JPH07278097A - N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法 - Google Patents
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法Info
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- JPH07278097A JPH07278097A JP6966794A JP6966794A JPH07278097A JP H07278097 A JPH07278097 A JP H07278097A JP 6966794 A JP6966794 A JP 6966794A JP 6966794 A JP6966794 A JP 6966794A JP H07278097 A JPH07278097 A JP H07278097A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】不純物含有量の低い品質的に優れたN−アルキ
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法を
提供する。 【構成】イセチオン酸ナトリウムとアルキルアミンとの
反応によりN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリ
ウムを製造する際、イセチオン酸ナトリウム中に存在す
る亜硫酸塩成分が1重量%以下(SO2換算,対イセチ
オン酸ナトリウム重量基準)であるイセチオン酸ナトリ
ウムを原料として用いることにより、不純物含有量の低
減された高品質のN−アルキルアミノエタンスルホン酸
ナトリウムを得ることができる。
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法を
提供する。 【構成】イセチオン酸ナトリウムとアルキルアミンとの
反応によりN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリ
ウムを製造する際、イセチオン酸ナトリウム中に存在す
る亜硫酸塩成分が1重量%以下(SO2換算,対イセチ
オン酸ナトリウム重量基準)であるイセチオン酸ナトリ
ウムを原料として用いることにより、不純物含有量の低
減された高品質のN−アルキルアミノエタンスルホン酸
ナトリウムを得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤又はpH緩
衝剤等の原料として有用なN−アルキルアミノエタンス
ルホン酸ナトリウムの製造方法に関する。さらに詳しく
は、イセチオン酸ナトリウムを経由するN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造プロセスにおい
て、不純物含有量の低い品質的に優れたN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法に関す
る。
衝剤等の原料として有用なN−アルキルアミノエタンス
ルホン酸ナトリウムの製造方法に関する。さらに詳しく
は、イセチオン酸ナトリウムを経由するN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造プロセスにおい
て、不純物含有量の低い品質的に優れたN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムの一般的製造法としてのイセチオン酸ナトリウ
ムとアルキルアミンとの反応は、米国特許第19329
07号,第1999614号,東独特許第84394号
に記載されている。これらの既知文献によると、この反
応により得られる反応液中には不純物として、未転化の
イセチオン酸ナトリウム、及び副反応生成物であるN−
アルキルアミノビス(エタンスルホン酸ナトリウム)が
存在することが知られている。
トリウムの一般的製造法としてのイセチオン酸ナトリウ
ムとアルキルアミンとの反応は、米国特許第19329
07号,第1999614号,東独特許第84394号
に記載されている。これらの既知文献によると、この反
応により得られる反応液中には不純物として、未転化の
イセチオン酸ナトリウム、及び副反応生成物であるN−
アルキルアミノビス(エタンスルホン酸ナトリウム)が
存在することが知られている。
【0003】商業的に生産されているN−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液中には上述の不純
物に加えて、イセチオン酸ナトリウム製造の際に生ずる
エチレングリコール及び硫酸ナトリウム、そして文献上
に記載がなく由来不明のエタンジスルホン酸ナトリウム
等が主として含まれている。
ノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液中には上述の不純
物に加えて、イセチオン酸ナトリウム製造の際に生ずる
エチレングリコール及び硫酸ナトリウム、そして文献上
に記載がなく由来不明のエタンジスルホン酸ナトリウム
等が主として含まれている。
【0004】一般的に、製品としてのN−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウムに求められる品質面での
要求項目として、色相,色度,臭い,無機塩及び有機化
合物等の不純物含量等があげられる。N−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウム類は各種の用途に使用さ
れているが、中でもヘアケア製品・ボディシャンプー等
人体に直接的に接触するような商品の原料として用いら
れる場合、製品中に含有される不純物の種類や量はでき
る限り低レベルに保たれることが望まれる。
ノエタンスルホン酸ナトリウムに求められる品質面での
要求項目として、色相,色度,臭い,無機塩及び有機化
合物等の不純物含量等があげられる。N−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウム類は各種の用途に使用さ
れているが、中でもヘアケア製品・ボディシャンプー等
人体に直接的に接触するような商品の原料として用いら
れる場合、製品中に含有される不純物の種類や量はでき
る限り低レベルに保たれることが望まれる。
【0005】前記方法により製造されるN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを精製することは、こ
の化合物のもつ物理的・化学的性質の上から容易ではな
い。精製法の一つに、該有機スルホン酸ナトリウムに対
し鉱酸を加えスルホン酸型にして、一旦晶析で取り出し
各種不純物を除去する方法が開示されている(西独特許
第1122540号,第1157234号,特開昭61
−22061号)。これらの方法では高純度品が得られ
るものの、硫酸ナトリウム等の無機塩が大量に生成する
ためそれらを分離除去する装置及び操作が必要となる。
更に、無機塩に付着する有機物に起因する新たな廃棄物
処理対策が必要となる。
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを精製することは、こ
の化合物のもつ物理的・化学的性質の上から容易ではな
い。精製法の一つに、該有機スルホン酸ナトリウムに対
し鉱酸を加えスルホン酸型にして、一旦晶析で取り出し
各種不純物を除去する方法が開示されている(西独特許
第1122540号,第1157234号,特開昭61
−22061号)。これらの方法では高純度品が得られ
るものの、硫酸ナトリウム等の無機塩が大量に生成する
ためそれらを分離除去する装置及び操作が必要となる。
更に、無機塩に付着する有機物に起因する新たな廃棄物
処理対策が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、新たな
精製工程の付加は設備費の増大を招き、またプラント運
転時の固体取扱い操作等の煩雑さも避けられない。安価
で且つ品質的に優れたN−アルキルアミノエタンスルホ
ン酸ナトリウムを工業的に生産するためには、該物質を
製造する反応工程で極力副反応物の生成を抑制する反応
の最適化が望まれる。
精製工程の付加は設備費の増大を招き、またプラント運
転時の固体取扱い操作等の煩雑さも避けられない。安価
で且つ品質的に優れたN−アルキルアミノエタンスルホ
ン酸ナトリウムを工業的に生産するためには、該物質を
製造する反応工程で極力副反応物の生成を抑制する反応
の最適化が望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの点につ
いて鋭意検討した結果、原料として用いるイセチオン酸
ナトリウム中に存在する亜硫酸成分の量を、あるレベル
以下に抑制することにより、副生物の一つであるエタン
ジスルホン酸ナトリウムの量を削減できるという新規な
事実を見出だし本発明を完成するに至った。
いて鋭意検討した結果、原料として用いるイセチオン酸
ナトリウム中に存在する亜硫酸成分の量を、あるレベル
以下に抑制することにより、副生物の一つであるエタン
ジスルホン酸ナトリウムの量を削減できるという新規な
事実を見出だし本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明はイセチオン酸ナトリウムとア
ルキルアミンとの反応によりN−アルキルアミノエタン
スルホン酸ナトリウムを製造する際、イセチオン酸ナト
リウム中に存在する亜硫酸塩成分が1重量%以下(SO
2換算,対イセチオン酸ナトリウム重量基準)であるイ
セチオン酸ナトリウムを原料として用いることを特徴と
するN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの
製造方法である。
ルキルアミンとの反応によりN−アルキルアミノエタン
スルホン酸ナトリウムを製造する際、イセチオン酸ナト
リウム中に存在する亜硫酸塩成分が1重量%以下(SO
2換算,対イセチオン酸ナトリウム重量基準)であるイ
セチオン酸ナトリウムを原料として用いることを特徴と
するN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの
製造方法である。
【0009】亜硫酸塩成分とは、重亜硫酸イオン及び亜
硫酸イオンであって、両アニオンの合計量がSO2換算
で1重量%以下好ましくは0.5重量%以下(対イセチ
オン酸ナトリウム重量基準)である。
硫酸イオンであって、両アニオンの合計量がSO2換算
で1重量%以下好ましくは0.5重量%以下(対イセチ
オン酸ナトリウム重量基準)である。
【0010】イセチオン酸ナトリウムの製造履歴は特に
限定されるものではない。使用するイセチオン酸ナトリ
ウムに亜硫酸ナトリウムや重亜硫酸ナトリウムが含有さ
れる場合、例えば空気等の酸素含有ガスと十分接触させ
るか、或いは過酸化水素や過硫酸アルカリ金属塩等の各
種酸化剤を加え酸化処理することにより、亜硫酸成分を
硫酸イオンへ転化させ無害化することができる。
限定されるものではない。使用するイセチオン酸ナトリ
ウムに亜硫酸ナトリウムや重亜硫酸ナトリウムが含有さ
れる場合、例えば空気等の酸素含有ガスと十分接触させ
るか、或いは過酸化水素や過硫酸アルカリ金属塩等の各
種酸化剤を加え酸化処理することにより、亜硫酸成分を
硫酸イオンへ転化させ無害化することができる。
【0011】以上のように原料イセチオン酸ナトリウム
水溶液を亜硫酸及び重亜硫酸イオンの合計存在量が1重
量%以下、好ましくは0.5重量%以下(SO2換算)
となるように酸化等の前処理をした後原料として使用す
ることが、より優れた品質のN−アルキルアミノエタン
スルホン酸ナトリウムを製造するうえで有利である。例
えばメチルアミンとイセチオン酸ナトリウムの反応によ
りN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造
する場合、該亜硫酸成分の含有量が1重量%のとき、エ
タンジスルホン酸ナトリウムの副生量は約2.5%(対
N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム重量基
準)となる。この値は、現状市場に出回っている製品と
比較するとほぼ同一レベルもしくはそれ以下であるが、
更に高品質製品を得るには、不純物含有レベルをより削
減することが望ましい。より好ましくは該亜硫酸成分含
有量が0.5重量%以下であるイセチオン酸ナトリウム
水溶液を使用することが望まれる。即ちエタンジスルホ
ン酸ナトリウム副生量は約1.5重量%(対N−メチル
アミノエタンスルホン酸ナトリウム重量基準)以下とな
る。
水溶液を亜硫酸及び重亜硫酸イオンの合計存在量が1重
量%以下、好ましくは0.5重量%以下(SO2換算)
となるように酸化等の前処理をした後原料として使用す
ることが、より優れた品質のN−アルキルアミノエタン
スルホン酸ナトリウムを製造するうえで有利である。例
えばメチルアミンとイセチオン酸ナトリウムの反応によ
りN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造
する場合、該亜硫酸成分の含有量が1重量%のとき、エ
タンジスルホン酸ナトリウムの副生量は約2.5%(対
N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム重量基
準)となる。この値は、現状市場に出回っている製品と
比較するとほぼ同一レベルもしくはそれ以下であるが、
更に高品質製品を得るには、不純物含有レベルをより削
減することが望ましい。より好ましくは該亜硫酸成分含
有量が0.5重量%以下であるイセチオン酸ナトリウム
水溶液を使用することが望まれる。即ちエタンジスルホ
ン酸ナトリウム副生量は約1.5重量%(対N−メチル
アミノエタンスルホン酸ナトリウム重量基準)以下とな
る。
【0012】以下、本発明の如き品質を有するイセチオ
ン酸ナトリウムよりN−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムを製造する方法を示す。
ン酸ナトリウムよりN−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムを製造する方法を示す。
【0013】本発明におけるアルキルアミンとしては、
メチル,エチル,プロピル,シクロヘキシル等、鎖状及
び環状の低級アルキル基を有すものが対象となる。その
使用量はイセチオン酸ナトリウムに対し5〜30倍モ
ル、好ましくは8〜20倍モルである。
メチル,エチル,プロピル,シクロヘキシル等、鎖状及
び環状の低級アルキル基を有すものが対象となる。その
使用量はイセチオン酸ナトリウムに対し5〜30倍モ
ル、好ましくは8〜20倍モルである。
【0014】反応温度は150〜300℃、好ましくは
190〜250℃である。
190〜250℃である。
【0015】この反応においては、十分なイセチオン酸
ナトリウム転化率を得ることが高品質品を得るために必
要不可欠であり、そのための反応時間は好ましい温度範
囲において3〜6時間である。またその時、反応圧は5
0〜80kg/cm2Gとなる。
ナトリウム転化率を得ることが高品質品を得るために必
要不可欠であり、そのための反応時間は好ましい温度範
囲において3〜6時間である。またその時、反応圧は5
0〜80kg/cm2Gとなる。
【0016】上記原料を上記反応条件のもとに反応を行
い、N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム即
ちN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム,N−
エチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム,N−プロピ
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウムやN−シクロヘキ
シルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを優れた品質で
得ることができる。
い、N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム即
ちN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム,N−
エチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム,N−プロピ
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウムやN−シクロヘキ
シルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを優れた品質で
得ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によれば、反応工程終了時
に得られるN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリ
ウム水溶液は、不純物含量が非常に低レベルであるた
め、本質的に精製工程を必要としない非常に経済性に優
れたプロセスを提供できる。製品中のエタンジスルホン
酸ナトリウムは水溶液中では析出しやすく、製品の経時
安定性を損なう好ましくない化合物である。その点で、
製品品質面からも本発明の方法は優れた方法といえる。
に得られるN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリ
ウム水溶液は、不純物含量が非常に低レベルであるた
め、本質的に精製工程を必要としない非常に経済性に優
れたプロセスを提供できる。製品中のエタンジスルホン
酸ナトリウムは水溶液中では析出しやすく、製品の経時
安定性を損なう好ましくない化合物である。その点で、
製品品質面からも本発明の方法は優れた方法といえる。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
が本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
【0019】なお、実施例中の濃度はすべて重量%であ
る。
る。
【0020】参考例1(イセチオン酸ナトリウム水溶液
の調製) 1リットルオートクレーブ中に重亜硫酸ナトリウム水溶
液(SO2換算23.18%含有,pH4.5)79
3.9gを仕込み、反応温度50〜60℃に保ちつつ酸
化エチレン127.0gを30分かけて導入し、その後
1時間熟成した。液体クロマトグラフィーにより反応液
を分析したところイセチオン酸ナトリウムを44.7%
含んでいた。亜硫酸分はイセチオン酸ナトリウムに対し
0.70%(SO2換算)であった。
の調製) 1リットルオートクレーブ中に重亜硫酸ナトリウム水溶
液(SO2換算23.18%含有,pH4.5)79
3.9gを仕込み、反応温度50〜60℃に保ちつつ酸
化エチレン127.0gを30分かけて導入し、その後
1時間熟成した。液体クロマトグラフィーにより反応液
を分析したところイセチオン酸ナトリウムを44.7%
含んでいた。亜硫酸分はイセチオン酸ナトリウムに対し
0.70%(SO2換算)であった。
【0021】参考例2 参考例1で得られたイセチオン酸ナトリウム水溶液50
0gに対し8%過酸化水素水50gを加え室温で30分
間攪拌した。得られた水溶液を同様に分析したところ、
イセチオン酸ナトリウムを40.5%含んでいた。亜硫
酸分はイセチオン酸ナトリウムに対し0.2%(SO2
換算)であった。
0gに対し8%過酸化水素水50gを加え室温で30分
間攪拌した。得られた水溶液を同様に分析したところ、
イセチオン酸ナトリウムを40.5%含んでいた。亜硫
酸分はイセチオン酸ナトリウムに対し0.2%(SO2
換算)であった。
【0022】参考例3(イセチオン酸ナトリウム水溶液
の調製) 参考例1と同様に亜硫酸ナトリウム水溶液794.0g
と酸化エチレン124.8gを反応させた。液体クロマ
トグラフィーにより反応液を分析したところイセチオン
酸ナトリウムを44.0%含んでいた。未反応亜硫酸分
はイセチオン酸ナトリウムに対し1.6%(SO2換
算)であった。
の調製) 参考例1と同様に亜硫酸ナトリウム水溶液794.0g
と酸化エチレン124.8gを反応させた。液体クロマ
トグラフィーにより反応液を分析したところイセチオン
酸ナトリウムを44.0%含んでいた。未反応亜硫酸分
はイセチオン酸ナトリウムに対し1.6%(SO2換
算)であった。
【0023】実施例1 1リットルオートクレーブ中に、参考例1で得られたイ
セチオン酸ナトリウム水溶液179.5g及び40%メ
チルアミン水溶液588.8gを仕込み250℃にて3
時間反応した。次いで反応液を170℃まで冷却し、バ
ルブを開放して未反応メチルアミンを留去した。得られ
た反応液は、液体クロマトグラフィーにより分析した結
果、N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを8
4.2g含むもので、エタンジスルホン酸ナトリウム含
有量はN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムに
対し1.7%であった。
セチオン酸ナトリウム水溶液179.5g及び40%メ
チルアミン水溶液588.8gを仕込み250℃にて3
時間反応した。次いで反応液を170℃まで冷却し、バ
ルブを開放して未反応メチルアミンを留去した。得られ
た反応液は、液体クロマトグラフィーにより分析した結
果、N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを8
4.2g含むもので、エタンジスルホン酸ナトリウム含
有量はN−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウムに
対し1.7%であった。
【0024】実施例2 1リットルオートクレーブ中に、参考例2で得られたイ
セチオン酸ナトリウム水溶液199.0g及び40%メ
チルアミン水溶液590.6gを仕込み250℃にて
3.5時間反応した。次いで反応液を170℃まで冷却
し、同様の後処理を行った。得られた反応液を液体クロ
マトグラフィーにより分析した結果、N−メチルアミノ
エタンスルホン酸ナトリウムを84.6g含んでいた。
エタンジスルホン酸ナトリウム含有量はN−メチルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウムに対し0.5%であっ
た。
セチオン酸ナトリウム水溶液199.0g及び40%メ
チルアミン水溶液590.6gを仕込み250℃にて
3.5時間反応した。次いで反応液を170℃まで冷却
し、同様の後処理を行った。得られた反応液を液体クロ
マトグラフィーにより分析した結果、N−メチルアミノ
エタンスルホン酸ナトリウムを84.6g含んでいた。
エタンジスルホン酸ナトリウム含有量はN−メチルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウムに対し0.5%であっ
た。
【0025】比較例 1リットルオートクレーブ中に、参考例2で得られたイ
セチオン酸ナトリウム水溶液179.2g及び40%メ
チルアミン水溶液608.1gを仕込み250℃にて3
時間反応した。同様の後処理を施した後、反応液を液体
クロマトグラフィーにより分析した結果、N−メチルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを86.9g含むもの
で、エタンジスルホン酸ナトリウム含有量はN−メチル
アミノエタンスルホン酸ナトリウムに対し3.7%であ
った。
セチオン酸ナトリウム水溶液179.2g及び40%メ
チルアミン水溶液608.1gを仕込み250℃にて3
時間反応した。同様の後処理を施した後、反応液を液体
クロマトグラフィーにより分析した結果、N−メチルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムを86.9g含むもの
で、エタンジスルホン酸ナトリウム含有量はN−メチル
アミノエタンスルホン酸ナトリウムに対し3.7%であ
った。
Claims (1)
- 【請求項1】イセチオン酸ナトリウムとアルキルアミン
との反応によりN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムを製造する際、イセチオン酸ナトリウム中に存
在する亜硫酸塩成分が1重量%以下(SO2換算,対イ
セチオン酸ナトリウム重量基準)であるイセチオン酸ナ
トリウムを原料として用いることを特徴とするN−アル
キルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966794A JPH07278097A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966794A JPH07278097A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07278097A true JPH07278097A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13409424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6966794A Pending JPH07278097A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07278097A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7208599B2 (en) | 2003-09-16 | 2007-04-24 | Arkema Inc. | Preparation of substituted alkanesulfonates from 2-hydroxyalkanesulfonates |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP6966794A patent/JPH07278097A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7208599B2 (en) | 2003-09-16 | 2007-04-24 | Arkema Inc. | Preparation of substituted alkanesulfonates from 2-hydroxyalkanesulfonates |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040330 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |