JPH0728163B2 - マイクロ波フイルタ - Google Patents

マイクロ波フイルタ

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JPH0728163B2
JPH0728163B2 JP63286143A JP28614388A JPH0728163B2 JP H0728163 B2 JPH0728163 B2 JP H0728163B2 JP 63286143 A JP63286143 A JP 63286143A JP 28614388 A JP28614388 A JP 28614388A JP H0728163 B2 JPH0728163 B2 JP H0728163B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はストリップ線路またはマイクロストリップ線路
を用いたマイクロ波フイルタに関し、特に通過域周波数
が阻止域周波数よりも高く、かつ通過域周波数,阻止域
周波数ともに帯域幅が有限な場合のマイクロ波フイルタ
の達成に関するものである。
従来の技術 高周波信号(周波数はs)と、この信号と周波数の異
なる局部発振信号(周波数はe)を入力し、これらの
2つの信号の差の周波数成分である中間周波信号(周波
数はs−e、但しs>eとする)を出力として
取り出すミキサでは、高周波信号をミキサ・ダイオード
に伝達する主線路に、高周波信号は損失なく通過させる
が、局部発振信号の2倍の周波数(2e)から高周波
信号の周波数(s)を差し引いた周波数(2e−
s)をもつイメージ信号(周波数m=2e−s)
は阻止するフイルタ(以下、ここでは信号通過・イメー
ジ阻止フイルタと呼ぶことにする)を設け、さらには局
部発振信号入力端子とミキサ・ダイオード間には局部発
振信号のみを選択通過させる局部帯域通過フイルタ(局
発BPFと略す)を設けている。これは、高周波信号およ
び局部発振信号を非線形素子であるミキサ・ダイオード
に印加すると周波数がms±ne(m,nは整数)の
測波帯や高調波が発生する。そして、それらのスペクト
ルの中でイメージ信号周波数mや和周波数s+e
の波には高周波信号成分が含まれているので、これらの
波のうち特にイメージ信号を信号通過・イメージ阻止フ
イルタでミキサ・ダイオードにもどし、局部発振信号と
再度混合させることによって、再変換された中間周波信
号を得ることができ、その結果ミキサの変換損失を減ら
すことができる。さらには、イメージ信号周波数と同一
の周波数をもった妨害波信号が高周波信号入力端子から
入り、中間周波信号周波数帯域内に入りこむのを、信号
通過・イメージ阻止フイルタにより阻止することができ
る。
特に、使用されているミキサ・ダイオードが1個のシン
グル・ミキサではミキサ・ダイオードで発生するイメー
ジ信号をどう処理するかにより大きくミキサ性能が左右
される。そして、ミキサ・ダイオード端子から見たイン
ピーダンスがイメージ信号周波数に対してリアクティブ
になるように通常は設定される。従って、イメージ信号
を抑圧するための信号通過・イメージ阻止フイルタおよ
び局発BPFはシングル・ミキサを構成する上で欠かせな
い構成要素となっている。信号通過・イメージ阻止フイ
ルタは高周波信号をミキサ・ダイオードに伝達する主線
路上に、あるいは主線路に結合して設けられるため、信
号通過・イメージ阻止フイルタの特性はそのままミキサ
性能に影響を与える。ミキサ性能を決めるのは信号通過
・イメージ阻止フイルタの特性であると言っても過言で
はない。
このような信号通過・イメージ阻止フイルタには以下に
示すような性能が要求される。
(1) 高周波信号に対する挿入損失ができるだけ小さ
いこと。
(2) イメージ信号に対しては十分に抑圧する特性を
有すること。
(3) 高周波信号およびイメージ信号に対して、必要
な通過帯域幅および阻止帯域幅を有すること。
(4) そして、高周波信号周波数とイメージ信号周波
数とが近接していれば、それだけ急峻な帯域外特性を有
すること。
従来、ミキサに用いられる信号通過・イメージ阻止フイ
ルタとして第5図(特公昭63−10601号公報参照)に示
すような構成が使われていた。
第5図において、高周波信号の入力端子1および出力端
子2をストリップ線路で構成される主線路3で結び、主
線路3に長さがそれぞれl1,l2,l3の終端開放スタブ4,5,
6を等間隔に間隔l0でもって順次並列に接続している。
終端開放スタブ4,5,6の長さl1,l2,l3はイメージ信号の
帯域内あるいは帯域近傍に減衰極がくるようにイメージ
信号の1/4波長あるいはほぼ1/4波長の長さに選ぶ。そし
て終端開放スタブ4,5,6の長さl1,l2,l3および間隔l
0は、l2<l1<l0<2l2かつl2<l3<l0<2l2の条件を満
足するか、あるいはl2<l1=l3<l0<2l2の条件を満足
するように選ぶと同時に、l0の長さは高周波信号の1/4
波長の1.5倍前後に選ばれている。7,8は入出力端子1,2
に接続されている入出力線路である。
発明が解決しようとする課題 このような従来の主線路3と垂直方向に終端開放スタブ
4,5,6が突き出した信号通過・イメージ阻止フイルタで
は以下に示すような欠点があった。
(1) 終端開放スタブ4,5,6が主線路3と垂直方向に
突き出すように設けられているため、高周波信号の通過
帯域内での挿入損失が輻射により大きくなる。
(2) 終端開放スタブ5は他の終端開放スタブ4,6に
比べて減衰極が高域側にあるため、終端開放スタブ5の
特性インピーダンスを高くすれば比較的急峻な立ち上が
り特性を有するフイルタ特性が得られるが、減衰極が高
域側にある終端開放スタブは1つのみであるので、立ち
上がり特性の急峻なフイルタが得られない。
(3) 終端開放スタブ4,5,6が主線路3と垂直方向に
突き出すように設けられているため、フイルタの幅が広
くなり、フイルタ寸法が大きくなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、高周波信号
の通過帯域内での輻射による挿入損失が少なく、立ち上
がり特性が急峻で、寸法の小さいマイクロ波フイルタを
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は主線路の3ケ所に等間隔にまたはほぼ等間隔に
終端開放の第1,第2および第3の線路を順次接続し、そ
れらの終端開放の線路の長さをイメージ信号のほぼ1/4
波長の長さに選ぶことにより、イメージ信号周波数で帯
域阻止フイルタ特性が得られるようにし、第1,第3の線
路は主線路と平行に用けられた終端開放の平行結合線路
で構成し、第1,第2,第3の線路の設けられている間隔を
イメージ信号の1/4波長の長さよりも長く、イメージ信
号の1/2波長の長さよりも短かく選ぶことにより、特
に、高周波信号の1/4波長の1.5倍前後の間隔に選ぶこと
により、高周波信号周波数で帯域通過フイルタ特性が得
られるようにした構成としている。
作 用 本発明は上記した構成により、高周波信号の通過帯域内
での輻射により挿入損失を少なくでき、立ち上がり特
性、つまり帯域外特性の急峻なフイルタを実現できる。
しかも、寸法の小さいフイルタを構成できる。
実施例 第1図は本発明の第1の実施例における信号通過・イメ
ージ阻止フイルタで、高周波信号の入力端子11および出
力端子12をストリップ線路で構成される主線路13で結
び、長さがl1,l3の終端開放の平行結合線路14,15を主線
路13と平行にかつ分布結合するように設け、長さl2の終
端開放スタブ15を主線路13に並行接続し、しかも、平行
結合線路14,終端開放スタブ15,平行結合線路16の順に間
隔l0でもって主線路13に接続されている。終端開放の平
行結合線路14,スタブ15,平行結合線路16の長さl1、l2
l3はl1<l2かつl3<l2の関係を満足させながらイメージ
信号の帯域内あるいは帯域近傍に減衰極がくるようにイ
メージ信号の1/4波長あるいはほぼ1/4波長の長さに選
ぶ。そして平行結合線路14,16の長さl1,l3,終端開放ス
タブ15の長さl2および間隔l0はl1l2<l0<2l1かつl3
l2<l0<2l3の条件を満足するか、あるいはl1=l3l
2<l0<2l3の条件を満足するように選ぶと同時に、l0
長さは高周波信号の1/4波長の1.5倍前後に選び、平行結
合線路14,15の特性インピーダンスは入出力端子11,12に
接続される入出力端子17,18の特性インピーダンスZ
0(通常は50Ω)よりも高くなるように選んでいる。
第1の実施例では、特性インピーダンスの高い平行結合
線路14,16は主線路13と平行にかつ分布結合するように
設けられているため、平行結合線路14,16の開放端から
の輻射によるフイルタの輻射損失を低減させることがで
き、その結果として高周波信号の通過帯域内ではフイル
タの挿入損失を低減させ、イメージ信号の阻止帯域内で
はフイルタの減衰量を増大させることができる。また、
少なくとも2本の平行結合線路14,16の特性インピーダ
ンスを高く設定しているので、平行結合線路14,16の阻
止帯域内でのQ値が高くなり、立ち上がり特性の急峻な
フイルタ特性が得られる。特に高周波信号とイメージ信
号が比較的近接しているミキサに用いられるイメージ抑
圧のためのフイルタとして有効で、すぐれたミキサ性能
を実現することができる。また平行結合線路14,16は主
線路13と平行かつ分布結合するように設けられているた
め、フイルタ寸法が小さくできる。
第2図は第1図において、ストリップ線路用誘電体基板
の比誘電率を2.6,厚さを0.6mmとし、平行結合線路14,16
の特性インピーダンスを120Ω,終端開放スタブ15の特
性インピーダンスを50Ωとした場合に、l0=6.3mm,l1
l3=5.5mm,l2=5.6mmの時のフイルタ特性を示したもの
である。但し、平行結合線路14,16および終端開放スタ
ブ15の開放端にははエッジ効果による縁容量が生じてい
るが、この縁容量の効果を考慮して計算している。第2
図に示すフイルタでは周波数が11.4〜14.0GHzの範囲で
はVSWRは2以下であり、2.2〜9.9GHz周波数範囲では30d
B以上の減衰量を有する特性が得られている。従って、
第2図に示すような特性を有するフイルタは、高周波信
号が11.4〜14.0GHzの周波数範囲にあり、イメージ信号
が8.2〜9.9GHzの周波数範囲にあるミキサの信号通過・
イメージ阻止フイルタとして要求される性能を十分に満
足するものである。また、第1図の説明では2つの平行
結合線路14,16と終端開放スタブ15の間隔は等間隔であ
るが、間隔は必ずしも正確に等間隔である必要はなく、
ほぼ等間隔であればフイルタ特性は等間隔の場合と大き
くずれることはない。更に、平行結合線路や終端開放ス
タブの間隔l0として、高周波信号の5/16波長よりも長く
7/16波長よりも短かくなるように選ぶと、特にすぐれた
特性をもつフイルタが構成でき、第2図の特性を有する
フイルタはこの条件を満足するようなフイルタ寸法に選
ばれている。
第3図は本発明の第2の実施例である信号通過・イメー
ジ阻止フイルタで、第1図と同一の構成要素には同一番
号を付して説明する。25,25′は長さが等しいか、ほぼ
等しく、それぞれl2,l2′は終端開放スタブで、線路の
長さl2、l2′はl1<l2、l2′かつl3<l2、l2′の関係を
満足させながらイメージ信号の帯域内あるいは帯域近傍
に減衰極がくるようにイメージ信号の1/4波長あるいは
ほぼ1/4波長の長さに選び、主線路13の両側で同じ位置
に接続されている。それ以外は第1図と構成は全く同じ
である。終端開放スタブ25,25′の特性インピーダンス
をそれぞれZ25,Z25′、第1図の終端開放スタブの特性
インピーダンスをZ15とし、終端開放スタブ15,25,25′
の減衰極の周波数がすべて一致するように終端開放スタ
ブ15,25,25′の長さを選ぶ1/Z15=1/Z25+1/Z25′の関
係が満たされる時には、第1図と第3図のフイルタ特性
は一致する。
第2の実施例では第1図の実施例の効果に加えて、終端
開放スタブ25,25′の長さl2,l2′が少し異なるように設
定することにより終端開放スタブ25,25′による減衰極
が2ケ所になり、減衰極の位置をイメージ信号帯域で分
散させることができ、結果として、イメージ信号帯域で
の減衰量を均一化できるものである。又、第1図の実施
例で終端開放スタブ15に低い特性インピーダンスの線路
が必要な場合には、第2の実施例のように2つの終端開
放スタブ25,25′に分解した方が実効的に一層低い特性
インピーダンスの終端開放スタブを実現することが容易
となり、しかも、終端開放スタブ25,25′の線路幅を細
くできるので、主線路13と終端開放スタブ25,25′とを
接続するのに線路幅が広くなり過ぎて、終端開放スタブ
の形成がじゃまになることがなくなる。また、第3図の
説明では、2つの平行結合線路14,16と終端開放スタブ2
5,25′の間隔は等間隔であるが、間隔は必ずしも正確に
等間隔である必要はなく、ほぼ等間隔であれば、フイル
タ特性は等間隔の場合と大きくずれることはない。更
に、間隔l0として、高周波信号の5/16波長よりも長く、
7/16波長よりも短かくなるように選ぶと特にすぐれた特
性をもつフイルタが構成できる。
第4図は本発明の第3の実施例である信号通過・イメー
ジ阻止フイルタで、高周波信号の入力端子31および出力
端子12をストリップ線路で構成される主線路33で結び、
長さがそれぞれl1,l2,l2′,l3の終端開放の平行結合線
路34,35,35′,36を主線路33と平行にかつ分布結合する
ように設け、平行結合線路34,35(又は35′),36の順に
間隔l0でもって主線路33に接続されている。しかも、平
行結合線路34と35とが主線路33に対して対向するよう
に、また平行結合線路35′と36とが主線路33に対して対
向するようにして構成されている。
平行結合線路34,35,35′,36の長さl1、l2、l2′、l3はl
1<l2、l2′かつl3<l2、l2′の関係を満足させながら
イメージ信号の帯域内あるいは帯域近傍に減衰極がくる
ようにイメージ信号の1/4波長あるいはほぼ1/4波長の長
さに選ぶ。そして平行結合線路34,35,35′,36の長さl1,
l2,l2′,l3および間隔l0は、l1l2l2′<l0<2l1
つl3l2l2′<l0<2l3の条件を満足するか、あるい
はl1=l3l2l2′<l0<2l1の条件を満足するように
選ぶと同時に、l0の長さは高周波信号の1/4波長の1.5倍
前後になるように、そして、平行結合線路34,36の特性
インピーダンスは入出力端子11,12に接続される入出力
線路37,38の特性インピーダンスZ0(通常50Ω)よりも
高くなるように選んでいる。
第3の実施例では、平行結合線路34,35,35′,36は主線
路33と平行に、かつ分布結合するように設けられている
ため、平行結合線路34,35,35′,36の開放端からの輻射
によりフイルタの輻射損失を低減させることができ、そ
の結果として高周波信号の通過帯域内ではフイルタの挿
入損失を低減させ、イメージ信号の阻止帯域内ではフイ
ルタの減衰量を増大させることができる。また特に少な
くとも2本の平行結合線路34,36の特性インピーダンス
を高く設定しているので、平行結合線路34,36の阻止帯
域内でのQ値が高く、立ち上がり特性の急峻なフイルタ
特性が得られる。特に高周波信号とイメージ信号が比較
的近接しているミキサに用いられるイメージ抑圧のため
のフイルタとして有効で、すぐれたミキサ性能を実現す
ることができる。また、主線路33に接続されているの
で、すべて主線路33と平行に設けられた平行結合線路の
みであるのでフイルタの幅が非常に狭くできフイルタ寸
法が小さくなる。特にフイルタを遮断域にあるケースに
収納して、フイルタの輻射による影響を軽減させる場合
には、フイルタの幅が狭い事は有効に作用する。更に、
平行結合線路35,35′の長さl2,l2′が少し異なるように
設定することにより平行結合線路35,35′による減衰極
が2ケ所になり、フイルタ全体として減衰極の位置をイ
メージ信号帯域で分散させることができ、結果として、
イメージ信号帯域での減衰量を均一化できるものであ
る。また、第4図の説明では平行結合線路34,35,35′,3
6の間隔は等間隔であるが、間隔は必ずしも正確に等間
隔である必要はなく、ほぼ等間隔であればフイルタ特性
は等間隔の場合と大きくずれることはない。更に、平行
結合線路の間隔l0として、高周波信号の5/16波長より長
く7/16波長よりも短かくなるように選ぶと特にすぐれた
特性をもつフイルタが構成できる。
発明の効果 以上のように本発明によると、 (1) 特性インピーダンスの高い平行結合線路が主線
路と平行に、かつ分布結合するように設けられているた
め、平行結合線路の開放端からの輻射によるフイルタの
輻射損失を低減させることができ、その結果として高周
波信号の通過帯域内ではフイルタの挿入損失を低減さ
せ、イメージ信号の阻止帯域内ではフイルタの減衰量を
増大させることができる。
(2) 少なくとも2本の平行結合線路の特性インピー
ダンスを高く設定しているので、平行結合線路の阻止帯
域内でのQ値が高くなり、立ち上がり特性の急峻なフイ
ルタ特性が得られる。特に高周波信号とイメージ信号が
比較的近接しているミキサに用いられるイメージ抑圧の
ためのフイルタとして有効で、すぐれたミキサ性能を実
現することができる。
(3) 平行結合線路と終端開放スタブの長さl1、l2
l3はl1<l2かつl3<l2の関係を満足させながらイメージ
信号の帯域内あるいは帯域近傍に減衰極がくるようにイ
メージ信号の1/4波長あるいはほぼ1/4波長の長さに選
ぶ。そして平行結合線路と終端開放スタブの長さl1,l2,
l3および間隔l0はl1l2<l0<2l1かつl3l2<l0<2l3
の条件を満足するか、あるいはl1=l3l2<l0<2l1
条件を満足するように選ぶことにより、立ち上がり特性
が一層急峻になるとともに、通過帯域の広帯域なフイル
タが得られる。
(4) 間隔l0として高周波信号の5/16波長よりも長く
7/16波長よりも短かくなるように選ぶと、立ち上がり特
性や通過帯域幅で特にすぐれたフイルタが構成できる。
(5) 主線路に接続される終端開放の線路として、主
線路と平行にかつ分布結合した平行結合線路を主として
用いているのでフイルタ全体の寸法を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例におけるストリップ線路
で構成されたマイクロ波フイルタ回路を示すパターン
図、第2図は第1図のフイルタ回路の挿入損失の周波数
特性の具体例を示す特性図、第3図は本発明の第2の実
施例におけるストリップ線路で構成されたマイクロ波フ
イルタ回路を示すパターン図、第4図は本発明の第3の
実施例におけるストリップ線路で構成されたマイクロ波
フイルタ回路を示すパターン図、第5図は従来のストリ
ップ線路で構成されたマイクロ波フイルタ回路のパター
ン図である。 11,31……入力端子、12,32……出力端子、13,33……主
線路、14,16,34,35,35′,36……平行結合線路、15,25,2
5′……終端開放スタブ、17,18,37,38……入出力線路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−84601(JP,A) 特開 平2−131601(JP,A) 実開 昭62−159001(JP,U) G.L.Matthaei,et.a l.,“Microwave filte rs Impedance Machin g Network and Coupl ing Structure”,McGr aw−Hill,1964,P.727 R.N.Bates,“Design of microstrip spur− line band−stop filt ers”,IEEE Microwave s,Oprics and Acoust ics,Vol.6,1977

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子および出力端子を有する主線路
    と、この主線路に間隔が等間隔か、あるいはほぼ等間隔
    のl0でもって一端が順次接続された長さがそれぞれl1
    l2、l3(l1<l2かつl3<l2)の終端開放の第1、第2お
    よび第3の線路とで構成され、第1および第3の線路は
    前記主線路と分布結合するように前記主線路に平行に設
    けられた終端開放の平行結合線路で構成し、第2の線路
    は前記主線路に対し垂直に接続された終端開放のスタブ
    で構成し、かつ、第1、第2および第3の線路の長さ
    l1、l2、l3を阻止帯域内に減衰極がくるように阻止域周
    波数の1/4波長の長さに選び、l1≒l2<l0<2l1かつl3
    l2<l0<2l3の条件を満足するか、あるいはl1=l3≒l2
    <l0<2l1の条件を満足するようにl0、l1、l2、l3の長
    さを選ぶとともに、少なくとも第1および第3の線路の
    特性インピーダンスを前記入力端子あるいは前記出力端
    子に接続される入出力線路の特性インピーダンスよりも
    高く選んだことを特徴とするマイクロ波フィルタ。
  2. 【請求項2】主線路に設けられた第1、第2および第3
    の線路の間隔l0を通過域周波数の5/16波長よりも長く、
    7/16波長よりも短くなるように選んだことを特徴とする
    請求項1記載のマイクロ波フィルタ。
  3. 【請求項3】入力端子および出力端子を有する主線路
    と、この主線路に間隔が等間隔か、あるいはほぼ等間隔
    のl0でもって一端が順次接続された長さがそれぞれl1
    l2、l2′、l3(l1<l2、l2′かつl3<l2、l2′)の終端
    開放の第1、第2、第3および第4の線路とで構成さ
    れ、第2および第3の線路は線路長l2、l2′が等しい
    か、ほぼ等しい条件のもとで、前記主線路の同じ位置に
    配置されるように構成し、第1および第4の線路は前記
    主線路と分布結合するように前記主線路に平行に設けら
    れた終端開放の平行結合線路で構成し、かつ第1、第
    2、第3および第4の線路の長さl1、l2、l2′、l3を阻
    止帯域内に減衰極がくるように阻止域周波数の1/4波長
    の長さに選び、l1≒l2≒l2′<l0<2l1かつl3≒l2
    l2′<l0<2l3の条件を満足するか、あるいはl1=l3≒l
    2≒l2′<l0<2l1の条件を満足するようにl0、l1、l2
    l2′、l3の長さを選ぶとともに、少なくとも第1および
    第4の線路の特性インピーダンスを前記入力端子あるい
    は前記出力端子に接続される入出力線路の特性インピー
    ダンスよりも高く選んだことを特徴とするマイクロ波フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】主線路に設けられた第1、第2、第3およ
    び第4の線路の間隔をl0を通過域周波数の5/16波長より
    も長く、7/16波長よりも短くなるように選んだことを特
    徴とする請求項3記載のマイクロ波フィルタ。
  5. 【請求項5】第2および第3の線路は主線路上の同じ位
    置で互いに反対方向に垂直に接続された終端開放のスタ
    ブで構成されたことを特徴とする請求項3記載のマイク
    ロ波フィルタ。
  6. 【請求項6】第2および第3の線路は主線路と分布結合
    するように前記主線路に平行に設けられた終端開放の平
    行結合線路で構成し、第1の線路と第2の線路とが前記
    主線路に対して対向するように配置させ、第3の線路と
    第4の線路とが前記主線路に対して対向するように配置
    させるようにしたことを特徴とする請求項3記載のマイ
    クロ波フィルタ。
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