15は絞り10を駆動して開口量を制
御するIGメータ、16はIGメータを駆動するIGド
ライバ、17はフオーカスコンペレンズを移動するフオ
ーカスコンペレンズモータ、18はフオーカスコンペレ
ンズモータを駆動するフオーカスコンペレンズドライバ
である。
【0037】19はCCD等の撮像素子、20は撮像素
子19より出力された撮像信号を所定のレベルに増幅す
る増幅器、21は増幅器20の出力信号より輝度信号と
色信号を生成するとともに、ブランキング処理,同期信
号の付加,ガンマ補正等の信号処理を施して規格化され
たテレビジヨン信号に変換するカメラ信号処理ブロツ
ク、22は増幅器、23は増幅器22より出力されたテ
レビジヨン信号を液晶モニタ等で構成された電子ビユー
フアインダを駆動して表示するためのLCD表示回路、
24液晶モニタによる電子ビユーフアインダである。電
子ビユーフアインダ24はたとえばCRTでもよい。
【0038】またカメラ信号処理ブロツク21より出力
されたテレビジヨン信号は、ビデオテープレコーダVT
Rへと供給され、図示しない磁気テープ等に記録され
る。またVTRによつて再生された画像情報をLCD表
示回路23へと供給することにより、電子ビユーフアイ
ンダ24にて再生することができる。これらの録画,再
生の切換動作は、後述するシステムマイコン30によつ
て操作者の操作によつて行われる。
【0039】25は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号に対して、後述の枠生成回路の指
令に基づいて画面内に設定された所定の測光領域内に相
当する撮像信号をサンプリングし、その輝度レベルが一
定となるようにIGドライバ16を制御して絞り10の
開口量を調節し、撮像光量を適切に保つ為の絞り制御回
路である。
【0040】尚、絞り制御回路25内には、前記測光領
域内に相当する撮像信号をサンプリングするためのゲー
ト回路、測光領域内の撮像信号の輝度レベルの平均値を
求めるための積分回路等が含まれている。また絞り制御
は、測光領域内の撮像信号のみを用いれば、部分測光あ
るいはスポツト測光となり、測光領域内の信号の重み付
けを大きくし、測光領域以外の領域の重みを小さくして
平均する方法をとれば、中央重点測光となる。さらに画
面内に複数の測光領域を設定し、それぞれに複数の重み
付けを施せば所謂の多分割測光となる。
【0041】26は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号中より例えば焦点状態に応じてレ
ベルが変化する高周波成分等の焦点評価用の信号を生成
する為のAF評価値処理回路である。このAF評価値処
理回路26内には、撮像信号中の前記高周波成分を抽出
するバンドパスフイルタ,後述の枠生成回路の指令に基
づいて画面内に設定された焦点検出に用いる所定の領域
すなわち焦点検出領域(測距領域)内に相当する撮像信
号のみを通過させてサンプリングするゲート回路が設け
られている。
【0042】27はAF評価値処理回路26や絞り制御
回路25内に設けられた、それぞれ焦点検出領域,測光
領域を設定するためのゲート回路の開閉タイミングを制
御するゲート信号を発生するための枠生成回路で、前記
各ゲート回路の開閉タイミングを制御することにより、
撮像画面の映像情報を取り込むときの取り込み領域の位
置及び大きさを自在に設定することができる。
【0043】また枠生成回路27は焦点検出領域や測光
領域をフアインダ画面内に表示するため、LCD表示回
路23に領域表示信号を出力しており、これによつて増
幅器22からの映像信号に焦点検出領域や測光領域の表
示信号を重畳して電子ビユーフアインダの画面に表示す
ることができる。また枠生成回路27とLCD表示回路
23との間には、枠生成回路27より出力された領域信
号のLCD表示回路23への供給をON,OFFするス
イツチ28が設けられており、このスイツチをONすれ
ば、領域表示をフアインダ画面内に表示可能となり、O
FFにすれば領域表示をフアインダ画面より消去するこ
とができる。
【0044】29はAF評価値処理回路26の出力信号
や変倍レンズ9の駆動に基づいてフオーカスコンペレン
ズを制御してフオーカシングや変倍時のピント補正を実
行するとともに、後述の視線検出情報に基づいて焦点検
出領域や測光領域の画面内における位置を変更すべく枠
生成回路27を制御するAF制御用マイクロコンピユー
タ(以下AFマイコンと称す)である。またAFマイコ
ンは、視線検出回路6を制御するとともに、視線検出回
路6より操作社の視線位置の情報を受け取り、焦点検出
領域や測光領域の移動や、その他視線検出を用いた制御
を行うとともに、スイツチ28のON,OFFを制御し
て焦点検出領域や測光領域領域のフアインダ画面内にお
ける表示のON,OFF制御を行う。
【0045】30はビデオ一体型カメラのシステム全体
の制御を行うシステム制御用マイクロコンピユータ(以
下システムマイコンと称す)、31は視線検出回路6に
よつて視線位置を検出し、前記焦点検出領域,測光領域
等の画像情報取り込み領域を視線検出位置に移動する視
線検出制御モードと、視線位置を無視して所定位置に前
記焦点検出領域,測光領域等の画像情報取り込み領域を
固定するかを選択する為の視線ON/OFFスイツチユ
ニツト、32は後述する視線AFモード時、評価値取り
込み領域すなわち焦点検出領域を視線で画面内の任意の
位置に移動させて固定する為の視線ホールドスイツチ、
33は変倍レンズ9を駆動してズーミングを行うための
ズームスイツチで、これらのスイツチ操作による各種動
作はシステムマイコン30によつて統括して制御され、
レンズ制御及び視線検出に関する制御はAFマイコン2
9を介して行われる。詳細は後述する。また34は撮像
素子19及び視線検出用のセンサであるCCDを駆動す
るドライバである。
【0046】図2は図1の視線検出装置ブロツク1の詳
細な構成図である。同図に於いて、図1と同等の機能を
有するブロツクには図1と同じ番号を付して説明する。
【0047】IREDドライバ3は視線検出回路6から
の制御信号によってIRED2を駆動して発光させる。
IREDは2個設けられている。IRED2から発せら
れた赤外光は眼球EYEで反射し、その反射赤外光は接
眼レンズ101を介して赤外光だけを反射し、可視光は
透過させるダイクロイツクミラー102に至る。ダイク
ロイツクミラー202で反射され光路を変更された反射
赤外光は、結像レンズ103を介して視線検出センサと
してのCCDイメージセンサ4の撮像面に結像される。
127はイメージセンサであるところのCCDを駆動す
る回路である。
【0048】CCD4に入射された眼球反射光は、電気
信号に変換され、増幅器5を介して視線検出回路6へと
供給される。眼球EYEは電子ビユーフアインダ24の
表示画面を見ており、CCD4の撮像画面と電子ビユー
フアインダ24の画面とは互いに対応しており、CCD
4の撮像画面内における注視点を求めれば、電子ビユー
フアインダ24の表示画面内における注視点を検出する
ことができる。
【0049】この視線検出置ブロツクの構成により、視
線検出回路6では、増幅器5の出力信号から電子ビユー
フアインダの表示画面内における視線位置座標を検出す
る。そして検出された視線位置座標情報は、AFマイコ
ン29へと伝送される。
【0050】尚、視線CCD4の出力に基づいて、視線
位置座標を演算する手段としては、種々の方式がある
が、たとえば本出願人によつて出願されている特願平3
−218574号、特願平4−154165号公報に開
示した方式を用いることができる。
【0051】図1の構成によるビデオ一体型カメラは、
そのAF方式として所謂テレビジヨンAF方式(TV−
AF方式と称す)すなわち撮像信号中のAF評価値処理
回路26内のバンドパスフイルタによつて高周波成分を
取り出し、この高周波成分レベルが極大になるようにA
Fマイコンで29でフオーカスモータ駆動方向及び駆動
速度を演算し、フオーカスコンペレンズドライバ18を
介してフオーカスコンペレンズモータ17を駆動し、フ
ォーカスコンペレンズ12を光軸方向に移動させる焦点
調節方式を用いている。
【0052】このAF方式では、上述のように映像信号
に含まれる高周波成分を検出するため、AF評価値処理
回路26に取り込む映像信号にはエツジ部分(レベル変
化部分)が含まれていなければならない。即ち最低でも
1水平走査線分の映像信号を用いなければならないが、
実用上は所定面積の取り込み領域を必要とする。この領
域は焦点検出領域(測距領域)である。
【0053】図3はAF評価値処理回路26,絞り制御
回路25,枠生成回路27内部の構成及びそれらの接続
関係を示す図で、AFマイコン29によって取り込み領
域たとえば焦点検出領域が定義された後、映像信号を取
り込む為のゲート処理を行うための回路構成を示すもの
である。同図において、図1と同一構成部分には、同一
符号を付して説明する。
【0054】同図において、AF評価値処理回路26内
には、増幅器20より供給される撮像信号に対し、画面
内における焦点検出領域内に相当する撮像信号のみをサ
ンプリングして通過させるゲート回路261、撮像信号
中より焦点検出に用いる高周波成分を抽出すバンドパス
フイルタBPF、BPF262より出力された高周波成
分を検波して直流電圧に変換する検波回路263が設け
られており、これによつて焦点評価値を検出し、AFマ
イコン29へと出力する。
【0055】また絞り制御回路25内には、増幅器20
より供給される撮像信号に対し、画面内における測光領
域内に相当する撮像信号のみをサンプリングして通過さ
せるゲート回路251、ゲート回路251によつてサン
プリングされた撮像信号を積分して平均輝度レベルを求
めるとともに、これを予め設定されている基準レベルと
比較し、平均輝度レベルが常に基準レベルと等しく一定
になるように絞り10の開口量を制御すべく、IGドラ
イバ16を駆動する制御信号を生成するアイリスコント
ローラ252から構成されている。
【0056】枠生成回路27内には、AF評価値処理回
路26内のゲート回路261を焦点検出領域内を走査し
ているときのみONさせることによつて、焦点検出領域
内に相当する撮像信号のみをサンプリングさせるゲート
パルスを発生するAFゲートパルス発生回路271、同
様に絞り制御回路25内のゲート回路251を測光領域
内を走査しているときのみONさせることによつて、測
光領域内に相当する撮像信号のみをサンプリングさせる
ゲートパルスを発生するAEゲートパルス発生回路27
2、焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域を表示す
る為の枠表示信号をスイツチ28を介してLCD表示回
路23へと伝送する枠信号発生回路273、AFマイコ
ン29より供給された焦点検出領域,測光領域等の画面
内における位置と大きさに関する情報に基づいて、AF
ゲートパルス発生回路271、AEゲートパルス発生回
路272にそれぞれゲートタイミング信号を出力すると
ともに、枠表示タイミング信号を出力するゲートタイミ
ング発生回路274が設けられている。
【0057】尚、スイツチ28は、AFマイコン29に
よつて後述する条件で開閉され、該スイツチが閉じてい
る時だけ枠表示信号がLCD表示回路23へ送られる。
【0058】図4(b)は一般的なAF評価値取り込み
用の取り込み領域すなわち焦点検出領域の一例を示す図
面である。同図に置いて、401は撮像画面、404は
焦点検出領域である。撮影者は主として撮影したい被写
体(主被写体)OBを画面中央に置いて撮影する機会が
多い。また主被写体を撮影するときに別の被写体の影響
を受けにくくする為、焦点検出領域は全撮影画面よりも
狭くなっているのが一般的である。このような理由によ
り、上記取り込み領域は404に示されるような位置に
固定されている。
【0059】しかしながら撮影者は主被写体を常に画面
中央に固定して撮影するとは限らず、カメラアングルを
変更せずに画面中央にない主被写体を撮影する為には、
焦点検出領域を撮影画面上で移動させなくてはならな
い。
【0060】そこで本実施例では、図1の視線検出回路
6から出力された視線位置座標情報をもとに、AFマイ
コン29において、撮影者が見ている画面内の位置に焦
点検出領域を移動させるべく、枠生成回路27に対して
焦点検出領域の位置座標を伝送する。
【0061】枠生成回路27では指定された位置に焦点
検出領域を移動させるべく、AF評価値処理回路26内
のゲート回路261の開閉タイミングを制御し、かつ焦
点検出領域に相当する部分を電子ビユーフアインダ24
に表示させる為、領域該当部を示す枠表示信号をLCD
表示回路23に出力する。
【0062】同時にAFマイコン29はスイツチ28を
閉じて枠表示信号をLCD表示回路23へと供給し、増
幅器22からのテレビジヨン信号と重畳して電子ビユー
フアインダ24へとスーパーインポーズする。
【0063】図4(a)はこの時の画面の状態を示すも
のである。403は現在の撮影者の視点の位置を示し、
この位置を中心として402の様な焦点検出領域を設定
し、AFマイコン29から枠生成回路27を経てAF評
価値処理回路26のゲート回路261を制御すると共
に、その領域を402の様に表示する。
【0064】次に例えば撮影者が405の位置に視点を
移したとすると、同様の方法により新たな注視点405
を中心とする焦点検出領域406を設定し、402の表
示を406に移動する。
【0065】一方、システムマイコン30は、視線ON
/OFFスイツチ31の状態を検出し、その状態に応じ
てAFマイコン29を制御し、以下のようなAFモード
選択を行うことが出来る。
【0066】即ち、視線ON/OFFスイツチ31の出
力信号は1または0の2値信号であって、ここでは便宜
上、『1』のとき上述の視線位置に従って焦点検出領域
を移動するモード(視線AFモードと称す)、『0』の
とき視線位置情報を用いず、焦点検出領域を図4(b)
のように撮像画面中央に固定するモード(中央重点AF
モードと称す)とする。
【0067】そして本実施例によれば、視線AFモード
においては、視線検出回路6より出力された視線位置に
基づいて枠生成回路27を制御し、注視点位置に焦点検
出領域を設定するとともに、スイツチ28を閉成して焦
点検出領域の表示を行う。
【0068】また中央重点AFモードの場合、上記焦点
検出領域は図4(b)のように中央に固定されるから、
特に焦点検出領域を電子ビユーフアインダ24の画面に
表示する必要はなく、むしろ電子ビユーフアインダの画
面を煩雑にすることを避ける為、取り込み領域表示を禁
止する。そこで視線ON/OFFスイツチ31の出力が
0の場合、枠生成回路27を制御してAF中央重点AF
モードに切り換えると共に、スイツチ28を開放して焦
点検出領域の表示を禁止する。
【0069】次に、AFマイコン29内で行われる、視
線ON/OFFスイツチ31によるAFモードの変更
と、AFモード変更に伴う取り込み焦点検出領域の表示
/非表示の処理について図5のフローチヤートを用いて
説明する。
【0070】同図において、S1で処理の実行が開始さ
れると、S2で視線ON/OFFスイツチ31の出力状
態を検出する。視線ON/OFFスイツチ31の出力が
『1』(視線AFモード)を示しているとき、S3でス
イツチ28を閉じて焦点検出領域を電子ビユーフアイン
ダ24上に表示すると共に、S4で視線検出回路6から
伝送される視線位置を取り込む。
【0071】S5で、線位置を基準として焦点検出領域
を設定し、S9で図4(b)に示したような取り込み領
域の変更を実行する。そしてS10で変更された取り込
み領域から映像情報を取り込み、S11で一連の処理の
実行を完了する。
【0072】S2の判定において、視線ON/OFFス
イツチ31の出力が『0』(中央重点AFモード)に設
定されていた場合は、S6で既に焦点検出領域が画面内
の所定の中央部分に設定されているかどうかを確認し、
中央部分に設定されている場合にはS10でその領域の
映像情報を取り込む。
【0073】S6で画面中央に焦点検出領域が設定され
ていない場合は、S7でスイツチ28を開いて焦点検出
領域の電子ビユーフアインダ24の画面への表示を消去
し、S8で所定の中央部分に映像情報取り込み領域を設
定し、S9で取り込み領域を変更し、S10でその領域
の映像情報を取り込む。
【0074】以上の様にして視線ON/OFFスイツチ
31で視線AFモードと中央重点AFモードを切り換え
ることが可能になり、更に視線AFモードの時にのみ取
り込み領域を表示することにより、取り込み領域が移動
して、現在どの部分の被写体情報を取り込んでいるかの
確認が必要な時にのみその取り込み領域が表示される様
になる。また中央重点AFモードの場合には取り込み領
域が中央に固定されるので、この場合には画面内の映像
を煩雑にさせない為、取り込み領域を表示しない。
【0075】また本実施例のように、視線検出によるA
Fを行う場合には、注視点が画面内のどこにあるかがリ
アルタイムで表示されるため、操作者は現在の領域の設
定位置が自分の意志にあっているか否かを常時認識する
ことができ、また視線が主被写体から離れた場合の警告
にもなり効果的である。また領域の固定された中央重点
AFモードの場合には領域の表示を消しているため、画
面内の映像を煩雑にさせず、他の表示を見やすくする効
果もあり、これらのコンビネーシヨンによる効果は大き
い。
【0076】以上のような方法をとることによって画面
内において撮影者が見ている被写体に正確に焦点を合わ
せることが可能になるが、この場合焦点だけではなく露
出調整も撮影者が見ている被写体について適切な調節を
行う方が望ましい。
【0077】そこで図1,図3に示すように、枠生成回
路27から出力される取り込み領域設定用の枠生成信号
を絞り制御回路25へも伝送し、これによつて測光領域
を画面内の注視している被写体の位置に設定する。これ
によつて主被写体に対して測光領域内の映像信号を用い
た部分測光あるいは、測光領域内の信号の重み付けを測
光領域外より大きくする中央重点測光を行うことができ
る。
【0078】具体的操作は、AFと同時にAEについて
も、スイツチ31の出力が『1』の時、撮影者が見てい
る位置に測光領域を移動してその部分の測光情報に基づ
いた露出調整を行うとともに、スイツチ28を閉成し画
面内にて測光領域を表示し、視線ON/OFFスイツチ
31の出力が『0』の時、中央重点測光に切り換えると
ともに、スイツチ28を開放して画面内における測光領
域の表示を禁止することが可能になる。
【0079】次に視線ホールドスイツチ32を用いた場
合の動作を図6に示すAFマイコン29内の処理実行の
フローチヤートを用いて説明する。またこの処理は、前
述の図5のフローチヤートも含め、例えばテレビジヨン
信号の垂直同期期間を1つの周期として周期的に実行さ
れるものとして以下の説明を行う。
【0080】図6において、S101で処理の実行が開
始されると、S102で視線ON/OFFスイツチ31
の出力状態が『1』(視線AFモード)か、『0』(中
央重点AFモード)かを検出する。
【0081】視線ON/OFFスイツチ31で視線AF
モードの選択を検出すると、S103で視線ホールドス
イツチ32の状態を検出する。
【0082】視線ホールドスイツチ32は、視線AFモ
ード時、焦点検出領域あるいは測光領域等の映像情報取
り込み領域を視線で所望の位置に移動後、そこで取り込
み領域を固定したい場合に用いるスイツチである。
【0083】すなわち人間の視線は画面内の一点を注視
することは難しく、また動画撮影を前提とするビデオカ
メラでは、なおさら視線位置のばらつきは大きい。した
がつて視線検出を常にONにしておくと、主要被写体の
撮影に集中している場合はよういが、視線のばらつき、
所謂『よそ見』により映像情報取り込み領域が変位して
しまう問題がある。この問題を解決するためにこのスイ
ツチが設けられれている。
【0084】また視線検出による視線AFモードによつ
て、焦点検出領域あるいは測光領域等の映像情報取り込
み領域を移動した後も、その位置を固定した後は、その
領域の表示を消し、画面内が煩雑になることを防止する
ことが効果的である。
【0085】具体的な操作は、視線ホールドスイツチ3
2を非ホールド状態(OFF)にしておいて、視線で映
像情報取り込み領域を所望の位置に移動させ、そこで視
線ホールドスイツチ32をホールド状態(ON)にす
る。
【0086】この操作を行うことにより、以下に説明す
る処理手順に則って前記所望の位置に前記取り込み領域
を固定することができる。
【0087】S103でスイツチ32の状態を検出し、
その結果が非ホールド状態であった場合、S104でス
イツチ28を閉じ、電子ビユーフアインダ24の画面上
に映像情報取り込み領域を表示する。
【0088】そしてS105で後述するカウンタを0ク
リアし、S106で視線検出回路6より視線位置を取り
込んで、S107で取り込んだ視線位置を基準として映
像情報取り込み領域を設定する。
【0089】そしてS108で実際に取り込み領域すな
わち焦点検出領域及び測光領域を設定された位置に変更
しS109でその領域内の映像情報を取り込んで一連の
処理を完了する。
【0090】S102で視線ON/OFFスイツチ31
のOFFすなわち中央重点AFモードの選択を確認する
と、図5と同様にS111でスイツチ28を開いて焦点
検出領域及び測光領域等の映像情報取り込み領域の表示
を消去する。
【0091】そしてS112で後述のカウンタを0クリ
アし、S113で画面中央の中央重点用の取り込み領域
に既に移動済みかどうかを確認し、移動済みであればS
109へ処理を移行し、移動していない場合には、S1
14で中央重点映像情報取り込み位置に取り込み領域を
設定し、S108で設定位置に取り込み領域を移動し、
S110に至る。
【0092】S103で視線ホールドスイツチ32がホ
ールド状態であった場合、S115でカウンタ値を確認
する。他の状態から初めて視線AFモードのホールド状
態に移行するとき、上述S105あるいはS112の処
理でカウンタは0リセツトされているから、S115で
のカウンタ値の確認結果は必ず所定値未満となる。
【0093】このカウンタは映像情報取り込み領域が視
線ホールドスイツチ32で所望位置に固定された後、所
定時間経過後に取り込み領域表示を消去するため、この
時間を計数する為のもので、前記所定値を適当に設定す
ることによって前記所定時間すなわち映像情報取り込み
領域が所望位置に固定されてからその領域表示を消去す
るまでの時間を決めることができる。
【0094】例えば図6の処理が1垂直同期期間を周期
として繰り返し実行されているとすると、カウンタはS
117の処理により、1垂直同期期間で1つずつ増加す
る。従って所定値を30に設定すれば、NTSC方式の
場合、0.5秒の所定時間を設定できる。
【0095】S115でカウンタ値が所定値に至ってい
ない場合、S116でスイツチ28を閉じて映像情報取
り込み領域の表示を継続させ、S117でカウンタ値を
インクリメントしてS118で取り込み領域を固定し、
S109へと処理を移す。
【0096】視線ON/OFFスイツチ31やスイツチ
28の状態が変化せずに、再度S101から処理が開始
されてた場合、S115でカウンタ値が所定値に至って
いないことが確認されれば、S116→S117→S1
18→S109→S110の処理を繰り返す。又、カウ
ンタの値が所定値に至る前に視線ON/OFFスイツチ
31やスイツチ28の状態が変化すれば、既述の別処理
へ移行し、カウンタは0クリアされる。
【0097】ここでS115でカウンタ値が所定値に至
ったことが確認されると、S119でスイツチ28が開
かれ、電子ビユーフアインダ24の画面への取り込み領
域表示が消去される。このまま視線ON/OFFスイツ
チ31、スイツチ28の状態が変化しなければ、カウン
タ値に変更が生じないから、一旦視線AFホールド状態
で所定時間経過した後消去された表示領域は、視線ON
/OFFスイツチ31、スイツチ28の状態が変化しな
い限り再表示されることはない。
【0098】以上の様にして、視線AFモードの動作中
のように、取り込み領域が移動して、現在どの部分の被
写体情報を取り込んでいるかの確認が必要な時にのみ取
り込み領域を表示し、中央重点AFモード、及び視線A
Fモード時の取り込み領域ホールド状態の場合には、取
り込み領域が固定されるので、この場合には電子ビユー
フアインダ24上の映像を煩雑にさせない為、取り込み
領域を表示しない。
【0099】また視線AFモードにおいて、焦点検出領
域及び測光領域等の映像情報取り込み領域を移動してホ
ールドした際、すぐに領域表示を消さずに所定時間表示
した後消しているので、操作者にそのホールド位置を十
分に認識させることができるため、領域の設定動作を確
実に行うことができ、誤動作防止にも効果がある。
【0100】(第2の実施例)次に本発明の第2の実施
例について説明する。上述の第1の実施例によれば、焦
点検出領域あるいは測光領域等の映像情報取り込み領域
の設定位置の制御を視線検出手段によつて行う場合につ
いて説明したが、本実施例は、映像情報取り込み領域の
設定位置の制御を視線検出でなく、近年パーソナルコン
ピュータ等に一般的に使われている所謂『マウス』等の
入力装置によつて行うようにしたものである。
【0101】図7は本実施例の基本構成を示すブロツク
図であり、図1の第1の実施例と同等の機能を有するブ
ロツクには同じ番号を付してある。
【0102】同図に於いて、41は焦点検出領域あるい
は測光領域等の映像情報取り込み領域を設定・変更する
際に、その領域を入力する『マウス』等の入力装置を用
いた取り込み領域位置設定装置で、前述の第1の実施例
における視線検出装置の代わりに設けられている。
【0103】42は入力装置41の操作情報を読み込
み、その指定された焦点検出領域あるいは測光領域等の
映像情報取り込み領域の設定位置情報を検出して設定す
る取り込み領域検出・設定回路、43は取り込み領域位
置設定装置41,領域検出・設定回路42を用いて映像
情報取り込み領域の画面内における設定位置を変更する
モードと、画面中央に映像情報取り込み領域を固定した
中央重点領域の映像情報を取り込むモードとを選択する
スイツチであって、41,42,43のそれぞれが前述
の第1の実施例に於ける視線検出装置1内の2〜5の構
成、視線位置検出回路6、視線ON/OFFスイツチ3
1の機能に相当する。
【0104】図8は図7に於ける映像情報取り込み領域
位置設定装置41の具体例を示すもので、近年パーソナ
ルコンピュータ等に一般的に使われている所謂『マウ
ス』の基本構成図である。同図に於いて411はローラ
を回転させる為のボールであって、操作者が2次元平面
上でマウスを移動させることによりこのボールが回転す
る。412、414はそれぞれボールの回転を水平
(X)方向と垂直(Y)軸方向に分解するローラであっ
て、それぞれに回転検出センサ413、415が装着さ
れている。
【0105】413及び415の出力信号は、例えば4
16、417、418に示すように、ローラが1方向
(便宜上正転と称す)に回転したときにXa又はYaが
416の如き波形を出力すると、Xb又はYbは417
の様に416と位相が90°シフトした信号となる。次
にローラが逆転すると、416に対してXb又はYbの
信号が418の様になり、417とは位相が逆転する。
【0106】即ちXa又はYaを基準としてXb又はY
bの信号位相を検出すれば回転方向が判り、信号変化の
周期を検出すれば、回転スピードが判る。両出力信号に
全く変化が無ければマウスの停止も検出できる。
【0107】尚、この『マウス』は、通常のパーソナル
コンピユータにおいて用いられる場合には、マウスのボ
ール411を下向きにして机などの平面上で移動させる
ことによつてボールを回転させているが、ビデオカメラ
などの場合は、カメラ本体のキヤビネツトの所定位置に
ボール411を突出させ、このボールを操作者が手また
は指等で回転させることにより、同様の操作を行うこと
ができる。
【0108】このようにすると、カメラの操作性が格段
に向上するとともに、前述の第1の実施例の視線検出の
ように『よそ見』による領域設定の誤動作がなく、信頼
性も高い。
【0109】さらにボールを設ける位置は、図9(a)
に示すように、ビデオカメラ本体のグリツプを把持した
状態で、いずれかの指(たとえば同図では人差し指)で
操作できるよう、グリツプの設けられているビデオカメ
ラ側面において、グリツプ部より上方となる位置に設け
られていると、操作性,安定性がよく、例えばズーム操
作、録画トリガスイツチ等を他の指で操作しながら、あ
るいは交互にボール411を操作することができる。
【0110】図9(a),図9(b)において、CMは
ビデオ一体型カメラ、7は撮影レンズ光学系、Fは電子
ビユーフアインダ、Bはビデオ一体型カメラの側面のグ
リツプ部Gに取りつけられた把持用のグリツプ用甲当て
ベルト、Hはグリツプを把持する操作者の手を示してい
る。ボール41はグリツプ部を把持した状態で、いずれ
かの指で操作可能な位置に設ければよい(たとえば同図
では人差し指)。
【0111】したがつて、操作者は、フアインダ画像か
ら目を離すことなく、ボール411を操作し、撮影を続
けながら画面内の任意の位置に焦点検出領域あるいは測
光領域を設定することができる。
【0112】またビデオカメラ本体を把持していない方
の手で操作するようにするのであれば、例えば図9
(b)のグリツプと反対側の側面に設けることができ
る。
【0113】また図9(b)にAで示すように、ビデオ
カメラ本体の上面でもよい。
【0114】このようにボール41による入力手段を設
ければ、操作者はキーボードのように操作スイツチ類を
視認しなくてもフアインダ画面を見ながら操作を行うこ
とができ、その操作性は格段に向上する。
【0115】図10は図7に於ける映像情報を取り込む
ための領域を指定する取り込み領域位置設定装置41の
もう一つの具体例を示すもので、これもコンピュータに
対して位置情報を入力する時によく用いられる『ジヨイ
ステイツク』の基本構成図である。同図に於いて421
は操作レバー、422、423はそれぞれジヨイステイ
ツクの動きを水平(X)方向と垂直(Y)方向に分解す
るボリウムである。
【0116】422、423の出力信号は、例えば42
4の様なものであって、ボリウムの回転角に比例した電
圧を示す。即ち422、423の出力電圧を読みとって
X座標とY座標にそれぞれ割り当てることにより、2次
元平面上の絶対位置を決定することが出来る。
【0117】『マウス』や『ジヨイステイツク』自体の
動作は周知であるから、これ以上の詳細な説明は割愛す
る。
【0118】上述のようにマウスやジヨイステイツクの
2次元平面上の動きや位置を取り込み領域検出・設定回
路42で読み取ることにより、42はマウスやジヨイス
テイツクの動きに従った座標変化情報をAFマイコン2
9へと伝送することが可能である。
【0119】そしてAFマイコン29では領域の設定位
置に関する情報に基づいて第1の実施例と同様の方法で
映像情報取り込み領域を変更し、電子ビユーフアインダ
24上に映像情報取り込み領域をスーパーインポーズし
て表示する。
【0120】図11は本発明の第2の実施例に於けるA
Fマイコン29内の処理の流れを示すフローチヤートで
ある。同図の処理は、前述の図6のフローチヤートと同
様に一定周期毎(例えば垂直同期期間毎)に繰り返し実
行されるものとする。
【0121】同図において、S201で処理の実行が開
始されると、S202で図7のスイツチ43が中央重点
AFモード側にあるか取り込み領域可変モード側にある
かを検出する。
【0122】中央重点AFモードの場合(『0』)は、
S212〜S214の処理を実行し、映像情報取り込み
領域の中央重点位置への移動が完了していればS210
の処理を実行して処理を終了し、映像情報取り込み領域
の中央重点位置への移動が完了していなければ、S21
5で中央重点取り込み領域を設定してS208で取り込
み領域の設定位置を変更する。ここまでの処理は、前記
図6のフローチヤートにおけるS111〜S114,S
108,S109の処理と同様の処理であるため、これ
以上の説明は省略する。そしてS208の実行後はS2
09でメモリに記憶されていた取り込み領域の位置座標
を現在の位置座標に更新し、S210で中央重点映像情
報取り込み領域内の映像情報を取り込んで一連の処理を
終える。
【0123】S202の判定で、スイツチ43が取り込
み領域可変モード側にある場合は、S203で取り込み
領域検出・設定回路42から伝送された取り込み領域位
置設定装置41での指定座標を取り込んで、AFマイコ
ン29内の現座標を記憶するメモリ『現座標メモリ』に
代入する。
【0124】そしてS204で現座標メモリの値を1つ
前の処理で取り込んだ座標を記憶している『旧座標メモ
リ』の値と比較し、現座標メモリ値と旧座標メモリ値が
等しくなければ、S205,S206の処理を実行し、
スイツチ28を閉じて枠表示信号をLCD表示回路23
へと供給して枠表示を行うとともに、カウンタを0クリ
アし(図6のS104,S105の処理と同じ)、続い
てS207で現座標メモリの位置座標で取り込み領域を
設定し、S208でその取り込み領域の位置を現座標位
置に変更し、S209で前記旧座標メモリに現座標メモ
リの値を代入して更新し、S210で指定座標に設定さ
れた取り込み領域内の映像情報を取り込んでS211で
一連の処理を終える。
【0125】S204で現座標メモリ値と旧座標メモリ
値が等しいときは、マウス,ジヨイステイツク等の取り
込み領域位置設定装置41の動きは停止しているので、
図6のS115〜S119の処理と同様に、S216〜
S220の処理を行い、カウンタ値を所定値と比較し、
カウンタ値が所定値よりも小さければ、S217でスイ
ツチ28を閉じて電子ビユーフアインダ24上に映像信
号取り込み領域を表示し、S218でカウンタをインク
リメントし,S219で取り込み領域をその位置に固定
し、S209,S210の処理で領域内映像情報を取り
込んで一連の処理を終える。
【0126】上述の通り、取り込み領域位置設定装置4
1の動きが停止したまま図11の処理が周期的に繰り返
され、S204でカウンタ値が所定値以上の値を示した
ことが確認されると、S220でスイツチ28を閉じて
電子ビユーフアインダ24上の領域表示を消去し、上述
のS219,S209,S210の処理を経て一連の処
理を終了する。
【0127】以上の様に、焦点検出領域,測光領域等の
映像情報取り込み領域を移動させ、現在画面内のどの部
分の被写体情報を取り込んでいるかの確認が必要な時に
のみ取り込み領域を電子ビユーフアインダ24の画面内
に表示し、中央重点AFモードや取り込み領域可変モー
ドで指定座標移動がない場合には、取り込み領域が固定
されるので、電子ビユーフアインダの画面24上の映像
を煩雑にさせない為、取り込み領域を表示しないように
している。
【0128】このように、視線検出による入力手段以外
の入力手段であつても、本発明は適用することができ
る。
【0129】また本第2の実施例のように、マウス,ジ
ヨイステイツクのような入力手段を用いると、マニユア
ル操作を要するが、視線のようにばらつきの多い入力手
段よりも確実性が高く、誤動作もないため、信頼性が向
上する。
【0130】またさらにこれをビデオカメラのキヤビネ
ツトに取り付けると、操作性が格段に向上し、撮影動作
を行いながら、任意の被写体に焦点検出領域,測光領域
等の映像情報取り込み領域を設定することができ、より
撮影状況に適応した撮影を行うことが可能となる(前記
図9(a),(b)を参照)。
【0131】(第3,第4の実施例)次に本発明におけ
る第3,第4の実施例について説明する。上述の第1,
第2の実施例は、撮像中等モニタで映像を確認する必要
がある時、モニタ上に映し出される画面の煩雑さを出来
るだけ避け、必要な時にのみ映像情報取り込み領域を表
示するという目的を達成する為のものであつた。
【0132】そして前記第1,第2の実施例では、前記
取り込み領域の表示がどのモードで必要でどのモードで
必要でないかを装置設計段階で決定して表示/非表示を
行うシステムになっているので、操作者が実際には前記
取り込み領域の表示を不要と感じても、この表示を消去
することが出来なかった。
【0133】図12(a)及び図12(b)は、それぞ
れ本発明の第3,第4の実施例の構成を示すもので、操
作者が前記取り込み領域の表示を消去したいときには、
例え前記取り込み領域変更モードであっても強制的に取
り込み領域表示を消去出来るようにしたものである。
【0134】図11(a)は図1のシステムマイコン3
0の周辺の変更箇所のみを示し、また図11(b)は図
7のシステムマイコン30の周辺の変更箇所のみを示し
ており、具体的な構成上の変更箇所は、システムマイコ
ン30への取り込み領域表示ON/OFFスイツチ51
の追加及び接続のみである。
【0135】このスイツチ51の出力状態の情報は通信
路を経由してAFマイコン29へ伝送される。又、スイ
ツチ51の出力は領域表示を行うか行わないかの2値情
報である。
【0136】図13はスイツチ51を用いた場合の処理
を考慮したフローチヤートであり、図5のフローチヤー
トの処理を一部変更することによつて実現される。
【0137】同図において、図5のフローチヤートと異
なる処理は、S303とS312の処理が加わっただけ
であり、他の処理は図5のフローチヤートと同一である
ため、理解を容易とするため、図5のフローチヤートと
同一処理を行うステツプには( )内に図5の対応する
ステツプを記載することにする。
【0138】すなわち、S301で処理をスタートし、
S302で視線機能ON/OFFスイツチ31の状態を
検出し、視線AFモードが選択されている場合には、S
303の処理で、スイツチ51の出力が領域表示(O
N)を示しているか、非表示(OFF)を示しているか
を検出する。
【0139】そしてS303の処理において、非表示の
場合、S312でスイツチ28を開いて電子ビユーフア
インダ24上への領域表示を消去する処理を行い、S3
05の処理へと移行する。以降の処理は図5のフローチ
ヤートの処理と全く同一である。またS303の処理に
おいて、スイツチ51の出力が領域表示(ON)を示し
ている場合も図5のフローチヤートの処理と全く同一で
ある。
【0140】すなわち、視線機能ON/OFFスイツチ
31で視線AFモードに設定されても、操作者が映像情
報取り込み領域の電子ビユーフアインダ上への表示を不
要と判断したときには、スイツチ51で領域の表示を消
去できるようにしたものである。
【0141】図14は、同様に図6の処理にスイツチ5
1の使用を導入したときのフローチヤートである。図6
のフローチヤートと同一処理を行うステツプには( )
内に図6の対応するステツプを記載することにする。
【0142】同図において、S402で視線機能ON/
OFFスイツチ31で視線AFモードが選択されてお
り、S403で視線ホールドスイツチ32がOFFで映
像情報取り込み領域をホールドさせていない場合、図6
では領域表示を行っていたが、図14の本実施例では、
S404の処理でスイツチ51の状態を検出し、領域非
表示になっていれば、S415の処理へと移行してスイ
ツチ28を開き、領域表示を消去する。
【0143】さらにS403で視線ホールドスイツチ3
2がONで、取り込み領域のホールドが為されており、
S416でカウンタの値が所定値以下の場合であって
も、ただちにスイツチ28をONせず、S417でスイ
ツチ51の状態を検出し、スイツチ51が非表示の場合
にはS421でカウンタをクリアし、S422でスイツ
チ28を開き、表示を消去する。ここでカウンタの消去
を行うのは、スイツチ51が非表示状態にあり、かつ映
像情報取り込み領域をホールド中、撮影者が取り込み領
域を確認したい場合に、スイツチ51を表示にすれば所
定時間領域表示が為され、自動的に領域表示の再消去が
為されるようにする為である。
【0144】すなわち、通常は、焦点検出領域,測光領
域等の映像情報取り込み領域を移動していない場合に
は、画面が煩雑にならないように、映像情報取り込み領
域の表示を消しているが、操作者が映像情報取り込み領
域を確認したい場合には、いつでもスイツチ51を表示
に切り換えることによつて表示させることができ、また
再び領域表示を消去する際も、所定時間後に自動的に消
去できるため、あらためて表示を消す操作を行う必要が
なく、操作性が極めて良好である。
【0145】図15は本発明の第4の実施例を説明する
ためのもので、図12(b)に示されるスイツチ51の
使用を、図7のようにマウス,ジヨイステイツク等によ
る取り込み領域位置設定装置41を用い、かつ図11の
フローチヤートの処理に導入した場合を示すフローチヤ
ートである。図11のフローチヤートと同一処理を行う
ステツプには( )内に図11の対応するステツプを記
載することにする。
【0146】S502の処理において、映像情報取り込
み領域可変モード移行スイツチ43の状態を判定した結
果、取り込み領域領域可変モードとなつており、且つS
504で映像情報取り込み領域の位置を設定する入力装
置41の移動を検出すなわち旧座標メモリと現座標メモ
リの値が異なる場合、すぐに領域を表示せず、S505
でスイツチ51の状態を検出し、スイツチ51が非表示
となつていれば、S516でスイツチ28を開いて領域
表示を消去する。
【0147】またS504で入力装置41の停止を検出
し、S517でカウンタが所定値に至っていなくても、
S518でスイツチ51が領域非表示となっていれば、
S522でカウンタをクリアし、S523でスイツチ2
8を開く。この部分の処理は図14のフローチヤートと
同様の処理であり、S522でカウンタを開く理由は図
14と同じである。したがつてS516,S522,S
523については()内に図14のフローチヤートの対
応するステツプを記載した。
【0148】(第5,6の実施例)図16、図17、図
18はそれぞれ図13、図14、図15の処理の流れの
一部を変更し、中央重点AFモードであつても映像情報
取り込み領域の表示/非表示選択を可能にしたものであ
る。ここで図16,17は第5の実施例、図18は第6
の実施例である。
【0149】図16、図17、図18のフローチヤート
において、その各部の動作は図13、図14、図15の
フローチヤートの説明から明らかであるので、以下に処
理の変更された部分のみを説明する。
【0150】図16の図13からの変更点は以下の通り
である。即ち、S602で視線ON/OFFスイツチ3
1が中央重点AFモードに切り換えられていたとき、図
13ではそのS308でスイツチ28を強制的に開いて
前記領域表示を消去していたが、図16の本実施例で
は、S610でスイツチ51の出力信号を検出する処理
を行い、スイツチ51の出力信号が領域表示(ON)を
示しているときにはS612でスイツチ28を閉じて領
域表示を行い、非表示(OFF)を示しているときには
S611でスイツチ28を開いて領域表示を消去する様
にした。
【0151】これによつて視線検出を行わない中央重点
AFモードであつても映像情報取り込み領域の表示/非
表示を選択することが可能となり、より操作者の意志に
応じた制御が可能となる。
【0152】図17の図14からの変更点は以下の通り
である。即ち、S702の処理で視線機能ON/OFF
スイツチ31が中央重点AFモードとなつたとき、図1
4ではそのS411の処理でスイツチ28を開いて領域
表示を強制的に消去していたが、図17の本実施例で
は、S712でスイツチ51の出力信号を検出する処理
を行い、スイツチ51の出力信号が領域表示(ON)を
示しているときにはS714でスイツチ28を閉じて領
域表示を行い、非表示(OFF)を示しているときには
S713でスイツチ28を開いて領域表示を消去する様
にした。
【0153】これによつて視線検出を行わない中央重点
AFモードであつても映像情報取り込み領域の表示/非
表示を選択することが可能となり、より操作者の意志に
応じた制御が可能となる。
【0154】図18の図15からの変更点は以下の通り
である。即ち、S802で視線機能ON/OFFスイツ
チが中央重点AFモードとなつたとき、図15ではS5
12でスイツチ28を開いて強制的に領域表示を消去し
ていたが、図18の本実施例では、S813でスイツチ
51の出力信号を検出する処理を行い、スイツチ51の
出力信号が領域表示(ON)を示しているときにはS8
14でスイツチ28を閉じて領域表示を行い、非表示
(OFF)を示しているときにはS815でスイツチ2
8を開いて領域表示を消去する様にした。
【0155】これによつて視線検出を行わない中央重点
AFモードであつても映像情報取り込み領域の表示/非
表示を選択することが可能となり、より操作者の意志に
応じた制御が可能となる。
【0156】以上、図16、図17、図18のような構
成とすることにより、操作者自身が映像情報取り込み領
域の表示/非表示を選択出来るようになるので、操作者
が領域表示を煩わしいと思えばそれを消去し、領域の状
態を知りたいときにはそれを表示して領域の状況を把握
できるようになり、操作者に対して便利な機能になる。
【0157】(第7の実施例)図19は、システムマイ
コン30内のメモリを用いることにより、装置にスイツ
チを設けずに図13、14、15、16、17、18と
同様の領域表示/非表示処理を行おうとするときの、前
記メモリの使い方を説明する為の図面である。
【0158】図19において、61は電子ビユーフアイ
ンダ24の画面401上に重畳表示されている日時表示
であつて、民生用ビデオ一体型カメラに於いてはこの表
示を実際の撮影映像に重ねて記録する機能を兼ね備えた
ものが一般的になつている。
【0159】ところで日時の表示は、西暦表示/年号表
示、12時間表示/24時間表示等撮影者の好みによつ
て選択できる方が好ましい。又、日時表示の方式は撮影
の度に変更される性質のものではなく、従つて一度選択
された表示方法は電源を切つても記憶しておく方が良
い。
【0160】62はシステムマイコン30に内蔵されて
いる不揮発性メモリの内、日付表示等に関する操作者の
選択結果を記憶する記憶素子であつて、メモリ62の内
容はビツト単位で操作者が変更可能である。62の第3
ビツトは上記日時表示の内の年表示を西暦で行うか年号
で行うかを選択するもの、同様に第4ビツトは月表示を
英語で行うか数字で行うか、第5ビツトは曜日表示を英
語で行うかに日本語で行うか、第6ビツトは時間表示を
12時間周期で行うか24時間周期で行うかをそれぞれ
選択するフラグであつて、図19の62の様に選択され
ていると画面上では61に示すような日時表示となる。
【0161】このようにメモリをスイツチの代わりとし
て用い、メモリの内容を操作者が変更することによつて
装置の動作を変える機能を説明の便宜上『メニュー選択
機能』と称する。このメニュー選択機能は近年民生用機
器に多用されるようになつてきている。メモリの変更方
法等は既に公知であり数多く存在するので、ここでの詳
細な説明は割愛する。
【0162】メモリ62の第7ビツトは図12(a),
図12(b)に示す領域表示を行うか否かを選択するス
イツチ51の機能を代用するもので、上述の日時表示方
法の選択と同様にメニュー選択機能によつてその内容を
変更できる。メモリ62の第7ビツトが『1』の時には
領域表示をONとし、『0』の時には領域表示をOFF
とする。このON/OFFを図13におけるS303の
処理、図14におけるS404の処理、図15における
S505の処理、図16におけるS603の処理、図1
7におけるS712の処理、図18におけるS813の
処理で読み取れば、スイツチ51を用いずに、スイツチ
51と同様の機能及び動作を実行することが出来る。
【0163】(第8の実施例)これまで映像情報を取り
込む領域に関し、該領域の状態の内、主に位置が変更に
なつた場合を例にとつて説明を行つてきた。しかしなが
ら図1、図7、図12(a)、及び図12(b)の構成
に於いて、領域の位置と大きさをAFマイコン29から
枠生成回路27へ伝送することも出来るので、前記領域
の大きさを変更する機能を持たせることも可能である。
簡単な例としては図20(a)及び図20(b)の様
に、中央重点AFモード時は、領域移動可能なモードの
時よりも取り込み領域の面積を大きくし、406の様に
大きい領域を表示すること等を挙げることが出来る。
【0164】これは視線検出等によつて画面内の特定の
被写体あるいはその部分に焦点検出領域,測光領域等を
設定する場合には、単にこれらの領域を中央部に固定し
て撮影を行つている場合に比較して、より細部に対して
領域の設定を高精度に行う必要性が高いことを考慮した
ものである。そのため必要な領域以外の部分が焦点検出
領域,測光領域等の映像情報取り込み領域内に入らない
よう、その領域を小さくし、操作者の意志に合つた撮影
を行うことを可能としている。
【0165】尚、取り込み領域は、もちろん図7のマウ
ス,ジヨイステイツク等の取り込み領域位置設定装置4
1や図19のメモリ62を使つて任意の大きさを設定す
る手段も多々考えることができるが、大きさを設定する
手段自体は、ここでは本発明の説明に於いて補助的なこ
とであるから省略する。
【0166】又、はじめに触れた様に、AE処理を行う
場合も画面内のある領域の映像情報を取り込む。従つて
図1及び図7の様に、映像情報と取り込み領域の情報が
AE処理回路へも供給されていれば、上記6つの実施例
をAE処理にもそのまま応用することができる。
【0167】(第9の実施例)これまで、実施例として
ビデオカメラを例にとつて説明を行つてきた。ビデオカ
メラに於ける映像情報はレンズやCCD等の撮像素子を
介して得られるが、本発明は例えばビデオ編集機やその
他映像信号の一部を取り出す機能を有するビデオカメラ
以外の映像信号処理手段にも幅広く用いることが出来
る。
【0168】図21はこれまでの7つの実施例で用いた
本発明の概念をビデオカメラ以外の機器に応用した場合
の主たるブロツクの構成概念図である。
【0169】同図の各ブロツクと、図1及び図7のブロ
ツク図との対応関係を説明すると、映像信号処理回路ブ
ロツク71は、図1及び図7のカメラ信号処理ブロツク
21に対応し、増幅器72は増幅器22に対応し、モニ
タ表示回路73はLCD表示回路24に対応し、モニタ
74はLCDによる電子ビユーフアインダ24に対応す
る。
【0170】また映像取り込み領域位置設定装置75は
図1の視線位置検出機構又は図7の取り込み領域位置設
定装置41に対応し、映像情報取り込み領域検出・設定
回路76は図1の視線検出回路6または図7の取り込み
領域検出・設定回路42に対応し、領域内映像信号処理
回路77は図1,図7のAFマイコン29に対応し、枠
生成回路78は図1,図7の枠生成回路27に対応し、
領域内映像信号取り込み回路79は図1,図7のAF評
価値処理回路26,絞り制御回路25内の各ゲート回路
に対応する。
【0171】同図において、各ブロツクを図1及び図7
のブロツク図に対応させながら説明すると、映像入力端
子Vinより入力された映像信号は、映像信号処理回路
71に入力されて所定の処理を施され、テレビジヨン信
号に復調され、増幅器72で増幅された後、モニタ表示
回路73を介してモニタ74に表示される。
【0172】一方、映像情報は領域内映像信号取り込み
回路79にも入力されており、領域内映像信号取り込み
回路79で所定領域の映像情報のみを切り出して領域内
映像信号処理回路77へ出力する。
【0173】領域内映像信号処理回路77では、その回
路の目的を達成すべく領域内映像信号取り込み回路79
から出力された映像信号に対して所定の処理を施す。た
とえば画像の編集、合成、拡大縮小、置換、その他各種
色信号処理等あらゆる処理が必要に応じて行われる。
【0174】映像情報取り込み領域位置設定装置75、
取り込み領域検出・設定回路76により、操作者によつ
て映像情報取り込み領域が設定されると、設定された取
り込み領域は領域内映像信号処理回路77へと伝送さ
れ、領域内映像信号処理回路777は、枠生成回路78
に対してゲートタイミング等を指定する。
【0175】枠生成回路78は指定された領域を領域内
映像信号取り込み回路79内で取り込むべくゲート情報
等を領域内映像信号取り込み回路79に伝送すると共
に、スイツチ80に向けて領域表示用の信号を出力す
る。
【0176】スイツチ28は領域内映像信号処理回路7
7の指令によつて開閉を制御されており、必要な時に領
域表示をモニタ74上で行うべくスイツチ80を閉じ
る。
【0177】モニタ表示回路73は増幅器72の出力信
号とスイツチ28の出力信号を重畳し、モニタ74に表
示する。
【0178】上記動作説明から明らかなように、本発明
はビデオカメラのみに応用されるものではなく、映像情
報の一部を抜き取つてその情報を処理する装置に幅広く
用いることが出来る。
【0179】図21はその主たる部分についてのみ記し
たものである。先に示した図20のブロツクと図1及び
図7の各ブロツクはその機能として1対1に対応してい
るので、図1又は図7に図20の機能をそのまま当ては
め、これまでに示した処理が新たに当てはめられたブロ
ツク内で行われるとしても、本発明の趣旨を何ら逸脱す
ることはない。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
映像情報を取り込む領域が固定されている場合や、その
状態を確認する必要が無い場合には、その領域の状態を
モニタ画面上に表示せず、前記領域が変化するモードの
場合にはモニタ上に表示するようにしたので、領域を変
更しない場合にはモニタ画面から不要な表示を消去して
画面の煩雑化を防止することができ、前記領域の位置を
変更する場合のように、領域の状態の確認が必要な場合
にはモニタ画面に領域の表示を行うことにより、高精度
な設定を容易に行うことができる。
【0181】また上記の制御を複雑なスイツチ操作を行
うことなく、容易にかつ確実に行うことができる。
【0182】また本発明によれば、前記領域が変化する
モードの場合であつても、前記領域が実際に変化してい
ない時には該領域を前記モニタ上に表示しないことによ
り、更に該モニタ上の不要な煩雑さを取り除くことが出
来る。
【0183】また本発明によれば、前記領域の変化が無
いとき、直ちに領域の状態の表示を消去するのではな
く、所定時間経過してから表示を消去するようにしたの
で、操作者に領域の状態を確認する時間を与え、より操
作を正確で確実とする効果を有する。
【0184】また前記領域の変化がない状態で、前記領
域の状態の表示が消去されているとき、前記領域が変化
した時点で前記領域の状態の表示が為されるので、操作
者は領域が変化すると直ちに領域の確認を行うことが出
来、迅速かつ高精度の領域設定動作を行うことができ
る。
【0185】また本発明によれば、前記領域の状態の表
示/非表示を操作者が自ら選択できるので、操作者が必
要と感じるときにだけ領域の表示を行うことができ、操
作者にとつてモニタ上の画面の煩雑さをより回避しやす
く出来るという効果がある。
【0186】また本発明によれば、前記領域を焦点検出
領域としたので、ビデオカメラ等の映像機器において、
主要被写体に正確に操作者の意志を反映したAF動作を
行うことが可能となる。
【0187】また本発明によれば、前記領域を測光領域
としたので、ビデオカメラ等の映像機器において、主要
被写体に正確に操作者の意志を反映したAE動作を行う
ことが可能となる。
【0188】また本発明によれば、前記領域制御手段
を、操作者の視線位置を検出する視線検出手段で構成し
たので、検出された視線位置に前記所定領域を移動する
際に、その視線位置が明確に表示されるため、操作が容
易で精度の高い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0189】また本発明によれば、前記領域制御手段
を、マウス,ジヨイステイツク等から構成したので、設
定動作時にその設定位置を明確に表示することにより、
精度の高い領域設定動作を行うことが可能となる。
【0190】また本発明によれば、前記領域制御手段
を、マウス,ジヨイステイツク等から構成したので、視
線検出装置を用いる場合に生じる視線のばらつきの影響
を受けずに安定でより高精度の設定動作を行うことがで
きる。
【0191】また本発明によれば、前記領域を表す枠を
映像情報に重畳して表示させるように構成したので、所
定領域の位置だけでなくその範囲を同時に確認すること
ができ、より高精度の領域設定動作を行うことが可能と
なる。
【0192】また本発明によれば、前記表示手段を電子
ビユーフアインダで構成したので、めんどうなスイツチ
操作を行うことなくビデオカメラの撮影を行いながら、
領域設定を行うことができ、操作性の向上に極めて大き
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をビデオ一体型カメラに適用した第1の
実施例の構成を示すブロツク図である。
【図2】視線検出装置の構成を示すブロツク図である。
【図3】図1のブロツク図において、AF評価値処理回
路、絞り制御回路、枠生成回路の詳細な構成を示すブロ
ツク図である。
【図4】画面内における映像情報取り込み領域の設定を
説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施例における動作を説明する
フローチヤートである。
【図6】同じく本発明の第1の実施例における別の動作
を説明するフローチヤートである。
【図7】本発明をビデオ一体型カメラに適用した第2の
実施例の構成を示すブロツク図である。
【図8】本発明の第2の実施例における映像情報取り込
み領域位置設定装置としてマウスを用いた場合の構成を
示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるビデオ一体型カ
メラの外観の斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施例における映像情報取り
込み領域位置設定装置にジヨイステイツクを用いた場合
の構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例における動作を説明す
るフローチヤートである。
【図12】本発明の第3,第4の実施例を説明するため
の図である。
【図13】本発明の第3の実施例における動作を説明す
るフローチヤートである。
【図14】同じく本発明の第3の実施例における別の動
作を説明するフローチヤートである。
【図15】本発明の第4の実施例における動作を説明す
るフローチヤートである。
【図16】本発明の第5の実施例における動作を説明す
るフローチヤートである。
【図17】同じく本発明の第5の実施例における別の動
作を説明するフローチヤートである。
【図18】本発明の第6の実施例における動作を説明す
るフローチヤートである。
【図19】本発明の第7に実施例を説明するための図で
ある。
【図20】本発明の第8の実施例を説明するための図で
ある。
【図21】本発明の第9の実施例を示すブロツク図であ
る。
【符号の説明】
1 視線検出装置 6 視線検出回路 7 撮影レンズ光学系 19 撮像素子 21 カメラ信号処理ブロツク 23 LCD表示回路 24 電子ビユーフアインダ 25 絞り制御回路 26 AF評価値処理回路 27 枠生成回路 28 スイツチ(枠表示ON/OFF) 29 AFマイコン 30 システムマイコン 31 視線ON/OFFスイツチ 32 視線ホールドスイツチ 33 ズームスイツチ 41 映像情報取り込み領域位置設定装置 42 映像情報取り込み領域検出・設定回路 43 スイツチ(映像情報取り込み領域可変モード移
行)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像情報を入力する映像入力手段と、 前記映像入力手段によつて入力された映像情報を画面に
    表示する表示手段と、 前記画面内の所定領域内に相当する前記入力映像情報を
    取り込む映像情報取り込み手段と、 前記所定領域の前記画面内における位置を変更する領域
    制御手段と、 前記所定領域の前記画面内における位置を固定する領域
    固定手段と、 前記領域制御手段と、前記領域固定手段とを選択的に動
    作可能となす選択手段と、 前記選択手段によって前記領域制御手段が選択されてい
    るときには前記所定領域の状態を示す信号を前記表示手
    段に供給して前記映像情報に重畳して表示させ、前記領
    域固定手段が選択されているときには前記所定領域の状
    態を示す信号の前記表示手段への供給を禁止する表示制
    御手段と、を備えたことを特徴とする映像情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記映像入力手段は
    撮像手段を含み、前記表示手段はモニタデイスプレイで
    あることを特徴とする映像情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記所定領域は焦点
    検出領域であり、さらに前記映像情報取り込み手段によ
    つて取り込まれた前記焦点検出領域内に相当する映像信
    号中より焦点状態に応じて変化する所定の焦点評価値を
    検出する焦点検出手段を備えたことを特徴とする映像情
    報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記所定領域は測光
    領域であり、さらに前記映像情報取り込み手段によつて
    取り込まれた前記測光領域内に相当する映像信号中より
    露出状態に応じて変化する所定の測光評価値を検出する
    露出制御手段を備えたことを特徴とする映像情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記領域制御手段
    は、前記画面内における操作者の視線位置を検出する視
    線検出手段を含み、検出された視線位置に前記所定領域
    を移動するように構成されていることを特徴とする映像
    情報処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記領域制御手段
    は、マニユアル操作により前記所定領域を前記画面内に
    任意の位置に移動可能な、マウス,ジヨイステイツク等
    から構成されていることを特徴とする映像情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記表示制御手段
    は、前記所定領域を表す枠を前記表示手段に供給して前
    記映像情報に重畳して表示させるように構成されている
    ことを特徴とする映像情報処理装置。
  8. 【請求項8】 映像情報を入力する映像入力手段と、 前記映像入力手段によつて入力された映像情報を画面に
    表示する表示手段と、 前記画面内の所定領域内に相当する前記入力映像情報を
    取り込む映像情報取り込み手段と、 前記所定領域の前記画面内における位置を変更する領域
    制御手段と、 前記領域制御手段によつて前記所定領域の前記画面内に
    おける位置が変更されたときには前記所定領域の表示信
    号を前記表示手段に供給して前記映像情報に重畳して表
    示させ、前記所定領域の前記画面内における位置が変更
    されていない場合には前記所定領域の表示信号の前記表
    示手段への供給を禁止する表示制御手段と、を備えたこ
    とを特徴とする映像情報処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記表示制御手段
    は、前記所定領域の表示信号を前記映像情報に重畳した
    状態で、前記所定領域の位置の変更が所定時間行われな
    いとき、前記所定領域の表示を消去するように構成され
    ていることを特徴とする映像情報処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記表示制御手段
    は、前記所定領域の表示を消去した後、前記所定領域が
    変更された場合には、前記所定領域の表示を再度行うよ
    うに構成されていることを特徴とする映像情報処理装
    置。
  11. 【請求項11】 撮像画面に形成された像を光電変換し
    て撮像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像手段より出力された撮像信号をモニタ画面に表
    示する表示手段と、 前記前記撮像画面内における所定領域内に相当する前記
    撮像信号を取り込む信号取り込み手段と、 前記所定領域の前記撮像画面内における位置を変更する
    領域制御手段と、 前記領域制御手段により前記所定領域の位置が変更され
    ている場合には、前記所定領域の位置を前記表示手段に
    供給して前記撮像信号に重畳して表示し、前記所定領域
    の位置が変更されていない場合には、前記所定領域の位
    置の前記モニタ画面への表示を行わない表示制御手段
    と、を備えたことを特徴とするビデオカメラ装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記表示手段は
    電子ビユーフアインダであることを特徴とするビデオカ
    メラ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記所定領域は
    焦点検出領域であり、さらに前記信号取り込み手段によ
    つて取り込まれた前記焦点検出領域内に相当する撮像信
    号中より焦点状態に応じて変化する所定の焦点評価値を
    検出する焦点検出手段を備えたことを特徴とするビデオ
    カメラ装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記所定領域は
    測光領域であり、さらに前記信号取り込み手段によつて
    取り込まれた前記測光領域内に相当する撮像信号中より
    露出状態に応じて変化する所定の測光評価値を検出する
    露出制御手段を備えたことを特徴とするビデオカメラ装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項11において、前記領域制御手
    段は、前記画面内における操作者の視線位位置を検出す
    る視線検出手段を含み、検出された視線位置に前記所定
    領域を移動するように構成されていることを特徴とする
    ビデオカメラ装置。
  16. 【請求項16】 請求項11おいて、前記領域制御手段
    は、マニユアル操作により前記所定領域を前記画面内に
    任意の位置に移動可能な、マウス,ジヨイステイツク等
    から構成されていることを特徴とするビデオカメラ装
    置。
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