JPH07276486A - パネル状成形品用ブロー金型 - Google Patents
パネル状成形品用ブロー金型Info
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- JPH07276486A JPH07276486A JP7738594A JP7738594A JPH07276486A JP H07276486 A JPH07276486 A JP H07276486A JP 7738594 A JP7738594 A JP 7738594A JP 7738594 A JP7738594 A JP 7738594A JP H07276486 A JPH07276486 A JP H07276486A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C49/48—Moulds
- B29C49/4823—Moulds with incorporated heating or cooling means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C35/00—Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
- B29C35/16—Cooling
- B29C2035/1616—Cooling using liquids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C2049/4825—Moulds with incorporated heating or cooling means for cooling moulds or mould parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた平滑度を有するパネル表面を備えたパ
ネル状成形品を得るパネル状成形品用ブロー金型を提供
するものである。 【構成】 パネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹
凸を有するパネル裏面を成形する雄型金型とを有するブ
ロー金型であって、少なくとも雌型金型８Ａの内部に縦
走する平行な複数個の冷却水通路１８を配設するととも
に冷却水通路１８は相隣る冷却水通路の流れ方向が交互
に逆向きとなるよう通水する給水系統を備えたものであ
る。
ネル状成形品を得るパネル状成形品用ブロー金型を提供
するものである。 【構成】 パネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹
凸を有するパネル裏面を成形する雄型金型とを有するブ
ロー金型であって、少なくとも雌型金型８Ａの内部に縦
走する平行な複数個の冷却水通路１８を配設するととも
に冷却水通路１８は相隣る冷却水通路の流れ方向が交互
に逆向きとなるよう通水する給水系統を備えたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル状成形品を成形
加工するブロー成形機に使用されるパネル状成形品用ブ
ロー金型に係り、特に優れた平滑度を有するパネル表面
を備えたパネル状成形品を得るパネル状成形品用ブロー
金型に関する。
加工するブロー成形機に使用されるパネル状成形品用ブ
ロー金型に係り、特に優れた平滑度を有するパネル表面
を備えたパネル状成形品を得るパネル状成形品用ブロー
金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】ダイスヘッドから筒状に射出または押し
出されたパリソンから中空状の樹脂製品をつくるブロー
成形では、ダイスヘッドからパリソンを射出または押し
出し、パリソンピンチによって袋状にされたパリソンに
プリブローを行って僅かに膨らませ、開放された金型内
に入れて金型を閉じ、金型とパリソンとの間に残留した
空気を、金型表面に通じる小さな空気抜き穴より真空ポ
ンプ装置を介して空気を吸引したうえ、パリソン内に高
圧の空気吹込みを行ってパリソンをキャビティに基づく
所定の形状としたあと金型で冷却して成形を完了する。
このようにして、成形された樹脂製品は金型を開いて取
り出される。図６に示すものは、従来のブロー成形機を
示す。図６のものは溶融樹脂をダイスヘッド２の側方１
個所より供給する、いわゆる、サイドフィード方式のブ
ロー成形機１を示し、押出機４により押圧された高温溶
融状態の樹脂は樹脂供給口２ａを経由してダイスヘッド
２とマンドレル３との間に設けた環状の通路を通り、最
下端の環状空間通路７より吐出されてパリソンＰを形成
する。そして、コア３ａはマンドレル３を貫通したパリ
コン用ロッド６ａに接続され、パリコンシリンダ６の作
動により上下方向僅かに進退動され、パリソンＰの肉厚
を制御するために環状空間通路７の間隙（ギャップ）を
調整できるようになっている。一方、図７、図８に示す
ように、樹脂を内部に袋状のエア空間を有するパネル状
に成形して、例えばドア（門扉）や簡易壁材（間仕切り
壁）などの建築用材料としたり、コンクリート打設用の
型枠や簡易桟橋などの床面に使用することが検討される
ようになったが、これらのパネル状成形品１００は軽量
にも拘らずかなりの構造強度があり、変形に対して強い
という特長がある。
出されたパリソンから中空状の樹脂製品をつくるブロー
成形では、ダイスヘッドからパリソンを射出または押し
出し、パリソンピンチによって袋状にされたパリソンに
プリブローを行って僅かに膨らませ、開放された金型内
に入れて金型を閉じ、金型とパリソンとの間に残留した
空気を、金型表面に通じる小さな空気抜き穴より真空ポ
ンプ装置を介して空気を吸引したうえ、パリソン内に高
圧の空気吹込みを行ってパリソンをキャビティに基づく
所定の形状としたあと金型で冷却して成形を完了する。
このようにして、成形された樹脂製品は金型を開いて取
り出される。図６に示すものは、従来のブロー成形機を
示す。図６のものは溶融樹脂をダイスヘッド２の側方１
個所より供給する、いわゆる、サイドフィード方式のブ
ロー成形機１を示し、押出機４により押圧された高温溶
融状態の樹脂は樹脂供給口２ａを経由してダイスヘッド
２とマンドレル３との間に設けた環状の通路を通り、最
下端の環状空間通路７より吐出されてパリソンＰを形成
する。そして、コア３ａはマンドレル３を貫通したパリ
コン用ロッド６ａに接続され、パリコンシリンダ６の作
動により上下方向僅かに進退動され、パリソンＰの肉厚
を制御するために環状空間通路７の間隙（ギャップ）を
調整できるようになっている。一方、図７、図８に示す
ように、樹脂を内部に袋状のエア空間を有するパネル状
に成形して、例えばドア（門扉）や簡易壁材（間仕切り
壁）などの建築用材料としたり、コンクリート打設用の
型枠や簡易桟橋などの床面に使用することが検討される
ようになったが、これらのパネル状成形品１００は軽量
にも拘らずかなりの構造強度があり、変形に対して強い
という特長がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パネル状成
形品１００のパネル表面１００Ａは高度な平滑度を要求
される。しかしながら、パネル状成形品１００は平面と
なるパネル表面Ａと凹凸があり構造強度を付与するパネ
ル裏面１００Ｂからなり、かつ、ひとつのパリソンＰを
ブロー金型で押圧し、冷却固化して成形するためどうし
てもパネル表面１００Ａがパネル裏面１００Ｂとの接合
に際して反りを生じやすく、平滑度が損なわれたまま成
形されることが多い。このため、この反りを最小限に留
めるための方策として、金型内で成形品の冷却時間を極
力長く保持し、成形品の温度分布をできるだけ低く、か
つ、均一に保った後、型開を行い成形品を取り出す方法
が採られているが、この方法では徒らに成形サイクルが
長くなり、生産性が悪く、また金型の雌型、雄型で形状
が著しく異なるので、冷却時間を長くしてもそれほど温
度分布が均一にならないという難点がある。また、図９
に示すように、雌型金型８Ａを縦走する平行な複数個の
冷却水通路１８に同一方向の冷却水を流して入口温度Ｔ
1 より出口温度Ｔ2 （Ｔ2 ＞Ｔ1 ）になるような冷却を
行った場合には、雌型金型８Ａは冷却降温するけれども
入口温度Ｔ1 、出口温度Ｔ2 に対応する温度分布を示し
て雌型金型８Ａの表面は微小な反りを起して平滑度が失
われるという難点があった。一方、雄型金型８Ｂについ
ても冷却水による冷却が従来実施されていた。例えば、
図１０〜図１１の従来実施例（図１１は図１０のＤ−Ｄ
視の断面図である）では、雄型金型８Ｂの内部に図示の
ような空胴部９を設け、この各空胴部９を連通して入口
ヘッダ２６より供給された冷却水を流して冷却する場合
には、冷却水は図１０の矢印で示した最短コースを流れ
凸部の効率的な冷却が行われないという問題が有り、こ
れを改良した図１２のジグザグに屈曲した冷却水通路１
８ａを備えた雄型金型８Ｂでは若干冷却効果は改善され
るものの冷却水通路１８ａの穿設加工が難しくコスト高
となるうえ、形状によっては冷却水通路１８ａの位置が
限定されるなど完全に反りを解消するに至らないのが実
情であった。
形品１００のパネル表面１００Ａは高度な平滑度を要求
される。しかしながら、パネル状成形品１００は平面と
なるパネル表面Ａと凹凸があり構造強度を付与するパネ
ル裏面１００Ｂからなり、かつ、ひとつのパリソンＰを
ブロー金型で押圧し、冷却固化して成形するためどうし
てもパネル表面１００Ａがパネル裏面１００Ｂとの接合
に際して反りを生じやすく、平滑度が損なわれたまま成
形されることが多い。このため、この反りを最小限に留
めるための方策として、金型内で成形品の冷却時間を極
力長く保持し、成形品の温度分布をできるだけ低く、か
つ、均一に保った後、型開を行い成形品を取り出す方法
が採られているが、この方法では徒らに成形サイクルが
長くなり、生産性が悪く、また金型の雌型、雄型で形状
が著しく異なるので、冷却時間を長くしてもそれほど温
度分布が均一にならないという難点がある。また、図９
に示すように、雌型金型８Ａを縦走する平行な複数個の
冷却水通路１８に同一方向の冷却水を流して入口温度Ｔ
1 より出口温度Ｔ2 （Ｔ2 ＞Ｔ1 ）になるような冷却を
行った場合には、雌型金型８Ａは冷却降温するけれども
入口温度Ｔ1 、出口温度Ｔ2 に対応する温度分布を示し
て雌型金型８Ａの表面は微小な反りを起して平滑度が失
われるという難点があった。一方、雄型金型８Ｂについ
ても冷却水による冷却が従来実施されていた。例えば、
図１０〜図１１の従来実施例（図１１は図１０のＤ−Ｄ
視の断面図である）では、雄型金型８Ｂの内部に図示の
ような空胴部９を設け、この各空胴部９を連通して入口
ヘッダ２６より供給された冷却水を流して冷却する場合
には、冷却水は図１０の矢印で示した最短コースを流れ
凸部の効率的な冷却が行われないという問題が有り、こ
れを改良した図１２のジグザグに屈曲した冷却水通路１
８ａを備えた雄型金型８Ｂでは若干冷却効果は改善され
るものの冷却水通路１８ａの穿設加工が難しくコスト高
となるうえ、形状によっては冷却水通路１８ａの位置が
限定されるなど完全に反りを解消するに至らないのが実
情であった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
して金型を効果的に冷却してパネル表面が平滑なパネル
状成形品を得るために、本発明においては、パネル状成
形品を成形加工するブロー成形機の金型であって、該金
型は該パネル状成形品の平滑なパネル表面を成形する雌
型金型と複数個の凹凸を有するパネル裏面を成形する雄
型金型とからなり、少なくとも該雌型金型の内部に該雌
型金型を縦走する平行な複数個の冷却水通路を配設し、
かつ、該冷却水通路は相隣る冷却水通路の流れ方向が交
互に逆向きとなるよう通水した構成とした。また、第２
の発明では、パネル状成形品を成形加工するブロー成形
機の金型であって、該金型は該パネル状成形品の平滑な
パネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹凸を有する
パネル裏面を成形する雄型金型とからなり、少なくとも
該雄型金型は前記凹凸のうち凸部の中心部内側へ噴射す
る冷却水の噴射ノズルを配設するとともに、噴射後の冷
却水を順次該中心部の外周から凹部方向へ導く冷却水通
路を形成した構成とした。
して金型を効果的に冷却してパネル表面が平滑なパネル
状成形品を得るために、本発明においては、パネル状成
形品を成形加工するブロー成形機の金型であって、該金
型は該パネル状成形品の平滑なパネル表面を成形する雌
型金型と複数個の凹凸を有するパネル裏面を成形する雄
型金型とからなり、少なくとも該雌型金型の内部に該雌
型金型を縦走する平行な複数個の冷却水通路を配設し、
かつ、該冷却水通路は相隣る冷却水通路の流れ方向が交
互に逆向きとなるよう通水した構成とした。また、第２
の発明では、パネル状成形品を成形加工するブロー成形
機の金型であって、該金型は該パネル状成形品の平滑な
パネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹凸を有する
パネル裏面を成形する雄型金型とからなり、少なくとも
該雄型金型は前記凹凸のうち凸部の中心部内側へ噴射す
る冷却水の噴射ノズルを配設するとともに、噴射後の冷
却水を順次該中心部の外周から凹部方向へ導く冷却水通
路を形成した構成とした。
【０００５】
【作用】本発明においては、雌型金型の内部を縦走する
平行な複数個の冷却水通路を設け、この冷却水通路に順
次冷却水流れ方向を順向き、逆向きを交互に繰り返すよ
うに通水するため雌型金型の冷却後の温度は全体的に平
準化され、反りの発生が阻止される。また、雄型金型で
は、冷却水を最も冷却が要求される凸部内面に噴射して
から、凹部の方向へ流れるようにしたため、パネル状成
形品のパネル表面の平滑度を確保する効果的な冷却が実
施される。
平行な複数個の冷却水通路を設け、この冷却水通路に順
次冷却水流れ方向を順向き、逆向きを交互に繰り返すよ
うに通水するため雌型金型の冷却後の温度は全体的に平
準化され、反りの発生が阻止される。また、雄型金型で
は、冷却水を最も冷却が要求される凸部内面に噴射して
から、凹部の方向へ流れるようにしたため、パネル状成
形品のパネル表面の平滑度を確保する効果的な冷却が実
施される。
【０００６】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図１〜図５は本発明の実施例に係り、
図１は雌型金型の正面図、図２はブロー金型の縦断面
図、図３は図２のＡ−Ａ視の正面図、図４は雄型金型の
一部断面正面図（左側半分は図２のＢ−Ｂ視、右側半分
は図２のＣ−Ｃ視を示す）、図５は図４記載の冷却水ノ
ズル部の要部拡大縦断面図である。図１、図３に示すよ
うに、雌型金型８Ａは長手方向（水平方向）に縦走する
平行な複数個の冷却水通路１８を金型表面近傍の内部に
備えており、図示の矢印の如く冷却水の流れ方向は、相
隣る冷却水通路毎に交互に逆向きになるよう通水され
る。即ち、図１の例では上段から下段にかけて、順次、
右方向、左方向、右方向、…に冷却水が流れる。このよ
うな冷却方法では、図９の場合に比較して、入口温度Ｔ
1 の冷却水が雌型金型８Ａを流れる過程で熱交換して出
口温度Ｔ2 となっても、雌型金型８Ａの温度は全体とし
て平準化され一様な温度となるか（これが理想的であ
る）、または左右対称の温度分布となり、従って温度応
力の発生が最小に喰い止められる結果、雌型金型８Ａの
反りは防止される。
ついて説明する。図１〜図５は本発明の実施例に係り、
図１は雌型金型の正面図、図２はブロー金型の縦断面
図、図３は図２のＡ−Ａ視の正面図、図４は雄型金型の
一部断面正面図（左側半分は図２のＢ−Ｂ視、右側半分
は図２のＣ−Ｃ視を示す）、図５は図４記載の冷却水ノ
ズル部の要部拡大縦断面図である。図１、図３に示すよ
うに、雌型金型８Ａは長手方向（水平方向）に縦走する
平行な複数個の冷却水通路１８を金型表面近傍の内部に
備えており、図示の矢印の如く冷却水の流れ方向は、相
隣る冷却水通路毎に交互に逆向きになるよう通水され
る。即ち、図１の例では上段から下段にかけて、順次、
右方向、左方向、右方向、…に冷却水が流れる。このよ
うな冷却方法では、図９の場合に比較して、入口温度Ｔ
1 の冷却水が雌型金型８Ａを流れる過程で熱交換して出
口温度Ｔ2 となっても、雌型金型８Ａの温度は全体とし
て平準化され一様な温度となるか（これが理想的であ
る）、または左右対称の温度分布となり、従って温度応
力の発生が最小に喰い止められる結果、雌型金型８Ａの
反りは防止される。
【０００７】一方、雄型金型８Ｂは、図２、図４、図５
に示すように、格子状に交互に凹凸が配列された形状を
しており、その内面はそれぞれ凹凸に合せて屈曲の有る
空胴部９があり、その空胴部９を埋めるようにしてバッ
フルプレート１０Ｂが背面に固設され、支柱１１Ｂを介
してプレート１２Ｂと接合され、プラテン（可動盤）１
３に取り付けられる。雄型金型８Ｂの凸部に対抗するバ
ッフルプレート１０Ｂの各々の個所には、図５に示すよ
うに、先端に冷却水ノズル２０を備えたノズルホルダ２
２が取り付けられ、入口ヘッダ２６よりフレキシブル管
２４を経由して供給された冷却水がプラテン側から凸部
内面に向って勢いよく噴射され、凸部内面を冷却した
後、その周囲を流れてバッフルプレート１０Ｂに穿孔さ
れた冷却水通路２８および空胴部９を経由して凹部へ達
し、同じくバッフルプレート１０Ｂに穿孔された排水路
２９より図示しない配管によって外部へ排出される。な
お、雄型金型８Ｂの内面のうち、凸部から凹部を複数段
の階段状に形成したのは冷却水の通過の際の伝熱面積を
増加させるためであり、これにより一層冷却効果は上昇
する。雄型金型８Ｂは、以上のように構成されており、
パリソンＰから成形されるパネル状成形品１００のパネ
ル表面１００Ａに押圧接合されるパリソン裏面に当接
し、最も冷却を必要とする雄型金型８Ｂの凸部内面を噴
水状に冷却水ノズル２０で冷却水を噴射して急速冷却
し、そのあと比較的急速冷却を必要としない凹部へこの
冷却水を移動するようにしたので、成形されたパリソン
Ｐのパネル表面１００Ａの反りは非常に小さく、高い水
準の平滑度が維持される。本発明の目的とするパネル状
成形品１００のパネル表面１００Ａの平滑度の確保を図
るために、本発明では、雌型金型８Ａに交互に流れの異
なる冷却水を順次に配列して通水する方法と、雄型金型
８Ｂの凸部内面に冷却水を噴射したあと凹部を冷却する
方法とを提案したが、この各々の方法を単独に実施する
ことで所期の目的を達成することができるのは勿論であ
るが、同時に両方法を実施すると一層高い効果が得られ
る。
に示すように、格子状に交互に凹凸が配列された形状を
しており、その内面はそれぞれ凹凸に合せて屈曲の有る
空胴部９があり、その空胴部９を埋めるようにしてバッ
フルプレート１０Ｂが背面に固設され、支柱１１Ｂを介
してプレート１２Ｂと接合され、プラテン（可動盤）１
３に取り付けられる。雄型金型８Ｂの凸部に対抗するバ
ッフルプレート１０Ｂの各々の個所には、図５に示すよ
うに、先端に冷却水ノズル２０を備えたノズルホルダ２
２が取り付けられ、入口ヘッダ２６よりフレキシブル管
２４を経由して供給された冷却水がプラテン側から凸部
内面に向って勢いよく噴射され、凸部内面を冷却した
後、その周囲を流れてバッフルプレート１０Ｂに穿孔さ
れた冷却水通路２８および空胴部９を経由して凹部へ達
し、同じくバッフルプレート１０Ｂに穿孔された排水路
２９より図示しない配管によって外部へ排出される。な
お、雄型金型８Ｂの内面のうち、凸部から凹部を複数段
の階段状に形成したのは冷却水の通過の際の伝熱面積を
増加させるためであり、これにより一層冷却効果は上昇
する。雄型金型８Ｂは、以上のように構成されており、
パリソンＰから成形されるパネル状成形品１００のパネ
ル表面１００Ａに押圧接合されるパリソン裏面に当接
し、最も冷却を必要とする雄型金型８Ｂの凸部内面を噴
水状に冷却水ノズル２０で冷却水を噴射して急速冷却
し、そのあと比較的急速冷却を必要としない凹部へこの
冷却水を移動するようにしたので、成形されたパリソン
Ｐのパネル表面１００Ａの反りは非常に小さく、高い水
準の平滑度が維持される。本発明の目的とするパネル状
成形品１００のパネル表面１００Ａの平滑度の確保を図
るために、本発明では、雌型金型８Ａに交互に流れの異
なる冷却水を順次に配列して通水する方法と、雄型金型
８Ｂの凸部内面に冷却水を噴射したあと凹部を冷却する
方法とを提案したが、この各々の方法を単独に実施する
ことで所期の目的を達成することができるのは勿論であ
るが、同時に両方法を実施すると一層高い効果が得られ
る。
【０００８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、雌型金型においては平行な複数の冷却水通路に交互
に互いに流れの逆な冷却水を流すことによって金型温度
分布がより平準化され、パネル表面の反りを最小限にす
ることができる。また、雄型金型においては凸部を集中
的に急速冷却した後、凹部を冷却するので冷却効率がよ
く、かつ、雄型金型の温度分布が均一化され、パネル表
面の反りの発生を極力防止できる。このように、本発明
では温度分布に偏りのない均一な冷却を効率的に実施す
るとともに、冷却時間を短縮できるので成形サイクルが
短縮され、時間当りの生産性が向上する。
は、雌型金型においては平行な複数の冷却水通路に交互
に互いに流れの逆な冷却水を流すことによって金型温度
分布がより平準化され、パネル表面の反りを最小限にす
ることができる。また、雄型金型においては凸部を集中
的に急速冷却した後、凹部を冷却するので冷却効率がよ
く、かつ、雄型金型の温度分布が均一化され、パネル表
面の反りの発生を極力防止できる。このように、本発明
では温度分布に偏りのない均一な冷却を効率的に実施す
るとともに、冷却時間を短縮できるので成形サイクルが
短縮され、時間当りの生産性が向上する。
【図１】本発明の実施例に係る雌型金型の正面図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施例に係るブロー金型の縦断面図で
ある。
ある。
【図３】図２のＡ−Ａ視の正面図である。
【図４】本発明の実施例に係る雄型金型の一部断面正面
図である。
図である。
【図５】本発明の実施例に係る雄型金型の冷却水ノズル
部の要部拡大縦断面図である。
部の要部拡大縦断面図である。
【図６】従来のブロー成形機の概略全体縦断面図であ
る。
る。
【図７】パネル状成形品の斜視図である。
【図８】パネル状成形品の斜視図である。
【図９】従来の雌型金型の冷却水通路の説明図である。
【図１０】従来のブロー金型の縦断面図である。
【図１１】図１０のＤ−Ｄ視の縦断面図である。
【図１２】従来の他の実施例を示す雄型金型の縦断面図
である。
である。
１ ブロー成形機 ２ ダイスヘッド ３ マンドレル ４ 押出機 ６ パリコンシリンダ ７ 環状空間通路 ８ 金型 ８Ａ 雌型金型 ８Ｂ 雄型金型 ９ 空胴部 １０Ａ バッフルプレート １０Ｂ バッフルプレート １１Ａ 支柱 １１Ｂ 支柱 １２Ａ プレート １２Ｂ プレート １３ プラテン（可動盤） １４ シール材 １８ 冷却水通路 ２０ 冷却水ノズル ２２ ノズルホルダ ２４ フレキシブル管 ２６ 入口ヘッダ ２７ 出口ヘッダ ２８ 冷却水通路 ２９ 排水路 １００ パネル状成形品 １００Ａ パネル表面 １００Ｂ パネル裏面 Ｆ 冷却水の流れ Ｐ パリソン Ｔ1 入口温度 Ｔ2 出口温度
Claims (2)
- 【請求項１】 パネル状成形品を成形加工するブロー成
形機の金型であって、該金型は該パネル状成形品の平滑
なパネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹凸を有す
るパネル裏面を成形する雄型金型とからなり、少なくと
も該雌型金型の内部に該雌型金型を縦走する平行な複数
個の冷却水通路を配設し、かつ、該冷却水通路は相隣る
冷却水通路の流れ方向が交互に逆向きとなるよう通水す
る給水系統を備えたことを特徴とするパネル状成形品用
ブロー金型。 - 【請求項２】 パネル状成形品を成形加工するブロー成
形機の金型であって、該金型は該パネル状成形品の平滑
なパネル表面を成形する雌型金型と複数個の凹凸を有す
るパネル裏面を成形する雄型金型とからなり、少なくと
も該雄型金型は前記凹凸のうち凸部の中心部内側へ噴射
する冷却水の噴射ノズルを配設するとともに、噴射後の
冷却水を順次該中心部の外周から凹部方向へ導く冷却水
通路を形成したことを特徴とするパネル状成形品用ブロ
ー金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7738594A JPH07276486A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | パネル状成形品用ブロー金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7738594A JPH07276486A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | パネル状成形品用ブロー金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07276486A true JPH07276486A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13632430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7738594A Pending JPH07276486A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | パネル状成形品用ブロー金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07276486A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010064412A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Aida Eng Ltd | 熱板装置及び熱転写プレス装置 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP7738594A patent/JPH07276486A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010064412A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Aida Eng Ltd | 熱板装置及び熱転写プレス装置 |
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