JPH07282569A - フローティング機構 - Google Patents

フローティング機構

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JPH07282569A
JPH07282569A JP6069788A JP6978894A JPH07282569A JP H07282569 A JPH07282569 A JP H07282569A JP 6069788 A JP6069788 A JP 6069788A JP 6978894 A JP6978894 A JP 6978894A JP H07282569 A JPH07282569 A JP H07282569A
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憲二 松本
Hiroaki Maruta
博明 丸田
Daihachiro Takasu
大八郎 高須
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はフローティング機構に関し、記録再
生装置の小型化,薄型化が図れ、トレイの駆動にかかる
余分な負荷、騒音、磨耗の解消を目的とする。 【構成】 ベース7は、トレイ2を、ディスクの着脱が
可能な排出位置とディスクをCD−ROM装置1本体内
に収納する収納位置との間を移動自在に支持する。イン
シュレータゴム83は、ベース7をCD−ROM装置1
のシャーシ4からフローティングする。カバー81は、
トレイ2が収納位置に移動したときにトレイ入出口84
を覆う。バネ82は、トレイ2とカバー81との間に取
り付けられており、弾性により所定量の伸長が可能であ
る。カバー81は、トレイ2が収納位置に移動したと
き、トレイ入出口84に保持され、バネ82の伸長によ
りトレイ2から離間し、トレイ2が排出されるときは、
バネ82によりトレイ2に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフローティング機構に係
り、特に、記録再生装置のトレイのフローティング機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生装置では、外部からの振動が記
録再生に影響を及ぼさないようにするために、必要な部
分を筐体からフローティングする。例えば、記録再生装
置として、CD−ROM装置の場合について考える。
【0003】CD−ROM装置の稼働時に、装置内部の
光学ヘッドやCD−ROMディスク(以下、ディスクと
記す)を駆動する駆動系に外部から振動が伝わると、エ
ラーが発生する危険がある。そこで、光学系,駆動系を
CD−ROM装置の筐体からフローティングする必要が
ある。
【0004】しかし、光学系,駆動系のみをフローティ
ングすると、装置全体が大型化してしまうため、一般的
に、筐体からフローティングしたベースを設け、駆動系
部品、光学系部品、ディスクが載置されるトレイ、ディ
スク、クランパ、クランパホルダは、ベースに支持され
るように構成している。
【0005】図15は、従来のフローティング機構を用
いたCD−ROM装置のトレイとフロントベゼル部分の
側面から見た説明図を示す。上記のようなフローティン
グ方式の場合、トレイもフローティングされるが、稼働
時にトレイに外部より接触した場合、エラー発生の危険
性がある。そのため、従来は、図15に示すように、回
動自在のフラップ122を持つフロントベゼル121を
設けた構成が用いられている。
【0006】フロントベゼル121は、筐体に固定され
ている。フラップ122は、回動支点123で回動自在
にフロントベゼル121に支持され、バネ等でフラップ
を閉じる方向(反時計方向)に付勢されている。トレイ
120は、筐体に対してフローティングされている。
【0007】トレイ120が収納されたとき(図15
(A))は、フラップ122が閉じられて、フロントベ
ゼル121のトレイ入出口121aがフラップ122で
覆われる。この際、トレイ120はフロントベゼル12
1及びフラップ122に接触しない。このため、CD−
ROM装置の稼働時には、外部よりフロントベゼル12
1に接触しても、フローティングされているトレイ12
0、光学系、駆動系等には、振動が伝わらない。
【0008】図15(B)に示すように、トレイ120
の排出時には、トレイ120が排出方向(A方向)に駆
動されて、トレイ120の前端がフラップ122に当接
し、フラップ122をバネの付勢力に抗して時計方向に
回動させる。これにより、フラップ122は、トレイ入
出口121aを覆わない位置に移動する。このように、
フラップ122が開いた状態で、トレイ120が排出さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
フローティング機構の場合、以下に記す問題点がある。
【0010】・フラップ122のフロントベゼル121
への取付けは、フロントベゼル121のトレイ入出口1
21aの下側に、フラップ122の回動支点123を設
けて、この回動支点123にフラップ122を回動自在
に取り付ける構成である。従って、フロントベゼル12
1に占めるフラップ122のために必要な面積は、フラ
ップ122の回動支点123の分大きくなり、装置全体
の小型化に不利である。
【0011】・トレイ120の排出時に、フラップ12
2は、下側へ回動する。このため、例えば、イヤホンジ
ャックをトレイ入出口121aのすぐ下側に設けると、
イヤホンジャックに挿入されたプラグにフラップ122
がぶつかってしまい、トレイ120の排出ができないと
いう問題が起きる。従って、イヤホンジャック等の部材
は、フラップ122の位置からかなり下側か、フラップ
122の横側に設けなければならず、装置全体の小型化
に不利となる。
【0012】・トレイ120の排出時に、トレイ120
は、バネの付勢力に抗してフラップ122を回動させな
ければならないため、トレイ120の排出に余分な負荷
がかかってしまう。
【0013】・トレイ排出時、及び収納時に、フラップ
122がトレイ120に当接した状態でトレイ120が
駆動されるため、騒音が大きく、また、摩擦により余分
な負荷がかかり、更には、トレイ120とフラップ12
2に磨耗が発生してしまう。
【0014】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、装置の小型化,薄型化が図れ、トレイの駆動に余分
な負荷がかからず、騒音、磨耗の問題がないフローティ
ング機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
媒体が載置されたトレイを記録再生装置本体のトレイ入
出口から前記記録再生装置本体内に収納して、前記記録
媒体に対して情報の書き込み及び読み出しを行う記録再
生装置のフローティング機構において、前記トレイを、
前記記録媒体の着脱が可能な排出位置と前記記録媒体を
前記記録再生装置本体内に収納する収納位置との間を移
動自在に支持するトレイ支持部材と、前記トレイ支持部
材を前記記録再生装置の筐体からフローティングする防
振手段と、前記トレイが収納位置に移動したときに前記
トレイ入出口を覆うカバー部材と、前記トレイと前記カ
バー部材との間に取り付けられており、弾性により所定
量の伸長が可能な振動吸収手段とを有してなり、前記カ
バー部材は、前記トレイが収納位置に移動したときに
は、前記トレイ入出口に保持された状態で前記振動吸収
手段の伸長により前記トレイから離間し、前記トレイが
排出されるときには、前記振動吸収手段により前記トレ
イに保持されるように構成する。
【0016】請求項2の発明は、記録媒体が載置された
トレイを記録再生装置本体のトレイ入出口から前記記録
再生装置本体内に収納して、前記記録媒体に対して情報
の書き込み及び読み出しを行う記録再生装置のフローテ
ィング機構において、前記トレイを、前記記録媒体の着
脱が可能な排出位置と前記記録媒体を前記記録再生装置
本体内に収納する収納位置との間を移動自在に支持する
トレイ支持部材と、前記トレイ支持部材を前記記録再生
装置の筐体からフローティングする防振手段と、前記ト
レイが収納位置に移動したときに前記トレイ入出口を覆
うカバー部材と、前記カバー部材を前記トレイから所定
間隔離れた状態で前記トレイに保持させるように、前記
トレイと前記カバー部材との間に取り付けられた振動吸
収部材とを有してなる構成とする。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、トレイが収納位置に移動
したときには、カバー部材はトレイ入出口に保持され、
振動吸収手段の伸長により前記トレイから離間する。こ
のため、トレイが収納された状態では、カバー部材に加
えられた振動は、振動吸収手段で吸収されて、トレイに
伝わらない。
【0018】カバー部材は、振動吸収手段によりトレイ
入出口又はトレイに保持される。このため、従来のフラ
ップ方式と異なり、フロントベゼルに対する回動支点を
設ける必要がなく、その分、記録再生装置の薄型化が可
能である。
【0019】また、カバー部材は、トレイと一体に、ト
レイの排出,収納方向に平行移動するのみなので、トレ
イ入出口の直ぐそばにイヤホンジャック等の他の部材を
配設することが可能である。このため、装置全体の小型
化、薄型化を図ることが可能である。
【0020】また、トレイ排出時に、従来のフラップ方
式と異なり、フラップを回動させる必要がないため、ト
レイ排出のための負荷を軽減することを可能とする。
【0021】また、従来のフラップ方式と異なり、トレ
イがフラップと接触した状態で駆動されないため、騒
音、摩擦による余分な負荷、磨耗が発生しない。
【0022】請求項2の発明では、カバー部材は、トレ
イから所定間隔離れた状態で振動吸収部材を介してトレ
イに保持されている。このため、カバー部材に加えられ
た振動は、振動吸収部材に吸収されて、トレイに伝わら
ない。
【0023】カバー部材は、振動吸収部材を介してトレ
イに保持される。このため、従来のフラップ方式と異な
り、フロントベゼルに対する回動支点を設ける必要がな
く、その分、記録再生装置の薄型化が可能である。
【0024】また、カバー部材は、トレイと一体に、ト
レイの排出,収納方向に平行移動するのみなので、トレ
イ入出口の直ぐそばにイヤホンジャック等の他の部材を
配設することが可能である。このため、装置全体の小型
化、薄型化を図ることが可能である。
【0025】また、トレイ排出時に、従来のフラップ方
式と異なり、フラップを回動させる必要がないため、ト
レイ排出のための負荷を軽減することを可能とする。
【0026】また、従来のフラップ方式と異なり、トレ
イがフラップと接触した状態で駆動されないため、騒
音、摩擦による余分な負荷、磨耗が発生しない。
【0027】また、振動吸収部材を介してカバー部材を
トレイに固定するだけでよく、カバー部材をトレイに簡
単に取り付けることを可能とする。
【0028】
【実施例】図1は本発明の一実施例のフローティング機
構を適用したCD−ROM装置(記録再生装置)1の分
解斜視図を示す。また、図2は、トレイ2の上面側から
見た、トレイ2、フロントベゼル3、及びカバー81の
拡大斜視図を示す。図3は、トレイ2の下面側から見
た、トレイ2と可動ラック5の拡大斜視図を示す。ま
た、図4は、シャーシ4、ベース7付近の拡大斜視図を
示す。
【0029】また、図5は、トレイ2が排出位置にある
ときのCD−ROM装置1の平面図を示し、図6は、ト
レイ2が収納位置にあるときのCD−ROM装置1の平
面図を示す。
【0030】シャーシ4とシャーシ4にインシュレータ
ゴム83を介して固定されたベース7は、CD−ROM
装置本体を構成する。ディスクローディング機構19
は、大略、トレイ2、可動ラック5、ラックストッパ
6、位置決め機構33、可動アーム8、可動アーム移動
機構34、可動ラック駆動機構25から構成される。
【0031】位置決め機構33は、可動ラック5の被係
止部5dとラックストッパ6からなる。また、可動アー
ム移動機構34は、可動ラック5の突起5b、スライダ
12、可動アーム8の突起8cから構成される。
【0032】本実施例のフローティング機構は、大略、
トレイ2を支持するベース7(トレイ支持部材)、イン
シュレータゴム83(防振手段)、カバー81(カバー
部材)、バネ82(振動吸収手段)から構成される。
【0033】トレイ2は、大略、図示しないCD−RO
Mディスク(以下、ディスクと記す)が載置されるディ
スク載置部2h、正面部2g、側面部2e,2fからな
る。ディスク載置部2hの裏面の後方位置には、突起2
aが設けてある。突起2aは、ベース7に設けたストッ
パ7fに当接して、トレイ2が前方に抜けることを防止
する。
【0034】また、ディスク載置部2hの後端には、当
接部2bが設けてある。当接部2bは、後述するよう
に、トレイ2が収納されたときに、ベース7に設けたス
トッパ7bに当接する。
【0035】ディスク載置部2hの前側2か所には、貫
通孔2c,2dが形成されている。貫通孔2c,2dに
は、可動アーム8が上昇したときに、可動アーム8に形
成された突起8d,8eが嵌入する。
【0036】トレイ2の正面部2gには、A方向に向け
て突出した凸部2rが設けてある。トレイ2の下側の前
部には、バネ82を配設するための切欠部2u,2vと
バネ掛け部2s,2tが形成されている。
【0037】略棒状の可動ラック5には、前後方向に細
長いガイド孔5e〜5gが形成されている。トレイ2の
側面部2eに沿って、支持ピン2i〜2kが設けられて
いる。可動ラック5は、支持ピン2i〜2kが、夫々、
ガイド孔5e〜5gに嵌入した状態で、トレイ2の下面
側に、AB方向に移動可能に取付けられている。
【0038】可動ラック5のAB方向に延在する片側の
面に沿って、ラックギア5aが形成されている。ラック
ギア5aは、ベース7に設けたギア30に噛合する。
【0039】可動ラック5の下面側には、後述するスラ
イダ12の当接部12dに当接する突起5bが形成され
ている。可動ラック5の側面には、ギア5aの上側でJ
方向に突出する突起5cが形成されている。突起5c
は、後述するスライダストッパ18の当接部18bに当
接する。
【0040】可動ラック5の後端(B方向端部)には、
ラックストッパ6の係止部6aに当接する、切欠状の被
係止部5dが形成されている。
【0041】ラックストッパ6は、2本の腕状の部材
で、2本の腕の先端に、係止部6aと当接部6bが形成
されている。ラックストッパ6は孔6cを有し、トレイ
2の下面の後端付近に設けた軸2nに孔6cを嵌合させ
た状態で、トレイ2に対して回動自在に支持されてい
る。ラックストッパ6は、図示しないバネにより、G方
向に回動付勢されている。
【0042】係止部6aは、可動ラック5がトレイ2の
前側(A側)の位置に移動している状態のときに、被係
止部5dに当接して、可動ラック5を係止する。即ち、
可動ラック5が、トレイ2に対してB方向に移動するこ
とを規制する。
【0043】当接部6bは、トレイ2が収納位置に移動
したときに、後述するベース7のストッパ7aに当接し
て、H方向に回動する。これにより、可動ラック5の係
止が解除されて、可動ラック5は、後ろ側(B方向側)
の位置まで移動が可能となる。
【0044】図10は、トレイ2が収納された状態で
の、フロントベゼル3とカバー81の正面図を示す。ま
た、図11は、一部が図10のL1 −L2 線に沿った断
面表示の平面図を示す。また、図12は、トレイ2が収
納された状態での、トレイ2の下側から見た平面図を示
す。
【0045】フロントベゼル3はパネル状の部材で、中
央に、トレイ2が貫通して出入りするトレイ入出口84
が形成されている。トレイ入出口84は、トレイ入出口
84の縁を形成する面部84aが前方(A方向)に向か
って広がるテーパ状に形成されている。
【0046】トレイ入出口84の下側には、電源ボタン
85、LEDランプ86、ボリューム87、イヤホンジ
ャック88が設けられている。
【0047】カバー81は、平坦な正面部81aを持つ
略板状の部材で、図11,図12に示すように、背面側
(B方向側)には、トレイ2の凸部2rが嵌合する凹部
81cと、バネ掛け部81d,81eが形成されてい
る。カバー81の上下左右の側面部81bは、前方に向
かって広がるテーパ状に形成されている。
【0048】トレイ2のバネ掛け部2s,2tとカバー
81のバネ掛け部81d,81eの間に、バネ82が掛
けられている。
【0049】カバー81は、図10〜図12に示すよう
に、トレイ2が収納状態のときに、フロントベゼル3の
トレイ入出口84に前側から嵌合する。この際、カバー
81の側面部81bが、トレイ入出口84の面部84a
に当接する。
【0050】CD−ROM装置1の本体を構成するシャ
ーシ4は、大略、板状の部材により、底面部4a、側面
部4b、4c、背面部4dが、箱状に一体に形成されて
いる。
【0051】トレイ支持部材としてのベース7は、大
略、平板状の部材で、防振手段としてのインシュレータ
ゴム83を介してシャーシ4に取り付けられている。こ
れにより、ベース7は、シャーシ4からフローティング
されている。
【0052】ベース7の中央には、可動ベース8が配設
される開口部7gが形成されている。ベース7の後端付
近には、ストッパ7a,7bが形成されている。ストッ
パ7aは、トレイ2が収納位置に移動したときに、トレ
イ2に設けたラックストッパ6の当接部6bに当接し
て、ラックストッパ6をH方向に回動させる。
【0053】当接部7bは、トレイ2が収納位置に移動
したときに、トレイ2に設けた当接部2bに当接して、
トレイ2のB方向への移動を規制する。
【0054】ベース7の開口部7gの左右両側の縁に
は、可動ベース保持部7c,7dが形成されている。ベ
ース7の前端には、排出位置にあるトレイ2の突起2a
に当接して、トレイ2が前方(A方向)に抜けることを
防止するストッパ7fが形成されている。ベース7の幅
方向(IJ方向)両端部には、一対のドレイガイド36
hが取り付けてある。
【0055】トレイ2は、側面部2e,2fの縁がトレ
イガイド36hで案内されて、ベース7に対して、AB
方向に移動自在に支持される。ベース7がインシュレー
タゴム83でシャーシ4からフローティングされている
ため、ベース7に支持されているトレイ2も、シャーシ
4に対してフローティングされている。
【0056】フロントベゼル3は、CD−ROM装置1
の前面パネルであり、シャーシ4の側面部4b、4cの
前部に取付けられる。
【0057】可動アーム8は、略平板状の部材で、中央
付近に開口部8fが形成されており、後部の両側面に、
夫々、I方向、J方向に突出する軸状の突起部8a,8
bが形成されている。また、前方の両側には、可動アー
ム8が上昇したときに、トレイ2の貫通孔2c,2dに
嵌入する突起8d,8eが形成されている。
【0058】また、可動アーム8の左側面の前端付近に
は、I方向に突出する軸状の突起8cが形成されてい
る。突起8cは、スライダ12の傾斜溝12eに嵌合す
る。
【0059】可動アーム8の前部には、ターンテーブル
9が配設されている。ディスクの装填時には、ターンテ
ーブル9中央の凸部9aが、ディスクの中心の孔に嵌合
し、周辺の環状部9b上に、ディスクの面が載置され
る。
【0060】開口部8fには、ガイドシャフト11a,
11bが配設されており、光学ヘッド10が、ガイドシ
ャフト11a,11bに支持されて、AB方向に移動自
在に配設されている。
【0061】可動アーム8は、ベース7の可動アーム保
持部7c,7dに夫々、突起8a,8bが保持されて、
ベース7に対して、KL方向に回動自在に支持される。
ベース7がインシュレータゴム83でシャーシ4からフ
ローティングされているため、ベース7に支持されてい
る可動アーム8も、シャーシ4に対してフローティング
されている。
【0062】スライダ12は、略L字状の部材で、AB
方向に延在する溝12a〜12cが形成されている。ス
ライダ12のAB方向に延在する部分には、当接部12
dが外側に突出して形成されている。当接部12dは、
可動ラック5の突起5bに当接する。
【0063】スライダ12のAB方向に延在する部分の
前部の内側には、傾斜溝板12fが下方(D方向)に延
在して形成されている。傾斜溝板12fには、図7に示
すように、傾斜溝12eが形成されている。傾斜溝12
eには、可動アーム8の突起8cが嵌入する。
【0064】スライダ12のIJ方向に延在する部分の
端部には、ストッパ部12gが形成されている。ストッ
パ部12gは、可動アーム8が上昇状態になったとき
に、可動アーム8の下側に入り込み、可動アーム8の下
降を規制する。
【0065】スライダ12のAB方向に延在する部分の
後部の内側には、バネ掛け12hが形成されている。ス
ライダ12のAB方向に延在する部分の後端には、J方
向に突出する突起12iが形成されている。
【0066】略L字状のレバー16は、AB方向に延在
する溝16b、孔16aが形成されている。また、I方
向に延在する当接部16cが形成されている。
【0067】レバー16は、スライダ12の上面に重な
る状態で、孔16aを貫通するピン17により、スライ
ダ12の支持部12jに、MN方向に回動自在に取り付
けられる。
【0068】スライダ12は、レバー16の溝16b、
スライダの溝12aを貫通して、ベース7の支持部7i
に固定されるピン13と、スライダの溝12bを貫通し
て、ベース7の支持部7jに固定されるピン14と、ス
ライダの溝12cを貫通して、ベース7の支持部7kに
固定されるピン15とにより、ベース7に対して、AB
方向に移動自在に保持される。
【0069】また、バネ掛け12hとベースのバネ掛け
7eの間に、バネ31が掛けられる。このバネ31によ
り、スライダ12は、A方向に付勢される。
【0070】ベース7に取り付けられたスライダ12の
傾斜溝12eには、ベース7に支持された可動アーム8
の突起8cが嵌入している。
【0071】スライダストッパ18は、略L字状の棒状
部材で、内側に凹部18a1 を持つ係止部18a、当接
部18bが形成されている。スライダストッパ18は、
孔18cに貫通するピン24により、ベース7の支持部
7mに、OP方向に回動自在に取り付けられている。ス
ライダストッパ18は、図示しないバネにより、O方向
に付勢されており、ベース7に設けた突起22に当接部
18bの後ろ側が当接した位置で停止している。
【0072】後述するように、係止部18aは、トレイ
2の収納時に、スライダ12の突起12iを係止し、当
接部18bは、可動ラック5の突起5cに当接する。
【0073】可動ラック駆動機構25は、ベース7の前
部に配設されており、図示しないギアモータ、ギアモー
タの軸に固定されたプーリ26、プーリ26に掛けられ
たベルト27、ベルト27で駆動されるギア28、ギア
28により駆動されるギア29、ギア29により駆動さ
れるギア30から構成される。ギア30は、可動ラック
5の側面に設けられたラックギア5aに噛合する。
【0074】図1に示すように、クランパホルダ20の
中央付近には、略円盤状で、下面に鉄板が取り付けられ
たクランパ21が保持されている。クランパホルダ20
は、ネジ32により、ベース7に固定される。クランパ
21は、可動アーム8が上昇したときに、ターンテーブ
ル9と共に、ディスクを挟持する。
【0075】次に、フローティング機構を主眼にして、
トレイ2の排出、収納時の動作について説明する。図1
3は、トレイ2がフロントベゼル3から一部突出した状
態の平面図を示す。トレイ2の排出状態、及び、トレイ
2が完全に収納されずに、トレイ2がフロントベゼル3
から突出している状態では、カバー81は、バネ82に
よって、トレイ2側に付勢されて、トレイ2の凸部2r
がカバー81の凹部81cに嵌合している。これによ
り、カバー81は、トレイ2の前端部に動かない状態で
保持されている。
【0076】トレイ2が収納位置方向に駆動されると、
カバー81は、トレイ2に保持されたまま、トレイ2と
共にB方向に移動する。このトレイ2の収納動作の途中
で、カバー81は、フロントベゼル3のトレイ入出口8
4に嵌合する。このとき、カバー81の側面部81b及
びトレイ入出口84の面部84aにテーパが形成されて
いるため、嵌合は確実に行われる。
【0077】トレイ2は、更に収納位置方向へ駆動され
るが、カバー81は、フロントベゼル3のトレイ入出口
84に嵌合して、動かない状態で保持される。このた
め、図11,図12に示すように、トレイ2とカバー8
1間に掛けられたバネ82が伸長して、トレイ2とカバ
ー81が離間した状態で、トレイ2が収納位置に収納さ
れる。
【0078】従って、トレイ2の収納状態では、外部か
らフロントベゼル3やカバー81に接触しても、振動は
バネ82で吸収されるため、トレイ2及びその他のシャ
ーシ4からフローティングされている部材には、振動が
伝わらない。
【0079】トレイ2が収納位置から排出方向に駆動さ
れると、先ず、トレイ2とカバー81間に掛けられたバ
ネ82が縮みトレイ2の凸部2rがカバー81の凹部8
1cに嵌合する。これにより、カバー81がトレイ2の
前端部に保持固定される。
【0080】更にトレイ2が排出方向に駆動されると、
カバー81がトレイ2の前端部に保持固定された状態の
ままで、トレイ2が排出される。
【0081】上記のように、本実施例では、カバー81
は、バネ82によりトレイ入出口84又はトレイ2に保
持されるため、従来のフラップ方式と異なり、フロント
ベゼル3に対する回動支点を設ける必要がなく、その
分、CD−ROM装置を薄型化することができる。ま
た、カバー81は、トレイ2と一体に、トレイ2の排
出,収納方向に平行移動するのみなので、トレイ入出口
84の直ぐそばにイヤホンジャック88等の他の部材を
配設することができ、装置全体の小型化、薄型化を図る
ことができる。
【0082】また、トレイ2の排出時に、従来のフラッ
プ方式と異なり、フラップを回動させる必要がないた
め、トレイ2の排出のための負荷を軽減することができ
る。また、従来のフラップ方式と異なり、トレイ2がフ
ラップと接触した状態で駆動されないため、騒音、摩擦
による余分な負荷、磨耗の発生を解消できる。
【0083】次に、ローディング機構34を主眼とし
て、トレイ2の排出、収納動作、ディスクの装填動作に
ついて説明する。図5では、トレイ2が排出状態で、排
出位置に位置している。なお、図5では、分かり易くす
るために、実際にはトレイ2の下面に配設されている可
動ラック5を実線で示している。
【0084】先ず、トレイ2の排出状態について説明す
る。トレイ2の排出状態では、トレイ2の突起2aがベ
ース7のストッパ7fに当接して、トレイ2がA方向に
移動してベース7から抜けることを防止している。
【0085】可動ラック5は、トレイ2に対する可動範
囲のうちのA方向端に位置しており、切欠状の被係止部
5dが、G方向に回動付勢されているラックストッパ6
の係止部6aに当接している。これにより、可動ラック
5は、トレイ2に対して固定(AB方向に移動しない)
状態となっている。可動ラック5のラックギア5aは、
ギア30と噛合している。
【0086】図7は、スライダ12と可動アーム8の関
係の説明図を示す。スライダ12は、バネ31によりA
方向に付勢されて、ベース7に対する可動範囲のうちの
A方向端部に位置している。このため、図7(A)に示
すように、可動アーム8の突起8cは、スライダ12の
傾斜溝12eのうちの、B方向側で傾斜溝12eの下部
にある水平部12e1 に保持されている。
【0087】このため、可動アーム8は、可動アーム8
の前部がCD方向の可動範囲の下端に位置する降下状態
となっている。
【0088】また、この際、ストッパ部12gは、可動
アーム8の前端からA方向に離れた、可動アーム8と接
触しない位置にある。
【0089】レバー16は、M方向に回動した状態とな
っており、当接部16cは、可動ラック5の突起5bの
移動範囲に重ならない位置にある。このため、当接部1
6cは、トレイ2の収納時に、B方向に移動する可動ラ
ック5の突起5bに当接しない。
【0090】次に、トレイ2の収納動作について説明す
る。図6は、トレイ2がベース7に収納されて、可動ア
ーム8が上昇した状態を示している。また、図8は、可
動ラック5の突起5cとスライダストッパ18の関係を
説明する平面図を示し、図9は、可動ラック5の突起5
cとスライダストッパ18の関係を説明する側面図を示
す。
【0091】ギアモータが回転することにより、ギア3
0が時計方向に回転する。これにより、ラックギア5a
がギア30に噛合している可動ラック5はB方向に移動
する。
【0092】このとき、可動ラック5は、被係止部5d
がラックストッパ6の係止部6aに当接しており、A方
向端部に位置している。このため、可動ラック5がA方
向端部に位置した状態のままで、トレイ2がB方向に移
動する。
【0093】トレイ2が収納位置のわずかに手前の位置
に達したときに、ラックストッパ6の当接部6bがベー
ス7のストッパ7aに当接する。この後、トレイ2が、
更にわずかにB方向に移動するのに従って、ラックスト
ッパ6がH方向に回動する。これにより、ラックストッ
パ6の係止部6aが可動ラック5の被係止部5dから外
れて、可動ラック5がトレイ2に対してB方向に移動可
能になる。
【0094】ラックストッパ6の当接部6bがストッパ
7aに当接した後、トレイ2は、更にわずかにB方向に
移動して収納位置に達したときに、当接部2bがストッ
パ7bに当接して停止する。このようにして、トレイ2
は、収納位置に位置決めされる。
【0095】可動ラック5は、上記のようにして、トレ
イ2に対してB方向に移動可能になった後、回動するギ
ア30により、B方向に可動範囲のB方向端部まで移動
する。
【0096】この可動ラック5のB方向への移動によ
り、突起5bがスライダ12の当接部12dに当接して
押圧する。これにより、スライダ12は、B方向に移動
する。
【0097】また、可動ラック5のB方向への移動中
に、突起5cが、スライダストッパ18の当接部18b
を乗り越える。図9(A)は、突起5cが当接部18b
に当接する前の状態を示し、図9(B)は、突起5cが
当接部18bに当接して乗り越えつつある状態を示し、
図9(C)は、突起5cが当接部18bを乗り越え終わ
った状態を示す。
【0098】ラックストッパ18の当接部18bは、上
面が前方(A方向)に向けて下がる傾斜面で形成され
た、テーパ状の形状である。また、突起5cは、下面が
前方に向けて下がる傾斜面で形成された、テーパ状の形
状である。
【0099】このため、可動ラック5のB方向への移動
時には、突起5cが上方に少し変位しながら、当接部1
8bを乗り越えることができる。
【0100】ラックストッパ18は、バネによりO方向
に付勢されて、突起22に当接して停止している。この
ため、突起5cが当接部18bを乗り越える際、ラック
ストッパ18は、停止したままである。
【0101】次に、スライダ12のB方向への移動によ
る、可動ラック8の移動について説明する。可動ラック
5の突起5bに当接部12dが押圧されて、スライダ1
2がB方向へ移動することによって、傾斜溝板12fに
形成された傾斜溝12eも、B方向に移動する。
【0102】図7(B)は、スライダ12(従って、ス
ライダ12の傾斜溝板12f)が可動範囲のB方向の端
部まで移動した状態での傾斜溝12eと可動ラック8の
突起8cの関係を示す。
【0103】傾斜溝12eのB方向への移動に伴い、可
動アーム8の突起8cは、傾斜溝12eの傾斜部12e
2 を通って、A方向側の上部にある水平部12e3 まで
上昇する。従って、スライダ12のB方向への移動に伴
い、可動アーム8の前部が上昇する。
【0104】可動アーム8が上昇を開始する前に、トレ
イ2は収納位置に達しており、トレイ2に載置されたデ
ィスクも装填位置に停止している。
【0105】可動アーム8の前部が上昇すると、ターン
テーブル9の凸部9aが、装填位置で停止しているディ
スク中心の孔に嵌合し、ターンテーブル9の環状部9b
とディスクの上部に位置するクランパ21により、ディ
スクが挟持される。ターンテーブル9の凸部9a上面に
は、マグネットが設けてあり、このマグネットがクラン
パ21の鉄板を吸着することにより、ディスクは確実に
クランプされる。
【0106】上記のように、ディスクが載置されたトレ
イ2が収納位置に達して停止した後で、可動アーム8が
上昇するため、可動アーム8の上昇時に、ターンテーブ
ル9の凸部9aがディスクに衝突することが無い。
【0107】可動ラック5の突起部5cがスライダスト
ッパ18の当接部18bを乗り越えた後、スライダ12
のB方向への移動中に、スライダ12先端の突起12i
がスライダストッパ18の係止部18aに当接して係止
部18aを押す。これにより、スライダストッパ18が
P方向に回動する。スライダ12が更にB方向に移動す
ると、突起12iが、係止部18aの内側の凹部18a
1 に入り込んで係合する。
【0108】スライダストッパ18はバネによりO方向
に回動付勢されているため、突起12iは、係止部18
aに係止されて、スライダ12は、A方向に移動するこ
とを規制される。
【0109】レバー16は、スライダ12に支持されて
いるので、スライダ12と共に、B方向に移動する。レ
バー16のB方向への移動に伴い、ベース7に固定され
て、溝16bに嵌入しているピン13に対して、レバー
16はB方向に移動する。これにより、ピン13が、溝
16bのA方向側に位置することとなる。溝16bは、
A方向側のレバー16の延在方向(AB方向)に沿って
延在する部分と、B方向端の、外側(I方向側)に曲が
って形成されている部分とからなる。
【0110】このため、ピン13の位置が、溝16bの
B方向端の位置から、A方向側の位置に変わることによ
り、レバー16はN方向に回動し、当接部16cが、可
動ラック5の突起5bの進路上に移動する。これによ
り、当接部16cよりもB方向側に位置する突起5bが
A方向に移動することを規制して、可動ラック5のA方
向への移動を防止する。
【0111】可動ラック5は、被係止部5dが、ラック
ストッパ6の軸部6dに当接した位置で、B方向への移
動を停止する。
【0112】可動アーム8が前記のように上昇する際
に、可動アーム8の前部に設けた突起8d,8eが、ト
レイ2のディスク載置部2hに設けた貫通孔2c,2d
に嵌入する。これにより、ディスクのクランプ中にトレ
イ2が排出方向に飛び出すことを防止することができ
る。
【0113】また、上昇した可動アーム8の前部の下側
に、スライダ12のストッパ部12gが入り込み、可動
アーム8の突発的な降下を防止する。
【0114】上記のようにして、ディスクの装填が完了
する。
【0115】次に、トレイ2の排出動作について説明す
る。図6に示す、トレイ2が収納されてディスクが装填
された状態から、ギアモータの回動によりギア30が反
時計方向に回動し、これにより、トレイ2が停止した状
態で、ラック5がA方向に移動する。
【0116】可動ラック5の突起5cは、スライダスト
ッパ18の当接部18bに当接した後、図9(D)に示
すように、当接部18bを押圧して、スライダストッパ
18をP方向に回動させる。これにより、スライダスト
ッパ18の係止部18aからスライダ12の突起12i
が外れて、バネ31の付勢力により、A方向に移動す
る。
【0117】係止部18aから突起12iが外れたスラ
イダストッパ18は、バネの付勢力により、O方向に回
動して元の位置で停止する。
【0118】レバー16は、スライダ12のA方向への
移動に伴い、M方向に回動して、レバー16の当接部1
6cが可動ラック5の突起5bの進路から外れる。
【0119】スライダ12がA方向に移動することによ
り、スライダ12のストッパ部12gが可動アーム8の
下側からA方向側へ移動して、可動アーム8の降下が可
能となる。
【0120】スライダ12のA方向への移動により、傾
斜溝12eがA方向に移動するので、可動アーム8突起
8cの嵌入位置が、傾斜溝12eの上部の水平部12e
3 から傾斜部12e2 を通って、傾斜溝12eの下部の
水平部12e1 に下降移動する。
【0121】従って、可動アーム8の前部及びターンテ
ーブル9が下降して、ディスクは、非クランプ状態とな
る。可動アーム8が下降する際に、可動アーム8の突起
8d,8eが、トレイ2の貫通孔2c,2dから抜け
て、トレイ2の排出方向への移動が可能となる。
【0122】可動ラック5が、ギア30により駆動され
て、トレイ2に対する可動範囲のA方向端部まで達する
と、バネによりG方向に付勢されているラックストッパ
6の係止部6aが、被係止部5dに当接して、被係止部
5dを係止する。これにより、可動ラック5は、可動範
囲のA方向端部でトレイ2に対して固定される。この
後、可動ラック5がギア30により駆動されて、トレイ
2が可動ラック5と一体に、A方向に排出される。トレ
イ2が排出位置に達すると、突起2aがストッパ7fに
当接してトレイ2は停止する。
【0123】図14は、本発明の変形例のフローティン
グ機構の説明図を示す。トレイ22の前端には、振動吸
収部材としてのインシュレータゴム89が接合されてお
り、インシュレータゴム89の前端には、カバー812
が接合されている。トレイ2 2 が収納状態のときに、図
14に示すように、カバー812 がフロントベゼル3 2
のトレイ入出口842 に嵌合する。トレイ22 が排出さ
れるときは、カバー812 は、トレイ22 と一体に移動
する。
【0124】この変形例では、インシュレータゴム89
の特性を適切に設定することで、前記のバネ82を用い
るフローティング機構と同様の効果を得ることができ
る。また、この構成では、カバー812 を容易にトレイ
2 に取り付けることができ、工数を削減することがで
きる。
【0125】なお、本発明は、CD−ROM装置に限ら
ず、例えば、CDプレイヤー、LDプレイヤー等にも適
用することができる。
【0126】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
カバー部材は、振動吸収手段によりトレイ入出口又はト
レイに保持されるため、従来のフラップ方式と異なり、
フロントベゼルに対する回動支点を設ける必要がなく、
その分、記録再生装置を薄型化することができる。ま
た、カバー部材は、トレイと一体に、トレイの排出,収
納方向に平行移動するのみなので、トレイ入出口の直ぐ
そばにイヤホンジャック等の他の部材を配設することが
でき、装置全体の小型化、薄型化を図ることができる。
【0127】また、トレイ排出時に、従来のフラップ方
式と異なり、フラップを回動させる必要がないため、ト
レイ排出のための負荷を軽減することができる。また、
従来のフラップ方式と異なり、トレイがフラップと接触
した状態で駆動されないため、騒音、摩擦による余分な
負荷、磨耗の発生を解消できる等の特長を有する。
【0128】請求項2の発明によれば、カバー部材は、
振動吸収部材を介してトレイに保持されるため、従来の
フラップ方式と異なり、フロントベゼルに対する回動支
点を設ける必要がなく、その分、記録再生装置を薄型化
することができる。また、カバー部材は、トレイと一体
に、トレイの排出,収納方向に平行移動するのみなの
で、トレイ入出口の直ぐそばにイヤホンジャック等の他
の部材を配設することができ、装置全体の小型化、薄型
化を図ることができる。
【0129】また、トレイ排出時に、従来のフラップ方
式と異なり、フラップを回動させる必要がないため、ト
レイ排出のための負荷を軽減することができる。また、
従来のフラップ方式と異なり、トレイがフラップと接触
した状態で駆動されないため、騒音、摩擦による余分な
負荷、磨耗の発生を解消できる。
【0130】また、振動吸収部材を介してカバー部材を
トレイに固定するだけでよく、カバー部材をトレイに簡
単に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフローティング機構を適用
したCD−ROM装置の分解斜視図である。
【図2】トレイの上面側から見た、トレイ、フロントベ
ゼル、カバーの拡大斜視図である。
【図3】トレイの下面側から見た、トレイと可動ラック
の拡大斜視図である。
【図4】シャーシ、ベース付近の拡大斜視図である。
【図5】トレイが排出位置にあるときのCD−ROM装
置の平面図である。
【図6】トレイが収納位置にあるときのCD−ROM装
置の平面図である。
【図7】スライダと可動アームの関係の説明図である。
【図8】可動ラックの突起とスライダストッパの関係を
説明する平面図である。
【図9】可動ラックの突起とスライダストッパの関係を
説明する側面図である。
【図10】フロントベゼルとカバーの正面図である。
【図11】一部が図10のL1 −L2 線に沿った断面表
示の平面図である。
【図12】トレイが収納状態での、トレイの下側から見
た平面図である。
【図13】トレイがフロントベゼルから一部突出した状
態の平面図である。
【図14】本発明の変形例のフローティング機構の説明
図である。
【図15】従来のフローティング機構を用いたCD−R
OM装置のトレイとフロントベゼル部分の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 CD−ROM装置 2 トレイ 2r 凸部 2s,2t バネ掛け部 2u,2v 切欠部 3 フロントベゼル 4 シャーシ 5 可動ラック 5a ラックギア 5b,5d 突起 5d 被係止部 6 ラックストッパ 6a 係止部 6b 当接部 7 ベース 7a,7b,7f ストッパ 8 可動アーム 8c 突起 9 ターンテーブル 9a 凸部 9b 環状部 10 光学ヘッド 12 スライダ 12d 当接部 12e 傾斜溝 12f 傾斜溝板 12g ストッパ部 12i 突起 16 レバー 18 スライダストッパ 18a 係止部 18b 当接部 19 ローディング機構 20 クランパホルダ 21 クランパ 22 突起 25 可動ラック駆動機構 30 ギア 33 位置決め機構 34 可動アーム移動機構 81 カバー 81a 正面部 81b 側面部 81c 凹部 81d,81e バネ掛け部 82 バネ 83 インシュレータゴム 84 トレイ入出口 84a 面部 85 電源ボタン 88 イヤホンジャック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体が載置されたトレイを記録再生
    装置本体のトレイ入出口から前記記録再生装置本体内に
    収納して、前記記録媒体に対して情報の書き込み及び読
    み出しを行う記録再生装置のフローティング機構におい
    て、 前記トレイを、前記記録媒体の着脱が可能な排出位置と
    前記記録媒体を前記記録再生装置本体内に収納する収納
    位置との間を移動自在に支持するトレイ支持部材と、 前記トレイ支持部材を前記記録再生装置の筐体からフロ
    ーティングする防振手段と、 前記トレイが収納位置に移動したときに前記トレイ入出
    口を覆うカバー部材と、 前記トレイと前記カバー部材との間に取り付けられてお
    り、弾性により所定量の伸長が可能な振動吸収手段とを
    有してなり、 前記カバー部材は、前記トレイが収納位置に移動したと
    きには、前記トレイ入出口に保持された状態で前記振動
    吸収手段の伸長により前記トレイから離間し、前記トレ
    イが排出されるときには、前記振動吸収手段により前記
    トレイに保持されるように構成されたことを特徴とする
    フローティング機構。
  2. 【請求項2】 記録媒体が載置されたトレイを記録再生
    装置本体のトレイ入出口から前記記録再生装置本体内に
    収納して、前記記録媒体に対して情報の書き込み及び読
    み出しを行う記録再生装置のフローティング機構におい
    て、 前記トレイを、前記記録媒体の着脱が可能な排出位置と
    前記記録媒体を前記記録再生装置本体内に収納する収納
    位置との間を移動自在に支持するトレイ支持部材と、 前記トレイ支持部材を前記記録再生装置の筐体からフロ
    ーティングする防振手段と、 前記トレイが収納位置に移動したときに前記トレイ入出
    口を覆うカバー部材と、 前記カバー部材を前記トレイから所定間隔離れた状態で
    前記トレイに保持させるように、前記トレイと前記カバ
    ー部材との間に取り付けられた振動吸収部材とを有して
    なることを特徴とするフローティング機構。
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