JPH0728238Y2 - 箱型ルーフ用筒体 - Google Patents

箱型ルーフ用筒体

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JPH0728238Y2
JPH0728238Y2 JP1989041873U JP4187389U JPH0728238Y2 JP H0728238 Y2 JPH0728238 Y2 JP H0728238Y2 JP 1989041873 U JP1989041873 U JP 1989041873U JP 4187389 U JP4187389 U JP 4187389U JP H0728238 Y2 JPH0728238 Y2 JP H0728238Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、函体を推進又はけん引させて鉄道、道路下に
横断地下道を構築する工法の補助工法として用いられる
箱型ルーフ用筒体に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば推進工法では、鉄道等上部交通の脇に土留鋼矢板
を打設して、発進坑と到達坑を築造し、該発進坑内に圧
入機を設置してこれで箱型ルーフ用筒体を到達坑へ向け
て圧入させ、防護工としてのルーフを形成することがあ
る。
第10図は該ルーフ用筒体6の正面図で、鋼管による略正
方形断面の箱型筒体であり、側面に鉤状の構成部材が外
向きに並ぶ雄型継手6aと,内向きに並ぶ雌型継手6bを長
手方向に連続して形成し、また上面に平板からなるフリ
クションカッター7を取付けている。
かかるルーフ用筒体6は単位筒体を1本ずつ圧入する
が、第11図に示すように端部に箱抜き継手フランジ6cを
形成し、この継手フランジ6c同士をボルト、ナット19で
締結することにより1ピースずつ長さ方向に継ぎ足され
て必要長を埋設することができ、さらに継手6a,6bを介
して横方向に連続しながら並列させる。また、前記圧入
機5は、この筒体6のジャッキ等による押出機構とオー
ガー等による筒体6の内部掘削機構とを有する。筒体6
の並べ方は第12図〜第14図に示すように一文字型(第12
図)、門型(第13図)、函型(第14図)などで後で配設
する地下構造物9に合わせて適宜選択される。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように箱型ルーフ用筒体6は雄型継手6aと雌型継手
6bとを係合させながら、隣接するものを並べて発進坑3
から順次圧入させるが、その際に曲がりにより先端から
ルーフ用筒体6間に開きが生じることや土砂の混入で雄
型継手6aと雌型継手6bとが必要以上に強く噛み合い、上
手く押し進めることができないおそれがある。
さらに、筒体6は雄型継手6aも雌型継手6bもすべてその
構成部材としてのアングル片は筒体6の本体である鋼管
に溶接により完全固定されて取付けられていて、到達坑
4の巾を十分確保できない場合には、該到達坑4内でル
ーフ用筒体6を回収するには継手6bをガス切断すること
になるが、これでは作業が大変であるし、また再使用の
場合は再度溶接しなおさなければならず、非常に手間と
労力のかかるものとなる。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、筒体相互
の必要以上の噛み合いを防止してスムーズに押し進める
ことを確保でき、さらに到達坑に押し出されたルーフ用
筒体は先端部を除いて継手を切断することなく取り外し
ができる箱型ルーフ用筒体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記目的を達成するため、隣接する矩形断面鋼
管の箱型ルーフ用筒体は、一方の側部に一対の外向き鉤
型係合片を長さ方向に突設し、他方の側部に、一対の内
向き鉤型係合片を先端部にのみ突設し、該内向き鉤型係
合片の後方に一対の水平板係合片を長さ方向に突設した
こと、もしくは、隣接する矩形断面鋼管の箱型ルーフ用
筒体は、一方の側部に一対の内向き鉤型係合片を長さ方
向に突設し、他方の側部に、一対の外向き鉤型係合片を
先端部にのみ突設し、該外向き鉤型係合片の後方に一対
の水平板係合片を長さ方向に突設したことを要旨とする
ものである。
〔作用〕
請求項第1項記載及び第2項記載の本考案によれば、先
に外向き鉤型係合片に対しては先端に突設した内向き鉤
型係合片を嵌合し、一方、内向き鉤型係合片に対しては
先端に突設した外向き鉤型係合片を嵌合した後、箱型ル
ーフ用筒体は隣接する筒体に対し、前記外向き鉤型係合
片もしくは内向き鉤型係合片の後方の水平板係合片間に
鉤型係合片が差し入れられること、若しくは鉤型係合片
間に水平板係合片が差し入れられることで上下方向を拘
束されながら隣接する筒体をガイドとして押し進められ
る。
この隣接するルーフ用筒体同士は、先端において外向き
鉤型係合片と内向き鉤型係合片との結合で左右方向の拘
束があるので、先端から左右に分離して圧入されること
を防止できる。
その後方では、鉤型係合片は水平板係合片間で左右方向
に拘束は受けないので進行に曲がりを生じても必要以上
に噛み合わず、スムーズに押し進めることができる。
その際、外向き鉤型係合片もしくは内向き鉤型係合片
は、隣接する箱型ルーフ用筒体の側部に面接触するの
で、側方への押圧力を分散させ、この面接触している箇
所の破損を防止できるものである。
一方、地下構造物と同時進行で掘進され、到達坑に押し
出されたルーフ用筒体は最先端付近を除いては、左右方
向の拘束がないので、そのまま横にずらすだけで取り出
すことができる。
〔実施例〕
以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。
第4図は刃口付近の正面図であり、ルーフ用筒体6のう
ち刃口がある最先端の単位筒体のみは、先端のみ若しく
は全長に従来と同じく一方の側部に一対の外向き鉤型係
合片20を、他方の側部に一対の内向き鉤型係合片22を突
設し、これらの係合片20、21同士を嵌合させた。
そして、第1図、第2図で示すように、その後方では、
並列させる筒体6は前記従来例と同じく上面にフリクシ
ョンカッター7を取付た略正方形断面の箱型鋼管である
が、一側面に従来の鉤状の継手6aと同じ上下間隔を存す
る一対の外向き鉤型係合片20を長さ方向に連続して突設
し、反対側の側部に一対の水平板係合片21を上下間隔を
存して長さ方向に連続して突設した。
この水平板係合片21の突出幅は前記鉤型係合片20の水平
部20aより幅の狭いものであり、また、上下の水平板係
合片21の間隔は鉤型係合片20の折り曲がり片20bの先端
同士の間隔より僅かに大きく、鉤型係合片20が水平板係
合片21に入り込むことが可能なものとする。
さらに、鉤型係合片20の水平部20aは、ダブルの片とし
て強度を増すようにする。
また、第2実施例として第3図に示すように隣接するル
ーフ用筒体6のうち一方のものは両側部に鉤型係合片20
を突設し、他のものは両側部に水平板係合片21を突設し
たものと採用してもよい。
次に、使用法について説明する。
第7図〜第9図は地中構造物の構築方法の各工程を示す
もので、第7図に示すように、鉄道等上部交通1の脇に
土留鋼矢板2を打設して、発進坑3と到達坑4を築造
し、該発進坑3内にジャッキ等による押出機構とオーガ
ー等による筒体6の内部掘削機構とを有する圧入機5を
設置してこれでルーフ用筒体6を到達坑4へ向けて圧入
させる。
該ルーフ用筒体6は発進坑3から到達坑4まで初めの一
本を貫通させ、以後順に隣接するものを並べて圧入さ
せ、更に並列する状態で小ジャッキ12で一本づつ順に押
し進めるがら並列させるが、その際、ルーフ用筒体6の
うち刃口がある最先端の単位筒体は、鉤型係合片20、21
同士を嵌合させたので、隣接するルーフ用筒体6同士が
先端から左右に分離して圧入されることを防止できる。
そして、その後方の鉤型係合片20を隣の筒体6の水平板
係合片21間に入り込ませることで、上下方向に拘束しな
がら先に圧入したルーフ用筒体6をガイドとしながら押
し進め、最終的には横方向に並列させる。
この場合、水平板係合片21の突出幅は前記鉤型係合片20
の水平部20aより幅の狭いものであるから鉤型係合片20
の曲がり片20bも隣のルーフ用筒体6の側面に接合しな
がらすべり、正確にガイドされる。
次いで、第8図に示すように発進坑3内に反力壁8、コ
ンクリート函体による地下構造物9をセットし、反力壁
8と地下構造物9との間には推進ジャッキ10を設け、地
下構造物9の先端に刃口11を設けるとともに地下構造物
9の先端と前記ルーフ用筒体6との間に小ジャッキ12を
介在させる。
図中13はルーフ用筒体6の支持材、14はフリクションカ
ッター7の止め部材でこれらは発進坑3側に設け、一
方、到達坑4側に受台15を設ける。
小ジャッキ12を伸長して地下構造物9を反力としてフリ
クションカッター7を残しながらルーフ用筒体6を1本
ずつ順次押し進め、一通り筒体6が前進したならば、小
ジャッキ12を縮め今度は推進ジャッキ10を伸長して地下
構造物9を掘進させる。図中16は推進ジャッキ10と地下
構造物9間に介在させるストラットを示す。
このようにして、ルーフ用筒体6の前進と地下構造物9
の前進とを交互に繰り返しながら、到達坑4にルーフ用
筒体6の単位筒体1ピース分が完全に出たならば、継手
フランジ6c同士のボルト、ナット19による締結を解除し
て長さ方向に分割し、かつそのまま横方向にずらせて分
離し、水平状態で吊上げていくことで順次撤去する。
そして、地下構造物9の先端が到達坑4に達したなら
ば、刃口11等を撤去し適宜裏込めグラウトを行って施工
を完了する。
なお、地下構造物9はプレキャスト製のコンクリート函
体を順次発進坑3内に吊り降ろして接続していくように
してもよいし、発進坑3内でコンクリートを打設して必
要長を増設するようにしてもよい。
また、該地下構造物9の推進方法に関しても到達坑4側
に反力壁及びセンターホール式のけん引ジャッキを設
け、一端を地下構造物9に定着したP.C鋼線によるけん
引部材をこのけん引ジャッキで引くことにより到達坑4
側から地下構造物9を引き込むようにすることもでき
る。
ところで、前記構築方法は一例であり、小ジャッキ12を
設けずに地下構造物9とルーフ用筒体6とを推進ジャッ
キ10で同時に押し進める工法や、地下構造物9の外周を
囲むようにルーフ用筒体6を組む場合などでも本考案の
箱型ルーフ用筒体は利用できる。
第5図、第6図はさらに他の実施例を示すもので、上面
にフリクションカッター7を取付た筒体6は、一側面に
従来の鉤状の継手6bと同じ上下間隔を存する一対の内向
き鉤型係合片22を長さ方向に連続して突設し、反対側の
側部に一対の水平板係合片21を上下間隔を存して長さ方
向に連続して突設した。
この水平板係合片21の突出幅は前記鉤型係合片22の水平
部22aより幅の狭いものであり、また、上下の水平板係
合片21の間隔は鉤型係合片20の折り曲がり片20bの先端
同士の間隔より僅かに小さく、水平板係合片21が鉤型係
合片22間に入り込むことが可能なものとした。
このようにした場合も、使用法及び作用は前記実施例と
同一である。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の箱型ルーフ用筒体は、隣接す
るルーフ用筒体同士は先端から左右に分離して圧入され
ることもなく、一方、先端部を除いて、ルーフ用筒体の
継手相互の必要以上の噛み合いを防止してスムーズに地
中に圧入して並列させることができ、さらにこの並列す
るルーフ用筒体は地中構造物と同時進行で工数、工期を
減じることができ、しかも狭い到達坑に押し出されたル
ーフ用筒体は先端部以外は継手を切断することなく取り
外しができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の箱型ルーフ用筒体の第1実施例を示す
正面図、第2図は同上要部の正面図、第3図は同上第2
実施例を示す正面図、第4図は刃口部付近の正面図、第
5図は第3実施例を示す正面図、第6図は同上要部の正
面図、第7図〜第9図は本考案の箱型ルーフ用筒体を用
いる地下構造物の構築方法の各工程を示す側面図、第10
図は従来のルーフ用筒体の縦断正面図、第11図は同上部
分斜視図、第12図〜第14図は筒体の配列状態を示す正面
図である。 1……上部交通、2……土留鋼矢板 3……発進坑、4……到達坑 5……圧入機、6……ルーフ用筒体 6a,6b,……継手、6c……継手フランジ 7……フリクションカッター、8……反力壁 9……地下構造物、10……推進ジャッキ 11……刃口、12……小ジャッキ 13……支持材、14……止め部材 15……受台、16……ストラット 19……ボルト、ナット、20……外向き鉤型係合片 20a,22a……水平部、20b,22b……曲がり片 21……水平板係合片、22……内向き鉤型係合片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する矩形断面鋼管の箱型ルーフ用筒体
    は、一方の側部に一対の外向き鉤型係合片を長さ方向に
    突設し、他方の側部に、一対の内向き鉤型係合片を先端
    部にのみ突設し、該内向き鉤型係合片の後方に一対の水
    平板係合片を長さ方向に突設したことを特徴とする箱型
    ルーフ用筒体。
  2. 【請求項2】隣接する矩形断面鋼管の箱型ルーフ用筒体
    は、一方の側部に一対の内向き鉤型係合片を長さ方向に
    突設し、他方の側部に、一対の外向き鉤型係合片を先端
    部にのみ突設し、該外向き鉤型係合片の後方に一対の水
    平板係合片を長さ方向に突設したことを特徴とする箱型
    ルーフ用筒体。
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