JPH0727760Y2 - サラウンド回路 - Google Patents

サラウンド回路

Info

Publication number
JPH0727760Y2
JPH0727760Y2 JP1987052946U JP5294687U JPH0727760Y2 JP H0727760 Y2 JPH0727760 Y2 JP H0727760Y2 JP 1987052946 U JP1987052946 U JP 1987052946U JP 5294687 U JP5294687 U JP 5294687U JP H0727760 Y2 JPH0727760 Y2 JP H0727760Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
level
output
difference signal
sum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987052946U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63160000U (ja
Inventor
俊之 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP1987052946U priority Critical patent/JPH0727760Y2/ja
Publication of JPS63160000U publication Critical patent/JPS63160000U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0727760Y2 publication Critical patent/JPH0727760Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、2チャンネルステレオ音声信号から3また
は4つの異なる音声信号を出力するサラウンドプロセッ
サなどに使用されるサラウンド回路に関する。
(ロ)従来の技術 従来、サラウンド回路としては第6〜7図にその構成を
示す回路がよく知られている。
第6図において、20は減算器で、2チャンネルステレオ
の左音声信号Lから右音声信号Rを減算して差信号[L
−R]を出力する。差信号[L−R]は遅延回路(又は
移送回路)21により信号処理された後、左音声信号Lに
加算器22により加算されたのち、パワーアンプ23を介し
て、マトリクスに接続された4つのスピーカからなるス
ピーカマトリクス24に出力される。同様にして、信号処
理されたのちの差信号[L−R]は、反転増幅器25によ
り反転されたのち、加算器26により右音声信号Rと加算
され、パワーアンプ27を介してスピーカマトリクス24に
出力される。ここで前方左側チャンネル出力の音声信号
をFL、前方右側チャンネル出力の音声信号をFR、後方左
側および右側チャンネル出力のそれぞれの音声信号RL,R
Rとし、遅延回路の係数をKとすると、それぞれの音声
信号FL,FR,RL,RRは以下のようになる。
FL……L+K(L−R), FR……R−K(L−R), RL……L−R+2K(L−R), RR……R−L−2K(L−R) 上記した4つの音声信号により擬似4チャンネルステレ
オの音源が構成される。
第7図に示す回路では、上記のサラウンド回路と同様、
減算器20により差信号[L−R]を作り、その差信号
[L−R]を遅延回路21にて信号処理したのちパワーア
ンプ28を介して後方左側および右側チャンネルのスピー
カ29に出力される。この従来例の場合、それぞれの音声
信号FL,FR,RL,RRは以下のようになる。
FL……L,FR……R, RL,RR……K(L−R) (ハ)考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のサラウンド回路では、第8図の
(a)部分に示すような、左右の音声信号成分(ステレ
オ成分)を有する音声信号L,Rの場合、差信号(L−
R)は第8図の(b)部分に示すような|L−R|の絶対値
信号レベルとなる。第8図において音声信号Lと音声信
号Rとが等しいレベルの音声信号となる位置の場合、ス
テレオ信号における完全なるモノラル成分を除去した信
号が作られるが、わずかにバランスのくずれた信号が入
ると、急激にレベルが大きくなっていく。このために、
ソースにおいて中央に定位する信号が、録音時などに生
じるわずかな反射音なども間接音と見なされるため、音
像定位が悪くなった。
また、第9図に示すように、リスナー30が前方の音源と
なるスピーカ31と後方の音源となるスピーカ32との間に
位置する場合に右から左へ移動するソースを聴取すると
する。この時真正面から少し左右へずれた所での間接信
号はかなりあるが、真正面になると間接信号が全くなく
なるため、右から左へ動くソースが、右からリスナー30
に近づいてから左へ動くように聞こえ、現実感に欠ける
ものとなった。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、音像定
位および臨場感の豊かなサラウンドサウンドを作りだす
サラウンド回路を提供しようとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 この発明は、2つの異なる音声信号を加算する加算手段
と、2つの異なる音声信号の一方の音声信号から他方の
音声信号を減算する減算手段と、加算手段から出力され
る和信号がレベル制御のための制御信号とされ、その制
御信号に基づいて減算手段から出力される差信号のレベ
ルを調整して出力するレベル調整手段と、レベル調整手
段から出力されるレベルの調整された差信号を所定の処
理を行ったのち出力する信号処理手段とを備え、レベル
調整手段は、和信号が所定レベル以上の場合には差信号
を和信号の大きさに対応して減衰させて出力し、和信号
が所定レベル以下の場合には差信号を減衰させずに出力
することを特徴とするサラウンド回路を提供するもので
ある。
(ホ)作用 加算手段は、2つの異なる音声信号を加算したのち、和
信号をレベル調整手段に出力する。減算手段は、上記の
音声信号の一方の音声信号から他方の音声信号を減算し
て差信号をレベル調整手段に出力する。レベル調整手段
は、和信号により差信号の出力レベルを調整する。そし
てレベルの調整された差信号は、信号処理手段により所
定の処理がおこなわれて出力される。これにより、音像
定位が改善されるとともに臨場感が豊かになる。
(ヘ)実施例 以下この考案の実施例を図面にて詳述するが、この考案
は以下の実施例に限定されるものではない。
第1図において、1は減算手段で、たとえば演算増幅機
(OPアンプ)を用いた減算器が好適で、2チャンネルの
ステレオの音声信号である、左信号Lを演算増幅器の正
相入力(+入力)に入力し、右信号Rを演算増幅器の逆
相入力(−入力)に入力すれば差信号[L−R]が得ら
れる。同様にして、加算手段2も、演算増幅器を用いた
加算器にて構成されてよい。減算手段1の出力はレベル
調整手段3の入力に接続される。レベル調整手段3とし
ては、電圧制御増幅器(VCA)が使用できる。レベル調
整手段3の制御入力には、加算手段2が出力する和信号
[L+R]をDC変換回路4にてDC変換した直流信号が、
制御信号として入力される。DC変換回路4は入力される
和信号[L+R]のレベルに対応する直流信号を出力す
るものである。
5は信号処理手段で、たとえばレベル調整手段3にてレ
ベルが調整された差信号[L−R]を所定時間たとえば
20msec遅延させる遅延回路で構成される。
6,7,8はそれぞれパワーアンプで、外部の、前方左チャ
ンネル出力用のスピーカ9、前方右チャンネル出力用の
スピーカ10および後方チャンネル出力用のスピーカ11を
それぞれ駆動する。
次にこの実施例の動作について、第2〜4図を交えて説
明する。
左信号Lはパワーアンプ6にて増幅されて前方左チャン
ネルの音声信号としてスピーカ9より出力され、同じく
右信号Rはパワーアンプ6にて増幅されて前方右チャン
ネルの音声信号としてスピーカ10より出力される。
減算手段1から出力される差信号[L−R]は、レベル
調整手段3によって、第2図に示すような、特性を有す
る信号となる。すなわち、レベル調整手段3は、加算手
段2より出力される和信号[L+R]をDC変換回路4に
て直流に変換された和信号[L+R]のレベルによっ
て、差信号[L−R]を減衰させる。レベル調整手段3
の減衰制御特性は、第3図に示すように、和信号[L+
R]のレベルが所定レベル以下の場合は、差信号[L−
R]の減衰度は0dBとし、和信号[L+R]のレベルが
所定レベル以上となった場合に、差信号[L−R]の減
衰度を和信号[L+R]のレベルの増加に比例させて上
昇させる。つまり、和信号[L+R]のレベルが所定レ
ベル以上になると、レベル調整手段3は差信号[L−
R]を直線的に減衰させるものである。
レベル調整手段3でレベル調整された差信号[L−R]
は、信号処理手段5によって所定時間遅延される。そし
て後方出力の音声信号となる。
第4図は和信号[L+R]のレベルと左右の位置との関
係を示す図で、左右から等距離にある中央位置で和信号
[L+R]のレベルが最大となることを示している。
第2図から判断できるように、差信号[L−R]のバラ
ンスが多少ずれても、充分減衰しているので左右の音源
から等距離にある中央位置の少し左右にずれた所での間
接信号が抑えられる。
第5図はこの考案の他の実施例の構成を示すブロック図
である。
この他の実施例では、加算手段2とDC変換回路4との間
にバンドパスフィルタ(B.P.F)12を設けている。この
バンドパスフィルタ12は、たとえば200Hz〜3KHzの和信
号[L+R]のみを通過させて、レベル調整手段3に信
号を入力するものである。このバンドパスフィルタ12を
追加することによって、人の声のみのレベルを感知して
レベル調整手段3を制御するので、音楽におけるボーカ
ルの音像低位をより良くすることができる。
なお上記のそれぞれの実施例においては、信号処理手段
は遅延回路を使用したが移送回路であってもよく、遅延
回路の場合と同様の効果が得られる。
(ト)考案の効果 この考案によれば、左右両チャンネルの音声信号を加算
して得られた和信号のレベルに対応して、前記のそれぞ
れの音声信号を減算して得られた差信号のレベルを調整
するので、不自然な間接信号がなくなり、その結果とし
て、より良い音像定位、臨場感を得ることができるサラ
ウンド回路が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の構成を示すブロック図、第
2図は実施例のレベル調整されたのちの差信号の特性を
示すグラフ、第3図はレベル調整手段の制御特性を示す
グラフ、第4図は和信号の音のひろがりの距離と信号レ
ベルとの関係を示す図、第5図はこの考案の他の実施例
の構成を示すブロック図、第6図および第7図はそれぞ
れ従来例の構成を示すブロック図、第8図は従来例にお
けるステレオ成分とその差の相対レベルの特性を示すグ
ラフ、第9図は従来例における音像移動を説明するため
の音源の配置図である。 1……減算手段、2……加算手段、3……レベル調整手
段、5……信号処理手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの異なる音声信号を加算する加算手段
    と、2つの異なる音声信号の一方の音声信号から他方の
    音声信号を減算する減算手段と、加算手段から出力され
    る和信号がレベル制御のための制御信号とされ、その制
    御信号に基づいて減算手段から出力される差信号のレベ
    ルを調整して出力するレベル調整手段と、レベル調整手
    段から出力されるレベルの調整された差信号を所定の処
    理を行ったのち出力する信号処理手段とを備え、レベル
    調整手段は、和信号が所定レベル以上の場合には差信号
    を和信号の大きさに対応して減衰させて出力し、和信号
    が所定レベル以下の場合には差信号を減衰させずに出力
    することを特徴とするサラウンド回路。
JP1987052946U 1987-04-08 1987-04-08 サラウンド回路 Expired - Lifetime JPH0727760Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987052946U JPH0727760Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08 サラウンド回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987052946U JPH0727760Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08 サラウンド回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63160000U JPS63160000U (ja) 1988-10-19
JPH0727760Y2 true JPH0727760Y2 (ja) 1995-06-21

Family

ID=30878561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987052946U Expired - Lifetime JPH0727760Y2 (ja) 1987-04-08 1987-04-08 サラウンド回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0727760Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760800A (en) * 1980-09-27 1982-04-12 Pioneer Electronic Corp Tone quality adjusting circuit
JPS61166696U (ja) * 1985-04-04 1986-10-16
JPS61195700U (ja) * 1985-05-29 1986-12-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63160000U (ja) 1988-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2695888B2 (ja) 音再生における方向性強化システム
WO2010074893A1 (en) Surround sound virtualizer and method with dynamic range compression
KR940011504B1 (ko) 2채널 음장재생 장치 및 방법
JP2512038B2 (ja) 音場再生装置
EP0881857A2 (en) Sound field correction circuit
JPH05219599A (ja) 利得制御されたモノーラル入力から2チャネルシミュレートされたステレオ出力を生ずる装置
JPH0727760Y2 (ja) サラウンド回路
JPH05168096A (ja) ステレオ再生装置
JPH057840Y2 (ja)
JPH039440Y2 (ja)
JP3534572B2 (ja) 音場制御装置
JPH08146979A (ja) 音声制御装置
JPS5919520Y2 (ja) 残響付加装置
KR0155740B1 (ko) 음의 이동감 개선회로
JPH02142300A (ja) 音場補正装置
JP2682899B2 (ja) 音場制御用ミューティング装置
JP2715628B2 (ja) 立体音響再生装置
JPS619100A (ja) モノ−ラルのカラオケシステム
JPS63107300A (ja) ヘツドホン受聴システム
JPH05316600A (ja) サラウンド回路
JPH0296499A (ja) 音響特性補正装置
Benson Enhanced stereo
JPH04253097A (ja) 残響付加装置
JPS63202200A (ja) オ−デイオ装置
JPH05127689A (ja) 音響効果装置