JPH0727465A - オープンショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天板に取り付けている蛍光灯に直接冷気が当
たらないように冷気を商品収納室内に導入させ、照度の
アップを図ることができたオープンショーケースを提供
する。 【構成】 冷気ダクト３を流れる冷気ａの一部を，商品
収納室４の天部４Ａに設けられた吹出口１６から、商品
収納室４の天板４Ａの前端に配置された蛍光灯１０に当
たらないように吹き出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品収納室の前方に蛍
光灯を配置している構成のオープンショーケースに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、オープンショーケースにあって
は庫内を照明する蛍光灯が、庫内の各棚の前方と、庫内
の天板の前方に設けられ、また実公昭５３−１６４８号
公報のように鏡を庫内の上方に配置させて棚上の商品を
映し、展示効果を向上させる構成と成っているものがあ
る。

【０００３】ここで、図３にその従来例としてのオープ
ンショーケースの上部構造を示す。即ち、断熱壁にて形
成したオープンショーケース本体１内部には該本体１と
適当な間隔を存して区画板２が設けられ、本体１との間
で冷気ダクト３を形成する一方、この区画板２の内側は
商品収納室４とされている。

【０００４】冷気ダクト３内には、図示しないがファン
及び蒸発器が設けられ、ファンにて送られる冷気は冷気
ダクト３の上部吐出口５から下部吸込口（図示せず）に
向かって吹き出て、オープンショーケース本体１の前面
に形成した商品出し入れ用の開口部６に冷気のエアカー
テン７を形成する。このエアカーテン７にて商品収納室
４は、外界と遮断され、低温状態に維持される。

【０００５】ところで、商品収納室４内には棚８が複数
段配され、これら長手方向に長い各棚８の前端下部には
蛍光灯９が取り付けられて、それぞれ下の棚８上の商品
を照らしている。一方、最上段の棚８Ａ上の商品を照ら
すために別の蛍光灯１０が商品収納室４の天板４Ａ（区
画板２の天面と同一）の前部付近に配置されている。

【０００６】ここで、冷気はエアカーテン７の形成用と
して冷気ダクト３から吹き出る主冷気ａだけでなく冷気
の一部を商品収納室４内に導入し、商品収納室４内のよ
り効率的で均一な冷却を達成するために天板４Ａの中間
部分に吹出口１１を形成しており、そしてこの吹出口１
１からの冷気ｂは、前述の主冷気ａと同じ方向に流れて
商品収納室４に吹き出ている。

【０００７】そして、この冷気ｂの吹き出す方向の先に
前述の蛍光灯１０が位置していて、冷気ｂが当たってい
る。また、天板４Ａ下面に沿うようこの冷気ｂは流れる
ため、天板４Ａの露付きを防止する効果もある。なお、
１４は、庫外蛍光灯を示す。

【０００８】一方、図４に示す従来例では、最上段の棚
８ａの後方に鏡１７が設けられていて棚８ａ上の商品を
映し出して美観を良くし、展示効果を上げている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、図３に示す従
来装置の場合、商品収納室４に吹き出す冷気ｂは商品収
納室４の天板４Ａに取り付けてある蛍光灯１０に直接当
たるように吹き出ているため、他の蛍光灯９よりも照度
が低くなって最上段の棚８Ａは暗くなり、商品のアピー
ル度が低くなり、商品の購入が敬遠される。

【００１０】また、図４の場合、商品収納室４に侵入す
る外気や、庫内収納物がそれぞれ含んでいる水分によっ
て鏡１７が曇るという問題がある。

【００１１】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、天板に取り付けている蛍光灯に直接冷気が当たらな
いように商品収納室内に導入させ、従来効果の天板露付
きを防止しながら照度のアップを図ることができたオー
プンショーケースを提供することを目的とするものであ
る。

【００１２】また、商品収納室内に配した鏡を曇らない
状態に維持して良好な展示を果たすことのできるオープ
ンショーケースを提供することを目的とするものであ
る。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、断熱壁にて形
成されると共に、前部に商品出し入れ用の開口を有し、
この開口部には冷気のエアカーテンを形成しているオー
プンショーケース本体と、前記本体内部に間隔を存して
取り付けられ、該本体との間に冷気ダクトを形成すると
共に、内側を商品収納室とする区画板と、前記商品収納
室の天板の前部に配置された蛍光灯と、前記商品収納室
の天部に設けられ、前記冷気ダクトを流れる冷気の一部
を前記蛍光灯に当たらないよう後方に吹き出させる吹き
出し口とを有したものである。

【００１４】また本発明は、前記商品収納室の最上部の
棚の後部に、前記棚に載置された商品を映し出す鏡を設
け、前記吹き出し口からの冷気は前記鏡に当たるような
方向に吹き出されるものである。

【００１５】

【作用】この構成により、冷気ダクトを流れる冷気の一
部を商品収納室の天部に設けられた吹出口から、商品収
納室の天板の前部に配置された蛍光灯に当たらないよう
に吹き出すことができる。

【００１６】また、吹出口からの冷気は鏡に当たるよう
な方向に吹き出させることができる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１を参照して説
明する。なお、同図において、図３，４と同一符号は同
一又は相当部分を示している。

【００１８】同図において、冷気ダクト３を兼ねる商品
収納室４の天板４Ａにおいて、蛍光灯１０に対応する壁
部部分１５と、その後方の天板４Ａ部分との境部辺りの
位置に冷気の吹出口１６を設ける。この結果、この吹出
口１６から商品収納室４内へ入る冷気は蛍光灯１０には
全く当たらず商品収納室４の後方の方向へ吹き出す。

【００１９】よって、従来のような蛍光灯１０への冷気
の直接当たり現象がないので、この蛍光灯１０の照度は
落ちない。また、この場合も主冷気ａと逆行するように
商品収納室４内へ導入される冷気ｂも天板４Ａの下面に
沿い流れているので天板４Ａの露付き防止効果も得られ
ている。

【００２０】図２は、照度の向上と共に鏡１７の曇り止
めも果たさせることを目的とした他の実施例である。即
ち、吹出口１６からの冷気ｂは、蛍光灯１０と当たらな
い方向に出ると共に鏡１７には当たるようにする。この
ように、鏡１７の表面に常に冷気ｂが流れるようにして
曇らないようにしている。よって、鏡１７にはいつも鮮
明に商品が映って商品を強くアピールできる。。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷気ダク
トを流れる冷気の一部を商品収納室の天部に設けられた
吹出口から、商品収納室の天板の前部に配置された蛍光
灯に当たらないように吹き出すことができるので、蛍光
灯の照度のアップを図ることができ、商品は明るく照ら
しだされてそのアピールが十分にできる。そして、従来
と同様に天板露付きを防止することができる。

【００２２】また、吹出口からの冷気は鏡に当たるよう
な方向に吹き出させることができるので、鏡も曇ること
はなく、商品の展示効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るオープンショーケース
の要部断面図。

【図２】本発明の他の実施例に係るオープンショーケー
スの要部断面図。

【図３】従来のオープンショーケースの要部断面図。

【図４】従来の他のオープンショーケースの要部断面
図。

【符号の説明】

１ オープンショーケース本体 ３ 冷気ダクト ４ 商品収納室 ８、８Ａ 棚 ９、１０ 蛍光灯 １６ 吹出口 １７ 鏡

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 断熱壁にて形成されると共に、前部に商
   品出し入れ用の開口を有し、この開口部には冷気のエア
   カーテンを形成しているオープンショーケース本体と、 前記本体内部に間隔を存して取り付けられ、該本体との
   間に冷気ダクトを形成すると共に、内側を商品収納室と
   する区画板と、 前記商品収納室の天板の前部に配置された蛍光灯と、 前記商品収納室の天部に設けられ、前記冷気ダクトを流
   れる冷気の一部を前記蛍光灯に当たらないよう後方に吹
   き出させる吹き出し口とを有したことを特徴とするオー
   プンショーケース。
2. 【請求項２】 前記商品収納室の最上部の棚の後部に、
   前記棚に載置された商品を映し出す鏡を設け、前記吹き
   出し口からの冷気は前記鏡に当たるような方向に吹き出
   されることを特徴とする請求項１記載のオープンショー
   ケース。