JPH07277415A - 点検用昇降体付き出し入れ装置 - Google Patents

点検用昇降体付き出し入れ装置

Info

Publication number
JPH07277415A
JPH07277415A JP7118194A JP7118194A JPH07277415A JP H07277415 A JPH07277415 A JP H07277415A JP 7118194 A JP7118194 A JP 7118194A JP 7118194 A JP7118194 A JP 7118194A JP H07277415 A JPH07277415 A JP H07277415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
lifting
lowering
elevating
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7118194A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokatsu Sugawara
友勝 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP7118194A priority Critical patent/JPH07277415A/ja
Publication of JPH07277415A publication Critical patent/JPH07277415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不測にして点検用昇降体が昇降経路の上部や
中間で停止したとき、点検用昇降体の落下を防止し得、
点検用昇降体内での手動操作により点検用昇降体を下降
させ得、起動時や停止時のショックを小さくし得、キャ
ブ昇降用の索体の長さを短くし得る点検用昇降体付き出
し入れ装置を提供する。 【構成】 点検用昇降体30が上部や中間で停止したと
き、昇降動装置50のブレーキ装置54は開放動されるが、
ウォーム減速機53のウォーム歯車部は、回転伝達方向が
逆でロック状態になり、点検用昇降体30の落下を阻止す
る。落下を阻止した状態で、ハンドルにより操作軸64を
回転操作し、回転力をモーター52の回転軸59に伝達す
る。ウォーム歯車部は回転伝達方向であり、回転軸59の
回転時に伝動回転して回転を駆動輪体56に伝達し、点検
用昇降体30を下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動倉庫にお
いて使用される入出庫用の出し入れ装置で、入出庫用の
キャレッジと保守点検作業などに使用される点検用昇降
体とを備えた点検用昇降体付き出し入れ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、たとえば
特開平1−313202号公報に見られる昇降キャブ付き走行
クレーンが提供されている。この従来構成は、走行クレ
ーンの走行本体が、下部ガイドレールに案内される下部
フレームと、上部ガイドレールに案内される上部フレー
ムと、両フレーム間を連結する前後一対の支柱とにより
構成され、さらに両支柱間で昇降する昇降キャレッジ上
に荷移載手段が設けられている。
【0003】そして、他方の支柱で走行方向の外側にガ
イドレールが取り付けられるとともに、このガイドレー
ルに昇降可能に案内される昇降キャブが設けられてい
る。この昇降キャブを昇降させるために、支柱よりも下
方で下部フレーム内にモーターや減速機が設けられ、そ
して、その出力軸に取り付けた駆動歯輪と上部フレーム
に設けた従動歯輪とに亘って昇降駆動用チェーンが掛張
されるとともに、この昇降駆動用チェーンが昇降キャブ
に結合されている。
【0004】この従来構成において走行クレーンは、昇
降キャレッジ側のキャブに搭乗しての手動操作や地上側
からの遠隔操作などにより、走行本体の走行動と、昇降
キャレッジの昇降動と、荷移載手段のフォーク動との組
合せ動作を行うことになり、以て棚の目的とする場所に
対して荷の入出庫が行われる。そして運転中において、
たとえば昇降キャレッジが故障したり荷崩れが発生した
非常時の補修作業や、定期的な保守点検作業などを行う
場合に昇降キャブが使用される。
【0005】すなわち作業者が昇降キャブに搭乗したの
ち、モーターを稼働させて昇降駆動用チェーンを正逆回
転させることで、昇降キャブをガイドレールに沿って昇
降移動させ得、そして昇降キャブを昇降キャレッジに対
向する位置に停止させたのち、作業者が、昇降キャブ側
のタラップと昇降キャレッジ側のタラップとを介して昇
降キャブから昇降キャレッジに乗り移ることで、所期の
補修作業や保守点検作業などを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成にお
いては、たとえば電気系統の故障や停電などにより昇降
キャブが昇降経路の上部や中間で停止したとき、作業者
は地上へ容易に脱出できない。これに対しては、支柱の
全長に非常脱出用の梯子を設ければよいが、利用頻度の
極めて低い梯子を設けることは経済的に問題があり、ま
た高所からの梯子による脱出は安全性で問題がある。さ
らに、たとえば停電のとき、モーターのブレーキ装置が
開放動され、チェーンが空移動して昇降キャブの落下を
招く恐れもある。
【0007】しかもモーターなどが下部フレーム内にあ
り、そして昇降駆動用チェーンは上部フレームの従動歯
輪にループ状にかかっていることから、この昇降駆動用
チェーンの全長は支柱長さのほぼ2倍になり、昇降キャ
ブの昇降起動時や停止時のショックや、荷重(この場合
に作業者体重を含めた昇降キャブの自重)によるチェー
ンの伸びが大となり、その結果、昇降起動時や停止時に
おいて昇降キャブが大きくバウンド(上下方向の不快な
揺れ)することになる。また昇降駆動用チェーンが長い
ことからコスト面でも不利となる。
【0008】本発明の目的とするところは、不測にして
点検用昇降体が昇降経路の上部や中間で停止したとき、
この点検用昇降体の落下を防止し得るとともに、点検用
昇降体内での手動操作により点検用昇降体を下降させ
得、さらに起動時や停止時のショックを小さくし得ると
ともに、キャブ昇降用の索体の長さを短くし得る点検用
昇降体付き出し入れ装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の点検用昇降体付き出し入れ装置は、下部フレ
ームと、この下部フレームから立設した支柱とにより走
行本体を構成し、この走行本体の走行方向において前記
支柱の一面側に昇降自在なキャレッジを設けるととも
に、他面側に昇降自在な点検用昇降体を設け、前記支柱
に沿って被係合体を配設するとともに、この被係合体に
係合作用する昇降動装置を点検用昇降体側に設け、前記
昇降動装置を、ウォーム減速機付きのモーターと、この
モーターに連動するブレーキ装置と、前記ウォーム減速
機の出力軸に取り付けた駆動輪体とから構成し、前記モ
ーターの回転軸に連動する手動回転装置を設け、この手
動回転装置の操作軸を前記点検用昇降体内に突出させて
いる。
【0010】また本第2発明は、上記した第1発明の点
検用昇降体付き出し入れ装置において、手動回転装置
を、モーターの回転軸に接続分離自在にかつ点検用昇降
体に着脱自在に構成している。
【0011】さらに本第3発明は、上記した第2発明の
点検用昇降体付き出し入れ装置において、手動回転装置
を、支持体と、この支持体に回転自在に取り付けた操作
軸ならびに連結軸と、両軸間を連動する無端伝動装置と
により形成し、前記操作軸を前記点検用昇降体内に突出
させて、支持体を介して点検用昇降体に着脱自在に構成
するとともに、前記連結軸をモーターの回転軸に接続分
離自在に構成している。
【0012】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、出し入れ
装置は、遠隔操作などにより走行本体を走行動させるこ
とと、キャレッジを昇降動させることとの組合せ動作に
より、棚の目的とする収納部に対して荷の入出庫を行え
る。このような運転中において、たとえば出し入れ装置
のキャレッジ側が故障したり荷崩れが発生した非常時の
補修作業や、定期的な保守点検作業などを行う場合に点
検用昇降体が使用される。
【0013】すなわち作業者は、下降位置に停止してい
る点検用昇降体に搭乗し、そして点検用昇降体内での操
作に基づいて昇降動装置を作動させる。すると、モータ
ーの回転を、ウォーム減速機を介して出力軸に取り出し
得、回転する駆動輪体を、支柱に沿って配設した被係合
体に係合作用させることになり、以て点検用昇降体を支
柱に沿って上昇させて、キャレッジに対向した位置など
任意な位置に停止させるとともに、ブレーキ装置を作用
させる。次いで作業者が、点検用昇降体からキャレッジ
へ乗り移ることで、所期の補修作業や保守点検作業など
を行える。補修などの作業が完了した状態で点検用昇降
体は、昇降動装置の逆作動によって下降限にまで下降さ
れ、作業者が地上に降りることで一連の作業を終える。
【0014】前述したような点検用昇降体の使用時に、
たとえば電気系統の故障や停電などにより点検用昇降体
が昇降経路の上部や中間で停止したとき、作業者は手動
操作により点検用昇降体を下降させる。すなわち、たと
えば停電のとき、昇降動装置のブレーキ装置が開放動さ
れるが、このときウォーム減速機のウォーム歯車部は、
回転伝達方向が逆であることからロック状態になり、以
て点検用昇降体の落下を阻止し得る。
【0015】このように落下を阻止した状態で、作業者
がハンドルを介して操作軸を回転操作することで、その
回転力をモーターの回転軸に伝達し得る。その際にウォ
ーム減速機のウォーム歯車部は、回転伝達方向であるこ
とから、回転軸の回転時に伝動回転し、この回転軸の回
転を駆動輪体に伝達し得、以て点検用昇降体を下降限に
下降し得る。
【0016】また本第2発明の構成によると、手動回転
装置は、着脱することで、組み立てや保守点検を簡単に
して行える。さらに本第3発明の構成によると、作業者
がハンドルを介して操作軸を回転操作することで、その
回転力を、無端伝動装置を介して連結軸に伝達し得、そ
してモーターの回転軸に伝達し得る。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図3において、枠組み状の棚1には、上下方向な
らびに左右方向に複数の収納部2が形成されており、各
収納部2は腕木を介して荷3(直接にまたはパレツトを
介して)を支持すべく構成されている。前記棚1は通路
を置いて一対が並設され、そして通路内には、棚1の前
方の一定経路4上を走行自在な出し入れ装置10が配設さ
れる。
【0018】この出し入れ装置10は、下部フレーム11
と、この下部フレーム11側から立設した前後一対で四角
パイプ(または丸パイプ)からなる支柱12と、これら支
柱12の上端間を連結する上部フレーム13とにより走行本
体14が構成されている。そして両支柱12間に、これら支
柱12の両側外面をガイド面としたガイドローラ15を介し
て昇降案内されるキャレッジ16が配置されている。さら
にキャレッジ16上に、収納部2などに対して出退自在な
出し入れ具(フオーク)17が配置されている。なお上部
フレーム13は天井側レール5に案内される。
【0019】前記下部フレーム11の一方端には、床側レ
ール6上で転動自在な駆動車輪20が取り付けられ、また
他方端には従動車輪21が取り付けられる。前記下部フレ
ーム11の一方端に取り付けられる走行駆動ユニット22
は、前記駆動車輪20に連動する減速機や、この減速機に
連動する走行駆動装置(フランジ形ブレーキ付きモータ
など)などにより構成される。
【0020】さらに下部フレーム11の一方端には、前記
キャレッジ16に連動する昇降駆動ユニット23が取り付け
られている。この昇降駆動ユニット23は、昇降駆動装置
や減速機などにより構成され、そして減速機に駆動輪24
が連動されている。この駆動輪24に掛けられた索体(ロ
ープやチェーンなど)25の一端側は、前記上部フレーム
13に配設したガイド輪を介して一方の支柱12内のカウン
ターウエイト26に連結され、また索体25の他端側は、ガ
イド輪を介してキャレッジ16の上部に連結されている。
【0021】なお下部フレーム11の一方端には、走行駆
動ユニット22や昇降駆動ユニット23を制御するための動
力ユニット27が設けられ、また他方端には、出し入れ装
置10を制御するための制御ユニット28が設けられてい
る。ここで制御ユニット28は、その操作面を側方に向け
ている。
【0022】他方の支柱12で走行方向の外側(他側面)
には、保守点検時や非常時に使用される点検用昇降体30
が設けられる。すなわち図3、図4に示すように、点検
用昇降体30の本体31は箱状であって、その前面側には被
昇降ガイド用のブラケット32が設けられる。そして一側
面には折畳み式の扉体33が開閉自在に配設され、また他
側面には出窓部34が設けられるとともに、出窓部34には
操作盤35が配設されている。ここで点検用昇降体30は、
支柱12の外側に取り付けたガイドレール18に、ブラケッ
ト32に設けた複数のローラ36,37を介して昇降自在に案
内される。
【0023】そして閉動させた扉体33の一側から前方に
亘って位置する点検用昇降体側タラップ38が本体31の底
板39と一体にして連設され、この点検用昇降体側タラッ
プ38の一側縁部に安全柵40が立設されている。また前記
点検用昇降体側タラップ38が間隔を置いて対向自在とな
るように、前記キャレッジ16の一側からキャレッジ側タ
ラップ41が連設され、そしてキャレッジ側タラップ41の
一側縁には安全柵42が立設されている。なお両タラップ
38,41間において、前記支柱12の下部には、乗り降り用
の梯子45が設けられる。
【0024】前記ガイドレール18に沿って点検用昇降体
30を昇降動させるために、下部フレーム11と上部フレー
ム13とに亘ってチェーン(被係合体の一例)47が配設さ
れ、このチェーン47の両端は、それぞれ連結具48を介し
て下部フレーム11と上部フレーム13に連結されている。
そして、このチェーン47に係合作用する昇降動装置50が
前記点検用昇降体30側に設けられている。
【0025】すなわち図1、図3に示すように、本体31
における底板39の下面側にはケース51が設けられ、この
ケース51内に前記昇降動装置50が設けられる。この昇降
動装置50は、モーター52と、このモーター52に対して前
後に振り分けて連動するウォーム減速機53ならびに電磁
式のブレーキ装置54と、前記ウォーム減速機53の出力軸
55に取り付けた駆動歯輪(駆動輪体の一例)56と、この
駆動歯輪56の前方に配設した上下一対の遊転歯輪57,58
などから構成される。そして前記チェーン47を、上位の
遊転歯輪57に前方から巻回して係合させたのち、駆動歯
輪56に後方から巻回して係合させ、次いで下位の遊転歯
輪58に前方から巻回して係合させている。
【0026】図1、図2、図4に示すように、前記モー
ター52の回転軸59に連動する手動回転装置60が設けられ
る。この手動回転装置60は、長尺板状の支持体61と、こ
の支持体61の両端に振り分けられかつそれぞれ軸受62,
63を介して回転自在に取り付けられた操作軸64ならびに
連結軸65と、両軸64,65間を連動する無端伝動装置66な
どにより形成されている。ここで無端伝動装置66は、両
軸64,65に取り付けた鎖輪67,68と、両鎖輪67,68間に
巻回したチェーン69により構成され、そしてチェーン69
に作用するテンション鎖輪70が、横ピン71を介して支持
体61に遊転自在に配設されている。
【0027】かかる構成からなる手動回転装置60は、前
記操作軸64を前記点検用昇降体30内に突出させた状態
で、支持体61を介して点検用昇降体30に着脱自在に構成
されるとともに、前記連結軸65がモーター52の回転軸59
に接続分離自在に構成されている。
【0028】すなわち底板39には貫通部43が形成され、
この貫通部43の一部を閉塞するように、底板39上にアン
グル状の連結体44が配設されている。そして手動回転装
置60は、貫通部43を通して点検用昇降体30の内外に亘っ
て位置されたのち、連結体44に外側から通したボルト体
72を、支持体61の中間部に形成された螺子孔73に螺合さ
せることで、点検用昇降体30に着脱自在に構成される。
【0029】また連結軸65の端部に設けた嵌合部65A
を、回転軸59の端部に設けられた被嵌合部59Aに外側か
ら嵌合させることで、連結軸65が回転軸59に接続分離自
在に構成される。そして操作軸64の端部に対して着脱自
在なハンドル74が、点検用昇降体30内に設けられる。
【0030】上記の実施例において出し入れ装置10は、
制御ユニット28を介しての操作指令などにより、走行駆
動ユニット22の作動で走行本体14を走行動させること
と、昇降駆動ユニット23の作動でキャレッジ16を昇降動
させることと、出し入れ具17をフォーク動させることと
の組合せ動作を行うことで、棚1の目的とする収納部2
に対して荷3の入出庫を行える。
【0031】そしてキャレッジ16側が故障したり荷崩れ
が発生したりした非常時の補修作業や、定期的な保守点
検作業などを行う場合に点検用昇降体30が使用される。
すなわち点検用昇降体30は、下部フレーム11に近接した
下降限で停止しており、この点検用昇降体30に対して作
業者は、梯子45を利用して搭乗し得る。次いで搭乗した
作業者が操作盤35を操作することで、制御ユニット28を
介しての操作指令により、昇降動装置50のモーター52を
正逆に回転させる。すると、ウォーム減速機53ならびに
出力軸55を介して駆動歯輪56が正逆に回転されることに
なる。
【0032】したがって上下のフレーム13,11間に直線
状に(ラック状に)配設されたチェーン47に対して常時
係合(噛合)の駆動歯輪56が強制回転される状態にな
り、以て点検用昇降体30をガイドレール18に沿って上昇
させ得る。なお、このときブレーキ装置54は開放同して
いる。そして、たとえば荷崩れの補修作業を行う場合
は、点検用昇降体30をキャレッジ16に対向して停止させ
得る。このとき点検用昇降体側タラップ38がキャレッジ
側タラップ41に同レベルで対向される。
【0033】上述したようにして点検用昇降体30の上昇
を停止させてブレーキ装置54を作用(閉動)させたの
ち、作業者は、まず扉体33を開動させて点検用昇降体側
タラップ38上に出る。そして作業者は安全柵40,42に守
られて、点検用昇降体側タラップ38からキャレッジ側タ
ラップ41に移り得、以て所期の補修作業や保守点検作業
などを行える。
【0034】このようにして所期の作業を行ったのち、
作業者は、両タラップ41,38を利用してキャレッジ16か
ら点検用昇降体30へ戻り得る。そして点検用昇降体30は
下降限にまで下降され、作業者が梯子45を利用して地上
側に降りることで、点検用昇降体30を使用した一連の作
業を終える。
【0035】前述したような点検用昇降体30の使用時
に、たとえば電気系統の故障や停電などにより点検用昇
降体30が昇降経路の上部や中間で停止したとき、作業者
は本体31内での手動操作により点検用昇降体30を下降さ
せ得る。すなわち、たとえば停電のとき、電磁式のブレ
ーキ装置54が開放動されるが、このときウォーム減速機
53のウォーム歯車部は、回転伝達方向が逆であることか
らロック状態になり、以て点検用昇降体30の落下は阻止
される。
【0036】このように落下が阻止された状態で、作業
者は、まず本体31に装備してあるハンドル74を操作軸64
にセットさせる。次いでハンドル74を回転操作すること
で、その回転力が、操作軸64、鎖輪67、チェーン69、鎖
輪68を介して連結軸65に伝達され、さらに嵌合部65Aと
被嵌合部59Aとを介してモーター52の回転軸59に伝達さ
れる。その際にウォーム減速機53のウォーム歯車部は、
回転伝達方向であることから回転軸59の回転時に伝動回
転され、この回転軸59の回転は駆動歯輪56に伝達され、
以て点検用昇降体30を下降限にまで下降し得る。
【0037】このような手動操作により点検用昇降体30
を下降させる構成によって、従来の支柱12の全長に設け
られていた非常脱出用の梯子を無くし得る。前記手動回
転装置60は、ボルト体72を螺脱させたのち、被嵌合部59
Aに対して嵌合部65Aを離間方向に移動させることによ
り、容易に離脱し得、また逆操作により容易に着装し得
る。このように容易に着脱し得ることで、組み立てや保
守点検を簡単にして行える。
【0038】上記実施例では、被係合体の一例としてチ
ェーン47を示したが、これは、たとえば支柱12の他面側
に上下方向に配設したラックであってもよく、この場合
にラックに対して、昇降動装置50の出力軸55に連動した
ピニオンが係合作用することになる。
【0039】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、不測に
して点検用昇降体が昇降経路の上部や中間で停止したと
き、ウォーム減速機のロック作用により、この点検用昇
降体の落下を防止できるとともに、点検用昇降体内で手
動回転装置を手動操作することにより、点検用昇降体を
下降させることができ、作業者は地上へ容易に安全に脱
出できる。しかも支柱の全長に非常脱出用の梯子を設け
る必要がなくて、経済的に有利に提供できる。さらに被
係合体の全長は支柱長さと同等の短いものにでき、キャ
ブの昇降起動時や停止時のショックを小さくできて、昇
降起動時や停止時においてキャブがバウンドすることを
小さくできる。
【0040】また上記構成の本第2発明によると、手動
回転装置は、着脱することで組み立てや保守点検を簡単
にして行うことができる。さらに上記構成の本第3発明
によると、作業者がハンドルを介して操作軸を回転操作
することで、その回転力を、無端伝動装置を介して連結
軸に伝達でき、そしてモーターの回転軸に確実に伝達す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、点検用昇降体付き出
し入れ装置の昇降動装置部分の一部切り欠き側面図であ
る。
【図2】同点検用昇降体付き出し入れ装置の手動回転装
置部分の背面図である。
【図3】同点検用昇降体付き出し入れ装置を使用した自
動倉庫の側面図である。
【図4】同点検用昇降体付き出し入れ装置の点検用昇降
体部分の横断平面図である。
【符号の説明】
1 棚 10 出し入れ装置 11 下部フレーム 12 支柱 14 走行本体 16 キャレッジ 17 出し入れ具 22 走行駆動ユニット 23 昇降駆動ユニット 30 点検用昇降体 31 本体 38 点検用昇降体側タラップ 41 キャレッジ側タラップ 44 連結体 47 チェーン(被係合体) 50 昇降動装置 52 モーター 53 ウォーム減速機 54 ブレーキ装置 55 出力軸 56 駆動歯輪(駆動輪体) 59 回転軸 59A 被嵌合部 60 手動回転装置 61 支持体 64 操作軸 65 連結軸 65A 嵌合部 66 無端伝動装置 72 ボルト体 74 ハンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部フレームと、この下部フレームから
    立設した支柱とにより走行本体を構成し、この走行本体
    の走行方向において前記支柱の一面側に昇降自在なキャ
    レッジを設けるとともに、他面側に昇降自在な点検用昇
    降体を設け、前記支柱に沿って被係合体を配設するとと
    もに、この被係合体に係合作用する昇降動装置を点検用
    昇降体側に設け、前記昇降動装置を、ウォーム減速機付
    きのモーターと、このモーターに連動するブレーキ装置
    と、前記ウォーム減速機の出力軸に取り付けた駆動輪体
    とから構成し、前記モーターの回転軸に連動する手動回
    転装置を設け、この手動回転装置の操作軸を前記点検用
    昇降体内に突出させたことを特徴とする点検用昇降体付
    き出し入れ装置。
  2. 【請求項2】 手動回転装置を、モーターの回転軸に接
    続分離自在にかつ点検用昇降体に着脱自在に構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の点検用昇降体付き出し入
    れ装置。
  3. 【請求項3】 手動回転装置を、支持体と、この支持体
    に回転自在に取り付けた操作軸ならびに連結軸と、両軸
    間を連動する無端伝動装置とにより形成し、前記操作軸
    を前記点検用昇降体内に突出させて、支持体を介して点
    検用昇降体に着脱自在に構成するとともに、前記連結軸
    をモーターの回転軸に接続分離自在に構成したことを特
    徴とする請求項2記載の点検用昇降体付き出し入れ装
    置。
JP7118194A 1994-04-11 1994-04-11 点検用昇降体付き出し入れ装置 Pending JPH07277415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118194A JPH07277415A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 点検用昇降体付き出し入れ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7118194A JPH07277415A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 点検用昇降体付き出し入れ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07277415A true JPH07277415A (ja) 1995-10-24

Family

ID=13453237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7118194A Pending JPH07277415A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 点検用昇降体付き出し入れ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07277415A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121583A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Itoki Corp 動力伝動装置及び自動倉庫用昇降式移載装置
CN110668357A (zh) * 2019-10-08 2020-01-10 广东博智林机器人有限公司 一种铝模垂直运输机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121583A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Itoki Corp 動力伝動装置及び自動倉庫用昇降式移載装置
CN110668357A (zh) * 2019-10-08 2020-01-10 广东博智林机器人有限公司 一种铝模垂直运输机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4404999B2 (ja) エレベータ装置
JP2001048450A5 (ja)
RU2314225C2 (ru) Устройство для транспортировки грузов по лестничным пролетам
JPH11217950A (ja) 駐車設備のターンテーブル装置
JPH07277415A (ja) 点検用昇降体付き出し入れ装置
JPH06255718A (ja) キャブ付き出し入れ装置
KR102471610B1 (ko) 엘리베이터의 화물 운반 보조장치
US11851303B2 (en) Elevating cage apparatus with alternative powered or manual input
JP2900844B2 (ja) スタッカークレーンのケージ昇降装置
JP2976742B2 (ja) 自動倉庫用の出し入れ装置
JP6676386B2 (ja) エレベーターにおける搬器扉の開閉装置
JP3094713B2 (ja) キャブ付き出し入れ装置
JP2932879B2 (ja) キャブ付き出し入れ装置
JP2996036B2 (ja) キャブ付き出し入れ装置
JPH07237857A (ja) 工事用昇降機における搬器
CA3011046A1 (en) Elevating cage apparatus with alternative powered or manual input
JP2979881B2 (ja) 自動倉庫用の出し入れ装置
JP2900728B2 (ja) キャブ付き出し入れ装置
JP2913080B2 (ja) 保守用昇降体付き出し入れ装置
JPH06271015A (ja) キャブ付き出し入れ装置
JPH0710222A (ja) 点検用昇降体付き出し入れ装置
JPH0142622Y2 (ja)
JPS62290611A (ja) 倉庫用クレ−ンの昇降キャレッジ駆動装置
JP3561820B2 (ja) スタッカクレーンの保守用昇降装置
JP3561818B2 (ja) スタッカクレーンの保守用昇降装置