JPH0728307U - 施肥装置付き歩行型田植機 - Google Patents

施肥装置付き歩行型田植機

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JPH0728307U
JPH0728307U JP1184394U JP1184394U JPH0728307U JP H0728307 U JPH0728307 U JP H0728307U JP 1184394 U JP1184394 U JP 1184394U JP 1184394 U JP1184394 U JP 1184394U JP H0728307 U JPH0728307 U JP H0728307U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施肥装置付きの歩行型田植機において、ホッ
パーの上方に予備苗のせ台を配置する場合に、ホッパー
への肥料補給及び予備苗のせ台から苗のせ台への苗の補
給を行い易くする。 【構成】 上向き開口部に開閉蓋14Aを備えた施肥用
のホッパー14を推進車輪9の側部に配置して、ホッパ
ー14の上方に配置された固定フレーム34に、予備苗
のせ台33を苗のせ台8から前方に離れたホッパー14
の開閉蓋14Aの上方の位置と、苗のせ台8に接近して
ホッパー14の開閉蓋14Aの上方空間を開放する位置
とに前後移動可能に支持すると共に、開閉蓋14Aの開
閉方向を予備苗のせ台33の移動方向と同じ方向に設定
する。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は3条以上の植付機構を有し、かつ、それぞれに対して施肥装置を備え ている施肥装置付田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 この種の施肥装置付田植機において、施肥装置用ホッパーを配置するに、例え ば、実開昭59‐77318号公報に示すものでは、2条分のホッパーを機体の 横外側部で、かつ、機体前後方向に並設していた。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 従って、このような場合には後方側に位置するホッパーからの肥料を内側の植 付条に施すとともに前方側に位置するホッパーからの肥料を外側の植付条に施す のが、ホッパーから施肥溝までの流下経路を共に最短にできてより良好ではある が、それでも、前記ホッパーの機体前後方向での中間位置を施肥位置(作溝器) に設定して両流下経路を略等しくする配置構成を採ったとしても、各々繰出し機 構は施肥位置より前後にズレているので、施肥位置の直上方にホッパー(繰出し 機構)を位置させる場合に比べて流下経路が長くならざるを得ず、流下経路での 詰まりが発生し易い状況にあった。 【0004】 本考案の目的は流下経路の詰まりの少ないホッパーの配置構成を取り乍ら、こ のホッパーと近接配置される予備苗のせ台に対して簡単な改良を施すことによっ て、ホッパーに対する肥料補給作業等を容易に行えるものを提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案による特徴構成は、 開閉蓋を備えた施肥用ホッパーを機体巾中央に配する点と、 前記施肥用ホッパーの両横側方に予備苗のせ台を配置する点と、 左右予備苗のせ台を前記ホッパーの上方を迂回する連結フレームで一体連結 する点と、 前記連結フレームが開閉蓋上方に位置する状態と蓋上方空間を開放する状態 とに切換えられるべく左右予備苗のせ台を一体に前後移動可能に構成してあると 、 にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0006】 【作用】 イ. 特徴構成により、機体巾中央に位置する植付条に対して従来のように横側 部に配したホッパーから肥料流下経路をとる必要はなく、植付条の直上方にホッ パーを位置させることができ、流下経路を最短に短縮でき、肥料詰まりが少なく なる。 ロ. ホッパー上方のアキ空間を領して配置した連結フレームを、ホッパーの上方 を開放できるように移動可能であるから、肥料を補給する際に開閉蓋を開口する だけのスペースを確保できるとともに、補給作業時に連結フレームに手が触れる といったこともないので、作業姿勢も窮屈にならずにすむ。 又、この連結フレームはホッパーの直上方にはないとしても近くには位置して いるので、補給用の肥料袋等をこの連結フレームに仮置きすることができ、この 連結フレームに肥料袋を仮置きした状態でこの肥料袋からホッパーに対して肥料 を供給できるので、この肥料袋を補給作業員が抱える必要がない。 【0007】 【考案の効果】 その結果、作用イ. より肥料詰まりによる繰出し不良を妨げて作業のやり直し 等がなくなるとともに、作用ロ. よりホッパーへの補給作業も容易になり、かつ 、予備苗のせ台の移動範囲を苗のせ台近くまでとれば、苗のせ台への予備苗補給 作業も手軽になり、全体として作業者への作業負担を軽減できるものを提供でき るに至った。 【0008】 【実施例】 施肥装置付田植機として4条植歩行型田植機を例として説明する。 図1に示すように、前記歩行型田植機は、機体前部に配設されたエンジン1及 びミッシヨンケース2、このミッシヨンケース2から後方に延出された機体フレ ーム兼用の伝動ケース3、この伝動ケース3の後端に連結されたセンター植付ケ ース4、このセンター植付ケース4に左右の横向き伝動ケースを介して伝動連結 された左右のサイド植付ケース6,6、これら植付ケース4,6に取付けられた 苗植付機構7、植付け作動に連動して左右に往復横摺動する苗のせ台8、先端に 推進車輪9,9を軸支してミッシヨンケース2側面に枢支され上下揺動可能な車 輪伝動ケース10,10、苗のせ台(8) 前方に配置された施肥装置11、機体下 方に設けたセンターフロート12A及びサイドフロート12B、苗のせ台8背面 に設けられた操縦ハンドル13、とから構成されている。 【0009】 施肥装置11について詳述する。 図1ないし図3に示すように、施肥装置11は中央の2条分に対して肥料を供 給するセンターホッパー14と左右推進車輪9,9の横外方に位置して外側の2 条に対して夫々肥料を供給する左右サイドホッパー15,15とを備え、センタ ーホッパー14には2条分の繰出し機構16,16、及び、流下パイプ17,1 7、並びに、作溝器18,18を設けるとともに、各サイドホッパー15,15 には1条分の繰出し機構16、及び流下パイプ17、並びに、作溝器18を設け て構成されている。 【0010】 これら施肥装置11についての取付け構造を説明する。 図1及び図3に示すように、前記車輪伝動ケース10基端部のミッシヨンケー ス2に対する上下揺動軸心位置にミッシヨンケース2側に属する固定支軸を延出 するとともに、この固定支軸に対してサイドホッパー15を支持する支持部材2 0の前端を固着してある。又、前記苗のせ台8の下方には、機体側(センタ植付 ケース)に自身の軸心周りで回転自在に植付深さ調節レバー19を連結した横向 き支軸21が架設され、この横向き支軸21の両側端に前記サイドフロート12 B,12Bの後支点を構成するブラケット22が相対揺動可能に取付けられると ともに、前記支持部材20の後端を枢着してある。 このようにして、略水平に架設された支持部材20はサイドホッパー15の下 方に位置設定され、この支持部材20から更に単一の縦向きの支持フレーム23 が立設されて、この支持フレーム23の上端屈折部が前記繰出し機構16の外装 ケース16Aの一側面を支持して、サイドホッパー15を取付け固定する構成が とられている。 【0011】 一方、センターホッパー14に対しては、前記ミッシヨンケース2とセンター 植付ケース4とを伝動連結する伝動ケース3より十字形の板状フレーム24を立 設し、この板状フレーム24の水平部で両脇に位置する繰出し機構16,16の 繰出しケース16A,16A一側面を支持して、センターホッパー14の取付構 造を形成している。以上のように、繰出しケース16A,16Aに対して一側面 からのみ支持フレーム23,24で支持しているので、繰出しケース16A,1 6A内に設けられた繰出しロータ(図示せず)に対する摺接掻落しブラシ39を 前記支持フレーム23の存在側とは異なる側面に設けることができ、前記ブラシ 39の取り付け取外しが容易である。 上記のように機体に支持固定された施肥装置11は次のような繰出し駆動系を 有している。 図示していないが、繰出し機構16はそのケース16A内に肥料を繰出す繰出 しロータが設けられるとともに、この繰出しロータを回転駆動するロータ軸25 がケース16Aから機体後方に向けて延出されている。そして、図3に示すよう に、サイドホッパー15側のロータ軸25には三角形状の駆動部材26が固着さ れるとともに、サイド側苗植付機構7の揺動アームから駆動部材26に連結ロッ ド27が立設されている。又、センターホッパー14側の2本のロータ軸25, 25には同様に三角形状の駆動部材26,26が固着されるとともに、両駆動部 材26,26が1本の横向きロッド28で一体的に連結され、かつ、前記一方の 駆動部材26に対して対応する中央側苗植付機構7の揺動アームから連結ロッド 27が立設されている。以上の構成から、ロータ軸25は揺動アームの往復揺動 運動に従って、一定角度で正逆駆動され、肥料を繰出すべく構成してある。 【0012】 次に、ローリング構造について説明する。 図4に示すように、前記センターフロート12Aは機体前後軸心X周りでロー リング作動可能に構成されるとともに、両サイドに一体作動可能な補助フロート 29,29を連結している。この補助フロート29とセンターフロート12Aと を連結するフレーム30からローリング制御用バルブ31にリンク機構32を延 設し、接地圧変動にかかるローリング作動によって、前記左右の推進車輪9,9 を背反昇降させて苗植付機構7を備えた苗植付装置40の対地姿勢を一定に維持 するローリング構造を構成している。このセンターフロート12Aに対して前記 作溝器18が取付けられ、センターフロート12Aのローリング作動によっても 施肥溝の深さが変化しない構成になっている。 又、前記センターフロート12Aの作溝器18取位置より前方側には横外側方 への第1張出し部12aを設け、この第1張出し部12aで植付け予定箇所を整 地する構成をとるとともに、前記作溝器18取位置より後方側には横外側方への 第2張出し部12bを設け、この第1張出し部12bで施肥後の溝を肥料ととも に埋込むべく構成してある。 【0013】 次に、予備苗のせ台33の構造について詳述する。 図1ないし図3に示すように、前記センターホッパー14の上方に、環状に形 成された固定フレーム34がミッシヨンケース2とセンタ植付ケース4に亘って 支持されるとともに、この固定フレーム34上を摺動する予備苗のせ台33の主 フレーム35が搭載されている。この主フレーム35は、前後一対のアーチ状フ レーム35Aとこの前後のアーチ状連結フレーム35Aの下端同志を連結する前 後向きフレーム35Bとで構成され、前記前後向きフレーム35B,35Bに前 記固定フレーム34を上下から挟み込む樹脂製摺動部材36,36を前後に一個 づつ取付けて、前記固定フレーム34上を前後に摺動移動可能に構成されている 。 又、前記アーチ状連結フレーム35A,35Aの両横側面には予備マット苗を 載置する樹脂製の苗のせフレーム37が上下二段に設置してあり、この苗のせフ レーム37はサイドホッパー15の上方に位置することになるので、アーチ状フ レーム35Aへの取付端側程低位に位置すべく傾斜姿勢に設定してある。一方、 これを受けて、サイドホッパー15の蓋体15Aは、このサイドホッパー15の 機体幅方向横側面に設けた揺動支点軸Y周りに上方に揺動開閉可能であり、肥料 を補給する際に十分な開口状態が得られるように構成されている。 以上のように構成された予備苗のせ台33は左右のアーチ状連結フレーム35 A,35Aから操縦部側に延出された環状把手38を押引操作することによって 摺動可能であり、センターホッパー14への肥料補給時には、機体前方側に移動 させて、センターホッパー14の開閉蓋14Aを十分揺動開放できるように、前 記開閉蓋14Aの上方空間を解放可能に構成されている。 【0014】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。 【提出日】平成6年10月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、複数条の苗の植え付けと各条ごとの施肥を同時に行うように構成し た施肥装置付きの歩行型田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年の歩行型田植機は、推進車輪の後部に後傾斜姿勢の苗のせ台を配置して、 苗のせ台の後方に位置する操縦者が前方の見通し良く機体を操縦できるように構 成されている。 このような構成の歩行型田植機に施肥装置を装備する場合、肥料を貯留するホ ッパーの配置が重要になってくる。つまり、肥料の補給頻度を少なくし連続して 植付作業を行うためには、ホッパーにできるだけ多量の肥料を貯留できることが 望ましく、多量の肥料を貯留したホッパーの重量が機体の重量バランスを崩さな いようにする必要がある。 【0003】 そこで、このような点を考慮したものとして例えば実開昭59−77318号 公報に開示されているように、ホッパーを推進車輪の上方に前後方向に並べて配 置することにより、ホッパーの重量によって機体前後の重量バランスが崩れない ように構成したものがある。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 前述の構成ではホッパーの重量により機体前後の重量バランスが崩れることは ないのであるが、肥料の流下経路をできるだけ折り曲げないようにするには、ホ ッパーをできるだけ高い位置に配置する必要があり、そのために機体重心が高く なって機体の左右方向での安定性が悪くなる。 【0005】 歩行型田植機では能率良く連続して植付作業を行うために、予備苗のせ台を装 備することが望まれる。この場合、ホッパーが高い位置に配置される前述の構成 では、予備苗のせ台を機体前後の重量バランスを崩すことなく配置することが困 難になっている。 本考案は施肥装置付きの歩行型田植機において、ホッパーと予備苗のせ台とを 合理的に配置することにより、機体前後の重量バランスを崩すことなく、肥料の 補給や予備苗のせ台の取扱いが容易に行えるように構成することを目的としてい る。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本考案の特徴は以上のような施肥装置付き歩行型田植機において、次のように 構成することにある。 推進車輪の後部に後傾斜姿勢の苗のせ台を配置し、上向き開口部に開閉蓋を備 えた施肥用のホッパーを推進車輪の側部に配置して、 ホッパーの上方に配置された固定フレームに、予備苗のせ台を苗のせ台から前 方に離れたホッパーの開閉蓋の上方の位置と、苗のせ台に接近してホッパーの開 閉蓋の上方空間を開放する位置とに前後移動可能に支持すると共に、 開閉蓋をホッパーの開口部における苗のせ台側寄り位置の左右軸芯周りに、揺 動開閉自在に支持してある。 【0007】 【作用】 〔I〕 本考案のように構成すると、例えば図1に示すように機体の側面視において、 ホッパー14の重心が推進車輪9の軸芯の上方近くに位置する。そして、例えば 図1の二点鎖線に示すように、予備苗のせ台33をホッパー14の開閉蓋14A の上方の位置に設定すると、ホッパー14及び予備苗のせ台33の両方の重心が 推進車輪9の軸心の上方近くに位置することになり、ホッパー14及び予備苗の せ台33により機体前後の重量バランスが悪化することはない。 さらに、本考案では例えば図2に示すように、ホッパー14を推進車輪9の側 部の低位置に配置できるので、ホッパー14の上方の予備苗のせ台33も低く配 置できることになり、機体全体の重心が高くなることはない。 【0008】 〔II〕 例えば図1に示すように、ホッパー14の上方の予備苗のせ台33を前後に移 動させることにより、ホッパー14の上方を開放してホッパー14への肥料の補 給を可能にしているので、予備苗のせ台33の搭載姿勢を変更することなく、予 備苗のせ台33を移動させてホッパー14の上方を開放できる。 そして、例えば予備苗のせ台33とホッパー14との間に肥料の補給用の空間 を大きく開けて、予備苗のせ台33をホッパー14の上方に配置する場合に比較 して、本考案の構成では予備苗のせ台33をホッパー14に近接させて低く配置 することができる。 【0009】 〔III〕 ホッパー14の開閉蓋14Aを構成する場合、例えば図1において開閉蓋14 Aを、ホッパー14の開口部における機体前側(エンジン1側)の部分の左右軸 芯周りに揺動開閉自在に支持することも考えられる。 しかし、このように構成すると予備苗のせ台33を図1の実線に示す苗のせ台 8側の位置に移動させた後、開閉蓋14Aを上方に開いた場合(開閉蓋14Aが 略直立する状態)、ホッパー14の開口部における機体前側の部分で直立する開 閉蓋14Aと、実線に示す苗のせ台8側の位置の予備苗のせ台33との間の空間 が狭いものとなってしまうので、この狭い空間からホッパー14に肥料を補給し なければならなくなり、肥料の補給が行い難いものとなる。 【0010】 これに対して本考案では例えば図1に示すように、開閉蓋14Aをホッパー1 4の開口部における苗のせ台8側寄り位置の左右軸芯Z周りに揺動開閉自在に支 持しているので、予備苗のせ台33を図1の実線に示す苗のせ台8側の位置に移 動させた後に、開閉蓋14Aを上方に開いた場合(図1の二点鎖線に示す開閉蓋 14Aの状態参照)、上方に開かれた開閉蓋14Aから機体前側は特に何もない 大きな空間となる。これにより、開閉蓋14Aから機体前側の大きな空間から、 ホッパー14に肥料を容易に補給することができる。 【0011】 【考案の効果】 以上のように、ホッパー及び上方の予備苗のせ台を機体前後の重量バランスを 悪化させることなく低く配置できるようになり、機体を安定良く走行させること ができるようになって、施肥装置付き歩行型田植機の走行性能を向上させること ができた。そして、予備苗のせ台が低い位置に配置されるので、低い位置での予 備苗の取扱いが行えるようになり、予備苗の取扱い性の高いものが得られた。 【0012】 本考案では前後移動可能な予備苗のせ台を後方の苗のせ台側に接近させること で、植付作業中での予備苗のせ台から苗のせ台への予備苗の移し替えが容易に行 えるのであり、予備苗の移し替えが終了すれば、予備苗のせ台を前方に移動させ て機体前後の重量バランスを悪化させない状態で、機体を軽快に操縦することが できるようになるので、取扱性の優れたものとなる。 【0013】 ホッパーの肥料が無くなるタイミングと苗のせ台への予備苗の補給のタイミン グとは必ずしも一致しないので、予備苗のせ台を傾かせる等のように予備苗のせ 台の姿勢を変えてホッパーの上方を開放する構造であると、ホッパーへの肥料の 補給の度に予備苗のせ台から全ての予備苗を降ろして、予備苗のせ台の姿勢変更 操作を行わなければならない。 これに対し本考案では、ホッパーの上方の開放に際して予備苗のせ台の位置変 更を予備苗のせ台の前後移動操作によって行うので、予備苗のせ台を傾ける等の 姿勢変化を伴うことなくホッパーの上方を開放できる。これによって、本考案で は予備苗のせ台から全ての予備苗を降ろすような煩わしい作業を行わなくても、 予備苗のせ台に予備苗を載せた状態のままで、予備苗のせ台を苗のせ台側に移動 させてホッパーの上方を開放できるので、ホッパーへの肥料の補給が行い易くな る。 【0014】 そして、本考案では例えば予備苗のせ台を苗のせ台側に移動させた後に、開閉 蓋を上方に開くと、開かれた開閉蓋から機体前側が特に何もない大きな空間とな るので、この大きな空間からホッパーに肥料を容易に補給することができるよう になるのであり、ホッパーが低い位置に配置される点と相まって、肥料の補給の 作業性が良いものとなる。 【0015】 【実施例】 以下、本考案を4条植えの施肥装置付きの歩行型田植機に適用した実施例を図 面に基づいて説明する。 図1及び図3に示すように、この歩行型田植機は機体前部に配置されたエンジ ン1及びミッションケース2、ミッションケース2から後方に延出された機体フ レーム兼用の伝動ケース3、伝動ケース3の後端に連結されたセンター植付ケー ス4、センター植付ケース4に左右の横向き伝動ケース(図示せず)を介して連 結された左右のサイド植付ケース6、センター及びサイド植付ケース4,6に取 り付けられた苗植付機構7、植付作動に連動して左右に往復横移動する苗のせ台 8、先端に推進車輪9を軸支してミッションケース2の側面に枢支され上下揺動 可能な車輪伝動ケース10、苗のせ台8の前方に配置された施肥装置11、機体 下方に設けられたセンターフロート12A及びサイドフロート12B、苗のせ台 8の背面に設けられた操縦ハンドル13等から構成されている。 【0016】 次に、施肥装置11について説明する。 図1,2,3に示すように、この施肥装置11は中央の2条分に対して肥料を 供給するセンターホッパー14(本考案のホッパーに相当)と、左右の推進車輪 9の横外方に位置して外側の2条に対して各々肥料を供給するサイドホッパー1 5とを備えており、センターホッパー14に2条分の繰出し機構16、流下パイ プ17及び作溝器18を備え、各サイドホッパー15に各々1条分の繰出し機構 16、流下パイプ17及び作溝器18を備えて構成されている。 【0017】 次に、施肥装置11の取付構造について説明する。 図1,2,3に示すように、車輪伝動ケース10の基端部のミッションケース 2における上下揺動軸心位置に、ミッションケース2側に属する固定支軸を延出 して、この固定支軸にサイドホッパー15を支持する支持部材20の前端を固定 している。苗のせ台8の下方に、機体側(センター植付ケース4)に自身の軸心 周りで回転自在に植付深さ調節レバー19を連結した横向き支軸21が支持され ており、横向き支軸21の両側端にサイドフロート12Bの後支点を構成するブ ラケット22が相対揺動可能に取り付けられ、支持部材20の後端を横向き支軸 21に接続している。 【0018】 以上のように、略水平に架設された支持部材20はサイドホッパー15の下方 に配置され、支持部材20から単一の縦向きの支持フレーム23が立設されて、 支持フレーム23の上端屈折部が繰出し機構16の繰出しケース16Aの一側面 を支持しており、サイドホッパー15を取付固定する構成となっている。 【0019】 センターホッパー14に対しては、ミッションケース2とセンター植付ケース 4とを連結する伝動ケース3から十字形の板状フレーム24を立設し、板状フレ ーム24の水平部で両脇に位置する繰出し機構16の繰出しケース16Aの一側 面を支持して、センターホッパー14の取付構造を構成している。以上のように 繰出しケース16Aを一側面からのみ支持フレーム23及び板状フレーム24で 支持しているので、繰出しケース16A内に設けられた繰出しロータ(図示せず )に対する掻落しブラシ39を、支持フレーム23及び板状フレーム24とは異 なる側面に設けることができて、掻落しブラシ39の取り付け及び取り外しが容 易に行える。 【0020】 以上のように、機体に支持固定された施肥装置11は次のような繰出し駆動系 を備えている。繰出し機構16は繰出しケース16A内に肥料を繰出す繰出しロ ータが設けられ、繰出しロータを回転駆動するロータ軸25が繰出しケース16 Aから機体後方に向けて延出されている。図3に示すように、サイドホッパー1 5のロータ軸25に三角形状の駆動部材26が固定され、苗植付機構7の揺動ア ーム(図示せず)から駆動部材26に連結ロッド27が立設されている。 【0021】 センターホッパー14の2本のロータ軸25に同様の三角形状の駆動部材26 が固定され、両方の駆動部材26が1本の横向きロッド28で一体的に連結され ており、一方の駆動部材26に対応する苗植付機構7の揺動アーム(図示せず) から連結ロッド27が立設されている。以上の構成により、センターホッパー1 4及びサイドホッパー15のロータ軸25が、揺動アーム(図示せず)の往復揺 動運動に従って一定角度で正逆駆動されて肥料を繰出すように構成している。 【0022】 次に、機体のローリング構造について説明する。 図4に示すように、センターフロート12Aは機体前後軸心X周りでローリン グ作動可能に支持され、両横側に補助フロート29を連結している。補助フロー ト29とセンターフロート12Aとを連結するフレーム30からローリング制御 用バルブ31にリンク機構32を延設し、接地圧変動による機体のローリング作 動により左右の推進車輪9を背反的に昇降させて、苗植付機構7を備えた苗植付 装置40の対地姿勢を一定に維持するローリング構造を構成している。センター フロート12Aに作溝器18が取り付けられ、センターフロート12Aのローリ ング作動によっても施肥用の溝の深さが変化しない構成となっている。 【0023】 図4に示すように、センターフロート12Aの作溝器18の取付位置よりも前 方側に横外側方への第1張出し部12aを設け、第1張出し部12aで植付予定 箇所を整地するように構成している。作溝器18の取付位置よりも後方側に横外 側方への第2張出し部12bを設け、第2張出し部12bで施肥後の溝を肥料と 一緒に埋め込むように構成している。 【0024】 センターホッパー14及びサイドホッパー15の上方に、予備苗のせ台33を 前後移動可能に配置しており、次にこの予備苗のせ台33の構造について説明す る。 図1,2,3に示すようにセンターホッパー14の上方に、環状に形成された 固定フレーム34がミッションケース2とセンター植付ケース4に亘って支持さ れ、固定フレーム34上を摺動する予備苗のせ台33の主フレーム35が搭載さ れている。主フレーム35は前後一対のアーチ状の連結フレーム35Aと、前後 の連結フレーム35Aの下端同志を連結する前後向きフレーム35Bとで構成さ れており、前後向きフレーム35Bに固定フレーム34を上下から挟み込む樹脂 製の摺動部材36を前後に一個づつ取り付けて、固定フレーム34上を前後に摺 動移動可能に予備苗のせ台33が支持されている。 【0025】 連結フレーム35Aの両横側面に予備苗を載置する樹脂製の苗のせフレーム3 7が上下二段に設置してあり、苗のせフレーム37はサイドホッパー15の上方 に位置することになるので、連結フレーム35Aへの取付位置側ほど低位置にな るように、苗のせフレーム37を傾斜姿勢に設定している。サイドホッパー15 の蓋体15Aは、サイドホッパー15の機体幅方向横側面に設けられた揺動支点 軸Y周りに上方に揺動開閉可能であり、肥料を補給する際に十分な開口状態が得 られるように構成している。 【0026】 以上のように構成された予備苗のせ台33は、連結フレーム35Aから操縦ハ ンドル13側に延出された環状把手38を押し引き操作することにより、センタ ーホッパー14の開閉蓋14Aの上方の位置(図1の二点鎖線参照)と、苗のせ 台8に接近してセンターホッパー14の開閉蓋14Aの上方空間を開放する位置 (図1の実線参照)とに亘って、前後に摺動移動可能である。 【0027】 図1に示すようにセンターホッパー14の開閉蓋14Aは、センターホッパー 14の開口部における苗のせ台8側寄り位置に設けた左右軸芯Z周りに、揺動開 閉自在に支持されている。これにより、センターホッパー14への肥料の補給時 には、図1の実線で示すように予備苗のせ台33を苗のせ台8側に移動させて、 センターホッパー14の開閉蓋14Aを充分に揺動開放できるように、センター ホッパー14の開口部の上方空間を開放する。 【0028】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】全体側面図 【図2】施肥装置と予備苗のせ台との配置を示す正面図 【図3】施肥装置と予備苗のせ台との配置を示す平面図 【図4】センターフロートとローリング機構との関係を
示す斜視図 【符号の説明】 14,15 ホッパー 14A,15A 開閉蓋 33 予備苗のせ台 34 固定フレーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年10月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【考案の名称】 施肥装置付き歩行型田植機 【実用新案登録請求の範囲】 推進車輪(9)の後部に後傾斜姿勢の苗のせ台(8)を
配置し、上向き開口部に開閉蓋(14A)を備えた施肥
用のホッパー(14)を前記推進車輪(9)の側部に配
置して、 前記ホッパー(14)の上方に配置された固定フレーム
(34)に、予備苗のせ台(33)を、前記苗のせ台
(8)から前方に離れた前記ホッパー(14)の開閉蓋
(14A)の上方の位置と、前記苗のせ台(8)に接近
して前記ホッパー(14)の開閉蓋(14A)の上方空
間を開放する位置とに前後移動可能に支持すると共に、 前記開閉蓋(14A)を、前記ホッパー(14)の開口
部における前記苗のせ台(8)側寄り位置の左右軸芯
(Z)周りに、揺動開閉自在に支持してある施肥装置付
き歩行型田植機。 【図面の簡単な説明】 【図1】施肥装置付き歩行型田植機の全体側面図 【図2】施肥装置と予備苗のせ台との配置を示す正面図 【図3】施肥装置と予備苗のせ台との配置を示す平面図 【図4】センターフロートとローリング制御バルブとの
位置関係を示す斜視図 【符号の説明】 8 苗のせ台 9 推進車輪 14 ホッパー 14A ホッパーの開閉蓋 33 予備苗のせ台 34 固定フレーム Z 左右軸芯 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【手続補正3】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図2 【補正方法】変更 【補正内容】 【図2】 【手続補正4】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図3 【補正方法】変更 【補正内容】 【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 櫟田 実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 推進車輪(9)の後部に後傾斜姿勢の苗のせ台(8)を
    配置し、上向き開口部に開閉蓋(14A)を備えた施肥
    用のホッパー(14)を前記推進車輪(9)の側部に配
    置して、 前記ホッパー(14)の上方に配置された固定フレーム
    (34)に、予備苗のせ台(33)を、前記苗のせ台
    (8)から前方に離れた前記ホッパー(14)の開閉蓋
    (14A)の上方の位置と、前記苗のせ台(8)に接近
    して前記ホッパー(14)の開閉蓋(14A)の上方空
    間を開放する位置とに前後移動可能に支持すると共に、 前記開閉蓋(14A)を、前記予備苗のせ台(33)の
    移動方向に沿って揺動開閉自在に前記ホッパー(14)
    に支持してある施肥装置付き歩行型田植機。
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