JPH07101035A - 凹版印刷装置及び凹版印刷方法 - Google Patents
凹版印刷装置及び凹版印刷方法Info
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- JPH07101035A JPH07101035A JP5246661A JP24666193A JPH07101035A JP H07101035 A JPH07101035 A JP H07101035A JP 5246661 A JP5246661 A JP 5246661A JP 24666193 A JP24666193 A JP 24666193A JP H07101035 A JPH07101035 A JP H07101035A
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- JP
- Japan
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- doctor
- ink
- intaglio
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- Printing Methods (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】凹版と接触していない第１のドクターで不必要
なインキの大部分を除去した後、第２のドクターでドク
ターリングを行い、第２のドクターにかかるインキ抵抗
を減少させることにより、ドクターリング圧を小さくす
ることができ、これによって刃先の摩耗が減り、ドクタ
ーの刃先の状態を良好に保つことができ、良好なドクタ
ーリングができる凹版印刷装置及びそれを用いる凹版印
刷方法を提供する。 【構成】凹版と接触していない第１のドクターで不必要
な凹版上のインキの大部分を除去し、必要最小限のイン
キを版上にインキングし、第２のドクターでドクターリ
ングを行う凹版印刷装置。
なインキの大部分を除去した後、第２のドクターでドク
ターリングを行い、第２のドクターにかかるインキ抵抗
を減少させることにより、ドクターリング圧を小さくす
ることができ、これによって刃先の摩耗が減り、ドクタ
ーの刃先の状態を良好に保つことができ、良好なドクタ
ーリングができる凹版印刷装置及びそれを用いる凹版印
刷方法を提供する。 【構成】凹版と接触していない第１のドクターで不必要
な凹版上のインキの大部分を除去し、必要最小限のイン
キを版上にインキングし、第２のドクターでドクターリ
ングを行う凹版印刷装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、凹版印刷をするのに用
いられる凹版印刷装置並びに凹版印刷方法に係る。
いられる凹版印刷装置並びに凹版印刷方法に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来の凹版印刷装置としては、版および
その版固定手段、インキ供給手段、ドクター、などが備
わり、その他に直接凹版では、被印刷物固定手段によ
り、供給される被印刷物と凹版を位置合わせし、加圧転
写する手段が設けられている。他方、凹版オフセットで
は、ブランケットが設けられ、このブランケットが被印
刷物と凹版の両方に位置合わせの後接触させる機構を備
えている。そのときのドクターは鋼製の一枚ドクターで
ある。その方法としては、凹版上にインキングしたイン
キを鋼製のドクターにて１回で余剰なインキを除去する
（以下ドクターリングという）印刷方法が一般的であ
る。
その版固定手段、インキ供給手段、ドクター、などが備
わり、その他に直接凹版では、被印刷物固定手段によ
り、供給される被印刷物と凹版を位置合わせし、加圧転
写する手段が設けられている。他方、凹版オフセットで
は、ブランケットが設けられ、このブランケットが被印
刷物と凹版の両方に位置合わせの後接触させる機構を備
えている。そのときのドクターは鋼製の一枚ドクターで
ある。その方法としては、凹版上にインキングしたイン
キを鋼製のドクターにて１回で余剰なインキを除去する
（以下ドクターリングという）印刷方法が一般的であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の凹版
印刷方法ではドクターリングの際、ドクターの刃先が摩
耗したり、欠けることによってかぶりや筋状の汚れ（以
下ドクター筋という）等が頻繁に生じていた。
印刷方法ではドクターリングの際、ドクターの刃先が摩
耗したり、欠けることによってかぶりや筋状の汚れ（以
下ドクター筋という）等が頻繁に生じていた。
【０００４】また、このような課題を解決するために、
２回ドクターリングを行う印刷方法が提案されており、
従来と比較し効果が期待されるも、この方法では印刷開
始直後は良好なドクターリングを行うことが可能である
が、印刷をするに従い、１回目のドクターリングの際掻
き取れなかったインキが２つ目のドクターにさしかかる
前に版上で乾き、インキかすとなって２つ目のドクター
にこびりつくなどして良好なドクターリングが出来ず、
不十分であった。またこの２回ドクターリングを行う方
法はドクターが摩耗したり欠けが生じた場合に２つのド
クターを研磨しなくてはならない等の作業上の問題が指
摘されていた。
２回ドクターリングを行う印刷方法が提案されており、
従来と比較し効果が期待されるも、この方法では印刷開
始直後は良好なドクターリングを行うことが可能である
が、印刷をするに従い、１回目のドクターリングの際掻
き取れなかったインキが２つ目のドクターにさしかかる
前に版上で乾き、インキかすとなって２つ目のドクター
にこびりつくなどして良好なドクターリングが出来ず、
不十分であった。またこの２回ドクターリングを行う方
法はドクターが摩耗したり欠けが生じた場合に２つのド
クターを研磨しなくてはならない等の作業上の問題が指
摘されていた。
【０００５】本発明は上記の課題を解決するものであっ
て、凹版上のインキを良好にドクターリングする凹版印
刷装置、及びそれを用いる凹版印刷方法を提供すること
を目的とするものである。
て、凹版上のインキを良好にドクターリングする凹版印
刷装置、及びそれを用いる凹版印刷方法を提供すること
を目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、凹版へのインキ供給手段、ドクター、インキ転写
手段からなる凹版印刷装置において、ドクターが、先行
する第１のドクターと第２のドクターからなり、第２の
ドクターが版に直接接触する位置に設けられ、第１のド
クターが版と直接接触しない位置に設けられていること
を特徴とする凹版印刷装置を提供することにある。特
に、第１のドクターが非金属等のインキ反発性の材質よ
りなることを特徴とする凹版印刷装置において、効果が
顕著である。また、凹版にインキングした後、凹版と接
触していない第１のドクターで不必要な凹版上のインキ
の大部分を除去し、第２のドクターで余剰のインキを除
去し、被印刷物もしくはブランケットにインキを転移さ
せる事を特徴とする凹版印刷方法をも提供するものであ
る。特に、第１のドクターが非金属等のインキ反発性の
材質よりなることを特徴とする請求項３記載の凹版印刷
方法において、効果が顕著である。
めに、凹版へのインキ供給手段、ドクター、インキ転写
手段からなる凹版印刷装置において、ドクターが、先行
する第１のドクターと第２のドクターからなり、第２の
ドクターが版に直接接触する位置に設けられ、第１のド
クターが版と直接接触しない位置に設けられていること
を特徴とする凹版印刷装置を提供することにある。特
に、第１のドクターが非金属等のインキ反発性の材質よ
りなることを特徴とする凹版印刷装置において、効果が
顕著である。また、凹版にインキングした後、凹版と接
触していない第１のドクターで不必要な凹版上のインキ
の大部分を除去し、第２のドクターで余剰のインキを除
去し、被印刷物もしくはブランケットにインキを転移さ
せる事を特徴とする凹版印刷方法をも提供するものであ
る。特に、第１のドクターが非金属等のインキ反発性の
材質よりなることを特徴とする請求項３記載の凹版印刷
方法において、効果が顕著である。
【０００７】
【作用】本発明の凹版印刷装置は、凹版と接触していな
い第１のドクターで不必要なインキの大部分をを除去し
た後、第２のドクターでドクターリングを行うので、第
２のドクターのインキによる抵抗が減少するため、ドク
ターを版に押しつける圧力（以下ドクターリング圧とい
う）を低くすることができ、これによって第２のドクタ
ーの刃先の摩耗が減り、ドクターの刃先の状態を良好に
保つことができ、良好なドクターリングを行うことがで
きる。また、本発明の凹版印刷装置では、第１のドクタ
ーが版と接触していないため、摩耗等が無く、研磨が不
必要であり、従来の凹版印刷と比較して作業性が低下し
ない。
い第１のドクターで不必要なインキの大部分をを除去し
た後、第２のドクターでドクターリングを行うので、第
２のドクターのインキによる抵抗が減少するため、ドク
ターを版に押しつける圧力（以下ドクターリング圧とい
う）を低くすることができ、これによって第２のドクタ
ーの刃先の摩耗が減り、ドクターの刃先の状態を良好に
保つことができ、良好なドクターリングを行うことがで
きる。また、本発明の凹版印刷装置では、第１のドクタ
ーが版と接触していないため、摩耗等が無く、研磨が不
必要であり、従来の凹版印刷と比較して作業性が低下し
ない。
【０００８】さらに、第１のドクターの材質を非金属、
特に撥インキ性高分子を用いることによって、清掃が簡
単になりさらに作業性への影響がなくなる。
特に撥インキ性高分子を用いることによって、清掃が簡
単になりさらに作業性への影響がなくなる。
【０００９】以下図面を参照しつつ本発明を詳細に説明
する。図１は本発明に係わる凹版印刷装置の断面図を示
し、図２は別な実施例を示す断面図である。また、図
３、図４は従来の凹版印刷方法の断面図である。
する。図１は本発明に係わる凹版印刷装置の断面図を示
し、図２は別な実施例を示す断面図である。また、図
３、図４は従来の凹版印刷方法の断面図である。
【００１０】図中、１はドクター、２は当板、３は凹
版、４はセル、５は圧胴、６はインキ、７は被印刷物、
８はインキパン、９は第１のドクター、１０は第２のド
クター、 １１は非金属製ドクターである。
版、４はセル、５は圧胴、６はインキ、７は被印刷物、
８はインキパン、９は第１のドクター、１０は第２のド
クター、 １１は非金属製ドクターである。
【００１１】まず図１に基づいて、本発明に係わる凹版
印刷装置、及び凹版印刷方法について説明する。凹版３
はインキパン７に入っているインキ６にどぶ付けしてあ
り、インキ６が凹版３の表面およびセル４に付着する。
このインキを凹版３に接触していない第１のドクター９
で不必要なインキ６の大部分を掻き落とし、必要最小限
のインキ６を凹版３にインキングする。このインキを第
２のドクター１０でドクターリングする。
印刷装置、及び凹版印刷方法について説明する。凹版３
はインキパン７に入っているインキ６にどぶ付けしてあ
り、インキ６が凹版３の表面およびセル４に付着する。
このインキを凹版３に接触していない第１のドクター９
で不必要なインキ６の大部分を掻き落とし、必要最小限
のインキ６を凹版３にインキングする。このインキを第
２のドクター１０でドクターリングする。
【００１２】なお、図２に示すように、第１のドクター
９の材質を非金属にて設けても良い。ここで、非金属の
材質はインキ６に対し、耐久性のある物を用いるが、撥
インキ性高分子が望ましい。ここで撥インキ性高分子と
しては、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂、長査アク
リル基含有ポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、
シェラック、含フッ素シリコーン等がある。
９の材質を非金属にて設けても良い。ここで、非金属の
材質はインキ６に対し、耐久性のある物を用いるが、撥
インキ性高分子が望ましい。ここで撥インキ性高分子と
しては、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂、長査アク
リル基含有ポリマー、ポリオレフィン、アルキド樹脂、
シェラック、含フッ素シリコーン等がある。
【００１３】ここで図１、図２及び図３、図４に基づい
て、本発明の効果を詳細に説明する。まず、図１に示す
ように、凹版３に接触していない第１のドクター９を設
けた本発明に係わる凹版印刷装置は、ドクターリングに
おいて、第２のドクター１０にかかるインキの抵抗を極
力減少させることができるので、第２のドクター１０の
ドクターリング圧を小さくすることができる。これによ
り、第２のドクター１０の刃先の摩耗や欠けが減少し、
印刷物にかぶりやドクター筋が発生しない良好なドクタ
ーリングを長時間行うことができる。また、第２のドク
ター１０の直前でインキの量を調節するため、インキ粘
度変化による印刷物への影響がない。さらに、第２のド
クター１０の摩耗や欠けが減少するので、ドクターの研
磨の頻度が減少し、生産性が向上する。
て、本発明の効果を詳細に説明する。まず、図１に示す
ように、凹版３に接触していない第１のドクター９を設
けた本発明に係わる凹版印刷装置は、ドクターリングに
おいて、第２のドクター１０にかかるインキの抵抗を極
力減少させることができるので、第２のドクター１０の
ドクターリング圧を小さくすることができる。これによ
り、第２のドクター１０の刃先の摩耗や欠けが減少し、
印刷物にかぶりやドクター筋が発生しない良好なドクタ
ーリングを長時間行うことができる。また、第２のドク
ター１０の直前でインキの量を調節するため、インキ粘
度変化による印刷物への影響がない。さらに、第２のド
クター１０の摩耗や欠けが減少するので、ドクターの研
磨の頻度が減少し、生産性が向上する。
【００１４】なお、図２に示すように第１のドクター９
の材質に非金属、特に撥インキ性の高分子を用いること
によって、清掃等が簡単になり、作業性にも影響を与え
ることなく、効果が期待できる。
の材質に非金属、特に撥インキ性の高分子を用いること
によって、清掃等が簡単になり、作業性にも影響を与え
ることなく、効果が期待できる。
【００１５】さらに、本発明に係わる凹版印刷装置は、
第１のドクター９によりセルにインキを押し込む作用、
及びドクターリングを行う第２のドクターのドクターリ
ング圧が小さいので、セル４に入っているインキ６を掻
き出さない作用によって、セル４にインキ６を十分に充
填することができ、従来の凹版印刷方法と比較して再現
性の高い印刷物を得ることができる。
第１のドクター９によりセルにインキを押し込む作用、
及びドクターリングを行う第２のドクターのドクターリ
ング圧が小さいので、セル４に入っているインキ６を掻
き出さない作用によって、セル４にインキ６を十分に充
填することができ、従来の凹版印刷方法と比較して再現
性の高い印刷物を得ることができる。
【００１６】これに対し、図３に示すような従来の凹版
印刷方法は、そのドクターリングにおいて、インキ６の
ドクター９にかかる抵抗が大きいために必要以上のドク
ターリング圧をかけなければならない。これによりドク
ター１の刃先の摩耗や欠けが助長され、頻繁に印刷物に
かぶりやドクター筋が発生する。
印刷方法は、そのドクターリングにおいて、インキ６の
ドクター９にかかる抵抗が大きいために必要以上のドク
ターリング圧をかけなければならない。これによりドク
ター１の刃先の摩耗や欠けが助長され、頻繁に印刷物に
かぶりやドクター筋が発生する。
【００１７】このような課題を解決するために、図４に
示すような２回ドクターリングを行う印刷方法が提案さ
れているが、この方法では印刷開始直後は良好なドクタ
ーリングを行うことが可能であるが、印刷をするに従
い、第１のドクター９でのドクターリングの際掻き取れ
なかったインキが第２のドクター１０にさしかかる前に
版上で乾き、インキかすとなって第２のドクター１０に
こびり付き、これがドクターリングに影響を与え、良好
なドクターリングが出来ず、不十分である。またこの方
法はドクターが摩耗したり欠けが生じた場合に２つのド
クターを研磨しなくてはならない等の作業上の問題が発
生する。
示すような２回ドクターリングを行う印刷方法が提案さ
れているが、この方法では印刷開始直後は良好なドクタ
ーリングを行うことが可能であるが、印刷をするに従
い、第１のドクター９でのドクターリングの際掻き取れ
なかったインキが第２のドクター１０にさしかかる前に
版上で乾き、インキかすとなって第２のドクター１０に
こびり付き、これがドクターリングに影響を与え、良好
なドクターリングが出来ず、不十分である。またこの方
法はドクターが摩耗したり欠けが生じた場合に２つのド
クターを研磨しなくてはならない等の作業上の問題が発
生する。
【００１８】以上の説明に於いて、インキ供給手段とし
てインキパンをもって説明したが、インキローラによる
ローラ供給、ノズル供給など、他の供給方式でも構わな
い。また、説明では円筒凹版により説明したが、平板凹
版であっても構わない。また、被印刷物も紙、フィル
ム、布などのものの他、ガラス、金属などのものであっ
ても構わない。この場合、インキ転写手段としてはブラ
ンケットなどの間接転写方式が有力である。インキ転写
手段としてブランケットなどを用いる間接転写方式とし
てはこのほかにブランケットからさらに被印刷物にイン
キを転移させる機構を備えることが必要である。また、
当板や圧胴等をもちいる円筒凹版による直接転写方式に
おけるインキ転写手段についても、その凹版印刷装置の
駆動方法や印刷方法に基いて種々任意に選択することが
可能である。
てインキパンをもって説明したが、インキローラによる
ローラ供給、ノズル供給など、他の供給方式でも構わな
い。また、説明では円筒凹版により説明したが、平板凹
版であっても構わない。また、被印刷物も紙、フィル
ム、布などのものの他、ガラス、金属などのものであっ
ても構わない。この場合、インキ転写手段としてはブラ
ンケットなどの間接転写方式が有力である。インキ転写
手段としてブランケットなどを用いる間接転写方式とし
てはこのほかにブランケットからさらに被印刷物にイン
キを転移させる機構を備えることが必要である。また、
当板や圧胴等をもちいる円筒凹版による直接転写方式に
おけるインキ転写手段についても、その凹版印刷装置の
駆動方法や印刷方法に基いて種々任意に選択することが
可能である。
【００１９】この場合は一色刷で説明したが、これを多
数繰り返す構造により、四色等の多色刷りに対応するこ
とができる。また、ドクター支持は、第１のドクターと
第２のドクターを同時に行なうこともできるが、別な機
構でも構わない。また、固定方法も、刃先調節や取り替
えが容易である方が好ましく、実用的である。
数繰り返す構造により、四色等の多色刷りに対応するこ
とができる。また、ドクター支持は、第１のドクターと
第２のドクターを同時に行なうこともできるが、別な機
構でも構わない。また、固定方法も、刃先調節や取り替
えが容易である方が好ましく、実用的である。
【００２０】一般の印刷機では、これらの機構を統一す
るために、架台等の上にまとめて構成するのが一般的で
あり、また、凹版の固定装置、移動装置等も必要とな
る。もっとも、この他にインキ回収装置、稼働率計等の
他の付属装置が設けられるのも、常識の範囲である。
るために、架台等の上にまとめて構成するのが一般的で
あり、また、凹版の固定装置、移動装置等も必要とな
る。もっとも、この他にインキ回収装置、稼働率計等の
他の付属装置が設けられるのも、常識の範囲である。
【００２１】
【実施例】以下、図面を参照しつつ詳細を実施例にて示
すが、本実施例が本発明を拘束する物ではない。
すが、本実施例が本発明を拘束する物ではない。
【００２２】［実施例１］図１に示すように、第１のド
クター９を凹版３とドクター１の刃先が０．１ｍｍ離れ
るように設置した。ここで凹版３は一般的に使用されて
いるグラビア版を用い、ドクター１はＭＤＣドクター
（ＭＤＣ社製：商品名）、当板２は０．５ｍｍ厚の鋼製
の板を使用した。また、インキは東洋インキ製造株式会
社製のグラビアインキを用い、粘度をザーンカップＮ
ｏ．３で約２０秒に調整した。
クター９を凹版３とドクター１の刃先が０．１ｍｍ離れ
るように設置した。ここで凹版３は一般的に使用されて
いるグラビア版を用い、ドクター１はＭＤＣドクター
（ＭＤＣ社製：商品名）、当板２は０．５ｍｍ厚の鋼製
の板を使用した。また、インキは東洋インキ製造株式会
社製のグラビアインキを用い、粘度をザーンカップＮ
ｏ．３で約２０秒に調整した。
【００２３】次に第２のドクター１０をインキ６が綺麗
に書き落とせるよう設置した。この時、ドクターリング
圧は、圧力ゲージ値で１．５ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
に書き落とせるよう設置した。この時、ドクターリング
圧は、圧力ゲージ値で１．５ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
【００２４】上記条件にて印刷スピード１００ｍ／分で
２００００ｍ印刷を行ったが、かぶり及びドクター筋等
無く、再現性も良好な印刷物を得た。
２００００ｍ印刷を行ったが、かぶり及びドクター筋等
無く、再現性も良好な印刷物を得た。
【００２５】［実施例２］図２に示すように、第１のド
クター９として２ｍｍ厚のポリテトラフルオロエチレン
を使用し、実施例１と同条件にて印刷を行ったところ、
実施例１と同等の良好な印刷物を得た。また、印刷終了
後の清掃が非常に簡単であった。
クター９として２ｍｍ厚のポリテトラフルオロエチレン
を使用し、実施例１と同条件にて印刷を行ったところ、
実施例１と同等の良好な印刷物を得た。また、印刷終了
後の清掃が非常に簡単であった。
【００２６】［比較例］図３に示すような、従来の凹版
印刷方法にて第１のドクター９を設置したところ、イン
キ６を綺麗に書き落とすためのドクターリング圧は３ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 であった。これにて実施例１と同条件で印
刷を行ったところ、１００００ｍ付近から印刷物にかぶ
りが発生し、ドクターリング圧を４ｋｇｆ／ｃｍ2 に上
げることで一度はかぶりが消えたが、１５０００ｍ付近
で再度印刷物にかぶりが発生し、２００００ｍ印刷後で
はドクターの刃先は研磨が必要な状態となっていた。な
お、このドクターリング圧が４ｋｇｆ／ｃｍ2 という条
件では、インキ６をセル４から必要以上にかき出してし
まうため、印刷再現性が乏しく、特にハイライト部で顕
著であった。
印刷方法にて第１のドクター９を設置したところ、イン
キ６を綺麗に書き落とすためのドクターリング圧は３ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 であった。これにて実施例１と同条件で印
刷を行ったところ、１００００ｍ付近から印刷物にかぶ
りが発生し、ドクターリング圧を４ｋｇｆ／ｃｍ2 に上
げることで一度はかぶりが消えたが、１５０００ｍ付近
で再度印刷物にかぶりが発生し、２００００ｍ印刷後で
はドクターの刃先は研磨が必要な状態となっていた。な
お、このドクターリング圧が４ｋｇｆ／ｃｍ2 という条
件では、インキ６をセル４から必要以上にかき出してし
まうため、印刷再現性が乏しく、特にハイライト部で顕
著であった。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の凹版印刷
装置及びそれを用いる凹版印刷方法によれば、インキ粘
度を変化させることなくドクターリングの直前でインキ
の量を調整することにより、ドクターリング圧を小さく
することができ、これにより、ドクターの刃先の摩耗や
欠けを極力少なくすることができるので、かぶりやドク
ター筋のない良好な印刷物を得ることができる。また併
せて、十分にインキをセルに充填することができ、再現
性の高い印刷物を得ることができる。
装置及びそれを用いる凹版印刷方法によれば、インキ粘
度を変化させることなくドクターリングの直前でインキ
の量を調整することにより、ドクターリング圧を小さく
することができ、これにより、ドクターの刃先の摩耗や
欠けを極力少なくすることができるので、かぶりやドク
ター筋のない良好な印刷物を得ることができる。また併
せて、十分にインキをセルに充填することができ、再現
性の高い印刷物を得ることができる。
【００２８】
【図１】本発明に係わる凹版印刷装置、及びそれを用い
る凹版印刷方法の１実施例を示す断面図である。
る凹版印刷方法の１実施例を示す断面図である。
【図２】図１とは別な本発明に係わる凹版印刷装置、及
びそれを用いる凹版印刷方法の他の実施例を示す断面図
である。
びそれを用いる凹版印刷方法の他の実施例を示す断面図
である。
【図３】従来の凹版印刷方法の１実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図４】従来の凹版印刷方法の他の実施例を示す断面図
である。
である。
１ ドクター ２ 当板 ３ 凹版 ４ セル ５ 圧胴 ６ インキ ７ 被印刷物 ８ インキパン ９ 第１のドクター １０ 第２のドクター １１ 非金属製ドクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵本 敬 東京都台東区台東一丁目５番１号 凸版印 刷株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】凹版へのインキ供給手段、ドクター、イン
キ転写手段からなる凹版印刷装置において、ドクター
が、先行する第１のドクターと第２のドクターからな
り、第２のドクターが版に直接接触する位置に設けら
れ、第１のドクターが版と直接接触しない位置に設けら
れていることを特徴とする凹版印刷装置。 - 【請求項２】第１のドクターがインキ反発性の材質より
なることを特徴とする請求項１記載の凹版印刷装置。 - 【請求項３】凹版にインキングした後、凹版と接触して
いない第１のドクターで不必要な凹版上のインキの大部
分を除去し、第２のドクターで余剰のインキを除去し、
被印刷物もしくはブランケットにインキを転移させる事
を特徴とする凹版印刷方法。 - 【請求項４】第１のドクターがインキ反発性の材質より
なることを特徴とする請求項３記載の凹版印刷方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5246661A JPH07101035A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 凹版印刷装置及び凹版印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5246661A JPH07101035A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 凹版印刷装置及び凹版印刷方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07101035A true JPH07101035A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17151744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5246661A Pending JPH07101035A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 凹版印刷装置及び凹版印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07101035A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1099855A2 (en) | 1999-11-09 | 2001-05-16 | Mitsubishi Materials Corporation | Internal gear oil pump made of aluminium alloys |
| JP2001287335A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-16 | Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd | グラビア印刷機用ドクターナイフ装置 |
| JP2013049271A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | ドクターブレード装置及びそれを利用した印刷方法 |
| CN105346285A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-02-24 | 重庆宏劲印务有限责任公司 | 一种避免印刷品图文边缘产生锯齿口的凹版印刷工艺 |
| CN115320222A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-11 | 海宁市速美印刷科技股份有限公司 | 凹版印刷用刮墨刀 |
-
1993
- 1993-10-01 JP JP5246661A patent/JPH07101035A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1099855A2 (en) | 1999-11-09 | 2001-05-16 | Mitsubishi Materials Corporation | Internal gear oil pump made of aluminium alloys |
| JP2001287335A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-16 | Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd | グラビア印刷機用ドクターナイフ装置 |
| JP2013049271A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | ドクターブレード装置及びそれを利用した印刷方法 |
| CN105346285A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-02-24 | 重庆宏劲印务有限责任公司 | 一种避免印刷品图文边缘产生锯齿口的凹版印刷工艺 |
| CN115320222A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-11 | 海宁市速美印刷科技股份有限公司 | 凹版印刷用刮墨刀 |
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