JPH07276284A - チャック装置 - Google Patents
チャック装置Info
- Publication number
- JPH07276284A JPH07276284A JP6069703A JP6970394A JPH07276284A JP H07276284 A JPH07276284 A JP H07276284A JP 6069703 A JP6069703 A JP 6069703A JP 6970394 A JP6970394 A JP 6970394A JP H07276284 A JPH07276284 A JP H07276284A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- mounting member
- chuck
- hollow body
- hobbin
- Prior art date
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- Pending
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- Manipulator (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で、駆動装置を必要とせず、チャ
ック手段のつかみ角度と離し角度とを90度変えること
ができるチャック装置を得る。 【構成】 アーム32の先端部に回転シャフト24を介
して取付部材12が回転可能に取付けられている。取付
部材12が水平状態にあるとき、回転シャフト24は、
取付部材12の中心線に対してθ=45°右肩上がりに
傾斜しており、また、ゴム中空体14は取付部材12に
対してθ1=90°の取付角度で固定されているので、
ゴム中空体14に掴まれたワーク54は鉛直状態となっ
ている。ここで、取付部材12が鉛直状態に至るまで1
80°矢印B方向へ回転させてやると、掴んだワーク5
4は水平状態となる。
ック手段のつかみ角度と離し角度とを90度変えること
ができるチャック装置を得る。 【構成】 アーム32の先端部に回転シャフト24を介
して取付部材12が回転可能に取付けられている。取付
部材12が水平状態にあるとき、回転シャフト24は、
取付部材12の中心線に対してθ=45°右肩上がりに
傾斜しており、また、ゴム中空体14は取付部材12に
対してθ1=90°の取付角度で固定されているので、
ゴム中空体14に掴まれたワーク54は鉛直状態となっ
ている。ここで、取付部材12が鉛直状態に至るまで1
80°矢印B方向へ回転させてやると、掴んだワーク5
4は水平状態となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣合い装置のアームに
取付けられワークを掴むチャック装置に関する。
取付けられワークを掴むチャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、タイヤ製造工程において、撚糸
が巻取られたホビンをつかむチャック装置として、種々
のものが提案されている。
が巻取られたホビンをつかむチャック装置として、種々
のものが提案されている。
【0003】図10に示すチャック装置86では、チャ
ック手段としてのゴム中空体14をホビン54の貫通孔
56へ挿入し、圧縮空気を注入してゴム中空体14を膨
張させ、ゴム中空体14の全外周面と貫通孔56の内周
面とを圧着させて、ホビン54を掴むようになってい
る。
ック手段としてのゴム中空体14をホビン54の貫通孔
56へ挿入し、圧縮空気を注入してゴム中空体14を膨
張させ、ゴム中空体14の全外周面と貫通孔56の内周
面とを圧着させて、ホビン54を掴むようになってい
る。
【0004】さらに、チャック手段としては、クランプ
をホビンの貫通孔へ挿入して、互いに離間する方向へ移
動させ、ホビンを掴むもの、また、クランプでホビンを
外側から把持するもの等、種々のタイプのものが提案さ
れている。
をホビンの貫通孔へ挿入して、互いに離間する方向へ移
動させ、ホビンを掴むもの、また、クランプでホビンを
外側から把持するもの等、種々のタイプのものが提案さ
れている。
【0005】ところで、図11に示すように、ホビン5
4を架台89から引抜き、90度回転させてラック70
に収納するような作業形態、すなわち、ゴム中空体14
のつかみ角度と離し角度が異なるような作業形態を採る
場合、ゴム中空体14を回転させる必要がある。
4を架台89から引抜き、90度回転させてラック70
に収納するような作業形態、すなわち、ゴム中空体14
のつかみ角度と離し角度が異なるような作業形態を採る
場合、ゴム中空体14を回転させる必要がある。
【0006】このような作業を実行するため、従来のチ
ャック装置86では、取付部材72の先端に設けられた
ブラケット74に、ゴム中空体14が取付けられたベー
ス部材76が、シャフト78で回転可能に支持されてい
る。このベース部材76には、ブラケット74と平行に
押し板82が連結されており、この押し板82は、取付
部材72に設けられたエアシリンダ84で押し引き可能
とされている。これによって、2点鎖線で示すように、
エアシリンダ84を駆動してベース部材76をシャフト
78廻りに90度回転させ、ゴム中空体14のつかみ角
度と離し角度とを90°可変できるようになっている。
ャック装置86では、取付部材72の先端に設けられた
ブラケット74に、ゴム中空体14が取付けられたベー
ス部材76が、シャフト78で回転可能に支持されてい
る。このベース部材76には、ブラケット74と平行に
押し板82が連結されており、この押し板82は、取付
部材72に設けられたエアシリンダ84で押し引き可能
とされている。これによって、2点鎖線で示すように、
エアシリンダ84を駆動してベース部材76をシャフト
78廻りに90度回転させ、ゴム中空体14のつかみ角
度と離し角度とを90°可変できるようになっている。
【0007】しかしながら、上記のチャック装置86で
は、回転用のリンク機構を設ける必要があり、また、駆
動源としてエアシリンダ84を利用するため、構造が複
雑で、装置全体の総重量が重くなる。
は、回転用のリンク機構を設ける必要があり、また、駆
動源としてエアシリンダ84を利用するため、構造が複
雑で、装置全体の総重量が重くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、構造が簡単で、駆動装置を必要とせず、チャッ
ク手段のつかみ角度と離し角度とを90度変えることが
できるチャック装置を提供することを目的とする。
慮して、構造が簡単で、駆動装置を必要とせず、チャッ
ク手段のつかみ角度と離し角度とを90度変えることが
できるチャック装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のチャッ
ク装置は、釣合い装置のアームに取付けられたチャック
装置において、前記アームの先端部に回転シャフトを介
して回転可能に取付けられた取付部材の中心線と前記回
転シャフトの軸線との交角がθとされ、前記取付部材に
固定されたチャック手段の掴み部の中心線と取付部材の
中心線との交角が(135°−θ)とされたこと、を特
徴としている。
ク装置は、釣合い装置のアームに取付けられたチャック
装置において、前記アームの先端部に回転シャフトを介
して回転可能に取付けられた取付部材の中心線と前記回
転シャフトの軸線との交角がθとされ、前記取付部材に
固定されたチャック手段の掴み部の中心線と取付部材の
中心線との交角が(135°−θ)とされたこと、を特
徴としている。
【0010】請求項2に記載のチャック装置は、前記取
付部材が伸縮可能とされたことを特徴としている。
付部材が伸縮可能とされたことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載のつかみ装置では、釣合い装置
のアームの先端部に回転シャフトを介して取付部材が回
転可能に取付けられている。
のアームの先端部に回転シャフトを介して取付部材が回
転可能に取付けられている。
【0012】ここで、θはチャック手段が掴むワークの
形状によって設定されるのであるが、感覚的に理解を容
易にするため、θ=45°とする。換言すれば、チャッ
ク手段が、その掴み部の中心線が取付部材の中心線と1
35°−45°=90°の交角を描くように、取付部材
に固定された場合について説明する。
形状によって設定されるのであるが、感覚的に理解を容
易にするため、θ=45°とする。換言すれば、チャッ
ク手段が、その掴み部の中心線が取付部材の中心線と1
35°−45°=90°の交角を描くように、取付部材
に固定された場合について説明する。
【0013】すなわち、取付部材が水平状態にあると
き、回転シャフトは、取付部材の中心線に対して45°
右肩上がりに傾斜している。この状態において、ワーク
をチャック手段で掴む。このとき、チャック手段は取付
部材に対して90°の取付角度で固定されているので、
チャック手段に掴まれたワークは鉛直状態となる。
き、回転シャフトは、取付部材の中心線に対して45°
右肩上がりに傾斜している。この状態において、ワーク
をチャック手段で掴む。このとき、チャック手段は取付
部材に対して90°の取付角度で固定されているので、
チャック手段に掴まれたワークは鉛直状態となる。
【0014】次に、アームを操作して、ワークを持ち上
げる。ここで、取付部材を押し下げるようにして、取付
部材が鉛直状態に至るまで回転させてやる。このとき、
チャック手段は、その掴み部の中心線が取付部材の中心
線と90°の交角となるように、取付部材に固定されて
いるので、掴んだワークは水平状態となる。ワークが水
平状態となった段階でラックへワークを差し込み掴み状
態を解除する。
げる。ここで、取付部材を押し下げるようにして、取付
部材が鉛直状態に至るまで回転させてやる。このとき、
チャック手段は、その掴み部の中心線が取付部材の中心
線と90°の交角となるように、取付部材に固定されて
いるので、掴んだワークは水平状態となる。ワークが水
平状態となった段階でラックへワークを差し込み掴み状
態を解除する。
【0015】このように、取付部材を単に押し下げるだ
けで、チャック手段のつかみ角度と離し角度とを90度
変えることができるので、特別な駆動装置を用いなくて
も、軽微な力で操作することができる。
けで、チャック手段のつかみ角度と離し角度とを90度
変えることができるので、特別な駆動装置を用いなくて
も、軽微な力で操作することができる。
【0016】請求項2に記載のチャック装置では、取付
部材が伸縮可能となっている。このため、例えば、ワー
クが長く重心が取付部材から離れた位置にある場合、ワ
ークの重心が回転シャフトの軸線の延長線上にくるよう
に、取付部材を伸長する。
部材が伸縮可能となっている。このため、例えば、ワー
クが長く重心が取付部材から離れた位置にある場合、ワ
ークの重心が回転シャフトの軸線の延長線上にくるよう
に、取付部材を伸長する。
【0017】これによって、取付部材の回転時にワーク
の重心が上下にオフセットすることがないので、回転モ
ーメントが小さくなり、取付部材を軽微な力で操作する
ことができる。
の重心が上下にオフセットすることがないので、回転モ
ーメントが小さくなり、取付部材を軽微な力で操作する
ことができる。
【0018】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係るチャック
装置10が示されている。
装置10が示されている。
【0019】チャック装置10は、鋼板で成形された取
付部材12と、この取付部材12に取付けられたゴム中
空体14で構成されている。
付部材12と、この取付部材12に取付けられたゴム中
空体14で構成されている。
【0020】この取付部材12の基端部は、ボックス形
状のケーシング16へ摺動可能に挿入され支持されてい
る。このケーシング16の上下面には、長孔20が長手
方向に沿って形成されており、取付部材12に固定され
た係止ボルト18の脚部が貫通している。この上下の係
止ボルト18を締め付けることによって、係止ボルト4
8の頭部でケーシング16から伸長する取付部材12を
所望の長さでロックすることができる。
状のケーシング16へ摺動可能に挿入され支持されてい
る。このケーシング16の上下面には、長孔20が長手
方向に沿って形成されており、取付部材12に固定され
た係止ボルト18の脚部が貫通している。この上下の係
止ボルト18を締め付けることによって、係止ボルト4
8の頭部でケーシング16から伸長する取付部材12を
所望の長さでロックすることができる。
【0021】また、ケーシング16の一端は45°の傾
斜角で切断され、その切断面に連結プレート22が固着
されている。この連結プレート22には、円筒状の回転
シャフト24の先端が連結プレート22のフラット面と
直角となるように連結されている。
斜角で切断され、その切断面に連結プレート22が固着
されている。この連結プレート22には、円筒状の回転
シャフト24の先端が連結プレート22のフラット面と
直角となるように連結されている。
【0022】これによって、取付部材12の中心線L1
と回転シャフト24の軸線L2の交角θが45°となっ
ている。なお、回転シャフト24の中空部はゴム中空体
14へ圧縮空気を送る空気パイプの通り路となってい
る。
と回転シャフト24の軸線L2の交角θが45°となっ
ている。なお、回転シャフト24の中空部はゴム中空体
14へ圧縮空気を送る空気パイプの通り路となってい
る。
【0023】一方、回転シャフト24は、取付プレート
26に固定された円筒体28の内に直列に装着されたベ
アリング30に回転可能に軸支されている。取付プレー
ト26は、釣合い装置のアーム32の先端に連結された
連結部材34へ固定されている。このアーム32を操作
することによって、取付部材12が上下方向へ移動し、
また、旋回するようになっている。さらに、連結部材3
4には、把持用のグリップ36が取付けられている。
26に固定された円筒体28の内に直列に装着されたベ
アリング30に回転可能に軸支されている。取付プレー
ト26は、釣合い装置のアーム32の先端に連結された
連結部材34へ固定されている。このアーム32を操作
することによって、取付部材12が上下方向へ移動し、
また、旋回するようになっている。さらに、連結部材3
4には、把持用のグリップ36が取付けられている。
【0024】また、図5及び図6に示すように、取付プ
レート26には、回転シャフト24を中心として円形の
窪み部38が円周方向に沿って所定の間隔で形成されて
いる。この窪み部38には、連結プレート22から突設
されたピン41の中空部43に収納されたスプリング4
5で付勢されたボール39が嵌まるようになっている。
さらに、窪み部38の終端には、ロック孔42が形成さ
れており、ボール39が嵌まり込んで、取付部材12の
回転範囲を180°に規制するようになっている。
レート26には、回転シャフト24を中心として円形の
窪み部38が円周方向に沿って所定の間隔で形成されて
いる。この窪み部38には、連結プレート22から突設
されたピン41の中空部43に収納されたスプリング4
5で付勢されたボール39が嵌まるようになっている。
さらに、窪み部38の終端には、ロック孔42が形成さ
れており、ボール39が嵌まり込んで、取付部材12の
回転範囲を180°に規制するようになっている。
【0025】なお、ロッ孔42及び窪み部38に替え
て、回転シャフト24を中心として環状のV字状の溝を
設け、ピンを直接付勢してその先端でV字状の溝の終端
をロックするようにしてもよい。また、ロッ孔42及び
窪み部38の形状は円形に限定されず、V字の切り込み
でもよい。
て、回転シャフト24を中心として環状のV字状の溝を
設け、ピンを直接付勢してその先端でV字状の溝の終端
をロックするようにしてもよい。また、ロッ孔42及び
窪み部38の形状は円形に限定されず、V字の切り込み
でもよい。
【0026】一方、取付部材12の先端には取付ブラケ
ット44が配設され、その下面には、円筒型のケース4
6が固定されている。ケース46の先端には、円錐体の
キャップ48が取付けられ、ホビン54に形成された貫
通孔56への挿入案内用とされている。また、ケース4
6の上部には、外側に張り出す環状の鍔58が設けられ
ており、ホビン54の上端面に面接するようになってい
る。
ット44が配設され、その下面には、円筒型のケース4
6が固定されている。ケース46の先端には、円錐体の
キャップ48が取付けられ、ホビン54に形成された貫
通孔56への挿入案内用とされている。また、ケース4
6の上部には、外側に張り出す環状の鍔58が設けられ
ており、ホビン54の上端面に面接するようになってい
る。
【0027】鍔58の下側には、流体の注入によって膨
張可能な円筒形のゴム中空体14の一端が加締リング6
0でかしめられている。また、このゴム中空体14の他
端は、折り返されて図示しない加締リングでケース46
へかしめられている。さらに、ケース46の中には、図
示しない通路が形成されている。この通路の一端は、ゴ
ム中空体14の内側へ連通し、他端には、図示しないコ
ンプレッサと連通する空気パイプが接続されている。ま
た、ゴム中空体14の軸線L3は、取付部材12の中心
線L1と直交(交角θ1が90°)している。
張可能な円筒形のゴム中空体14の一端が加締リング6
0でかしめられている。また、このゴム中空体14の他
端は、折り返されて図示しない加締リングでケース46
へかしめられている。さらに、ケース46の中には、図
示しない通路が形成されている。この通路の一端は、ゴ
ム中空体14の内側へ連通し、他端には、図示しないコ
ンプレッサと連通する空気パイプが接続されている。ま
た、ゴム中空体14の軸線L3は、取付部材12の中心
線L1と直交(交角θ1が90°)している。
【0028】なお、ゴム中空体14の長さは、ゴム中空
体14が膨張し、その外周面がホビン54の貫通孔56
の内周面と所定の圧力を持って圧着するように設定され
ている。また、取付ブラケット44の先端には、把持用
のグリップ62が取付けられている。
体14が膨張し、その外周面がホビン54の貫通孔56
の内周面と所定の圧力を持って圧着するように設定され
ている。また、取付ブラケット44の先端には、把持用
のグリップ62が取付けられている。
【0029】次に、本実施例に係るチャック装置10の
作用を説明する。アーム32を操作しながら取付部材1
2を下方へ移動させ、図2に示すように、立てられたホ
ビン54の貫通孔56へ、ゴム中空体14を挿入する。
このとき、鍔58がホビン54の上端面と面接するま
で、ゴム中空体14を押し込む。
作用を説明する。アーム32を操作しながら取付部材1
2を下方へ移動させ、図2に示すように、立てられたホ
ビン54の貫通孔56へ、ゴム中空体14を挿入する。
このとき、鍔58がホビン54の上端面と面接するま
で、ゴム中空体14を押し込む。
【0030】ここで、圧縮空気を通路を通してゴム中空
体14の内側へ注入する。これによって、ゴム中空体1
4がケース46の半径方向へ膨張し、その外周面がソフ
トに広い面積で貫通孔56の内周面と当接する。
体14の内側へ注入する。これによって、ゴム中空体1
4がケース46の半径方向へ膨張し、その外周面がソフ
トに広い面積で貫通孔56の内周面と当接する。
【0031】このように、ゴム中空体14を膨張させる
と、ホビン54を鍔58に向かって引き寄せるような力
(矢印A方向)が発生する。このため、ホビン54の上
端面が鍔58に圧着され、取付部材12に対してホビン
54が傾いたり、また、ホビン54が揺れて、ケース4
6に不必要な曲げモーメントを発生させることがない。
と、ホビン54を鍔58に向かって引き寄せるような力
(矢印A方向)が発生する。このため、ホビン54の上
端面が鍔58に圧着され、取付部材12に対してホビン
54が傾いたり、また、ホビン54が揺れて、ケース4
6に不必要な曲げモーメントを発生させることがない。
【0032】これによって、図7に示すように、鍔58
がない従来のゴム中空体14でホビン54を掴んだ場
合、ホビン54の重量によってゴム中空体14が弾性変
形し、搬送中にホビン54が揺れ、あるいは傾いて、ケ
ース46に偏荷重を作用させるという不都合が解消でき
る。さらに、ホビン54の検出スイッチ64が設けられ
ているような場合においては、ホビン54検出の誤作動
を防止することもできる。
がない従来のゴム中空体14でホビン54を掴んだ場
合、ホビン54の重量によってゴム中空体14が弾性変
形し、搬送中にホビン54が揺れ、あるいは傾いて、ケ
ース46に偏荷重を作用させるという不都合が解消でき
る。さらに、ホビン54の検出スイッチ64が設けられ
ているような場合においては、ホビン54検出の誤作動
を防止することもできる。
【0033】次に、アーム32を操作して取付部材12
を上方へ移動させ、ホビン54を架台から引抜き取る
(図10参照)。このとき、ホビン54は鉛直状態とな
っている。
を上方へ移動させ、ホビン54を架台から引抜き取る
(図10参照)。このとき、ホビン54は鉛直状態とな
っている。
【0034】ここで、グリップ36、62を手で掴ん
で、取付部材12を紙面手前側へ押し下げるようにし
て、取付部材12が鉛直状態に至るまで回転シャフト2
4廻りに回転(矢印B方向)させてやる。このとき、ゴ
ム中空体14は、その軸線L3が取付部材12の中心線
L1と直交しているので、図3に示す状態を経て(回転
シャフト24の廻りを90°回転した状態)、図4に示
すように、180°回転し掴んだホビン54を水平状態
とする。ホビン54が水平状態となった段階でラック7
0へホビン54を差し込み、空気を抜けばゴム中空体1
4が縮まり、ホビン54の貫通孔56から抜き出すこと
ができる。
で、取付部材12を紙面手前側へ押し下げるようにし
て、取付部材12が鉛直状態に至るまで回転シャフト2
4廻りに回転(矢印B方向)させてやる。このとき、ゴ
ム中空体14は、その軸線L3が取付部材12の中心線
L1と直交しているので、図3に示す状態を経て(回転
シャフト24の廻りを90°回転した状態)、図4に示
すように、180°回転し掴んだホビン54を水平状態
とする。ホビン54が水平状態となった段階でラック7
0へホビン54を差し込み、空気を抜けばゴム中空体1
4が縮まり、ホビン54の貫通孔56から抜き出すこと
ができる。
【0035】このように、取付部材12を単に押し下げ
るだけで、ゴム中空体14のつかみ角度と離し角度とを
90°変えることができるので、特別な駆動装置を不要
とし、軽微な力で反転操作を行うことができる。
るだけで、ゴム中空体14のつかみ角度と離し角度とを
90°変えることができるので、特別な駆動装置を不要
とし、軽微な力で反転操作を行うことができる。
【0036】なお、ボール39が、クリック音を出して
円周方向へ移動し、ロック孔42に至りロックされるの
で、取付部材12は、回転シャフト24の廻りを180
°回転して確実に停止される。
円周方向へ移動し、ロック孔42に至りロックされるの
で、取付部材12は、回転シャフト24の廻りを180
°回転して確実に停止される。
【0037】また、上記実施例では、ワークとしてホビ
ン54を例に採って説明したが、これに限定されるもの
ではなく、チーズ、フィルム等のロール材の搬送作業に
利用することもできる。
ン54を例に採って説明したが、これに限定されるもの
ではなく、チーズ、フィルム等のロール材の搬送作業に
利用することもできる。
【0038】さらに、上記実施例では、取付部材12の
中心線L1とゴム中空体14の軸線L3が直交している
場合、すなわち、交角θ1が90°に設定された場合に
ついて説明したが、例えば、ワームの端面が10°傾斜
しているような場合、ゴム中空体14を傾け(交角θ1
を100°)、鍔58がワークの端面に面接するように
しても、取付部材12の中心線L1と回転シャフト24
の軸線L2との交角が35°となるように設定すれば、
ワークを鉛直状態から水平状態へと反転させることがで
きる。
中心線L1とゴム中空体14の軸線L3が直交している
場合、すなわち、交角θ1が90°に設定された場合に
ついて説明したが、例えば、ワームの端面が10°傾斜
しているような場合、ゴム中空体14を傾け(交角θ1
を100°)、鍔58がワークの端面に面接するように
しても、取付部材12の中心線L1と回転シャフト24
の軸線L2との交角が35°となるように設定すれば、
ワークを鉛直状態から水平状態へと反転させることがで
きる。
【0039】一方、図8に示すように、ホビン54は長
さによって、その重心Gの位置が上下する。このため、
例えば、ホビン54の重心Gが取付部材12から離れた
位置にある場合、重心Gが回転シャフト24の軸線L2
の延長線上にくるように、取付部材12を伸長し、係止
ボルト22でロックする。
さによって、その重心Gの位置が上下する。このため、
例えば、ホビン54の重心Gが取付部材12から離れた
位置にある場合、重心Gが回転シャフト24の軸線L2
の延長線上にくるように、取付部材12を伸長し、係止
ボルト22でロックする。
【0040】これによって、取付部材12の回転時にホ
ビン54の重心Gが上下にオフセットすることがないの
で、回転モーメントが小さくなり、取付部材12を軽微
な力で操作することができる。
ビン54の重心Gが上下にオフセットすることがないの
で、回転モーメントが小さくなり、取付部材12を軽微
な力で操作することができる。
【0041】また、ホビン54を鉛直状態から水平状態
へ、あるいは、鉛直状態から水平状態へ反転させる作業
形態では、図9に示すように、取付部材12を伸長し
て、重心Gが回転シャフト24の軸線L2の延長線の上
にくるようにすれば、軽微な力でホビン54を鉛直状態
から水平状態へと反転させることができる。また、逆
に、取付部材12を縮小して、重心Gが回転シャフト2
4の軸線L2の延長線の下にくるようにすれば、ホビン
54を鉛直状態から水平状態へ反転させる作業が容易に
なる。
へ、あるいは、鉛直状態から水平状態へ反転させる作業
形態では、図9に示すように、取付部材12を伸長し
て、重心Gが回転シャフト24の軸線L2の延長線の上
にくるようにすれば、軽微な力でホビン54を鉛直状態
から水平状態へと反転させることができる。また、逆
に、取付部材12を縮小して、重心Gが回転シャフト2
4の軸線L2の延長線の下にくるようにすれば、ホビン
54を鉛直状態から水平状態へ反転させる作業が容易に
なる。
【0042】なお、本実施例では、チャック手段として
ゴム中空体14を用いたが、一般に使用されている把持
可能なクランプ等でも構わない。
ゴム中空体14を用いたが、一般に使用されている把持
可能なクランプ等でも構わない。
【0043】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、構造が簡
単で、駆動装置を必要とせず、容易にゴム中空体のつか
み角度と離し角度とを90°変えることができる。
単で、駆動装置を必要とせず、容易にゴム中空体のつか
み角度と離し角度とを90°変えることができる。
【0044】また、ワークの重心が可変しても、取付部
材を伸縮させることによって、回転モーメントを小さく
でき、軽微な力で取付部材を操作することができる。
材を伸縮させることによって、回転モーメントを小さく
でき、軽微な力で取付部材を操作することができる。
【図1】本実施例に係るチャック装置を示した斜視図で
ある。
ある。
【図2】本実施例に係るチャック装置のゴム中空体がワ
ークを鉛直状態で掴んでいる状態を示した側面図であ
る。
ークを鉛直状態で掴んでいる状態を示した側面図であ
る。
【図3】本実施例に係るチャック装置のゴム中空体が4
5°回転してワークを掴んでいる状態を示した側面図で
ある。
5°回転してワークを掴んでいる状態を示した側面図で
ある。
【図4】本実施例に係るチャック装置のゴム中空体が9
0°回転してワークを水平状態で掴んでいる状態を示し
た側面図である。
0°回転してワークを水平状態で掴んでいる状態を示し
た側面図である。
【図5】本実施例に係るチャック装置の取付部材の回転
をロックする機構を示した断面図である。
をロックする機構を示した断面図である。
【図6】本実施例に係るチャック装置の取付部材の回転
をロックする機構を示した斜視図である。
をロックする機構を示した斜視図である。
【図7】従来のチャック装置のゴム中空体がワークを傾
かせて摘んでいる状態を示した側面図である。
かせて摘んでいる状態を示した側面図である。
【図8】本実施例に係るチャック装置の取付部材が伸長
した状態を示した側面図である。
した状態を示した側面図である。
【図9】ワークの重心位置に応じて取付部材を伸長させ
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図10】従来のチャック装置を示した側面図である。
【図11】ホビンの移動作業を示した斜視図である。
12 取付部材 14 ゴム中空体 16 ケーシング 24 回転シャフト
Claims (2)
- 【請求項1】 釣合い装置のアームに取付けられたチャ
ック装置において、 前記アームの先端部に回転シャフトを介して回転可能に
取付けられた取付部材の中心線と前記回転シャフトの軸
線との交角がθとされ、前記取付部材に固定されたチャ
ック手段の掴み部の中心線と取付部材の中心線との交角
が(135°−θ)とされたこと、を特徴とするチャッ
ク装置。 - 【請求項2】 前記取付部材が伸縮可能とされたことを
特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6069703A JPH07276284A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | チャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6069703A JPH07276284A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | チャック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276284A true JPH07276284A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13410479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6069703A Pending JPH07276284A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | チャック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07276284A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064827A1 (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Honda Motor Co., Ltd. | ワーク移載装置及びワーク移載方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52105463A (en) * | 1976-02-27 | 1977-09-03 | Tsubakimoto Chain Co | Wrist mechanism for industrial robot |
JPS6056894A (ja) * | 1983-08-03 | 1985-04-02 | クカ・シユヴアイスアンラ−ゲン・ウント・ロボ−タ−・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | マニプレ−タ用のロボツトハンド |
JPS61131892A (ja) * | 1984-11-30 | 1986-06-19 | 株式会社東芝 | 産業用ロボツトの手首装置 |
JPH01129092U (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-04 |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP6069703A patent/JPH07276284A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52105463A (en) * | 1976-02-27 | 1977-09-03 | Tsubakimoto Chain Co | Wrist mechanism for industrial robot |
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JPH01129092U (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-04 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064827A1 (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Honda Motor Co., Ltd. | ワーク移載装置及びワーク移載方法 |
US7762757B2 (en) | 2004-12-16 | 2010-07-27 | Honda Motor Co., Ltd. | Workpiece transfer system and workpiece transfer method |
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