JPH07281485A - 非磁性一成分現像方法 - Google Patents

非磁性一成分現像方法

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JPH07281485A
JPH07281485A JP6095734A JP9573494A JPH07281485A JP H07281485 A JPH07281485 A JP H07281485A JP 6095734 A JP6095734 A JP 6095734A JP 9573494 A JP9573494 A JP 9573494A JP H07281485 A JPH07281485 A JP H07281485A
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JP
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toner
magnetic toner
magnetic
developing roller
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JP6095734A
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English (en)
Inventor
Hiromi Totsuka
博己 戸塚
Akihiro Sano
昭洋 佐野
Masafumi Kamiyama
雅文 上山
Masahiro Maeda
昌宏 前田
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、接触型の非磁性一成分現像
方法において、感光体ドラムや現像ローラーへの融着や
傷が発生しなく、また画像濃度が十分あり、カブリ、ト
ナー飛散が発生しない現像方法を提供すること。 【構成】 現像ローラーに非磁性トナーを供給し、層規
制部材により該非磁性トナーの薄層を現像ローラーの表
面に形成するとともに電荷を与え、静電潜像を保持する
感光体ドラムに接触させて静電潜像を現像し、ついで転
写材に転写を行う接触型の非磁性一成分現像方法であっ
て、前記非磁性トナーが、少なくとも重合性単量体、着
色剤及び下記一般式(1)で示される鉄錯体化合物を含
有する懸濁重合法により製造された非磁性トナーである
非磁性一成分現像方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非磁性トナーを用いて静
電潜像を現像する接触型の非磁性一成分現像方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法は感光体ドラム上に電
気的な潜像を形成して、ついで該潜像をトナーによって
現像し、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転
写した後、加熱、加圧などの手段によって定着し複写物
を得るものである。このような電子写真法に用いられる
現像剤としては、トナーとキャリアからなる二成分現像
剤と、トナーとキャリアの機能を同時に備えた一成分現
像剤とがある。一成分現像剤は、さらに磁性一成分現像
剤と、非磁性一成分現像剤とに分類される。二成分現像
剤は、転写性、定着性、耐環境特性等の電子写真特性に
優れる反面、トナーとキャリアの混合比を制御するため
のトナー濃度センサーが必要であること、現像剤の寿命
が短いこと、現像剤の攪拌機構が複雑化する等の問題点
を有する。一方、磁性一成分現像剤は、上記のトナー濃
度センサーが不要であり、現像装置の小型化が容易であ
る反面、磁性粒子を含むことから、定着性が劣る問題を
有する。このような背景から装置の小型簡易化と定着特
性を両立するために、近年、非磁性トナーを一成分現像
剤として用いる方法が提案、実用化されている。非磁性
トナーを用いる一成分現像方法には、非磁性トナーを担
持した現像ローラーを静電潜像を有する感光体と接触さ
せて現像する接触型の非磁性一成分現像方法と、現像ロ
ーラーと感光体ドラムとの間に一定の空隙ギャップを設
けて現像ローラー上の非磁性トナーを飛翔させて現像す
る非接触型の非磁性一成分現像方法とがある。非接触型
の非磁性一成分現像方法では、現像剤は層規制部材のみ
により摩擦帯電されるため、現像剤にかかる機械的負担
は少ないが、非接触であることから、接触型と比べて一
般的に現像ローラーから感光体ドラムに飛翔される非磁
性一成分現像剤の量が少量のため十分な画像濃度を得る
ことができないという問題があった。これに対して、接
触型の非磁性一成分現像方法では、現像ローラー上の非
磁性トナーと、静電潜像を有する感光体ドラムが接触す
るため現像性は良好であるが、その反面、非磁性トナー
は現像装置内だけでなく、感光体ドラムとの間でも摩擦
を生ずるので、非磁性トナーに対する機械的な負担が大
きく、非磁性トナーが感光体ドラム、現像ローラー及び
層規制部材に融着したり、非磁性トナーの表面に付着せ
しめた流動化向上剤としての疎水性シリカや疎水性アル
ミナ等が現像ローラー及び感光体ドラム等を損傷すると
いう問題があった。非磁性トナーの融着を解決するた
め、非磁性トナーの結着樹脂にガラス転移点の高いもの
を用いることが有効であるが、ガラス転移点の高い結着
樹脂では定着性が悪く実用上問題を有するものであっ
た。また、現像ローラー及び感光体ドラム等への損傷を
防止するために、非磁性トナーの表面に付着せしめる流
動化向上剤の添加量を少なくすることが効果的である
が、非磁性トナーの流動性を低下させたり、融着が起こ
り易くなる等の問題を有していた。このような問題の解
決手段として、非磁性トナーの形状を球形化、あるいは
ラウンドエッジ化し、感光体ドラムや現像ローラーとの
摩擦力を低減する方法がある。このための手段として、
重合法によって得た球形状の非磁性トナーの適用が挙げ
られるが、非磁性トナーの帯電制御剤として用いる化合
物によっては、重合阻害を起こしたり、あるいは重合で
きても十分な帯電制御能力を有しておらず、カブリ、ト
ナー飛散の発生や、画像濃度が不十分である等の問題を
生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る上記の実状に鑑みてなされたものである。従って、本
発明の目的は、接触型の非磁性一成分現像方法におい
て、感光体ドラムや現像ローラーへの融着や傷が発生し
なく、また画像濃度が十分あり、カブリ、トナー飛散が
発生しない現像方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、接触型の
非磁性一成分現像方法の問題を解消し、感光体ドラムや
現像ローラーへの融着や損傷がなく、良好な画像特性を
得るための手段について、鋭意検討した結果、非磁性ト
ナーの帯電制御剤として特定のものを用いた懸濁重合法
による非磁性トナーを用いることで、上記の目的を得る
ことができることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、現像ローラーに非磁性トナー
を供給し、層規制部材により該非磁性トナーの薄層を現
像ローラーの表面に形成するとともに電荷を与え、静電
潜像を保持する感光体ドラムに接触させて静電潜像を現
像し、ついで転写材に転写を行う接触型の非磁性一成分
現像方法であって、前記非磁性トナーが、少なくとも重
合性単量体、着色剤及び下記一般式(1)で示される鉄
錯体化合物を含有する懸濁重合法により製造された非磁
性トナーであることを特徴とする非磁性一成分現像方法
である。
【化2】
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明の接触型の非磁性一成分現像方法に使用する現像
装置の概略構成図である。図中、1は感光体ドラム、2
はホッパー、3は非磁性トナー、4は層規制部材、5は
表面にスリーブ状の層が形成された現像ローラー、6は
トナー供給ロール、7は攪拌機である。この現像装置に
おいて、感光体ドラム1上には、公知の電子写真法によ
って静電潜像が形成される。ホッパー2内には非磁性ト
ナー3が収容されており、非磁性トナー3は、層規制部
材4によって現像ローラー5上に一定の層厚になるよう
に担持されるとともに層規制部材4との摩擦により電荷
が付与され、搬送される。現像ローラー5におけるスリ
ーブ状の層は、合成樹脂等の弾性を有する材料で形成さ
れ、感光体ドラム1と接触して設けられる。また合成樹
脂に導電性材料を含有させ、スリーブ状の層に直流また
は交流電圧を印加して非磁性トナーに電荷を付与させて
もよい。現像ローラー5に担持された非磁性トナーは、
現像ローラー5の回転により搬送されて、静電潜像を有
する感光体ドラム1と接触し、静電潜像の顕像化が行わ
れた後、ついで紙等の転写材(図示しない)に転写を行
うものである。
【0006】次に本発明を構成する非磁性トナーについ
て詳述する。非磁性トナーは、重合性単量体に着色剤及
び帯電制御剤として前記一般式(1)で示される化合物
を分散させた分散液に重合開始剤を加えた後、水性媒質
中で重合性単量体を懸濁重合して得た着色粒子である。
本発明に用いられる重合性単量体としては、例えば下記
の化合物があげられる。スチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メ
トキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルス
チレン、3,4ージクロルスチレン、p−エチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシル
スチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニル
スチレン、p−n−デシルスチレン等のスチレン及びそ
の誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチ
レン等のエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル等の有機酸ビニルエステル類;メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル
酸及びその誘導体;アクリル酸、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸及びその誘導
体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニル
メチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロ
ペニルケトン等のビニルケトン類;N−ビニルピロー
ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物;ビニルナ
フタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド等。これらの重合性単量体は、単独で、
あるいは二種以上を組み合せて用いられるが、本発明に
おいては、スチレンまたはスチレン誘導体を単独である
いは他の重合性単量体と混合して用いることが、非磁性
トナーの現像特性および耐久性を高める点で好ましい。
【0007】また、着色剤としては、例えば、カーボン
ブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チャ
ンネルブラック、アニリンブラック等の黒色着色剤や、
有彩色であればファーナルブルー、パーマネントブル
ー、ニグロシンブルー、フタロシアニン系シアン色顔
料、ローズベンガル、キサンテン系マゼンタ色染料、キ
ナクリドン系マゼンタ色顔料、モノアゾ系赤色顔料、ジ
スアゾ系黄色顔料等があげられるが、これらに限定され
るものではない。
【0008】また、一般式(1)で示される鉄錯体化合
物は、例えば具体的に下記のものが挙げられる。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【0009】本発明を構成する非磁性トナーを製造する
には、まず重合性単量体、着色剤及び帯電制御剤として
前記一般式(1)で示される化合物を含む分散液を調製
するものである。この時、着色剤を重合性単量体に均一
に分散させるため分散液に有機過酸化物を加えることが
好ましい。特に最も長い炭素原子鎖の炭素原子数が13
以上のアルキル基を有する有機過酸化物が好ましい。こ
のような有機過酸化物としては、例えば下記の化合物が
あげられる。ステアリルパーオキシド、パルミチルパー
オキシド、ベヘニルパーオキシド、ミリスチルパーオキ
シド、ステアリルパーオキシフェノキシアセテート、ミ
リスチルパーオキシフェノキシアセテート、α−クミル
パーオキシステアレート、α−クミルパーオキシミリス
チレート、t−ブチルパーオキシステアレート、t−ブ
チルパーオキシミリスチレート、α−クミルパーオキシ
ベヘネート、α−クミルパーオキシセチレート、t−ブ
チルパーオキシベヘネート、t−ブチルパーオキシセチ
レート等。前記の有機過酸化物の使用量は、重合性単量
体100重量部に対して0.01〜10重量部好ましく
は、0.1〜5重量部である。
【0010】着色剤及び帯電制御剤として前記一般式
(1)で示される化合物を重合性単量体中に分散させる
方法としては、分散液を攪拌しながら加熱する方法が用
いられる。その際、超音波分散機等を併用してもよい。
加熱温度は40〜140℃であり、加熱時間は30分な
いし数時間である。次いで分散液に重合開始剤を加え、
水性媒質中で重合性単量体を懸濁重合させると非磁性ト
ナーが得られる。本発明に用いられる重合開始剤は、重
合性単量体に可溶であることが好ましい。このような重
合開始剤としては、2,2´−アゾビスイソブチロニト
リル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2´−アゾビス−4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル、その他のアゾ系またはジア
ゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカ
ーボネート、その他の過酸化物系重合開始剤等が挙げら
れる。本発明における非磁性トナーの製造に際しては、
分子量および分子量分布を制御する目的で、または反応
時間を制御する目的で、上記の重合開始剤の二種以上を
組み合わせ用いることが好ましい。また、必要に応じて
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性重合開
始剤を併用してもよい。重合開始剤の使用量は、重合性
単量体100重量部に対して通常0.1〜20重量部、
好ましくは、1〜5重量部である。重合開始剤が0.1
重量部未満では、生成物重合体の分子量が非磁性トナー
としての特性を満足しないほど分子量が大きくなり、一
方、重合開始剤が20重量部を越えると、重合生成物の
分子量が低くなりすぎるため好ましくない。
【0011】前記の懸濁重合反応は懸濁安定剤の存在下
に行うことが好ましい。一般に懸濁重合では懸濁安定剤
として分子中に親水性基と疎水性基を有する界面活性剤
が多く用いられる。懸濁安定剤は親水性基として、水酸
基、カルボキシル基及びその塩、スルホン基及びその塩
等の極性基を有し、疎水性基として、脂肪族及び芳香族
等の無極性基で構成されており、造粒工程により形成さ
れた単量体組成物の合一を防ぎ、安定化する機能を有す
る。このような懸濁安定剤としては例えば、ポリビニル
アルコール、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、
メチルハイドロキシプロピルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、澱粉及びその誘導体、ポリ
(メタ)アクリル酸及びそれらの塩等があげられる。こ
れらの懸濁安定剤は、重合反応中は液滴表面を被覆し液
滴の合一、集塊を防止する働きをしている。
【0012】また、本発明の非磁性トナーにおいては、
耐ブロッキング性、耐久性改善のため、ジビニルベンゼ
ン等の架橋剤を添加し懸濁重合を行ってもよい。本発明
においては、懸濁重合反応は、通常、重合温度50℃以
上で行われ、重合開始剤の分解温度を考慮して温度を設
定する。設定温度が高すぎると、重合開始剤の急激な分
解が生じ、分子量等に影響を与えるため好ましくない。
そのほか連続相(水相)に塩化ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム等の中性塩を乳化防止の目的で加えてもよい。また
造粒工程により形成された単量体組成物粒子の合一を防
ぐ目的で、グリセリン、エチレングリコール等の増粘剤
を加えてもよい。
【0013】更にまた、非磁性トナーの表面にはヘンシ
ェルミキサーやスーパーミキサー等の混合攪拌機を用い
て疎水性シリカ、疎水性アルミナあるいはカーボンブラ
ック等の流動化向上剤を付着させてもよい。この場合の
付着量は、流動化向上剤自体の摩擦帯電性の影響を避け
るため、本発明においては、非磁性トナー100重量部
に対して0.1〜1.5重量部であることが好ましい。
【0014】
【作用】非磁性トナーが感光体ドラムや現像ローラーに
融着するのを減少させるためには、トナー粒子形状を球
形化したもの、あるいはラウンドエッジ化したものを使
用することが望ましい。本発明によれば、実質上ほぼ球
形に近いトナー粒子を懸濁重合法により得ることができ
るため、感光体ドラムや現像ローラーとの摩擦力が低減
され、感光体ドラムや現像ローラーへの融着及び傷の発
生を低減することができる。更に本発明によれば、帯電
制御剤として特定のものを用いることにより、帯電性が
良好となり、従ってカブリ、トナー飛散の発生が少な
く、十分な画像濃度を得ることができる。なお、複写
機、プリント装置によって適性な帯電量レベルが異るな
るため、本発明で特定した一般式(1)の帯電制御剤の
種類や含有量を適宜選択する他、他の帯電制御剤を組み
合わせて帯電量レベルを調節して使用することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において部とは重量部を示す。
【0016】<実施例1>まず次のようにして鉄錯体化
合物を作製した。22.1部の4,6−ジニトロ−2−
アミノフェノールを25.8部の濃塩酸および水90部
と共に攪拌した後、氷冷し0〜5℃とし、亜硝酸ナトリ
ウム6.9部を加え、同温で2時間攪拌してジアゾ化物
を得た。そして、このジアゾ化物を0〜5℃で水300
部と水酸化ナトリウム10部および26.3部の3−ヒ
ドロキシ−2−ナフトアニリドの混合液に注入し、カッ
プリング反応を行った後、次の構造式(10)を有する
モノアゾ化合物を単離させた。
【化11】 次に上記で得たモノアゾ化合物のペーストを150部の
エチレングリコールに溶解し、5部の水酸化ナトリウム
および8.5部の塩化第二鉄を加え、110〜120℃
で2時間攪拌し、金属化を行った後、常温まで冷却し、
析出した生成物を個別単離して得たウエットケーキを再
び水400部に分散させた。次に15部の28%アンモ
ニア水(5当量)を加え、1時間攪拌させて、生成物を
個別単離し、50〜60℃減圧乾燥して下記構造式
(2)で示される黒褐色微粉末の鉄錯体化合物を50部
作製した。
【化12】 次に上記鉄錯体化合物を用いて非磁性トナーを下記のよ
うに作製した。スチレン4000g、およびアクリル酸
n−ブチル1000gからなる重合性単量体にカーボン
ブラック(三菱化成工業社製 商品名:#40)400
g及び上記構造式で示される鉄錯体化合物200gを加
え混合し分散液を調製した。更にこの分散液に2,2′
−アゾビスイソブチロニトリル15gを溶解させ、超音
波分散機により30分間分散させた。一方、ポリビニル
アルコール(東京化成社製、重合度約2000、ケン化
度約80%)を水に対して1%、硫酸ナトリウムを水に
対して3%の水溶液となるよう調製し、水性媒質を調製
した。次に、上記分散液を100ml/分の流量、水性
媒質を400ml/分の流量で別々の経路により10分
間造粒機に供給した。造粒機は50mmの直径の回転部
を有するものを使用し、10000rpmの条件にて前
記分散液と水性媒質との混合液を撹拌した。そして、造
粒機を通過した混合液を、タービン型撹拌翼で300r
pmで撹拌しながら重合槽中に導き、8時間反応させ
た。その後、重合体粒子を遠心脱水機により分離し、更
に充分水洗した後乾燥させ、重合体粒子を得た。次に該
重合体粒子2000gに対し、流動性向上剤として疎水
性シリカ(ヘキスト社製 商品名:H−2000/4)
を8g添加し、ヘンシェルミキサーで2分間攪拌して平
均粒径10μmの球形の非磁性トナーを得た。
【0017】<実施例2>15.4部の4−ニトロ−2
−アミノフェノールを25.8部の濃塩酸および水90
部と共に攪拌した後、氷冷し0〜5℃とし、亜硝酸ナト
リウム6.9部を加え、同温で2時間攪拌してジアゾ化
物を得た。そして、このジアゾ化物を0〜5℃で水30
0部と水酸化ナトリウム10部および26.3部の3−
ヒドロキシ−2−ナフトアニリドの混合液に注入し、カ
ップリング反応を行った後、次の構造式(11)を有す
るモノアゾ化合物を単離させた。
【化13】 次に上記で得たモノアゾ化合物のペーストを150部の
エチレングリコールに溶解し、5部の水酸化ナトリウム
および8.5部の塩化第二鉄を加え、110〜120℃
で2時間攪拌し、金属化を行った後、常温まで冷却し、
析出した生成物を個別単離して得たウエットケーキを再
び水400部に分散させた。次に15部の28%アンモ
ニア水(5当量)を加え、1時間攪拌させて、生成物を
個別単離し、50〜60℃減圧乾燥して下記構造式
(3)で示される黒褐色微粉末の鉄錯体化合物を50部
得た。
【化14】 以下、実施例1の構造式(2)で示される鉄錯体化合物
の代わりに上記構造式(3)で示される鉄錯体化合物を
用いる他は、実施例1と同様にして非磁性トナーを作製
した。
【0018】<実施例3>18.8部の2−アミノフェ
ノール−4−スルホアミドを25.8部の濃塩酸および
水90部と共に攪拌した後、氷冷し0〜5℃とし、亜硝
酸ナトリウム6.9部を加え、同温で2時間攪拌してジ
アゾ化物を得た。そして、このジアゾ化物を0〜5℃で
水300部と水酸化ナトリウム10部および26.3部
の3−ヒドロキシ−2−ナフトアニリドの混合液に注入
し、カップリング反応を行った後、次の構造式(12)
を有するモノアゾ化合物を単離させた。
【化15】 次に上記で得たモノアゾ化合物のペーストを150部の
エチレングリコールに溶解し、5部の水酸化ナトリウム
および8.5部の塩化第二鉄を加え、110〜120℃
で2時間攪拌し、金属化を行った後、常温まで冷却し、
析出した生成物を個別単離して得たウエットケーキを再
び水400部に分散させた。次に15部の28%アンモ
ニア水(5当量)を加え、1時間攪拌させて、生成物を
個別単離し、50〜60℃減圧乾燥して下記構造式
(4)で示される黒褐色微粉末の鉄錯体化合物を49部
得た。
【化16】 以下、実施例1の構造式(2)で示される鉄錯体化合物
の代わりに上記構造式(4)で示される鉄錯体化合物を
用いる他は、実施例1と同様にして非磁性トナーを作製
した。
【0019】<実施例4>15.3部の3−アミノ−4
−ヒドロキシ安息香酸を25.8部の濃塩酸および水9
0部と共に攪拌した後、氷冷し0〜5℃とし、亜硝酸ナ
トリウム6.9部を加え、同温で2時間攪拌してジアゾ
化物を得た。そして、このジアゾ化物を0〜5℃で水3
00部と水酸化ナトリウム10部および26.3部の3
−ヒドロキシ−2−ナフトアニリドの混合液に注入し、
カップリング反応を行った後、次の構造式(13)を有
するモノアゾ化合物を単離させた。
【化17】 次に上記で得たモノアゾ化合物のペーストを150部の
エチレングリコールに溶解し、5部の水酸化ナトリウム
および8.5部の塩化第二鉄を加え、110〜120℃
で2時間攪拌し、金属化を行った後、常温まで冷却し、
析出した生成物を個別単離して得たウエットケーキを再
び水400部に分散させた。次に15部の28%アンモ
ニア水(5当量)を加え、1時間攪拌させて、生成物を
個別単離し、50〜60℃減圧乾燥して下記構造式
(5)で示される黒褐色微粉末の鉄錯体化合物を45部
得た。
【化18】 以下、実施例1の構造式(2)で示される鉄錯体化合物
の代わりに上記構造式(5)で示される鉄錯体化合物を
用いる他は、実施例1と同様にして非磁性トナーを作製
した。
【0020】<比較例1>実施例1において、鉄錯体化
合物を使用しない他は、実施例1と同様にして比較用の
重合体粒子からなる非磁性トナーを得た。
【0021】<比較例2>実施例1の鉄錯体化合物の代
りに酸性基を含有させたスチレン系ポリマーからなる電
荷制御剤(藤倉化成社製、商品名FCA−1001N)
200gを使用した他は実施例1と同様にして比較用の
重合体粒子からなる非磁性トナーを得た。
【0022】<比較例3>実施例1の鉄錯体化合物の代
りに下記構造式(14)で示される化合物を用いる他は
実施例1と同様にして比較用の重合体粒子からなる非磁
性トナーを得た。
【化19】
【0023】<比較例4>下記の配合で原料の混合、溶
融混練を行い、ついで粉砕分級して平均粒径10μmの
不定形の着色粒子を得た。 ・スチレン−アクリル共重合体樹脂 5000g (三洋化成工業社製 商品名:TB−1000) ・カーボンブラック 400g (三菱化成工業社製 商品名:#40) ・実施例1で得た構造式(2)の鉄錯体化合物 200g 次に該着色粒子2000gに対し、流動性向上剤として
疎水性シリカ(ヘキスト社製 商品名:H−2000/
4)を8g添加し、ヘンシェルミキサーで2分間攪拌し
て比較用の非磁性トナーを得た。
【0024】次に実施例1〜4ならびに比較例1〜4で
得た各非磁性トナーを図1で示した構成を有する市販の
非磁性一成分プリンター(リコー社製 商品名:LP1
060−SP3)を用いて10000枚までのプリント
テストをおこない、プリントの初期と10000枚目の
諸特性の結果を表1に示した。なお、表1において、摩
擦帯電量はブローオフ帯電量測定機(東芝ケミカル社
製)のファラデーゲージ部をリード線により現像ローラ
ーに接続し、現像ローラー上の非磁性トナーをホースに
フィルターを取り付けた吸引機で吸引し、吸引された後
に測定された帯電量を吸引されたトナー重量で除するこ
とで、トナー単位重量あたりの帯電量を求めた。また、
画像濃度は黒ベタ画像を反射濃度計(マクベス社製 商
品名:RD−914)で10点測定し、その平均値を評
価値とした。また、カブリは非磁性トナーを感光体ドラ
ム表面上に現像させた後、PPC用紙に転写される前に
感光体ドラム表面上の非画像部の非磁性トナー(カブ
リ)を透明粘着テープで剥離させ、該透明粘着テープを
PPC用紙にはりつけて反射濃度計(マクベス社製 商
品名:RD−914)で5点測定し、その平均値を評価
値とした。なお、汚れていない新しい透明粘着テープを
PPC用紙にはりつけて反射濃度計で測定した値は0.
10であった。また、PPC用紙は大昭和製紙社製のB
M用紙68(Y目)を用い、透明粘着テープは住友3M
社製の商品名:スコッチメンディングテープ810を用
いた。また、融着は現像ローラー及び層規制部材の中央
部のトナーの融着現象を200倍の顕微鏡で観察し、全
く融着していないものは○、融着が認められるものは×
とした。また、傷は感光体ドラム表面の中央部を200
倍の顕微鏡で観察し、全く傷のないものは○、傷が認め
られるものは×とした。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明かなように、本発明の非磁性一
成分現像方法は、画像濃度、カブリにおいて実用上全く
問題がない結果であった。また、10000枚プリント
後も感光体ドラム、現像ローラーに融着、傷の発生は認
められず、トナー飛散も少ない良好な結果が得られた。
これに対し、比較例1及び比較例3においてはトナー飛
散が多く100枚プリントして中止した。また、比較例
2及び比較例4においては10000枚プリント後の画
像濃度が低く、カブリも発生しており、融着及び傷の発
生も認められた。
【0027】
【発明の効果】本発明の非磁性一成分現像方法によれ
ば、非磁性トナーの製造に懸濁重合法を用いることによ
りトナー粒子が球形となるので現像ローラーや感光体ド
ラム等へのトナー融着と損傷の防止が可能となり、かつ
特定の帯電制御剤を用いることにより帯電性が良好とな
ることから、カブリ、トナー飛散が少なく、十分な画像
濃度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実施するための接触型の非磁
性一成分現像装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 ホッパー 3 非磁性トナー 4 層規制部材 5 現像ローラー 6 トナー供給ロール 7 攪拌機
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 507 L (72)発明者 前田 昌宏 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ローラーに非磁性トナーを供給し、
    層規制部材により該非磁性トナーの薄層を現像ローラー
    の表面に形成するとともに電荷を与え、静電潜像を保持
    する感光体ドラムに接触させて静電潜像を現像し、つい
    で転写材に転写を行う接触型の非磁性一成分現像方法で
    あって、前記非磁性トナーが、少なくとも重合性単量
    体、着色剤及び下記一般式(1)で示される鉄錯体化合
    物を含有する懸濁重合法により製造された非磁性トナー
    であることを特徴とする非磁性一成分現像方法。 【化1】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0869398A2 (en) * 1997-04-04 1998-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Toner for developing electrostatic images and process for production thereof
WO1999042906A1 (en) * 1998-02-18 1999-08-26 Avecia Limited Compounds, composition and use
US5976755A (en) * 1997-04-30 1999-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Image forming method featuring a residual charge control property resulting from a selected toner formulation
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JP2011128638A (ja) * 2011-01-24 2011-06-30 Orient Chemical Industries Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びそれを用いた画像形成方法

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