JPH07283375A - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置

Info

Publication number
JPH07283375A
JPH07283375A JP6077388A JP7738894A JPH07283375A JP H07283375 A JPH07283375 A JP H07283375A JP 6077388 A JP6077388 A JP 6077388A JP 7738894 A JP7738894 A JP 7738894A JP H07283375 A JPH07283375 A JP H07283375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor memory
layers
memory device
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6077388A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Takasugi
和夫 高杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP6077388A priority Critical patent/JPH07283375A/ja
Publication of JPH07283375A publication Critical patent/JPH07283375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Memory System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリ層を多層に積層する半導体メモリ装置
で、層を選択するための制御線数及び制御端子数を少な
くして多層化が容易に実現できるようにする。 【構成】 積層された多数の半導体メモリ層1a,1
b,…(図では、うち2枚のみを並べて示す)上に、メ
モリ本体(通常のデータ記憶部)7a,7b,…のほか
に、特徴としてデコーダ部(層選択部)6a,6b,…
を層毎に設ける。デコーダ部6a等は、各層固有の層識
別情報を記憶しており、層の1つを指定する層アドレス
信号Bが入力すると、信号Bに一致する層識別情報を有
するデコーダのみが動作制御信号Xを通過して線20
1,202…の1つに出力し、該当するメモリ本体を選
択する。層識別情報と信号Bとは2進コードで構成され
ており、層数が百枚以上に増えてもそれを識別するコー
ドのビット数(従ってBやXの配線数や端子数)は少な
くて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体メモリ装置に係
り、特に、大容量化を図るために半導体メモリ層を多数
積層した構成の半導体メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同一形状で同一構造を有する半導
体メモリチップ(半導体メモリ層)を積層して半導体メ
モリ装置の大容量化を図ることが、例えばメモリカード
などで応用されつつある。この種の半導体装置では、デ
ータ信号及びアドレス信号の端子配列は各層共同一であ
るから、積層した各半導体メモリチップの同一信号端子
を共通に接続すればよい。一方、チップ選択信号のよう
な制御信号は、各半導体メモリチップ毎に独立した配線
が必要である。従来のチップ(半導体メモリ層)の積層
数は高々4層程度であるため、これらの制御信号を半導
体メモリチップ毎に独立して配線することもさほど困難
ではなかった。
【0003】ここで、上記従来の、積層数が比較的少な
い半導体メモリ装置の構成及び動作の概要を、図8〜図
13により説明する。図8〜図9はSRAM(スタティ
ックRAM)の動作の概要を示す図で、図8(a)はリ
ードサイクルのCEアクセスの例、図8(b)はリード
サイクルのOEアクセスの例を示す。図9(a)はライ
トサイクルで、WEの立ち上がりでライトを行なう例、
図9(b)はライトサイクルで、CEの立ち上がりでラ
イトを行なう例を示す。また、図10〜図12はDRA
M(ダイナミックRAM)の動作の概要を示す図で、図
10はリードサイクルの例、図11(a)はアーリライ
トを行なうライトサイクルの例、図11(b)はディレ
イドライトを行なうライトサイクルの例、図12はリー
ドモディファイライトサイクルの例を示す。
【0004】例えば、図8(a)のSRAMのリードサ
イクルのCEアクセスの例の場合、図に示す波形のOE
(Output Enable)信号、WE(Write Enable)信号、
CS(Chip Select)信号等の制御信号が使用される。
(なお、図中、平行斜線は、立ち上げまたは立ち下げが
任意の時点でよいことを示す)。そしてAddress
信号により目的のアドレスを設定した後(図の6角枠状
の期間)、CE信号を図示のごとくに制御すれば、CE
信号の立ち下りから所定時間tCEAの後にデータがD
ata上に読み出される。
【0005】図8(b)及び図9(a),図9(b)に
示すその他の動作モードにおいても同様にしてデータD
outが読み出されまたデータDinが書き込まれる。
図8〜図9の場合、CE,OE,WE及びCS信号が制
御信号である。従来、これらの制御信号は、原則として
その全部が各半導体メモリチップ毎に個々の配線を通じ
て個別に供給されるようになっており、またその一部が
共用される場合でも、少なくとも一つ以上の制御信号
(CE,CSなど)については、個別に配線する必要が
あり、これによって、制御信号を半導体チップの1つに
選択的に印加して該当するチップを選択することができ
る。
【0006】図10〜図12のDRAMの場合、RAS
(Row Addrss Strobe),CAS(Column Addrss Strob
e),及びWEが制御信号に相当し、同様にこれら制御
信号の少なくとも一つ以上が選択された半導体チップの
みに加えられる。
【0007】図13は、上記図8〜図12で動作を説明
した複数枚の半導体メモリチップを有する従来の半導体
メモリ装置に共通するチップ選択回路の概略構成を示し
ている。同図で、7a(Ma),7b(Mb)はそれぞ
れ半導体メモリチップ(半導体メモリ層)で、相互に積
層されているが図では説明の都合で分けて示している。
20は、デコーダ(層選択回路)で、半導体メモリ層7
a,7bの外部に設けてある。Aは各チップ内の書き込
み読み取り位置をアドレスする通常のアドレス信号、B
はチップ選択信号(上位アドレス信号)、Xは上記CE
信号、OE信号などの制御信号(制御タイミング信号)
の代表例である。なお、簡単のため、図ではデータ線は
省いてある。図は2つのメモリチップ7a,7bが設け
られた場合で、デコーダ20に入力された制御信号X
は、チップ選択信号Bにより線201または線202上
の信号として選択されて、チップ7aまたは7bに対す
る制御信号となる。これにより選択されたメモリチップ
に対する書き込み読み取りが行なわれる。
【0008】外部のデコーダ20とメモリチップとの間
の制御線201,202は、各メモリチップ7a,7b
毎に配線する必要があるので、メモリチップの積層枚数
が多くなるにつれて制御線201,202,…の本数も
増える。また、各メモリチップ層に対する制御線20
1,202,…の入力端子の位置(チップの面上の位
置)は、相互にに接触しないよう面方向に少しずつずら
して並べて配置する必要がある。その他の各チップ毎に
配線される制御線についても同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、厚さ
が数μmないし十数μm,例えば10μmのような極薄
の半導体メモリチップを作成することが可能となり、そ
れを数十層ないし百層以上積層することができるように
なった。しかし、この場合、上記従来技術のように、メ
モリチップ層の1つを選択するためのデコーダ(選択回
路)がメモリチップの外部にあり、各メモリチップ層毎
に独立にチップを選択するための制御信号線を配線する
技術では、そのような多層型の半導体メモリチップを実
現することはできないものである。すなわち、上記従来
技術では、デコーダと各半導体チップとの間に1層当り
少なくとも1本の制御信号線が必要であり、全体では少
なくともチップ層の枚数分の制御信号線を配線しなけれ
ばならず、またこれに伴って積層半導体チップに設ける
制御信号入力端子も制御信号線の本数分必要となる。1
層当りの制御信号線本数が2本,3本,…のものでは更
に全体の本数もその2倍,3倍となる。このため、上記
数十層ないし百層以上の多層型の積層半導体チップを構
成しようとすると、制御信号線の本数及び入力端子数も
数十ないし百以上となり、これら多数の信号線及び端子
を極めて小さい積層半導体チップに対して設けること
は、スペースがなく事実上不可能に近いものである。
【0010】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を克服し、メモリ層を多層化する際の制御信号線
の本数及び制御信号端子数の増加を抑えることにより、
多層積層構造の半導体メモリ層を容易に実現できる半導
体メモリ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基本的に、チップ層選択回路として機能
するデコーダを各半導体メモリ層(半導体メモリチッ
プ)上に設けることにより、所要制御信号線本数及び制
御端子数を少なくしたものである。即ち、上記従来技術
においてメモリ層の増加と共に制御信号線本数及び端子
数が増加するのはデコーダがメモリチップの外部にある
ことに原因がある点を考慮し、デコーダを各半導体メモ
リ層上に設けるようにすれば、制御線及び制御端子を各
半導体メモリ層に共通とすることが可能となり、これに
より制御線及び制御端子の数の増加を抑えることが可能
となることを見出したものである。具体的には、以下の
ように構成される。
【0012】(1) 同一構造のメモリ本体を有する半
導体メモリ層を多層に積層してなる半導体メモリ装置に
おいて、層アドレス信号及び前記メモリ本体の動作を制
御する制御信号を各半導体メモリ層に対し共通に入力す
る層アドレス信号入力部及び制御信号入力部と、各半導
体メモリ層に個別に設けられていてそれぞれ前記層アド
レス信号のデコーダを有する層選択部とを備え、各層選
択部は、この層選択部を有する半導体メモリ層が前記層
アドレス信号により指定されたときにのみ、前記制御信
号を当該半導体メモリ層のメモリ本体に入力するように
構成する。
【0013】(2) 前記各層選択部は、前記デコーダ
とゲート回路とを含み、前記デコーダは、各半導体メモ
リ層固有の層識別情報を予め記憶して置く層識別情報記
憶部と、前記入力された層アドレス信号と前記記憶され
た層識別情報とが一致したとき一致信号を出力する比較
手段とを含み、前記ゲート回路は、前記一致信号を受け
たときにのみ前記制御信号を前記メモリ本体に入力する
構成とされる。
【0014】(3) 前記半導体メモリ層を積層した積
層半導体メモリをカード基板上に搭載することができ
る。
【0015】(4) 前記半導体メモリ層を積層した積
層半導体メモリの外周部に、前記層アドレス信号入力部
及び各種の制御信号入力部が半導体メモリ層の積層方向
に延びるように設けられている。
【0016】(5) 前記層識別情報は2進符号で構成
され、この層識別情報を記憶する層識別情報記憶部は、
前記各半導体メモリ層の所定位置に半導体メモリ積層方
向に延びるように(つまり、各半導体メモリ層間で面方
向にずらさないで、すべて同一位置に)設けられてい
る。
【0017】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0018】(1) 本発明によれば、各半導体メモリ
層(半導体チップ)毎に、層アドレス信号により当該半
導体メモリ層を選択(識別)する層選択部(層デコー
ダ)を設けたことによって、各半導体メモリ層に対して
各種の制御信号線を共通に配線することができる。これ
により、層識別のための制御信号線の本数及び制御信号
入力端子数を実用的レベルまで減らし、多層積層構造の
メモリ層を有する極めて大容量の半導体メモリ装置を容
易に実現することができる。例えば、1層当り2Mバイ
トの記憶容量をもつメモリ層を128枚積層すること
で、256Mバイトの記憶容量をもつ半導体メモリ装置
が実現できる。
【0019】(2) 各層選択部は、デコーダとゲート
回路を持っている。このデコーダは、各半導体メモリ層
固有の層識別情報を予め記憶して置く層識別情報記憶部
と、前記入力された層アドレス信号及び前記記憶された
層識別情報を比較して、それらが一致したとき一致信号
を出力する比較手段とを持っている。当該半導体メモリ
層が入力層アドレス信号で指定した層であるとき、比較
手段は一致信号を出力してこれをゲート回路に供給す
る。このときゲート回路は導通して制御信号を通過させ
る。ゲート回路の出力すなわち層選択部の出力制御信号
は、メモリ本体(データ記憶部)に供給されて、所要の
動作制御を行なう。
【0020】(3) 上記のように構成された多層積層
構造(多層積層型)の半導体メモリ装置をカード基板上
に搭載し、いわゆるメモリカード装置として用いること
ができる。
【0021】(4) 上記のように構成された多層積層
型半導体メモリの外周部に、前記アドレス信号入力部及
び各種の制御信号入力部(入力端子)を、半導体メモリ
層の積層方向に延びるように設けることができる。上記
のように、上記従来技術では、各種の制御信号線及び制
御信号入力端子が各メモリ層毎に独立しているため、こ
れら信号線及び入力端子を面方向に少しずつずらして配
置しなければならなかった。これに対し、本発明では、
各種の制御信号線及び制御信号入力端子が各メモリ層に
共通しているので、ずらす必要はなくなり、全層に共通
に積層方向に延びるように設けることができる。これに
より、配線や端子を設けるためのスペースも少なくて済
む。
【0022】(5) 各層のデコーダの一部として設け
られる前記層識別情報記憶部には、各層固有の層識別情
報をディジタル情報(2進数値)で予め記憶しておく。
例えば128層(27層)からなる多層メモリ層の場
合、層識別情報は7桁(7ビット)あればよく、このビ
ット列を記憶するための層識別情報記憶部の領域は、各
層毎にずらす必要はなく、各メモリ層の同一端縁位置に
重ねて設けることができる。また、これに伴って、入力
層アドレス信号もディジタル2進数とされ、128層な
ら同様に7ビットの2進数値が用いられるので、並列制
御信号を用いるなら、制御信号線は7本で済むことにな
る。
【0023】(6) 上記2進数値による層識別情報を
予め記憶する方法として、つぎの方法が考えられた。
【0024】第1ステップ 各々の単層メモリ層の1桁
目ビット位置に交互に「0」と「1」を記録する。
【0025】第2ステップ 第1ステップの交互のメモ
リ層を2枚ずつ組み合わせて貼り合わせた後、各々の組
み合わせに対して、その2桁目ビット位置で組み合わせ
層全体の厚みに亘って、交互に「0」と「1」を記録す
る。
【0026】第3ステップ 第2ステップの交互の組み
合わせを2組ずつ更に組み合わせて貼り合わせた後、各
々の更なる組み合わせに対して、その3桁目ビット位置
で更なる組み合わせ層全体の厚みに亘って、交互に
「0」と「1」を記録する。
【0027】以下、同様な方法を繰り返し、各層毎にユ
ニークな2進コード番号の記録された多層メモリを得
る。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0029】図1は、本発明の1実施例の積層半導体メ
モリ装置のブロック図である。
【0030】図1において、1a,1b,…1nは、そ
れぞれ半導体メモリ層で、各層1a,1b,…1nは、
データが記憶されるメモリ本体7a,7b,…7n(デ
ータ記憶部、即ち図13に示す従来例の半導体メモリチ
ップ7a,7b…に相当する)と、本実施例の特徴とで
あるデコーダ部(層選択部)6a,6b,…6nとを備
えている。各デコーダ部6a,6b,…6nは、層デコ
ーダ2a,2b,…2nと、チップイネーブル(CE)
用アンド回路(ゲート回路)3a,3b,…3nと、ラ
イトイネーブル(WE)用アンド回路(ゲート回路)4
a,4b,…4nと、アウトプットイネーブル(OE)
用アンド回路(ゲート回路)5a,5b,…5nとを有
している。各層は(その記憶内容は別として)いずれも
同一形状同一構造であるので、以後の説明では、特に各
層を区別して説明する場合を除き、例えば「半導体メモ
リ層1」,「層デコーダ2」のように表現する。
【0031】前記層デコーダ2に対して層アドレス信号
線(LA)8が、CE用アンド回路3に対してチップイ
ネーブル制御信号線9が、WE用アンド回路4に対して
ライトイネーブル制御信号線10が、OE用アンド回路
5に対してアウトプットイネーブル制御信号線11が、
いずれも各層に共通に配線されている。各層デコーダ2
の出力はアンド回路3,4及び5の他方の入力に接続さ
れている。アンド回路3,4及び5の出力は、メモリ本
体7のCE入力、WE入力、及びOE入力に接続されて
いる。
【0032】また、各半導体メモリチップ7に対して、
アドレス線12とデータ線13とが共通に配線されてい
る。これらの層1(1a,1b,…1n)は例えば数十
層または百層以上に積層されて、データの大容量化を図
っている。なお、説明の都合上、図では層1a,1b,
…1nは、分けて並べて描かれている。
【0033】図2は、図1の要部を取り出して示したも
ので、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
なお、Bは層選択信号(チップセレクト信号)で図1の
層アドレス信号(LA)と同じであり、Xは図1におけ
るCE,OE等の制御信号の1つを代表的に示したもの
である。
【0034】図3は、図1におけるi番目及びj番目の
半導体メモリ層1について、層デコーダ2(2iと2
j)の内部構成を示したものである。図3で、23(2
3i及び23j)は、各半導体メモリ層固有の層識別情
報をディジタル2進数値により予め記憶してある層識別
情報記憶部、24(24i及び24j)は、この記憶さ
れた層識別情報を、層アドレス信号線8から入力される
層アドレス情報LA(同様にデジタル2進数値からな
る)と比較し、両者が一致したとき出力線25(25i
及び25j)に一致信号を出力する比較器(一致検出論
理回路)である。この出力線25は、図1のゲート回路
3,4及び5に接続されている。層識別情報記憶部23
は、一種の書き換えできない(消去できない)ROMと
いえるものであり、ここに、記憶されるデジタル層識別
情報は、予め記憶された後書き換えられることはない。
このデジタル層識別情報として、一般に2のm乗枚のメ
モリ層をユニークに識別するためにはmビット(m桁)
の2進数を用いればよく、例えば層数が128枚なら7
ビットの2進数を用いればよい。また、これに合わせ
て、線8から入力される層アドレス情報LAも7ビット
あればよいから、これが並列に入力されるためには7本
の(7ビット幅の)層アドレス線8があれば足りる。な
お、層識別情報記憶部232への識別情報記憶方法につ
いては後述する。
【0035】次に、図1ないし図3に示した実施例の動
作を説明する。
【0036】各メモリ本体1a,1b,…1n内のメモ
リ点にアクセスするための通常のアドレス信号線12と
データ線13は、全ての層のメモリ本体1に共通に接続
されており、例えばデータ書き込み時には、アドレス信
号線12を通じてアドレスAが、またデータ線13を通
じて書き込みデータが、すべての層のメモリ本体7a,
7b,…7nに等しく印加される。一方、制御信号C
E,WE,OEも制御線9,10,11を通じて全ての
層のデコーダ部(層選択部)6a,6b,…6n内のゲ
ート回路3a〜5a,3b〜5b,…3n〜5nに等し
く印加される。
【0037】今、このとき信号線8を通じて入力する層
アドレス信号LAが1番目のメモリ層1aを指定してい
るものとすると、1番目の層デコーダ2a(比較器2
4)は一致信号を出力するので、ゲート回路3a,4
a,5aがいずれもオンとなる。一方、2番目以降の層
デコーダ2b,…2nからは一致信号が得られないの
で、ゲート回路3b〜5b,…3n〜5nはいずれもオ
フ状態である。よって、CE,WE,OEの各制御信号
は1番目のデコーダ部(層選択部)6aのみを通過し、
1番目の層のメモリ本体1aに供給されるので、1番目
のメモリ本体1aに対してのみ、データの書き込みまた
は読み取りが行なわれる。同様にして、層アドレス信号
が他の層を指定しているときには、この指定された層の
層デコーダ2のみから一致信号が出力してその層のゲー
ト回路がオンとなるので、その層のメモリ本体のみにデ
ータの書き込みまたは読み取りが行なわれる。
【0038】図2と図13を対比すれば明らかなよう
に、従来技術(図13)では、デコーダ20がメモリチ
ップ(メモリ層)7a,7b…の外部にあるため、少な
くともメモリチップの層数分の制御線201,202…
の本数及び制御入力端子が必要であるのに対し、本実施
例(図2)によれば、デコーダ部(層選択部)6a,6
b,…が各層に個々に集積されているので、積層メモリ
層全体に入力する制御線X及び層アドレス線Bを合わせ
た本数は、層数が増加してもあまり多くはならない。例
えば層数が128枚でも、2進数による層アドレス情報
は7ビットでよく、7本の層アドレス線及び入力端子を
設けるだけでよい。
【0039】図4ならびに図5は、前記半導体メモリ層
の積層の仕方の一例を説明するための図である。図4に
示すように珪素(Si)のウェハ26上に二酸化珪素
(SiO2)の保護膜21を形成し、さらにその上にp
層、n層を含むアクティブ層22を形成する。この積層
体の形成方法は従来から周知の技術であり、ウェハ26
を担体としてその上に保護膜21ならびにアクティブ層
22が順次所定の厚さに形成される。しかる後、機械的
方法または化学的エッチング法などにより担体のウェハ
26を除去すれば、保護膜21とアクティブ層22とか
らなる厚さが3μm〜50μm程度の極薄の半導体メモ
リ層1が得られる。例えば化学的エッチングの場合、こ
の積層体を水酸化カリウム(KOH)の40重量%水溶
液に70℃で10〜20時間浸漬することにより、前記
ウェハ26を溶解除去する。
【0040】この極薄の半導体メモリ層1は、図5に示
すように、基板16上に1a〜1nのように多層(n
層)に積層され、半導体メモリ層1の積層の外周部には
前記制御信号線8〜11、アドレス線12ならびにデー
タ線13(図1参照)を有する配線部27が半導体メモ
リチップ7の積層方向に延びるように設けられ、これら
によって1つの多層化された半導体メモリ装置14が構
成される。例えば1層の厚さを10μmとした場合、1
28枚積層した場合でも全層厚は1.3mm以下であ
る。
【0041】図6は、上記のようにして得られた極薄の
単層半導体メモリ層から多層積層構造の半導体メモリを
製造する方法の説明図で、特に、各半導体メモリ層を積
層しながら前記各層に固有の層識別情報を記録する方法
を説明するための図である。
【0042】図6において、まず、初期状態S0(ステ
ップ0)では、L0,L1,L2,…,の如く、それぞ
れ単層のメモリチップ(メモリ層)がある。準備される
メモリ層の総数は、2のm乗枚とする。図はm=3の場
合を示す。ここで、これらのメモリ層の層コード領域
(層識別情報記憶部)の1ビット目(1桁目)に、ステ
ップS0で示すように交互に2進数値1,0,1,0,
……,を記録する。次に、最初の貼り合わせの工程ステ
ップ1(S1)では、上記数値0を記録した奇数番目の
メモリ層と、数値1を記録した偶数番目のメモリ層とを
2枚ずつ組み合わせて貼り合わせる。次にこれら組み合
わせに対して上記コード(層識別情報記憶部)の2ビッ
ト目(2桁目)の位置に2進数値1,0,1,0,…
…,を交互に記録する。このとき、記録は全層(ステッ
プS1では2枚)を貫通するように行なわれる。次の貼
り合わせ工程ステップ2(S2)では、上記2ビット目
に数値1を記録したメモリ層と、数値0を記録したメモ
リ層とを組み合わせて貼り合わせる。以下同様に、3ビ
ット目の位置に2進数値0,1,を交互に記録する。こ
のとき、記録は同様に全層(ステップS2では4枚)を
貫通するように行なわれる。そして、ステップ3(S
3)の貼り合わせ工程を実行する。上記工程を実行する
と、例えばS3の後には各層に3ビットのそれぞれ異な
る(ユニークな)コード(1から8までの2進数)が記
録された8層構造のメモリ装置ができる。なお、重ね合
わせ枚数が更に多くなれば、以上の工程ステップを繰り
返して行けばよい。また、上記工程において、0,1,
層の順序は任意でよい。つまり、層の重ね合わせの際、
いずれの層を上にしても、完成した積層全体では必ずユ
ニークな番号が付くので、問題ない。どの番号のものが
何層目に入っていても、正確にアクセスできるというこ
とである。また、前述のように、上記層コードは記録後
書き換えることはない。容量は数ビット(前記のように
層の枚数2のm乗で決まり、通常3〜4ビット、最大で
も7〜8)でよい。使用するメモリ層を考慮して、貼り
合わせ層全体を貫通して記録できる方式であれば、任意
の記録形式でよい。例えば「0」を記録するときは何も
せず、「1」を記録するときだけ層全体を貫通して電流
を流す方式などがある。
【0043】図7は、このようにして多層化した半導体
メモリ装置14を搭載したメモリカード15の概略構成
図で、カード基板16上に多層化した半導体メモリ装置
14と、メモリ制御ロジック部17と、電源部18と、
入出力端子部19などが搭載、接続されている。メモリ
制御ロジック部17は、図1におけるデコーダ部6と同
様のもので、各層毎に設けてある。但し、ここでは、一
層につき例えば6つのメモリ装置14を設けているの
で、メモリ制御ロジック部17は、入力されるアドレス
信号に応じて制御信号を6つのメモリ装置14の1つに
振り分ける機能を持たせている。なお電源部18を用い
ない形式のカードもある。
【0044】なお、図1〜図3の実施例ではSRAMに
適用した場合を示しているが、これに限らず本発明は、
DRAMなど色々な形式の半導体メモリ装置に適用でき
ることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、多層化される各半導体メモリ層毎に、層アドレス
信号をデコードして指定された半導体メモリ層を選択す
る層選択部を設けたことによって、各種の制御信号線を
各半導体メモリ層に対し共通に配線することが可能にな
ったので、半導体メモリ層の積層枚数が多い場合でも層
識別のための制御信号線の本数及び制御信号入力端子数
の増加を抑えてこれらを少ない数で済ませることがで
き、もって極めて大容量の半導体メモリ装置を容易に実
現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の積層半導体メモリ装置のブ
ロック図である。
【図2】図1の要部を示すブロック図である。
【図3】図1における層デコーダの内部構成を示す図で
ある。
【図4】半導体メモリ装置の製造法を説明するための図
である。
【図5】本発明の実施例の半導体メモリ装置の構成を示
す図である。
【図6】本発明の実施例の半導体メモリ層の多層化工程
を示す図である。
【図7】本発明の実施例の積層半導体メモリ装置を搭載
したメモリカードの概略構成図である。
【図8】従来方式におけるスタティックRAMのリード
サイクルを示す図である。
【図9】従来方式におけるスタティックRAMのライト
サイクルを示す図である。
【図10】従来方式におけるダイナミックRAMのリー
ドサイクルを示す図である。
【図11】従来方式におけるダイナミックRAMのライ
トサイクルを示す図である。
【図12】従来方式におけるダイナミックRAMのリー
ドモディファイライトサイクルを示す図である。
【図13】従来方式におけるチップ選択機能ブロック図
である。
【符号の説明】
1a,1b,1n 半導体メモリ層 2a,2b,2n 層デコーダ 3a,3b,3n カードイネーブル(CE)用アンド
回路 4a,4b,4n ライトイネーブル(WE)用アンド
回路 5a,5b,5n アウトプットイネーブル(OE)用
アンド回路 6a,6b,6n デコーダ部(層選択部) 7a,7b,7n メモリ本体 8 層アドレス信号線 9 チップイネーブル制御信号線 10 ライトイネーブル制御信号線 11 アウトプットイネーブル制御信号線 12 アドレス線 13 データ線 14 半導体メモリ装置 15 メモリカード 16 カード基板 17 メモリ制御ロジック部 23i,23j 層識別情報記憶部 24i,24j 比較部 27 配線部 LA 層識別信号(層アドレス信号)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一構造のメモリ本体を有する半導体メ
    モリ層を多層に積層してなる半導体メモリ装置におい
    て、層アドレス信号及び前記メモリ本体の動作を制御す
    る制御信号を各半導体メモリ層に対し共通に入力する層
    アドレス信号入力部及び制御信号入力部と、各半導体メ
    モリ層に個別に設けられていてそれぞれ前記層アドレス
    信号のデコーダを有する層選択部とを備え、各層選択部
    は、この層選択部を有する半導体メモリ層が前記層アド
    レス信号により指定されたときにのみ、前記制御信号を
    当該半導体メモリ層のメモリ本体に入力するように構成
    したことを特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記各層選択部は、前記デコーダとゲー
    ト回路とを含み、前記デコーダは、各半導体メモリ層固
    有の層識別情報を予め記憶して置く層識別情報記憶部
    と、前記入力された層アドレス信号と前記記憶された層
    識別情報とが一致したとき一致信号を出力する比較手段
    とを含み、前記ゲート回路は、前記一致信号を受けたと
    きにのみ前記制御信号を前記メモリ本体に入力する構成
    とされたことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体メモリ層を積層した積層半導
    体メモリがカード基板上に搭載されていることを特徴と
    する請求項1記載の半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体メモリ層を積層した積層半導
    体メモリの外周部に、前記層アドレス信号入力部及び各
    種の制御信号入力部が半導体メモリ層の積層方向に延び
    るように設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記層識別情報は2進符号で構成され、
    この層識別情報を記憶する層識別情報記憶部は、前記各
    半導体メモリ層の所定位置に半導体メモリ積層方向に延
    びるように設けられていることを特徴とする請求項2な
    いし4のいずれか1記載の半導体メモリ装置。
JP6077388A 1994-04-15 1994-04-15 半導体メモリ装置 Pending JPH07283375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6077388A JPH07283375A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 半導体メモリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6077388A JPH07283375A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 半導体メモリ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07283375A true JPH07283375A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13632514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6077388A Pending JPH07283375A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 半導体メモリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07283375A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6791175B2 (en) 2001-09-29 2004-09-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Stacked type semiconductor device
JP2007184084A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 非揮発性半導体メモリ装置
JP2007184085A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 非揮発性半導体メモリ装置
JP2008077779A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2011081553A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Renesas Electronics Corp 情報処理装置及びその制御方法
JP2012155815A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Elpida Memory Inc 半導体装置
US8405221B2 (en) 2010-07-29 2013-03-26 Sony Corporation Semiconductor device and multilayer semiconductor device

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6791175B2 (en) 2001-09-29 2004-09-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Stacked type semiconductor device
US6991964B2 (en) 2001-09-29 2006-01-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Stacked type semiconductor device
JP2007184084A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 非揮発性半導体メモリ装置
JP2007184085A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Hynix Semiconductor Inc 非揮発性半導体メモリ装置
JP2008077779A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2011081553A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Renesas Electronics Corp 情報処理装置及びその制御方法
US8405221B2 (en) 2010-07-29 2013-03-26 Sony Corporation Semiconductor device and multilayer semiconductor device
JP2012155815A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Elpida Memory Inc 半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7426683B2 (en) Semiconductor memory device equipped with error correction circuit
CN100559501C (zh) 具有有效和可靠的冗余处理的半导体存储器件
US11645150B2 (en) Apparatuses, systems, and methods for error correction
KR100212096B1 (ko) 반도체기억장치
JP2007157266A (ja) 積層型半導体装置およびチップ選択回路
US20110103121A1 (en) Stacked semiconductor device and automatic chip recognition selection circuit
US6381167B2 (en) Semiconductor memory device including plurality of global data lines in parallel arrangement with low parasitic capacitance, and fabrication method thereof
JPH1031887A (ja) 半導体メモリ装置
WO1999054881A1 (fr) Dispositif de memorisation a semiconducteurs
JPH07283375A (ja) 半導体メモリ装置
US6288930B1 (en) Semiconductor memory device
JP3237971B2 (ja) 半導体記憶装置
US5101377A (en) Semiconductor memory device
KR100719277B1 (ko) 반도체 메모리
WO2004093089A1 (ja) ダイナミック型半導体記憶装置
JPH10289571A (ja) 半導体記憶装置
JP3466034B2 (ja) 半導体記憶装置
US7146456B2 (en) Memory device with a flexible reduced density option
US6628562B2 (en) Method and apparatus for high-speed read operation in semiconductor memory
JPS6063651A (ja) 記憶装置
US7038932B1 (en) High reliability area efficient non-volatile configuration data storage for ferroelectric memories
KR100463198B1 (ko) 데이터 라인 리던던시 스킴을 구비한 반도체 메모리 장치
JP3016373B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH11177059A (ja) 半導体メモリ装置
JP3241110B2 (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040716

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315