JPH0782239A - 2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法 - Google Patents
2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法Info
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- JPH0782239A JPH0782239A JP5265376A JP26537693A JPH0782239A JP H0782239 A JPH0782239 A JP H0782239A JP 5265376 A JP5265376 A JP 5265376A JP 26537693 A JP26537693 A JP 26537693A JP H0782239 A JPH0782239 A JP H0782239A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】亜硫酸塩の存在下に2−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−6−スルホン酸と2,6−ジメチルアニ
リンとを反応させるに当たり、硫酸水素ナトリウム又は
硫酸を共存させ反応を行なうことを特徴とする、2−
(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロ
キシナフタレン−6−スルホン酸の製造法。 【効果】収率の向上した改良製法を提供する。
シナフタレン−6−スルホン酸と2,6−ジメチルアニ
リンとを反応させるに当たり、硫酸水素ナトリウム又は
硫酸を共存させ反応を行なうことを特徴とする、2−
(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロ
キシナフタレン−6−スルホン酸の製造法。 【効果】収率の向上した改良製法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸性染料の中間体の製
法に関するものであり、更に詳しくは、亜硫酸塩の存在
下に2−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スル
ホン酸(以下γ酸という)と2,6−ジメチルアニリン
とを反応させ、2−(2’,6’−ジメチルフェニル)
アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸
(以下2,6−キシリルγ酸という)を製造する方法に
関するものである。
法に関するものであり、更に詳しくは、亜硫酸塩の存在
下に2−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スル
ホン酸(以下γ酸という)と2,6−ジメチルアニリン
とを反応させ、2−(2’,6’−ジメチルフェニル)
アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸
(以下2,6−キシリルγ酸という)を製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】亜硫酸塩
の存在下におけるジアリールアミン合成法は、比較的低
い温度で高圧にする必要なしに行なうことができる方法
であり、工業的に重要なものとされている。この方法で
触媒となる亜硫酸塩とは、亜硫酸の酸性又は中性塩であ
り、更に具体的には亜硫酸水素ナトリウム又は亜硫酸ナ
トリウムである
の存在下におけるジアリールアミン合成法は、比較的低
い温度で高圧にする必要なしに行なうことができる方法
であり、工業的に重要なものとされている。この方法で
触媒となる亜硫酸塩とは、亜硫酸の酸性又は中性塩であ
り、更に具体的には亜硫酸水素ナトリウム又は亜硫酸ナ
トリウムである
【0003】ジアリールアミンの合成法の内でも、本発
明と反応機構上関係が深いものとして、2−アミノ−5
−ヒドロキシナフタレン−7−スルホン酸とアニリンの
亜硫酸塩との反応が知られているこの反応では下式に示
す様にm−位のスルホン基の存在によってOH基は置換
せず、アミノ基だけが反応して2−アニリノ−5−ヒド
ロキシナフタレン−7−スルホン酸を生成する(N.
N.ボロチュツォフ著 ファインアロマチックス中間
体,531−534頁「亜硫酸塩を共存させるジアリー
ルアミン合成」,昭和48年
明と反応機構上関係が深いものとして、2−アミノ−5
−ヒドロキシナフタレン−7−スルホン酸とアニリンの
亜硫酸塩との反応が知られているこの反応では下式に示
す様にm−位のスルホン基の存在によってOH基は置換
せず、アミノ基だけが反応して2−アニリノ−5−ヒド
ロキシナフタレン−7−スルホン酸を生成する(N.
N.ボロチュツォフ著 ファインアロマチックス中間
体,531−534頁「亜硫酸塩を共存させるジアリー
ルアミン合成」,昭和48年
【0004】
【化1】
【0005】亜硫酸塩の存在下にγ酸と2,6−ジメチ
ルアニリンとを反応させる場合も上記と同様にして2,
6−キシリルγ酸が製造できる筈であり、現に本発明者
は亜硫酸塩として亜硫酸水素ナトリウム又はこれに亜硫
酸ナトリウムを添加したものをもちいてその製造を試
み、所期する目的物を得ている。しかし、本発明者の実
験によれば、従来法に準じて亜硫酸塩を用い、下式の反
応を各種の条件でおこなっても、目的とする2,6−キ
シリルγ酸の収率は60%前後にすぎなかった。
ルアニリンとを反応させる場合も上記と同様にして2,
6−キシリルγ酸が製造できる筈であり、現に本発明者
は亜硫酸塩として亜硫酸水素ナトリウム又はこれに亜硫
酸ナトリウムを添加したものをもちいてその製造を試
み、所期する目的物を得ている。しかし、本発明者の実
験によれば、従来法に準じて亜硫酸塩を用い、下式の反
応を各種の条件でおこなっても、目的とする2,6−キ
シリルγ酸の収率は60%前後にすぎなかった。
【0006】
【化2】
【0007】本発明は、従来法に準じた上記方法につい
て目的物の収率向上を目的に改良研究を進めた結果到達
したものである。
て目的物の収率向上を目的に改良研究を進めた結果到達
したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】即ち本発明は、
亜硫酸塩の存在下にγ酸と2,6−ジメチルアニリンと
を反応させるに当たり、硫酸水素ナトリウム又は硫酸を
共存させ反応を行なうことを特徴とする、2,6−キシ
リルγ酸の製造法に係るものである。
亜硫酸塩の存在下にγ酸と2,6−ジメチルアニリンと
を反応させるに当たり、硫酸水素ナトリウム又は硫酸を
共存させ反応を行なうことを特徴とする、2,6−キシ
リルγ酸の製造法に係るものである。
【0009】γ酸には、例えばその2倍モル量前後の過
剰の2,6−ジメチルアニリンを加えると良い。従来法
に準じて亜硫酸水素ナトリウムを単独で反応系に用いる
場合、反応系のpHは当初4.5前後を示しているが、
反応の進行に伴いその後若干上がる。本発明で、亜硫酸
水素ナトリウムに硫酸水素ナトリウム又は硫酸を併用す
る場合、当初の反応系のpHは亜硫酸水素ナトリウムを
単独使用する場合よりも低くなる。
剰の2,6−ジメチルアニリンを加えると良い。従来法
に準じて亜硫酸水素ナトリウムを単独で反応系に用いる
場合、反応系のpHは当初4.5前後を示しているが、
反応の進行に伴いその後若干上がる。本発明で、亜硫酸
水素ナトリウムに硫酸水素ナトリウム又は硫酸を併用す
る場合、当初の反応系のpHは亜硫酸水素ナトリウムを
単独使用する場合よりも低くなる。
【0010】亜硫酸水素ナトリウムに硫酸水素ナトリウ
ムを併用する場合、目的物の収率向上の為に好ましい硫
酸水素ナトリウムの添加量は、亜硫酸水素ナトリウム1
モル当たり0.02〜0.3モルであり、更に好ましく
は0.1〜0.2モルである。そしてこの場合の反応系
の当初のpHは、前者の添加量の場合でおよそ3.3〜
3.9であり、後者の添加量の場合で3.3〜3.6で
ある。亜硫酸水素ナトリウムに硫酸を併用する場合は、
上記pHを目処にして硫酸の添加量を決定すればよい。
以下、本発明を実施例で具体的に明らかにする。
ムを併用する場合、目的物の収率向上の為に好ましい硫
酸水素ナトリウムの添加量は、亜硫酸水素ナトリウム1
モル当たり0.02〜0.3モルであり、更に好ましく
は0.1〜0.2モルである。そしてこの場合の反応系
の当初のpHは、前者の添加量の場合でおよそ3.3〜
3.9であり、後者の添加量の場合で3.3〜3.6で
ある。亜硫酸水素ナトリウムに硫酸を併用する場合は、
上記pHを目処にして硫酸の添加量を決定すればよい。
以下、本発明を実施例で具体的に明らかにする。
【0011】
実施例 ガラス製オートクレーブに、γ酸78g(純度92.0
%,0.3モル)、2,6−ジメチルアニリン73g
(0.6モル)、35%NaHSO3溶液223g
(0.75モル)、NaHSO4・H2O20.7g
(0.15モル)、水300mlを仕込んで(pH3.
4)昇温し、125〜130℃(内圧2.5〜3.5K
g/cm2)にて24時間反応させた(pH3.7)。
70℃まで冷却し、フラスコに移し48%NaOH9
2.5gにてpH10とする。水を加えながら過剰の
2,6−ジメチルアニリンを留去し(36g回収)、6
0℃まで冷却する。35%HCl40〜50mlで中和
して晶析する。20℃まで冷却してろ過し、10%Na
Cl水300mlにて洗浄して60℃で乾燥した。以上
の様にして灰白色の目的物の結晶98.5g(純度8
3.4%,収率75%)を得た。
%,0.3モル)、2,6−ジメチルアニリン73g
(0.6モル)、35%NaHSO3溶液223g
(0.75モル)、NaHSO4・H2O20.7g
(0.15モル)、水300mlを仕込んで(pH3.
4)昇温し、125〜130℃(内圧2.5〜3.5K
g/cm2)にて24時間反応させた(pH3.7)。
70℃まで冷却し、フラスコに移し48%NaOH9
2.5gにてpH10とする。水を加えながら過剰の
2,6−ジメチルアニリンを留去し(36g回収)、6
0℃まで冷却する。35%HCl40〜50mlで中和
して晶析する。20℃まで冷却してろ過し、10%Na
Cl水300mlにて洗浄して60℃で乾燥した。以上
の様にして灰白色の目的物の結晶98.5g(純度8
3.4%,収率75%)を得た。
【0002】比較例 上記実施例において、NaHSO4・H2Oを添加する
ことなく他は全く同様にして、灰白色の目的物の結晶7
8.5g(純度82.8%,収率59.4%)を得た。
ことなく他は全く同様にして、灰白色の目的物の結晶7
8.5g(純度82.8%,収率59.4%)を得た。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば従来法と殆ど同様な操作
によって、目的物の収率のみを格段に向上させることが
できる。
によって、目的物の収率のみを格段に向上させることが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 亜硫酸塩の存在下に2−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−6−スルホン酸と2,6−ジメチ
ルアニリンとを反応させるに当たり、硫酸水素ナトリウ
ム又は硫酸を共存させ反応を行なうことを特徴とする、
2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5265376A JPH0782239A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5265376A JPH0782239A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782239A true JPH0782239A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17416328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5265376A Pending JPH0782239A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 2−(2’,6’−ジメチルフェニル)アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0782239A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107937015A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 宁波广昌达新材料有限公司 | 一种裂解c9+加氢溶剂油脱萘工艺方法及低萘芳烃溶剂油 |
CN107937014A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 宁波广昌达新材料有限公司 | 裂解c9+加氢溶剂油脱萘方法及低萘芳烃溶剂油 |
CN114634428A (zh) * | 2022-03-29 | 2022-06-17 | 仁景(苏州)生物科技有限公司 | 6-苯胺基/对甲苯胺基-2-萘磺酸的微波条件制备方法 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5265376A patent/JPH0782239A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107937015A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 宁波广昌达新材料有限公司 | 一种裂解c9+加氢溶剂油脱萘工艺方法及低萘芳烃溶剂油 |
CN107937014A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 宁波广昌达新材料有限公司 | 裂解c9+加氢溶剂油脱萘方法及低萘芳烃溶剂油 |
CN114634428A (zh) * | 2022-03-29 | 2022-06-17 | 仁景(苏州)生物科技有限公司 | 6-苯胺基/对甲苯胺基-2-萘磺酸的微波条件制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020319 |