JPH07283543A - 混成回路基板 - Google Patents

混成回路基板

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Publication number
JPH07283543A
JPH07283543A JP6090525A JP9052594A JPH07283543A JP H07283543 A JPH07283543 A JP H07283543A JP 6090525 A JP6090525 A JP 6090525A JP 9052594 A JP9052594 A JP 9052594A JP H07283543 A JPH07283543 A JP H07283543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hybrid circuit
circuit board
thin film
protective sheet
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6090525A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsu Matsuda
克 松田
Wakahiro Kawai
若浩 川井
Giichi Konishi
義一 小西
Sadamu Nishimura
定 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP6090525A priority Critical patent/JPH07283543A/ja
Publication of JPH07283543A publication Critical patent/JPH07283543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板全体の厚みを増やすことなく、また、工
程数の増加によるコストアップを招くことなく、抵抗値
などの性能の経時的安定性を大幅に改善できるようにす
る。 【構成】 絶縁性基材4A,4B間に薄膜抵抗素子など
の薄膜酸化物系素子1が介在されてなる混成回路基板に
おける絶縁性基材4A,4Bの表面に、外気を遮断可能
な保護シート5A,5Bを積層させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品の高密度実
装を実現するために基板内に抵抗体やコンデンサなどの
薄膜酸化物系素子を内蔵させてなる混成回路基板に関す
るもので、詳しくは、薄膜酸化物系素子の経時的安定性
を付与する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の混成回路基板においては、例え
ば特開平3−54853号公報などに開示されているよ
うに、内蔵抵抗の小型化などのために、高シート抵抗値
を有する、例えばSnO2 などの金属酸化物系素子が用
いられる。ところが、金属酸化物系素子は空気中の酸素
吸着による素子表面の不導体化などの理由により、使用
中に外気の影響を受けやすく、後述の表1でも明らかな
ように、抵抗値が経時的に大きく変化するという問題が
ある。
【0003】従来、上記のような外気の影響にともなう
抵抗値の経時的な変化に対処させる手段として、 (1)支持基材である絶縁性基材の厚みを大きくした
り、金属酸化物系素子上にエポキシ樹脂系保護コーティ
ングを施すなどの保護強化手段 (2)外気の影響を受けやすい素子の欠陥等の不安定要
素を除去するためにエージング処理を施す手段 などが採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の手段の
うち、前者(1)の保護強化手段の場合は、基板全体の
厚みが大きくなり、薄型化、小型化が要求される混成回
路基板として好ましくない上に、工程数が増加して、製
造コストアップを招くという問題があり、また、後者
(2)のエージング処理手段の場合も、工程数の増加に
ともなう製造コストの増大にもかかわらず、外気を完全
に遮断することができず、抵抗値の長期安定性を確保す
ることができないという問題があった。
【0005】この発明は上記したような従来の課題を解
消するためになされたもので、基板全体の厚みをほとん
ど増やすことなく、また、工程数の増加による製造コス
トの増大を招くことなく、外気の影響による抵抗値など
性能の経時的安定性を確保することができる混成回路基
板を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る混成回路基板は、絶縁性基材間に薄
膜酸化物系素子を介在させてなるものにおいて、上記各
絶縁性基材の外面にそれぞれ外気を遮断可能な保護シー
トを積層したものである。
【0007】上記混成回路基板における上記薄膜酸化物
系素子は薄膜抵抗素子である。
【0008】また、上記混成回路基板における上記保護
シートは、金属箔もしくは有機フィルムのいずれであっ
てもよい。
【0009】
【作用】この発明によれば、外気を保護シートにより遮
断することが可能であるため、薄膜酸化物系素子の抵抗
値などの性能の経時的な変化がなくて、長期間にわたり
抵抗値等の性能を安定よく保持することができる。ま
た、保護シートは薄いものでよく、かつ、この保護シー
トは通常の基板積層工程時に同時に接合することが可能
であり、したがって、基板全体の厚みをほとんど増やす
ことなく、工程数も増加させることなく、抵抗値などの
長期安定性を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。 第1実施例:図1は、この発明の第1実施例による抵抗
内蔵多層配線樹脂基板の断面構造図であり、同図におい
て、1は薄膜酸化物系素子の一例としての薄膜抵抗素子
であり、Sn02 系(In,Sb,Fドープ)酸化物か
らなる。2はアルミニウムからなる金属配線導体であ
り、これら両者1,2によって抵抗回路網3が形成され
ている。4A,4Bは上記抵抗回路網3の両面に積層し
てなるガラスエポキシ樹脂からなる絶縁性樹脂基材であ
り、これら絶縁性樹脂基材4A,4Bの外面にはそれぞ
れ上記抵抗回路網3を完全に覆う大きさで、例えばCu
箔などの金属箔からなる保護シート5A,5Bが積層さ
れている。6A,6Bは上記保護シート5A,5Bの外
面に絶縁性樹脂基材7A,7Bを介して積層されたCu
製の最外層配線パターンで、これら最外層配線パターン
6A,6BはCuメッキからなるスルホール8,8を介
して上記抵抗回路網3に電気的に接続されており、上記
保護シート5A,5Bはスルホール8,8と接触しない
ように接合されている。
【0011】図1に示すような構成の抵抗内蔵多層配線
樹脂基板は次のように製造される。すなわち、Sn02
系酸化物からなる薄膜抵抗素子1を、アルミニウムから
なる厚み40μmの金属配線導体2上の片面に成膜した
後、ガラスエポキシ樹脂からなる絶縁性樹脂基材4Aの
片側面に接合する一方、そのガラスエポキシ樹脂からな
る絶縁性樹脂基材4Aの他側面に、例えば厚みが18μ
mのCu箔からなる保護シート5Aを接合し積層する。
ここで、上記Sn02 系酸化物からなる薄膜抵抗素子1
は、金属アルコキシド溶液などのコーティング、焼成か
らなるゾルーゲル法によって成膜する。また、積層は、
ガラスエポキシプリプレグの熱間プレス接着といった一
般的な方法が採用される。
【0012】次いで、フォトリソグラフィ技術により抵
抗回路網3を形成するとともに、後に形成されるスルホ
ール8,8のCuメッキにに対して絶縁されるように、
Cu箔などの金属箔からなる保護シート5Aのエッチン
グを行なう。なお、ここで上記金属箔を予めスルホール
8,8のCuメッキに対し絶縁できるような形状に加工
しておく場合は、エッチングを省略してもよい。
【0013】上記のような工程を経て作成された基板の
保護シート5A側には、ガラスエポキシ樹脂からなる絶
縁性樹脂基材7A、最外層配線パターン6Aの順に、ま
た、他側には、絶縁性樹脂基材4B、Cu箔などの金属
箔からなる保護シート5Bの順に積層し、その保護シー
ト5Bを既にエッチングされた保護シート5Aと対称と
なるようにエッチングする。さらに、最外層配線パター
ンのない側にガラスエポキシ樹脂からなる絶縁性樹脂基
材7B、最外層配線パターン6Bの順に積層した後、ス
ルホール8,8の加工を行ない、最後に、最外層配線パ
ターン6A,6Bをエッチングにより形成する。
【0014】なお、上記の第1実施例においては、最外
層配線パターン6A,6Bと保護シート5A,5Bとを
別々に形成したものについて説明したが、抵抗回路網3
を覆うに十分な面積を確保して、外気の遮断効果が十分
に得られるのであれば、最外層配線パターン6A,6B
と保護シート5A,5Bとを兼用してもよい。即ち、同
一の層で配線パターンと外気遮断保護機能を達成させて
もよい。
【0015】上記第1実施例による抵抗内蔵多層配線樹
脂基板の試料と、従来のエポキシ樹脂系保護コーティン
グを施してなる試料と、100℃で100時間(h)の
エージング処理を施してなる試料、並びに、特に安定化
対策を施していない一般的な構成をとる基板の試料それ
ぞれを、85℃の熱風循環式恒温槽中において、内蔵抵
抗の抵抗値の経時変化を測定したところ、表1に示すよ
うな結果が得られた。なお、この表1中において、抵抗
変化率(%)は、 {(経過時間(h)後の抵抗値−初期抵抗値)/初期抵
抗値}×100 で求められる。
【0016】
【表1】
【0017】上記の表1からも明らかなように、従来の
(1)および(2)のいずれの対策によっても、Sn0
2 系酸化物からなる薄膜抵抗素子の経時的な抵抗変化が
大きくて、外気の影響による十分な保護効果が得られて
いないのに対して、本第1実施例によれば、1000h
経過後においても、±0.5%以内の抵抗変化に止まっ
ており、十分な保護効果を奏していることが分かった。
【0018】第2実施例:この第2実施例においては、
図1に示すような構成の抵抗内蔵多層配線樹脂基板にお
いて、保護シート5A,5Bとして、ポリイミドフィル
ムを使用したものである。このポリイミドフィルムは、
絶縁性があるために、金属箔を用いた実施例1において
は必要であったスルホール8,8のCuメッキと保護シ
ート5A,5Bとの接触に対する考慮が不要である。
【0019】また、ポリイミドフィルムは、例えばフレ
キシブル回路基板用の基材フィルムを使用することがで
き、積層時の接着強度を得るために、90%NaOH溶
液等による表面粗化の前処理を行なうか、もしくは、前
処理工程を不要にするためエポキシ樹脂コーティングポ
リイミドフィルムを使用してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、外気
を遮断可能な保護シートを積層する構成とすることによ
り、内蔵された抵抗素子など薄膜酸化物系素子に対する
外気の影響を阻止して、抵抗値の経時的な変化などの性
能劣化を極力抑制し、長期間にわたる性能の安定性を大
幅に改善することができる。しかも、数μm程度の薄い
保護シートを用いればよく、また、この保護シートは通
常の基板積層工程時に同時に接合することが可能である
から、基板全体の厚みを増やしたり、工程数の増加によ
るコストアップを招くことなく、抵抗値など性能の長期
安定性を確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による抵抗内蔵多層配線
樹脂基板の断面構造図である。
【符号の説明】
1 薄膜抵抗素子(薄膜酸化物系素子) 2 金属配線導体 3 抵抗回路網 4A,4B 絶縁性樹脂基材 5A,5B 保護シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 定 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基材間に薄膜酸化物系素子を介在
    させてなる混成回路基板において、上記各絶縁性基材の
    外面にそれぞれ外気を遮断可能な保護シートが積層され
    ていることを特徴とする混成回路基板。
  2. 【請求項2】 上記薄膜酸化物系素子が薄膜抵抗素子で
    ある請求項1の混成回路基板。
  3. 【請求項3】 上記保護シートが金属箔からなる請求項
    1または2の混成回路基板。
  4. 【請求項4】 上記保護シートが有機フィルムからなる
    請求項1または2の混成回路基板。
JP6090525A 1994-04-04 1994-04-04 混成回路基板 Pending JPH07283543A (ja)

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JP6090525A JPH07283543A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 混成回路基板

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004066375A1 (ja) * 2003-01-23 2004-08-05 Sony Corporation 水蒸気酸化装置
CN103338592A (zh) * 2013-06-06 2013-10-02 苏州市三生电子有限公司 一种埋电阻及其制作工艺

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