JP3249387B2 - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP3249387B2 JP10103096A JP10103096A JP3249387B2 JP 3249387 B2 JP3249387 B2 JP 3249387B2 JP 10103096 A JP10103096 A JP 10103096A JP 10103096 A JP10103096 A JP 10103096A JP 3249387 B2 JP3249387 B2 JP 3249387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路に係
り、特に、マイクロ波帯、ミリ波帯のミキサの周波数混
合回路及びアップコンバータの周波数選択回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の先行技術として
は、例えば、文献 通信用マイクロ波回路 宮内一洋、
山本平一共著 (社)電子情報通信学会(1981)に
示すようなものがあった。
【0003】一般的に、ミキサは周波数の異なる2つの
信号を加え、その2つの周波数の差の周波数の信号を取
り出す回路である(この場合、2つの周波数は大きくは
離れていない)。ミキサの入力端子が1つの場合には、
周波数の異なる2つの信号を混合する回路が必要とな
る。
【0004】ミキサの周波数混合回路の第1の例とし
て、上記文献(63頁、図2.29)に示すようなY形
電力分配器がある。
【0005】図5はかかる従来のミキサの周波数混合回
路である。
【0006】この図に示すように、端子2及び端子3か
ら高周波信号(RF信号)及びRF信号と異なる周波数
の局発信号(LO信号)がそれぞれ入力され、端子1か
らRF信号、LO信号の2つの周波数が混合された信号
が出力され、ミキサに入力される。
【0007】また、第2の例として、上記文献(277
頁、図3.117)に示すような、BRF(帯域反射フ
ィルタ)、サーキュレータを用いるものがある。
【0008】図6はかかる従来の受信周波数変換回路の
構成図である。
【0009】この図において、101は気密窓、10
2,110はアイソレータ、103,104はBPF
(帯域通過濾過器)、105はサーキュレータ、106
はミキサ、107はバイアス分離回路、108は整合回
路、109は前置IF増幅器である。
【0010】この図に示すように、RF信号は、BPF
103,104、サーキュレータ105をそのまま通過
し、LO信号は、サーキュレータ105を通り、BRF
103で反射され、再び、サーキュレータ105を通る
ことで、RF信号と混合され、ミキサ106に入力され
る。
【0011】更に、第3の例(アップコンバータの周波
数選択回路)としては、上記文献(277頁、図3.1
18)に示されるようなものがある。
【0012】図7はかかる従来の送信周波数変換回路の
構成図である。
【0013】この図において、201は気密窓、202
はアイソレータ、203はBPF(帯域通過濾過器)、
204はサーキュレータ、205はアップコンバータ、
206はバイアス分離回路、207は整合回路、20
8,210はアイソレータ、209は送信IF増幅器、
211は送信電力モニタ用検波器、Rはバイアス抵抗で
ある。
【0014】この図に示すように、BPF(帯域通過濾
過器)203とサーキュレータ204、アイソレータ2
10からなる、アップコンバータ205から発生するf
H、fLの2つの周波数の信号は、サーキュレータ20
4を通り、希望の信号(ここでは、fHとする)はBP
F203を通過して出力される。一方、不要な信号fL
はBPF203で反射され、サーキュレータ204を通
り、局発信号部分のアイソレータ210により、吸収さ
れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第1の例では、端子2及び端子3から入力された信号
は、一部分しか端子1に出力されず、残りは損失となる
という欠点があった。
【0016】第2の例では、高価なサーキュレータを使
用する必要があった。
【0017】更に、第3の例でも、高価なサーキュレー
タを使用する必要があった。
【0018】本発明は、上記問題点を除去し、簡単な構
成で、小型化を図るとともに、コストを低減することが
できるミキサの周波数混合回路又はアップコンバータの
周波数選択回路を有する高周波回路を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕マイクロ波帯、ミリ波帯のミキサの周波数混合回
路において、長さが反対側の入力周波数の波長の1/4
である、異なる2本の線路からなる2つの結合線路と、
1つの出力用線路が接続され、それぞれの結合線路は、
結合線路の2本の線路のうち出力用線路に接続されてい
ない線路の、交点に近い端が開放され、他端は接地され
ていることを特徴とする。
【0020】〔2〕上記〔1〕記載の高周波回路におい
て、前記線路がマイクロストリップラインで構成される
ことを特徴とする。
【0021】〔3〕マイクロ波帯、ミリ波帯のミキサの
周波数混合回路において、長さが異なる2本の線路から
なる2つの結合線路と、1つの出力用線路が接続され、
それぞれの結合線路は、結合線路の2本の線路のうち出
力用線路に接続されていない線路の、交点に近い端が開
放され、他端には結合線路と同じ長さのオープンスタブ
が形成されていることを特徴とする。
【0022】〔4〕上記〔3〕記載の高周波回路におい
て、前記線路がマイクロストリップラインで構成される
ことを特徴とする。
【0023】〔5〕マイクロ波帯、ミリ波帯のアップコ
ンバータの周波数選択回路において、長さが異なる2本
の線路からなる2つの結合線路と、1つの出力用線路が
接続され、それぞれの結合線路は、結合線路の2本の線
路のうち出力用線路に接続されていない線路の、交点に
近い端が開放され、他端は接地され、一方の結合線路の
出力側には終端抵抗が接続されていることを特徴とす
る。
【0024】〔6〕上記〔5〕記載の高周波回路におい
て、前記線路がマイクロストリップラインで構成される
ことを特徴とする。
【0025】〔7〕マイクロ波帯、ミリ波帯のアップコ
ンバータの周波数選択回路において、長さが反対側の入
力周波数の波長の1/4である、異なる2本の線路から
なる2つの結合線路と、1つの出力用線路が接続され、
それぞれの結合線路は、結合線路の2本の線路のうち出
力用線路に接続されていない線路の、交点に近い端が開
放され、他端には結合線路と同じ長さのオープンスタブ
が形成され、一方の結合線路の出力側には終端抵抗が接
続されていることを特徴とする。
【0026】〔8〕上記〔7〕記載の高周波回路におい
て、前記線路がマイクロストリップラインで構成される
ことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1は本発明の第1実施例を示すミキサの
周波数混合回路の構成図である。
【0029】この図は誘電体基板(図示せず)上のマイ
クロストリップラインのパターンを示している。誘電体
基板の裏側は接地導体である。
【0030】マイクロストリップライン11、12、1
3は50Ωの特性インピーダンスになるようその幅が設
計されている。14、15はマイクロストリップライン
を2つ近接して並べて構成した結合線路である。結合線
路の一方のマイクロストリップラインにおいて、一端1
4a(15a)はマイクロストリップライン11(1
2)を通じて端子1(端子2)に接続されている。その
他端14b(15b)はマイクロストリップライン13
に接続されている。他のマイクロストリップラインは、
端子1(端子2)に近い端14c(15c)は接地さ
れ、その他端14d(15d)は開放されている。
【0031】結合線路14の長さは、周波数f1 に対す
る実効的な波長λ1 の1/4とし、結合線路15の長さ
は、周波数f2 に対する実効的な波長λ2 の1/4とす
る。また、結合線路を構成するマイクロストリップライ
ンの幅w、及びその間隔sは以下のように選ぶ。結合線
路の偶モード及び奇モードの特性インピーダンスをそれ
ぞれ、Ze、Zoとすると、 Zline=2×Ze×Zo/(Ze+Zo) が、マイクロストリップライン11、12、13の特性
インピーダンス、ここでは50Ωになるようにw、sを
選ぶ。
【0032】以下、このミキサの周波数混合回路の動作
について説明する。
【0033】結合線路14は、λ1 /4の長さであり、
14cが接地、14dが開放されているので、周波数f
1 の信号に対して、帯域阻止フィルタとして動作する。
つまり、14aあるいは、14bに阻止帯域にある周波
数f1 の信号が加えられた場合には、その通過を阻止
し、通過帯域にある周波数f2 の信号が加えられた場合
には、そのまま通過させるものである。ここで、周波数
1 (阻止帯域)における14aの位置のインピーダン
スは短絡状態、14bの位置のインピーダンスは開放状
態に相当する。通過帯域では、結合線路は、特性インピ
ーダンスが上記のZlineである線路と同等である。
【0034】結合線路15についても、同様に周波数f
2 の信号に対して、帯域阻止フィルタとして動作する。
【0035】図1において、端子1に周波数f2 、端子
2に周波数f1 の信号を加えた場合を考える。端子1か
ら加えられた周波数f2 の信号は、結合線路14の通過
帯域にあるため、結合線路14をそのまま通過し、14
bに出力され、2つの結合線路14、15とマイクロス
トリップライン13の交点20に達する。
【0036】結合線路15については、周波数f2 の信
号は阻止帯域にあり、位置15bのインピーダンスは開
放状態に相当する。すなわち、周波数f2 の信号にとっ
て、結合線路15は接続されていないことと同等であ
り、f2 の信号は交点20からマイクロストリップライ
ン13を通り端子3に出力される。また、端子2から加
えられた周波数f1 の信号についても、同様に端子3に
ほとんど出力される。
【0037】以上のように、端子1から入力された周波
数f2 の信号と、端子2から入力された周波数f1 の信
号が、ほとんど損失なく混合され、端子3から得られ
る。
【0038】この構成では、従来の第2の例で必要であ
ったサーキュレータが不用となるため、回路が小型にな
る。また、高価なサーキュレータを使用しないため、安
価になるという利点がある。また、結合線路の長さを周
波数に従い任意に選ぶことができるため、2つの信号の
周波数の間にほとんど制限はない。
【0039】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0040】図2は本発明の第2実施例を示すミキサの
周波数混合回路の構成図である。
【0041】この図に示すように、結合線路14(1
5)において、結合線路の一方のマイクロストリップラ
インにおいて、一端14a(15a)はマイクロストリ
ップライン11(12)を通じて端子1(端子2)に接
続されている。その他端14b(15b)はマイクロス
トリップライン13に接続されている。他のマイクロス
トリップラインは、端子1(端子2)に近い端14c
(15c)に、結合線路の長さと同じ長さλ1 /4(λ
2 /4)のオープンスタブ16(17)が接続され、そ
の他端14d(15d)は開放されている。
【0042】以下、このミキサの周波数混合回路の動作
について説明する。
【0043】結合線路14に接続した長さλ1 /4のオ
ープンスタブ16は、周波数f1 において、端子1に近
い端14cを高周波的に接地した場合と同じ効果を生じ
るため、第1実施例と同じ構成になる。また、結合線路
15に接続した長さλ2 /4のオープンスタブ17につ
いても同様で、周波数f2 において第1実施例と同じ構
成になる。つまり、第2実施例の構成は第1実施例と同
じ動作をする。
【0044】回路シミュレータ〔MDS(HP製)〕に
より、図2の回路の解析を行った。図3は解析に用いた
MDSの回路図である。
【0045】図3において、11〜17は上記した第1
実施例と同じ部分に対応しており、31は内部抵抗R1
(50Ω)を有する第1の高周波電源であり、端子1に
接続されている。32は内部抵抗R2 (50Ω)を有す
る第2の高周波電源であり、端子2に接続されている。
33は内部抵抗R3 (50Ω)を有する第3の高周波電
源であり、端子3に接続されている。
【0046】すなわち、誘電体基板としては、ROGE
RS製 RT/duroid 5880基板を仮定して
解析を行った。基板の誘電率は2.2、基板厚は0.1
27mmである。信号の周波数はf1 =30GHz、f
2 =27GHzとした。マイクロストリップラインの幅
は0.39mm、結合線路を構成するラインの幅は0.
3mm、その間隔は0.05mmとした。λ1 /4、λ
2 /4の長さはそれぞれ、1.79mm、2.00mm
である。
【0047】図3では、図2の結合線路14、15の開
放端に相当する点(14c、15c)にオープンスタブ
(16,17)を接続しているが、これは、回路シミュ
レータで解析を行う上で必要なためである。しかし、そ
の長さは10μmと非常に短いため、解析結果に影響を
及ぼすことはない。
【0048】図4はその解析結果を示す図であり、図4
(a)は端子1から端子3をみた伝送特性図、図4
(b)は端子2から端子3をみた伝送特性図、図4
(c)は端子1から端子2をみた伝送特性図である。図
の縦軸は、各端子間の挿入損失をdB(0〜−20d
B)を、横軸は周波数GHを示している。
【0049】図4(a)から明らかなように、結合線路
14は周波数f1 (=27GHz)で挿入損失がなく良
好に伝送され、周波数f1 (=30GHz)に対して帯
域阻止フィルタになっている。また、図4(b)から明
らかなように、結合線路15は周波数f2 (=30GH
z)で挿入損失がなく良好に伝送され、周波数f2 (=
27GHz)に対して帯域阻止フィルタになっている。
そして、図4(c)から明らかなように、端子1から端
子2へは、それぞれ27GHzと30GHzにおいて帯
域阻止フィルタになっている。すなわち、結合線路14
は周波数f1 (=30GHz)に対して帯域阻止フィル
タとなっているため、図4(b)から分かるように、端
子2から入力された周波数f1 の信号は、端子3へほと
んど損失なく(この場合、0.3dB程度)出力され
る。周波数f2 (=27GHz)についても、図4
(a)から分かるように、端子1から端子3へ出力され
る。
【0050】このように、端子1から周波数f2 の信号
を、端子2から周波数f1 の信号をそれぞれ同時に入力
すれば、端子3から両方の信号が損失なく出力されるこ
とがわかる。
【0051】以上のように第2実施例においても、第1
実施例と同様の動作をするため、同じ効果が得られる。
【0052】第1実施例では、結合線路の1つの端を接
地するため、基板に穴をあけ、基板上面のパターンと、
基板下面の接地導体を接続する必要があった。そのた
め、基板を作製する上で、基板の穴あけ、基板上下の導
通という工程が不可欠であったが、第2実施例では、オ
ープンスタブのパターンを形成するだけでよいため、作
製が容易になるという利点を有する。
【0053】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0054】上記第1及び第2実施例では、ミキサの周
波数混合回路について説明したが、この実施例では、ア
ップコンバータの周波数選択回路に適用した場合を説明
する。
【0055】アップコンバータは、周波数の異なる2つ
の信号を加え、その信号の和(あるいは差)の周波数を
取り出す回路である。この場合の周波数は、一方が他方
に比べ十分高い。高い方の周波数をf1 (局発信号)、
低いほうの周波数をf2 (IF信号)とすると、アップ
コンバータからは、f1 +f2 (=fH )と、f1 −f
2 (=fL )の2つの周波数の信号が発生する。このう
ちの一方が希望の信号であるため、周波数選択回路が必
要となる。
【0056】なお、従来のアップコンバータの周波数選
択回路として、従来技術の項において、上記文献1(2
77頁、図3.118)に示されていることを既に説明
した。
【0057】図8は本発明の第3実施例を示すアップコ
ンバータの周波数選択回路の構成図である。
【0058】この図に示すように、端子2に終端抵抗2
1(通常50Ω)を接続する。結合線路14の長さは、
周波数fL に対する実効的な波長λL の1/4とし、結
合線路15の長さは、周波数fH に対する実効的な波長
λH の1/4とする。
【0059】結合線路の一方のマイクロストリップライ
ンにおいて、一端14a(15a)はマイクロストリッ
プライン11(12)を通じて端子1(端子2)に接続
されている。その他端14b(15b)はマイクロスト
リップライン13に接続されている。他のマイクロスト
リップラインは、端子1(端子2)に近い端14c(1
5c)は接地され、その他端14d(15d)は開放さ
れている。
【0060】以下、このアップコンバータの周波数選択
回路の動作について説明する。
【0061】図8において、端子3に周波数がfH とf
L である2つの信号を加える。結合線路14は、周波数
H に対して通過、周波数fL に対して阻止、一方結合
線路15は、fH に対して阻止、fL に対して通過であ
る。マイクロストリップライン13と2つの結合線路1
4、15の交点20において、周波数fH の信号を考え
ると、結合線路15の位置15bのインピーダンスは開
放状態であり、この信号は結合線路14を通り、端子1
へ出力される。
【0062】一方、周波数fL の信号については、位置
14bは開放状態であるので、結合線路15を通り、端
子2に出力され、終端抵抗21により、終端され、回路
に反射することはない。
【0063】以上述べたように、端子3に加えられた2
つの周波数の信号のうち、希望する周波数の信号のみが
端子1から得られ、また、不要な信号も回路に反射しな
いので、アップコンバータの周波数選択回路として使用
することができる。この回路は、従来例と比較すると、
高価なサーキュレータを使用する必要がなく、安価なシ
ステムを構成することができるという利点を持つ。
【0064】図9は本発明の第4実施例を示すアップコ
ンバータの周波数選択回路の構成図である。
【0065】この図に示すように、端子2に終端抵抗2
1(通常50Ω)を接続する。結合線路14(15)に
おいて、結合線路の一方のマイクロストリップラインに
おいて、一端14a(15a)はマイクロストリップラ
イン11(12)を通じて端子1(端子2)に接続され
ている。その他端14b(15b)はマイクロストリッ
プライン13に接続されている。他のマイクロストリッ
プラインは、端子1(端子2)に近い端14c(15
c)に、結合線路の長さと同じ長さλL /4(λH
4)のオープンスタブ16(17)が接続され、その他
端14d(15d)は開放されている。
【0066】以下、このアップコンバータの周波数選択
回路の動作について説明する。
【0067】結合線路14に接続した長さλL /4のオ
ープンスタブ16は、周波数fH において、端子1に近
い端14cを高周波的に接地した場合と同じ効果を生じ
るため、第3実施例と同じ構成になる。また、結合線路
15に接続したオープンスタブ17についても同様で、
周波数fL において第3実施例と同じ構成になる。つま
り、この実施例の構成は第3実施例と同じ動作をする。
【0068】なお、上記実施例においては、線路がマイ
クロストリップラインについて説明したが、コプレーナ
ラインで構成するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0069】また、同様に、マイクロストリップライン
に代えて、ストリップラインを用いるようにしてもよ
い。
【0070】更に、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0071】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0072】(A)請求項1〜2記載の発明によれば、
第1の端子から入力された周波数f2 の信号と、第2の
端子から入力された周波数f1 の信号が、ほとんど損失
なく混合され、第3の端子から得られる。
【0073】この構成では、サーキュレータが不用とな
るため、回路が小型になる。また、高価なサーキュレー
タを使用しないため、安価になるという利点がある。ま
た、結合線路の長さを周波数に従い任意に選ぶことがで
きるため、2つの信号の周波数の間にほとんど制限はな
い。
【0074】(B)請求項3〜4記載の発明によれば、
第1の端子から周波数f2 の信号を、第2の端子から周
波数f1 の信号をそれぞれ同時に入力すれば、第3の端
子から両方の信号が損失なく出力される。
【0075】また、上記(A)では、結合線路の1つの
端を接地するため、基板に穴をあけ、基板上面のパター
ンと、基板下面の接地導体を接続する必要があった。そ
のため、基板を作製する上で、基板の穴あけ、基板上下
の導通という工程が不可欠であったが、ここでは、オー
プンスタブのパターンを形成するだけでよいため、作製
が容易になるという利点を有する。
【0076】(C)請求項5〜6記載の発明によれば、
第3の端子に加えられた2つの周波数の信号のうち、希
望する周波数の信号のみが第1の端子から得られ、ま
た、不要な信号も回路に反射しないので、アップコンバ
ータの周波数選択回路として使用することができる。こ
の回路は、従来例と比較すると、高価なサーキュレータ
を使用する必要がなく、安価なシステムを構成すること
ができるという利点を有する。
【0077】(D)請求項7〜8記載の発明によれば、
第3の端子に加えられた2つの周波数の信号のうち、希
望する周波数の信号のみが第1の端子から得られ、ま
た、不要な信号も回路に反射しないので、アップコンバ
ータの周波数選択回路として使用することができる。
【0078】また、上記(C)では、結合線路の1つの
端を接地するため、基板に穴をあけ、基板上面のパター
ンと、基板下面の接地導体を接続する必要があった。そ
のため、基板を作製する上で、基板の穴あけ、基板上下
の導通という工程が不可欠であったが、ここでは、オー
プンスタブのパターンを形成するだけでよいため、作製
が容易になるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すミキサの周波数混合
回路の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すミキサの周波数混合
回路の構成図である。
【図3】解析に用いたMDSの回路図である。
【図4】MDSによる解析結果を示す図である。
【図5】従来のミキサの周波数混合回路である。
【図6】従来の受信周波数変換回路の構成図である。
【図7】従来の送信周波数変換回路の構成図である。
【図8】本発明の第3実施例を示すアップコンバータの
周波数選択回路の構成図である。
【図9】本発明の第4実施例を示すアップコンバータの
周波数選択回路の構成図である。
【符号の説明】
1 第1の端子 2 第2の端子 3 第3の端子 11,12,13 マイクロストリップライン 14、15 結合線路 14a,15a,14b,15b,14c,15c,1
4d,15d 結合線路の端 16,17 オープンスタブ 20 交点 31 第1の高周波電源 32 第2の高周波電源 33 第3の高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 9/06 H03D 7/00 H01P 5/02 - 5/19

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波帯、ミリ波帯のミキサの周波
    数混合回路において、 長さが反対側の入力周波数の波長の1/4である、異な
    る2本の線路からなる2つの結合線路と、1つの出力用
    線路が接続され、それぞれの結合線路は、結合線路の2
    本の線路のうち出力用線路に接続されていない線路の、
    交点に近い端が開放され、他端は接地されていることを
    特徴とする高周波回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高周波回路において、前
    記線路がマイクロストリップラインで構成されることを
    特徴とする高周波回路。
  3. 【請求項3】 マイクロ波帯、ミリ波帯のミキサの周波
    数混合回路において、 長さが異なる2本の線路からなる2つの結合線路と、1
    つの出力用線路が接続され、それぞれの結合線路は、結
    合線路の2本の線路のうち出力用線路に接続されていな
    い線路の、交点に近い端が開放され、他端には結合線路
    と同じ長さのオープンスタブが形成されていることを特
    徴とする高周波回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の高周波回路において、前
    記線路がマイクロストリップラインで構成されることを
    特徴とする高周波回路。
  5. 【請求項5】 マイクロ波帯、ミリ波帯のアップコンバ
    ータの周波数選択回路において、 長さが異なる2本の線路からなる2つの結合線路と、1
    つの出力用線路が接続され、それぞれの結合線路は、結
    合線路の2本の線路のうち出力用線路に接続されていな
    い線路の、交点に近い端が開放され、他端は接地され、
    一方の結合線路の出力側には終端抵抗が接続されている
    ことを特徴とする高周波回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の高周波回路において、前
    記線路がマイクロストリップラインで構成されることを
    特徴とする高周波回路。
  7. 【請求項7】 マイクロ波帯、ミリ波帯のアップコンバ
    ータの周波数選択回路において、 長さが反対側の入力周波数の波長の1/4である、異な
    る2本の線路からなる2つの結合線路と、1つの出力用
    線路が接続され、それぞれの結合線路は、結合線路の2
    本の線路のうち出力用線路に接続されていない線路の、
    交点に近い端が開放され、他端には結合線路と同じ長さ
    のオープンスタブが形成され、一方の結合線路の出力側
    には終端抵抗が接続されていることを特徴とする高周波
    回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の高周波回路において、前
    記線路がマイクロストリップラインで構成されることを
    特徴とする高周波回路。
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