JPH0728066A - 強誘電性液晶素子 - Google Patents
強誘電性液晶素子Info
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- JPH0728066A JPH0728066A JP19202593A JP19202593A JPH0728066A JP H0728066 A JPH0728066 A JP H0728066A JP 19202593 A JP19202593 A JP 19202593A JP 19202593 A JP19202593 A JP 19202593A JP H0728066 A JPH0728066 A JP H0728066A
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- liquid crystal
- ferroelectric liquid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強誘電性液晶素子において10°以上のプレ
チルト角を有する強誘電性液晶を用いた場合でも均一な
液晶配向を得る。 【構成】 強誘電性液晶の配向制御層と液晶との界面
に、 幅 5〜100nm 高低差 5〜100nm 密度 1×105〜1011個/mm2 の凹凸形状を、塗布型絶縁膜中に微粒子を混入すること
により形成した。 【効果】 配向制御膜の液晶界面においてスメクチック
層構造内の液晶分子の配列に見られた歪を弾性エネルギ
ー的に緩和することができ、均一な液晶分子配向が得ら
れることにより、よりよいコントラスト比を持った画像
表示が可能となる。
チルト角を有する強誘電性液晶を用いた場合でも均一な
液晶配向を得る。 【構成】 強誘電性液晶の配向制御層と液晶との界面
に、 幅 5〜100nm 高低差 5〜100nm 密度 1×105〜1011個/mm2 の凹凸形状を、塗布型絶縁膜中に微粒子を混入すること
により形成した。 【効果】 配向制御膜の液晶界面においてスメクチック
層構造内の液晶分子の配列に見られた歪を弾性エネルギ
ー的に緩和することができ、均一な液晶分子配向が得ら
れることにより、よりよいコントラスト比を持った画像
表示が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電性液晶の使用に適
したセル構造を有する液晶表示素子に関するものであ
る。
したセル構造を有する液晶表示素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶分子の屈折率異方性を利用
して偏向素子との組み合わせにより透過光線を制御する
型の表示素子がクラーク(Clark)およびラガーウ
ォル(Lagerwall)により提案されている(特
開昭56−107216号公報、米国特許第43679
24号明細書等)。この強誘電性液晶は、一般に特定の
温度域において、カイラルスメクチックC層(SmC
*)またはH層(SmH*)を有し、この状態におい
て、加えられる電界に応答して第1の光学的安定状態と
第2の光学的安定状態のいずれかを取り、かつ電界の印
加のないときはその状態を維持する性質、すなわち双安
定性を有し、また電界の変化に対する応答も速やかであ
り、高速ならびに記憶型の表示素子としての広い利用が
期待されている。
して偏向素子との組み合わせにより透過光線を制御する
型の表示素子がクラーク(Clark)およびラガーウ
ォル(Lagerwall)により提案されている(特
開昭56−107216号公報、米国特許第43679
24号明細書等)。この強誘電性液晶は、一般に特定の
温度域において、カイラルスメクチックC層(SmC
*)またはH層(SmH*)を有し、この状態におい
て、加えられる電界に応答して第1の光学的安定状態と
第2の光学的安定状態のいずれかを取り、かつ電界の印
加のないときはその状態を維持する性質、すなわち双安
定性を有し、また電界の変化に対する応答も速やかであ
り、高速ならびに記憶型の表示素子としての広い利用が
期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記強
誘電性液晶素子において、挾持された強誘電性液晶分子
が配向制御膜との界面において10°以上のプレチルト
角を有する場合、該強誘電性液晶分子全体の配向の均一
性が劣化し、その結果画像のコントラスト比が減少する
問題がみられた。
誘電性液晶素子において、挾持された強誘電性液晶分子
が配向制御膜との界面において10°以上のプレチルト
角を有する場合、該強誘電性液晶分子全体の配向の均一
性が劣化し、その結果画像のコントラスト比が減少する
問題がみられた。
【0004】実際、本発明者らの研究においても、プレ
チルト角αが大きくなるにしたがって配向の均一性が損
なわれ、写真1にあげる波状の配向不均一;“wavy
defect”が顕著になることが認められた(この
試料のプレチルト角は19°)。この配向状態はプレチ
ルト角が10°以上の場合、特に顕著に認められ、欠陥
からの漏れ光のためコントラストの低下を招く。また、
本発明者らの実験によれば、この欠陥はスメクチック層
構造が形成されるCh−SmA層転移直下の温度で発生
しており、スメクチック層構造の歪みがこの欠陥の原因
であると推察される。このスメクチック層構造の歪み
は、プレチルト角とSmA層構造のミスマッチから生じ
ていると考えられる。つまり、SmA層構造はブックシ
ェルフ構造を取るのが最も安定な状態であるが、配向膜
界面に形成されたプレチルト角のため層構造は、ベンド
もしくはシェブロン構造となる。この場合、図2のよう
に層法線と液晶分子の長軸方向が一致せずバルクの層間
隔よりも配向膜界面の層間隔が長くなってしまい欠陥が
生じざるをえない。これに対し本発明の効果はこのバル
クと界面の層間隔の差を界面表面形状で補うものと考え
られる。しかし、配向膜表面の凹凸が大きすぎ、密度が
濃すぎる場合にも配向の均一性が疎外されることもあ
る。
チルト角αが大きくなるにしたがって配向の均一性が損
なわれ、写真1にあげる波状の配向不均一;“wavy
defect”が顕著になることが認められた(この
試料のプレチルト角は19°)。この配向状態はプレチ
ルト角が10°以上の場合、特に顕著に認められ、欠陥
からの漏れ光のためコントラストの低下を招く。また、
本発明者らの実験によれば、この欠陥はスメクチック層
構造が形成されるCh−SmA層転移直下の温度で発生
しており、スメクチック層構造の歪みがこの欠陥の原因
であると推察される。このスメクチック層構造の歪み
は、プレチルト角とSmA層構造のミスマッチから生じ
ていると考えられる。つまり、SmA層構造はブックシ
ェルフ構造を取るのが最も安定な状態であるが、配向膜
界面に形成されたプレチルト角のため層構造は、ベンド
もしくはシェブロン構造となる。この場合、図2のよう
に層法線と液晶分子の長軸方向が一致せずバルクの層間
隔よりも配向膜界面の層間隔が長くなってしまい欠陥が
生じざるをえない。これに対し本発明の効果はこのバル
クと界面の層間隔の差を界面表面形状で補うものと考え
られる。しかし、配向膜表面の凹凸が大きすぎ、密度が
濃すぎる場合にも配向の均一性が疎外されることもあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は上記
課題を鑑みなされたものであり表面上に電極、絶縁膜、
および液晶の配向を制御すべく一軸性配向処理を施した
配向制御膜を設けた一対の基板を、前記一軸性配向処理
の方向が略平行になるように対向配置し、該対向基板間
に強誘電性液晶を挾持した強誘電性液晶素子において、
該強誘電性液晶と配向制御膜との界面に 幅 5〜100nm 高低差 5〜100nm 密度 1×105〜1011個/mm2 なる凹凸を形成しせめたことにより、スメクチック層構
造内の分子配列のひずみを、弾性エネルギー的に緩和す
ることを特徴とした強誘電性液晶素子である。また、該
凹凸構造の形成方法としては微粒子を塗布型絶縁膜に混
入させることにより行う。
課題を鑑みなされたものであり表面上に電極、絶縁膜、
および液晶の配向を制御すべく一軸性配向処理を施した
配向制御膜を設けた一対の基板を、前記一軸性配向処理
の方向が略平行になるように対向配置し、該対向基板間
に強誘電性液晶を挾持した強誘電性液晶素子において、
該強誘電性液晶と配向制御膜との界面に 幅 5〜100nm 高低差 5〜100nm 密度 1×105〜1011個/mm2 なる凹凸を形成しせめたことにより、スメクチック層構
造内の分子配列のひずみを、弾性エネルギー的に緩和す
ることを特徴とした強誘電性液晶素子である。また、該
凹凸構造の形成方法としては微粒子を塗布型絶縁膜に混
入させることにより行う。
【0006】このような構造を素子に具備せしめたこと
によって、10°以上のプレチルト角を有する液晶を用
いた場合でも、配向の均一性が確保され、画像表示にお
いて良好なコントラスト比を得ることができる。
によって、10°以上のプレチルト角を有する液晶を用
いた場合でも、配向の均一性が確保され、画像表示にお
いて良好なコントラスト比を得ることができる。
【0007】以下、図面を用いて、本発明を詳しく説明
する。
する。
【0008】図1は本発明の強誘電性液晶素子の一例を
模式的に示す断面図である。図1に示すように、この液
晶素子は一対の平行に配置した上基板11a及び下基板
11bと、それぞれの基板に配置した、例えば厚さが約
40〜300nmの透明電極12aと12bを備えてい
る。上基板11aと下基板11bとの間には強誘電性液
晶、好ましくは少なくとも2つの安定状態を持つ強誘電
性液晶15が配置されている。透明電極12a及び12
bには例えば厚さが10〜300nmの絶縁膜13a及
び13bが形成されている。本発明では、塗布、焼成タ
イプの絶縁膜を少なくとも一層形成し、またスパッタ膜
との複層構造でもよい。14a及び14bは配向制御膜
であり、5〜100nmの膜厚で形成される。この配向
制御膜表面に安定な凹凸形状を形成するために、微粒子
を混入させた塗布型絶縁膜を用いる。
模式的に示す断面図である。図1に示すように、この液
晶素子は一対の平行に配置した上基板11a及び下基板
11bと、それぞれの基板に配置した、例えば厚さが約
40〜300nmの透明電極12aと12bを備えてい
る。上基板11aと下基板11bとの間には強誘電性液
晶、好ましくは少なくとも2つの安定状態を持つ強誘電
性液晶15が配置されている。透明電極12a及び12
bには例えば厚さが10〜300nmの絶縁膜13a及
び13bが形成されている。本発明では、塗布、焼成タ
イプの絶縁膜を少なくとも一層形成し、またスパッタ膜
との複層構造でもよい。14a及び14bは配向制御膜
であり、5〜100nmの膜厚で形成される。この配向
制御膜表面に安定な凹凸形状を形成するために、微粒子
を混入させた塗布型絶縁膜を用いる。
【0009】なお、これまでの本発明者らから、ディン
プルやビーズにより、素子の液晶と配向制御膜との界面
に凹凸が形成し、駆動時の液晶の移動を軽減する効果を
与える出願がなされているが(例えば特願平4−184
30、特願平4−31358、特願平4−32860、
特願平4−36961)、これらの凹凸構造に関する限
定は本発明とは異なり、しかも本願の主たる効果である
配向の均一化という点でも主旨が大きく異なっている。
プルやビーズにより、素子の液晶と配向制御膜との界面
に凹凸が形成し、駆動時の液晶の移動を軽減する効果を
与える出願がなされているが(例えば特願平4−184
30、特願平4−31358、特願平4−32860、
特願平4−36961)、これらの凹凸構造に関する限
定は本発明とは異なり、しかも本願の主たる効果である
配向の均一化という点でも主旨が大きく異なっている。
【0010】なお、本発明では、強誘電性液晶としてカ
イラルスメクチック相状態のものを用いることができ、
具体的には、カイラルスメクチックC相(SmC*)、
H相(SmH*)、I相(SmI*)、K相(SmK
*)やG相(SmG*)の液晶を用いることができる。
イラルスメクチック相状態のものを用いることができ、
具体的には、カイラルスメクチックC相(SmC*)、
H相(SmH*)、I相(SmI*)、K相(SmK
*)やG相(SmG*)の液晶を用いることができる。
【0011】特に好ましい液晶としては、これより高温
側でコレステリック相を示すものを用いることができ、
例えば下述の相転移温度及び物性値を示すピリミジン系
混合液晶を用いることができる。
側でコレステリック相を示すものを用いることができ、
例えば下述の相転移温度及び物性値を示すピリミジン系
混合液晶を用いることができる。
【0012】 ピリミジン系液晶A −3℃ 57 79 85 Cryst → SmC* → SmA → Ch → Iso チルト角 Θ=14°(30℃) 層の傾斜角 δ=11°(30℃) 見かけのチルト角 θ=11°(30℃)
【0013】(プレチルト角αの測定)Jpn.J.A
ppl.Phys.Vo.119(1980)No.1
0.Short Notes 2013に記載されてい
る方法(クリスタルローテーション法)に従って求め
た。なお、測定用のセルは上下界面での液晶の傾きが平
行かつ同一方向になるように2枚の基板を張り合わせて
作成した。またプレチルト角測定用の液晶としては、チ
ッソ社製強誘電性液晶CS−1014に以下の構造式で
示される化合物を重量比で20%混合したものを標準液
晶として封入し測定を行った。
ppl.Phys.Vo.119(1980)No.1
0.Short Notes 2013に記載されてい
る方法(クリスタルローテーション法)に従って求め
た。なお、測定用のセルは上下界面での液晶の傾きが平
行かつ同一方向になるように2枚の基板を張り合わせて
作成した。またプレチルト角測定用の液晶としては、チ
ッソ社製強誘電性液晶CS−1014に以下の構造式で
示される化合物を重量比で20%混合したものを標準液
晶として封入し測定を行った。
【0014】
【外1】 なお、この混合した液晶組成物は、10〜55℃でSm
A相を示す。
A相を示す。
【0015】測定法は、液晶セルを上下基板に垂直かつ
配向処理軸を含む面で回転させながら、回転軸と45°
の角度をなす偏向面を持つヘリウム・ネオンレーザー光
を回転軸に垂直な方向から照射して、その反対側で入射
偏向面と平行な透過軸を持つ偏向板を通してホトダイオ
ードで透過光強度を測定した。
配向処理軸を含む面で回転させながら、回転軸と45°
の角度をなす偏向面を持つヘリウム・ネオンレーザー光
を回転軸に垂直な方向から照射して、その反対側で入射
偏向面と平行な透過軸を持つ偏向板を通してホトダイオ
ードで透過光強度を測定した。
【0016】干渉によってできた透過光強度の双曲線群
の中心となる角と液晶セルに垂直な線とのなす角をφx
とし、下式で代入してプレチルト角αを求めた。
の中心となる角と液晶セルに垂直な線とのなす角をφx
とし、下式で代入してプレチルト角αを求めた。
【0017】
【外2】
【0018】(コントラストの測定)液晶を一対の90
°クロスニコル偏向子の間に挟んで液晶分子がスイッチ
ングするに十分大きなパルスを印加してから90°クロ
スニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の透
過率を光電子増倍管(以下ホトマル)により測定する。
続いて逆極性のパルスを印加し、この時の透過率(明状
態)を同様の方法で測定する。なお、透過率0%は光を
遮断した状態でのホトマルの出力、100%はダイレク
トに光を検知したときのホトマルの出力である。
°クロスニコル偏向子の間に挟んで液晶分子がスイッチ
ングするに十分大きなパルスを印加してから90°クロ
スニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の透
過率を光電子増倍管(以下ホトマル)により測定する。
続いて逆極性のパルスを印加し、この時の透過率(明状
態)を同様の方法で測定する。なお、透過率0%は光を
遮断した状態でのホトマルの出力、100%はダイレク
トに光を検知したときのホトマルの出力である。
【0019】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
【0020】(実施例1)約150nm厚のITO膜が
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒子径
50nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTiSi
=1:1の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%の
溶液を5μmの粗さの展色板を用いて印刷を行った。1
00℃約10分の仮焼成後uv照射を行い、その後30
0℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は
20nmであった。この基板上に日立化成社製のLQ1
802のNMP/nBC=1/1の1.5重量%溶液を
2000rpm、20秒でスピンコートにて成膜後約1
時間、270℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚
は20nmであった。このようにして形成された塗布膜
に、ナイロン植毛布による一方向ラビング処理を行っ
た。この配向制御膜表面の基板法線方向から85°の角
度からのSEM写真が図5である。このSEM写真、及
びAFMによる測定から配向膜表面の凹凸の幅は5〜1
50nm、密度は約108個/mm2、高低差は10〜2
5nmであった。
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒子径
50nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTiSi
=1:1の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%の
溶液を5μmの粗さの展色板を用いて印刷を行った。1
00℃約10分の仮焼成後uv照射を行い、その後30
0℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は
20nmであった。この基板上に日立化成社製のLQ1
802のNMP/nBC=1/1の1.5重量%溶液を
2000rpm、20秒でスピンコートにて成膜後約1
時間、270℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚
は20nmであった。このようにして形成された塗布膜
に、ナイロン植毛布による一方向ラビング処理を行っ
た。この配向制御膜表面の基板法線方向から85°の角
度からのSEM写真が図5である。このSEM写真、及
びAFMによる測定から配向膜表面の凹凸の幅は5〜1
50nm、密度は約108個/mm2、高低差は10〜2
5nmであった。
【0021】その後、平均粒径1.5μmのアルミナビ
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約19°であ
った。
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約19°であ
った。
【0022】このセルに、ピリミジン系液晶を主成分と
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この配向状態を写真2に示す。この液晶セルを一対の9
0°クロスニコル偏向子の間に挟んで50μSの30V
パルスを印加してから90°クロスニコルを消光位(最
暗状態)にセットし、この時の透過率をホトマルにより
測定し、続いて50μSの−30Vパルスを印加し、こ
の時の透過率(明状態)を同様の方法で測定したとこ
ろ、チルト角θaは約11°であり、最暗状態時の透過
率は0.8%で、明状態時の透過率が32%であり、コ
ントラスト比は40:1であった。
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この配向状態を写真2に示す。この液晶セルを一対の9
0°クロスニコル偏向子の間に挟んで50μSの30V
パルスを印加してから90°クロスニコルを消光位(最
暗状態)にセットし、この時の透過率をホトマルにより
測定し、続いて50μSの−30Vパルスを印加し、こ
の時の透過率(明状態)を同様の方法で測定したとこ
ろ、チルト角θaは約11°であり、最暗状態時の透過
率は0.8%で、明状態時の透過率が32%であり、コ
ントラスト比は40:1であった。
【0023】(実施例2)約150nm厚のITO膜が
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にTaOxのスパッタ膜を90nmの厚さで形成
し、その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒
子径45nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTi
Si=8:2の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量
%の溶液を16μmの粗さの展色板を用いて印刷を行っ
た。100℃約10分の仮焼成後uv照射を行い、その
後300℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の
膜厚は20nmであった。この基板上に下記構造式で示
されるポリアミドのNMP/nBC=2/1の2.0重
量%溶液をスピンコートにて成膜後、約1時間、220
℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は25nmで
あった。
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にTaOxのスパッタ膜を90nmの厚さで形成
し、その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒
子径45nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTi
Si=8:2の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量
%の溶液を16μmの粗さの展色板を用いて印刷を行っ
た。100℃約10分の仮焼成後uv照射を行い、その
後300℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の
膜厚は20nmであった。この基板上に下記構造式で示
されるポリアミドのNMP/nBC=2/1の2.0重
量%溶液をスピンコートにて成膜後、約1時間、220
℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は25nmで
あった。
【0024】
【外3】 このようにして形成された塗布膜に、ナイロン植毛布に
よる一方向ラビング処理を行った。
よる一方向ラビング処理を行った。
【0025】その後、平均粒径1.5μmのアルミナビ
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約23°であ
った。この時の配向膜表面の凹凸の幅は5〜10nm、
密度は約107個/mm2、またAFMによる測定から高
低差は5〜10nmであった。
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約23°であ
った。この時の配向膜表面の凹凸の幅は5〜10nm、
密度は約107個/mm2、またAFMによる測定から高
低差は5〜10nmであった。
【0026】このセルに、ピリミジン系液晶を主成分と
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.0%で、明状態時の透過
率が31%であり、コントラスト比は31:1であっ
た。
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.0%で、明状態時の透過
率が31%であり、コントラスト比は31:1であっ
た。
【0027】(比較例1)約150nm厚のITO膜が
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にTiSi=1:1の比
率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%の溶液を5μm
の粗さの展色板を用いて印刷を行った。100℃約10
分の仮焼成後uv照射を行い、その後300℃で約1時
間加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は20nmであ
った。この基板上に日立化成社製のLQ1802のNM
P/nBC=1/1の1.5重量%溶液を2000rp
m、20秒でスピンコートにて成膜後約1時間、270
℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は20nmで
あった。このようにして形成された塗布膜に、ナイロン
植毛布による一方向ラビング処理を行った。この配向制
御膜表面の基板法線方向から85°の角度からのSEM
写真が図6である。これから、配向膜表面には凹凸がな
いことが分かる。
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にTiSi=1:1の比
率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%の溶液を5μm
の粗さの展色板を用いて印刷を行った。100℃約10
分の仮焼成後uv照射を行い、その後300℃で約1時
間加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は20nmであ
った。この基板上に日立化成社製のLQ1802のNM
P/nBC=1/1の1.5重量%溶液を2000rp
m、20秒でスピンコートにて成膜後約1時間、270
℃で加熱焼成処理を施した。この時の膜厚は20nmで
あった。このようにして形成された塗布膜に、ナイロン
植毛布による一方向ラビング処理を行った。この配向制
御膜表面の基板法線方向から85°の角度からのSEM
写真が図6である。これから、配向膜表面には凹凸がな
いことが分かる。
【0028】その後、平均粒径1.5μmのアルミナビ
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約19°であ
った。
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約19°であ
った。
【0029】このセルに、ピリミジン系液晶を主成分と
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この配向状態を写真1に示す。この液晶セルを一対の9
0°クロスニコル偏向子の間に挟んで50μSの30V
パルスを印加してから90°クロスニコルを消光位(最
暗状態)にセットし、この時の透過率をホトマルチプレ
ターにより測定し、続いて50μSの−30Vパルスを
印加し、この時の透過率(明状態)を同様の方法で測定
したところ、チルト角θaは約11°であり、最暗状態
時の透過率は1.3%で、明状態時の透過率が30%で
あり、コントラスト比は23:1であった。
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この配向状態を写真1に示す。この液晶セルを一対の9
0°クロスニコル偏向子の間に挟んで50μSの30V
パルスを印加してから90°クロスニコルを消光位(最
暗状態)にセットし、この時の透過率をホトマルチプレ
ターにより測定し、続いて50μSの−30Vパルスを
印加し、この時の透過率(明状態)を同様の方法で測定
したところ、チルト角θaは約11°であり、最暗状態
時の透過率は1.3%で、明状態時の透過率が30%で
あり、コントラスト比は23:1であった。
【0030】(比較例2)約150nm厚のITO膜が
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にTaOxのスパッタ膜を90nmの厚さで形成
し、その上にTiSi=8:2の比率よりなる成分の絶
縁膜の6.0重量%の溶液を16μmの粗さの展色板を
用いて印刷を行った。100℃約10分の仮焼成後紫外
線照射を行い、その後300℃で約1時間加熱焼成処理
を施した。この時の膜厚は90nmであった。この基板
上に下記構造式で示されるポリアミドのNMP/nBC
=2/1の2.0重量%溶液をスピンコートにて成膜
後、約1時間、220℃で加熱焼成処理を行った。この
時の膜厚は25nmであった。
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にTaOxのスパッタ膜を90nmの厚さで形成
し、その上にTiSi=8:2の比率よりなる成分の絶
縁膜の6.0重量%の溶液を16μmの粗さの展色板を
用いて印刷を行った。100℃約10分の仮焼成後紫外
線照射を行い、その後300℃で約1時間加熱焼成処理
を施した。この時の膜厚は90nmであった。この基板
上に下記構造式で示されるポリアミドのNMP/nBC
=2/1の2.0重量%溶液をスピンコートにて成膜
後、約1時間、220℃で加熱焼成処理を行った。この
時の膜厚は25nmであった。
【0031】
【外4】 このようにして形成された塗布膜に、ナイロン植毛布に
よる一方向ラビング処理を行った。
よる一方向ラビング処理を行った。
【0032】その後、平均粒径1.5μmのアルミナビ
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約23°であ
った。この時の配向膜表面の凹凸はなかった。
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約23°であ
った。この時の配向膜表面の凹凸はなかった。
【0033】このセルに、ピリミジン系液晶を主成分と
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.5%で、明状態時の透過
率が30%であり、コントラスト比は20:1であっ
た。
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.5%で、明状態時の透過
率が30%であり、コントラスト比は20:1であっ
た。
【0034】(比較例3)約150nm厚のITO膜が
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒子径
150nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTiS
i=1:1の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%
の溶液を5μmの粗さの展色板を用いて印刷を行った。
100℃約10分の仮焼成後紫外線照射を行い、その後
300℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の膜
厚は20nmであった。この基板上に日立化成社製のL
Q1802のNMP/nBC=1/1の1.5重量%溶
液を2000rpm、20秒でスピンコートにて成膜後
約1時間、270℃で加熱焼成処理を施した。この時の
膜厚は20nmであった。このようにして形成された塗
布膜に、ナイロン植毛布による一方向ラビング処理を行
った。この配向膜表面の凹凸の幅は50〜100nm、
密度は約108個/mm2、高低差は100〜110nm
であった。
設けられている1.1mm厚のガラス板を2枚用意し、
その上にそれぞれのガラス板上にあらかじめ平均粒子径
150nmのシリカよりなる微粒子を分散させたTiS
i=1:1の比率よりなる成分の絶縁膜の6.0重量%
の溶液を5μmの粗さの展色板を用いて印刷を行った。
100℃約10分の仮焼成後紫外線照射を行い、その後
300℃で約1時間加熱焼成処理を施した。この時の膜
厚は20nmであった。この基板上に日立化成社製のL
Q1802のNMP/nBC=1/1の1.5重量%溶
液を2000rpm、20秒でスピンコートにて成膜後
約1時間、270℃で加熱焼成処理を施した。この時の
膜厚は20nmであった。このようにして形成された塗
布膜に、ナイロン植毛布による一方向ラビング処理を行
った。この配向膜表面の凹凸の幅は50〜100nm、
密度は約108個/mm2、高低差は100〜110nm
であった。
【0035】その後、平均粒径1.5μmのアルミナビ
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約18°であ
った。
ーズを一方の基板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行でかつ同一方向となるように2枚の
ガラス基板を重ね合わせてセルを作成した。また、全く
同一の処理を施した基板を20μmのギャップを保って
ラビング方向が互いに平行でかつ逆方向になるように重
ね合わせてプレチルト角測定用のセルを作成し、クリス
タルローテーション法で測定したところ、約18°であ
った。
【0036】このセルに、ピリミジン系液晶を主成分と
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.2%で、明状態時の透過
率が33%であり、コントラスト比は27.5:1であ
った。
する混合液晶Aを等方相下で真空注入してから0.5℃
/minで室温まで徐冷することによって配向させた。
この液晶セルを一対の90°クロスニコル偏向子の間に
挟んで50μSの30Vパルスを印加してから90°ク
ロスニコルを消光位(最暗状態)にセットし、この時の
透過率をホトマルにより測定し、続いて50μSの−3
0Vパルスを印加し、この時の透過率(明状態)を同様
の方法で測定したところ、チルト角θaは約11°であ
り、最暗状態時の透過率は1.2%で、明状態時の透過
率が33%であり、コントラスト比は27.5:1であ
った。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、強誘電性液晶素子に
おける配向制御膜の液晶との界面に凹凸を設けることに
よって、特に10°以上のプレチルト角を有する強誘電
性液晶において問題となっていたスメクチック層構造内
の液晶分子の配列にみられたゆがみを緩和することがで
き、均一な強誘電性液晶の配向を有した良好なコントラ
スト比が得られる。
おける配向制御膜の液晶との界面に凹凸を設けることに
よって、特に10°以上のプレチルト角を有する強誘電
性液晶において問題となっていたスメクチック層構造内
の液晶分子の配列にみられたゆがみを緩和することがで
き、均一な強誘電性液晶の配向を有した良好なコントラ
スト比が得られる。
【図1】本発明の液晶素子の一例を示す模式図である。
【図2】(a)SmA相における強誘電性液晶の呈する
層構造を示す模式図である。 (b)従来の液晶素子における配向制御膜界面における
強誘電性液晶分子の配列を示す模式図である。
層構造を示す模式図である。 (b)従来の液晶素子における配向制御膜界面における
強誘電性液晶分子の配列を示す模式図である。
【図3】従来の液晶素子の配向状態を示すSEM写真で
ある。
ある。
【図4】本発明の液晶素子の配向状態を示すSEM写真
である。
である。
【図5】本発明の液晶素子の配向制御膜表面状態を示す
SEM写真である。
SEM写真である。
【図6】従来の液晶素子の配向制御膜表面状態を示すS
EM写真である。
EM写真である。
11a,11b 基板 12a 走査電極 12b 信号電極 13a,13b 絶縁層 14a,14b 配向制御層 15 液晶 16 スペーサー 17 ビーズスペーサー 18 接着剤 19 凹凸用微粒子 21 SmA層構造 22 液晶分子 23 配向制御膜
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の対向する基板によって液晶が挾持
され、該対向基板の液晶との界面には、一軸性配向処理
を施した液晶配向制御膜が具備され、かつ該配向制御膜
の一軸性配向処理方向が互いに略平行であるように前記
基板が配置されている強誘電性液晶素子において、 (1)前記強誘電性液晶が10°以上のプレチルト角を
有し、 (2)配向制御膜界面において生じる層構造内の強誘電
性液晶素子配列のひずみを弾性エネルギー的に緩和する
構造を有することを特徴とする強誘電性液晶素子。 - 【請求項2】 前記ひずみ緩和構造として、前記配向制
御膜表面に 幅 5〜100nm 高低差 5〜100nm 密度 1×105〜1011個/mm2 の凹凸形状を有する事を特徴とする請求項1記載の強誘
電性液晶素子。 - 【請求項3】 前記凹凸の形成法が、微粒子を塗布型絶
縁膜に混入させることにより形成されることを特徴とす
る請求項1記載の強誘電性液晶素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19202593A JPH0728066A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 強誘電性液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19202593A JPH0728066A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 強誘電性液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728066A true JPH0728066A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=16284350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19202593A Withdrawn JPH0728066A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 強誘電性液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728066A (ja) |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP19202593A patent/JPH0728066A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |