JPH0727756U - 速送りワークバイス - Google Patents

速送りワークバイス

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Publication number
JPH0727756U
JPH0727756U JP6303093U JP6303093U JPH0727756U JP H0727756 U JPH0727756 U JP H0727756U JP 6303093 U JP6303093 U JP 6303093U JP 6303093 U JP6303093 U JP 6303093U JP H0727756 U JPH0727756 U JP H0727756U
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JP
Japan
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claw
work
movable
base
vise
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Pending
Application number
JP6303093U
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English (en)
Inventor
嘉和 安田
Original Assignee
有限会社安田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械にワークを固定するバイスに関し、
細長い基台の長手方向に移動する移動台に可動爪を設け
たワークバイスにおいて、操作性およびワークの把持安
定性に優れたワークバイスを得る。 【構成】 可動爪29を螺進させる送りネジ26と移動
台8との間にリードの大きな台形ネジ15を備えたスリ
ーブ16またはナット部材を介在させることにより、ワ
ーク寸法に応じた爪間隔の調整およびワークの着脱をよ
り速やかに行うことができるようにした。また移動台8
と同様な構造でスライドガイド2に沿って移動可能でか
つ基台1に固定するための止めネジ35を設けた中間爪
33を二つの爪5、29の間に設けることにより、1個
のバイスで2個のワークを固定する際の、ワークの安定
な保持とワーク着脱時の良好な作業性とを実現した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工作機械のテーブルや取付治具にワークを固定するのに使用する バイスに関し、可動爪の速送り機構を設けたバイスに関するするものである。
【0002】
【従来の技術】
ワークを工作機械のテーブル等に固定するワークバイスは、工作機械の構造や ワークの形状材質等に応じて種々のものが用いられているが、汎用的な構造のバ イスとしては、工作機械のテーブルに固定される基台の一端に固定爪を設け、送 りネジの螺進作用により基台上のスライドガイドに沿って移動する可動爪を固定 爪に対向させる構造が一般的である。
【0003】 固定しようとするワークが比較的長い平行な対向辺を有する場合には、爪幅の 広い1個のバイスでワークを固定するのがワークの着脱操作のうえから便利であ るが、ワークの対向辺が平行でない場合などには、爪幅の小さい複数個のバイス を用いてワークを固定しなければならない。このような場合に使用されるバイス として、細長いスライドガイドに自由摺動する移動台を設け、この移動台に軸着 ないし螺着した送りネジで可動爪を進退させる構造のバイスが知られている。こ の種のバイスでは、移動台をスライドガイドに沿って移動させることにより、ワ ークの寸法に合わせた爪間隔の設定を速やかに行うことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ワークバイスにおいては、強力な締結力を発生させるために、可動爪を進退さ せる送りネジのリードをあまり大きくすることができない。そのためワークの形 状によっては、同寸法のワークを繰り返し把持する場合であっても、ワークのク ランプアンクランプ時にワークに干渉しない位置まで可動爪を退避させるために 、送りネジを何回も回転しなければならなくなることがある。このような場合、 移動台を備えていないバイスでは、バイスの端部に突出している送りネジの操作 端をハンドルで操作して比較的容易に送りネジを回転させることができるのであ るが、移動台を備えたバイスでは、移動台を前進させたときに送りネジの操作端 も移動台とともに前進してしまうため、基台や隣接するバイスとの干渉によりネ ジの回転操作を円滑に行いにくくなるという問題が生じてくる。特に移動台を設 けた幅の狭いバイスは、複数個のバイスでワークを固定するという使い方が一般 的であるため、ワーク装脱時の操作性の良否は作業能率に大きく影響する。
【0005】 またワークバイスの使用態様として、1個のバイスの対向する爪の間に小型の ワークを2個並べて把持するという使い方をすることもあるが、このような方法 でワークを把持した場合に、従来のバイスでは把持の安定を欠き、加工中にワー クがバイスから外れるというような問題が生ずることがあった。
【0006】 この考案は、細長い基台の長手方向に移動する移動台に可動爪を設けた幅の狭 いワークバイスに固有の、上述したような問題点を解決するためになされたもの で、より操作性およびワークの把持安定性に優れたワークバイスを得ることを課 題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案のワークバイスは、可動爪29を螺進させる送りネジ26と移動台8 との間にリードの大きな台形ネジ15を備えたスリーブ16またはナット部材を 介在させることにより、ワーク寸法に応じた爪間隔の調整およびワークの着脱を より速やかに行うことができるようにしている。
【0008】 また移動台8と同様な構造でスライドガイド2に沿って移動可能でかつ基台1 側に簡易に固定するための止めネジ35を設けた中間爪33を二つの爪5、29 の間に設けることにより、1個のバイスで2個のワークを固定する際の、ワーク の安定な保持とワーク着脱時の良好な作業性とを実現している。
【0009】
【作用】 リードの大きい台形ネジを備えたスリーブ16ないしナット部材を介して移動 台8に送りネジ26を装着したので、ワーク装脱時にスリーブ16ないしナット 部材を半回転させることにより、ワンタッチで可動爪29を大きく進退させるこ とができ、従ってワーク着脱時における可動爪29の進退を速やかに行うことが できるとともに、ノックピン13、41の挿抜による移動台8の移動および固定 と相俟って、ワーク寸法に合わせた爪間隔の調整も速やかに行うことができるよ うになる。
【0010】 さらに中間爪33を設けた構造は、中間爪33がスライドガイド2で保持され るためその両側に把持される2個のワークを安定に挟持できると共に、たとえば このバイスを上下方向にして用いる場合など、ワーク装脱時に止めネジ35で中 間爪33を仮の位置に保持しておくことができるから、上下方向に同時把持され る2個のワークの装脱を円滑な作業で速やかに行うことができるようになる。
【0011】
【実施例】
図1はこの考案の第1実施例を示したものである。基台1は平面矩形の細長い 短冊状で、断面を中凸状にしてスライドガイド2が形成され、このスライドガイ ド2はT形断面となっている。基台1の一端にはボルト3で固定台4が固定され 、この固定台4に固定爪5がボルト6で固定されている。固定台4と基台1との 固定位置は、スライドガイド2と直交する方向のキー7で規定されている。
【0012】 移動台8はその移動方向にT溝9を有し、基台の断面T形のスライドガイド2 に嵌合して、基台1の長手方向に摺動する。スライドガイド2には、これを横断 する方向に貫通するピン孔12がスライドガイド2のガイド方向に沿って一定の 間隔で設けられている。一方移動台8の上記ピン孔11に対応する位置に、同径 の1個のピン孔12が設けられている。移動台8は、スライドガイド側のピン孔 11の1個と移動台側のピン孔12とを一致させた状態で両者11、12にノッ クピン13を挿通することにより、ワーク寸法に合わせた位置で基台1に固定さ れる。
【0013】 移動台8にはスライドガイド2と平行に雌ネジ孔14が設けられており、この 雌ネジ孔にはリードの大きな台形雌ネジ15が設けられている。そして外周に上 記台形雌ネジ15に螺合する台形雄ネジを設けたスリーブ16が上記雌ネジ孔1 4に螺合され、このスリーブ16の中心孔17に中間に鍔18を設けたネジ杆1 9が挿通されている。
【0014】 スリーブ16の先端には図示されていないピンで回り止めしたスラスト座金4 7が嵌合されており、このスラスト座金47と鍔18との間には、潤滑剤含浸部 を備えたスラストメタル50が自由回転状態で介装されている。スラストメタル 50は、ネジ杆19を回動する際のスリーブ16との間の摩擦力を軽減するため に設けたものであり、またスラスト座金47は、スラストメタル50との間の必 要な受圧面積を確保するために設けたものである。
【0015】 スリーブ16はその一端に頭21が設けられており、この頭21に短いレバー 22が装着され、このレバー22を回動することにより、スリーブ16が雌ネジ 孔14内で進退し、下記ネジ杆19を大きなストロークで進退させる。
【0016】 ネジ杆19は中心孔17に挿通した部分が円筒形で、その先端に六角面取り部 23が設けられており、中心孔17に挿通した後、その突出端側に摘み24を止 めネジ25により固定してある。ネジ杆19の鍔18より固定爪5側に向いて延 びる部分には、移動爪進退用の送りネジ26が設けられている。移動台8の固定 爪5側には、スライドガイド2に嵌合するT溝を設けた可動爪ホルダ27がスラ イドガイド2に沿って移動自在に装着されており、ネジ杆19の送りネジ26は この可動爪ホルダに設けた雌ネジ28に螺合されている。可動爪29はこの可動 爪ホルダ27の固定爪5側を向いた端面にボルト31で固定されている。
【0017】 個々のワークの把持及び解除操作は、レバー22でスリーブ16を回動して、 可動爪29を大きなストロークで前進させた後、ネジ杆19の六角面取り部23 にスパナを差し込んで、ネジ杆19を回動してワークを締結し、また同様に六角 面取り部23に差し込んだスパナでネジ杆を戻して締結力を緩めた後、スリーブ 16を反対方向に回動して可動爪29を後退させてワークを取り外す。
【0018】 図1に示す実施例のバイスのスライドガイド2には、その固定爪5と可動爪2 9との中間の位置に中間爪ホルダ32を装着している。この中間爪ホルダ32は 、移動台8や可動爪ホルダ27と同様に、スライドガイド2に沿って摺動するT 溝を有し、かつその固定爪5側を向いた面と可動爪29側を向いた面との両面に 中間爪33がボルト34で固定されており、さらに基台1を締結して摩擦力によ り中間爪ホルダ32と基台1との関係位置を固定する止めネジ35が設けられて いる。
【0019】 この中間爪33は、固定爪5と可動爪29との間に2個のワークを同時に固定 するために設けたもので、1個のワークのみを固定するときには、移動台8及び 可動爪ホルダ27をスライドガイド2から抜き取った後、中間爪ホルダ32を抜 き取り、移動台8及び可動爪ホルダ27を再びスライドガイド2に挿通すること により取り去られる。
【0020】 この中間爪33は、縦方向のワーク取付面にバイス36の爪を上下方向に対向 させて装着して、2個のワークを上下方向に並べて同時に把持する際に特に好適 である。このような取付けをする場合、ワークを取り外した状態でも止めネジ3 5で中間爪33の位置を固定しておくことができるから、中間爪33の下側に装 着される次のワークをセットした後、止めネジ35を緩め、次に中間爪33の上 側にワークをセットし、可動爪29を前進(下降)させて上下のワークを一時に 固定するという作業を円滑に行うことができる。
【0021】 またワークを開放するときは、可動爪29を後退させた後、上のワークを外し 、次いで中間爪33を少し持ち上げて止めネジ35で固定し、下のワークを取り 外す。また中間爪33の存在により、同時に把持する2個のワークを安定な状態 で確実に把持することができるという特徴がある。
【0022】 なお図示実施例の爪5、29、33は、図4に示すように矩形板状で、その一 方の面は平滑面52とされ、他方の面はその上下方向の辺の一方に沿う領域を突 出させ、その突出領域53の頂面に滑り止めの凹凸54を設けている。これらの 爪5、29、33を固定するボルト6、31、34は皿ボルトで、固定台4、可 動爪ホルダ27および中間爪ホルダ32の爪装着面の下端部分には、上記突出領 域53を収めるための凹部55が設けられている。
【0023】 上記構造により、固定爪5、可動爪29および中間爪33は、それぞれ固定台 4、可動爪ホルダ27および中間爪ホルダ32に表裏反転して固定できる。例え ばワークの仕上げ面を挟持するときは、平滑面を表にして爪5、27、32を装 着する。一方、鋳肌面などを把持して荒加工を行うときなどには、突出領域53 を設けた面を表にして装着することにより、表面に凹凸のある鋳物部品などを強 固に固定できる。
【0024】 図5および図6は移動台8を基台1に固定する他の構造を示したものである。 この実施例では、基台1の幅方向外側の上方を向いた面37にガイド方向に沿っ て一定の間隔で、スライドガイド2と直交する方向の半円断面の溝38・・・が 設けられている。一方移動台8の基台1の上記面37と対向する面には、同様に 半円断面の1個の溝39が、基台側の半円断面溝38・・・と一致させたときに 、ノックピン41を挿通するピン孔42が形成されるように設けられている。
【0025】 上記のようにして形成されるピン孔42に挿通されるノックピン41は、先端 がスライドガイド2の立面43に達しない短い長さとされ、一端に頭44が設け てある。このノックピン41は2個一組で用いられ、移動台8の両側から挿通し て移動台8を基台1に固定する。
【0026】 このような構造とすることにより、移動台8を固定するノックピン41を短く することができ、ワークの固定に必要があれば、同種のワークバイスを互いに隣 接させて配置するときに隣接するバイスの間隔をより接近させることができ、複 雑な形状のワークでも確実に固定できるようになる。
【0027】
【考案の効果】
本考案にかかるワークバイスは、可動爪を螺進させる送りネジと移動台との間 にリードの大きな台形ネジを備えたスリーブを介在させたので、ワンタッチで可 動爪を大きく進退させることができ、ワーク着脱時の操作性が向上する。また固 定爪と可動爪との間にスライドガイドに固定可能な中間爪を設けたので、中間爪 の両側に把持される2個のワークを安定に挟持できる。また、バイスを上下方向 にして用いたとき、2個のワークの着脱を円滑な作業で速やかに行うことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の一部断面側面図
【図2】図1のA部断面図
【図3】図1のB部断面図
【図4】爪の破壊斜視図
【図5】移動台の固定構造の他の例を示す要部の側面図
【図6】図5のC部断面図
【符号の説明】
1 基台 2 スライドガイド 5 固定爪 8 移動台 15 台形雌ネジ 16 スリーブ 26 送りネジ 29 可動爪 33 中間爪 35 止めネジ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(1) の長手方向にスライドガイド
    (2) を備え、可動爪(29)を装着した移動台(8) を上記ス
    ライドガイド(2) に沿って移動固定自在に設けたワーク
    バイスにおいて、可動爪(29)を螺進させる送りネジ(26)
    と移動台(8) との間にリードの大きな台形ネジ(15)を備
    えたスリーブ(16)ないしナット部材を介在させたことを
    特徴とする、速送りワークバイス。
  2. 【請求項2】 可動爪(29)を装着した移動台(8) と同様
    な構造でスライドガイド(2) に沿って移動可能でかつ基
    台(1) 側に簡易に固定するための止めネジ(35)を設けた
    中間爪(33)を対向する2個の爪(5,29)の間に設けたこと
    を特徴とする、請求項1記載の速送りワークバイス。
JP6303093U 1993-10-29 1993-10-29 速送りワークバイス Pending JPH0727756U (ja)

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JP6303093U JPH0727756U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 速送りワークバイス

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JP6303093U JPH0727756U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 速送りワークバイス

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Publication Number Publication Date
JPH0727756U true JPH0727756U (ja) 1995-05-23

Family

ID=13217530

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JP6303093U Pending JPH0727756U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 速送りワークバイス

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JP (1) JPH0727756U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002011949A1 (fr) * 2000-08-08 2002-02-14 Tech. Yasuda Co., Ltd. Etau

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