JP2003165200A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2003165200A
JP2003165200A JP2001367458A JP2001367458A JP2003165200A JP 2003165200 A JP2003165200 A JP 2003165200A JP 2001367458 A JP2001367458 A JP 2001367458A JP 2001367458 A JP2001367458 A JP 2001367458A JP 2003165200 A JP2003165200 A JP 2003165200A
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ink
printing
gravure roll
ink supply
supply unit
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JP2001367458A
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English (en)
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Tamotsu Miyakozawa
保 都沢
Masashi Tsukamoto
昌司 塚本
Hitoshi Koyatsu
仁 小谷津
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速印刷でも、インキハネのない、印刷品質の
良好な、グラビア印刷装置とその印刷装置を用いて、写
真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原紙の印刷品質
の良好な印刷方法を提供することを目的とする。 【解決手段】ドクター2及び3を備えたインキ供給部1
をグラビアロール4に当接して密閉タイプとし、該イン
キ供給部1がグラビアロール面の25%以上を覆うよう
に当接するとともに、該当接開始部がグラビアロールが
印圧部から回転して直下に至るまでの間で当接するよう
に設けられていることを特徴とする印刷装置により、高
速印刷でも、インキハネ及び印刷カスレのない、印刷品
質の良好なものが得られる。そして、その印刷装置に
て、原紙が写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原
紙であり、写真構成層を設ける側と反対側の原紙面(裏
面)にザンカップ法による3〜15秒のインキを用い
て、高速印刷する時に、好ましい印刷品質のものが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置に関する
ものである。詳しくはグラビア印刷装置に関するもので
あり、高速印刷時でも、インキハネがなく、印刷後のグ
ラビアロールの凹部に残ったインキが固形分となって固
まらない、印刷品質の良好な、グラビア印刷装置、特に
写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原紙の高速印
刷に適した印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に印刷の種類としては、フレキソ
印刷、オフセット印刷、グラビア印刷があり、それぞれ
用途に適した印刷装置を用いて、印刷が行われている。
最近の傾向として、フレキソ印刷の用途に使われていた
分野でも、良好な印刷の仕上がりが可能なグラビア印刷
で行われることが多くなって来ている。しかも、グラビ
ア印刷装置がラインの一部として、使用されることが多
くなって来ており、塗工機等の塗工速度が速くなって来
るに伴い、印刷する速度も高速になって来ている。従来
の低速の印刷速度では、インキ供給部が開放されていて
も、インキハネが問題にならなかったが、インキの粘度
が高いと印圧して原紙にインキが転写した後に原紙とグ
ラビアロールとの間に剥離抵抗が発生することから、イ
ンキの粘度が比較的低い方が好ましく、印刷速度が速く
なるに従い、インキハネが大きな問題となって来た。ま
た、インキ中のビヒクル(樹脂成分)の塗布量を少なく
するのが好ましく、高速印刷に伴い、グラビアロールの
回転速度が速くなり、版面のセル内のインキが乾燥し易
い為に、印刷カスレの問題が生じて来た。そして、写真
印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原紙のグラビア印
刷の高速化の対応に於いても、インキハネやインキ乾燥
による印刷カスレが問題となって来ている。特に写真印
画紙用原紙での問題として、特開昭57−130031
号にインキに関しての記載があるが、粘度についての開
示はなく、インキハネを防止する為の装置の開示もな
い。しかし印刷速度が高速になって来るに従い、インキ
の粘度と設備の両面からの対応が必要になって来た。従
来のグラビア印刷装置について、図6に基づいて説明す
ると、インキパン9が開放されている為に、グラビア印
刷のインキは、比較的粘度が低い方が好ましく、ファー
ニッシャーロール10による回転により、また、グラビ
アロールの回転による遠心力により、インキが飛ぶ、い
わゆるインキハネが起こり易い。そして樹脂の塗布量を
少なくするのが好ましためグラビアロール4のセル内は
乾燥し易い。その為グラビアロール4の版面のセル内の
インキが乾燥することによる印刷カスレの問題が生じ
る。そして、高速になるに従い、インキハネ及び印刷カ
スレの問題が大きくなって来た。また、ドクター装置1
3は、刃先が版面と接触することにより版面上の余分な
インキを掻き取る装置であるが掻き取られたインキがイ
ンキパン9にもどるときもインキハネを生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
印刷でも、インキハネのない、印刷品質の良好な、グラ
ビア印刷装置とその印刷装置を用いて、写真印画紙用ポ
リオレフィン樹脂被覆紙用原紙の良好な印刷品質を得る
印刷方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、以下の発明を見い出
した。即ち、請求項1の発明は、グラビアロール4、該
グラビアロール4と対向して原紙7を印圧する圧胴ロー
ル5、並びにドクター2及び3を備えたインキ供給部1
からなる印刷装置において、インキ供給部1をグラビア
ロール4に当接して密閉タイプとし、インキ供給部1内
に供給されたインキ中をグラビアロール面が通過する時
に、グラビアロール4の版面上のセルの中にインキが入
り、次にドクター3で、版面上の余分なインキが掻き取
られ、セルの凹部にのみインキが残り、次に、グラビア
ロール4と圧胴ロール5の間を原紙7が印圧をかけられ
た状態で通過する時にインキが原紙面に転移され印刷が
行われ、印刷後のセル内部の残存インキが空気に短時間
しか触れないようにセル内部の残存インキ中の溶剤の蒸
発を抑えるべく、且つ/または、セル内部の乾燥した残
存インキがインキ供給部1内のインキ中の溶剤により十
分再溶解するように、該インキ供給部1がグラビアロー
ル面の25%以上を覆うように当接するとともに、該当
接開始部がグラビアロール4が印圧部から回転して直下
に至るまでの間で当接するように設けられていることを
特徴とする印刷装置である。
【0005】請求項2の発明は、セル内の空気とインキ
とが入れ替わることにより、インキ供給部1の上部の内
側に空気溜まりが形成され、且つ、抜き取られる構造を
備えた請求項1記載の印刷装置である。
【0006】請求項3の発明は、原紙7が写真印画紙用
ポリオレフィン樹脂被覆紙用原紙であり、写真構成層を
設ける側と反対側の原紙面(裏面)にザンカップ法によ
り3〜15秒のインキを用いて印刷するための印刷装置
であって、グラビアロール4、該グラビアロール4と対
向して該原紙7を印圧する圧胴ロール5、並びにドクタ
ー2及び3を備えたインキ供給部1からなる印刷装置に
おいて、インキ供給部1をグラビアロール4に当接して
密閉タイプとし、インキ供給部1内に供給されたインキ
中をグラビアロール面が通過する時に、グラビアロール
4の版面上のセルの中にインキが入り、次にドクター3
で、版面上の余分なインキが掻き取られ、セルの凹部に
のみインキが残り、次に、グラビアロール4と圧胴ロー
ル5の間を原紙7が印圧をかけられた状態で通過する時
にインキが原紙面に転移され印刷が行われ、印刷後のセ
ル内部の残存インキが空気に短時間しか触れないように
セル内部の残存インキ中の溶剤の蒸発を抑えるべく、且
つ/または、セル内部の乾燥した残存インキがインキ供
給部1内のインキ中の溶剤により十分再溶解するよう
に、該インキ供給部1がグラビアロール面の25%以上
を覆うように当接するとともに、該当接開始部がグラビ
アロール4が印圧部から回転して直下に至るまでの間で
当接するように設けられていることを特徴とする写真印
画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原紙印刷装置であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の印刷装置を図1に基づい
て該装置の構成を順番に説明する。シール専用のドクタ
ー2とシール及び掻き取り兼用ドクター3と一体構造を
したインキ供給部1をグラビアロール4に近接する。近
接する位置は当接した時に、グラビアロール4の周上の
可能な位置ならば如何なる位置でもよい。その後、イン
キ供給部1をグラビアロール4に当接する。次にドクタ
ー2及び3の刃先をグラビアロール4の版面に接触し、
巾方向はこれら2個のドクター2及び3の刃先でシール
と成し、次にフッ素樹脂シール等のシール11を用い
て、グラビアロール4の版面とインキ供給部1の側面と
の接触個所をシールする。この様にして、インキ供給部
1とグラビアロール4の版面でかこまれた中空内を密閉
化する。中空内には、従来のグラビア印刷装置に設置さ
れているファニッシャーロールの様なインキをかき回す
装置はない。その後、密閉化されたインキ供給部1内に
インキ供給口14より、インキを供給し、グラビアロー
ル4を運転する。インキが比較的低い粘度であっても、
密閉化されたインキ供給部1である為、インキハネは発
生しない。そして、グラビアロール4の版面がインキ供
給部1内を通過する時に、グラビアロール4の版面上の
セルの中にインキが入り、シール及びインキ掻き取り兼
用のドクター3で、版面上の余分なインキが掻き取ら
れ、セルの凹部にのみインキが残り、次に、グラビアロ
ール4と圧胴ロール5の間を原紙7が印圧をかけられた
状態で通過する時にインキが原紙7の面に転移され印刷
が行われる。一方、転移されない残存インキは、グラビ
アロール4の版面上のセルの凹部の一部に残り、空気中
で、残存インキ中の溶剤が蒸発することにより乾燥す
る。この傾向は、インキ中のビヒクル(樹脂成分)の塗
布量を少なくするのが好ましので、高速印刷に伴い、グ
ラビアロールの回転速度が速くなり、版面のセル内のイ
ンキがより乾燥し易い状態になる。その後、密閉化され
たインキ供給部1内に入る。乾燥したインキは、次の再
溶解工程において、再溶解工程を長時間とっても、再溶
解されないで、残存することが心配される。そこで、印
刷後のセル内部の残存インキが空気に短時間しか触れな
いようにセル内部の残存インキ中の溶剤の蒸発を抑えた
状態で、インキ供給部1に入るのが好ましい。その為
に、インキ供給部1の当接開始部がグラビアロール4が
印圧部から回転して直下に至るまでの間で当接するよう
に設けられることが好ましい。且つ/または、セル内部
の乾燥した残存インキがインキ供給部1内のインキ中の
溶剤により十分再溶解するように、インキ供給部1が、
グラビアロール4の版面を覆い、当接する範囲を大きく
することが必要である。好ましくは、インキ供給部1が
グラビアロール面の25%(グラビアロールの中心と、
当接開始点から当接終了点の角度が90°)以上を覆う
ように当接するとともに、該当接開始部がグラビアロー
ルが印圧部から回転して直下に至るまでの間で当接する
ように設けられることが好ましい。インキ供給部がグラ
ビアロール4の版面を覆う範囲が、25%を下回る場合
は、セル内部の乾燥した残存インキがインキ供給部1内
のインキ中の溶剤により、再溶解が十分行われないの
で、版詰まりによる印刷面のインキ付き不良、すなわ
ち、印刷カスレが発生する。
【0008】グラビアロール4の版面のセル内部には空
気が入っている状態で、インキ供給部1内に入る。イン
キ供給部1内を通過中に、セル内の空気とインキが入れ
替わり、空気は、インキ供給部1内の上部(天井)に、
滞留する。そこで、滞留した空気を時々抜く必要があ
る。その為にシール及びインキ掻き取りドクター兼用の
ドクター3の底部の両端に空気(泡)抜き管8を設置す
ることが好ましい。
【0009】印刷終了後、インキ供給部1内のインキ液
を抜き取る。その為にインキ液抜き口12が付いてお
り、その口からインキ供給部1内に残ったインキ液を抜
く。そして、インキ供給部1内のインキ液を空にする。
それから、インキ供給部1を当接状態から近接状態にす
る。本発明の印刷装置は、以上説明した構成で成り立っ
ている。近接状態にする方式はいかなる方式でも良い
が、その方法の例示を図2に基づいて説明する。図2は
インキ供給部1がグラビアロール面の25%〜50%未
満を覆う場合で、図の様にインキ供給部を真下に引き、
近接状態にする。図3、図4は インキ供給部1がグラ
ビアロール面の50%以上を覆う場合で、インキ供給部
1を2分割する必要があり、図3はインキ供給部1−1
を先に近接状態にして、その後、インキ供給部1−2を
真下に下げ、近接状態にする。またその反対あるいは同
時に近接状態にしてもよい。近接状態に移動するのは、
空気、又は油圧シリンダー等にて行うことができる。図
4はインキ供給部1−1とインキ供給部1−2を蝶つが
い式にし、空気、又は油圧シリンダー等にて、開放し
て、近接状態にする。当然インキ供給部1を近接状態か
らグラビアロール4に当接する場合も図2〜4に示す、
近接状態にしてから、当接することになる。
【0010】原紙7が写真印画紙用ポリオレフィン樹脂
被覆紙用原紙であり、写真構成層を設ける側と反対側の
原紙面(裏面)の印刷に於いては、上記のグラビア印刷
装置を用いて、粘度がザンカップ法により3〜15秒の
インキを使用することが好ましい。粘度が15秒を越え
る(粘度が高い)と、特に高速印刷では再溶解作用が十
分ではなく、溶剤による再溶解性の不良による版詰まり
により、印刷時にインキ付き不良すなわち印刷カスレが
発生する。インキの粘度が、3秒を下回る(粘度が低
い)と、インキに粘着力のない分グラビアロールの凹部
から原紙にインキが転移しにくい状態がおきたり、高速
に対して、インキハネの発生が問題となる。グラビアロ
ール4の版面上のセルは110メッシュ(1インチの中
に110線)位が好ましい。原紙7の印刷部において1
m2当たりの樹脂の付着量が0.6g/m2以下、有色顔料
又は染料の付着量が2mg〜30mg/m2であることが
好ましい。インキハネの発生及び乾き易さはグラビアロ
ールの径とロール面速度も影響するが、上記のメッシュ
及びインキでは、グラビアロール径は25〜60cm位が
好ましい。印刷速度が300m/分以上で本発明の装置
が好ましく用いられる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
尚、実施参考例及び比較参考例については、印画紙用ポ
リオレフィン樹脂被覆紙用原紙の写真構成層を設ける側
と反対側(裏面)にグラビア印刷装置を用い、インキ組
成物の印刷を行った。
【0012】実施例1 図1に基づいて説明する。インキ供給部1がドクター2
及び3と一体構造になっており、グラビアロール面の4
2%(グラビアロールの中心と、当接開始点から当接終
了点の角度が150°)を覆うようなインキ供給部1で
あり、該当接開始部がグラビアロール4が印圧部から回
転して直下に至るまでの間で当接するように設けられ、
インキ供給部の着脱を空気又は油圧シリンダー等で行
う、空気抜き、インキ液抜き口を備えた、本発明のグラ
ビア印刷装置である。
【0013】比較例1 図5に基づいて説明する。インキ供給部1がドクター2
及び3と一体構造になっており、グラビアロール面の1
4%(グラビアロールの中心と、当接開始点から当接終
了点の角度が50°)を覆うようなインキ供給部1であ
り、該当接開始部がグラビアロール4が印圧部から回転
して直下を過ぎたところで当接するように設けられ、イ
ンキ供給部の着脱を空気又は油圧シリンダー等で行うグ
ラビア印刷装置である。
【0014】比較例2 図6に基づいて説明すると、グラビアロール4、該グラ
ビアロール4と原紙7を印圧する圧胴ロール5、バック
アップロール6、インキ供給部及びドクター装置13か
らなり、グラビアロール4は、銅メッキを行った上に、
彫刻を行い、その上にクロムメッキを施し、その後、バ
フ研磨を行った版ロールであり、圧胴ロール5は、ゴム
ロールで、グラビアロールとの間を通過する原紙に印圧
をかけるロールであり、バックアップロール6は圧胴の
上部に位置し、印圧をバックアップするロールで、クロ
ムメッキしたロールである。インキ供給部は、インキタ
ンク、インキポンプ、インキパン9よりなっており、版
ロールにインキを供給する装置であり、インキパン9内
にインキ液溜め15が設けられており、その液に浸かる
様に、耐溶剤ゴム巻きのファーニッシャーロール10が
設置されており、該ロール10がグラビアロール4の版
面と接触して回転することにより、版のセルにインキが
供給される様になっている従来のインキ供給部である。
【0015】実施参考例1 本発明の実施例1(図1)のグラビア印刷装置を用い、
印刷速度、300m/分で、樹脂の付着量が0.6g/
m2以下、有色顔料又は染料の付着量が2mg〜30mg
/m2にて、印刷を行った。インキの粘度は、ザンカップ
法で12秒であるインキを使用した。
【0016】実施参考例2 実施例1(図1)のグラビア印刷装置を用い、グラビア
印刷装置を用いて、印刷速度、300m/分で、樹脂の
付着量が0.6g/m2以下、有色顔料又は染料の付着量
が2mg〜30mg/m2にて、印刷した。インキの粘度
はザンカップ法で15秒であるインキを使用した。
【0017】実施参考例3 実施例1(図1)のグラビア印刷装置を用いて、印刷速
度、300m/分で、樹脂の付着量が0.6g/m2
下、有色顔料又は染料の付着量が2mg〜30mg/m2
にて、印刷した。インキの粘度はザンカップ法で3秒で
あるインキを使用した。
【0018】比較参考例1 比較例1(図5)のインキ供給部とドクターを一体構造
とした、当接開始部がグラビアロールが印圧部から回転
して直下を通過してから当接し始め、グラビアロールを
中心として、当接開始点から当接終了点の角度が50°
(グラビアロール面の14%)である、グラビア印刷装
置を用いて、印刷速度、300m/分で、樹脂の付着量
が0.6g/m2以下、有色顔料又は染料の付着量が2m
g〜30mg/m2にて、印刷を行った。インキの粘度
は、ザンカップ法で12秒であるインキを使用した。
【0019】比較参考例2 比較例2(図6)従来のインキ供給部が開放された、イ
ンキパンを備えたグラビア印刷装置にて、印刷速度、3
00m/分で、樹脂の付着量が0.6g/m2以下、有色
顔料又は染料の付着量が2mg〜30mg/m2にて、印
刷を行った。インキの粘度は、ザンカップ法で12秒で
あるインキを使用した。
【0020】上記実施参考例1〜3、比較参考例1〜2
について、写真印画紙用ポリエチレン樹脂被覆紙用原紙
裏面に、インキ組成物の印刷を行った後、下記の方法で
評価した。又、同時に印刷操業性についても、評価を行
った。得られた結果を表1に示す。
【0021】〈評価方法〉印刷された紙基体の印刷仕上
がり品質を目視にて評価を行った。
【0022】
【表1】
【0023】 (注1) 評価基準としては、以下の通りである。 ○:インキハネがなく良好。 △:インキハネがあるが、操業上、支障がない。 ×:インキハネがあり、操業上、支障をきたす。
【0024】 (注2) 評価基準としては、以下の通りである。 ○:印刷カスレがなく印刷品質が良好。 △:印刷カスレがあるが、印刷品質としては、許容範
囲。 ×:印刷カスレがあり、印刷品質としては、不良。
【0025】表1から明らかな如く、本発明における、
密閉タイプとした、インキ供給部1構造で、当接開始部
がグラビアロールが印圧部から回転して直下の前の間で
当接し始め、当接が印刷ニップ部の直前で、終了するよ
うにし、グラビアロールを中心として、当接開始点から
当接終了点の角度が150°(グラビアロール面の42
%)である、空気抜き設備の付いた、インキ供給部を備
えたグラビア印刷装置は、高速(300m/分)でも、
インキ飛びがなく、印刷カスレがない良好な、グラビア
印刷装置であることがわかる。それに対し、密閉タイプ
とした、インキ供給装置1構造で、当接開始部がグラビ
アロールが印圧部から回転して直下を通過してから当接
し始め、当接が印刷ニップ部の直前で、終了するように
し、グラビアロールを中心として、当接開始点から当接
終了点の角度が50°(グラビアロール面の14%)で
ある、空気抜き設備の付いた、インキ供給部を備えたグ
ラビア印刷装置は、高速(300m/分)では、インキ
飛びはないが、印刷カスレの発生があり、印刷品質が不
良であることがわかる。そして、従来の、インキ供給部
が開放された、インキパンを備えたグラビア印刷装置
で、インキパンのグラビアロール回転方向の入り口側に
ファニッシャーロールが付いており、ローラでインキを
供給する方式で版のセルにインキが供給される、グラビ
ア印刷装置は、高速(300m/分)では、印刷カスレ
がなく、印刷品質としては、良いが、インキ飛びが不良
であることがわかる。従ってインキ飛びもなく、且つ、
印刷カスレのない、印刷品質の良好な、印刷装置として
は、本発明の印刷装置が好ましいことがわかる。しか
し、原紙が写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙用原
紙であり、写真構成層を設ける側と反対側の原紙面(裏
面)の印刷に関しては、本発明のグラビア印刷装置を用
いて、その上に、使用するインキの粘度が、ザンカップ
法により3〜15秒のインキを用いて印刷するのが好ま
しいことがわかる。使用する、粘度がその範囲を外れる
とインキハネのない、印刷カスレのない印刷品質の良好
なものは、得られない。
【0026】
【発明の効果】本発明により、高速印刷でも、インキハ
ネがなく、印刷カスレのない印刷品質の良好な、グラビ
ア印刷装置及び写真印画紙用ポリオレフィン樹脂被覆紙
用原紙に対し良好な印刷品質を与える印刷条件を備えた
高速可能なグラビア印刷装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラビア印刷装置である。
【図2】本発明のグラビア印刷装置で、インキ供給部1
がグラビアロール面の25%〜50%を覆うインキ供給
部を有する、グラビアロールに近接している状態の印刷
装置の図である。
【図3】本発明のグラビア印刷装置で、インキ供給部1
がグラビアロール面の50%以上を覆うインキ供給部で
2分割されており、分割部を別々に移動させる、グラビ
アロールに近接している状態の印刷装置の図である。
【図4】本発明のグラビア印刷装置で、インキ供給部1
がグラビアロール面の50%以上を覆うインキ供給部で
2分割されており、蝶つがいにて開放する、グラビアロ
ールに近接している状態の印刷装置の図である。
【図5】本発明外の、グラビアロールとの当接範囲が狭
い密閉されたインキ供給部を備えたグラビア印刷装置の
図である。
【図6】従来の開放されたインキパンを備えたグラビア
印刷装置である。
【符号の説明】
1 インキ供給部 1−1 インキ供給部の分割部 1−2 インキ供給部の分割部 2 シール専用のドクター 3 シール及びインキ掻き取り兼用ドクター 4 グラビアロール 5 圧胴ロール 6 バックアップロール 7 原紙 8 空気抜き管 9 インキパン 10 ファーニッシャーロール 11 シール 12 インキ液取出し口 13 従来のグラビアロールのドクター 14 インキ供給口 15 インキ液溜め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C250 DA07 DB12 2H113 AA01 AA05 BA03 BB08 BB22 BB33 DA47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラビアロール4、該グラビアロール4
    と対向して原紙7を印圧する圧胴ロール5、並びにドク
    ター2及び3を備えたインキ供給部1からなる印刷装置
    において、インキ供給部1をグラビアロール4に当接し
    て密閉タイプとし、インキ供給部1内に供給されたイン
    キ中をグラビアロール面が通過する時に、グラビアロー
    ル4の版面上のセルの中にインキが入り、次にドクター
    3で、版面上の余分なインキが掻き取られ、セルの凹部
    にのみインキが残り、次に、グラビアロール4と圧胴ロ
    ール5の間を原紙7が印圧をかけられた状態で通過する
    時にインキが原紙面に転移され印刷が行われ、印刷後の
    セル内部の残存インキが空気に短時間しか触れないよう
    にセル内部の残存インキ中の溶剤の蒸発を抑えるべく、
    且つ/または、セル内部の乾燥した残存インキがインキ
    供給部1内のインキ中の溶剤により十分再溶解するよう
    に、該インキ供給部1がグラビアロール面の25%以上
    を覆うように当接するとともに、該当接開始部がグラビ
    アロール4が印圧部から回転して直下に至るまでの間で
    当接するように設けられていることを特徴とする印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 セル内の空気とインキとが入れ替わるこ
    とにより、インキ供給部1の上部の内側に空気溜まりが
    形成され、且つ、抜き取られる構造を備えた請求項1記
    載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 原紙7が写真印画紙用ポリオレフィン樹
    脂被覆紙用原紙であり、写真構成層を設ける側と反対側
    の原紙面(裏面)にザンカップ法により3〜15秒のイ
    ンキを用いて印刷するための印刷装置であって、グラビ
    アロール4、該グラビアロール4と対向して該原紙7を
    印圧する圧胴ロール5、並びにドクター2及び3を備え
    たインキ供給部1からなる印刷装置において、インキ供
    給部1をグラビアロール4に当接して密閉タイプとし、
    インキ供給部1内に供給されたインキ中をグラビアロー
    ル面が通過する時に、グラビアロール4の版面上のセル
    の中にインキが入り、次にドクター3で、版面上の余分
    なインキが掻き取られ、セルの凹部にのみインキが残
    り、次に、グラビアロール4と圧胴ロール5の間を原紙
    7が印圧をかけられた状態で通過する時にインキが原紙
    面に転移され印刷が行われ、印刷後のセル内部の残存イ
    ンキが空気に短時間しか触れないようにセル内部の残存
    インキ中の溶剤の蒸発を抑えるべく、且つ/または、セ
    ル内部の乾燥した残存インキがインキ供給部1内のイン
    キ中の溶剤により十分再溶解するように、該インキ供給
    部1がグラビアロール面の25%以上を覆うように当接
    するとともに、該当接開始部がグラビアロール4が印圧
    部から回転して直下に至るまでの間で当接するように設
    けられていることを特徴とする写真印画紙用ポリオレフ
    ィン樹脂被覆紙用原紙印刷装置。
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