JPH07282407A - 写真フィルム用磁気情報検出装置 - Google Patents

写真フィルム用磁気情報検出装置

Info

Publication number
JPH07282407A
JPH07282407A JP7107294A JP7107294A JPH07282407A JP H07282407 A JPH07282407 A JP H07282407A JP 7107294 A JP7107294 A JP 7107294A JP 7107294 A JP7107294 A JP 7107294A JP H07282407 A JPH07282407 A JP H07282407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
polarity
information
output
output signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7107294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Uekusa
正 植草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP7107294A priority Critical patent/JPH07282407A/ja
Publication of JPH07282407A publication Critical patent/JPH07282407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SN比が小さな磁気記録層から情報を読み取
るにあたり、正確に信号を検出する。 【構成】 プリアンプ40、メインアンプ41で増幅さ
れフィルタ42でノイズが除去された再生ヘッド80の
信号は、微分器44、ピークレベル検出器50に入力さ
れる。微分器44の出力信号はゼロクロス検出器46で
極性反転が検出され、検出信号が復調器58へ出力され
る。ピークレベル検出器50で入力信号がピークホール
ドされ振幅レベル設定器52でピークレベルのK倍の電
圧が基準レベルとして出力され、比較器54で基準レベ
ルとフィルタ42からの出力信号とが比較され比較結果
が復調器58へ出力される。復調器58では、入力信号
に基づいて方形波信号をデータパルス信号として出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルム用磁気情
報検出装置にかかり、特に、写真フィルムに記録された
磁気情報を検出するための写真フィルム用磁気情報検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の写真フィルム、特にネガフィルム
へ透明磁性体を塗布して磁気記録層を形成し、このネガ
フィルムを特定する情報及びネガフィルムに焼付けられ
た画像を特定する情報を磁気記録することが提案されて
いる(一例として、International Publication Number
WO 90/04205)。
【0003】これによれば、画像コマにそれぞれ対応し
て情報を記憶させることができるので、例えば、カメラ
での撮影時に撮影日時、撮影場所等の撮影条件を入力す
ることができ、また、ストロボの有無、被写体までの距
離、被写体照明光の色温度等も記録することができる。
このため、印画紙への焼付時にはこれらの情報に基づい
て画像コマ毎に適正な焼付条件で露光することができ
る。また、トリミング情報や擬似ズーム情報等を記録す
ることにより、ユーザは撮影画像の中から希望する画像
サイズだけのプリントを得ることができる。更に、識別
情報としてユーザID、取次店ID等のID情報を記録
することにより、取次店およびラボでは、工程処理にお
いて写真フィルムの選別は容易に行え、処理が終了した
のちにおいても取次店およびユーザへの写真フィルム搬
送を迅速に行うことができる。
【0004】このように磁気記録された情報を読み取る
ための構成として、オートゲインコントロール(以下、
AGCという。)回路を備えたデジタル磁気記録の読取
回路が知られている(Finn Jorgensen,"Inclusion of A
GC in equalizer",P.507,TheComplete Handbook of Maf
netic Recording 3rd Edition:TAB Professional and R
eference Books 参照)。
【0005】図10に示すように、この読取回路170
は読取ヘッド172を備えており、この読取ヘッド17
2は磁気記録層に磁気的に記録された情報を電気信号に
変換してプリアンプ174を介してAGCアンプ176
へ出力する。AGCアンプ176は、入力信号の振幅を
制御信号に応じた所定振幅にして出力するためのアンプ
であり、この所定振幅にされた信号をノイズ除去のため
のイコライザー180を介して振幅検出機182へ出力
する。このAGCアンプ176には、制御電圧発生器1
78の出力信号が制御信号Gとして入力される。制御電
圧発生器178は、AGCアンプ176のゲインを制御
するための信号発生器であり、この制御電圧発生器17
8にはイコライザー180からの入力信号に応じたAG
Cアンプ176のゲインを変化させるための制御信号G
を発生し出力する。このように、AGCアンプ176、
イコライザー180及び制御電圧発生器178によって
帰還回路を構成している。
【0006】振幅検出機182では、入力信号の振幅が
所定振幅(Vth)を越えたか否かを判定し、この判定結
果を表すハイレベルまたはローレベルの信号を信号選択
器182へ出力する。
【0007】また、イコライザー180を介しAGCア
ンプ176から出力された信号は、微分器184及びゼ
ロクロス検出器186を介して信号復調器190へ出力
される。微分器184は入力信号を微分した微分信号を
ゼロクロス検出器186へ出力し、ゼロクロス検出器1
86は入力信号から極性反転を判定し、極性が反転した
ときに信号を出力する。
【0008】信号復調器190では、AND回路等の論
理積素子及びフリップフロップ素子を含んだ論理回路で
構成され、入力されたゼロクロス検出器186からの出
力信号と、振幅検出機182からの出力信号との論理積
信号に基づいて形成される方形波をデータパルス信号と
して出力する。
【0009】従って、図11(A)に示すように、一定
の振幅であるべき信号(プリアンプ174の出力信号)
が小さな振幅である部分A1,A2,A3を含んだ信号
として、振幅変動と共に得られたときには、図11
(B)に示すように、AGCアンプ176の出力信号
は、信号の部分A1の帰還作用により振幅が制御され
る。これによって、信号が振幅変動と共に得られたとき
であっても、信号が閾値Vthを越えたか否かを容易に判
定することができ、記録時と同様の方形波でデータパル
ス信号を出力することができる(図11(C)参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、写真フ
ィルムは感光材料であるので、磁性体の塗布による透過
濃度の増加を抑制するため、写真フィルムに形成される
磁気記録層の磁性体は略透明にする必要があると共に、
磁性体の密度を少なくしなければならない。従って、周
知の録音テープやVTRテープ等のようにSN比を向上
させるために磁性体を充分に含有させることができない
ので、写真フィルムに形成される磁気記録層のSN比を
充分かつ余裕を持たせて設定することができない。この
ため、閾値Vthの設定は、ノイズレベルに接近すること
がある。
【0011】従って、上記のように、AGCアンプ76
を用いて信号の振幅を制御した場合には、そのノイズ成
分が変動し、ノイズ成分を誤って信号として検出するこ
とがある。このように、AGCアンプ76を用いた場合
には、ノイズを検出し易くなり、微弱な信号変動のとき
に検出信号であるか否かの判定が困難になり、正確な情
報検出を行うことができない。
【0012】また、一般に磁気記録された情報、すなわ
ち、磁性体に記録された磁気情報は継続的に磁気作用を
維持しているものではなく、経時により記録磁気は弱ま
っていく。従って、写真フィルムに形成されている希薄
な磁性体では、記録情報の内容が変化することが加速さ
れ、正確に情報を読み取ることができないことがある。
【0013】本発明は、上記事実を考慮して、SN比が
小さな磁気記録層から情報を読み取るにあたり、正確に
信号検出が可能な写真フィルム用磁気情報検出装置を得
ることが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の写真フィルム用磁気情報検
出装置は、撮影画像に関連する情報が磁気的に記録され
た略透明な磁性層を有する写真フィルムから該情報を読
み取るための磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドの出力信号
のピーク値を検出するピーク値検出手段と、前記ピーク
値に1未満の係数を乗算した値を基準値として設定する
振幅設定手段と、前記磁気ヘッドの出力信号と、前記基
準値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、を備
えている。
【0015】請求項2に記載の発明の写真フィルム用磁
気情報検出装置は、撮影画像に関連する情報が磁気的に
記録可能な略透明な磁性層に、一定間隔でかつ所定方向
に変化する2つの第1部分と該第1部分の間に挿入され
かつ前記方向と異なる方向に変化する第2部分とを備
え、前記第2部分の挿入位置が異なる2種類の信号を組
み合わせ各信号の前記第1部分が共通するように作成し
た書込信号によって情報が記録された写真フィルムから
該情報を読み取るための磁気ヘッドと、前記磁気ヘッド
の出力信号の極性を、前記第1部分に対応する第1極性
と、前記第2部分に対応する第2極性と、に対応させ、
現在の出力信号の極性が前回の出力信号の極性と異なる
ことを検出する極性反転検出手段と、前記磁気ヘッドの
出力信号のピーク値を検出するピーク値検出手段と、前
記ピーク値に1未満の係数を乗算した値を基準値として
設定する振幅設定手段と、前記磁気ヘッドの出力信号
と、前記基準値とを比較して比較結果を出力する比較手
段と、前記比較手段から出力された比較信号と、前記極
性反転検出手段の検出結果とに基づいて、データ信号を
出力するデータ信号出力手段と、を備えている。
【0016】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、磁気ヘッド
によって、写真フィルムから撮影画像に関連する情報を
読み取る。この写真フィルムは、前記情報が磁気的に記
録された略透明な磁性層を有している。ピーク値検出手
段は、磁気ヘッドの出力信号のピーク値を検出する。す
なわち、写真フィルムの磁性層に磁気的に記録された前
記情報に対応する信号の最大最小値(振幅値等)を検出
する。振幅設定手段は、このピーク値に1未満の係数を
乗算した値を基準値として設定する。従って、磁気ヘッ
ドからの信号振幅が変動した場合であっても振幅設定手
段からの出力は、信号振幅に応じたピーク値に1未満の
係数を乗算した値が基準値に換算される。これにより、
比較手段が、磁気ヘッドの出力信号と、信号振幅に応じ
た基準値とを比較し、その大小等による比較結果を出力
することによって、磁気ヘッドからの信号振幅が変動し
た場合に、その信号振幅に応じて磁気ヘッドの出力信号
の振幅等を判定できる。従って、磁気ヘッドからの信号
振幅の変動にかかわらず情報に対応するデータ信号を出
力できる。
【0017】また、請求項2に記載の発明では、撮影画
像に関連する情報が磁気的に記録可能な略透明な磁性層
に情報が記録された写真フィルムを用いている。この磁
性層には、一定間隔でかつ所定方向に変化する2つの第
1部分と該第1部分の間に挿入されかつ前記方向と異な
る方向に変化する第2部分とを備え、第2部分の挿入位
置が異なる2種類の信号を組み合わせ各信号の第1部分
が共通するように作成した書込信号によって前記情報が
記録されている。この写真フィルムから磁気ヘッドによ
り情報を読み取る。極性反転検出手段は、磁気ヘッドの
出力信号の極性を、前記第1部分に対応する第1極性
と、前記第2部分に対応する第2極性と、に対応させ、
現在の出力信号の極性が前回の出力信号の極性と異なる
こと(極性の反転)を検出する。すなわち、前記の第1
部分と第2部分とが隣合うときには磁気ヘッドの出力信
号の極性が反転するので、この第1部分と第2部分とが
隣合い第1部分と第2部分の一方が現れたときに極性が
反転する。ピーク値検出手段は、磁気ヘッドの出力信号
のピーク値を検出する。すなわち、写真フィルムの磁性
層に磁気的に記録された前記情報に対応する信号の最大
最小値(振幅値等)を検出する。振幅設定手段は、前記
請求項1でも説明したように、ピーク値に1未満の係数
を乗算した値を基準値として設定する。従って、磁気ヘ
ッドからの信号振幅が変動した場合であっても振幅設定
手段からの出力は、信号振幅に応じたピーク値に1未満
の係数を乗算した値が基準値に換算される。比較手段
は、磁気ヘッドの出力信号と、信号振幅に応じた基準値
とを比較し、その大小等による比較結果を出力すること
によって、磁気ヘッドからの信号振幅が変動した場合
に、その信号振幅に応じて磁気ヘッドの出力信号の振幅
等を判定できる。従って、データ信号出力手段が、比較
手段から出力された比較信号と、極性反転検出手段の検
出結果とに基づいて、例えば、基準値を越えた磁気ヘッ
ドの出力信号で極性が反転したときにデータ信号を出力
することによって、データ信号は、磁気ヘッドからの信
号振幅の変動にかかわらず書込み信号の情報に対応する
と共に、信号振幅に応じかつ信号の(時間的な)位置が
定まったデータ信号を出力することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例は写真焼付け装置に本発明を適
用したものである。
【0019】図2及び図3には、本実施例に係るネガフ
ィルム10が示されている。ネガフィルム10は、透明
ベース12の図3の上面に乳剤層14が設けられ、画像
が露光記録されるようになっている。また、透明ベース
12の図3の下面には、透明磁性体が塗布された磁気記
録層16が設けられている。図2に示すように、この磁
気記録層16は、ネガフィルム10の全面にあり、記録
トラックはネガフィルム10の長手方向に沿って形成さ
れており、ネガフィルム10の先端部である画像コマ1
0Aが記録されていない部分のトラックS1、S2と各
画像コマ10Aに対応するように設けられたトラックT
1、T2によって構成されている。このトラックS1、
S2の先端位置及び各トラックT1、T2の先端位置に
は、それぞれ画像コマ10Aに対応して画像コマ10A
の端部付近に各1対のパーフォレーション11が設けら
れている。トラックS1、S2はネガフィルム10の1
本毎に必要な情報を記録する領域であり、トラックT
1、T2は画像コマ10A毎に必要な情報を記録する領
域である。
【0020】本実施例に係るトラックには、製造時に信
号等が記録されておらず、図示しないカメラ等において
撮影条件を表す情報、露光条件を表す情報等が以下のよ
うにして記録される。すなわち、前記情報はまず2値デ
ータに変換され、図4(A)に示すように「0」を波形
30、「1」を波形32で表現し波形30と波形32の
組合せで2値データを表現する書込み信号に変換され、
この書込み信号によって前記情報を記録する。波形30
と波形32はいずれも方形波で周期T毎に立上がり部分
が生じているものの、立上がり部分の間に存在する立下
がり部分の位置が異なっている。すなわち、波形30は
立上がってから周期Tの1/2の時間(図4(A)に想
像線で示すタイミング)が経過する前に立下がる。一方
波形32は立上がってから周期Tの1/2の時間が経過
した後に立下がる。この立下がり部分の位置の相違によ
り2値データの「0」と「1」とを判別している。な
お、波形30及び波形32を再生した波形34及び波形
36は、前記立上がり部分に正極性のパルスが発生し立
下がり部分に負極性のパルスが発生するので、図4
(B)に示すように、立上がりに応じて発生する正極性
のパルス34A、36Aの発生間隔は同一となり、立下
がりに応じて発生する負極性のパルス34B、36Bは
異なる位置(タイミング)に発生することになる。
【0021】なお、上記の周期Tの方形波のパルス信号
において、正極性のパルス幅と負極性のパルス幅が一致
する同一の波形による書込み信号によって記録された情
報は、クロック信号として用いることができる。また、
上記のように、波形30と波形32の組合せで2値デー
タを表現する書込み信号のうち、立ち上がり部分のみを
検出するようにしてもクロック信号を検出することがで
きる。このクロック信号は、ネガフィルム10の搬送速
度を検出する処理に用いることができる。
【0022】図5には、本実施例に係る写真焼付装置6
0が示されている。図示しないカメラに装填されたカー
トリッジ28には、ネガフィルム10が収納されてお
り、所定コマの撮影が終了すると、カートリッジ28内
にネガフィルム10が巻戻される。このとき、図示しな
いカメラにおいて、ネガフィルム10の磁気記録層16
へ磁気的に情報が記録される。撮影が終了し、カートリ
ッジ28に巻き戻されたネガフィルム10は、現像、定
着、水洗、乾燥処理された後に写真焼付装置60の所定
位置に装填される。
【0023】写真焼付装置60は、焼付時に照射される
光源62の光軸上にネガキャリア64が配設されてい
る。ネガキャリア64には、制御回路78に接続された
駆動部66の駆動力によって回転する駆動ローラ(図示
省略)が配設されており、ネガフィルム10はこの駆動
ローラによって図5の矢印A方向へ搬送される。また、
ネガキャリア64には、ソレノイド68が設けられてお
り、制御回路78からの信号でネガフィルム10を焼付
位置に挟持圧着することができる。
【0024】光源62とネガキャリア64との間にはC
MYの各フィルタ70が介在され、各色の露光量に応じ
て光軸上に出没される。ネガフィルム10を透過した光
線はレンズ72を介して印画紙74へ照射され、印画紙
74へ画像が焼付けられる。なお、印画紙74とレンズ
72との間にはシャッタ76が介在されており、制御回
路78からの信号で露光時に光軸上から退避される。
【0025】ネガフィルム10の搬送経路上におけるネ
ガキャリア64よりも上流側には、磁気記録層16の各
トラックに磁気的に記録された情報を再生するための、
磁気ヘッドとしての再生ヘッド80が配設されている。
再生ヘッド80の出力端は情報読取回路82に接続され
ており、再生ヘッド80でから出力された微弱な信号に
基づいてデータパルス信号を出力する。これら再生ヘッ
ド80及び情報読取回路82によって、写真フィルム用
磁気情報検出装置を構成している。この情報読取回路8
2では、詳細は後述するが、入力された信号の極性に応
じて書込み時の書込み信号に復調したデータパルス信号
を出力する。情報読取回路82の出力端は変換回路84
に接続されている。
【0026】この変換回路84では、情報読取回路82
から出力されたデータパルス信号の正極性側、負極性側
(立ち上がり、立ち下がり)を識別すると共に、立上が
りが発生してから次に立上がりが発生するまでの時間及
び立下がりが発生してから次に立下がりが発生するまで
の時間を計測する等によってデータパルス信号を2値デ
ータに変換して出力する。変換回路84の出力端は露光
制御等を行うための制御回路78に接続されている。
【0027】図1に示すように、情報読取回路82はプ
リアンプ40を含んでおり、再生ヘッド80からの出力
信号が入力されるように、プリアンプ40に接続されて
いる。プリアンプ40の出力端はメインアンプ41に接
続され、メインアンプ41の出力端はフィルタ42に接
続されている。再生ヘッド80からの出力信号は、プリ
アンプ40及びメインアンプ41によって増幅された
後、フィルタ42において、微小なノイズが除去され
る。
【0028】フィルタ42の出力端は、微分器44に接
続されかつ、ピーク値検出手段としてのピークレベル検
出器50に接続されると共に、比較手段としての比較器
54の一方の入力端に接続されている。微分器44の出
力端は、ゼロクロス検出器46に接続されており、ゼロ
クロス検出器46は、データ出力手段としての復調器5
8の一方の入力端に接続されている。微分器44は、入
力信号を微分した、すなわち入力信号の立ち上がり成分
及び立ち下がり成分のみの信号である微分信号を出力す
る。ゼロクロス検出器46では、入力された微分信号に
基づいて信号の極性が反転したとき、すなわち正極性
(前回の信号)から負極性(今回の信号)または負極性
から正極性へ信号が変動したときに検出信号を出力す
る。この微分器44及びゼロクロス検出器46によっ
て、極性反転検出手段としての極性反転検出器48を構
成している。
【0029】ピークレベル検出器50は、振幅設定手段
としての振幅レベル設定器52に接続されており、振幅
レベル設定器52は比較器54の他方の入力端に接続さ
れている。このピークレベル検出器50は入力信号のピ
ークレベルを正極性の信号及び負極性の信号の各々に対
応して検出し保持し(所謂ピークホールド)保持したピ
ークレベルのピークレベル信号を出力するためのもので
あり、正極性の信号及び負極性の信号の各々に対応する
信号を出力する。振幅レベル設定器52は、入力された
信号(ピークレベル信号)に基づいて、信号振幅の基準
レベルを設定するためのものであり、ピークレベルの定
数倍(K倍:0<K<1)の電圧を基準レベルとして出
力する。なお、この振幅レベル設定器52も前記のピー
クレベル検出器50と同様に正極性の信号及び負極性の
信号の各々に対応する信号を出力する。比較器54の出
力端は、復調器58の他方の入力端に接続されている。
比較器54では、振幅レベル設定器52からの基準レベ
ルとフィルタ42からの出力信号との大小をその極性に
応じて判定するためものであり、判定された判定結果の
大小に応じてハイレベルまたはローレベルの信号を出力
する。これらのピークレベル検出器50、振幅レベル設
定器52及び比較器54によって、振幅検出器56を構
成している。
【0030】なお、振幅検出器56は、正極性の信号及
び負極性の信号の各々に信号用に独立して備えてもよ
い。この場合には、正極性用の比較器と負極性用の比較
器との各々の出力信号をOR素子等によって論理和した
信号を出力すればよい。このようにすることによって、
正極性のパルス信号及び負極性のパルス信号を共に含む
パルス信号を出力することができる。
【0031】復調器58は、AND回路等の論理積素子
及びフリップフロップ素子を含んだ論理回路で構成さ
れ、入力されたゼロクロス検出器186からの出力信号
と、振幅検出機182からの出力信号との論理積信号に
応じて出力信号の極性がハイレベルまたはローレベルに
反転する。従って、正極性の信号入力に対応するパルス
信号及び負極性の信号入力に対応するパルス信号が交互
に入力されるときに、正極性の信号入力により立ち上が
ると共に、負極性の信号入力により立ち下がる方形波信
号をデータパルス信号として出力する。
【0032】図7には、上記の振幅検出器56の回路例
を示した。図7の回路例では、負極性の信号入力(立ち
下がり信号)に対応するパルス信号を検出する。
【0033】図7の振幅検出器56は、負側ノイズレベ
ル保持回路102を備えている。この負側ノイズレベル
保持回路102は、予め定めたネガフィルム10のノイ
ズレベルと一致する電圧(−Vnp)を生成保持し出力す
る回路である。負側ノイズレベル保持回路102は、コ
ンパレータ104の一方の入力端に接続されている。コ
ンパレータ104の他方の入力端は振幅検出器56の入
力端56Aに接続され、コンパレータ104の出力端は
インバータ108に接続されている。コンパレータ10
4の出力端とインバータ108との間は抵抗106を介
して電源Vccに接続されると共に、アナログスイッチ
116の制御端に接続されている。インバータ108の
出力端はアナログスイッチ118の制御端に接続されて
いる。アナログスイッチ118の一方の接点は接地さ
れ、他方の接点はアナログスイッチ116の一方の接点
に接続されている。アナログスイッチ116の他方の接
点はコンデンサ112を介して接地されている。また、
アナログスイッチ116、118の間はコンデンサ12
0を介して接地されている。これらのコンパレータ10
4、抵抗106、インバータ108、アナログスイッチ
116、118、及びコンデンサ120から振幅検出器
56の振幅レベル設定回路52を構成している。
【0034】コンデンサ112のアナログスイッチ11
6側は抵抗110を介して負側ノイズレベル保持回路1
02に接続されると共に、ダイオード114を介して振
幅検出器56の入力端56Aに接続されている。これら
の抵抗110、コンデンサ112、及びダイオード11
4から振幅検出器56のピークレベル検出器50を構成
している。
【0035】また、負側ノイズレベル保持回路102は
コンパレータ122の一方の入力端に接続されており、
コンパレータ122の他方の入力端は振幅検出器56の
入力端56Aに接続されている。コンパレータ122の
出力端は振幅検出器56の出力端56Bに接続されてい
る。コンパレータ122の出力端と出力端56Bの間
は、抵抗124を介して電源Vccに接続されている。
これらのコンパレータ122及び抵抗124から振幅検
出器56の比較器54を構成している。
【0036】次に、本実施例の作用を、振幅検出器56
を含む情報読取回路82の作動と共に説明する。まず、
図示しないカメラでは、装填されたカートリッジ28か
ら引き出されたネガフィルム10へ撮影画像を記録する
と共に、ネガフィルム10の磁気記録層16の該当する
トラックへカメラ機種やネガフィルム10に関する情報
や撮影時に撮影した画像に関連する撮影条件等を表す情
報を磁気的に記録する。撮影枚数分の撮影が終了したネ
ガフィルム10はカートリッジ28内に巻戻され、DP
E店に持ち込まれて現像、プリントが依頼される。
【0037】DPE店で受付けられたネガフィルム10
は、ラボで現像、定着、水洗、乾燥の各処理が施され、
次いで同時プリントの場合は写真焼付装置60の所定位
置に装填される。装填されたカートリッジ28からネガ
フィルム10が引き出され、ネガフィルム10の搬送を
開始する。このネガフィルム10の搬送と共に再生ヘッ
ド80から磁気記録層16に磁気的に記録された情報に
応じた信号が出力される。
【0038】情報読取回路82では、再生ヘッド80か
らの出力信号が、プリアンプ40及びメインアンプ41
によって増幅され、フィルタ42で微小なノイズが除去
され、振幅検出器56に入力される。ピークレベル検出
器50では、入力信号のピークレベルを正極性の信号及
び負極性の信号の各々に対応してピークホールドし、こ
のピークレベルの信号に基づいて、振幅レベル設定器5
2において、信号振幅の基準レベルを、ピークレベルの
K倍(0<K<1)の電圧に設定し出力する。従って、
信号レベルが変動した場合、その信号レベルの変動に応
じたピークレベルのK倍の電圧値を基準レベルとして出
力する。
【0039】すなわち、再生ヘッド80からピークレベ
ルが変動する信号38(図6(A)参照、標準のピーク
レベルである負極性のパルスN1,N2,N4、標準の
ピークレベルより小さな負極性のパルスN3、標準のピ
ークレベルである正極性のパルスP1,P4、標準のピ
ークレベルより小さな正極性のパルスP2,P3からな
る信号38)が入力された場合には、先ず、ピークレベ
ル検出器50で標準の正極性のパルスN1、P1に対応
してピークホールドしたピークレベルの信号から、振幅
レベル設定器52で、ピークレベルのK(例えば、K≒
0.5)倍の電圧を基準レベルVstとして出力する。正
極性または負極性のパルスが標準のピークレベルである
場合、このピークホールドされているので、基準レベル
Vstは一定する。次に、標準のピークレベルより小さな
正極性のパルスP2が入力されると、ピークレベル検出
器50で小さな正極性のパルスP2に対応してピークホ
ールドしたピークレベルの信号から、振幅レベル設定器
52で、ピークレベルのK倍の電圧を基準レベルVstと
して出力する。従って、基準レベルVstの値は、入力信
号のピークレベルの値に応じて小さくなる。このとき、
負極性側の基準レベル−Vstも同様のレベルに変動させ
る。これは、極性にかかわらず、信号のピークレベルの
大きさが共に変動するためである。このように、信号の
ピークレベルが変動した場合、その信号レベルの変動に
応じたピークレベルのK倍の電圧値に基準レベルが変動
する。
【0040】なお、正極性または負極性の何れかのパル
スのピークレベルを検出し、次に検出した極性のパルス
に対応する正極性または負極性の何れかのパルスの基準
レベルVstを設定するようにしてもよい。
【0041】また、上記では、振幅レベル設定器52
で、ピークレベルのK(例えば、K≒0.5)倍の電圧
を基準レベルVstとして出力するとしたが、従来より用
いられる半値幅の概念から、検出したピークレベルの1
/2を基準レベルVstとして設定することが好ましい。
また、ネガフィルムではノイズ成分が多いことを考え、
検出したピークレベルのK倍の値にノイズレベルの(1
−K)倍を加算したレベルを基準レベルVstとして設定
するようにしてもよい。
【0042】さらに、上記のピークレベル検出器50で
検出する信号は、クロックパルス及びデータパルスに対
応する正極性または負極性の何れかのパルスの各々につ
いて別個に行い、各々で検出されたピークレベルの値に
対応して基準レベルVstを設定するようにしてもよい。
【0043】さらにまた、上記でピークレベルのK倍の
電圧を基準レベルVstに設定するときに、K倍の電圧値
が予め定めた所定範囲(Vmin <Vst<Vmax )以外の
場合には、該所定範囲の最小値または最大値(Vmin 、
Vmax )に設定することが効果的である。すなわち、標
準的な磁気記録層を有するネガフィルムから情報を再生
したときの再生ヘッドの出力信号の最大値を予め定めて
おけば、記録時の条件によって、読出し信号が大きい場
合であっても、最大値Vmax を越えて設定されたとき、
上限値(所謂リミッタ)を設定でき、後続の増幅装置に
対する過渡的な信号出力を抑制することができる。ま
た、標準的な磁気記録層を有するネガフィルムから情報
を再生したときのノイズレベルを予め求めておけば、こ
のノイズレベルを最小値Vmin として設定することによ
って、基準レベルVstを設定するに当たりノイズレベル
を除外できる。
【0044】比較器54では信号のピークレベルに応じ
て設定された基準レベル±Vstとフィルタ42からの信
号との大小をその極性に応じて判定し、この判定結果の
パルス54Aを出力する(図6(B)参照)。復調器5
8では、判定結果とゼロクロス検出器46の出力信号、
すなわち、極性反転信号に基づいて、信号の立ち上がり
及び立ち下がりの各々に対応するパルスを形成し、書込
み時の書込み信号に復調したデータパルス信号58Aを
出力する(図6(C)参照)。
【0045】これによって、変換回路84では、復調器
58から出力されたデータパルス信号の正極性側、負極
性側のパルスを識別すると共に、立上がりが発生してか
ら次に立上がりが発生するまでの時間及び立下がりが発
生してから次に立下がりが発生するまでの時間を計測す
る等によってデータパルス信号を2値データに変換して
出力する(図6(D)参照)。図6(A)の例では、2
値データは「1」、「0」、「0」になる。
【0046】ここで、情報読取回路82の負極性の信号
入力(立ち下がり信号)に対応するパルス信号の検出に
ついて図7、図8を参照し詳細に説明する。なお、ここ
では、ダイオード114の順方向電圧を無視した場合を
説明する。
【0047】ネガフィルムからのノイズの負極性の最大
レベル−Vnp、ネガフィルム搬送時の出力信号Vs (負
極性の最大出力信号−Vsp)とすると、Vs <−Vnpの
ときは、コンパレータ104の出力信号はローレベルで
あり、アナログスイッチ116がオフすると共にインバ
ータ108の出力信号(ハイレベル)によってアナログ
スイッチ118がオンされる。従って、コンデンサ12
0は放電される。このとき、ダイオード114がオンし
ていることによってコンデンサ112の電圧は出力信号
Vs に追従し、ピークホールドされて、コンパレータ1
22の基準レベルVstとして出力される。
【0048】Vs =−Vnpのときは、コンパレータ10
4の出力信号はハイレベルになり、アナログスイッチ1
16をオンすると共にアナログスイッチ118がオフさ
れる。従って、コンデンサ112,120が並列接続さ
れることになる。このとき、コンデンサ112の電圧は
以下のようになる。
【0049】コンデンサ112の電圧=−Vsp・C/2 (但し、C:コンデンサ112,120の容量)
【0050】Vs >−Vnpのときは、ダイオード114
がオフすることによって、コンデンサ112の電圧が次
に負極性のパルスが入力されるまで、コンパレータ12
2の基準レベルVstとして保持される。
【0051】従って、コンパレータ122の基準側の信
号は、入力された再生ヘッドからのピークレベルの変動
に対応して変動するのでコンパレータ122の出力信号
は、再生ヘッドの出力信号の変動にかかわらず未検出や
誤検出なくパルス信号を出力することができる。
【0052】このように、本実施例では、再生ヘッドか
らのピークレベルの変動に対応して変動された基準レベ
ルと再生ヘッドからの信号とを比較しているので、再生
ヘッドからの信号を増幅することによる信号の増大化に
よる弊害を除去できる。微小な信号が再生ヘッドから出
力されても、この微小な信号に応じて基準レベルが設定
されるので、微小な信号であっても未検出が生じること
がなく確実に磁気的な情報を検出することができる。従
って、高価なAGC回路を用いることなく、未検出や誤
検出を抑制できる情報読取回路を構成することができ
る。
【0053】また、再生ヘッドからの信号をそのピーク
レベルに応じて増幅していないため、ノイズレベルが変
動することがないので、ノイズを誤って信号として検出
することがない。
【0054】なお、通常のカメラではネガフィルム10
をカートリッジ28から引き出し、搬送しながら撮影し
情報を記録している。カメラの形式によっては一旦カー
トリッジ28からネガフィルム10を全て引出してスプ
ール等に巻き取った後に、ネガフィルム10を巻戻して
カートリッジ28に収容しながら、すなわち逆方向へ搬
送しながら撮影し磁気記録層16に情報を記録すること
がある(所謂プレワインド)。上記の実施例では、カー
トリッジ28に収容されたネガフィルム10から記録方
向に沿って磁気的な情報を検出する場合を説明したが、
本発明は、情報の記録方向と再生方向との一致不一致に
限定されない。すなわち、磁気的な情報の記録方向と再
生方向とが同一方向の場合には、再生ヘッドからの出力
信号の1パルスは、略対称波形になる(図9(A)参
照)。一方、磁気的な情報の記録方向と再生方向とが反
対方向の場合には、再生ヘッドからの出力信号は、波形
の肩が上昇することがある(図9(B)参照)。この場
合には、図9(B)に示す波形の肩に相当するレベルを
ノイズレベルVnnとして予め設定すればよい。このよう
にすることによって、図9(B)に示す波形の肩部分で
信号として検出することがなく、誤検出することがな
い。
【0055】なお、前記請求項1または請求項2に記載
の発明では、前記ピーク値検出手段において磁気ヘッド
の正極性の出力信号及び負極性の出力信号の少なくとも
一方についてピーク値を検出し、振幅設定手段において
正極性の出力信号及び負極性の出力信号の各ピーク値に
零を越え1未満の係数を乗算した値の各々を基準値とし
て設定するようにしてもよい。従って、出力信号の一方
の極性のピーク値を検出し各基準値を設定しているの
で、基準値を設定するための処理が軽減される。また、
検出した極性の出力信号に対応する正極性または負極性
の前記ピーク値に零を越え1未満の係数を乗算した値を
基準値として設定するようにしてもよい。このように設
定すれば、正極性及び負極性の出力信号の各々について
最適な基準値を設定することができる。
【0056】また、請求項1または請求項2に記載の発
明では、前記ピーク値検出手段において磁気ヘッドの正
極性の出力信号及び負極性の出力信号の各々についてピ
ーク値を検出し、前記各ピーク値に対応して基準値を設
定するようにしてもよい。このように設定すれば、極性
に応じて検出したピーク値の大きさが異なるような情報
の書込み特性が異なる場合であっても、最適な基準値を
設定することができる。
【0057】さらに、請求項1または請求項2に記載の
発明では、前記振幅設定手段において、前記基準値を設
定するときに、前記ピーク値に零を越え1未満の係数を
乗算した値が予め定めた所定範囲を越えるか該所定範囲
未満の場合には、該所定範囲の最小値または最大値に設
定するようにしてもよい。この最小値は、ノイズ成分に
対応する値を設定することが好ましい。このようにすれ
ば、信号検出に最適な範囲に基準値を設定することがで
きる。
【0058】また、請求項1または請求項2に記載の発
明では、前記振幅設定手段において、前記ピーク値に零
を越え1未満の係数をKとしてKを乗算した値と前記磁
気ヘッドから出力されるノイズ成分に対応する値に(1
−K)を乗算した値の和を基準値として設定するように
してもよい。このように設定すれば、検出したピーク値
からノイズ成分を含まないように基準値を設定すること
ができる。
【0059】また、請求項1または請求項2に記載の発
明では、前記振幅設定手段において、磁気的な情報の記
録方向と再生方向とが同一方向のとき及び逆方向のとき
の各々について、前記基準値を設定するようにしてもよ
い。このように設定すれば、情報の記録方向と再生方向
との各々の方向の異同にかかわらず、最適な基準値を設
定することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、磁気ヘッドからの出力信号のピーク値に
係数を乗算した値を基準値として設定しているので、磁
気ヘッドからの信号の大きさが変動した場合であって
も、ノイズ成分を誤検出したり未検出したりすることが
なく、正確に信号を検出することができる、という効果
がある。
【0061】請求項2に記載した発明によれば、磁気ヘ
ッドからの出力信号のピーク値に係数を乗算した値を基
準値として設定すると共に磁気ヘッドから異なる極性の
出力信号が連続したときに、データ信号を出力している
ので、信号の位置が定まったデータ信号を正確に出力す
ることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る情報読取回路の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係るネガフィルムの平面図である。
【図3】図2のII−II線断面図である。
【図4】(A)は2値データの各ビットを表現する2種
類の波形を示す波形図、(B)は2種類の波形を再生し
た波形を示す波形図である。
【図5】本実施例に係る写真焼付装置の概略構成を示す
概略構成図である。
【図6】(A)は振幅検出器で処理される信号を示す波
形図、(B)は振幅検出器の比較器の出力信号を示す波
形図、(C)は復調器の出力信号を示す波形図、(D)
は復調器の出力信号から情報を再現することを説明する
ための説明図である。
【図7】振幅検出器の回路例である。
【図8】図7の回路例において処理される信号を示す波
形図である。
【図9】再生ヘッドの出力信号を示す波形図であり、
(A)は情報の記録方向と再生方向とが同一方向のと
き、(B)は逆方向のときを示している。
【図10】従来の読取回路の概略構成を示すブロック図
である。
【図11】従来の読取回路における波形図を示し、
(A)はプリアンプ出力信号、(B)はAGCアンプ出
力信号、(C)は信号復調器の出力信号である。
【符号の説明】
10 ネガフィルム 16 磁気記録層 48 極性反転検出器(極性反転検出手段) 50 ピークレベル検出器(ピーク値検出手段) 52 振幅レベル検出器(振幅設定手段) 54 比較器(比較手段) 56 振幅検出器 58 復調器(データ信号出力手段) 80 再生ヘッド(磁気ヘッド) 82 情報読取回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画像に関連する情報が磁気的に記録
    された略透明な磁性層を有する写真フィルムから該情報
    を読み取るための磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドの出力信号のピーク値を検出するピーク
    値検出手段と、 前記ピーク値に1未満の係数を乗算した値を基準値とし
    て設定する振幅設定手段と、 前記磁気ヘッドの出力信号と、前記基準値とを比較して
    比較結果を出力する比較手段と、 を備えた写真フィルム用磁気情報検出装置。
  2. 【請求項2】 撮影画像に関連する情報が磁気的に記録
    可能な略透明な磁性層に、一定間隔でかつ所定方向に変
    化する2つの第1部分と該第1部分の間に挿入されかつ
    前記方向と異なる方向に変化する第2部分とを備え、前
    記第2部分の挿入位置が異なる2種類の信号を組み合わ
    せ各信号の前記第1部分が共通するように作成した書込
    信号によって情報が記録された写真フィルムから該情報
    を読み取るための磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドの出力信号の極性を、前記第1部分に対
    応する第1極性と、前記第2部分に対応する第2極性
    と、に対応させ、現在の出力信号の極性が前回の出力信
    号の極性と異なることを検出する極性反転検出手段と、 前記磁気ヘッドの出力信号のピーク値を検出するピーク
    値検出手段と、 前記ピーク値に1未満の係数を乗算した値を基準値とし
    て設定する振幅設定手段と、 前記磁気ヘッドの出力信号と、前記基準値とを比較して
    比較結果を出力する比較手段と、 前記比較手段から出力された比較信号と、前記極性反転
    検出手段の検出結果とに基づいて、データ信号を出力す
    るデータ信号出力手段と、 を備えた写真フィルム用磁気情報検出装置。
JP7107294A 1994-04-08 1994-04-08 写真フィルム用磁気情報検出装置 Pending JPH07282407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7107294A JPH07282407A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 写真フィルム用磁気情報検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7107294A JPH07282407A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 写真フィルム用磁気情報検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07282407A true JPH07282407A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13449960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7107294A Pending JPH07282407A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 写真フィルム用磁気情報検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07282407A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0469639A (ja) カメラの撮影済み情報記録装置
JPH06333235A (ja) 読取り信号から品質信号を取出す方法およびその方法を用いた記録読取り装置
JPH07282407A (ja) 写真フィルム用磁気情報検出装置
JP2945215B2 (ja) カメラの撮影済みコマ識別装置
US5181058A (en) Camera having magnetic head for demagnetizing and recording in demagnetization pattern
JPH04296842A (ja) 写真フィルム及び情報記録再生方法
US5141306A (en) Method and system for determining the effects of exposure on recording and reproduction of optical sound records
JPS5953824A (ja) マイクロフイルムの駒検索装置
JPH07118155B2 (ja) 光メモリ装置のオートゲインコントロール装置
US6144808A (en) Camera having apparatus for enhancing signal-to-noise ratio in reading a film magnetic recording part
US5181196A (en) Erase mark detecting circuit for detecting an erase mark superimposed on data recorded on a sector of an optical recording medium
JPH05150333A (ja) 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ
US6480680B1 (en) Information reproducing apparatus and camera
JPH04291249A (ja) 写真フィルム及び情報記録方法
JP2930777B2 (ja) カメラ
JP2811241B2 (ja) カメラ
JPH0545719A (ja) 情報記録方法
JPH04298864A (ja) デジタルデータの記録方法
JPH06119769A (ja) カメラの磁気ヘッド用出力信号増幅装置
JP2858428B2 (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JPS6017447A (ja) 写真フイルムの焼付画像位置記録方法
JP3050656B2 (ja) カメラの磁気再生装置
JPH07225427A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JPH04121730A (ja) 情報記録方法
JPH04125860A (ja) 磁気記録データの再生装置