JPH07279985A - 可とう歯車継手 - Google Patents
可とう歯車継手Info
- Publication number
- JPH07279985A JPH07279985A JP6065953A JP6595394A JPH07279985A JP H07279985 A JPH07279985 A JP H07279985A JP 6065953 A JP6065953 A JP 6065953A JP 6595394 A JP6595394 A JP 6595394A JP H07279985 A JPH07279985 A JP H07279985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion
- seal member
- gear
- fixed
- external gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/18—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts the coupling parts (1) having slidably-interengaging teeth
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/18—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts the coupling parts (1) having slidably-interengaging teeth
- F16D3/185—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts the coupling parts (1) having slidably-interengaging teeth radial teeth connecting concentric inner and outer coupling parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/84—Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor
- F16D3/843—Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers
- F16D3/848—Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers allowing relative movement of joint parts due to sliding between parts of the cover
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール部材の過大な変形を防止し、塵埃の侵
入を防止する。 【構成】 ピニオン7の凹部7b内に固着したシール部
材9の当接部9bを所定の圧力で凹部7b内の端カバー
8の周方向に当接させる。これによって、シール部材9
の当接部9bが端カバー8と当接する位置が内歯歯車3
aと外歯歯車7aとが噛み合った位置に近づくので、回
転軸1間にたわみが生じた状態でのシール部材9の変形
量が小さくなる。したがって、シール部材9の寿命が延
びるとともに、当接部9bと端カバー8との当接状態が
良好に維持されるので、塵埃の侵入を防止できる。
入を防止する。 【構成】 ピニオン7の凹部7b内に固着したシール部
材9の当接部9bを所定の圧力で凹部7b内の端カバー
8の周方向に当接させる。これによって、シール部材9
の当接部9bが端カバー8と当接する位置が内歯歯車3
aと外歯歯車7aとが噛み合った位置に近づくので、回
転軸1間にたわみが生じた状態でのシール部材9の変形
量が小さくなる。したがって、シール部材9の寿命が延
びるとともに、当接部9bと端カバー8との当接状態が
良好に維持されるので、塵埃の侵入を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道車両の駆動用電
動機と減速用歯車装置との間を連結する可とう歯車継手
に関するものである。
動機と減速用歯車装置との間を連結する可とう歯車継手
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の駆動用電動機は台車枠に配置
され、減速用歯車装置が車軸に配置されている。したが
って、走行中に車体の動揺によって電動機の出力軸と歯
車装置のピニオン軸の軸線がずれて、たわみが生じる。
このように変位した状態においても両軸間の動力の授受
を円滑に行う必要があるので、電動機と歯車装置との間
を可とう歯車継手で連結している。
され、減速用歯車装置が車軸に配置されている。したが
って、走行中に車体の動揺によって電動機の出力軸と歯
車装置のピニオン軸の軸線がずれて、たわみが生じる。
このように変位した状態においても両軸間の動力の授受
を円滑に行う必要があるので、電動機と歯車装置との間
を可とう歯車継手で連結している。
【0003】図11は、例えば実公昭35−13707
号公報に記載された従来の可とう歯車継手の一部破断し
た正面図である。図11において、1は回転軸で、例え
ば一方が駆動用電動機の出力軸で、他方が減速用歯車装
置への入力軸である。2は回転軸1に固着されクラウニ
ングが施された外歯歯車2aが形成されたピニオンで、
後述のスリーブ3の外方に向かって開口した凹部2bが
設けられている。3は相互間がボルト等で固着されたス
リーブで、ピニオン2の歯2aと噛み合う内歯歯車3a
を有する。なお、スリーブ3内の両歯車2a、3aが噛
み合う周辺にグリースが充填されている。4は一端がス
リーブ3に固着され他端がピニオン2の凹部2b内にピ
ニオン2と所定の間隔をあけて配置された端カバーで、
スリーブ3内のグリースが飛散するのを防止し、塵埃の
侵入を防止する。5は回転軸1に固着された弾性を有す
る輪状のシール部材で、端カバー4に圧接されてピニオ
ン2と端カバー4との隙間から塵埃が侵入するのを防止
する。
号公報に記載された従来の可とう歯車継手の一部破断し
た正面図である。図11において、1は回転軸で、例え
ば一方が駆動用電動機の出力軸で、他方が減速用歯車装
置への入力軸である。2は回転軸1に固着されクラウニ
ングが施された外歯歯車2aが形成されたピニオンで、
後述のスリーブ3の外方に向かって開口した凹部2bが
設けられている。3は相互間がボルト等で固着されたス
リーブで、ピニオン2の歯2aと噛み合う内歯歯車3a
を有する。なお、スリーブ3内の両歯車2a、3aが噛
み合う周辺にグリースが充填されている。4は一端がス
リーブ3に固着され他端がピニオン2の凹部2b内にピ
ニオン2と所定の間隔をあけて配置された端カバーで、
スリーブ3内のグリースが飛散するのを防止し、塵埃の
侵入を防止する。5は回転軸1に固着された弾性を有す
る輪状のシール部材で、端カバー4に圧接されてピニオ
ン2と端カバー4との隙間から塵埃が侵入するのを防止
する。
【0004】以上のように構成されているので、走行中
に車体が動揺して電動機の出力軸と歯車装置の入力軸と
の軸線がずれてたわみが生じても、ピニオン2の外歯歯
車2aがクラウニングされているため、一方の回転軸1
から他方の回転軸1への円滑な駆動力の伝達ができる。
また、両回転軸1が軸心方向に移動した場合にも、スリ
ーブ3内の内歯歯車3aの溝に沿ってピニオン2の外歯
歯車2aが自由に移動する。
に車体が動揺して電動機の出力軸と歯車装置の入力軸と
の軸線がずれてたわみが生じても、ピニオン2の外歯歯
車2aがクラウニングされているため、一方の回転軸1
から他方の回転軸1への円滑な駆動力の伝達ができる。
また、両回転軸1が軸心方向に移動した場合にも、スリ
ーブ3内の内歯歯車3aの溝に沿ってピニオン2の外歯
歯車2aが自由に移動する。
【0005】図12は図11の要部を示す説明図で、両
回転軸1が同一軸心上にあって、たわみを生じていない
状態である。図12において、シールリング5は全周に
わたって端カバー4と所定の圧力で当接している。
回転軸1が同一軸心上にあって、たわみを生じていない
状態である。図12において、シールリング5は全周に
わたって端カバー4と所定の圧力で当接している。
【0006】図13は回転軸1がスリーブ3の内方に移
動し、さらに回転軸1の軸心がスリーブ3の軸心に対し
て直角方向に移動してたわみを生じた状態である。シー
ル部材5は端カバー4に強く押圧されて変形が大きくな
る。
動し、さらに回転軸1の軸心がスリーブ3の軸心に対し
て直角方向に移動してたわみを生じた状態である。シー
ル部材5は端カバー4に強く押圧されて変形が大きくな
る。
【0007】図14は回転軸1がスリーブ3の外方に移
動し、さらに回転軸1の軸心がスリーブ3の軸心に対し
て直角方向に移動してたわみを生じた状態である。たわ
みが生じると端カバー4とシール部材5との間に隙間6
ができるので、密封が損なわれる。
動し、さらに回転軸1の軸心がスリーブ3の軸心に対し
て直角方向に移動してたわみを生じた状態である。たわ
みが生じると端カバー4とシール部材5との間に隙間6
ができるので、密封が損なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の可とう歯車継手
は以上のように構成されているので、たわみが生じた場
合に図13に示すようにシール部材5が過大な変形をす
るため、摩耗や破損を生じ易くなるという問題点があっ
た。さらに、たわみが生じた場合に図14に示すように
端カバー4とシール部材5との間に隙間6が生じるた
め、塵埃が侵入しやすくなるという問題点があった。
は以上のように構成されているので、たわみが生じた場
合に図13に示すようにシール部材5が過大な変形をす
るため、摩耗や破損を生じ易くなるという問題点があっ
た。さらに、たわみが生じた場合に図14に示すように
端カバー4とシール部材5との間に隙間6が生じるた
め、塵埃が侵入しやすくなるという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シール部材の過大な変形を防止
し、塵埃の侵入を防止することができる可とう歯車継手
を提供することを目的とする。
ためになされたもので、シール部材の過大な変形を防止
し、塵埃の侵入を防止することができる可とう歯車継手
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1は、スリーブの
同一軸心上に設けられた一対の内歯歯車と一対のピニオ
ンに設けられた外歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内
歯歯車の軸心方向に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯
車の軸心方向に対して所定の角度で傾くことができるよ
うに外歯歯車をクラウニングし、スリーブの外方に開口
した凹部の少なくとも一部が外歯歯車の歯幅がピニオン
の軸心上へ投影された投影面内に存在し、内歯歯車と外
歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を有するグリ
ースを充填し、スリーブの端部に一端が固着された筒状
の端カバーの他端をピニオンの凹部内にピニオンと所定
の間隔をあけて配置し、一方のピニオンに固着した第1
の回転軸から他方のピニオンに固着した第2の回転軸へ
回転力を伝達する可とう歯車継手において、ピニオンの
凹部内に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部
材の当接部を所定の圧力で凹部内の端カバーの周方向に
当接させるようにしたものである。
同一軸心上に設けられた一対の内歯歯車と一対のピニオ
ンに設けられた外歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内
歯歯車の軸心方向に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯
車の軸心方向に対して所定の角度で傾くことができるよ
うに外歯歯車をクラウニングし、スリーブの外方に開口
した凹部の少なくとも一部が外歯歯車の歯幅がピニオン
の軸心上へ投影された投影面内に存在し、内歯歯車と外
歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を有するグリ
ースを充填し、スリーブの端部に一端が固着された筒状
の端カバーの他端をピニオンの凹部内にピニオンと所定
の間隔をあけて配置し、一方のピニオンに固着した第1
の回転軸から他方のピニオンに固着した第2の回転軸へ
回転力を伝達する可とう歯車継手において、ピニオンの
凹部内に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部
材の当接部を所定の圧力で凹部内の端カバーの周方向に
当接させるようにしたものである。
【0011】請求項2は、スリーブの同一軸心上に設け
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で各回転軸
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接さ
せるようにしたものである。
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で各回転軸
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接さ
せるようにしたものである。
【0012】請求項3は、スリーブの同一軸心上に設け
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で端カバー
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内のピニオンの周方向に当接さ
せるようにしたものである。
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で端カバー
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内のピニオンの周方向に当接さ
せるようにしたものである。
【0013】請求項4は、スリーブの同一軸心上に設け
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で端カバー
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内の各回転軸の周方向に当接さ
せるようにしたものである。
られた一対の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外
歯歯車とが噛み合って、外歯歯車が内歯歯車の軸心方向
に所定量の移動が可能で、かつ内歯歯車の軸心方向に対
して所定の角度で傾くことができるように外歯歯車をク
ラウニングし、スリーブの外方に開口した凹部の少なく
とも一部が外歯歯車の歯幅がピニオンの軸心上へ投影さ
れた投影面内に存在し、内歯歯車と外歯歯車との噛み合
い部の周辺に所定の粘性を有するグリースを充填し、ス
リーブの端部に一端が固着された筒状の端カバーの他端
をピニオンの凹部内にピニオンと所定の間隔をあけて配
置し、一方のピニオンに固着した第1の回転軸から他方
のピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、ピニオンの凹部内で端カバー
に固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当
接部を所定の圧力で凹部内の各回転軸の周方向に当接さ
せるようにしたものである。
【0014】請求項5は、請求項1から請求項4のいず
れかにおいて、シール部材は固着部と当接部とを有する
輪状のシールリングを複数個重ねたものである。
れかにおいて、シール部材は固着部と当接部とを有する
輪状のシールリングを複数個重ねたものである。
【0015】請求項6は、請求項1から請求項4のいず
れかにおいて、ピニオンの外歯歯車の歯幅がピニオンの
軸心へ投影された投影面内に、シール部材の当接部がピ
ニオンの軸心の方向へ少なくとも1個存在するように配
置されたものである。
れかにおいて、ピニオンの外歯歯車の歯幅がピニオンの
軸心へ投影された投影面内に、シール部材の当接部がピ
ニオンの軸心の方向へ少なくとも1個存在するように配
置されたものである。
【0016】請求項7は、請求項6において、シール部
材の当接部の中心がピニオンの歯幅の中心になるように
配置されたものである。
材の当接部の中心がピニオンの歯幅の中心になるように
配置されたものである。
【0017】請求項8は、請求項1から請求項4のいず
れかにおいて、シール部材は当接部が固着部からピニオ
ンの軸心方向へ所定の距離になるように傾斜したつば状
に形成されたものである。
れかにおいて、シール部材は当接部が固着部からピニオ
ンの軸心方向へ所定の距離になるように傾斜したつば状
に形成されたものである。
【0018】請求項9は、請求項1から請求項4のいず
れかにおいて、シール部材の当接部は複数個の分断部が
設けられたものである。
れかにおいて、シール部材の当接部は複数個の分断部が
設けられたものである。
【0019】請求項10は、請求項9において、シール
部材をピニオンの軸心方向に複数個重ねたとき、分断部
がピニオンの軸心方向の異なる線上に配置されたもので
ある。
部材をピニオンの軸心方向に複数個重ねたとき、分断部
がピニオンの軸心方向の異なる線上に配置されたもので
ある。
【0020】請求項11は、請求項1から請求項4にお
いて、シール部材を中空の円環状にしたものである。
いて、シール部材を中空の円環状にしたものである。
【0021】請求項12は、請求項11において、シー
ル部材の当接部が複数個に分割されたものである。
ル部材の当接部が複数個に分割されたものである。
【0022】請求項13は、請求項1から請求項12の
いずれかにおいて、シール部材を硬度60度のニトリル
ゴムにしたものである。
いずれかにおいて、シール部材を硬度60度のニトリル
ゴムにしたものである。
【0023】
【作用】請求項1においては、ピニオンの凹部内でピニ
オンに固着部を固着したシール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
る。さらに、変形量が小さいので当接部と端カバーとの
当接状態が維持される。
オンに固着部を固着したシール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
る。さらに、変形量が小さいので当接部と端カバーとの
当接状態が維持される。
【0024】請求項2においては、ピニオンの凹部内で
各回転軸に固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さ
くなる。さらに、変形量が小さいので当接部と端カバー
との当接状態が維持される。
各回転軸に固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さ
くなる。さらに、変形量が小さいので当接部と端カバー
との当接状態が維持される。
【0025】請求項3においては、ピニオンの凹部内で
端カバーに固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内のピニオンの周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部がピニオンと当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でシール部材の変形量が小さく
なる。さらに、変形量が小さいので当接部とピニオンと
の当接状態が維持される。
端カバーに固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内のピニオンの周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部がピニオンと当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でシール部材の変形量が小さく
なる。さらに、変形量が小さいので当接部とピニオンと
の当接状態が維持される。
【0026】請求項4においては、ピニオンの凹部内で
端カバーに固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内の各回転軸の周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部が各回転軸と当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でシール部材の変形量が小さく
なる。さらに、変形量が小さいので当接部と回転軸との
当接状態が維持される。
端カバーに固着部を固着したシール部材の当接部を所定
の圧力で凹部内の各回転軸の周方向に当接させることに
よって、シール部材の当接部が各回転軸と当接する位置
が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくの
で、たわみが生じた状態でシール部材の変形量が小さく
なる。さらに、変形量が小さいので当接部と回転軸との
当接状態が維持される。
【0027】請求項5においては、シール部材を固着部
と当接部とを有する輪状のシールリングを複数個重ねた
ものにすることによって、当接部の個数の調節を行うこ
とができる。
と当接部とを有する輪状のシールリングを複数個重ねた
ものにすることによって、当接部の個数の調節を行うこ
とができる。
【0028】請求項6においては、ピニオンの外歯歯車
の歯幅がピニオンの軸心へ投影された投影面内にシール
部材の当接部がピニオンの軸心の方向へ少なくとも1個
存在するように配置することによって、シール部材の当
接部が当接する位置でのたわみ量が小さいので、たわみ
が生じた状態でシール部材の変形量が小さくなる。さら
に、変形量が小さいので当接部が当接状態を維持する。
の歯幅がピニオンの軸心へ投影された投影面内にシール
部材の当接部がピニオンの軸心の方向へ少なくとも1個
存在するように配置することによって、シール部材の当
接部が当接する位置でのたわみ量が小さいので、たわみ
が生じた状態でシール部材の変形量が小さくなる。さら
に、変形量が小さいので当接部が当接状態を維持する。
【0029】請求項7においては、シール部材の当接部
の中心がピニオンの歯幅の中心になるように配置するこ
とによって、シール部材の当接する位置でのたわみ量が
小さいので、たわみが生じた状態でシール部材の変形量
が小さくなる。さらに、変形量が小さいので当接部が当
接状態を維持する。
の中心がピニオンの歯幅の中心になるように配置するこ
とによって、シール部材の当接する位置でのたわみ量が
小さいので、たわみが生じた状態でシール部材の変形量
が小さくなる。さらに、変形量が小さいので当接部が当
接状態を維持する。
【0030】請求項8においては、シール部材の当接部
が固着部からピニオンの軸心方向へ所定の距離になるよ
うに傾斜したつば状に形成することによって、たわみが
生じた状態でシール部材が弾性の範囲内で対応して当接
状態を維持する。
が固着部からピニオンの軸心方向へ所定の距離になるよ
うに傾斜したつば状に形成することによって、たわみが
生じた状態でシール部材が弾性の範囲内で対応して当接
状態を維持する。
【0031】請求項9においては、シール部材の当接部
に複数個の分断部を設けることによって、たわみが生じ
た状態でシール部材が弾性範囲内で対応して当接状態を
維持する。
に複数個の分断部を設けることによって、たわみが生じ
た状態でシール部材が弾性範囲内で対応して当接状態を
維持する。
【0032】請求項10においては、シール部材の分断
部がピニオンの軸心方向の異なる線上に配置されるよう
に複数個を重ねることによって、たわみが生じた状態で
シール部材が柔軟に対応するとともに外部からの塵埃の
侵入を防止する。
部がピニオンの軸心方向の異なる線上に配置されるよう
に複数個を重ねることによって、たわみが生じた状態で
シール部材が柔軟に対応するとともに外部からの塵埃の
侵入を防止する。
【0033】請求項11においては、シール部材を中空
の円環状にすることによって、たわみが生じた状態で柔
軟に対応して当接状態を維持する。
の円環状にすることによって、たわみが生じた状態で柔
軟に対応して当接状態を維持する。
【0034】請求項12において、シール部材を中空の
円環状にするとともに当接部をピニオンの軸心方向に複
数個に分割することによって、たわみが生じた状態で柔
軟に対応して当接状態を維持する。
円環状にするとともに当接部をピニオンの軸心方向に複
数個に分割することによって、たわみが生じた状態で柔
軟に対応して当接状態を維持する。
【0035】請求項13において、請求項1から請求項
12のいずれかに記載のシール部材を硬度60度のニト
リルゴムにすることによって、適度の柔軟性により当接
状態を維持し、耐油性による寿命の向上が図れる。
12のいずれかに記載のシール部材を硬度60度のニト
リルゴムにすることによって、適度の柔軟性により当接
状態を維持し、耐油性による寿命の向上が図れる。
【0036】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図1について説
明する。図1において、1及び3は従来と同様である。
7は回転軸1に固着されクラウニングが施された外歯歯
車7aを有するピニオンで、スリーブ3の外方に向かっ
て開口した凹部7bと後述のシール部材9を保持する保
持部7cとを有する。なお、ピニオン7の凹部7bは外
歯歯車7aの歯幅Wをピニオン7の軸心へ投影した投影
面内に少なくとも一部が存在するように形成されてい
る。さらに、ピニオン7の保持部7cも外歯歯車7aの
歯幅Wを回転軸1へ投影した投影面内に少なくとも一部
が存在するように形成されている。
明する。図1において、1及び3は従来と同様である。
7は回転軸1に固着されクラウニングが施された外歯歯
車7aを有するピニオンで、スリーブ3の外方に向かっ
て開口した凹部7bと後述のシール部材9を保持する保
持部7cとを有する。なお、ピニオン7の凹部7bは外
歯歯車7aの歯幅Wをピニオン7の軸心へ投影した投影
面内に少なくとも一部が存在するように形成されてい
る。さらに、ピニオン7の保持部7cも外歯歯車7aの
歯幅Wを回転軸1へ投影した投影面内に少なくとも一部
が存在するように形成されている。
【0037】8はスリーブ3の端部に一端が固着された
筒状の端カバーで、他端の当接部8aがピニオン7の凹
部7b内で外歯歯車7aの歯幅Wを回転軸1へ投影した
投影面内に少なくとも一部が存在するように、ピニオン
7との間に所定の間隔をあけて配置されている。9はピ
ニオン7の保持部7cに固着部9aが固着された輪状の
弾性を有するニトリルゴムからなるシール部材で、スリ
ーブ3の外方に向かって拡開した複数個のつば状の当接
部9bを有する。なお、シール部材9の当接部9bが外
歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少なくとも一部が端カ
バー8の当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するよ
うにしてある。
筒状の端カバーで、他端の当接部8aがピニオン7の凹
部7b内で外歯歯車7aの歯幅Wを回転軸1へ投影した
投影面内に少なくとも一部が存在するように、ピニオン
7との間に所定の間隔をあけて配置されている。9はピ
ニオン7の保持部7cに固着部9aが固着された輪状の
弾性を有するニトリルゴムからなるシール部材で、スリ
ーブ3の外方に向かって拡開した複数個のつば状の当接
部9bを有する。なお、シール部材9の当接部9bが外
歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少なくとも一部が端カ
バー8の当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するよ
うにしてある。
【0038】次に動作について説明する。図1におい
て、回転軸1がスリーブ3の内方、即ち図2のX軸方向
に変位量X1だけ移動し、回転軸1の軸心に対して直角
方向のY軸方向に変位量Y1の変位を生じた場合、ピニ
オン7の歯幅Wの投影面内及びその近傍にシール部材9
が配置されているので、シール部材9の当接部9bの相
対変位が小さくなるため、健全な当接状態を維持する。
て、回転軸1がスリーブ3の内方、即ち図2のX軸方向
に変位量X1だけ移動し、回転軸1の軸心に対して直角
方向のY軸方向に変位量Y1の変位を生じた場合、ピニ
オン7の歯幅Wの投影面内及びその近傍にシール部材9
が配置されているので、シール部材9の当接部9bの相
対変位が小さくなるため、健全な当接状態を維持する。
【0039】図1において、回転軸1がスリーブ3の外
方、即ち図3のX軸方向に変位量X2だけ移動し、回転
軸1の軸心に対して直角方向のY軸方向に変位量Y2の
変位を生じた場合も、ピニオン7の歯幅Wの投影面内及
びその近傍の変位の小さいところにシール部材9が配置
されているので、回転軸1間にたわみが生じてもシール
部材9の当接部9bの相対変位が小さくなるため、シー
ル部材9の弾性の範囲内で追随して健全な当接状態を維
持する。
方、即ち図3のX軸方向に変位量X2だけ移動し、回転
軸1の軸心に対して直角方向のY軸方向に変位量Y2の
変位を生じた場合も、ピニオン7の歯幅Wの投影面内及
びその近傍の変位の小さいところにシール部材9が配置
されているので、回転軸1間にたわみが生じてもシール
部材9の当接部9bの相対変位が小さくなるため、シー
ル部材9の弾性の範囲内で追随して健全な当接状態を維
持する。
【0040】図3に示すように回転軸1がスリーブ3の
外方に変位量X2の変位があったとしても、シール部材
9の当接部9bのすべてが端カバー8の当接部8aから
外れてしまうことがない。また、端カバー8の当接部8
aから外れたシール部材9のひだ状の当接部9b間に侵
入した塵埃や水分などは、ピニオン7の回転による遠心
力で当接部9bのひだの部分に沿って図3の矢印10の
ように放出される。
外方に変位量X2の変位があったとしても、シール部材
9の当接部9bのすべてが端カバー8の当接部8aから
外れてしまうことがない。また、端カバー8の当接部8
aから外れたシール部材9のひだ状の当接部9b間に侵
入した塵埃や水分などは、ピニオン7の回転による遠心
力で当接部9bのひだの部分に沿って図3の矢印10の
ように放出される。
【0041】実施例2.図4は他の実施例を示す要部の
断面図である。図4において、11は固着部11aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、固着部11aか
ら端カバー8の外方に向かって拡開し端カバー8の当接
部8aと当接するつば状の当接部11bを有する。な
お、複数個のシールリング11でシール部材12を構成
している。そして、各当接部11bは端カバー8の当接
部8aと所定の圧力で当接するようにしてある。また、
各当接部11bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少
なくとも一部が端カバー8の当接部8aの周方向と所定
の圧力で当接するように配置してある。
断面図である。図4において、11は固着部11aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、固着部11aか
ら端カバー8の外方に向かって拡開し端カバー8の当接
部8aと当接するつば状の当接部11bを有する。な
お、複数個のシールリング11でシール部材12を構成
している。そして、各当接部11bは端カバー8の当接
部8aと所定の圧力で当接するようにしてある。また、
各当接部11bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少
なくとも一部が端カバー8の当接部8aの周方向と所定
の圧力で当接するように配置してある。
【0042】図4のシール部材12のようにしても、ピ
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材12が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部11b
の相対変位が小さくなるため、シール部材12の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材12が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部11b
の相対変位が小さくなるため、シール部材12の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0043】実施例3.図5は他の実施例を示す要部の
断面図である。図5において、13は固着部13aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、固着部13aか
ら端カバー8の外方に向かって開口し端カバー8の当接
部8aと当接する曲面状の当接部13bを有する。な
お、複数個のシールリング13でシール部材14を構成
している。そして、各当接部13bは端カバー8の当接
部8aと所定の圧力で当接するようにしてある。また、
各当接部13bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少
なくとも一部が端カバー8の当接部8aの周方向と所定
の圧力で当接するように配置してある。
断面図である。図5において、13は固着部13aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、固着部13aか
ら端カバー8の外方に向かって開口し端カバー8の当接
部8aと当接する曲面状の当接部13bを有する。な
お、複数個のシールリング13でシール部材14を構成
している。そして、各当接部13bは端カバー8の当接
部8aと所定の圧力で当接するようにしてある。また、
各当接部13bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内で少
なくとも一部が端カバー8の当接部8aの周方向と所定
の圧力で当接するように配置してある。
【0044】図5のシール部材14のようにしても、ピ
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材14が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部13b
の相対変位が小さくなるため、シール部材14の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材14が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部13b
の相対変位が小さくなるため、シール部材14の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0045】実施例4.図6は他の実施例を示す要部の
断面図である。図6において、15は固着部15aが回
転軸1に固着された輪状の弾性を有するニトリルゴムか
らなるシールリングで、つば状の当接部15bが端カバ
ー8の当接部8aの周方向と当接するように形成してあ
る。なお、複数個のシールリング15でシール部材16
を構成している。そして、シールリング15の各当接部
15bは端カバー8の当接部8aと所定の圧力で当接す
るようにしてある。また、各当接部15bは外歯歯車7
aの歯幅Wの投影面内で少なくとも一部が端カバー8の
当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するように配置
してある。
断面図である。図6において、15は固着部15aが回
転軸1に固着された輪状の弾性を有するニトリルゴムか
らなるシールリングで、つば状の当接部15bが端カバ
ー8の当接部8aの周方向と当接するように形成してあ
る。なお、複数個のシールリング15でシール部材16
を構成している。そして、シールリング15の各当接部
15bは端カバー8の当接部8aと所定の圧力で当接す
るようにしてある。また、各当接部15bは外歯歯車7
aの歯幅Wの投影面内で少なくとも一部が端カバー8の
当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するように配置
してある。
【0046】図6のシール部材16のようにしても、ピ
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材16が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部15b
の相対変位が小さくなるため、シール部材16の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材16が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部15b
の相対変位が小さくなるため、シール部材16の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0047】実施例5.上記実施例4ではシール部材1
2の当接部11bは輪状で連続して端カバー8の当接部
8aに当接するものについて説明したが、図7に示すよ
うなシール部材17にしても良い。即ち、シール部材1
7は固着部17aからつば状の当接部17bを形成し、
当接部17bに切欠部17cが設けられている。なお、
切欠部17cは直線状に切り込むだけでもよい。このよ
うにすることによって、当接部17bがたわみ易くなる
ので、より追随性が向上する。
2の当接部11bは輪状で連続して端カバー8の当接部
8aに当接するものについて説明したが、図7に示すよ
うなシール部材17にしても良い。即ち、シール部材1
7は固着部17aからつば状の当接部17bを形成し、
当接部17bに切欠部17cが設けられている。なお、
切欠部17cは直線状に切り込むだけでもよい。このよ
うにすることによって、当接部17bがたわみ易くなる
ので、より追随性が向上する。
【0048】実施例6.図8は他の実施例を示す要部の
断面図である。図8において、18は固着部18aが端
カバー8の当接部8aに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、ピニオン7の保
持部7cと当接するつば状の当接部18bを有する。な
お、複数個のシールリング18でシール部材19を構成
している。そして、各当接部18bはピニオン7の保持
部7cの周方向と所定の圧力で当接するようにしてあ
る。また、各当接部18bは外歯歯車7aの歯幅Wの投
影面内で少なくとも一部がピニオン7の保持部7cと当
接するように配置してある。
断面図である。図8において、18は固着部18aが端
カバー8の当接部8aに固着された輪状の弾性を有する
ニトリルゴムからなるシールリングで、ピニオン7の保
持部7cと当接するつば状の当接部18bを有する。な
お、複数個のシールリング18でシール部材19を構成
している。そして、各当接部18bはピニオン7の保持
部7cの周方向と所定の圧力で当接するようにしてあ
る。また、各当接部18bは外歯歯車7aの歯幅Wの投
影面内で少なくとも一部がピニオン7の保持部7cと当
接するように配置してある。
【0049】図8のシール部材19のようにしても、ピ
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材19が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部18b
の相対変位が小さくなるため、シール部材19の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材19が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部18b
の相対変位が小さくなるため、シール部材19の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0050】実施例7.上記実施例6では端カバー8の
当接部8aに固着されたシール部材19の当接部18a
をピニオン7の保持部7cに当接するものについて説明
したが、シール部材19の当接部18aを回転軸1に当
接させるようにしても実施例6と同様の効果が期待され
る。
当接部8aに固着されたシール部材19の当接部18a
をピニオン7の保持部7cに当接するものについて説明
したが、シール部材19の当接部18aを回転軸1に当
接させるようにしても実施例6と同様の効果が期待され
る。
【0051】実施例8.図9は他の実施例を示す要部の
断面図である。図9において、20は固着部20aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された中空の円環状の弾性
を有するニトリルゴムからなるシール部材で、頂部の当
接部20bが端カバー8の当接部8aの周方向と所定の
圧力で当接するようにしてある。また、当接部20bは
外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内の変位の小さいところ
で少なくとも一部が端カバー8の当接部8aと当接する
ように配置してある。
断面図である。図9において、20は固着部20aがピ
ニオン7の保持部7cに固着された中空の円環状の弾性
を有するニトリルゴムからなるシール部材で、頂部の当
接部20bが端カバー8の当接部8aの周方向と所定の
圧力で当接するようにしてある。また、当接部20bは
外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内の変位の小さいところ
で少なくとも一部が端カバー8の当接部8aと当接する
ように配置してある。
【0052】図9のシール部材20のようにしても、ピ
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材20が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部20b
の相対変位が小さくなるため、シール部材20の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその近
傍の変位の小さいところにシール部材20が配置されて
いるので、回転軸1間にたわみが生じても当接部20b
の相対変位が小さくなるため、シール部材20の弾性の
範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0053】実施例9.図10は他の実施例を示す要部
の断面図である。図10において、21は固着部21a
がピニオン7の保持部7cに固着されたニトリルゴムか
らなるシール部材で、端カバー8の当接部8aとの当接
部21b及び固着部21aと当接部21bとを接続した
中空の円環状の弾性材からなる保持部21cで構成され
ている。当接部21bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面
内の変位の小さいところで少なくとも一部が端カバー8
の当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するように配
置してある。
の断面図である。図10において、21は固着部21a
がピニオン7の保持部7cに固着されたニトリルゴムか
らなるシール部材で、端カバー8の当接部8aとの当接
部21b及び固着部21aと当接部21bとを接続した
中空の円環状の弾性材からなる保持部21cで構成され
ている。当接部21bは外歯歯車7aの歯幅Wの投影面
内の変位の小さいところで少なくとも一部が端カバー8
の当接部8aの周方向と所定の圧力で当接するように配
置してある。
【0054】図10のシール部材21のようにしても、
ピニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその
近傍の変位の小さいところにシール部材21が配置され
ているので、回転軸1間にたわみが生じても当接部21
bの相対変位が小さくなるので、シール部材21の弾性
の範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
ピニオン7の外歯歯車7aの歯幅Wの投影面内及びその
近傍の変位の小さいところにシール部材21が配置され
ているので、回転軸1間にたわみが生じても当接部21
bの相対変位が小さくなるので、シール部材21の弾性
の範囲内で追随して健全な当接状態を維持する。
【0055】実施例1〜実施例9に示した各シール部材
9、12、14、16、17、19、20及び21は、
ニトリルゴム(硬度40度〜90度)、シリコンゴム、
ウレタンゴム、ふっ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、
含油プラスチック、ポリアミド系合成高分子物質、ポリ
テトラフルオロエチレン及びエチレンブタジェンラバー
等が使用される。
9、12、14、16、17、19、20及び21は、
ニトリルゴム(硬度40度〜90度)、シリコンゴム、
ウレタンゴム、ふっ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、
含油プラスチック、ポリアミド系合成高分子物質、ポリ
テトラフルオロエチレン及びエチレンブタジェンラバー
等が使用される。
【0056】
【発明の効果】請求項1は、ピニオンの凹部内でピニオ
ンにシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の
圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによ
って、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が
内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、
たわみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
ンにシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の
圧力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによ
って、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が
内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、
たわみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
【0057】請求項2は、ピニオンの凹部内で各回転軸
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の端カバーの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が端カバーと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
【0058】請求項3は、ピニオンの凹部内で端カバー
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内のピニオンの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部がピニオンと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部とピニオンとの当接
状態が維持される。
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内のピニオンの周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部がピニオンと当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部とピニオンとの当接
状態が維持される。
【0059】請求項4は、ピニオンの凹部内で端カバー
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の各回転軸の周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が各回転軸と当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
にシール部材を固着し、シール部材の当接部を所定の圧
力で凹部内の各回転軸の周方向に当接させることによっ
て、シール部材の当接部が各回転軸と当接する位置が内
歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、た
わみが生じた状態でのシール部材の変形量が小さくな
り、シール部材の弾性により当接部と端カバーとの当接
状態が維持される。
【0060】請求項5は、請求項1から請求項4のいず
れかに記載のシール部材を固着部と当接部とを有する輪
状のシールリングを複数個重ねて構成することによっ
て、さらに製作が容易になるとともに当接部の個数の調
整が容易になる。
れかに記載のシール部材を固着部と当接部とを有する輪
状のシールリングを複数個重ねて構成することによっ
て、さらに製作が容易になるとともに当接部の個数の調
整が容易になる。
【0061】請求項6は、ピニオンの外歯歯車の歯幅が
ピニオンの軸心へ投影された投影面内にシール部材の当
接部がピニオンの軸心の方向へ少なくとも1個存在する
ように配置することによって、シール部材の当接部が当
接する位置が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に
近づくので、たわみが生じた状態でのシール部材の変形
量が小さくなり、シール部材の弾性により当接部の当接
状態が維持される。
ピニオンの軸心へ投影された投影面内にシール部材の当
接部がピニオンの軸心の方向へ少なくとも1個存在する
ように配置することによって、シール部材の当接部が当
接する位置が内歯歯車と外歯歯車とが噛み合った位置に
近づくので、たわみが生じた状態でのシール部材の変形
量が小さくなり、シール部材の弾性により当接部の当接
状態が維持される。
【0062】請求項7は、シール部材の当接部の中心が
ピニオンの歯幅の中心になるように配置することによっ
て、シール部材の当接する位置でのたわみ量が最も小さ
くなるので、たわみが生じた状態でのシール部材の変形
量が小さくなり、シール部材の弾性により当接部の当接
状態が維持される。
ピニオンの歯幅の中心になるように配置することによっ
て、シール部材の当接する位置でのたわみ量が最も小さ
くなるので、たわみが生じた状態でのシール部材の変形
量が小さくなり、シール部材の弾性により当接部の当接
状態が維持される。
【0063】請求項8は、ピニオンの凹部内にあるシー
ル部材の当接部を固着部からピニオンの軸心方向へ所定
の距離になるように傾斜したつば状に形成することによ
って、シール部材の当接部が当接する位置が内歯歯車と
外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、たわみが生
じた状態でのシール部材の変形量が小さくなり、シール
部材の弾性により当接部の当接状態が維持される。さら
に、当接部をつば状にしたので、より柔軟に応答して当
接状態の維持がより確実になる。
ル部材の当接部を固着部からピニオンの軸心方向へ所定
の距離になるように傾斜したつば状に形成することによ
って、シール部材の当接部が当接する位置が内歯歯車と
外歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、たわみが生
じた状態でのシール部材の変形量が小さくなり、シール
部材の弾性により当接部の当接状態が維持される。さら
に、当接部をつば状にしたので、より柔軟に応答して当
接状態の維持がより確実になる。
【0064】請求項9は、ピニオンの凹部内にあるシー
ル部材の当接部に複数個の分断部を設けることによっ
て、シール部材の当接部が当接する位置が内歯歯車と外
歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、たわみが生じ
た状態でのシール部材の変形量が小さくなり、シール部
材の弾性により当接部の当接状態が維持される。さら
に、当接部に分断部を設けたので、当接部がたわみ易く
なり当接状態の維持がより確実になる。
ル部材の当接部に複数個の分断部を設けることによっ
て、シール部材の当接部が当接する位置が内歯歯車と外
歯歯車とが噛み合った位置に近づくので、たわみが生じ
た状態でのシール部材の変形量が小さくなり、シール部
材の弾性により当接部の当接状態が維持される。さら
に、当接部に分断部を設けたので、当接部がたわみ易く
なり当接状態の維持がより確実になる。
【0065】請求項10は、ピニオンの凹部内にあって
当接部に分断部を有するシール部材を分断部がピニオン
の軸心方向の異なる線上に配置されるように複数個重ね
ることによって、請求項9と同様の効果がある。さら
に、ピニオンの軸心方向の異なる線上に当接部の分断部
を配置したので、外部からの塵埃の侵入を防止できる。
当接部に分断部を有するシール部材を分断部がピニオン
の軸心方向の異なる線上に配置されるように複数個重ね
ることによって、請求項9と同様の効果がある。さら
に、ピニオンの軸心方向の異なる線上に当接部の分断部
を配置したので、外部からの塵埃の侵入を防止できる。
【0066】請求項11は、ピニオンの凹部内にあるシ
ール部材を中空の円環状にすることによって、シール部
材の当接部が当接する位置が内歯歯車と外歯歯車とが噛
み合った位置に近づくので、たわみが生じた状態でのシ
ール部材の変形量が小さくなり、シール部材の弾性によ
り当接部の当接状態が維持される。
ール部材を中空の円環状にすることによって、シール部
材の当接部が当接する位置が内歯歯車と外歯歯車とが噛
み合った位置に近づくので、たわみが生じた状態でのシ
ール部材の変形量が小さくなり、シール部材の弾性によ
り当接部の当接状態が維持される。
【0067】請求項12は、ピニオンの凹部内にあるシ
ール部材を中空の円環状にするとともに当接部をピニオ
ンの軸心方向に複数個に分割することによって、請求項
11と同様の効果がある。さらに、当接部が複数個にな
るので、当接状態がより向上する。
ール部材を中空の円環状にするとともに当接部をピニオ
ンの軸心方向に複数個に分割することによって、請求項
11と同様の効果がある。さらに、当接部が複数個にな
るので、当接状態がより向上する。
【0068】請求項13は、請求項1から請求項12の
いずれかに記載のシール部材を硬度60度のニトリルゴ
ムにすることによって、請求項1から請求項12のいず
れかに記載の効果とともに、耐油性の向上が図れる。
いずれかに記載のシール部材を硬度60度のニトリルゴ
ムにすることによって、請求項1から請求項12のいず
れかに記載の効果とともに、耐油性の向上が図れる。
【図1】この発明の実施例1の一部破断を示す正面図で
ある。
ある。
【図2】図1の動作状態を示す説明図である。
【図3】図1の動作状態を示す説明図である。
【図4】この発明の実施例2の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図5】この発明の実施例3の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図6】この発明の実施例4の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図7】この発明の実施例5の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図8】この発明の実施例6の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図9】この発明の実施例8の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図10】この発明の実施例9の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図11】従来の可とう歯車継手の一部破断を示す正面
図である。
図である。
【図12】図11の動作状態を示す説明図である。
【図13】図11の動作状態を示す説明図である。
【図14】図11の動作状態を示す説明図である。
1 回転軸 3 スリーブ 3a 内歯歯車 7 ピニオン 7a 外歯歯車 7b 凹部 8 端カバー 9、12、14、16、17、19、20、21 シー
ル部材 9a、11a、13a、15a、17a、18a、20
a、21a 固着部 9b、11b、13b、15b、17b、18b、20
b、21b 当接部 11、13、15、18 シールリング 17c 分断部
ル部材 9a、11a、13a、15a、17a、18a、20
a、21a 固着部 9b、11b、13b、15b、17b、18b、20
b、21b 当接部 11、13、15、18 シールリング 17c 分断部
Claims (13)
- 【請求項1】 スリーブの同一軸心上に設けられた一対
の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外歯歯車とが
噛み合って、上記外歯歯車が上記内歯歯車の軸心方向に
所定量の移動が可能で、かつ上記内歯歯車の軸心方向に
対して所定の角度で傾くことができるように上記外歯歯
車をクラウニングし、上記スリーブの外方に開口した凹
部の少なくとも一部が上記外歯歯車の歯幅が上記ピニオ
ンの軸心上へ投影された投影面内に存在し、上記内歯歯
車と上記外歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を
有するグリースを充填し、上記スリーブの端部に一端が
固着された筒状の端カバーの他端を上記ピニオンの上記
凹部内に上記ピニオンと所定の間隔をあけて配置し、一
方の上記ピニオンに固着した第1の回転軸から他方の上
記ピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、上記ピニオンの上記凹部内に
固着部を固着した弾性を有する輪状のシール部材の当接
部を所定の圧力で上記凹部内の上記端カバーの周方向に
当接させるようにしたことを特徴とする可とう歯車継
手。 - 【請求項2】 スリーブの同一軸心上に設けられた一対
の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外歯歯車とが
噛み合って、上記外歯歯車が上記内歯歯車の軸心方向に
所定量の移動が可能で、かつ上記内歯歯車の軸心方向に
対して所定の角度で傾くことができるように上記外歯歯
車をクラウニングし、上記スリーブの外方に開口した凹
部の少なくとも一部が上記外歯歯車の歯幅が上記ピニオ
ンの軸心上へ投影された投影面内に存在し、上記内歯歯
車と上記外歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を
有するグリースを充填し、上記スリーブの端部に一端が
固着された筒状の端カバーの他端を上記ピニオンの上記
凹部内に上記ピニオンと所定の間隔をあけて配置し、一
方の上記ピニオンに固着した第1の回転軸から他方の上
記ピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、上記ピニオンの上記凹部内で
上記各回転軸に固着部を固着した弾性を有する輪状のシ
ール部材の当接部を所定の圧力で上記凹部内の上記端カ
バーの周方向に当接させるようにしたことを特徴とする
可とう歯車継手。 - 【請求項3】 スリーブの同一軸心上に設けられた一対
の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外歯歯車とが
噛み合って、上記外歯歯車が上記内歯歯車の軸心方向に
所定量の移動が可能で、かつ上記内歯歯車の軸心方向に
対して所定の角度で傾くことができるように上記外歯歯
車をクラウニングし、上記スリーブの外方に開口した凹
部の少なくとも一部が上記外歯歯車の歯幅が上記ピニオ
ンの軸心上へ投影された投影面内に存在し、上記内歯歯
車と上記外歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を
有するグリースを充填し、上記スリーブの端部に一端が
固着された筒状の端カバーの他端を上記ピニオンの上記
凹部内に上記ピニオンと所定の間隔をあけて配置し、一
方の上記ピニオンに固着した第1の回転軸から他方の上
記ピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、上記ピニオンの上記凹部内で
上記端カバーに固着部を固着した弾性を有する輪状のシ
ール部材の当接部を所定の圧力で上記凹部内の上記ピニ
オンの周方向に当接させるようにしたことを特徴とする
可とう歯車継手。 - 【請求項4】 スリーブの同一軸心上に設けられた一対
の内歯歯車と一対のピニオンに設けられた外歯歯車とが
噛み合って、上記外歯歯車が上記内歯歯車の軸心方向に
所定量の移動が可能で、かつ上記内歯歯車の軸心方向に
対して所定の角度で傾くことができるように上記外歯歯
車をクラウニングし、上記スリーブの外方に開口した凹
部の少なくとも一部が上記外歯歯車の歯幅が上記ピニオ
ンの軸心上へ投影された投影面内に存在し、上記内歯歯
車と上記外歯歯車との噛み合い部の周辺に所定の粘性を
有するグリースを充填し、上記スリーブの端部に一端が
固着された筒状の端カバーの他端を上記ピニオンの上記
凹部内に上記ピニオンと所定の間隔をあけて配置し、一
方の上記ピニオンに固着した第1の回転軸から他方の上
記ピニオンに固着した第2の回転軸へ回転力を伝達する
可とう歯車継手において、上記ピニオンの上記凹部内で
上記端カバーに固着部を固着した弾性を有する輪状のシ
ール部材の当接部を所定の圧力で上記凹部内の上記各回
転軸の周方向に当接させるようにしたことを特徴とする
可とう歯車継手。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
て、シール部材は固着部と当接部とを有する輪状のシー
ルリングを複数個重ねたものであることを特徴とする可
とう歯車継手。 - 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
て、ピニオンの外歯歯車の歯幅が上記ピニオンの軸心へ
投影された投影面内に、シール部材の当接部が上記ピニ
オンの軸心の方向へ少なくとも1個存在するように配置
されていることを特徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項7】 請求項6において、シール部材の当接部
の中心がピニオンの歯幅の中心になるように配置されて
いることを特徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項8】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
て、シール部材は当接部が固着部からピニオンの軸心方
向へ所定の距離になるように傾斜したつば状に形成され
ていることを特徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項9】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
て、シール部材の当接部は複数個の分断部が設けられて
いることを特徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項10】 請求項9において、シール部材をピニ
オンの軸心方向に複数個重ねたとき、分断部が上記ピニ
オンの軸心方向の異なる線上に配置されていることを特
徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項11】 請求項1から請求項4において、シー
ル部材は中空の円環状であることを特徴とする可とう歯
車継手。 - 【請求項12】 請求項11において、シール部材の当
接部がピニオンの軸心方向に複数個に分割されているこ
とを特徴とする可とう歯車継手。 - 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
おいて、シール部材は硬度60度のニトリルゴムである
ことを特徴とする可とう歯車継手。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6065953A JPH07279985A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 可とう歯車継手 |
KR1019950007731A KR0157132B1 (ko) | 1994-04-04 | 1995-04-03 | 플렉시블 기어 조인트 |
DE69503687T DE69503687T2 (de) | 1994-04-04 | 1995-04-03 | Elastische Zahnradkupplung |
ES95104978T ES2119253T3 (es) | 1994-04-04 | 1995-04-03 | Junta de engranaje flexible. |
EP95104978A EP0676555B1 (en) | 1994-04-04 | 1995-04-03 | Flexible geared joint |
AU16269/95A AU664679B1 (en) | 1994-04-04 | 1995-04-04 | Flexible geared joint |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6065953A JPH07279985A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 可とう歯車継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279985A true JPH07279985A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13301865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6065953A Pending JPH07279985A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 可とう歯車継手 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0676555B1 (ja) |
JP (1) | JPH07279985A (ja) |
KR (1) | KR0157132B1 (ja) |
AU (1) | AU664679B1 (ja) |
DE (1) | DE69503687T2 (ja) |
ES (1) | ES2119253T3 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001509862A (ja) * | 1996-09-20 | 2001-07-24 | エスコ トランスミッションズ | 伝達継手 |
WO2006087785A1 (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 歯車継手 |
JP2014142431A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Ricoh Co Ltd | 2段スプラインカップリングジョイント、及びこれを用いた駆動伝達装置、画像形成装置 |
JP2018101141A (ja) * | 2018-01-12 | 2018-06-28 | 株式会社リコー | 駆動伝達装置及び画像形成装置 |
JP2019167970A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | 鉄道車両用の歯車形軸継手 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2747748B1 (fr) * | 1996-04-19 | 1998-07-10 | Gkn Glaenzer Spicer | Joint de transmission et element male pour un tel joint |
JP2005030550A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-02-03 | Nifco Inc | 回転ダンパー |
JP4335635B2 (ja) * | 2003-10-10 | 2009-09-30 | 株式会社ニフコ | 回転ダンパー |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2801140A (en) * | 1955-01-12 | 1957-07-30 | Nat Supply Co | Piston packing |
US3368369A (en) * | 1966-03-21 | 1968-02-13 | Koppers Co Inc | Sealed gear coupling |
US3613395A (en) * | 1970-05-18 | 1971-10-19 | Mitsubishi Electric Corp | Shaft coupling device |
DE2212969A1 (de) * | 1971-10-15 | 1973-04-19 | Dresden Arzneimittel | Geschuetzte wellendichtung - gaspolsterdichtung |
FR2239158A5 (en) * | 1973-07-25 | 1975-02-21 | Cefilac | Shaft seal for vacuum or press. housing - has inflatable ring bearing on fixed and rotating contact surfaces |
US4417881A (en) * | 1979-06-06 | 1983-11-29 | Textron Inc. | Drive shaft seal |
US4664393A (en) * | 1985-02-15 | 1987-05-12 | Gkn Automotive Components Inc. | Sliding-segment boot for plunging mechanical joint |
US4813343A (en) * | 1988-01-28 | 1989-03-21 | Schaefer Kenn A | Ringless piston construction |
US4911678A (en) * | 1988-07-19 | 1990-03-27 | Renold, Inc. | Labyrinth seal coupling |
CA2056590C (en) * | 1991-02-20 | 2003-04-15 | Robert Allen Elliot | Fluidic actuator scraper seal |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6065953A patent/JPH07279985A/ja active Pending
-
1995
- 1995-04-03 ES ES95104978T patent/ES2119253T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1995-04-03 DE DE69503687T patent/DE69503687T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-04-03 KR KR1019950007731A patent/KR0157132B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-04-03 EP EP95104978A patent/EP0676555B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-04-04 AU AU16269/95A patent/AU664679B1/en not_active Ceased
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001509862A (ja) * | 1996-09-20 | 2001-07-24 | エスコ トランスミッションズ | 伝達継手 |
WO2006087785A1 (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 歯車継手 |
US7771281B2 (en) | 2005-02-17 | 2010-08-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Gear coupling |
JP2014142431A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Ricoh Co Ltd | 2段スプラインカップリングジョイント、及びこれを用いた駆動伝達装置、画像形成装置 |
JP2018101141A (ja) * | 2018-01-12 | 2018-06-28 | 株式会社リコー | 駆動伝達装置及び画像形成装置 |
JP2019167970A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 日本製鉄株式会社 | 鉄道車両用の歯車形軸継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69503687D1 (de) | 1998-09-03 |
EP0676555B1 (en) | 1998-07-29 |
DE69503687T2 (de) | 1999-04-22 |
ES2119253T3 (es) | 1998-10-01 |
KR950029634A (ko) | 1995-11-24 |
AU664679B1 (en) | 1995-11-23 |
KR0157132B1 (ko) | 1998-10-15 |
EP0676555A1 (en) | 1995-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6652194B2 (ja) | トルク伝達用継手及び電動式パワーステアリング装置 | |
CN101403418A (zh) | 转动轴接头 | |
KR101928485B1 (ko) | 전동식 파워 스티어링 장치용 축 연결 기구 | |
WO2018070485A1 (ja) | トルク伝達用継手及び電動式パワーステアリング装置 | |
JPH07279985A (ja) | 可とう歯車継手 | |
WO2006087785A1 (ja) | 歯車継手 | |
JP3302891B2 (ja) | 可とう歯車継手 | |
EP0306221B1 (en) | Flexible boot for universal joints | |
JPH04249618A (ja) | ブーツシール | |
JP6675982B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JPWO2019022015A1 (ja) | トルク伝達用継手および電動式パワーステアリング装置 | |
US20080217863A1 (en) | Shaft interface debris seal | |
JP2008309223A (ja) | トリポード型等速自在継手用ブーツ | |
CN101287922B (zh) | 万向联轴节用防尘罩 | |
JPH06510587A (ja) | 外側回旋状高定速度継手ブーツ | |
JP2017053446A (ja) | 等速自在継手用ブーツ | |
CN217793750U (zh) | 颈部按摩仪 | |
JP2562352B2 (ja) | 軸方向運動および角度運動する差込み式噛み合い接手 | |
JP2005155886A (ja) | 等速自在継手用ブーツ | |
WO2018221366A1 (ja) | 樹脂ブーツ | |
JP2018084306A (ja) | 等速自在継手のシール構造 | |
JP2008002666A (ja) | ドライブシャフト | |
JP6765231B2 (ja) | 等速自在継手用ブーツ、及びこのブーツを備えた動力伝達構造 | |
US20050066768A1 (en) | Turning drive apparatus for model, and slip gear apparatus | |
JP2015001254A (ja) | 車両用軸継手 |