JPH07276837A - レーザー製版用版材料 - Google Patents

レーザー製版用版材料

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JPH07276837A
JPH07276837A JP6090526A JP9052694A JPH07276837A JP H07276837 A JPH07276837 A JP H07276837A JP 6090526 A JP6090526 A JP 6090526A JP 9052694 A JP9052694 A JP 9052694A JP H07276837 A JPH07276837 A JP H07276837A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性樹脂と光吸収剤とからなるレーザー
製版用版材料から作製された凹版を使用して印刷して
も、印刷品位の低下が生じないようにし、且つ寸法安定
性を向上させる。 【構成】 熱可塑性樹脂及び光吸収剤を含んでなるレー
ザー製版用版材料に、使用するインキが水性であるか油
性であるかに応じて、撥水剤又は撥油剤を、好ましくは
0.5〜20重量%含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー製版方式によ
り凹版を作製するための版材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パーソナルコンピュー
タ等のデスクトップパブリッシングの普及と共に高速
度、高解像度の印刷方法が種々提案されているが、これ
らは大量部数の印刷に適したものではなく、またフルカ
ラー画像を優れた階調表現で印刷できないという問題が
ある。
【0003】一方、階調表現に優れたフルカラー画像を
大量に印刷するのに適した印刷方法として、例えばグラ
ビア印刷法がある。このグラビア印刷に使用される凹版
は、一般に、コンベンショナルグラビア法、網点グラビ
ア法、メカニカルエングレイビング法などの製版方法に
より作製される金属製の凹版である。この凹版の表面に
は、通常、ハードクロムメッキ層が設けられており、擦
れや磨耗に強く耐久性の高いものである。しかし、この
凹版は作製工程が複雑であり、作製設備も大掛かりとな
る。このため、グラビア印刷法は、印刷版を手軽に短時
間で作製できないという問題があり、また少量印刷をす
る場合にはコスト高になるという問題がある。
【0004】このような問題に対して、フルカラーの階
調表現に優れた画像を印刷することができる印刷版を手
軽に作製でき、また少量印刷する場合にも大量印刷する
場合にも適する印刷方法として、レーザー製版方式によ
り熱可塑性樹脂製の凹版を作製し、この凹版を使用して
グラビア印刷を行う方法が提案されている(特開平2−
139238号;DIGIC,30、1994.1(ソ
ニー株式会社発行))。このレーザー製版方式は、熱可
塑性樹脂からなる版シートにレーザービームを照射し、
その照射された部分を溶融、分解、燃焼あるいは昇華さ
せて、版シートの表面に8μm前後の深さの凹部を形成
する方法である。この方法においては、レーザービーム
の照射時に、形成すべき画像の階調に応じて、そのパル
ス幅を変調したり強度を変調したりすることにより、階
調印刷可能な樹脂製の凹版が作製される。従って、レー
ザー製版方式によれば、コンベンショナルグラビア法、
網点グラビア法、メカニカルエングレイビング法等の一
般的な従来のグラビア版の製版方法に比べて簡便な工程
で短時間に低コストで凹版を作製することが可能にな
る。
【0005】このようなレーザー製版用版材料として
は、熱可塑性樹脂、レーザー光を吸収して熱エネルギー
に変換するための光吸収剤としてのカーボンブラック、
更に、版シートの耐溶剤特性や耐摩擦特性を向上させる
ための硬化剤などが配合された版材が提案されている
(特開平5−246165号公報)。
【0006】このような版材料からレーザー製版方式で
作製された凹版でグラビア印刷を行う場合、図2に示す
ように、まず、印刷シリンダー21に凹版22を巻き付
け、それをインキ溜め23の中に蓄えられた水性もしく
は油性インキ24をインキローラー25により凹版22
の表面に供給し、次に凹版22の表面から不要なインキ
をドクターブレード26でかき取ることにより凹版22
の表面に形成された凹部27にだけインキ24が残るよ
うする。次に、その凹部27に残ったインキ24を、給
紙ローラー28により搬送されてきた印刷用紙29に転
写する。これにより、フルカラーで階調表現に優れた画
像を個人でもオフィスでも印刷できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−246165号公報のレーザー製版用版材料から作
製した樹脂製の凹版は、ハードクロムメッキ金属版に比
べ、その表面硬度が著しく低いという欠点がある。この
ため、インキ中に含まれる比較的大きな顔料粒子や印刷
用紙から脱落したタルクやクレーがドクターブレードに
より凹版の表面に押し付けられると、印刷回数を重ねる
につれ、版深(8μm前後)に近いオーダーの深さ(2
〜3μm程度)の線状のキズができ、そのキズにインキ
が入り込み、そのインクが印刷物に地汚れや筋汚れを生
じさせて印刷品位を低下させるという問題があった。こ
のため、一つの印刷版で印刷品位を低下させることなく
印刷できる枚数を更に増加させることが求められてい
た。
【0008】また、そのような樹脂製の凹版には吸湿性
の高いカーボンブラックが15%程度含まれているため
に、その保存中にカールが発生しやすく、そのため寸法
安定性が低下して印刷装置への装着が困難になるという
問題があった。
【0009】本発明は、上述の問題点を解決しようとす
るものであり、熱可塑性樹脂と光吸収剤とからなるレー
ザー製版用版材料から作製された凹版を使用して印刷す
る場合に、印刷品位の低下を防止し且つそのような凹版
の寸法安定性を向上させることを目的をする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、レーザー製
版用版材料に、使用するインキが水性である場合には撥
水剤を含有させ、使用するインキが油性である場合には
撥油剤を含有させることにより上述の目的を達成できる
ことを見出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本
発明は、熱可塑性樹脂及び光吸収剤を含んでなるレーザ
ー製版用版材料において、撥水剤又は撥油剤を含有する
ことを特徴するレーザー製版用版材料を提供する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明のレーザー製版用版材料は熱可塑性
樹脂及び光吸収剤に加え、撥水剤又は撥油剤を含有す
る。以下に、撥水剤又は撥油剤を含有させる意義につい
て説明する。
【0013】従来、このようなレーザー製版用版材料
に、撥水剤又は撥油剤(以下、両者を合わせて撥インキ
剤と称する)を含有させることは行われていない。この
理由は、仮に撥インキ剤を含有させた場合には、インキ
を保持すべきレーザー製版用版材料の凹部がインキをは
じくので良好な印刷画像は得られないと考えられていた
ためと思われる。即ち、一般にインキを塗工する材料
に、撥インキ剤を含有させると、撥インキ剤を含有しな
い場合に比べ、材料の表面とインキとの接触角が大きく
なる。このことは、インクが材料の表面を濡らすよりも
インキ自体が凝集しようとする力が相対的に大きくなる
ことを意味し、このためインキが表面からはじかれるよ
うになる。
【0014】しかし、本発明者の知見によれば、レーザ
ー製版用版材料に撥インキ剤を含有させても、レーザー
光で照射されたレーザー製版用版材料の凹部の表面の撥
インキ剤は、非常に短い時間ではあるが500℃以上に
加熱されるために分解し、その凹部の表面での撥インキ
剤濃度は非常に低くなること、及びそのために凹部での
水性インキなどのインキの接触角がレーザー光照射前よ
りも照射後の方が小さくなる。よって、レーザー光によ
って製版する限り、インキを保持すべきレーザー製版用
版材料の凹部がインキをはじくことは実質的に解消され
る。
【0015】また、レーザー光によって照射されないレ
ーザー製版用版材料の部分には撥インキ剤が存在してい
るために、その部分に生じた微小なキズの中にはインキ
が非常に入り難く、従って、仮にキズが存在したとして
も印刷物に地汚れや筋汚れを生じさせないようにするこ
とができる。これに関連して、地汚れや指示汚れの問題
を実用上解消するためには、撥インキ剤として、レーザ
ー製版用版材料とインキとの接触角がレーザー光照射前
には55°以上となるようなものを含有させることが好
ましい。
【0016】また、撥インキ剤を含有させることによ
り、レーザー製版用版材料全体に高い防湿性を付与し
て、その寸法安定性を向上させることができる。
【0017】以上説明したように、レーザー製版用版材
料に撥インキ剤を含有させることは格別な効果をもたら
すのである。
【0018】本発明のレーザー製版用版材料において、
撥インキ剤としては、上述のようにレーザー製版用版材
料とインキとの接触角がレーザー照射前には55°以上
となるようなものを含有させることが好ましく、このよ
うな撥インキ剤としては、フッ素系撥水剤もしくは撥油
剤、シラン系撥水剤もしくは撥油剤、シリコネート系撥
水剤もしくは撥油剤、シリコーン樹脂系撥水剤もしくは
撥油剤、アクリル樹脂系撥水剤もしくは撥油剤等を使用
することができる。
【0019】例えば、フッ素系撥水剤としては、EF6
01、EF−801、EF−121、EF−122C
(以上、トーケムプロダクト社製)、DS−406(ダ
イキン工業株式会社製)、モディパーFシリーズ(日本
油脂株式会社製)などを例示することができる。中で
も、モディパーFシリーズのフッ素系撥水剤は高い撥油
性も有しているので、水性インキ及び油性インキに対し
ても同時に有効となるので特に好ましい。
【0020】シラン系撥水剤としては、ウォーターカッ
ト(東京ボース工業社製)、エナシール(アース商会
製)、コンサーバード5(日本シーカ製)、アクアシー
ル2005、アクアシール4405、アクアシール(住
友精化株式会社製)、ミクロンガード(四国化研株式会
社製)、アクアシャット(セメンダイン株式会社製)、
ニューコンコート(マノール株式会社製)などを例示す
ることができる。
【0021】シリコネート系撥水剤としては、Polo
nC(信越化学株式会社製)、TSW870(東芝シリ
コーン株式会社製)、ドライシールC、SM8702
(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製)、パー
マ・ペイント(パーマスト日本株式会社製)、ロードシ
ルシリコネート(日本フランシール株式会社製)などを
例示することができる。
【0022】シリコーン樹脂系撥水剤としては、TSW
810、TSW771(東芝シリコーン株式会社製)、
PolonA、KC88(以上、信越化学株式会社
製)、SH733、ドライシールL(以上、東レ・ダウ
コーニングシリコーン株式会社製)、ウェテキシS(セ
メンダイン株式会社製)、odexB(スタンダード興
産株式会社製)、バイシロンLo(バイエル合成シリコ
ーン株式会社製)、アクアシール30F(住友精化株式
会社製)、ゴンシール(日本特殊塗料株式会社製)など
を例示することができる。。
【0023】アクリル樹脂系撥水剤としては、ミクロガ
ードR−20、ミクロガードR−40(尾関産業株式会
社製)、ラバロントップCH(三恵化成株式会社製)、
ヤマタイト#800(山本技研株式会社製)、コンシー
ルCM−R、コンシールCM−O、コンシールCM−C
L(以上、藤倉化成株式会社製)、トメックス(フジワ
ラ化学株式会社製)などを例示することができる。
【0024】撥インキ剤の使用量は、少なすぎるとイン
キの接触角が小さくなってレーザー製版用版材料の撥イ
ンキ性が低下する傾向があり、多すぎると他の樹脂との
相溶性が低下し、また、ブロッキングが発生しやすくな
る傾向があるので、撥インキ剤の種類にもよっても異な
るが、レーザー製版用版材料中に好ましくは0.5〜2
0重量%、より好ましくは3〜10重量%となるように
使用する。
【0025】本発明のレーザー製版用版材料に使用する
熱可塑性樹脂としては、レーザー光により分解して除去
される材料を使用する。このような材料としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリ
ル酸エステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リカーボネート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン・アクリル酸共重合体、エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ウレタン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリブテン、ポリアセタール、ポリアミド、
ポリイミド、アラミド、アイオノマー、硝化綿、ポリエ
チレンナフタレート、メチルテルペン共重合体、ポリ弗
化ビニル、弗素樹脂、一酸化三弗化エチレン、四弗化エ
チレン、カルボキシル化オレフィン等の一種または複数
を含有する樹脂を使用することができる。中でも、レー
ザー光での分解時の分解臭が少ないという点でポリエス
テルを使用することが好ましい。
【0026】このような熱可塑性樹脂の使用量は、使用
する樹脂の種類などにより異なるが、成膜性などの点か
ら10〜90重量%とすることが好ましい。
【0027】本発明のレーザー製版用版材料において使
用する光吸収剤としては、彫刻するためのレーザーの特
性波長を吸収するものを適宜選択して使用することがで
きる。例えば、カーボンブラック、近赤外線吸収剤など
を使用することができる。中でも、カーボンブラックを
使用することがコストとレーザー光での分解効率との点
で好ましい。このような光吸収剤の使用量は、少なすぎ
るとレーザー光の吸収が少なくなって樹脂の分解が効率
良く行われなくなる。そのため、版深さが浅くなり、ま
た、版凹部の輪郭が不明瞭となる傾向がある。一方、多
すぎるとレーザー光の吸収が多くなりすぎて、レーザー
光が製版材料の深さ方向に深く届く光が少なくなる。そ
のため、この場合も版深さが浅くなるという傾向があ
る。よって、光吸収剤の使用量は、好ましくは5〜25
重量%、より好ましくは15〜20重量%とする。
【0028】本発明のレーザー製版用版材料において
は、レーザー彫刻感度を向上させる目的で、更にニトロ
セルロースを含有させることが好ましい。ニトロセルロ
ースの使用量は、少なすぎると版深さが浅くなる傾向が
あり、多すぎると表面の平滑性が低下する傾向があるの
で、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは40
〜90重量%とする。
【0029】本発明のレーザー製版用版材料において
は、更に、メラミン系硬化剤やウレタン系硬化剤などの
樹脂硬化剤、レベリング剤、分散剤等の種々の添加剤を
使用することができる。
【0030】以上説明した本発明のレーザー製版用版材
料は、それ自体をシート状に成形して凹版印刷用版シー
ト材料として用いることができるが、好ましくは図1に
示すように、ポリエステルなどの基材シート1上に、レ
ーザー製版用版材料からなるレーザー彫刻層2が形成さ
れた構造の凹版印刷用版シート材料として使用すること
ができる。このような構成とすることにより、コーティ
ング法により製造することが可能となる。しかも、比較
的低温で、良好な表面平滑性で大量に製造することも可
能となる。また、取扱性も向上する。
【0031】本発明のレーザー製版用版材料は公知の方
法により製造することができ、例えば、熱可塑性樹脂と
光吸収剤と撥インキ剤と、必要に応じてニトロセルロー
スなどの他の添加剤とを均一に混合し、種々の形態(シ
ート、シリンダー、ブロックなど)に成形することによ
り製造することができる。また、熱可塑性樹脂と光吸収
剤と撥インキ剤と、必要に応じてニトロセルロースなど
の他の添加剤とを溶剤中で均一に分散した液を、ポリエ
ステルなどの基材上にコーティングし乾燥することによ
り製造することもできる。
【0032】
【作用】本発明のレーザー製版用版材料は撥インキ剤を
含有する。この撥インキ剤は製版時のレーザー光の照射
によって加熱されると分解するが、それ以外の部分では
分解することなく版材料に残存する。従って、レーザー
製版後、レーザー光の非照射部分のレーザー製版用版材
料は撥インキ剤を含有しているのでインキをはじく。よ
って、その部分に形成されている小さなキズの中にはイ
ンキが入り込まないようになる。
【0033】これに対し、レーザー光照射部分、即ち、
凹部では、表面の撥インキ剤濃度が大きく低下するの
で、その部分のインキの乗りは低下しない。よって、高
い印刷品位の印刷物を一つの版で大量に作製することが
可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0035】実施例1〜16 表1に示す配合成分をサンドミルで分散、混合し、その
分散物を188μm厚のポリエステルシート(帝人株式
会社製)上に、コーティング法により厚さ20μmのレ
ーザー彫刻層を形成することによりレーザー製版用版材
料を作製した。なお、各配合成分としては以下に示すも
のを使用した: 光吸収剤(カーボンブラック); MA100、三菱化
成工業株式会社製 熱可塑性樹脂(ポリエステル); UE3350、ユニ
チカ株式会社製 ニトロセルロース ; RS1/16、ダイ
セル工業株式会社製 分散剤 ; DA400、楠本化
成株式会社製 硬化剤(メラミン) ; M100、住友化学
株式会社製 レベリング剤 ; KP340、信越シ
リコーン株式会社製 フッ素系撥水剤 ; EF601、トーケ
ムプロダクツ社製 フッ素系撥水剤 ; EF801、トーケ
ムプロダクツ社製。
【0036】
【表1】 得られたレーザー製版用版材料について、その表面に生
じたキズにインキが入り込みにくいこと及びレーザー光
に彫刻された凹部表面にインキが乗り易いことを評価す
るために、レーザー光照射前とベタ照射後の水性インキ
の接触角を調べた。その結果を表2に示す。ここで、レ
ーザー光照射前の接触角が55°以上であれば、表面の
スクラッチキズにインキが非常に入り込みにくく、印刷
品位の低下を極力抑制することができると評価できる。
また、レーザー光ベタ照射後の接触角が53°以下であ
れば、その部分のインキの乗りが実用上十分であると評
価できる。
【0037】比較例1〜16 撥インキ剤を使用しない以外は実施例1〜16を繰り返
すことによりレーザー製版用版材料を作製し、同様に接
触角を調べた。その結果を表2に示す。
【0038】
【表2】 表2からわかるように、比較例1〜16のレーザー製版
用版材料は、レーザー光照射後の接触角は32°以下で
あり、インキの乗りが十分であったが、レーザー照射前
の接触角も37°以下であるので、表面のスクラッチキ
ズにインキが入り込みやすいことがわかる。
【0039】一方、実施例1〜16の本発明のレーザー
製版用版材料は、レーザー光照射前の接触角は55°以
上であるので、表面のスクラッチキズにインキが入り込
みにくく、また、照射後の接触角は53°以下であるの
で、インキの乗りが十分であることがわかる。
【0040】
【発明の効果】本発明のレーザー製版用版材料をレーザ
ー光により彫刻して得られる凹版を使用して印刷した場
合、金属版に比べて柔らかい熱可塑性樹脂を主体とする
材料から構成されているのにも拘らず、表面のキズによ
る印刷物の地汚れや筋汚れという印刷品位の低下を大き
く低減させることができる。また、寸法安定性も向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー製版用版材料を利用した凹版
用版シート材料の断面図である。
【図2】グラビア印刷の原理の説明図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 レーザー彫刻層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂及び光吸収剤を含んでなる
    レーザー製版用版材料において、更に、撥水剤又は撥油
    剤を含有することを特徴とするレーザー製版用版材料。
  2. 【請求項2】 撥水剤又は撥油剤を0.5〜20重量%
    含有する請求項1記載のレーザー製版用版材料。
  3. 【請求項3】 撥水剤又は撥油剤が、フッ素系撥水剤も
    しくは撥油剤、シラン系撥水剤もしくは撥油剤、シリコ
    ネート系撥水剤もしくは撥油剤、シリコーン樹脂系撥水
    剤もしくは撥油剤、又はアクリル樹脂系撥水剤もしくは
    撥油剤である請求項1又は2記載のレーザー製版用版材
    料。
  4. 【請求項4】 更にニトロセルロースを含有する請求項
    1〜3のいずれかに記載のレーザー製版用版材料。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂を10〜90重量%、ニト
    ロセルロースを10〜90重量%、光吸収剤を5〜25
    重量%含有する請求項4に記載のレーザー製版用版材
    料。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂がポリエステルであり、光
    吸収剤がカーボンブラックである請求項1〜5のいずれ
    かに記載のレーザー製版用版材料。
  7. 【請求項7】 インキの接触角がレーザー光照射前より
    も照射後の方が小さい請求項1〜6のいずれかに記載の
    レーザー製版用版材料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のレーザ
    ー製版用版材料からなるレーザー彫刻層が基材シート上
    に形成されていることを特徴とする印刷用版シート材
    料。
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