JPH07283615A - 非可逆回路装置 - Google Patents
非可逆回路装置Info
- Publication number
- JPH07283615A JPH07283615A JP6883794A JP6883794A JPH07283615A JP H07283615 A JPH07283615 A JP H07283615A JP 6883794 A JP6883794 A JP 6883794A JP 6883794 A JP6883794 A JP 6883794A JP H07283615 A JPH07283615 A JP H07283615A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- circuit
- isolator
- impedance
- impedance conversion
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 二つの異なる周波数において、低挿入損失、
低ＶＳＷＲ、高アイソレーション特性を持つ非可逆回路
装置を安価に実現する。 【構成】 非可逆回路装置１は、第１の周波数を中心周
波数とするアイソレータ４、及びその入出力端に接続さ
れたインピーダンス変換回路５，６を有する第１の非可
逆回路２と、第２の周波数を中心周波数とするアイソレ
ータ７、及びその入出力端に接続されたインピーダンス
変換回路８，９を有する第２の非可逆回路３との並列接
続で構成されている。このとき、インピーダンス変換回
路５，６は第２の周波数で高インピーダンス特性を持
ち、インピーダンス変換回路８，９は第１の周波数で高
インピーダンス特性を持つように構成されている。
低ＶＳＷＲ、高アイソレーション特性を持つ非可逆回路
装置を安価に実現する。 【構成】 非可逆回路装置１は、第１の周波数を中心周
波数とするアイソレータ４、及びその入出力端に接続さ
れたインピーダンス変換回路５，６を有する第１の非可
逆回路２と、第２の周波数を中心周波数とするアイソレ
ータ７、及びその入出力端に接続されたインピーダンス
変換回路８，９を有する第２の非可逆回路３との並列接
続で構成されている。このとき、インピーダンス変換回
路５，６は第２の周波数で高インピーダンス特性を持
ち、インピーダンス変換回路８，９は第１の周波数で高
インピーダンス特性を持つように構成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波通信機等に
用いられ、特に、異なる二つの周波数を動作周波数に持
つ非可逆回路装置に関する。
用いられ、特に、異なる二つの周波数を動作周波数に持
つ非可逆回路装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】アイソレータは、回路間の干渉を無くす
ために用いられる装置で、インピーダンスの不整合等に
よる反射電力を吸収し、回路を安定に動作させる働きを
持つ。
ために用いられる装置で、インピーダンスの不整合等に
よる反射電力を吸収し、回路を安定に動作させる働きを
持つ。
【０００３】図３は、従来のアイソレータを用いた送信
機回路の構成例を示すブロック図である。
機回路の構成例を示すブロック図である。
【０００４】図３において、２０は電力増幅器である。
電力増幅器２０の出力端子は、非可逆伝送特性を有する
アイソレータ２１を介して、アンテナ２２に接続されて
いる。ここで、電力増幅器２０の出力インピーダンスと
アイソレータ２１の入力インピーダンスは複素共役の関
係にあり、インピーダンス整合が実現されている。ま
た、アイソレータ２１の出力インピーダンスとアンテナ
２２の入力インピーダンスも複素共役の関係にあり、イ
ンピーダンス整合が実現されている。このため、電力増
幅器２０とアイソレータ２１、アイソレータ２１とアン
テナ２２の間には信号の反射は発生せず、電力増幅器２
０の出力は、効率よくアンテナ２２から放射される。
電力増幅器２０の出力端子は、非可逆伝送特性を有する
アイソレータ２１を介して、アンテナ２２に接続されて
いる。ここで、電力増幅器２０の出力インピーダンスと
アイソレータ２１の入力インピーダンスは複素共役の関
係にあり、インピーダンス整合が実現されている。ま
た、アイソレータ２１の出力インピーダンスとアンテナ
２２の入力インピーダンスも複素共役の関係にあり、イ
ンピーダンス整合が実現されている。このため、電力増
幅器２０とアイソレータ２１、アイソレータ２１とアン
テナ２２の間には信号の反射は発生せず、電力増幅器２
０の出力は、効率よくアンテナ２２から放射される。
【０００５】ここで、周囲環境の変化等により、アンテ
ナ２２のインピーダンスが変化したとすると、アイソレ
ータ２１とアンテナ２２の間の整合状態は悪化し、伝送
電力の一部が反射される。しかし、反射電力はアイソレ
ータ２１で吸収されるので、電力増幅器２０の動作に影
響は及ばない。
ナ２２のインピーダンスが変化したとすると、アイソレ
ータ２１とアンテナ２２の間の整合状態は悪化し、伝送
電力の一部が反射される。しかし、反射電力はアイソレ
ータ２１で吸収されるので、電力増幅器２０の動作に影
響は及ばない。
【０００６】このように、アイソレータは回路間の干渉
を防ぐ働きを持つ。
を防ぐ働きを持つ。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】一般に、使用周波数が
中心周波数から離れるほど、アイソレータ２１の特性は
悪化する。このため、二つの異なる周波数において同一
のアイソレータ２１を使用する場合、良好な特性が得ら
れない。一方、広帯域アイソレータは高価である。
中心周波数から離れるほど、アイソレータ２１の特性は
悪化する。このため、二つの異なる周波数において同一
のアイソレータ２１を使用する場合、良好な特性が得ら
れない。一方、広帯域アイソレータは高価である。
【０００８】本発明は、上記課題を解決するもので、二
つの異なる周波数において安価に良好な特性を得ること
を目的とする。
つの異なる周波数において安価に良好な特性を得ること
を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、第１の周波数
を中心周波数とする第１の非可逆回路と、前記第１の非
可逆回路と並列に接続された、第２の周波数を中心周波
数とする第２の非可逆回路とを備え、前記第１の非可逆
回路は、第２の周波数において高入出力インピーダンス
を有し、前記第２の非可逆回路は、第１の周波数におい
て高入出力インピーダンスを有する構成とするものであ
る。
を中心周波数とする第１の非可逆回路と、前記第１の非
可逆回路と並列に接続された、第２の周波数を中心周波
数とする第２の非可逆回路とを備え、前記第１の非可逆
回路は、第２の周波数において高入出力インピーダンス
を有し、前記第２の非可逆回路は、第１の周波数におい
て高入出力インピーダンスを有する構成とするものであ
る。
【００１０】
【作用】上記構成において本発明は、第１の周波数にお
いては第２の非可逆回路は存在しないとみなせ、第２の
周波数においては第１の非可逆回路存在しないとみなせ
る。
いては第２の非可逆回路は存在しないとみなせ、第２の
周波数においては第１の非可逆回路存在しないとみなせ
る。
【００１１】従って、二つの周波数の伝送経路は分離さ
れるので、それぞれの周波数を中心周波数に持つアイソ
レータを非可逆回路に使用することができ、良好な特性
を得ることができる。
れるので、それぞれの周波数を中心周波数に持つアイソ
レータを非可逆回路に使用することができ、良好な特性
を得ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、図１に基づいて本発明の非可逆回路装
置の一実施例について詳細に説明する。
置の一実施例について詳細に説明する。
【００１３】図１は、本発明の非可逆回路を用いた送信
回路を示すブロック図である。なお、図１において、電
力増幅器２０、アンテナ２２は図３に示す従来の送信回
路と同様である。
回路を示すブロック図である。なお、図１において、電
力増幅器２０、アンテナ２２は図３に示す従来の送信回
路と同様である。
【００１４】図１に示すように、非可逆回路装置１は第
１の非可逆回路２と第２の非可逆回路３とを並列に接続
し、前記第１の非可逆回路２は第１の周波数を中心周波
数とするアイソレータ４の入出力端に、第２の周波数で
高インピーダンスとなるインピーダンス変換回路５，６
を接続し、第２の非可逆回路３は第２の周波数を中心周
波数とするアイソレータ７の入出力端に、第１の周波数
で高インピーダンスとなるインピーダンス変換回路８，
９を接続した構成である。
１の非可逆回路２と第２の非可逆回路３とを並列に接続
し、前記第１の非可逆回路２は第１の周波数を中心周波
数とするアイソレータ４の入出力端に、第２の周波数で
高インピーダンスとなるインピーダンス変換回路５，６
を接続し、第２の非可逆回路３は第２の周波数を中心周
波数とするアイソレータ７の入出力端に、第１の周波数
で高インピーダンスとなるインピーダンス変換回路８，
９を接続した構成である。
【００１５】図２は、本発明の非可逆回路を用いた実態
送信回路を示す回路図である。なお、図１の各部に対応
する部分は、同一符号を付してその説明を省略する。ま
た、第１の周波数は第２の周波数より低い値としてい
る。
送信回路を示す回路図である。なお、図１の各部に対応
する部分は、同一符号を付してその説明を省略する。ま
た、第１の周波数は第２の周波数より低い値としてい
る。
【００１６】図２において、インピーダンス変換回路
５，６は、第１の周波数の信号を損失なく伝送し、第２
の周波数の信号を阻止する低域通過フィルタ１０，１１
と、伝送線路１２，１３からなる。インピーダンス変換
回路８，９は、第２の周波数の信号を損失なく伝送し、
第１の周波数の信号を阻止する高域通過フィルタ１４，
１５と、伝送線路１６，１７からなる。
５，６は、第１の周波数の信号を損失なく伝送し、第２
の周波数の信号を阻止する低域通過フィルタ１０，１１
と、伝送線路１２，１３からなる。インピーダンス変換
回路８，９は、第２の周波数の信号を損失なく伝送し、
第１の周波数の信号を阻止する高域通過フィルタ１４，
１５と、伝送線路１６，１７からなる。
【００１７】第１の周波数において、伝送線路１６は、
入力信号の分岐点１８から伝送線路１６を見たときのイ
ンピーダンスが最大となる線路長を持つ。また、伝送線
路１７は出力信号の合成点１９から伝送線路１７を見た
時のインピーダンスが最大となる線路長を持つ。
入力信号の分岐点１８から伝送線路１６を見たときのイ
ンピーダンスが最大となる線路長を持つ。また、伝送線
路１７は出力信号の合成点１９から伝送線路１７を見た
時のインピーダンスが最大となる線路長を持つ。
【００１８】第２の周波数において、伝送線路１２は、
入力信号の分岐点１８から伝送線路１２を見たときのイ
ンピーダンスが最大となる線路長を持つ。また、伝送線
路１３は出力信号の合成点１９から伝送線路１３を見た
時のインピーダンスが最大となる線路長を持つ。
入力信号の分岐点１８から伝送線路１２を見たときのイ
ンピーダンスが最大となる線路長を持つ。また、伝送線
路１３は出力信号の合成点１９から伝送線路１３を見た
時のインピーダンスが最大となる線路長を持つ。
【００１９】図２に示す非可逆回路装置１により、第１
の周波数においては、信号は分岐点１８、インピーダン
ス変換回路５、アイソレータ４、インピーダンス変換回
路６、合成点１９を介してアンテナ２２に伝送される。
第２の周波数においては、信号は分岐点１８、インピー
ダンス変換回路８、アイソレータ７、インピーダンス変
換回路９、合成点１９を介してアンテナ２２に伝送され
る。
の周波数においては、信号は分岐点１８、インピーダン
ス変換回路５、アイソレータ４、インピーダンス変換回
路６、合成点１９を介してアンテナ２２に伝送される。
第２の周波数においては、信号は分岐点１８、インピー
ダンス変換回路８、アイソレータ７、インピーダンス変
換回路９、合成点１９を介してアンテナ２２に伝送され
る。
【００２０】従って、第１、第２の周波数に対して、そ
の周波数を中心周波数に持つアイソレータを使用するこ
とができ、良好な特性を得ることができる。
の周波数を中心周波数に持つアイソレータを使用するこ
とができ、良好な特性を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は第１の周波数を中心周波数とする第１の非可逆回路
と、前記第１の非可逆回路と並列に接続された第２の周
波数を中心周波数とする第２の非可逆回路とを備えたこ
とにより、二つの周波数において、良好な非可逆特性を
安価に実現することができる。
は第１の周波数を中心周波数とする第１の非可逆回路
と、前記第１の非可逆回路と並列に接続された第２の周
波数を中心周波数とする第２の非可逆回路とを備えたこ
とにより、二つの周波数において、良好な非可逆特性を
安価に実現することができる。
【図１】本発明の非可逆回路装置の送信回路のブロック
図
図
【図２】同、非可逆回路装置の実態送信回路を示す回路
図
図
【図３】従来例のアイソレータを用いた送信回路のブロ
ック図
ック図
１ 非可逆回路装置 ２ 第１の非可逆回路 ３ 第２の非可逆回路
Claims (1)
- 【請求項１】 第１の周波数を中心周波数とする第１の
非可逆回路と、前記第１の非可逆回路と並列に接続され
た、第２の周波数を中心周波数とする第２の非可逆回路
とを備え、前記第１の非可逆回路は、第２の周波数にお
いて高入出力インピーダンスを有し、前記第２の非可逆
回路は、第１の周波数において高入出力インピーダンス
を有する構成とする非可逆回路装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6883794A JPH07283615A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 非可逆回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6883794A JPH07283615A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 非可逆回路装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07283615A true JPH07283615A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13385216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6883794A Pending JPH07283615A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | 非可逆回路装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07283615A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011176668A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Murata Mfg Co Ltd | 非可逆回路素子 |
| WO2011138904A1 (ja) * | 2010-05-06 | 2011-11-10 | 株式会社村田製作所 | 回路モジュール及び測定方法 |
| WO2012102284A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 株式会社村田製作所 | 送信モジュール |
| WO2012102285A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 株式会社村田製作所 | 送信モジュール |
| WO2014136596A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 株式会社村田製作所 | 非可逆回路素子及びモジュール |
| WO2015037693A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | 株式会社村田製作所 | 非可逆回路素子 |
| JPWO2016047323A1 (ja) * | 2014-09-25 | 2017-06-15 | 株式会社村田製作所 | フロントエンド回路および通信装置 |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP6883794A patent/JPH07283615A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102195593A (zh) * | 2010-02-25 | 2011-09-21 | 株式会社村田制作所 | 不可逆电路元件 |
| JP2011176668A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Murata Mfg Co Ltd | 非可逆回路素子 |
| US8253510B2 (en) | 2010-02-25 | 2012-08-28 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Non-reciprocal circuit element |
| US8502619B2 (en) | 2010-05-06 | 2013-08-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Circuit module and measurement method |
| WO2011138904A1 (ja) * | 2010-05-06 | 2011-11-10 | 株式会社村田製作所 | 回路モジュール及び測定方法 |
| JP5459396B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2014-04-02 | 株式会社村田製作所 | 回路モジュール及び測定方法 |
| JPWO2012102284A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2014-06-30 | 株式会社村田製作所 | 送信モジュール |
| WO2012102285A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 株式会社村田製作所 | 送信モジュール |
| WO2012102284A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | 株式会社村田製作所 | 送信モジュール |
| WO2014136596A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 株式会社村田製作所 | 非可逆回路素子及びモジュール |
| CN105009357A (zh) * | 2013-03-08 | 2015-10-28 | 株式会社村田制作所 | 不可逆电路元件及模块 |
| JP5983859B2 (ja) * | 2013-03-08 | 2016-09-06 | 株式会社村田製作所 | 非可逆回路素子及びモジュール |
| US9711834B2 (en) | 2013-03-08 | 2017-07-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Irreversible circuit element and module |
| CN105009357B (zh) * | 2013-03-08 | 2018-02-06 | 株式会社村田制作所 | 不可逆电路元件及模块 |
| WO2015037693A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | 株式会社村田製作所 | 非可逆回路素子 |
| US9583808B2 (en) | 2013-09-13 | 2017-02-28 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Nonreversible circuit device |
| JPWO2016047323A1 (ja) * | 2014-09-25 | 2017-06-15 | 株式会社村田製作所 | フロントエンド回路および通信装置 |
| US10056936B2 (en) | 2014-09-25 | 2018-08-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Front end circuit and communication apparatus |
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