JPH085896A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JPH085896A
JPH085896A JP6135668A JP13566894A JPH085896A JP H085896 A JPH085896 A JP H085896A JP 6135668 A JP6135668 A JP 6135668A JP 13566894 A JP13566894 A JP 13566894A JP H085896 A JPH085896 A JP H085896A
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JP
Japan
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mode
focus
image pickup
screen
area
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Withdrawn
Application number
JP6135668A
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English (en)
Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH085896A publication Critical patent/JPH085896A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/3628Mechanical coupling means for mounting fibres to supporting carriers
    • G02B6/3632Mechanical coupling means for mounting fibres to supporting carriers characterised by the cross-sectional shape of the mechanical coupling means
    • G02B6/3636Mechanical coupling means for mounting fibres to supporting carriers characterised by the cross-sectional shape of the mechanical coupling means the mechanical coupling means being grooves
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点検出領域を画面内の注視位置へと移動可
能としたAF方式と、画面中央に固定したAF方式それ
ぞれにおいて、最適なAF性能を実現することにある。 【構成】 画面内における注視点を検出して焦点検出領
域を設定する第1のモードと、前記視線検出手段を用い
ずに前記画面内の中央に焦点検出領域を設定する第2の
モードとを設定可能で、かつ前記第1のモードと前記第
2のモードとで、フオーカスレンズの駆動速度、再起動
しきい値、方向判定ウオブリング動作の振幅等の動作特
性を異ならせることにより、第1,第2のモードそれぞ
れにおいて、最適なAF性能を得ることができるように
した撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面内に焦点状態ある
いは露光状態を検出するための所定領域を移動可能に設
定できるようにした撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ一体型カメラをはじめとする民生
用撮像機器の分野では、より簡単により高品位な画像を
得る為、様々な工夫が為されてきている。近年では標準
的に装備されているオートフォーカス(AF)や自動露
出調節(AE)は、焦点や露出を撮影の度に調節すると
いう煩わしさを排除する為のものであって、簡単に良い
画像を得るという目的を果たす機能の端的な例であると
言える。
【0003】ところでAFやAEは、カメラ等の撮像機
器が云わば「勝手に」撮影状況を判断し、その状況に適
するであろう状態にレンズ位置や絞りを調節する機構で
あるから、撮影者の撮影意図が映像に反映されない場合
も発生する。
【0004】例えば、遠くの被写体と近くの被写体が撮
像画面内に共存している場合、撮像画面全体の情報でA
F動作を実行すると、上記複数の被写体の内の何れかに
は合焦するであろうが、撮像機器にはそれが果たしてピ
ントを合わせたい主被写体であるかどうかの判断がつか
ない。
【0005】また同様に明るい空を背景として主被写体
を撮影する場合、画面全体の情報でAE動作を実行する
と、空の明るさに合わせて絞りを調節するので、主被写
体が黒くつぶれてしまう結果になる。
【0006】このような状況を出来るだけ回避する為、
撮像画面の中央にある被写体について重点的に焦点検出
(測距)及び測光し、その結果をもとにAF及びAEを
実行する手法をとるのが一般的である。
【0007】これは撮影者が撮影するとき、主被写体を
画面中央に据える場合が多いことを根拠としている。そ
してこの手法は、主被写体を画面中央以外の場所に置い
た場合、ピントや露出を主被写体に対して適切に調節で
きない場合があるという欠点を有している。
【0008】これに対して本発明の出願人は、主被写体
が撮像画面内のどこにあってもそれに最適なピントや露
出が得られる様、特願平4−154165号で、ファイ
ンダを見ている撮影者が、視線で主被写体を選択するこ
とが出来る撮影装置を提案した。
【0009】そして、上述の中央固定測距方式と視線位
置検出測距方式とでは、使用する目的や状況が異なって
おり、より被写体の細部に対して焦点検出あるいは測光
を行なおうとする場合は、後者の視線検出等による領域
設定方法がよいが、ある被写体に対して焦点検出領域を
固定しておきたいとき、あるいは撮影状態のまま装置か
ら離れる場合等の場合には、前者の固定測距方式がよ
い。
【0010】そこで、これらの2つの方式を両方備え、
適宜切り換え可能とすることによつて、いかなる被写
体、撮影状態でも、最適な焦点調節及び露出調節が可能
な撮像装置を提供することができることが予想される
が、これらを単に結合し、焦点検出領域,測光領域を視
線等によつて移動可能としただけでは、以下のような問
題を生じる。
【0011】それは、中央固定測距方式と視線位置検出
測距方式とでは、最適な画面内の焦点検出領域設定が異
なることである。
【0012】すなわち中央固定式では、被写体を画面中
央以外の場所においた場合、ピントを主被写体に対して
適切に調節できない欠点が発生するので、これを軽減す
るために、焦点検出領域を画面内において比較的大きめ
に設定すべきと考えられるが、視線位置検出による焦点
検出方式では、主被写体が撮像画面内のどこにあって
も、その被写体位置に移動して最適なピントが得られる
よう、焦点検出領域を画面内において、比較的小さめに
設定すべきであると考えられることである。
【0013】そこで、本出願人は、特願平6−7329
1号にて、中央固定測距方式と視線位置検出測距方式と
を備え、その方式ごとに焦点検出領域及び測光領域の大
きさを適宜切り換えるようにした撮像装置を提案した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人によるさらなる開発,研究により、以下の改良点が残
されていることがわかつた。
【0015】しかしながら、中央固定測距方式と視線位
置検出測距方式とで、焦点検出領域及び測光領域の大き
さ、位置等が異なるにもかかわらず、同様なAF制御を
行なうと、以下のような問題点を生じることが、本出願
人によるさらなる開発,研究により、以下の改良点が残
されていることがわかつた。
【0016】すなわち視線位置検出測距時、焦点検出領
域が小さくなり、且つ、該焦点検出領域が撮像画内を移
動可能となるので、被写体の移動で主被写体が焦点検出
領域から外れ易くなったり、視線位置の移動で焦点検出
領域の移動中、焦点検出領域内に被写体が存在しなくな
る時があるので、焦点検出領域内で取り込まれるAF評
価値の変動が大きくなってしまい、AF動作が安定しな
くなったり、誤動作することがあり、中央固定測距方式
時のAF性能よりも劣化する場合がある。
【0017】本発明はこのような問題点を解消する為に
なされたものであって、本願の課題は、中央固定測距方
式、視線検出等の外部入力によつて位置設定を行う焦点
検出方式のそれぞれにおいて最適なAF性能を確保し、
特に視線検出等による外部入力による位置設定を行う焦
点検出方式におけるAF性能を低下させることなく両方
式の特徴を生かし、主被写体に対して適切に焦点調節で
きるような撮像装置を提供する事にある。
【0018】
【課題を解決する為の手段及び作用】上述の課題を解決
するために、本発明の請求項1に記載の発明によれば、
撮像画面内における所定領域内に相当する撮像信号を取
り出すゲート手段(実施例ではAF評価値処理回路26
ないのゲート回路261に相当する)と、前記画面内に
おける前記所定領域の設定位置を指示する指示手段(実
施例ではと視線検出ブロツク1あるいは映像情報取り込
み領域位置設定装置35,映像情報取り込み領域検出・
設定回路34に相当する)と、前記ゲート手段によつて
取り出された前記所定領域内に相当する前記撮像信号中
より所定の周波数成分を検出して焦点状態を検出し、該
焦点状態に基づいて焦点調節を行う焦点調節手段(実施
例ではAF評価値処理回路26,AFマイコン29,ド
ライバ18,モータ17,フオーカスレンズ12に相当
する)と、前記指示手段の指示に基づいて前記ゲート手
段を制御し、前記指示手段によつて指示された前記画面
内における位置に前記所定領域を設定する第1のモード
と、前記指示手段を用いずに前記画面内の所定の位置に
前記所定領域を固定する第2のモードとを設定可能で、
かつ前記第1のモードと前記第2のモードとで、前記焦
点調節手段の動作特性を異ならせる制御手段(実施例で
はAFマイコン29,枠生成回路27に相当する)と、
前記第1のモードと前記第2のモードとを選択する選択
手段(シスコン30,視線ON/OFFスイツチ31,
映像情報取り込み領域可変モード移行スイツチ36に相
当する)を備えた構成とする。
【0019】これによつて、指示手段によつて焦点検出
領域を移動可能な第1のモードと、焦点検出領域を固定
の第2のモードそれぞれにおいて、AF性能を低下させ
ることなく、最適なAF動作特性を実現することができ
る。
【0020】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1において、さらに前記撮像手段より出力さ
れた撮像信号を表示する前記撮像画面に対応する表示画
面を有する表示手段(実施例では電子ビユーフアインダ
24に相当する)を備え、前記指示手段を、前記表示手
段の表示画面上における撮影者の注視点を検出する視線
検出手段(実施例では視線検出ブロツク1に相当する)
によつて構成した。
【0021】これによつて、視線検出によつて焦点検出
領域を画面内の注視点位置に移動可能な第1のモード
と、焦点検出領域を固定の第2のモードそれぞれにおい
て、AF性能を低下させることなく、最適なAF動作特
性を実現することができる。
【0022】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1において、さらに前記撮像手段より出力さ
れた撮像信号を表示する前記撮像画面に対応する表示画
面を有する表示手段(実施例では電子ビユーフアインダ
24に相当する)を備え、前記指示手段を、前記表示手
段の表示画面上における任意の位置を指定可能なジヨイ
ステイツク,マウス,トラツクボール,キーボード等の
手動の指示手段(実施例では映像情報取り込み領域位置
設定装置35,映像情報取り込み領域検出・設定回路3
4に相当する)によつて構成した。
【0023】これによつて、手動の指示手段によつて焦
点検出領域を画面内の注視点位置に移動可能な第1のモ
ードと、焦点検出領域を固定の第2のモードそれぞれに
おいて、AF性能を低下させることなく、最適なAF動
作特性を実現することができる。
【0024】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、前記第1のモードと前
記第2のモードとで、前記第1のモードの方が前記所定
領域が小さくなるように設定し(図4(a)の取り込み
領域402,403に相当する)、前記第2のモードで
は、前記所定領域が画面の中央部に固定される(図4
(b)の取り込み領域404に相当する)ように構成し
た。
【0025】これによつて、さらに視線検出等の外部入
力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に移
動可能な第1のモードでは、焦点検出領域を小さくする
ことによつて焦点を合わせようとする部分の選択が細か
に且つ高精度に設定可能となる特徴を生かし、焦点検出
領域が固定の第2のモードでは、焦点検出領域を大きめ
に設定することにより、画面中央で安定したAF動作が
可能となる特徴をそれぞれ生かすことが可能となる。
【0026】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、さらに前記制御手段
を、前記第1のモードと第2のモードとで、前記焦点調
節手段に含まれるフォーカスレンズの駆動速度を変更す
るように構成した(実施例では図5のステツプ506,
508の処理に相当する)。
【0027】これによつて、さらに視線検出等の外部入
力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に設
定するために、焦点を合わせる対象が明確になつている
ことから最初からに大ぼけであることの少ない第1のモ
ードと、外部入力手段によらず焦点検出領域を画面内に
固定したことにより、パンニング等のカメラ操作で大ぼ
け状態になりやすく、高速の焦点調節を必要とする第2
のモードのそれぞれにおいて、最適なAF特性を得るこ
とができる。
【0028】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項5において、前記制御手段を、前記第1のモ
ードのとき、前記第2のモードのときよりも、フオーカ
スレンズの駆動速度を低速に設定するように構成した
(実施例では図5のステツプ506の処理、図7(d)
の速度設定値に相当する)。
【0029】これによつて、視線検出等の外部入力手段
によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に設定する
ために、焦点を合わせる対象が明確になつていることか
ら最初からに大ぼけであることが少なく、高精度で安定
な焦点調節が好ましい第1のモードでは、低速でフオー
カスレンズを駆動して合焦点に安定かつ正確に停止させ
ることができ、また外部入力手段によらず焦点検出領域
を画面内に固定したことにより、パンニング等のカメラ
操作で大ぼけ状態になりやすく、高速の焦点調節を必要
とする第2のモードでは、フオーカスレンズを高速駆動
可能として大ぼけ状態でも、短時間で合焦させることが
できる。
【0030】また本願の請求項7に記載の発明によれ
ば、請求項4において、さらに前記制御手段を、前記第
1のモードと第2のモードとで、前記焦点調節手段の合
焦後の再起動動作の判定条件を変更するように構成した
(図5のステツプ517,518の処理に相当する)。
【0031】これによつて、さらに視線検出等の外部入
力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に移
動可能な第1のモードにおいて、焦点検出領域を小さく
することによつて焦点を合わせようとする部分の選択を
細かに且つ高精度に行うことができ、焦点検出領域が小
さくなつたことによつて被写体の出入り等によるAF評
価値の変動の増大による再起動の誤動作を、合焦後の再
起動動作の判定条件を変更することによつて安定化する
ことがされる。
【0032】また本願の請求項8に記載の発明によれ
ば、請求項7において、前記再起動動作の判定を、焦点
評価値が、合焦したときの焦点評価値から所定値(実施
例では『β』に相当する)以上変化したか否かを判別す
ることによつて行い、前記第1のモードのとき、前記第
2のモードのときよりも、前記所定値を大きくするよう
に構成した(図5のステツプ517,518の処理、図
7(a),(c)の『β』に相当する)。
【0033】これによつて、さらに視線検出等の外部入
力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に移
動可能な第1のモードにおいて、焦点検出領域を小さく
することによつて焦点を合わせようとする部分の選択を
高精度に行うことができるとともに、焦点検出領域が小
さくなつたことによつて被写体の出入り等によるAF評
価値の変動が増大し、かつ頻繁に生じることによる再起
動の誤動作を、再起動しきい値(実施例では図7
(a),(c)の『β』に相当する)を大きくして再起
動しにくくすることにより、AF動作が安定化される。
【0034】また本願の請求項9に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、前記焦点調節手段は、
さらに光軸方向にフォーカスレンズを微小量駆動させて
合焦点方向を判断する合焦点方向判定手段(実施例では
AFマイコン29,ドライバ18,モータ17に相当す
る)を備えており、前記制御手段(AFマイコン29)
を、前記第1のモードと第2のモードとで、前記合焦点
方向判定手段による前記フオーカスレンズの駆動振幅を
変更する(実施例では図5のステツプ504、507、
図7(a),(b)のウオブリング振幅『α』に相当す
る)ように構成した。
【0035】これによつて、視線検出等の外部入力手段
によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に設定する
ために、焦点を合わせる対象が明確になつていることか
ら最初からに大ぼけであることが少なく、常にある程度
の焦点評価値レベルを得ることができることの予想され
る第1のモードと、外部入力手段によらず焦点検出領域
を画面内に固定したことにより、パンニング等のカメラ
操作で大ぼけ状態になりやすい第2のモードとで、ウオ
ブリング動作の駆動振幅を変更してAF特性の最適化を
図ることができる。
【0036】また本願の請求項10に記載の発明によれ
ば、請求項9において、前記制御手段は、前記第1のモ
ードのとき、前記第2のモードのときよりも、前記合焦
点方向判定手段による前記フオーカスレンズの駆動振幅
を小さくする(実施例では図5のステツプ504、図7
(a),(b)のウオブリング振幅量『α』に相当す
る)ように構成されている。
【0037】これによつて、視線検出等の外部入力手段
によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に設定する
ために、焦点を合わせる対象が明確になつていることか
ら最初からに大ぼけであることが少なく、常にある程度
の焦点評価値レベルを得ることができることの予想され
る第1のモードでは、ウオブリング時の駆動振幅『α』
を小さくすることで微小振動によるぼけを防止でき、外
部入力手段によらず焦点検出領域を画面内に固定したこ
とにより、パンニング等のカメラ操作で大ぼけ状態にな
りやすい第2のモードでは、ウオブリング動作の駆動振
幅『α』を大きくして大ぼけ状態でも正確な方向判定が
可能となる。
【0038】また本願の請求項11に記載の発明によれ
ば、さらに請求項1において、前記制御手段を、前記第
1のモードが選択されている状態において、前記所定領
域の変更動作中における前記焦点調節手段の動作を禁止
するように構成した。
【0039】これによつて、前記所定領域の移動中に、
焦点を合わせようとしていない被写体が前記所定領域内
に入ることによるAF誤動作が防止できる。
【0040】また本願の請求項12に記載の発明によれ
ば、さらに請求項1において、前記制御手段を、前記第
1のモードが設定されている状態において、前記焦点調
節手段によつて検出された前記所定領域内に相当する前
記所定の周波数成分のレベルが所定レベル以下であると
きには、前記焦点調節手段の動作を禁止するように構成
した。
【0041】これによつて、前記所定領域を移動中に、
主要被写体が所定領域外に抜けて焦点状態が変化して
も、焦点調節動作が再起動して、逆に主要被写体に対し
てぼけてしまう誤動作を防止できる。
【0042】
【実施例】以下、本発明における映像信号処理装置を、
その実施例について詳細に説明する。
【0043】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例の基本構成ブロツク図である。本実施例ではビデオ
一体型カメラに本発明を用いた場合について説明を行
う。
【0044】第1の実施例は、焦点検出領域の設定位置
を移動している間は、AF動作を禁止して、意図しない
被写体像に合焦することによつてAFに誤動作を生じる
ことを防止するものである。
【0045】同図に於いてEYEは操作者のビデオ一体
型カメラのフアインダを覗く眼球を示し、1は視線検出
装置ブロツクを示す。2は操作者のフアインダ画面内の
視線位置を検出する為、眼球に赤外線を照射する赤外発
光ダイオード(IRED)、3は赤外発光ダイオードを
駆動するドライバ、4は眼球EYEで反射した赤外発光
ダイオード2からの赤外線を受光する受光センサでたと
えばCCDが用いられる。5は受光センサ4の出力信号
を増幅する増幅器、6は増幅器5の出力信号に基づいて
操作者の眼球EYEの視線位置を解析する視線検出回路
である。
【0046】そしてこの視線検出装置は、操作者の眼球
にIRED2より赤外線を照射し、その反射光をCCD
3で受光し、その眼球像を視線検出回路6で解析するこ
とによつてフアインダ画面内における注視点を検出する
ものである。
【0047】またこの視線検出装置は、本実施例では、
ビデオ一体型カメラのフアインダ内にユニツト化されて
配されている。したがつて視線検出装置付きビユーフア
インダユニツトとして、フアインダ画面に表示された画
像を注視することにより、各種制御を行うことができ、
汎用性も高く、ビデオカメラ以外の分野でも、制御、選
択に用いる画像を表示する表示画面と、その画面内にお
ける注視点を検出する視線検出装置を備えた視線検出ユ
ニツトとして広く応用できる。
【0048】OBは被写体、7は撮影レンズ光学系、8
は固定の第1群レンズ、9は変倍レンズ、10は絞り、
11は固定の第3群レンズ、12は焦点調節を行うとと
もに変倍動作時のピント面移動を補正する補正機能を兼
ね備えたフォーカスコンペレンズであり、これらによつ
て撮影レンズ光学系が構成されている。
【0049】また13は変倍レンズ9を移動する変倍レ
ンズモータ、14は変倍レンズモータ9を駆動する変倍
レンズドライバ、15は絞り10を駆動して開口量を制
御するIGメータ、16はIGメータを駆動するIGド
ライバ、17はフオーカスコンペレンズを移動するフオ
ーカスコンペレンズモータ、18はフオーカスコンペレ
ンズモータを駆動するフオーカスコンペレンズドライバ
である。
【0050】19はCCD等の撮像素子、20は撮像素
子19より出力された撮像信号を所定のレベルに増幅す
る増幅器、21は増幅器20の出力信号より輝度信号と
色信号を生成するとともに、ブランキング処理,同期信
号の付加,ガンマ補正等の信号処理を施して規格化され
たテレビジヨン信号に変換するカメラ信号処理ブロツ
ク、22は増幅器、23は増幅器22より出力されたテ
レビジヨン信号を液晶モニタ等で構成された電子ビユー
フアインダを駆動して表示するためのLCD表示回路、
24液晶モニタによる電子ビユーフアインダである。電
子ビユーフアインダ24はたとえばCRTでもよい。
【0051】またカメラ信号処理ブロツク21より出力
されたテレビジヨン信号は、図示しないビデオテープレ
コーダへと供給され、磁気テープ等に記録される。また
VTRによつて再生された画像情報をLCD表示回路2
3へと供給することにより、電子ビユーフアインダ24
にて再生することができる。
【0052】25は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号に対して、後述の枠生成回路27
の指令に基づいて画面内に設定された所定の測光領域内
に相当する撮像信号をサンプリングするゲート回路を有
し、その測光領域内の映像信号の輝度レベルが一定とな
るようにIGドライバ16を制御してIGメータ15を
駆動し、絞り10の開口量を調節して撮像光量を適切に
保つ為の絞り制御回路である。
【0053】尚、絞り制御回路25内には、前記測光領
域内に相当する撮像信号をサンプリングするためのゲー
ト回路、測光領域内の撮像信号の輝度レベルの平均値を
求めるための積分回路等が含まれている。また絞り制御
は、測光領域内の撮像信号のみを用いれば、部分測光あ
るいはスポツト測光となり、測光領域内の信号の重み付
けを大きくし、測光領域以外の領域の重みを小さくして
平均する方法をとれば、中央重点測光となる。さらに画
面内に複数の測光領域を設定し、それぞれに複数の重み
付けを施せば所謂の多分割測光となる。
【0054】26は増幅器20を介して撮像素子19よ
り出力された撮像信号中より例えば焦点状態に応じてレ
ベルが変化する高周波成分等の焦点評価用の信号を生成
する為のAF評価値処理回路である。このAF評価値処
理回路26内には、撮像信号中の前記高周波成分を抽出
するバンドパスフイルタ,後述の枠生成回路の指令に基
づいて画面内に設定された焦点検出に用いる所定の領域
すなわち焦点検出領域(測距領域)内に相当する撮像信
号のみを通過させてサンプリングするゲート回路が設け
られている。
【0055】27はAF評価値処理回路26や絞り制御
回路25内に設けられた、それぞれ焦点検出領域,測光
領域を設定するためのゲート回路の開閉タイミングを制
御するゲート信号を発生するための枠生成回路で、前記
各ゲート回路の開閉タイミングを制御することにより、
撮像画面の映像情報を取り込むときの取り込み領域の位
置及び大きさを自在に設定することができる。
【0056】また枠生成回路27は焦点検出領域や測光
領域をフアインダ画面内に表示するため、LCD表示回
路23に領域表示信号を出力しており、これによつて増
幅器22からの映像信号に焦点検出領域や測光領域の表
示信号を重畳して電子ビユーフアインダ24の画面に表
示することができる。
【0057】また枠生成回路27とLCD表示回路23
との間には、スイツチ33が設けられており、このスイ
ツチ33を後述するAFマイコン29によつてON/O
FFすることにより、電子ビユーフアインダ24への焦
点検出領域,測光領域等の表示をON/OFFすること
ができる。
【0058】29はAF評価値処理回路26の出力信号
や変倍レンズ9の駆動に基づいてオーカスコンペレンズ
を制御してフオーカシングや変倍時のピント補正を実行
するとともに、後述の視線検出情報に基づいて焦点検出
領域や測光領域の画面内における位置を変更すべく枠生
成回路27を制御するAF制御用マイクロコンピユータ
(以下AFマイコンと称す)である。
【0059】またAFマイコン29は、視線検出回路6
と制御情報及びデータを通信しており、視線検出回路6
を制御するとともに、視線検出回路6において検出され
た操作者の注視点位置情報を受信する。そして視線検出
回路6より受け取った操作者の視線位置の情報に基づい
て、焦点検出領域や測光領域の移動や、その他の視線検
出を用いた制御を行う。
【0060】また30はビデオカメラシステム全体を制
御するシステム制御用マイクロコンピユータ(以下シス
コンと称す)、31はシスコン30に接続され、視線検
出機能のON/OFFを選択する視線ON/OFFスイ
ツチであり、視線ON/OFFスイツチの操作状態は、
シスコン30に読み込まれる。
【0061】シスコン30は、AFマイコン29と通信
を行っており、システムの動作モードに応じてAFマイ
コン29の動作を制御するとともに、視線ON/OFF
スイツチ31の操作状態の情報をAFマイコン29へと
伝送し、視線検出による各種動作を制御するものであ
る。
【0062】すなわち、シスコン30は、視線ON/O
FFスイツチ31のON/OFF状態をAFマイコン2
9へと伝送し、AFマイコン29は、視線検出ON/O
FFスイツチ31がONで視線検出モードが設定されて
いるときには、スイツチ33をONにして、焦点検出領
域,測光領域等や視線領域枠の表示をLCD表示回路2
3へと供給し、電子ビユーフアインダ画面に表示を行
う。
【0063】また視線検出ON/OFFスイツチ31が
OFFで視線検出モードがOFFに設定されているとき
には、スイツチ33をOFFにして、焦点検出領域,測
光領域等や視線領域枠の枠表示信号のLCD表示回路2
3への供給を遮断し、電子ビユーフアインダ画面内にお
ける表示を消す。
【0064】シスコン31はこれ以外にも、種々の動作
制御を行うが、本発明に直接関係しない部分であるた
め、説明は省略する。
【0065】図2は図1の視線検出装置ブロツク1の詳
細な構成図である。同図に於いて、図1と同等の機能を
有するブロツクには図1と同じ番号を付して説明する。
【0066】IREDドライバ3は視線検出回路6から
の制御信号によってIRED2を駆動して発光させる。
IREDは2個設けられている。IRED2から発せら
れた赤外光は眼球EYEで反射し、その反射赤外光は接
眼レンズ101を介して赤外光だけを反射し、可視光は
透過させるダイクロイツクミラー102に至る。
【0067】ダイクロイツクミラー202で反射され光
路を変更された反射赤外光は、結像レンズ103を介し
て視線検出センサとしてのCCDイメージセンサ4の撮
像面に結像される。32はイメージセンサであるところ
のCCDを駆動する回路であり、視線検出回路6によつ
てIRED3と同期して駆動される。
【0068】CCD4に入射された眼球反射光は、電気
信号に変換され、増幅器5を介して視線検出回路6へと
供給される。眼球EYEは電子ビユーフアインダ24の
表示画面を見ており、CCD4の撮像画面と電子ビユー
フアインダ24の画面とは互いに対応しており、CCD
4の撮像画面内における注視点を求めれば、電子ビユー
フアインダ24の表示画面内における注視点を検出する
ことができる。
【0069】この視線検出置ブロツクの構成により、視
線検出回路6では、増幅器5の出力信号から電子ビユー
フアインダの表示画面内における視線位置座標を検出す
る。そして検出された視線位置座標情報は、AFマイコ
ン29へと伝送される。
【0070】尚、視線CCD4の出力に基づいて、視線
位置座標を演算する手段としては種々の方式があるが、
たとえば本出願人によつて出願された特願平3−218
574号、特願平4−154165号に開示した方式を
用いることができる。
【0071】図1の構成によるビデオ一体型カメラは、
そのAF方式として所謂テレビジヨンAF方式(TV−
AF方式と称す)すなわち撮像信号中のAF評価値処理
回路26内のバンドパスフイルタによつて高周波成分を
取り出し、この高周波成分レベルが極大になるようにマ
イコンで29でフオーカスモータ駆動方向及び駆動速度
を演算し、フオーカスコンペレンズドライバ18を介し
てフオーカスコンペレンズモータ17を駆動し、フォー
カスコンペレンズ12を光軸方向に移動させる焦点調節
方式を用いている。
【0072】このAF方式では、上述のように映像信号
に含まれる高周波成分を検出するため、AF評価値処理
回路26に取り込む映像信号にはエツジ部分(レベル変
化部分)が含まれていなければならない。即ち最低でも
1水平走査線分の映像信号を用いなければならないが、
実用上は所定面積の取り込み領域を必要とする。この領
域は焦点検出領域(測距領域)である。
【0073】図3はAF評価値処理回路26,絞り制御
回路25,枠生成回路27内部の構成及びそれらの接続
関係を示す図で、マイコン29によって取り込み領域た
とえば焦点検出領域が定義された後、映像信号を取り込
む為のゲート処理を行うための回路構成を示すものであ
る。同図において、図1と同一構成部分には、同一符号
を付して説明する。
【0074】図3において、枠生成回路27内部のゲー
トタイミング発生回路274に、AFマイコン29から
取り込み領域の大きさと位置に関する情報が伝送され
る。
【0075】ここでAFマイコン29は、シスコン30
より供給される視線ON/OFFスイツチ31の状態に
基づいて、焦点検出領域,測光領域等の取り込み領域の
設定位置を注視点を検出して決定する視線検出モードで
あるか否かを判別し、視線検出モード(視線ON/OF
Fスイツチ31がON)である場合には視線検出回路6
より出力された画面内の視線検出位置に、非視線モード
(視線ON/OFFスイツチ31がOFF)である場合
には画面中央の固定位置に、それぞれ各モードに応じて
予め決められた大きさの取り込み領域を設定するための
枠生成の指示を枠生成回路27へと出力する。
【0076】枠生成回路27内のゲートタイミング発生
回路274は、この位置及び大きさの情報に基づいて、
前記取り込み領域を表示する為の枠信号を枠信号発生回
路273、焦点検出領域に相当するゲートパルスを発生
するAFゲートパルス発生回路271、測光領域に相当
するゲートパルスを発生するAEゲートパルス発生回路
272にそれぞれ領域を形成するためのゲートタイミン
グ信号を出力する。
【0077】一方、AF評価値処理回路26内部は、基
本的にゲート回路261とバンドパスフィルタ262と
検波回路263で構成されており、ゲート回路261が
枠生成回路27内のAFゲートパルス発生回路271の
出力信号によって閉じている間だけ、撮像信号が増幅器
20からBPF262に供給され、検波回路263で検
波されて直流レベルに変換され、焦点状態に応じた焦点
電圧が出力される。
【0078】絞り制御回路25の内部は、基本的に測光
領域を形成するゲート回路251とアイリスコントロー
ラ252で構成されており、ゲート回路251が枠生成
回路27内のAEゲートパルス発生回路272の出力信
号によって閉じている間だけ、撮像信号が増幅器20か
らアイリスコントローラ252に供給されて検波されて
直流レベルに変換され、絞り制御電圧が出力される。そ
して絞り制御電圧が所定のレベルに一定となるように、
IGドライバを介してIGメータを駆動し、絞りの開口
量を制御することにより、適正露出を得ることができ
る。
【0079】また枠信号発生回路273とLCD表示回
路23との間に設けられたスイツチ33は、AFマイコ
ン29によつてON/OFF制御され、視線検出モード
のときにはONされて取り込み領域を画面内に表示さ
せ、非視線モードのときにはOFFされて取り込み領域
の表示が消されるように制御される。
【0080】図4(b)は、一般に用いられているAF
評価値取り込み領域の一例を示す図面である。同図にお
いて、401は撮像画面、404はAF評価値取り込み
用の焦点検出領域(測光領域でもよい)であり、画面中
央部に固定されており、本実施例で見れば、非視線検出
モード時における取り込み領域を示すものである。
【0081】撮影者は主として撮影したい被写体(主被
写体)を画面中央に置いて撮影する機会が多い。また
「従来の技術」の部分で説明したように、主被写体を撮
影するときに別の被写体の影響を受けにくくする為、評
価値取り込み領域は全撮影画面よりも狭くするが、主被
写体の移動や撮影動作の影響を受けにくくするため、あ
る程度の面積を持たせているのが一般的である。このよ
うな理由により、上記取り込み領域は404に示される
ような画面中央位置に固定され、所定の大きさに設定さ
れている。
【0082】しかしながら撮影者は主被写体を常に画面
中央に固定して撮影するとは限らず、画面中央にない主
被写体を撮影する為には、上記取り込み領域を撮影画面
上で移動させなくてはならない。
【0083】そこで図1において、視線検出回路6から
マイコン29へと伝送された視線位置座標情報をもと
に、マイコン29では画面内において撮影者が見ている
位置に上記取り込み領域を移動させるべく、枠生成回路
27に対して取り込み領域位置座標を伝送する(視線検
出モード)。
【0084】一方、図4(a)は視線検出モードにおけ
る、焦点検出領域の設定について説明するためのもので
ある。
【0085】AF評価値枠生成回路27では指定された
位置に取り込み領域を移動させるべく、AF評価値処理
回路26内のゲート回路の開閉タイミングを操作すると
ともに、取り込み領域に相当する部分を電子ビユーフア
インダ24に表示させる為、取り込み領域を示す表示信
号をLCD表示回路23に送る(このときスイツチ33
はON)。
【0086】LCD表示回路23では、増幅器22から
の撮像信号と枠生成回路27からの領域表示信号を重畳
して電子ビユーフアインダ24に映像信号を送る。この
時、電子ビユーフアインダ24に映し出される映像の様
子を図4(a)に示す。
【0087】図4(a)において、403は現在の撮影
者の注視点の位置である。この位置を中心として402
の様な取り込み領域を設定し、マイコン29から枠生成
回路27を経てAF評価値処理回路26のゲート回路2
61,絞り制御回路25内のゲート回路251を操作す
ると共に、その取り込み領域図4(a)の402の様に
表示する。
【0088】次に例えば撮影者が画面内の405の位置
に視点を移したとすると、同様の方法により視点405
を中心として、取り込み領域406が設定され、取り込
み領域402の表示を視点405を中心とする領域40
6の位置に移動する。
【0089】上述のような方法をとることによって撮影
者が見ている被写体にピントを合わせることが可能にな
るが、この場合ピントだけではなく露出調整も撮影者が
見ている被写体について適切な調節を行う方が望まし
い。
【0090】そこで本発明によれば、図1,図2に示す
ように、枠生成回路27から絞り制御回路25へも取り
込み領域を設定する信号を伝送しているわけである。こ
うすることにより、AFと同時にAEについても、撮影
者が見ている位置に測光情報取り込み領域すなわち測光
領域を移動してその部分の測光情報に基づいた露出調整
を行うことが可能になる。
【0091】尚、視線検出モードにおける焦点検出領
域,測光領域等の取り込み領域の位置設定は、操作者の
視線により操作者の意志にしたがつた行うため、焦点を
合わせたい部分、重点的に測光したい部分の選択をより
細かに、高精度に行うことができるよう、非視線検出モ
ード時に比較して小さく設定されている。
【0092】ここで、本発明の特徴であるところの、視
線検出モード,非視線検出モードそれぞれの場合におい
て、AF性能の劣化が生じないようにするためのAF制
御方法について、図5のフローチヤートを用いて説明す
る。
【0093】図5に示したフローチャートは、特に視線
検出モード時の焦点検出領域が、移動したり、非視線検
出モード時の焦点検出領域よりも小さい事による、AF
動作への弊害を補うアルゴリズムの一例であり、AFマ
イコン29で処理される。
【0094】同図において、処理をスタートすると、ス
テツプ501はAF制御処理の開始を示している。
【0095】まずステツプ502でシスコン30を介し
て得られる、視線ON/OFFスイツチ31の操作状態
を調べ、視線検出モードか否かを判別する。
【0096】ステツプ502の判定の結果、非視線検出
モードならば、ステツプ504へ行きウォブリング動作
を行う。このウォブリング動作とは、フォーカスレンズ
を強制的に光軸方向前後に微小駆動しながら、その微小
駆動によるAF評価値の変化を取り込む事により、現在
合焦状態にあるのか、ボケているのか(ボケているとき
は前ピン・後ピンいずれなのか)を判断する動作であ
る。
【0097】ステツプ502で視線検出モードと判断さ
れた場合には、視線検出回路6から得られる視線位置情
報から、現在画面内における注視点が移動中であるのか
を判断し(ステツプ503)、移動中であれば、焦点検
出領域の位置が変更されようとしていると判断できるた
め、フォーカスレンズを停止させたまま待機し、移動完
了後ステツプ504で視線モードにおけるウォブリング
動作を行う。
【0098】ここで視線モード/非視線モード時のウォ
ブリング動作について図7を用いて説明する。
【0099】図7(a)はある被写体に対してフォーカ
スレンズを無限から至近まで移動させたときに得られる
AF評価値レベルの変化の様子(701)を示した図で
あり、横軸にフォーカスレンズ位置、縦軸にAF評価値
レベルとっている。
【0100】合焦点はAF評価値が最大レベルとなる7
02で示した点であり(合焦フォーカスレンズ位置は7
08)、常にAF評価値レベルが最大となるようにフォ
ーカスレンズ位置を制御している。合焦点が至近方向/
無限方向どちら側に存在するのかを判断する為に行うの
がウォブリング動作である。
【0101】ウォブリング動作は前述のように、フォー
カスレンズを微小駆動しながら、AF評価値を取り込む
事により、現在、合焦状態にあるのか、ボケているのか
(ボケているときは前ピン・後ピンいずれなのか)を判
断する動作である。
【0102】例えば現在のフォーカス位置が合焦点に対
して無限側にある場合(709の位置)、ウォブリング
動作を実行し、至近方向からレンズの微小駆動を行うと
(波形703に示したようにフォーカスレンズ位置を移
動させる:時間軸は紙面に対して上から下方向)、その
時得られるAF評価値は波形704のような変化をす
る。
【0103】一方、フォーカスレンズ位置が合焦点に対
し至近側にいた場合(710の位置)では、705の波
形で示すようにフオーカスレンズの微小駆動を行うと、
AF評価値は706のように変化する。
【0104】波形704と波形706とでは位相が逆と
なるので、これを判別する事により合焦点の存在するフ
ォーカス移動方向(前ピン,後ピン)が判別できる。
【0105】また、AF評価値の波形701の山の頂上
でフオーカスレンズの微小駆動を行うと(波形71
1)、得られるAF評価値(波形712)は振幅が小さ
く、その形状が異なるので、ボケているのか合焦なのか
を知る事が出来る。
【0106】尚、合焦点付近でのウォブリングでは、微
小駆動させる駆動振幅量(図7(a)のα)によって
は、ボケが見えてしまうので、評価値が十分に得られる
最低振幅量にする必要がある。
【0107】一方、AF評価値701の山のすそ野付近
では、フォーカスレンズを微小駆動しても、方向判断す
るのに十分なAF評価値の振幅が得られない場合がある
ので、レンズ駆動の振幅を大きめにしておく事が望まし
い。
【0108】非視線視線検出モードの場合には、撮影者
によるパンニング等のカメラ操作により、撮影する被写
体が大きく変化する事が想定され、その時AF評価値
は、ある被写体に合焦している山の頂上から、別の被写
体の山のすそ野付近のレベルまで変化する事になるの
で、ウォブリング動作の微小駆動振幅αはある程度大き
くしておく必要がある。
【0109】これに対し視線検出モードの場合には、撮
影者はファインダ内に映っている被写体に対して注視点
を移動する事が想定され、主被写体を移動してもある程
度のAF評価値レベルを得る事が出来るで、微小駆動振
幅αは出来るだけ小さい方が望ましい。
【0110】そこで、視線/非視線検出モード別にウォ
ブリング動作の駆動振幅αを、被写界深度(絞り値)に
応じて、図7(b)の様に設定する。ここでδは最小錯
乱円を示しており、1δ分だけフォーカスレンズ位置を
合焦点から移動しても、ボケが見えない量である。
【0111】つまり、図5のステツプ507の処理では
図7(b)の非視線検出モード時のαを用いて、ウォブ
リングを行い、ステツプ504の処理では視線モード時
のαで設定されたウォブリング振幅としている。これに
より視線モードと非視線モードとで最適の特性でウオブ
リング動作を行うことができる。
【0112】ここで図5のフローチヤートに戻る。ステ
ツプ503の処理の説明で、視線検出により焦点検出領
域を移動している間はウォブリング動作を実行しない事
は上述した。
【0113】これは、撮影者が意図する主被写体まで注
視点を移動させている途中で、その途中に存在する被写
体にわざわざピント合わせしようとするのは撮影者の意
図に反する事、また焦点検出領域の移動中には、焦点検
出領域内に被写体が存在しなかったり、存在していても
焦点検出領域が移動しているため合焦評価信号の出力が
十分に得られなかったり、該信号の変動も激しいので、
この状態でウォブリング動作しても、正しく方向判定が
出来ずに誤動作してしまい、ボケを誘発してしまう事を
防止する為に、行っている。
【0114】図5のステツプ505の処理は、現在の焦
点検出領域(測距枠)内に被写体が存在しているのか、
それとも何も被写体がいないところを見ているのかを、
504のウォブリング動作中に取り込んだAF評価値レ
ベルによって、推察して判別する処理であり、AF評価
値レベルがノイズレベル以下であった場合には、撮影者
が被写体の居ないところを見ていると判断して、ステツ
プ502からの処理へ戻る。
【0115】AF評価値レベルがノイズレベルより大き
い場合には、焦点検出領域(測距枠)内に被写体が存在
するとして、ステツプ506からの処理を行う。これ
は、注視点に被写体が居なかった場合にピント合わせを
しようとして、不用意なボケを誘発するのを防ぐためで
ある。
【0116】ステツプ506は視線検出モード時の山登
り用のフォーカス移動速度を設定する処理である。
【0117】一方、ステツプ502で非視線検出モード
と判別された場合には、ステツプ507で上述したウォ
ブリングを行い、ステツプ508で、非視線モード時の
山登り用のフォーカス速度を設定する。
【0118】既に説明したが、非視線検出モード時はパ
ンニング等のカメラ操作により、大ボケ状態になり易い
事から、図7のAF評価値701の山のすそ野から合焦
点に至らねばならず、合焦までに要する時間を短くする
ためにも、出来るだけ高速にフォーカスレンズを駆動す
る事が望ましい。
【0119】これに対して視線検出モード時はAF評価
値の変動幅が非視線モード時に比べ小さく(変動頻度は
焦点検出領域が小さい事から、多い)、AF評価値70
1の山の中腹程度からの山登りを行うことが多くなると
考えられるので、山登り速度を高速にし過ぎると、山登
り方向を誤った場合に、大きなボケを伴ってしまい、合
焦方向を誤った事が撮影者にわかってしまう(非視線時
には、合焦方向と逆方向に誤ったとしても既に大ボケ状
態なので、撮影者は気づきにくい)。
【0120】このため、図7の(d)に示すように、視
線/非視線モードに応じて、山登り用フォーカス移動速
度を設定している。
【0121】ステツプ509は、ステツプ504或いは
ステツプ507のウォブリング動作の結果、現在の撮影
状態が合焦状態にあるのか、ボケているのかを判別する
処理であり、合焦であると判定した場合にはフォーカス
レンズを停止しステツプ514からの再起動監視処理ル
ーチンへ移行する。
【0122】ステツプ509で非合焦と判断された場合
には、ステツプ510へ行き、ウォブリング動作による
判定結果の方向へ、ステツプ506或いはステツプ50
8で設定されたフォーカス速度で山登りを実行する。
【0123】ステツプ511では、合焦点即ち合焦評価
信号の頂点を越えたかどうかの判定を行い、越えていな
ければ山登りを続け、越えていたならばその頂点にフォ
ーカスレンズを戻す(ステツプ512,ステツプ51
3)。
【0124】しかし頂点に戻す動作をしている間にパン
ニング等により被写体が変化する場合もあるので、頂点
にフォーカスレンズが辿り着いたならば、今いるところ
が本当に頂点、即ち合焦点であるのかを判定するため、
ステツプ502からの処理へ戻り、視線すなわち焦点検
出領域の移動監視を行い、再びウォブリング動作を行
う。
【0125】ステツプ509で合焦と判定された場合に
は、ステツプ514からの再起動監視ルーチンへ移行す
る。
【0126】まず、ステツプ514で合焦時のAF評価
値レベルを記憶する。
【0127】次にステツプ515でステツプ502と同
様のモード判別を行い、非視線検出モードであれば、ス
テツプ518で非視線モード用の再起動判定を行う。
【0128】ステツプ515で、視線検出モードと判断
された場合には、ステツプ516で注視点が移動してい
るか否かを判断し、移動中ならばその場で待機し、移動
していなければステツプ517で視線モード用の再起動
判定を行う。
【0129】ステツプ517では、視線検出モードで、
焦点検出領域が小さい為に、焦点検出領域内への被写体
の出入り等により、AF評価値レベルの変動が頻繁にな
る事を考慮して、非視線時の中央固定測距枠の場合より
も、再起動動作をしにくくして、視線AF動作の安定性
向上を図っている。
【0130】図7を用いて詳しく説明する。図7(a)
に示したように、フォーカスレンズ位置が708の位置
にあり、その時のAF評価値レベルが702であったと
する。この702のレベルが図5のステツプ514の処
理によつて記憶したAF評価値レベルに相当する。
【0131】今、被写体等の変化により、AF評価値レ
ベルが702から707に落ちたとする。この時再起動
を実行するかどうかの判断は次のように行われる。
【0132】702のレベルから図示した再起動判断し
きい値β以上、評価値レベルが変化したら再起動を実行
すると判断し、評価値の変動量が再起動判断しきい値β
より少ないならば再起動を非実行と判断する。
【0133】そして、しきい値βは視線モードと非視線
モード(図5のステツプ517の処理とステツプ518
の処理)とで、図7(c)に示した様にβを別々に設定
しており、ステツプ514の処理で記憶した合焦時のA
F評価値レベルを基準として、そこから、視線時には4
0%以上変化したら、非視線時には20%以上変化した
ら、それぞれ再起動を実行すると設定している。
【0134】ここで、再度図5のフローチヤートに戻
る。図5のステツプ516の処理については前述した。
【0135】ステツプ516で、焦点検出領域が視線の
移動に応じて移動中に、再起動判定ステツプ517を実
行しないのは、上記「発明が解決しようとする課題」で
説明したように、焦点検出領域の移動中には焦点検出領
域内から得られるAF評価値信号が変動することになる
ので、注視点を移動する度に再起動してしまわない様に
する為である。これによつてAF動作が安定し、誤動作
を防止できる。
【0136】例えば注視点の移動中に再起動判定を許可
すると、距離変化がない被写体に対して視線を移動させ
た場合など、フォーカシレンズを動かす必要がないの
に、焦点検出領域の移動によってAF評価値が変動し、
その結果再起動してしまうことになり、ボケの発生を伴
う事になる。
【0137】ステツプ517またはステツプ518で判
断された結果をステツプ519の際起動判定処理で判別
する。非再起動の場合にはそのままフォーカスレンズを
停止させ(ステツプ520)、ステツプ515へ戻り、
再び再起動監視を行う。
【0138】ステツプ519で再起動と判別された場合
には、ステツプ502へ戻り、再びウォブリング動作を
行い、移動方向判定を行う。このような動作を繰り返す
事で絶えず合焦を維持するようにフォーカスレンズは動
作する。
【0139】図5に示したアルゴリズムでAF制御する
事によって、視線検出モード時のAFの誤動作防止や安
定性を向上させる事が可能となった。
【0140】(第2の実施例)次に、本発明の第2に実
施例について説明する。
【0141】図6は、本発明の第2の実施例の構成を示
す図である。本実施例は、視線入力の代わりに外部入力
手段で映像情報取り込み領域を決定する例である。
【0142】映像情報取り込み領域の位置設定装置35
で取り込まれた映像情報取り込み領域の位置情報は、映
像情報取り込み領域検出設定回路34で処理され、AF
マイコン29へ伝えられる。
【0143】AFマイコン29は、シスコン30を介し
て読み込んだ映像情報取り込み領域可変モード移行スイ
ッチ36にあわせて、映像情報取り込み領域検出設定回
路34からの映像情報取り込み領域を使うか使わないか
を決定し、枠生成回路27へ枠の位置/大きさ情報を送
り、以下第1実施例に等しい制御をする。
【0144】映像情報取り込み領域位置設定装置35と
は、例えば、コンピュータの入力装置として一般的な、
キーボードでも良いし、マウスでも良いし、トラックボ
ールでも良いし、ジョイスティックでもよく、例えばフ
アインダ画面が操作者の目から離れていて視線検出を行
えないような場合には、この方式の方が有効である。
【0145】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
記載の発明によれば、指示手段によつて画面内の指示さ
れた位置に焦点状態を検出する所定領域を設定する第1
のモードと、指示手段を用いずに画面内の所定の位置に
所定領域を固定する第2のモードとを設定可能となし、
第1のモードと第2のモードとで焦点調節手段の動作特
性を異ならせたので、第1のモードと第2のモードのそ
れぞれにおいて最適なAF性能を確保し、特に指示手段
による位置設定を行う焦点検出方式におけるAF性能を
低下させることなく、両方式の特徴を生かし、主被写体
に対して適切に焦点調節できる。
【0146】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、さらに指示手段を視線検出手段によつて構成したの
で、焦点検出領域を画面内の注視点位置に移動する第1
のモードと、焦点検出領域を固定の第2のモードそれぞ
れにおいて、AF性能を低下させることなく、最適なA
F動作特性を実現することができる。
【0147】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、指示手段をジヨイステイツク,マウス,トラツクボ
ール,キーボード等の手動の外部入力手段によつて構成
したので、手動の指示手段によつて焦点検出領域を画面
内の注視点位置に移動可能な第1のモードと、焦点検出
領域を固定の第2のモードそれぞれにおいて、AF性能
を低下させることなく、最適なAF動作特性を実現する
ことができる。
【0148】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、さらに第1のモードと
第2のモードとで、第1のモードの方が前記所定領域が
小さくなるように設定し、第2のモードでは、所定領域
が画面の中央部に固定されるように構成したので、視線
検出等の外部入力手段によつて焦点検出領域を画面内の
注視点位置に移動可能な第1のモードでは、焦点検出領
域を小さくすることによつて焦点を合わせようとする部
分の選択が高精度に設定可能となる特徴を生かすことが
できるとともに、焦点検出領域を固定の第2のモードで
は焦点検出領域を大きめに設定することにより、画面中
央で安定したAF動作が可能となる特徴をそれぞれ生か
すことができる。
【0149】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、前記第1のモードと第
2のモードとで、前記焦点調節手段に含まれるフォーカ
スレンズの駆動速度を変更するように構成したので、視
線検出等の外部入力手段によつて焦点検出領域を画面内
の注視点位置に設定するために、焦点を合わせる対象が
明確になつていることから最初からに大ぼけであること
の少ない第1のモードと、外部入力手段によらず焦点検
出領域を画面内に固定したことにより、パンニング等の
カメラ操作で大ぼけ状態になりやすく、高速の焦点調節
を必要とする第2のモードのそれぞれにおいて、最適な
AF特性を得ることができる。
【0150】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項5において、前記第1のモードのとき、前記
第2のモードのときよりも、フオーカスレンズの駆動速
度を低速に設定するように構成したので、視線検出等の
外部入力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位
置に設定するために、焦点を合わせる対象が明確になつ
ていることから最初からに大ぼけであることが少なく、
高精度で安定な焦点調節が好ましい第1のモードでは、
低速でフオーカスレンズを駆動して合焦点に安定,正確
かつ高精度に停止させることができ、また外部入力手段
によらず焦点検出領域を画面内に固定したことにより、
パンニング等のカメラ操作で大ぼけ状態になりやすく、
高速の焦点調節を必要とする第2のモードでは、フオー
カスレンズを高速駆動可能として大ぼけ状態でも、短時
間で合焦させることができる。
【0151】また本願の請求項7に記載の発明によれ
ば、請求項4において、さらに前記制御手段を、前記第
1のモードと第2のモードとで、前記焦点調節手段の合
焦後の再起動動作の判定条件を変更するように構成した
ので、視線検出等の外部入力手段によつて焦点検出領域
を画面内の注視点位置に移動可能な第1のモードにおい
ては、焦点検出領域を小さくすることによつて焦点を合
わせようとする部分の選択を細かに且つ高精度に行うこ
とができ、かつ焦点検出領域が小さくなつたことによつ
て被写体の出入り等によるAF評価値の変動の増大によ
る再起動の誤動作を、合焦後の再起動動作の判定条件を
変更することによつて防止し、安定なAFを行うことが
できる。
【0152】また本願の請求項8に記載の発明によれ
ば、請求項7において、前記再起動動作の判定を、焦点
評価値が、合焦したときの焦点評価値から所定値以上変
化したか否かを判別することによつて行い、前記第1の
モードのとき、前記第2のモードのときよりも、前記所
定値を大きくするように構成したので、視線検出等の外
部入力手段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置
に移動可能な第1のモードにおいては、焦点検出領域を
小さくすることによつて焦点を合わせようとする部分の
選択を高精度に行うことができるとともに、焦点検出領
域が小さくなつたことによつて被写体の出入り等による
AF評価値の変動が増大し、かつ頻繁に生じることによ
る再起動の誤動作の問題を、再起動しきい値を大きくし
て再起動しにくくすることにより、AF動作が安定化さ
れる。
【0153】また本願の請求項9に記載の発明によれ
ば、請求項2または3において、前記焦点調節手段が、
さらに光軸方向にフォーカスレンズを微小量駆動させて
合焦点方向を判断する合焦点方向判定手段を備えてお
り、前記第1のモードと第2のモードとで、前記合焦点
方向判定手段による前記フオーカスレンズの駆動振幅を
変更するように構成したので、視線検出等の外部入力手
段によつて焦点検出領域を画面内の注視点位置に設定す
るために、焦点を合わせる対象が明確になつていること
から最初からに大ぼけであることが少なく、常にある程
度の焦点評価値レベルを得ることができることの予想さ
れる第1のモードと、外部入力手段によらず焦点検出領
域を画面内に固定したことにより、パンニング等のカメ
ラ操作で大ぼけ状態になりやすい第2のモードとで、ウ
オブリング動作の駆動振幅を変更してAF特性の最適化
を図ることができる。
【0154】また本願の請求項10に記載の発明によれ
ば、請求項9において、前記第1のモードのとき、前記
第2のモードのときよりも、前記合焦点方向判定手段に
よる前記フオーカスレンズの駆動振幅を小さくするよう
に構成したので、視線検出等の外部入力手段によつて焦
点検出領域を画面内の注視点位置に設定するために、焦
点を合わせる対象が明確になつていることから最初から
に大ぼけであることが少なく、常にある程度の焦点評価
値レベルを得ることができることの予想される第1のモ
ードでは、ウオブリング時の駆動振幅を小さくすること
で微小振動によるぼけを防止でき、外部入力手段によら
ず焦点検出領域を画面内に固定したことにより、パンニ
ング等のカメラ操作で大ぼけ状態になりやすい第2のモ
ードでは、ウオブリング動作の駆動振幅を大きくして大
ぼけ状態でも正確な方向判定が可能となる。
【0155】また本願の請求項11に記載の発明によれ
ば、請求項1において、第1のモードにおいて、前記所
定領域の変更動作中における前記焦点調節手段の動作を
禁止するように構成したので、前記所定領域の移動中
に、焦点を合わせようとしていない被写体が前記所定領
域内に入ることによるAF誤動作が防止できる。
【0156】また本願の請求項12に記載の発明によれ
ば、第1のモードが設定されている状態において、前記
焦点調節手段によつて検出された前記所定領域内に相当
する前記所定の周波数成分のレベルが所定レベル以下で
あるときには、前記焦点調節手段の動作を禁止するよう
に構成したので、前記所定領域を移動中に、主要被写体
が所定領域外に抜けて焦点状態が変化しても、焦点調節
動作が再起動して、逆に主要被写体に対してぼけてしま
う誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロツク図であ
る。
【図2】図1において、視線検出ブロツク1の構成を示
すブロツク図である。
【図3】図1において、絞り制御回路25,AF評価値
処理回路26,枠生成回路27の構成及び動作を説明す
るためのブロツク図である。
【図4】本願の第1のモードと第2のモードにおける焦
点検出領域,測光領域等の取り込み領域の表示を説明す
るための図である。
【図5】本発明の動作を説明するためのフローチヤート
である。
【図6】本発明の第2の実施例の構成を示すブロツク図
である。
【図7】本発明の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 視線検出ブロツク 6 視線検出回路 7 レンズユニツト 23 LCD表示回路 24 電子ビユーフアインダ 25 絞り制御回路 26 AF評価値処理回路 27 枠生成回路 29 AFマイコン 30 シスコン 31 視線ON/OFFスイツチ 34 映像取り込み領域検出・設定回路 35 映像取り込み領域位置設定装置 36 映像取り込み領域可変モード移行スイツチ 251 絞り制御回路25内のゲート回路 261 AF評価値処理回路26内のゲート回路 271 AFゲートパルス発生回路 272 AEゲートパルス発生回路 273 枠発生回路 274 領域設定用ゲートタイミングパルス発生手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/235

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像画面内における所定領域内に相当す
    る撮像信号を取り出すゲート手段と、 前記画面内における前記所定領域の設定位置を指示する
    指示手段と、 前記ゲート手段によつて取り出された前記所定領域内に
    相当する前記撮像信号中より所定の周波数成分を検出し
    て焦点状態を検出し、該焦点状態に基づいて焦点調節を
    行う焦点調節手段と、 前記指示手段の指示に基づいて前記ゲート手段を制御
    し、前記指示手段によつて指示された前記画面内におけ
    る位置に前記所定領域を設定する第1のモードと、前記
    指示手段を用いずに前記画面内の所定の位置に前記所定
    領域を固定する第2のモードとを設定可能で、かつ前記
    第1のモードと前記第2のモードとで、前記焦点調節手
    段の動作特性を異ならせる制御手段と、 前記第1のモードと前記第2のモードとを選択する選択
    手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに前記撮像手段
    より出力された撮像信号を表示する前記撮像画面に対応
    する表示画面を有する表示手段を備え、前記指示手段は
    前記表示手段の表示画面上における撮影者の注視点を検
    出する視線検出手段からなることを特徴とする撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、さらに前記撮像手段
    より出力された撮像信号を表示する前記撮像画面に対応
    する表示画面を有する表示手段を備え、前記指示手段は
    前記表示手段の表示画面上における任意の位置を指定可
    能なジヨイステイツク,マウス,トラツクボール,キー
    ボード等の手動の指示手段からなることを特徴とする撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記第1の
    モードと前記第2のモードとでは、前記第1のモードの
    方が前記所定領域が小さくなるように設定されており、
    前記第2のモードでは、前記所定領域が画面の中央部に
    固定されるように構成されていることを特徴とする撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3において、前記制御手
    段は、前記第1のモードと第2のモードとで、前記焦点
    調節手段に含まれるフォーカスレンズの駆動速度を変更
    することを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記制御手段は、前
    記第1のモードのとき、前記第2のモードのときより
    も、フオーカスレンズの駆動速度を低速に設定するよう
    に構成されていることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または3において、前記制御手
    段は、前記第1のモードと第2のモードとで、前記焦点
    調節手段の合焦後の再起動動作の判定条件を変更するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記再起動動作の判
    定は、焦点評価値のレベルが、合焦したときの焦点評価
    値のレベルから、所定値以上変化したか否かを判別する
    ことによつて行われ、前記制御手段は、前記第1のモー
    ドのとき、前記第2のモードのときよりも、前記所定値
    を大きくするように構成されていることを特徴とする撮
    像装置。
  9. 【請求項9】 請求項2または3において、前記焦点調
    節手段は、さらに光軸方向にフォーカスレンズを微小量
    駆動させて合焦点方向を判断する合焦点方向判定手段を
    備えており、前記制御手段は、前記第1のモードと第2
    のモードとで、前記合焦点方向判定手段による前記フオ
    ーカスレンズの駆動振幅を変更することを特徴とする撮
    像装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記制御手段は、
    前記第1のモードのとき、前記第2のモードのときより
    も、前記合焦点方向判定手段による前記フオーカスレン
    ズの駆動振幅を小さくするように構成されていることを
    特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項1において、前記制御手段は、
    前記第1のモードが選択されているとき、前記所定領域
    の変更動作中における前記焦点調節手段の動作を禁止す
    るように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記制御手段は、
    前記第1のモードが設定されているとき、前記焦点調節
    手段によつて検出された前記所定領域内に相当する前記
    所定の周波数成分のレベルが所定レベル以下であるとき
    には、前記焦点調節手段の動作を禁止するように構成さ
    れていることを特徴とする撮像装置。
JP6135668A 1994-06-17 1994-06-17 撮像装置 Withdrawn JPH085896A (ja)

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