JPH0727712U - コレットチャック - Google Patents

コレットチャック

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JPH0727712U
JPH0727712U JP5811193U JP5811193U JPH0727712U JP H0727712 U JPH0727712 U JP H0727712U JP 5811193 U JP5811193 U JP 5811193U JP 5811193 U JP5811193 U JP 5811193U JP H0727712 U JPH0727712 U JP H0727712U
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JP
Japan
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nose ring
nut body
nut
collet
annular
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Application number
JP5811193U
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English (en)
Inventor
正行 松原
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Big Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Big Daishowa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テーパコレット方式のコレットチャックとし
て、締付ナットの組み立てが極めて容易であり、製作コ
ストも安く付き、加工中にスラストベアリングが飛び出
す危険性がなく、高速回転加工用として好適なものを提
供する。 【構成】 締付ナット14が、ナット本体15と、その
内側前部に相対回転自在に嵌合されてテーパコレット1
3に圧接されるノーズリング16とからなり、ノーズリ
ング16の外周前部に環状段部17を有し、ナット本体
15の前端内径がノーズリング16の後部外径よりも小
さく設定され、ノーズリング16の環状段部17とナッ
ト本体15の内周の環状溝18との間に構成される環状
空間19に、多数個のスラストベアリング20…が装填
されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チャック筒のテーパ孔にテーパコレットを介して工具を嵌挿し、該 チャック筒に外嵌螺合する締付ナットの締め付けによって当該工具を固定するコ レットチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なコレットチャックは、図3に示すように、チャック筒1の前端 に開口した奥細のテーパ孔2に、テーパコレット3を介して工具Tを嵌合し、該 チャック筒1に締付ナット4を外嵌螺合して締め付けることにより、テーパコレ ット3をテーパ孔2に押し込んで縮径させ、もって該工具Tをチャック筒1に強 固に固定するようになされている。しかして、締付ナット4は、後部内周面にチ ャック筒1の前部外周面の雄ねじ部1aに対応する雌ねじ部5aを有するナット 本体5と、このナット本体5の内側前部に多数個のスラストベアリング6…介し て相対回転自在に且つ軸方向相対移動不能に嵌合したノーズリング7とから構成 されており、該ノーズリング7の前部内周に前記テーパコレット3の前端部外周 の先細テーパー面3aに圧接させるテーパー面7aを備えると共に、後部内周に 該テーパコレット3の外周の環状係止溝3bに係嵌する内向きフランジ部7bを 有している。
【0003】 ところで、従来においては、上記締付ナット4のスラストベアリング6…はナ ット本体5とスラストベアリング6との嵌合面間に構成された環状孔4aに装填 されるが、その装填のためにナット本体5に環状孔4aと連通する半径方向の挿 入孔8が設けられている。そして、スラストベアリング6…を装填後の該挿入孔 8は、閉塞用ボルト9の螺着、閉塞用栓(図示略)の圧入、樹脂(図示略)の充 填等の手段で閉塞されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前記従来の構成では、締付ナットを組み立てる際に、多数個の スラストベアリング6…を一個ずつ挿入孔8より装填し、この装填後に該挿入孔 8を閉塞する必要があることから、非常に手間を要して作業性が著しく悪く、ま た挿入孔8を形成するために製作コストも高く付くという問題があった。しかも 、挿入孔8の閉塞に閉塞用ボルト9を用いる構成では、ナット本体5の肉厚を厚 くする必要があるため、チャック部の重量が大きくなって高速回転加工用として 不向きであり、特にベビーチャックと称されるような極小型のコレットチャック には採用できないという難点があり、また閉塞用栓の圧入や樹脂の充填する構成 では、この栓や樹脂が加工中の遠心力により抜け易く、この抜けにより開放した 挿入孔8からスラストベアリング6…が飛び出す危険性があった。
【0005】 本考案は、上述の状況に鑑み、締付ナットの組み立てが極めて容易であり、そ の製作コストも安く付き、また極小型のコレットチャックへの適用性に優れ、し かもナット本体とノーズリングとの間に介在するスラストベアリングが飛び出す 恐れが皆無であり、高速回転加工用として好適なコレットチャックを提供するこ とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、チャック筒11のテーパ孔12にテー パコレット13を介して工具Tを嵌挿し、該チャック筒11に外嵌螺合する締付 ナット14の締め付けによって当該工具Tを固定するコレットチャックにおいて 、前記締付ナット14が、ナット本体15と、その内側前部に相対回転自在に嵌 合されて前記テーパコレット13に圧接されるノーズリング16とからなり、こ のノーズリング16の外周前部に後部よりも外径を小とする環状段部17が形成 されると共に、ナット本体15の前端内径がノーズリング16の後部外径よりも 小さく設定され、ノーズリング16の前記環状段部17とナット本体15の内周 に設けた環状溝18との間に構成される環状空間19に、多数個のスラストベア リング20…が装填されてなる構成を採用したものである。
【0007】 また本考案の請求項2は、上記請求項1のコレットチャックにおいて、スラス トベアリング20…を装填する環状空間19の前後両側に、ナット本体15とノ ーズリング16との嵌合間隙を封止するシールリング21,22が嵌装されてな る構成を採用したものである。
【0008】
【作用】
締付ナット15を組み立てるには、ナット本体15の内周に設けた環状溝18 に必要数のスラストベアリング20…を配置しておき、このナット本体15の後 部側からノーズリング16を嵌入させ、スナップリング23等で抜け止めするだ けでよい。なお、この場合、環状溝18に予めグリース等の高粘性潤滑油を塗っ ておけば、その粘着力でスラストベアリング20…を保持させることができる。 しかして、このコレットチャックでは、締付ナット14のナット本体15に従来 のようなスラストベアリング装填用の挿入孔がないから、加工中にスラストベア リング20…が飛び出す恐れは皆無である。
【0009】 スラストベアリング20…を装填する環状空間19の前後両側に、ナット本体 15とノーズリング16との嵌合間隙を封止するシールリング21,22を嵌装 する構成とすれば、加工中に切り粉や切削油等が上記嵌合間隙より環状空間19 に侵入することがなく、スラストベアリング20…を介したナット本体15とノ ーズリング16の相対回転が円滑に保たれる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例に係るコレットチャックを示す。この図において、1 1は工作機械主軸側のチャック筒であり、外面側にねじ部11aを有すると共に 、内側が奥細のテーパ孔12となり、切削工具Tのシャンク部を嵌挿したテーパ コレット13を該テーパ孔12に挿入し、該テーパコレット13に係嵌した締付 用ナット19をチャック筒11に外嵌螺合させて締め付けることにより、テーパ コレット13がチャック筒11の内奥側へ強制的に圧入されて縮径し、工具Tが 該テーパコレット13による締め付けによってチャック筒11に軸方向移動及び 早退回転不能に把持されるようになされている。
【0011】 締付ナット14は、後部内周にチャック筒11のねじ部11aに螺合するねじ 部15aを有するナット本体15と、その内側前部に多数個のスラストベアリン グ20…を介して相対回転自在に嵌合されたノーズリング16とで構成されてい る。外側のナット本体15は、前部内周に、断面略半円形の環状溝18と、その 前後両側に隣接して低位側が当該環状溝18に臨んだ環状凹段部15b,15c とを有しており、更に後部側の環状凹段部15cとねじ部15aとの間に環状係 止溝15dが設けてあり、且つ前端内周が内向きフランジ部15eをなしている 。一方、内側のノーズリング16は、外周前部が後部よりも外径を小とする環状 段部17を構成し、また内周前部がテーパコレット13の前端部外周の先細テー パー面13aに圧接させるテーパー面16aをなすと共に、後部内周に該テーパ コレット13の外周の環状係止溝13bに係嵌する内向きフランジ部16bを有 している。
【0012】 しかして、ノーズリング16の環状段部17の後縁は断面円弧状をなし、該ノ ーズリング16とナット本体15との嵌合状態において、環状段部17とナット 本体15の環状溝18との間で断面略円形の環状空間19が構成され、この環状 空間19に前記のスラストベアリング20…が装填されると共に、ナット本体1 5の両環状凹段部15b,15cとノーズリング16の外周面との間にシールリ ング21,22がそれぞれ嵌装され、もってナット本体15とノーズリング16 の嵌合間隙がスラストベアリング20…の前後両側で封止されている。
【0013】 また、ノーズリング16は、ナット本体15との嵌合状態において、後端縁が ナット本体15の環状係止溝15dの前縁と一致するように寸法設定されており 、該環状係止溝15dに係着された断面円形のスナップリング23により、ナッ ト本体15に対して後方へ移動不能に保持されている。なお、ナット本体15に おける環状溝18よりも後部側の最小内径は、ノーズリング16の最大外径つま り後部外径よりも若干大きく設定されると共に、ナット本体15前端の内向きフ ランジ部15eの内径は、ノーズリング16の後部外径よりも小さく且つ同前部 外径よりも若干大きく設定されている。
【0014】 上記構成のコレットチャックにおいては、締付リング14の組み立てに当たり 、図2に示すように、まずナット本体15の環状溝18に必要数のスラストベア リング20…を配置すると共に、両側の環状凹段部15b,15cにシールリン グ21,22をそれぞれ嵌装しておき、このナット本体15の後部側からノーズ リング16を嵌入させたのち、環状係止溝15dにスナップリング23を係着す ればよい。これにより、ノーズリング16は、ナット本体15にスラストベアリ ング20…を介して相対回転可能に且つ前後移動不能に保持されることになる。 なお、環状溝18にはスラストベアリング20…の低摩擦回転のためにグリース 等の高粘性潤滑油を予め塗っておくが、上記の締付リング14の組み立てに際し ては、この潤滑油の粘着力によって環状溝18にスラストベアリング20…を保 持させることができる。
【0015】 このコレットチャックにより切削等の加工を行うには、上述のようにして組み 立てた締付ナット14にテーパコレット13を係嵌すると共に、このテーパコレ ット13に工具Tを嵌挿し、チャック筒1の前部に締付ナット14を外嵌螺合し て締め付けることにより、テーパコレット3をテーパ孔2に押し込んで縮径させ 、もって該工具Tをチャック筒11に強固に固定させ、しかる後にチャック筒1 1を回転駆動させればよい。しかして、この加工中においては、締付ナット14 のナット本体15に従来の如きスラストベアリング装填用の挿入孔がないから、 高速回転を行ってもスラストベアリング20…が飛び出す危険性は全くなく、ま たナット本体15とノーズリング16の嵌合間隙がシールリング21,22によ りスラストベアリング20…の前後で封止されているため、切り粉や切削油等が 上記嵌合間隙より環状空間19に侵入することもなく、スラストベアリング20 …を介したナット本体15とノーズリング16の相対回転の円滑性が長期にわた って確保される。
【0016】 また、このコレットチャックは、上述のように締付ナット14のナット本体1 5に従来の如きスラストベアリング装填用の挿入孔を設ける必要がないから、該 ナット本体15のスラストベアリング装填位置の肉厚を薄く設定でき、もってチ ャック部全体を軽量化して高速回転加工の適性を高めることが可能であると共に 、ベビーチャックと称されるような極小型のコレットチャックにも充分に適用で きる。
【0017】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、ナット本体にノーズリングがスラストベアリングを 介して回転自在に内嵌された締付ナットを用いるテーパコレット方式のコレット チャックとして、前記締付ナットの組み立てが極めて容易であり、その製作コス トも安く付き、しかも前記スラストベアリングが加工中に飛び出す恐れは皆無で あり、高い安全性を具備すると共に軽量化し易く、高速回転加工用としての適性 に優れ、極小型のコレットチャックにも充分に適用できるものが提供される。
【0018】 請求項2の考案によれば、上記コレットチャックとして、加工中に切り粉や切 削油等がナット本体とノーズリングの嵌合間隙よりスラストベアリングの装填空 間に侵入することがなく、もってスラストベアリングを介したナット本体とノー ズリングの相対回転の円滑性を長期にわたって確保できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係るコレットチャックの
縦断側面図である。
【図2】 同コレットチャックにおける締付リングの組
立状態を示す要部の縦断側面図である。
【図3】 従来のコレットチャックの要部の縦断側面図
である。
【符号の説明】
11 チャック筒 11a ねじ部 12 テーパ孔 13 テーパコレット 14 締付ナット 15 ナット本体 15a ねじ部 16 ノーズリング 17 環状段部 18 環状溝 19 環状空間 20 スラストベアリング 21 シールリング 22 シールリング 23 スナップリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック筒のテーパ孔にテーパコレット
    を介して工具を嵌挿し、該チャック筒に外嵌螺合する締
    付ナットの締め付けによって当該工具を固定するコレッ
    トチャックにおいて、前記締付ナットが、ナット本体
    と、その内側前部に相対回転自在に嵌合されて前記テー
    パコレットに圧接されるノーズリングとからなり、この
    ノーズリングの外周前部に後部よりも外径を小とする環
    状段部が形成されると共に、ナット本体の前端内径がノ
    ーズリングの後部外径よりも小さく設定され、ノーズリ
    ングの前記環状段部とナット本体の内周に設けた環状溝
    との間に構成される環状空間に多数個のスラストベアリ
    ングが装填されてなるコレットチャック。
  2. 【請求項2】 スラストベアリングを装填する環状空間
    の前後両側に、ナット本体とノーズリングとの嵌合間隙
    を封止するシールリングが嵌装されてなる請求項1記載
    のコレットチャック。
JP5811193U 1993-10-27 1993-10-27 コレットチャック Pending JPH0727712U (ja)

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JP5811193U JPH0727712U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 コレットチャック

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JP5811193U JPH0727712U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 コレットチャック

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JPH0727712U true JPH0727712U (ja) 1995-05-23

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ID=13074873

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JP5811193U Pending JPH0727712U (ja) 1993-10-27 1993-10-27 コレットチャック

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010162684A (ja) * 2008-12-15 2010-07-29 Nikken Kosakusho Works Ltd 工具ホルダ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960709