JPH07278628A - 高炉出銑口開孔機 - Google Patents

高炉出銑口開孔機

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JPH07278628A
JPH07278628A JP9793894A JP9793894A JPH07278628A JP H07278628 A JPH07278628 A JP H07278628A JP 9793894 A JP9793894 A JP 9793894A JP 9793894 A JP9793894 A JP 9793894A JP H07278628 A JPH07278628 A JP H07278628A
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rod
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lever
drifter
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Hiroyuki Takao
宏幸 高尾
Kazuto Ueda
和人 上田
Takashi Yoneda
隆司 米田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は溶鉱炉の出銑口を開孔するための出
銑口開孔機に関する。 【構成】 開孔用ロッドをロッドの長手方向の略中間位
置で、ロッドの全円周方向を微小隙間をおいて拘束する
レバーで、拘束および拘束解除自在としたロッド芯中間
拘束装置を、ガイドチャンネルに沿って長手方向に走行
可能な台車に組付けたことを特徴とする。 【効果】 開孔時のロッドの座屈長さを、ロッド芯中間
拘束装置を設置しない場合の1/2に短縮する効果を生
み、ロッドの座屈強度を4倍に増加し、ドリフターの発
生する大きな軸力を効率良く錐に伝達し、開孔不能を解
決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶鉱炉の出銑口を開孔す
るための出銑口開孔機に関する。
【0002】
【従来の技術】出銑口開孔機の中間ロッド受け具に関し
ては、実開昭58−83440号公報に記載の技術およ
び実開昭58−56852号公報に記載の技術がある。
これらの技術は、ガイドチャンネルに支持されて走行す
る中間台車の下に、ロッド受け溝を有するL形状のロッ
ド支持片を固設しておき、ロッド支持片で開孔用ロッド
の長手方向の中間部をロッドの下側から支持することに
より、ロッドの自重による撓みを支持したり、ロッド受
け溝によってロッドの左右への振れを制限したりして、
ロッド先端に取り付けた錐を直進させる効果を発揮する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶鉱炉の出銑口を開孔
する場合、出銑口開孔機により、ロッド先端に取り付け
た錐をマッドに押し付け、ロッドを介して錐に打撃と回
転を与えてマッドを削孔する。この開孔方法を従来から
継続しているが、開孔できないこと(開孔不能)が時々
発生した。開孔不能を解決するために、ドリフターの能
力増強を行ってロッド押し付け力および打撃力を増加し
たが、ロッドが座屈、曲損したり、開孔不能が改善され
ないという結果が出た。この現象からロッドの強度を改
めて検討した結果、能力増強したドリフターの発生した
力をロッドの軸力として錐に効率良く伝達するには従来
のロッドでは強度不足であるという問題が明らかになっ
た。
【0004】一般的に、開孔される出銑口の寸法は開孔
直径50mm、長さ3mであり、この寸法の開孔を行う
ためのロッドは外径40mm、ブロー流路内径20m
m、長さ5m程度の細長い中空鋼管に制約される。この
制約された寸法の細長いロッドは、軸力を伝達する場
合、ロッドの長さの中間が曲がる座屈現象が出るため、
同じ断面のロッドでも長さの短いロッドに対して、伝達
できる軸力が非常に小さくなる。本発明は、ドリフター
の能力増強を行ってロッド押し付け力および打撃力を増
加した場合に、ドリフターの発生する大きな軸力によっ
て寸法制約のある細長いロッドが座屈し、ドリフターの
発生する大きな軸力を効率良く錐に伝達することができ
ないことから開孔不能が改善されないという課題を解決
する出銑口開孔機孔を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る高炉出銑口開孔機は、開孔用ロッ
ドの長手方向の略中間位置で該ロッドの全円周方向を微
小隙間をおいて拘束する複数分割されたレバーと、該レ
バーをガイドチャンネルの長手方向に対して垂直な方向
に開閉するように構成したリンク機構と、レバー開閉駆
動用アクチュエーターで構成し、開孔用ロッドを前記レ
バーで拘束および拘束解除自在としたロッド芯中間拘束
装置をガイドチャンネルに沿って長手方向に走行可能な
台車に組付けたことを特徴とする。
【0006】また、前記ロッド芯中間拘束装置を組付
けた台車上にチェーンスプロケットを回転可能にブラケ
ットで組付け、ガイドチャンネルの長手方向に敷設した
固定チェーンとドリフターを走行させるためのフィード
チェーンとの間に前記チェーンスプロケットを挟み込ん
だ構成とし、ロッド芯中間拘束装置を組付けた台車が常
にドリフターの走行距離の半分を走行させることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明のロッド芯中間拘束装置は、リンク機構
とレバー開閉駆動用アクチュエーターでロッド拘束用レ
バーを開閉できる。出銑口開孔機にロッドを取り付けた
り取り外したりする場合、ロッドが長いのでロッドはガ
イドチャンネルの横方向へ移動させる必要がある。ロッ
ド拘束用レバーを開とすれば、レバーの横方向が開とな
るのでこの空間からロッドを横方向へ移動させ、ロッド
を取り付けたり取り外したりできる。ロッドを出銑口開
孔機に取り付けた後、ロッド芯中間拘束装置のロッド拘
束用レバーを閉にすると、レバーは開孔用ロッドの長手
方向の略中間位置でロッドの全円周方向を微小隙間をお
いて拘束する。レバーは厚さ10mm以上の鋼で作られ
た十分な強度を持ったものであるため、開孔時ロッドが
ドリフターから軸力を受けて座屈しようとしてロッドの
長手方向の中間位置で曲がり変位を発生する時に、変位
を許さないよう拘束する。レバーは開孔用ロッドの全円
周方向を微小隙間をおいて拘束するようになっているた
め、開孔時のロッドの回転および前進を妨げない。
【0008】また、前記ロッド芯中間拘束装置を組付け
た台車上にチェーンスプロケットを回転可能にブラケッ
トで組付け、ガイドチャンネルの長手方向に敷設した固
定チェーンとドリフターを走行させるためのフィードチ
ェーンとの間に前記チェーンスプロケットを挟み込んだ
構成としているので、ドリフターが走行するときチェー
ンスプロケットは動滑車の原理に従ってドリフターの走
行距離の1/2の距離を移動する。ロッド芯中間拘束装
置を組付けた台車は、チェーンスプロケットを回転可能
にブラケットで組付けているのでチェーンスプロケット
の走行によって常にドリフターの走行距離の半分を走行
させられる。以上の作用により、ロッド芯中間拘束装置
は、開孔時のロッドの座屈長さを該装置を設置しない場
合の1/2に短縮する効果を生み、ロッドの座屈強度を
4倍に増加し、ドリフターの能力増強を行ってロッド押
し付け力および打撃力を増加した場合に、ドリフターの
発生する大きな軸力を効率良く錐に伝達し、開孔不能を
解決する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を一実施例で詳述する。図1は
本発明のロッド芯中間拘束装置を設置した出銑口開孔機
の全体側面図であり、図2は図1のA−A断面でロッド
芯中間拘束装置を後方から見た正面図であり、図3はロ
ッド芯中間拘束装置のレバーを開いた状態を示す正面図
である。ロッド芯中間拘束装置8のレバー13を、リン
ク機構14とレバー開閉駆動用アクチュエーターである
エヤーシリンダー15によって開いた状態(図3)で先
端に錐2を装着したロッド1は、ガイドチャンネル4の
横方向からガイドチャンネルの真下に運ばれ、ドリフタ
ー3に装着される。ロッド1は、後端をドリフター3に
装着され先端を先端ロッド受け7で支持され、ロッド芯
中間拘束装置のレバー13を開いた状態(図3)からレ
バー13を閉とされ(図2)ロッドの全円周方向を微小
隙間をおいて拘束される。
【0010】図1は出銑口開孔を開始する直前の状態を
示す。ドリフター3はロッド1に打撃と回転を与えなが
ら、フィードモーター5によってフィードチェーン6を
介して出銑口17の方に前進させられ、錐2が出銑口1
7に当たった時点から開孔が始まる。開孔時、ロッド1
はドリフターの発生する大きな軸力を受けて座屈しよう
とするが、ロッド芯中間拘束装置によりレバー13を閉
とした状態(図2)でロッドの全円周方向を微小隙間を
おいて拘束されるので座屈、曲損することができない。
ロッド芯中間拘束装置を構成する各部品はロッドの座
屈、曲損を拘束する時にロッドからロッドの軸直角方向
の反力を受けるため、十分な強度を保持するよう設計し
なければならないし、レバー開閉駆動用エヤーシリンダ
ー15はロッドの軸直角方向の反力を保持する能力を持
たせるものとする。
【0011】図2に示すように、ロッド芯中間拘束装置
8を組付けた台車10はガイドチャンネル4の上に車輪
16を介して組み込まれ、走行可能な構造である。台車
10にチェーンスプロケット11を回転可能にブラケッ
ト12で組付け、ガイドチャンネル4の長手方向に敷設
した固定チェーン9とドリフターを走行させるためのフ
ィードチェーン6との間に前記チェーンスプロケットを
挟み込んだ構成としているので、ドリフターが走行する
ときチェーンスプロケット11は動滑車の原理に従って
ドリフターの走行距離の1/2の距離を移動する。ロッ
ド芯中間拘束装置を組付けた台車は、チェーンスプロケ
ットを回転可能にブラケットで組付けているのでチェー
ンスプロケットの走行によって常にドリフターの走行距
離の半分を走行させられる。
【0012】本実施例は、ロッド芯中間拘束装置を組付
けた台車が常にドリフターの走行距離の半分を走行させ
られる構成の場合について示したが、この台車の走行構
造は、本発明の必須要件ではなく、例えば、ロッド芯中
間拘束装置を組付けた台車をドリフターが後退するとき
にのみフィードチェーンから突き出した鋼片によって押
して後退させ、ドリフターが最後退した時に台車がロッ
ドの長さの中間位置にくるようにし、ドリフターが前進
する時は台車が自由に前進できるようにした構造も適用
できる。
【0013】
【発明の効果】本発明のロッド芯中間拘束装置を設けた
出銑口開孔機により、開孔時のロッドの座屈長さを該装
置を設置しない場合の1/2に短縮する効果を生み、ロ
ッドの座屈強度を4倍に増加し、ドリフターの発生する
大きな軸力を効率良く錐に伝達し、開孔不能を解決し
た。上記の効果によって、錐による一発開孔の成功率が
向上したので、従来行われていた開孔不能時の対策であ
る酸素開孔の頻度が減少し、酸素開孔時の高温溶融物飛
散による火傷災害の危険が減少した。
【0014】また、ドリフターの発生する軸力を効率良
く錐に伝達するロッドの強度が従来の4倍に増加したた
め、耐溶銑浸食性の優れた高圧縮強度のマッドの錐によ
る一発開孔の困難さが解決され、高圧縮強度のマッドの
使用が可能となって、出銑回数を減らすことができ、出
銑コスト低減、炉前作業の軽減の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロッド芯中間拘束装置を設置した出銑
口開孔機の全体側面図
【図2】ロッド芯中間拘束装置を後方から見た正面図
【図3】ロッド芯中間拘束装置のレバーを開いた状態を
示す正面図
【符号の説明】
1 ロッド 2 錐 3 ドリフター 4 ガイドチャンネル 5 フィードモーター 6 フィードチェーン 7 先端ロッド受け 8 ロッド芯中間拘束装置 9 固定チェーン 10 台車 11 チェーンスプロケット 12 ブラケット 13 レバー 14 リンク機構 15 エヤーシリンダー 16 車輪 17 出銑口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の出銑口を開孔する出銑口開孔機に
    おいて、開孔用ロッドの長手方向の略中間位置で該ロッ
    ドの全円周方向を微小隙間をおいて拘束する複数分割さ
    れたレバーと、該レバーをガイドチャンネルの長手方向
    に対して垂直な方向に開閉するように構成したリンク機
    構と、レバー開閉駆動用アクチュエーターで構成し、開
    孔用ロッドを前記レバーで拘束および拘束解除自在とし
    たロッド芯中間拘束装置をガイドチャンネルに沿って長
    手方向に走行可能な台車に組付けたことを特徴とする高
    炉出銑口開孔機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高炉出銑口開孔機であ
    って、前記ロッド芯中間拘束装置を組付けた台車上にチ
    ェーンスプロケットを回転可能にブラケットで組付け、
    ガイドチャンネルの長手方向に敷設した固定チェーンと
    ドリフターを走行させるためのフィードチェーンとの間
    に前記チェーンスプロケットを挟み込んだ構成とし、ロ
    ッド芯中間拘束装置を組付けた台車が常にドリフターの
    走行距離の半分を走行する構成を特徴とする高炉出銑口
    開孔機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101504701B1 (ko) * 2013-12-20 2015-03-20 주식회사 포스코 Finex 용융로 출선구 개공기의 로드 지지장치
JP2021143390A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 日鉄エンジニアリング株式会社 出銑口開孔方法、出銑口開孔装置およびガイドパイプ

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