JPH0727916B2 - 半導体デバイス製造方法 - Google Patents

半導体デバイス製造方法

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JPH0727916B2
JPH0727916B2 JP2403798A JP40379890A JPH0727916B2 JP H0727916 B2 JPH0727916 B2 JP H0727916B2 JP 2403798 A JP2403798 A JP 2403798A JP 40379890 A JP40379890 A JP 40379890A JP H0727916 B2 JPH0727916 B2 JP H0727916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラトランジスタ
の製造、殊に、ソース層から下部に位置するシリコン本
体内へドーパントを拡散させることによってかかるトラ
ンジスタのベースとエミッタ領域を形成することを伴う
製造方法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】ドープ層
をそこからドーパントが下部に位置するシリコン本体内
へ拡散するスパース(spurce)として使用し、高性能バ
イポーラトランジスタのベースとエミッタ領域を形成す
ることが知られている。かくして、例えば、この目的の
ためにドープされたポリシリコンを使用することが欧州
特許第90,940号中に記述されている。
【0003】上記ならびに同様の文献中には、p形とn
形のドーパントがイオン打込みポリシリコン層からn形
のシリコン本体内へ2段階アニール処理の形で逐次拡散
されてバイポーラトランジスタ素子のベースとエミッタ
領域をそれぞれ形成するようになっている。通常の場
合、上記2段階プロセスはポリシリコン層がパターン化
される前に実行され、トランジスタのエミッタ接点を形
成するようになっている。従って、ポリシリコン層はそ
の選択された部分がp形の不純物で打込まれることを回
避するようにする必要があるのが普通である。かくし
て、p形ドーパントはショットキーダイオードの如き素
子を形成するために軽量にドープされたn形領域が必要
とされる下部に位置するシリコン本体部分内へそれぞれ
駆動されるポリシリコン層の選択部分中には得られな
い。
【0004】上記2段階アニール工程はポリシリコン層
中のチャネリング効果によって必然化される。かくし
て、例えば、かかる効果は、バイポーラと金属酸化物半
導体(MOS)デバイスが共に1枚のシリコンウエハ内
で同時に作られる場合、ほう素のようなp形ドーパント
がポリシリコン層内に打込まれることの可能な深さを限
定する。もし余り深く打込まれると、ほう素はMOSデ
バイスの一部を構成する薄い2酸化シリコン層の如き下
部に位置する層を貫通する虞がある。形成されるMOS
デバイスその他のデバイスの電気的性質はそれによって
有害な影響を受ける。
【0005】更に、ポリシリコンの粒界拡散によって、
ひ素の如きn形ドーパントはその内部を極端に急速に拡
散する。更に、ひ素はポリシリコン中のほう素の拡散を
遅める作用がある。かくして、1段階アニール工程の場
合、ポリシリコン層中のほう素の拡散に対するひ素の急
速な拡散のために、実際にはドーパントが下部に位置す
るシリコン本体内へ拡散する時にひ素がより一層深く打
込まれたほう素に追いつくおそれがある。その場合、シ
リコン本体内にはp形(ベース)領域が形成されず、従
って、同プロセスはバイポーラトランジスタを製作する
には効果的ではない。しかも、事実、少なくとも一つの
公開報告によれば、一段階アニール工程でポリシリコン
からほう素とひ素の双方をこのように同時に拡散してベ
ースとエミッタ領域を形成することは可能ではないとい
われている。(「ポリシリコンエミッタバイポーラトラ
ンジスタのための工程ならびにデバイス関連スケーリン
グ問題」シェーバ外、IEDM紀要1987年、170
−173ページ参照)
【0006】従って、ソース層から下部に位置するシリ
コン本体内へドーパントを拡散させてバイポーラトラン
ジスタデバイスのベースとエミッタ領域を形成する改良
方法を考案する努力が当業者によって従来より行われて
いる。殊に、これらの努力は、拡散を実行するために一
段階アニール工程を特徴とするデバイス制作法を構成し
ようとする試みに向けられている。これらの努力は、も
し成功するならば高性能バイポーラトランジスタデバイ
スの制作を簡単化し、従ってそのコストを低くすること
ができることが知られている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、冒頭に
述べた種類の方法は以下のステップより成る。即ち、ア
モルファスシリコン層をトランジスタのベース領域とエ
ミッタ領域とが形成されるn形単結晶シリコン層上に付
着させ、p形ドーパントを上記アモルファスシリコン層
内へイオン打込みして上記アモルファスシリコン層内へ
少なくとも相当存在し上記アモルファスシリコン層内に
相対的深いピーク濃度を有するドーパント濃度分布を確
立し、n形ドーパントを上記アモルファスシリコン層内
へイオン打込みして上記アモルファスシリコン層内に少
なくとも相当存在し上記アモルファスシリコン層内の相
対的に浅いピーク濃度を有するドーパント濃度分布を確
立し、層化された構造をアニール処理して上記p形とn
形ドーパントをして上記アモルファスシリコン層から拡
散させ、上記単結晶シリコン層内に比較的深いp形ベー
ス領域と上部に位置するn+ 形エミッタ領域を形成す
る。
【0008】本発明の原理の特殊例によればアモルファ
スシリコン層は下部に位置する単結晶シリコン本体内に
ベースとエミッタ領域を形成する拡散源として使用され
る。まず、ほう素の如きp形ドーパントがアモルファス
シリコン層の全体に打込まれる。ドーパントのピーク濃
度はアモルファス層の比較的深い準位に確立される。続
いて、ひ素の如きn形ドーパントがアモルファスシリコ
ン層全体に打込まれ、ほう素の準位よりも上部のより浅
い準位にひ素ドーパントのピーク濃度が確立される。ド
ープされたアモルファスシリコン層はその後パターン化
されてバイポーラトランジスタデバイスのエミッタ接点
が形成される。
【0009】次に、ドーピングされたパターン化アモル
ファスシリコンは一段階アニール処理プロセスに付され
る。このプロセス中、アモルファスシリコンからの打込
まれたドーパントの拡散が生ずる。殊に、ドーパントは
それによって下部に位置するシリコン本体のn形領域内
へ駆動される。埋込まれたp形ベース領域と同ベース領
域に隣接して上部に位置するn+ 形エミッタ領域はそれ
によってn形領域に形成される。それと同時に、アモル
ファスシリコンはn+ 形ポリシリコンエミッタ接点に被
覆され、ドーパントは全て活性化される。
【0010】
【実施例】図1はシリコン製の半導体ウエハ中に形成さ
れる一部制作された従来の集積回路構造の一部を示す。
殊に、描かれた部分は例解用npnバイポーラトランジ
スタデバイスの一部を構成する。実際には、例えば関連
するMOSトランジスタやショットキーダイオードの如
きその他のデバイスと共にこれら以外の多数のトランジ
スタを当該技術分野で周知のものと同一のウエハ内でバ
ッチ制作されることになろう。
【0011】例として、図1に示す従来構造はその内部
に埋込まれたn+ 形層12を有するp- 形単結晶シリコ
ン基板10より成る。図1に示すように、層12の一部
は構造の表面に延び、その上部にコレクタ接点が続いて
形成されるような領域を形成する。
【0012】図1に示す標準的な構成もまたn形エピタ
キシャル層14と、それぞれ2酸化シリコン製の従来形
の凹形隔離領域16を含んでいる。最終的なトランジス
タデバイスでは、層14の下部はそのコレクタを構成す
ることになろう。本発明の原理によれば、n形層14の
表面部分は一段階アニール処理プロセス中で同時にドー
プされ、後に詳説するように、その内部にベースとエミ
ッタ領域を形成する。
【0013】本発明によれば、ユニークな拡散ソースが
図1に示す従来構造の上面に形成される。殊に、図2に
示すように、アモルファスシリコンより成る層18は先
に説明した構造の上面全体に付着される。例えば、層1
8はシランの熱分解による低圧化学蒸着を伴う従来の工
程で付着される。例えば、層18の厚さd1は、ほぼ0.
40マイクロメートルとなるように選択される。
【0014】次に、本発明の原理によれば、層18の前
範囲(図2)はマスクレス工程においてp形とn形のド
ーパントにより逐次打込まれる。かくして、例えば、ほ
う素とひ素のイオンが図示された層内へ導入される。殊
に、打込みが実行されることによって図3に示したタイ
プの濃度分布が実現される。
【0015】例えば、ほぼ75,000電子ボルトのエ
ネルギーで平方センチメートルあたり約1×1015イオ
ンの濃度のほう素がまずアモルファスシリコン層18内
へ打込まれる。殊に、アモルファスシリコン中のイオン
チャネリングの不足のために、ほう素打込みの分布全体
は下部層が何ら侵入しないアモルファスシリコン層18
内の比較的深いところで発生するように設計され、また
事実、実際に発生する。ある特殊例ケースの場合、打込
まれたほう素イオンのドーパント濃度分布はほぼ図3に
曲線20で描かれたように現われる。描かれた濃度分布
20のピーク21は層18内の比較的深部の、その表面
から距離d2のところにある。例えば、d2はほぼ0.23
4 マイクロメートルである。
【0016】次いで、ほぼ50,000電子ボルトのエ
ネルギーの平方センチメートルにつき約7.5×1015
オンの濃度のひ素がアモルファスシリコン層18内に打
込まれる。この打込みの分布もまた、図3中に曲線22
で示すように、専ら、アモルファスシリコン層18の範
囲内で発生する。ひ素濃度分布22のピーク23がほう
素濃度分布20のピーク21に対して層18内の浅いと
ころに位置することは重要である。例えば、ピーク23
の層18の表面からの距離d3はほぼ0.032 マイクロメ
ートルにすぎない。
【0017】一連の従来のリソグラフイックマスキング
とエッチング工程では図2のドープされたアモルファス
シリコン層18がその後パターン化される。これらのス
テップ後に残存する層18の部分は、図示構造形に制作
中のバイポーラトランジスタデバイスのエミッタ接点を
構成する隔離領域である。図4にかかる残存部分26の
一例を示す。
【0018】次に、図4のドープされたアモルファスシ
リコン部分を含む図示構造は一段階工程でアニール処理
される。例えば、アニール処理は約20分間窒素内でほ
ぼ摂氏920度の下で実行される。その結果、ほう素と
ひ素イオンは部分26から下部に位置するn形層14の
表面部領域内へ拡散する。アニール処理後のこれらドー
パントの濃度分布は図5に示される。同図では曲線28
と30は、それぞれほう素とひ素の分布を示す。このよ
うにして、比較的深いp形ほう素ベース領域32と、そ
れに隣接する比較的浅いn+ 形ひ素エミッタ領域34
が、図6に示すように、層14内に形成される。
【0019】単一のアニール処理ステップ中、図4のド
ープされたアモルファスシリコン部分26はn+ 形ポリ
シリコンに変換される。この変換部分は図6に参照番号
36で示されるが、ここで規定したバイポーラトランジ
スタのエミッタ接点を構成する。同様にして、一段階ア
ニール処理工程の間、構造中のドーパントは全て活性化
される。
【0020】当業者に周知のストレートフォワードなや
り方で図6の構造はその後処理されて完全なデバイスを
形成する。かかるデバイス一式の簡略図を図7に示す。
【0021】例として、図7の構造はエミッタ接点36
の両側に沿う2酸化シリコンスペーサ要素40,42
と、ベース領域34に接触するp+ 形領域44,46を
備える。同様に、図解構造は、それぞれベース、エミッ
タ、およびコレクタ接点を構成する金属シリサイド領域
48,50,52より成る。今度は、導電性相互接続要
素54,56および58は、それぞれ領域48,50,
52と接触し、絶縁領域60,62によって互いに電気
的に絶縁される。周知の如く、要素54,56,58
は、バイポーラトランジスタが図の集積回路構造内の他
のデバイスとその他の関連回路に接続される手段を提供
する。
【0022】かくして、本文で詳説した特殊制作手順に
よれば、ドープされたアモルファスシリコンはバイポー
ラトランジスタデバイスを作るための拡散ソースとして
活用される。殊に、ソースは一段階アニール処理プロセ
スで使用されることによってデバイスのベースとエミッ
タ領域を同時に形成する。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来より公知の集積回路構造の一部の断面図で
ある。
【図2】本発明の原理による図1の構造の上面上に付着
したアモルファスシリコン層図である。
【図3】図2に示すアモルファス層内へ打込んだドーパ
ントの濃度分布図である。
【図4】ドープされたアモルファス層がパターン化され
た後の図2の構造を示す図である。
【図5】アニール処理後の打込みドーパントの濃度分布
図である。
【図6】本発明の一段階アニール処理後の図4の構造を
示す図である。
【図7】本発明の原理により制作された完成バイポーラ
トランジスタデバイス図である。
【符号の説明】
12 n+ 形層 10 p- 形単結晶シリコン基板 14 n形エピタキシャル層 16 凹形隔離領域 18 アモルファイシリコン層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】npnバイポーラトランジスタを有する半
    導体デバイスの製造方法において、 アモルファスシリコン層をトランジスタのベース領域と
    エミッタ領域とが形成されるn形単結晶シリコン層上に
    付着させ、p形ドーパントを上記アモルファスシリコン
    層内へイオン打込みして上記アモルファスシリコン層内
    に少なくとも実質上位置し上記アモルファスシリコン層
    内の比較的深いピーク濃度を有するドーパント濃度分布
    を確立し、 n形ドーパントを上記アモルファスシリコン層内へイオ
    ン打込みして上記シリコン層内に少なくとも実質上位置
    し上記アモルファスシリコン層内に比較的浅いピーク濃
    度を有するドーパント濃度分布を確立し、 上記層化された構造をアニール処理して上記pとnのド
    ーパントを上記アモルファスシリコン層から同時に拡散
    させ上記単結晶シリコン層内に比較的深いp形ベース領
    域と、その上部に位置するn+ 形エミッタ領域を形成す
    る; ステップより成る前記方法。
  2. 【請求項2】上記打込みステップの双方が上記アモルフ
    ァスシリコン層がパターン化される前に実行されてエミ
    ッタ接点を形成する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】上記アモルファスシリコン層が上記打込み
    ステップ後と上記アニール処理ステップ前にパターン化
    される請求項2の方法。
  4. 【請求項4】上記アモルファスシリコン層がパターン化
    されて上記トランジスタデバイスのエミッタ接点領域を
    形成する請求項3の方法。
  5. 【請求項5】アニール処理後、上記エミッタ接点領域が
    + 形のポリシリコン接点を構成する請求項4の方法。
  6. 【請求項6】上記p形ドーパントがほう素より成る請求
    項5の方法。
  7. 【請求項7】ほう素がほぼ75,000電子ボルトのエ
    ネルギーの平方センチメートルあたり約1×1015のイ
    オン濃度で打込まれる請求項6の方法。
  8. 【請求項8】上記n形ドーパントがひ素より成る請求項
    7の方法。
  9. 【請求項9】ひ素が約50,000電子ボルトのエネル
    ギーの平方センチメートルあたり約7.5 ×1015イオン
    の濃度で打込まれる請求項8の方法。
  10. 【請求項10】アニール処理が約20分間窒素中で摂氏
    約920度で実行される請求項、9の方法。
JP2403798A 1989-12-21 1990-12-19 半導体デバイス製造方法 Expired - Lifetime JPH0727916B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US45601489A 1989-12-21 1989-12-21
US456014 1989-12-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0429325A JPH0429325A (ja) 1992-01-31
JPH0727916B2 true JPH0727916B2 (ja) 1995-03-29

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JP (1) JPH0727916B2 (ja)
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DE (1) DE69007446T2 (ja)

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DE69007446D1 (de) 1994-04-21
DE69007446T2 (de) 1994-09-29
EP0434153B1 (en) 1994-03-16
KR910013579A (ko) 1991-08-08
EP0434153A1 (en) 1991-06-26
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