JPH07276775A - オフセット印刷方法 - Google Patents
オフセット印刷方法Info
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- JPH07276775A JPH07276775A JP7564194A JP7564194A JPH07276775A JP H07276775 A JPH07276775 A JP H07276775A JP 7564194 A JP7564194 A JP 7564194A JP 7564194 A JP7564194 A JP 7564194A JP H07276775 A JPH07276775 A JP H07276775A
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Abstract
トへのインキの受理を良くし、シリコーンゴムブランケ
ットからガラス等の基盤へのインキの100%転移印刷
を行えることを主要な目的とする。 【構成】液晶カラーフィルターの印刷の際、版からシリ
コーンゴムブランケットを介して、ガラス等の基盤にイ
ンキを印刷するオフセット印刷方法において、シリコー
ンゴムブランケットにインキより界面張力の低い物質を
予め塗布することを特徴とするオフセット印刷方法。
Description
関し、特に液晶カラー表示ディスプレー用カラーフィル
ターのストライプ及びマスクパターン等の微細パターン
をガラス等の基盤上にインキを100%転移させるオフ
セット印刷方法に関する。
ラーフィルターのストライプ及びマスクパターンの印刷
においては、版から印刷用ゴムブランケットにインキを
受理させ、ガラス等の基盤上にオフセット印刷させる方
法を採っている。この場合、ガラス等の基盤にインキを
転移する方法として、部分転移と100%転移の方法が
知られている。このうち一般的に行われている100%
転移の方法として、ブランケット表面ゴムをシリコーン
ゴムにしている。そして、シリコーンゴム中に遊離オイ
ルがインキの剥離に大きな役割を果たしている。
コーンゴムに溶解しやすい溶剤を加え、インキ中の溶剤
をシリコーンゴムに溶解させ、インキとシリコーンゴム
界面の界面張力を低下させてシリコーンゴムからインキ
を剥離しやすくし、シリコーンゴムブランケットからガ
ラス等の基盤上に100%転移させる方法を採ってい
る。
ーンゴムブランケット表面にインキが残るようになって
100%転移にならず、ストライプにヒゲができたりし
てストライプの形状が段々悪くなる。その結果、液晶デ
ィスプレーに組み込んで作動させた時にコントラスト画
質の低下の原因となる。
剤型にして、インキとシリコーンゴムの界面張力を小さ
くしてインキの転移を良くしたり、ブランケットの表面
ゴムをシリコーンゴムにしてインキの剥離性を良くし
て、ブランケットからガラス等の基盤への転移性を良く
しても長時間連続印刷をするとシリコーンゴムブランケ
ットにインキが残るようになり、100%転移ができな
くなる。
してインキの剥離性が良くなる理由として、シリコーン
ゴム表面に遊離シリコーンオイルが存在するためで、フ
ライパンに油を敷くことと同じ原理である。そして、長
時間連続100%転移印刷を可能にするためシリコーン
ゴムにシリコーンオイルを配合してみるが、シリコーン
オイルを配合しないシリコーンゴムブランケットより
は、長時間連続100%転移印刷は可能となるも、シリ
コーンゴム内部からシリコーンオイルがシリコーンゴム
表面に出てくる時間が遅く、段々インキ残りが多くなっ
てくる。
たもので、シリコーンゴムブランケットにインキより界
面張力の低い物質を予め塗布することにより、長時間連
続印刷を行っても、シリコーンゴムブランケットにイン
キ残りすることなく、品質の安定したカラーフィルター
を印刷することができるオフセット印刷方法を提供する
ことを目的とする。
フィルターの印刷の際、版からシリコーンゴムブランケ
ットを介して、ガラス等の基盤にインキを印刷するオフ
セット印刷方法において、シリコーンゴムブランケット
にインキより界面張力の低い物質を予め塗布することを
特徴とするオフセット印刷方法である。
は、例えば陰イオン性界面活性剤,非イオン性界面活性
剤,陽イオン性界面活性剤,両性界面活性剤が挙げられ
る。この発明において、前記シリコーンオイルとして
は、ジメチルポリシロキサンシリコーンオイル,メチル
フェニールシリコーンオイル,アルキルアリル酸変性シ
リコーンオイル,フッ素変性シリコーンオイル,エポキ
シ変性シリコーンオイル,ポリエーテル変性シリコーン
オイルが挙げられる。
たインキがガラス等の基盤に転移するメカニズムは、溶
剤型インキにして、インキの溶剤をシリコーンゴムに吸
収させることによって、インキとシリコーンゴムの界面
張力を小さくなり100%転移ができやすくなることが
一つと、もう一つは、シリコーンゴムブランケットの表
面の遊離シリコーンオイルの影響でシリコーンゴムとイ
ンキの剥離性が良くなり、100%転移が可能になるこ
とにある。
刷を行うとシリコーンゴム表面のシリコーンオイルが段
々少なくなってインキとの剥離性が悪くなり、シリコー
ンゴムブランケット表面にインキが残るようになり、シ
リコーンゴムブランケットからガラス等の基盤への10
0%転移が段々悪くなることである。そして、これらの
印刷されたカラーフィルターを液晶表示カラーディスプ
レーに組み込んで作動させると、コントラスト、画質の
低下の原因となる。
リコーンゴム内部からのシリコーンオイルの流出でイン
キの剥離を良くする方法である。しかし、シリコーンゴ
ムにシリコーンオイルを配合してシリコーンオイルの表
面への流出を早くする手法を採ってみたが、印刷スピー
ドについていけず、シリコーンブランケットにインキが
段々残るようになってくる。
に合わせるために外部からシリコーンオイルを塗布する
方法である。一定量のシリコーンオイルをシリコーンゴ
ムブランケット表面にローラー等で塗布することで印刷
スピードも早くできるし、長時間連続印刷しても安定し
た印刷をすることができた。
ーンオイルをシリコーンゴムブランケットに塗布して印
刷されたカラーフィルターは、初期に印刷されたカラー
フィルターも長時間印刷して後のカラーフィルターも液
晶表示カラーディスプレーに組み込んで作動させると、
両方共に高品質な画質を再現できた。
ト表面に界面張力を低下させる界面活性剤又はシリコー
ンオイルを塗布した後、シリコーンゴムブランケットか
らインキを前記基盤に転移することにより、長時間連続
印刷を行っても、シリコーンゴムブランケットにインキ
残りすることなく、品質の安定したカラーフィルターを
印刷することができる。
ロロプレンスポンジゴムの硬度40°(アスカーC
型)、厚さ1.0mmを使用し、中間に伸び止め用フィ
ルム12としてポリエステルフィルム0.18mmを接着
し、表面ゴム13としてシリコーンゴム(商品名:TSE
3453、東芝シリコーン社製)0.8mmの厚さに接
着成形した(図1参照)。ブランケット表面は、鏡面を
得るためにシリコーンゴムが硬化する前にクロムメッキ
した鉄板に密着させて、表面粗さ0.5μm(Rz)以
下の表面状態を持った印刷用シリコーンゴムブランケッ
トを得た。
料、ビヒクル、界面活性剤、溶剤で粘度8500cp
(at25℃)のインキを作成した。ここで使用した凹
版は、線幅50μm、深さ10μmのストライプを使用
した。印刷試験は平台の構成機を使用して、印刷工程は
下記の方法で行った。
で余分なインキを掻き取る。 (2) 凹版からインキをシリコーンゴムブランケットに受
理する。 (3) インキを受理したシリコーンゴムブランケットを
0.4mmの印圧を掛けてインキをガラス板に100%転
移させる。
90回目位からインキがシリコーンゴムブランケットに
残るようになり、回数ごとにインキ残りが段々と多くな
り100%転移ができなくなった。
インキを除去してシリコーンオイル(KF96、100
cs、信越化学工業(株))を適量塗布して、再度上記
(1)〜(3) の工程で印刷テストを行った。
インキ残りはなく、15枚位までは100%転移となり
シリコーンオイルを塗布した効果が出た。その後もイン
キ残りが出るたびにシリコーンオイルを塗布することで
3000回以上インキ残りがなく、100%転移印刷を
可能とし、シリコーンゴムブランケットにシリコーンオ
イルを塗布することの効果が確実に確認できた。
ト、インキ、凹版、印刷機は実施例1で使用したものを
使った。印刷工程で(1) 〜(3) までは実施例1と同じ
で、初期から実施例1の(1) 〜(3) の工程1回ごとにミ
クロンスポンジのローラーでシリコーンオイル100c
sを適量分を塗布して、この工程をくり返し連続印刷を
行った。
が、シリコーンゴムブランケットにインキ残り減少がみ
られず、ガラスに印刷されたストライプは初期に印刷物
と変わりなく正常で良好であった。
液晶カラー表示ディスプレーに組み込んで作動させて
も、初期に印刷されたカラーフィルターと同様にコント
ラスト、画質は非常に良好であった。
を変えてテストしたが、塗布量を調整すれば100cs
と同様の結果となり、3000回以上の印刷テストでシ
リコーンゴムブランケットにインキ残りの減少は発生せ
ず、良好な印刷物が得られた。
00%転移印刷で凹版からシリコーンゴムブランケット
にインキを受理する工程と、インキを受理したシリコー
ンゴムブランケットからガラス等の基盤にインキを10
0%転移した後に界面張力を低下させる界面活性剤又は
シリコーンオイルを適量塗布する工程を設けることで、
シリコーンオイルブランケットにインキ残り現象が発生
せず、長時間印刷しても初期印刷と変わらない印刷物が
得られる。
キが残らず、100%転移させるためには大きく別けて
二つの手法が考えられる。一つは、溶剤型インキにして
シリコーンゴムブランケットの表面とインキの界面でイ
ンキ中の溶剤がシリコーンゴムに溶解し、シリコーンゴ
ムブランケットの表面とインキの界面でインキ中の溶剤
がシリコーンゴムに溶解しシリコーンゴムとインキの界
面でインキの凝集力を大きくし界面張力を小さくするこ
とでインキを100%転移させる手段。もう一つは、シ
リコーンゴム中の遊離シリコーンオイルで剥離性を良く
する手法(フライパンに油を敷くことと同じ原理)。
階では100%転移が行われて良い手法であるが、長時
間印刷でシリコーンゴムブランケットにインキ残り現象
が発生し、100%転移が不可能となる。そして、遊離
シリコーンオイルをシリコーンゴム表面に早く出すため
にシリコーンゴムブランケットのシリコーンゴムにシリ
コーンオイルを配合して、シリコーンゴム表面に遊離シ
リコーンオイルを出やすくすることを考えてみた。その
結果、効果はあるが、印刷のスピードが早くなるとシリ
コーンゴム内部から流出してくる速度では長時間印刷し
ているとまだ不足する。
ムブランケットに外部から界面張力を低下させる界面活
性剤又はシリコーンオイルを適量塗布することで印刷ス
ピードにも長時間印刷にも耐え、シリコーンゴムブラン
ケット上にインキ残りがなく、100%転移が持続され
耐刷性が向上する事が確認できた。3000回目に印刷
されたカラーフィルターを液晶カラーフィルターに組み
込んで作動させると、良好なコントラストと高品質の画
質を得ることができた。
シリコーンゴムブランケットにインキより界面張力の低
い物質を予め塗布することにより、長時間連続印刷を行
っても、シリコーンゴムブランケットにインキ残りする
ことなく、品質の安定したカラーフィルターを印刷する
ことができるオフセット印刷方法を提供できる。
図。
シリコーンゴム。
Claims (1)
- 【請求項1】 液晶カラーフィルターの印刷の際、版か
らシリコーンゴムブランケットを介して、ガラス等の基
盤にインキを印刷するオフセット印刷方法において、シ
リコーンゴムブランケットにインキより界面張力の低い
物質を予め塗布することを特徴とするオフセット印刷方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6075641A JP2993846B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | オフセット印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6075641A JP2993846B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | オフセット印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276775A true JPH07276775A (ja) | 1995-10-24 |
JP2993846B2 JP2993846B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=13582084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6075641A Expired - Lifetime JP2993846B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | オフセット印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2993846B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006260929A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Toppan Printing Co Ltd | 有機el素子およびその製造方法。 |
JP2006256092A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Toppan Printing Co Ltd | オフセット印刷用シリコーンブランケット及びその製造方法 |
JP2006312282A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 印刷ブランケットの製造方法 |
JP2009184306A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | General Technology Co Ltd | 段ボール・ラフ紙用感熱孔版印刷装置 |
JP2012061814A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | シリコーンブランケット |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4656948B2 (ja) * | 2005-01-07 | 2011-03-23 | 住友ゴム工業株式会社 | 印刷装置 |
-
1994
- 1994-04-14 JP JP6075641A patent/JP2993846B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JP2993846B2 (ja) | 1999-12-27 |
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