JPH07276399A - 大理石模様を有するシートの製造方法 - Google Patents

大理石模様を有するシートの製造方法

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JPH07276399A
JPH07276399A JP6113295A JP11329594A JPH07276399A JP H07276399 A JPH07276399 A JP H07276399A JP 6113295 A JP6113295 A JP 6113295A JP 11329594 A JP11329594 A JP 11329594A JP H07276399 A JPH07276399 A JP H07276399A
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JP
Japan
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sheet
roll
rubber sheet
pattern
rubber
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Application number
JP6113295A
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English (en)
Inventor
Norimichi Morimoto
紀道 森本
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Hiroshima Kasei Ltd
Original Assignee
Hiroshima Kasei Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地色のシートに、地色と異色の流動感や山と
谷がある褶曲感を示す模様が明瞭に形成され、鮮明で、
立体感がある流れ方向の模様と、横向に雲形の渦巻き模
様を持った天然の大理石模様に酷似したゴムシートを製
造する方法の提供。 【構成】 主としてトップロール、ミドルロール、ボト
ムロール、及びトップロールに対向して配設されている
サイドロールから構成されるカレンダーロールを使用し
て大理石模様を有するゴムシートの製造方法において、
大理石の地色となる色に着色されたゴムシートと、前記
地色とは異色の色に着色されたゴムシートであって、同
一粘度又は粘度の異なるゴムを使用し各々を所定の厚さ
とした、少なくとも2枚以上のゴムシートを重ねてロー
ル巻きにして一体化した複合ゴムシートを前記カレンダ
ーに供給し、トツプロールとミドルロールが画定する第
1バンク、及びミドルロールとボトムロールが画定する
第2バンクにおける前記複合ゴムシートの溜りを一定に
しながら、混練り状態を安定させて圧延すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大理石模様を有するシ
ートを製造する方法に関する。より詳細に述べると、本
発明は、鮮明で、立体感がある流れ方向の模様と、横方
向に雲形の渦巻き模様を持った大理石模様を有するシー
トを製造する方法に関する。本発明のシートは主として
床材或いは壁装材として使用される。
【0002】
【従来の技術】本発明で使用する用語“大理石模様”
は、当業界に慣用の用語で、プラスチック、或いはゴム
等のシートに、シートの地色とは異なった色で付与され
た流動感や、山と谷がある褶曲感を示している模様で、
日本古来の墨流し模様もこの模様の一つである。大理石
模様は、マーブル模様と同義である。大理石模様入りシ
ートを製造する代表的な従来技術として、印刷法があ
る。印刷法は、希望する模様の再現性がよく、コストが
安く、大量生産に適しているが、一定周期で繰り返され
る模様しか表現出来ない、立体感、高級感に欠けるとい
う欠点がある。
【0003】更に、別の従来技術として、信越ポリマー
株式会社の出願になる特開平4−316812号公報に
記載されている発明(発明の名称:模様付き合成樹脂シ
ートの製造方法)がある。この従来技術は、それぞれ別
体に成形して得た基材樹脂シートと異色樹脂シートとを
圧着ロールに流れ方向に連続して供給し、圧着一体化し
たのち、カレンダーロールに供給し、圧延成形すること
を特徴とするものである。この従来技術の圧延方法は、
カレンダーロールの他に、基材樹脂シートを成形するた
めのミキシングロール、基材樹脂シートとは異色の樹脂
シートを成形するためのシートプレフォーミングマシ
ン、及び両シートを圧着一体化するための圧着ロールを
必要とし、製造工程、製造装置等が煩雑で、コストがか
かるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、ゴムのシートに、鮮明で、立体感
がある流れ方向の模様と、横方向に雲形の渦巻き模様を
持った天然の大理石に酷似した大理石模様を付与するこ
とができなかったことである。本発明が解決しようとす
る別の課題及び利点は、以下逐次明らかにされる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、予め2色
以上の加硫可能な未加硫ゴム組成物をオープンロール、
或いはニーダーで不完全に混合しシート状にすると表面
は流れ模様となるが、練り生地の粘度が低いため、色の
異なる練り生地の混練りが進み易く、均一な、鮮明で、
立体感がある流れ方向の模様と、横方向に雲形の渦巻き
模様を持った大理石模様を付与することが出来ないとい
う欠点を改良すべく検討した。その結果、混練り状態を
安定化する方法として、粘度が同一、又は異なり、かつ
色の異なるゴムシートをロール巻きにして一体化した複
合ゴムシートをカレンダーロールに供給することとし
た。
【0006】即ち、本発明による大理石模様を付与した
ゴムシートを製造する方法の圧延工程においては、基材
ゴムシートとは異色のゴムシートを、予め所定の寸法、
厚さのシートに製造準備しておき、一方、圧延工程で
は、基材シートのみをミキシングロールで圧延してシー
トに成形し、両者を重ね合せロール巻きにして一体化し
た複合ゴムシートをカレンダーロールに供給することを
特徴とする。
【0007】従って、課題を解決するための手段は、主
としてトップロール、ミドルロール、ボトムロール、及
びトップロールに対向して配設されているサイドロール
から構成されるカレンダーロールを使用して大理石模様
を有するゴムシートの製造方法において、大理石の地色
となる色に着色されたゴムシートと、前記地色とは異色
の色に着色されたゴムシートであって、同一粘度又は粘
度の異なるゴムを使用し各々を所定の厚さとした、少な
くとも2枚以上のゴムシートを重ねてロール巻きにして
一体化した複合ゴムシートを前記カレンターに供給し、
トップロールとミドルロールが画定する第1バンク、及
びミッドロールとボトムロールが画定する第2バンクに
おける前記複合ゴムシートの溜りを一定にしながら、混
練り状態を安定させて圧延することである。
【0008】大理石模様とは、プラスチック、或いはゴ
ム等のシートに、シートの地色とは異なった色で付与さ
れた流動感や、山と谷がある褶曲感を示している模様の
ことをいうことはすでに定義したところであるが、この
大理石模様は、シートの地色とは異なった色で付与され
た流動感や山と谷がある褶曲感を与える模様を如何に明
瞭に、且つ出来るだけ方向性がないように形成させるか
ということの他に、シートの地色の面積と、シートの地
色とは異なった色に付与された流動感や山と谷がある褶
曲感を示している模様の面積の比率が重要な決定要素で
ある。本発明では、シートの地色に着色されたゴムシー
トと、それとは異色に着色されたゴムシートの各々の厚
さは、例えば前者が5〜10mm、後者が、1〜2mm
の範囲がよい。
【0009】また、シートの地色に着色されたゴムシー
トと、それとは異色に着色されたゴムシートの粘度は、
同一でも、或いは各々異なっていてもよい。但し、鮮明
で、立体感がある流れ方向の模様と、横方向に雲形の渦
巻き模様を持った天然の大理石に酷似した大理石模様を
付与させるためには、大理石模様の地色になる色に着色
されたゴムシートの粘度を、それとは異色に着色された
ゴムシートの粘度より高くすることが必要である。例え
ば、前者をMV60〜100(MSローター150
℃),後者を同20〜40(MSロータ−150℃)の
範囲にすることによって、横方向に雲形の渦巻き模様を
持った天然の大理石に酷似した模様を付与することがで
きる。
【0010】本発明により、シートの横方向に雲形の渦
き巻き模様を付与するには、トップロールとミドルロー
ルが画定する第1、及びミドルロールとボトムロールが
画定する第2バンクの溜りを適当に調節することによっ
て実施される。即ち、溜りを多くすれば、混練りが進
み、鮮明さがなくなり、一方溜りを直径10〜40mm
にすると、変化に富んだ横方向の雲形の渦巻き模様が得
られる。逆に、この範囲を外れた場合は、鮮明ではある
が、単調な、混合度合いの少ない、流れ方向のみの模様
となる。尚、この際のバンクの温度は、通常50〜80
℃の範囲である。
【0011】本発明を実施する場合、カレンダーロール
の圧延条件、例えばゴムシートの供給量、ゴムの温度、
ロール温度、バンクの径、ロール間ニップの間隔、圧延
速度等は、所期の目的を達成するように適宜選択され
る。また、ゴムシートの製造において、充填剤、老化防
止剤、加硫剤、加硫促進剤、顔料等任意の添加剤が配合
され得ることは論を待たない。
【0012】以下、添付した図面を参照して実施例を説
明する。
【実施例】図1は、実施例で使用した装置の1例を示す
概念図である。1は、トップロール、2はミドルロー
ル、3はボトムロール、4はサイドロール、5はトップ
ロールとミドルロールが画定する第1バンク、6はミド
ルロールとボトムロールが画定する第2バンクである。
【0013】下記の配合で大理石の地色に着色したゴム
シート用コンパウンド、及び地色とは異色に着色したゴ
ムシート用コンパウンドを調製した(単位は重量部)。地色用コンパウンドの配合比率 RSS#3 30 SBR1502 60 ニッポール2057SS(日本ゼオン製) 10 亜鉛華 5 硫黄 3 加硫促進剤 3 加硫活性剤 0.5 老化防止剤 1 ステアリン酸 1 クマロン酸 1 シリカ 20 ハードクレー 70 プロセスオイル 3 酸化チタン 3 フタロシアニングリーン 0.2 (計) 210.7
【0014】地色と異色のコンパウンドの配合比率 SBR1502 85 ニッポール2057SS(日本ゼオン製) 15 亜鉛華 5 硫黄 3 加硫促進剤 3 加硫活性剤 0.5 老化防止剤 1 ステアリン酸 1 クマロン酸 3 シリカ 50 ハードクレー 75 プロセスオイル 7 フタロシアニングリーン 5 (計) 253.5
【0015】上記のゴムコンパウンドを、各々常用のゴ
ム混練機で混練りし、地色と異色のゴムを予め厚さ1m
mに圧延準備しておき、圧延の際に、地色用ゴムを熱入
れロールで厚さ5mmのシートにし、次いでこの2枚の
シートをロール巻きに重ねて複合ゴムシートにした。次
に、この複合ゴムシートを、カレンダーに供給し、第1
バンク5と、第2バンク6の直径を15mmに保ち3m
m厚さのシートに圧延した。製造されたシートは、淡い
グリーンの地色のシートに、濃いグリーンの流動感や、
山と谷がある褶曲感を示す模様が明瞭に形成され、鮮明
で、立体感がある流れ方向の模様と、横方向に雲形の渦
巻き模様を持った天然の大理石模様に酷似した模様が付
与されていた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、大理石模様を有するシートを
製造するにあたり、主としてトップロル、ミドルロー
ル、ボトムロール、及びトップロールに対向して配設さ
れているサイドロールから構成されるカレンダーロール
を使用して大理石模様を有するゴムシートの製造方法に
おいて、大理石の地色となる色に着色されたゴムシー
ト、前記地色とは異色の色に着色されたゴムシートであ
って、同一粘度又は粘度の異なるゴムを使用し各々を所
定の厚さとした、少なくとも2枚以上のゴムシートを重
ねてロール巻きにして一体化した複合ゴムシートを前記
カレンダーに供給し、トップロールとミドルロールが画
定する第1バンク、及びミドルロールとボトムロールが
画定する第2バンクにおける前記複合ゴムシートの溜り
を一定にしながら、混練り状態を安定させて圧延するの
で、地色のシートに、地色と異色の流動感や山と谷があ
る褶曲感を示す模様が明瞭に形成され、鮮明で、立体感
がある流れ方向の模様と、横方向に雲形の渦巻き模様を
持った天然の大理石模様の酷似した模様が付与される、
また製造工程、製造装置が簡略化され、コストの低減化
につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するカレンダーロールの一例を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 トップロール 2 ミドルロール 3 ボトムロール 4 サイドロール 5 第1バンク 6 第2バンク 7 複合シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてトップロール、ミドルロール、
    ボトムロール、及びトップロールに対向して配設されて
    いるサイドロールから構成されるカレンダーロールを使
    用して大理石模様を有するゴムシートを製造する方法に
    おいて、大理石の地色となる色に着色されたゴムシート
    と、前記地色とは異色の色に着色されたゴムシートであ
    って、同一粘度又は粘度の異なるゴムを使用し各々を所
    定の厚さとした、少なくとも2枚以上のゴムシートを重
    ねてロール巻きにして一体化した複合ゴムシートを前記
    カレンダーに供給し、トップロールとミドルロールが画
    定する第1バンク、及びミドルロールとボトムロールが
    画定する第2バンクおける前記複合ゴムシートの溜りを
    一定にしながら、混練り状態を安定させて圧延すること
    を特徴とする鮮明で、立体感がある、流れ方向の模様と
    横方向に雲形の渦巻模様を持った大理石模様を有するシ
    ートを製造する方法。
JP6113295A 1994-04-14 1994-04-14 大理石模様を有するシートの製造方法 Pending JPH07276399A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08244057A (ja) * 1995-03-02 1996-09-24 Carl Freudenberg:Fa 波紋模様の床張材およびその製造方法
JP2002283375A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Toli Corp 装飾材の製造方法
KR100657125B1 (ko) * 2004-12-10 2006-12-12 주식회사 엘지화학 대리석 효과를 부여한 고내구성 바닥장식재 및 이의제조방법

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