JP2732007B2 - 地下構造物の構築方法 - Google Patents
地下構造物の構築方法Info
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Description
下部地中の土被りの浅い位置に大幅員の地下構造物を横
断方向に掘進建設する際に上部交通に支障を与えること
なく施工することができる地下構造物の構築方法に関す
るものである。
コンクリート製の地下構造物を横断方向に掘進させるに
は、上部交通を支承するための防護工が必要となり、か
かる防護工として従来鋼管パイプを水平に並列させるパ
イプルーフを設けることなどが挙げられる。しかし、こ
のような従来のパイプルーフ防護工では、このパイプル
ーフ防護工を施工するための工事は、トンネル掘削の工
事や地下構造物の構築工事に先行して行わなければなら
ず、3種の工事を別々に施工するため、工期、工費が大
となり、苦労と経済的損失が大きい。
地中に埋設し、それによって鉄道及び土被り分を支持し
てその下方に地下道となるトンネルを構築するものであ
るから、土被り分と鋼管パイプの直径に加えてトンネル
天端とパイプルーフ間にトンネル天端を作る際の作業空
間が必要となり、これらの分だけトンネルを深く構築し
なければならない。
ような地下構造物の構築方法を発明し、これを箱型ルー
フ工法と名付けた。この工法によれば、地中に掘進させ
る地下構造物の防護工を別工事として施工することな
く、地下構造物の掘進と同時に行うので数種の工事を同
時に一挙に行うことができ、しかも安全かつ確実に、ま
た安価に工事ができ、さらに、土被りも浅く施工でき
る。
設して、発進坑3と到達坑4を築造し、該発進坑3内に
圧入機(図示せず)を設置してこれで断面箱型のルーフ
用鋼管5を到達坑4へ向けて圧入させる。前記圧入機は
ルーフ用鋼管5のジャッキ等による押出機構とオーガー
等による鋼管5の内部掘削機構とを有する。
体であり、左右側面に鉤状の継手を長手方向に連続して
形成し、また上面に平板鋼板からなるフリクションカッ
タープレート6を載置している。かかるルーフ用鋼管5
は単位筒体を1本ずつ圧入するが、端部に箱抜き継手フ
ランジを形成し、この継手フランジ同士をボルト、ナッ
トで締結することにより1ピースずつ長さ方向に継ぎ足
されて必要長を埋設することができ、また、フリクショ
ンカッタープレート6はその先端はルーフ用鋼管5の先
端に溶接等で固着するが、先端以外はルーフ用鋼管5の
上面に重合わせるだけであり、ルーフ用鋼管5を1本ず
つ順次接続していく時に、このフリクションカッタープ
レート6もルーフ用鋼管5の長さ分だけ溶接等でつない
で長くしていく。
断面の外周に合わせるもので、発進坑3内に反力壁8、
地下構造物としてのコンクリート函体9をセットし、反
力壁8とコンクリート函体9との間にはストラット14お
よび元押し推進ジャッキ10を設け、コンクリート函体9
の先端に刃口11を設ける。
鋼管5の後端との間には該ルーフ用鋼管5を押し出す小
ジャッキ12を配設し、また、フリクションカッタープレ
ート6の後端は止め部*13で発進坑3側に固定し、一
方、到達坑4側に仮受台15を設ける。
ルーフ用鋼管5の前端との固着を解除しておき、推進ジ
ャッキ10を伸長して反力壁8に反力を取りながらコンク
リート函体9を掘進させるが、その際、小ジャッキ12で
コンクリート函体9に先行してルーフ用鋼管5を押し進
める。この時、フリクションカッタープレート6は地中
に残置される。
6を残しながら、ルーフ用鋼管5およびコンクリート函
体9を前進させることで、これらルーフ用鋼管5および
コンクリート函体9は地盤とは縁が切れた状態で進み、
土圧による摩擦抵抗を受けずにすむ。また、コンクリー
ト函体9を掘進させるには、刃口11の前部を掘削する
が、この作業はルーフ用鋼管5で防護されたものとな
り、土砂崩壊のおそれがなく安全に行える。到達坑4に
出たルーフ用鋼管5の先端部分は仮受台15で受けながら
ボルト、ナットでの締結を解除して1ピースずつ順次撤
去する。
しては、到達坑4側に反力受材及びセンターホール式の
けん引ジャッキを設け、一端を地下構造物に定着具で定
着したP.C鋼線によるけん引部材をこのけん引ジャッ
キで引くことにより、到達坑4側から地下構造物9を引
き込むようにすることもできる。また、小ジャッキ12を
設けずにコンクリート函体9の前端で直接ルーフ用鋼管
5を押すようにすることもできる。
ンカッタープレート6はこれがあるために、ルーフ用鋼
管5およびコンクリート函体9が地盤とは縁が切れた状
態で進み、土圧による摩擦抵抗を受けずにすむものであ
るが、コンクリート函体9とルーフ用鋼管5との相互の
位置関係にもよるがコンクリート函体9の上面にフリク
ションカッタープレート6を直接的にかつ完全に接合さ
せることは困難である。
コンクリート函体9の上面とを完全に合致させるために
は、ルーフ用鋼管5の上面とコンクリート函体9の上面
とを合わせる必要があるが、図6に示すようにそれがず
れ易いことによる。
リート函体9の上面との間に隙間を生じると、その分フ
リクションカッタープレート6上方の土がこの隙間に回
り込み、陥没等の現象で地表面に悪影響を与えるおそれ
がある。
し、フリクションカッタープレートを先に配設し、この
フリクションカッタープレート下でコンクリート函体を
押し進める場合に、フリクションカッタープレートとコ
ンクリート函体との間に隙間なく、かつ、コンクリート
函体が低い摩擦で進み易い状態で係合させることができ
る地下構造物の構築方法を提供することにある。
するため、上面にフリクションカッタープレートを配設
した断面箱型のルーフ用鋼管を並列させて発進坑側から
到達坑側へと地中に圧入し、フリクションカッタープレ
ートを地中に残置しながらルーフ用鋼管およびその後方
の地下構造物用のコンクリート函体を順次推進させる地
下構造物の構築方法において、コンクリート函体は外周
面で前後方向に延びるように鋼材をリブ状に並べて設
け、鋼材間には摩擦軽減材としての砂を充填してベット
を作製し、もしくは、コンクリート函体は外周面で前後
方向に延びるように凸条を一体的に設け、この凸条間の
凹部には摩擦軽減材としての砂を充填して全体としてベ
ットを作製し、このベットをフリクションカッタープレ
ートに下側から当接させることを要旨とするものであ
る。
砂を充填してベットを作製し、このベットを介してフリ
クションカッタープレートにコンクリート函体を係合さ
せるので、その間に隙間が生じ、土砂が入り込むことは
ない。さらに、このベットは摩擦軽減材としての砂を充
填してなるものであるから、フリクションカッタープレ
ートの効果を助長させ、コンクリート函体は地盤とは完
全に縁が切れた状態で進み、土圧による摩擦抵抗を受け
ずにすむ。
説明する。図1本発明の地下構造物の構築方法の第1実
施例を示す要部の縦断正面図、図2は同上縦断側面図
で、工法の主要部分については前記図5で説明した従来
例と同じく、上面にフリクションカッタープレート6を
配設した断面箱型のルーフ用鋼管5を並列させて発進坑
3側から到達坑4側へと地中に圧入し、フリクションカ
ッタープレート6を地中に残置しながらルーフ用鋼管5
およびその後方の地下構造物用のコンクリート函体9を
順次推進させる地下構造物の構築方法であり、詳細説明
は前記従来例と同一なので省略する。
例えば上面にこのコンクリート函体9の前後方向に延び
るようなH型鋼材16をそのフランジが上下になるように
して設けた。このH型鋼材16はフリクションカッタープ
レート6の幅以下の間隔を存してリブ状に並べて設け
る。
作製する際にその下フランジを埋め込むようにしてこの
コンクリート函体9に一体的に設けてもよい。さらに、
H型鋼材16の代わりに他のT型鋼材やI型鋼材など他の
形状の鋼材を使用することもある。
坑を設置する際に、前記H型鋼材16の間には摩擦軽減材
としての砂17を充填してベット18を作製する。この砂17
はH型鋼材16の上方にまで盛り上げて、H型鋼材16を越
えて隣のH型鋼材16間につながるようにしておいてもよ
い。
6の後端は止め部材で発進坑3側に固定することなく、
コンクリート函体9の上方に重なる位置まで延ばしてお
き、該フリクションカッタープレート6の後端の下側を
前記ベット18を当接させる。その場合、フリクションカ
ッタープレート6はH型鋼材16間に両サイドが載るよう
に架け渡される配置となる。
残しながら、コンクリート函体9を押し進めれば、コン
クリート函体9は地盤とは完全に縁が切れた状態で進
み、土圧による摩擦抵抗を受けずにすむ。
ので、コンクリート函体9は外周面、例えば上面に前後
方向に延びるように凸条19をコンクリートで一体的に設
け、この凸条19間には凹部20が形成されるようにした。
かかる凸条19および凹部20はコンクリート函体9を成形
する際に同時に形成するようにすればよい。
17を充填して全体としてベット18を作製し、このベット
18をフリクションカッタープレート6に下側から当接さ
せるようにした。なお、凹部20の幅はフリクションカッ
タープレート6の幅より少し小さく、フリクションカッ
タープレート6は凸部19間に両サイドが載るように架け
渡される配置となるのは前記従来例と同じである。
体9に直接砂17を充填できるものなので、コスト的にも
H型鋼材16を使用する第1実施例よりは安価なものとな
る。
構築方法は、上面にフリクションカッタープレートを配
設した断面箱型のルーフ用鋼管を並列させて発進坑側か
ら到達坑側へと地中に圧入し、フリクションカッタープ
レートを地中に残置しながらルーフ用鋼管およびその後
方の地下構造物用のコンクリート函体を順次推進させる
地下構造物の構築方法において、フリクションカッター
プレートとコンクリート函体との間に隙間なく、かつ、
コンクリート函体が低い摩擦で進み易い状態で係合させ
ることができ、地表面に悪影響を与えるおそれもないも
のである。
す要部の縦断正面図である。
す要部の縦断側面図である。
す要部の縦断正面図である。
す要部の縦断側面図である。
る。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面にフリクションカッタープレートを
配設した断面箱型のルーフ用鋼管を並列させて発進坑側
から到達坑側へと地中に圧入し、フリクションカッター
プレートを地中に残置しながらルーフ用鋼管およびその
後方の地下構造物用のコンクリート函体を順次推進させ
る地下構造物の構築方法において、コンクリート函体は
外周面で前後方向に延びるように鋼材をリブ状に並べて
設け、鋼材間には摩擦軽減材としての砂を充填してベッ
トを作製し、このベットをフリクションカッタープレー
トに下側から当接させることを特徴とした地下構造物の
構築方法。 - 【請求項2】 上面にフリクションカッタープレートを
配設した断面箱型のルーフ用鋼管を並列させて発進坑側
から到達坑側へと地中に圧入し、フリクションカッター
プレートを地中に残置しながらルーフ用鋼管およびその
後方の地下構造物用のコンクリート函体を順次推進させ
る地下構造物の構築方法において、コンクリート函体は
外周面で前後方向に延びるように凸条を一体的に設け、
この凸条間の凹部には摩擦軽減材としての砂を充填して
全体としてベットを作製し、このベットをフリクション
カッタープレートに下側から当接させることを特徴とし
た地下構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1494893A JP2732007B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 地下構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1494893A JP2732007B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 地下構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228959A JPH06228959A (ja) | 1994-08-16 |
JP2732007B2 true JP2732007B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=11875204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1494893A Expired - Lifetime JP2732007B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 地下構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732007B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7061773B2 (ja) * | 2020-01-27 | 2022-05-02 | 国立大学法人埼玉大学 | 地下構造物の施工法およびそれに使用する摩擦低減材 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1494893A patent/JP2732007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06228959A (ja) | 1994-08-16 |
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