JPH02754A - シクロヘキサノンオキシムの製造方法 - Google Patents

シクロヘキサノンオキシムの製造方法

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JPH02754A
JPH02754A JP14649788A JP14649788A JPH02754A JP H02754 A JPH02754 A JP H02754A JP 14649788 A JP14649788 A JP 14649788A JP 14649788 A JP14649788 A JP 14649788A JP H02754 A JPH02754 A JP H02754A
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JP
Japan
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cyclohexanone
sulfate
reaction
cyclohexanone oxime
sodium hydroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14649788A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyomi Sakai
坂井 喜代己
Tamio Shirafuji
白藤 民雄
Motomasa Osu
大須 基正
Masaharu Takeuchi
武内 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication of JPH02754A publication Critical patent/JPH02754A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明はシクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシルアミンか
らシクロヘキサノンオキシムを製造するとともに、高純
度の硫酸ナトリウムを回収する方法に関する。
シクロヘキサノンオキシムはC−カプロラクタム等の原
料として用いられている。
(従来の技術〉 シクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシルアミンからシクロ
ヘキサノンオキシムを製造するにあたり、オキシム化反
応の中和剤に従来がらアンモニアまたは水酸化ナトリウ
ムを用いることは知られている。
アンモニアあるいは水酸化ナトリウム等のアルカリ性の
強い中和剤を使用すると中和の際に不純化が起こり、生
成するシクロヘキサノンオキシムの品質が悪くなるので
好ましくない(特公昭44−25774号公l1I)も
のの、工業的にはアンモニアを用い、種々のp Hでオ
キシム化反応を実施しく特公昭58−29783号公報
、特公昭36−24070号公報)、シクロヘキサノン
オキシムを製造するとともに副生物として硫酸アンモニ
ウムを回収しているのが実状である。
(発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、アンモニアを用いた場合には多量の硫酸
アンモニウムが副生ずる。硫酸アンモニウムの用途には
限りがあり、その処理に困難をきたすこともある。その
ため硫酸アンモニウムの副生を減少させる検討が行われ
てきた。
一方、水酸化ナトリウムを用いた場合にはアンモニアよ
りも一層アルカリ性が強いために品質悪化をまねく恐れ
があり、また工業的に用いる硫酸ヒドロキシルアミン中
には硫酸アンモニウムが含まれるために、副生ずる硫酸
ナトリウム中に硫酸アンモニウムが混入し、純度の良い
硫酸ナトリウムが得られない。
かかる事情に鑑み、本発明者はシクロヘキサノンと硫酸
ヒドロキシルアミンからシクロヘキサノンオキシムを製
造するにあたり、アルカリとして水酸化ナトリウムを用
いて生成するシクロヘキサノンオキシムの品質を悪化さ
せることなく、かつ高純度の硫酸ナトリウムを回収すべ
くa意検討した結果、本発明を完成するに至った。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、シクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシ
ルアミンからシクロヘキサノンオキシムを製造するにあ
たり、アルカリとして水酸化ナトリウムを用い、オキシ
ム化反応をp H2゜5〜5で行い、反応液からシクロ
ヘキサノンオキシムを分離した水層のpl(を9〜12
で濃縮、晶析することにより硫酸ナトリウムを回収する
ことを特徴とするシクロヘキサノンオキシムの製造方法
である。
シクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシルアミンとの反応は
、水酸化ナトリウムでpH調整しながら硫酸ヒドロキシ
ルアミン水溶液とシクロヘキサノンを加えて反応させる
。水酸化ナトリウムは反応液の量を増加させないために
、約5%以上の濃度の水溶液が好ましく用いられる。
反応形式は回分式および連続式のいずれも可能である。
また反応を1段で行うこともできるが、通常は多段で行
われ、なかでも2段で行われることが多い、2段で反応
する場合に1段目の反応はシクロヘキサノン過剰で反応
させ、未反応のヒドロキシルアミンを少なくする。シク
ロヘキサノンオキシムと未反応のシクロヘキサノンを含
む油層は2段目の反応に用いられる。
2段目の反応ではヒドロキシルアミン過剰で反応させる
ことにより、生成するシクロヘキサノンオキシム中に未
反応のシクロヘキサノンが実質的に残存しないようにす
る。シクロヘキサノンオキシム中に未反応のシクロヘキ
サノンが残存すると次のベックマン転位によって生成す
るε−カプロラクタムの品質が悪くなり好ましくない。
硫酸ナトリウムと未反応のヒドロキシルアミンを含む水
層は1段目の反応に用いられ、1段目の反応液から分離
される水層から硫酸ナトリウムが回収される。
本発明において、オキシム化反応はpHが約2.5〜5
で行われる。pHが約2.5よりも低いと未反応のシク
ロヘキサノンが残り、pHが約5よりも高いと6−カプ
ロラクタムの品質が悪くなり好ましくない。
オキシム化反応は約60〜100℃の温度で行われる。
約60℃以下ではシクロヘキサノンオキシムが凝固し、
また約100℃以上では加圧する必要があるので好まし
くない。
反応により得られるシクロヘキサノンオキシムは、その
ままε−カプロラクタム製造等に用いるのに十分な品質
であるが、蒸留、抽出等の精製をすることも可能である
反応により得られる水層から通常の濃縮、晶析により副
生ずる硫酸ナトリウムが回収される。
場合によりシクロヘキサノンによる抽出、蒸留または加
熱等により、水層からシクロヘキサノンオキシム、シク
ロヘキサノン、ヒドロキシルアミンを除去した後に回収
しても良い。
反応により得られる水層には硫酸ナトリウムとともに硫
酸アンモニウムが存在する。この硫酸アンモニウムは、
工業的には一酸化窒素の水素による接触還元により製造
される硫酸ヒドロキシルアミン水溶液中に、硫酸ヒドロ
キシルアミンに対して約1〜100重量%含まれている
ためである。したがってこの水層をそのまま濃縮、晶析
して硫酸ナトリウムを回収したのでは硫酸アンモニウム
が混入し、高純度の硫酸ナトリウムは得られない、水石
に水酸化ナトリウムを加えて、水層のpHを約9〜12
に調整し、または調整しながら濃縮、晶析することによ
りほとんど硫酸アンモニウムを含まない硫酸ナトリウム
を回収することができる。これは水酸化ナトリウムを加
えることにより、硫酸アンモニウムからアンモニアが遊
離し、濃縮中に蒸発するためである。pHが約9よりも
低くなると硫酸ナトリウム中に硫酸アンモニウムが残り
、約12よりも高くなると水酸化ナトリウムが多く残る
ようになり好ましくない。
(発明の効果〉 本発明によれば、シクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシル
アミンからシクロヘキサノンオキシムを製造するにあた
り、アルカリとして水酸化ナトリウムを用い、品質を悪
化させることなくシクロヘキサノンを製造するとともに
、工業的に用途の広い硫酸ナトリウムを純度良く回収す
ることができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお品質評価に用いる過マンガン酸カリウム価PMは次
の方法で測定した値である。
シクロヘキサノンオキシムから常法に従って製造したε
−カプロラクタム試料1gを水に溶解して100dとし
、これに過マンガン酸カリウムの0.01規定水溶液2
−を加え、250秒後に500セル、波長420n+m
にて、この溶液の吸光度を測定する。その吸光度とブラ
ンクの吸光度の差の100倍がPMの埴である。
この値が大きいほどシクロヘキサノンオキシム中の不純
物含量が多いことを示している。
実施例1 内容積31のガラス製セパラブルフラスコに26.4重
量%の硫酸ヒドロキシルアミン水溶液1754gを入れ
た。液を撹拌しつつ90℃に保ち、50重量%の水酸化
ナトリウム水溶液を加えてpHを2.8に調節しながら
、シクロへキサノン1106gを30分間かけて添加し
た。
添加終了後、さらに30分間、撹拌を続けた。
反応液を分液したところ油層が1262g得られた。
内容積51のガラス製セパラブルフラスコに26.4重
量%の硫酸ヒドロキシルアミン水溶液3508gを入れ
た。液を撹拌しつつ90℃に保ち、50重量%の水酸化
ナトリウム水溶液を加えてp Hを4.0に調節しなが
ら、前記の油層1215gを30分間かけて添加した。
添加終了後、さらに30分間、撹拌を続けた。
反応液を分液したところ油層として、水分を7.2重量
%含み、シクロヘキサノンの含量が0゜01重量%以下
であるシクロヘキサノンオキシムが1258g得られた
このシクロヘキサノンオキシムを常法に従って、発煙硫
酸による転位、アンモニア水による中和、ベンゼンによ
る抽出および蒸留を行い、ε−カプロラクタムを得た。
得られたε−カプロラクタムの過マンガン酸カリウム価
PMは16.6であワた。
1段目の反応液から分離した後の水層は硫酸ナトリウム
が18.1重量%、硫酸アンモニウムが1.8重量%含
まれ、pHは2.8であった。
この水溶液1800gに50重量%の水酸化ナトリウム
水溶液を加えてpHを11とした。
この液を減圧下で濃縮することにより、597gのスラ
リーが得られた。このスラリーを濾過したところ309
gの硫酸ナトリウムの結晶が得られた。結晶中の硫酸ア
ンモニウムのン;度は0.01重量%以下であった。ま
た得られた硫酸ナトリウムの5%水溶液のpHは6.6
であった。
実施例2、比較例1〜3 反応時のp)Iおよび濃縮時のp)(を第1表に示す値
で行った以外は実施例1と同様にしてオキシム化反応お
よび第1段反応液から分離した水層を濃縮、晶析して硫
酸ナトリウムの回収を行った。その結果を第1表に示す

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、シクロヘキサノンと硫酸ヒドロキシルアミンからシ
    クロヘキサノンオキシムを製造するにあたり、アルカリ
    として水酸化ナトリウムを用い、オキシム化反応をpH
    2.5〜5で行い、反応液からシクロヘキサノンオキシ
    ムを分離した水層のpHを9〜12で濃縮、晶析するこ
    とにより硫酸ナトリウムを回収することを特徴とするシ
    クロヘキサノンオキシムの製造方法。
JP14649788A 1988-02-17 1988-06-13 シクロヘキサノンオキシムの製造方法 Pending JPH02754A (ja)

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JP14649788A JPH02754A (ja) 1988-02-17 1988-06-13 シクロヘキサノンオキシムの製造方法

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JP3557888 1988-02-17
JP63-35578 1988-02-17
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0564040A2 (en) * 1992-04-01 1993-10-06 ENICHEM S.p.A. Two-step process for liquid-phase production of oximes
BE1005576A3 (fr) * 1991-02-13 1993-11-09 Mitsubishi Chem Ind Procede de preparation d'une oxime.
KR100433876B1 (ko) * 1998-12-24 2004-06-04 프랙스에어 테크놀로지, 인코포레이티드 종래의 카프로락탐 합성 방법을 이용한 히드록실아민설페이트의 제조 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1005576A3 (fr) * 1991-02-13 1993-11-09 Mitsubishi Chem Ind Procede de preparation d'une oxime.
EP0564040A2 (en) * 1992-04-01 1993-10-06 ENICHEM S.p.A. Two-step process for liquid-phase production of oximes
KR100433876B1 (ko) * 1998-12-24 2004-06-04 프랙스에어 테크놀로지, 인코포레이티드 종래의 카프로락탐 합성 방법을 이용한 히드록실아민설페이트의 제조 방법

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