JPH07274546A - 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 - Google Patents

電気−機械変換素子を使用した駆動装置

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JPH07274546A
JPH07274546A JP6081130A JP8113094A JPH07274546A JP H07274546 A JPH07274546 A JP H07274546A JP 6081130 A JP6081130 A JP 6081130A JP 8113094 A JP8113094 A JP 8113094A JP H07274546 A JPH07274546 A JP H07274546A
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JP
Japan
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drive
electro
driving
drive shaft
conversion element
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JP6081130A
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Inventor
Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
Yasuhiro Okamoto
泰弘 岡本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置作動時の振動音が聞えない電気−機械変
換素子を使用した駆動装置を提供する。 【構成】 圧接ばね14により摩擦板12が駆動軸13
を被駆動部材11との間に挟む方向に押圧されるので、
駆動軸13は被駆動部材11及び摩擦板12と面接触
し、接触面に適当な摩擦力を発生させる。鋸歯状波の駆
動パルスを印加された圧電素子18の緩やかな厚み方向
の伸び変位では、駆動軸13は矢印a方向へ緩やかに変
位し被駆動部材11は駆動軸13と共に実質的に移動す
る。また、圧電素子18の急速な厚み方向の縮み変位で
は駆動軸13は矢印aと反対方向へ急速に移動するが、
被駆動部材11及び摩擦板12はその慣性力が摩擦力に
打ち勝ち、実質的にその位置に留まり移動しない。可聴
周波数以上の周波数の駆動パルスを使用するので駆動時
の振動音が人間の耳に聞えるおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気−機械変換素子
を使用した駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラその他の精密機器を構成する部材
の駆動に、圧電素子を使用した駆動装置が提案されてい
る(特開平4−69070号公報、特開昭63−110
74号公報参照)。
【0003】図4はカメラに装着されたズ−ムレンズの
駆動に応用された駆動装置の一例であつて、被駆動部材
であるレンズの鏡筒71を支持する支持体72の摺動嵌
合部72a、72bが駆動軸73に摺動自在に摩擦接触
して嵌合している。また、駆動軸73は、フレ−ム77
の支持部75、76により軸方向に変位自在に支持され
ている。厚み方向に変位する圧電素子78の一端は駆動
軸73の軸方向端部に固定され、また、圧電素子78の
他の端部はフレ−ム77に固着され、圧電素子78の厚
み方向の変位により、駆動軸73は軸方向に変位する。
【0004】また、74は板ばねで、図示しない小ねじ
により支持体72の摺動嵌合部72a、72bに、図4
で下側から固定されている。板ばね74の中央部分には
上向きに屈曲した屈曲部74aが形成されているが、こ
れは屈曲部74aが駆動軸73に圧接し、適当な摩擦力
を接触部に発生させるためのものである。
【0005】また、駆動部材と被駆動部材との摩擦結合
には、図6に示すような構成も可能である。図6におい
て、被駆動部材であるレンズ鏡筒81の周辺部に切り欠
きを備えたスリ−ブ82と溝83が形成されており、駆
動軸85がスリ−ブ82を貫通し、支持軸86は溝83
に嵌合する。スリ−ブ82の溝に嵌合するばね87が駆
動軸85に圧接して適当な摩擦力を接触部に発生させる
ことができる。
【0006】図4に示す駆動機構において、図5で示す
ような緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下
がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子78に印加
すると、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では圧電素
子78が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸7
3は矢印aで示す方向に緩やかに移動する。
【0007】このとき、駆動軸73と支持体72の摺動
嵌合部72a、72bとの摩擦力、及び駆動軸73と板
ばね74の屈曲部74aとの摩擦力が、圧電素子78に
より駆動軸73に加えられた力以下であれば、支持体7
2は駆動軸73と摩擦結合した状態で駆動軸73と共に
矢印a方向に移動し、レンズ鏡筒71は矢印aで示す方
向に移動する。
【0008】一方、駆動パルスの急速な立ち下がり部で
は、圧電素子78は急速に厚み方向の縮み変位を生じる
ので、駆動軸73は矢印aと反対方向に急速に移動す
る。このとき、駆動軸73に摺動嵌合部72a、72b
で支持されている支持体72は、その慣性力により駆動
軸73と支持体72の摺動嵌合部72a、72bとの摩
擦力、及び駆動軸73と板ばね74の屈曲部74aとの
摩擦力に打勝つてその位置に留まるので、レンズ鏡筒7
1は移動しない。
【0009】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
78に印加することにより、レンズ鏡筒71を矢印aで
示す方向へ連続して移動させることができる。レンズ鏡
筒71を矢印aと反対方向に移動させるには、急速な立
ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち下がり部からなる
波形の駆動パルスを圧電素子78に印加することで達成
することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな電気−機械変換素子を使用したインパクト型の駆動
装置では、電気−機械変換素子が供給される駆動パルス
の周波数で駆動部材及びこれに摩擦結合する被駆動部材
を含む駆動系を機械的に振動させるから、必然的に駆動
パルスの周波数に相当する振動音が駆動系から発生す
る。
【0011】インパクト型の駆動装置では、駆動パルス
として100〜500Hz程度の周波数のパルスが使用
されているので、装置を駆動すると振動音が人間の耳に
聞こえるが、従来はこのような振動音の発生に対して
は、発生音が比較的小さいこともあつて、積極的に音の
発生を抑制するような対処はされていなかつた。
【0012】しかし、この種の駆動装置が例えばカメラ
等の携帯用機器に適用されているときは、その機器をコ
ンサ−トホ−ル等の静寂な環境の下で使用するとき、発
生する振動音を無視することができなくなる。
【0013】この発明の第1の目的は、上記した従来の
不都合を解決し、装置を駆動するときに発生する振動音
が人間の耳に聞こえることのない電気−機械変換素子を
使用した駆動装置を提供することにある。
【0014】また、この発明の第2の目的は、装置を駆
動する駆動パルスの周波数を適切に選択することによ
り、装置を駆動するときに発生する振動音が人間の耳に
聞こえることのない電気−機械変換素子を使用した駆動
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、電気−機械変換素子と前記電気−機械変
換素子に結合して変換素子と共に変位する駆動部材と前
記駆動部材に摩擦結合した被駆動部材からなる駆動機構
と、前記電気−機械変換素子に駆動パルスを供給する駆
動電源から構成され、前記電気−機械変換素子に印加さ
れる駆動パルスによる前記電気−機械変換素子の伸びと
縮みの速度を異ならせることにより、被駆動部材が駆動
部材との摩擦結合により駆動部材と共に実質的に移動す
る状態と、被駆動部材が駆動部材との摩擦結合に打勝つ
て実質的に移動しない状態とをとり得る電気−機械変換
素子を使用した駆動装置において、前記駆動電源は可聴
周波数以上の周波数の駆動パルスを電気−機械変換素子
に供給する駆動電源であることを特徴とする。
【0016】
【作用】駆動電源から電気−機械変換素子に印加する駆
動パルスの周波数を、可聴周波数以上の周波数とする。
これにより、装置を駆動するとき発生する振動音が人間
の耳に聞こえるおそれがなくなる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1はこの発明の第1実施例を示すもので、ズ−ムレン
ズの駆動機構に応用された駆動装置を示す。
【0018】図1において、11は被駆動部材であるズ
−ムレンズの鏡筒、12は摩擦板、13は駆動軸、14
は圧接ばねで、圧接ばね14は小ねじ14aによりズ−
ムレンズ鏡筒11に固定されるが、このとき圧接ばね1
4の中央に設けた湾曲部14bが摩擦板12を下側に押
圧するように構成されている。また、15、16は摩擦
板12が駆動軸13の軸方向にずれないようにする押さ
え板で、小ねじ15aによりズ−ムレンズ鏡筒11の左
右に固定されている。
【0019】駆動軸13はズ−ムレンズ鏡筒11と摩擦
板12との間を貫通しており、圧接ばね14により摩擦
板12が駆動軸13をズ−ムレンズ鏡筒11との間に挟
む方向に押圧されているので、駆動軸13はズ−ムレン
ズ鏡筒11及び摩擦板12と面接触し、接触面に適当な
摩擦力を発生させる。
【0020】なお、ズ−ムレンズ鏡筒11が駆動軸13
の回りに回転することを防ぐため、駆動軸13に並行な
図示しない支持軸を設け、ズ−ムレンズ鏡筒11を駆動
軸13と支持軸とにより支持するようにするとよい。
【0021】21はフレ−ム、22及び23はフレ−ム
21に設けられた支持板で、駆動軸13を軸方向に移動
自在に支持する。また18は厚み方向に変位する圧電素
子であつて、その一端は駆動軸13の端部に固着され、
他の端部はフレ−ム21に設けられた支持板24に固着
されている。また、圧電素子18の電極は後述する電源
装置19に接続されている。
【0022】19は電源装置で、図5に示すような緩や
かな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部から
なる波形(鋸歯状波)、及びこれと反対に急速な立ち上
がり部とこれに続く緩やかな立ち下がり部からなる波形
(鋸歯状波)の駆動パルスを発生するものであり、装置
の駆動方向に応じて上記いずれかの波形の駆動パルスを
スイツチ19aで切換え選択できるように構成されてい
る。電源装置19で発生する上記波形の駆動パルスは可
聴周波数(約18Kヘルツ)以上の周波数のパルスであ
る。なお、上記した駆動パルスを発生する回路そのもの
は公知のものであるから、その詳細な説明は省略する。
【0023】次に、駆動装置の動作を説明する。まず、
ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印a方向に移動する場合を説
明する。電源装置19のスイツチ19aを操作し、図5
に示すような緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な
立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを選択して圧電
素子18に印加すると、駆動パルスの緩やかな立ち上が
り部では圧電素子18が緩やかに厚み方向の伸び変位を
生じ、駆動軸13は軸方向に矢印aで示す方向へ緩やか
に移動する。
【0024】このとき、ズ−ムレンズ鏡筒11は、摩擦
板12が圧接ばね14により押圧され、駆動軸13とズ
−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板12とは面接触し、接触
面に発生する摩擦力により結合しているので、実質的に
駆動軸13と共に矢印a方向に移動する。
【0025】一方、駆動パルスの急速な立ち下がり部で
は、圧電素子18は急速に厚み方向の縮み変位を生じる
ので、駆動軸13は軸方向に矢印aと反対方向に急速に
移動する。このとき、ズ−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板
12は、その慣性力により駆動軸13とズ−ムレンズ鏡
筒11及び摩擦板12との間の摩擦力に打ち勝つて実質
的にその位置に留まり、移動しない。
【0026】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいてもズ−ムレンズ鏡
筒11及び摩擦板12が駆動軸13との間に滑りを生じ
つつ追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a方
向に移動するものも含むことを意味している。どのよう
な移動形態になるかは、与えられた摩擦条件に応じて決
定される。
【0027】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
18に印加することにより、ズ−ムレンズ鏡筒11を矢
印aで示す方向へ連続して移動させることができる。
【0028】ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印aと反対方向
に移動させるときは、電源装置19のスイツチ19aを
操作し、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち
下がり部からなる波形の駆動パルスを選択して圧電素子
18に印加することで達成することができる。
【0029】電源装置19で発生する上記波形の駆動パ
ルスは可聴周波数(約18Kヘルツ)以上の周波数のパ
ルスであるから、圧電素子18の伸び変位及び縮み変位
により圧電素子18、駆動軸13及びズ−ムレンズ鏡筒
11からなる駆動系が駆動パルスの周波数で振動すると
き、振動音が人間の耳に聴えるおそれはない。
【0030】図2はこの発明の第2実施例を示すもので
ある。前記第1実施例では、駆動軸13とズ−ムレンズ
鏡筒11及び摩擦板12との間に摩擦力を発生させるた
め、圧接ばね14を使用して摩擦板12を駆動軸13に
押圧しているが、第2実施例では摩擦板を永久磁石で、
ズ−ムレンズ鏡筒11を磁性材料で構成して、両者の間
に磁路を形成し、発生する吸引力を利用して摩擦板を駆
動軸13に押圧して接触面に摩擦力を発生させるもので
ある。
【0031】第2実施例では、摩擦板を永久磁石で構成
して板ばねを省いたので、部品点数の減少及び組み立て
工数の減少を図ることができる。
【0032】以下、第2実施例を図2を参照して説明す
るが、前記第1実施例と共通する構成部分には同一符号
を付し、また、前記第1実施例と相違する構成部分のみ
を示し、共通する構成部分は図示及び説明を省略する。
【0033】図2において、摩擦板32には、駆動軸1
3を跨ぐ両側にそれぞれN極及びS極の磁極を形成し、
磁性材料から形成されたズ−ムレンズ鏡筒11の上面に
駆動軸13を跨いで配置する。摩擦板32とズ−ムレン
ズ鏡筒11の間に磁路が形成され、摩擦板32はズ−ム
レンズ鏡筒11に吸引されて駆動軸13を押圧するの
で、駆動軸13とズ−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板32
とは面接触して接触面に摩擦力を発生させる。
【0034】15、16は圧接板12が駆動軸13の軸
方向にずれないようにする押さえ板で、小ねじ15aに
よりズ−ムレンズ鏡筒11の左右に固定される。なお、
33は摩擦板32とズ−ムレンズ鏡筒11との間に配置
されたゴム、合成樹脂などからなる弾性緩衝部材で、吸
引力の調整を行うものであるが、状況により緩衝部材を
省いてもよい。
【0035】なお、上記第2実施例ではズ−ムレンズ鏡
筒11を磁性材料で形成しているが、ズ−ムレンズ鏡筒
11を非磁性材料で形成し、摩擦板32に対向する面に
磁性材料の板を固着して構成することもできる。
【0036】図3はこの発明の第3実施例を示すもの
で、図6に示した従来例にこの発明を適用して改良した
ものである。
【0037】図3において、41はレンズ40を支持す
る非駆動部材であるレンズ鏡筒で、レンズ鏡筒41の周
辺部には切り欠き部42aを備えたスリ−ブ42が設け
られており、スリ−ブ42には駆動軸44が貫通する。
スリ−ブ42の切り欠き部42aには、欠き部42aに
一致する形状の摩擦板42bが嵌入する。43は圧接ば
ねで、圧接ばね43は小ねじ43aによりスリ−ブ42
に固定されるが、このとき圧接ばね43の中央に設けた
湾曲部43bが摩擦板42bを押圧するように構成され
ている。
【0038】駆動軸44はスリ−ブ42と摩擦板42b
との間を貫通しており、圧接ばね43により摩擦板42
bが駆動軸44をスリ−ブ42との間に挟む方向に押圧
されているので、駆動軸44はスリ−ブ42及び摩擦板
42bとは面接触し、接触面に適当な摩擦力が発生す
る。
【0039】駆動軸44は、図示されていないが第1実
施例と同じく適当なフレ−ムにより軸方向に移動自在に
支持されており、駆動軸44の一端には厚み方向に変位
する圧電素子の一方の端部が固着されている。また、圧
電素子の他の端部はフレ−ムに固着される。
【0040】なお、45はレンズ鏡筒41の外周に設け
られた溝、46は溝45に係合する支持棒で、レンズ鏡
筒41を光軸方向には移動可能に、光軸の回りの回転を
防ぐように支持するものである。
【0041】以上の構成において、第1実施例と同じ
く、図示しない電源装置から図5に示すような緩やかな
立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる
波形の駆動パルスを圧電素子に印加すると、駆動パルス
の緩やかな立ち上がり部では圧電素子が緩やかに厚み方
向の伸び変位を生じ、駆動軸44は軸方向に矢印aで示
す方向へ緩やかに移動する。
【0042】このとき、スリ−ブ42は、摩擦板42b
が圧接ばね43により押圧されて駆動軸44とスリ−ブ
42及び摩擦板42bとが面接触し、接触面に発生する
摩擦力により結合しているので、スリ−ブ42は実質的
に駆動軸44と共に矢印a方向に移動する。
【0043】一方、駆動パルスの急速な立ち下がり部で
は、圧電素子は急速に厚み方向の縮み変位を生じるの
で、駆動軸44は軸方向に矢印aと反対方向に急速に移
動する。このとき、レンズ鏡筒41、スリ−ブ42及び
摩擦板42bは、その慣性力により駆動軸44とスリ−
ブ42及び摩擦板42bとの間の摩擦力に打ち勝つて実
質的にその位置に留まり、移動しない。
【0044】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
に印加することにより、レンズ鏡筒41を矢印aで示す
方向へ連続して移動させることができる。
【0045】レンズ鏡筒11を矢印aと反対方向に移動
させるときは、電源装置から急速な立ち上がり部とこれ
に続く緩やかな立ち下がり部からなる波形の駆動パルス
を圧電素子に印加することで達成することができる。
【0046】電源装置で発生する上記波形の駆動パルス
は可聴周波数(約18Kヘルツ)以上の周波数のパルス
であるから、圧電素子の伸び変位及び縮み変位により圧
電素子、駆動軸44及びレンズ鏡筒41からなる駆動系
が駆動パルスの周波数で振動するとき、振動音が人間の
耳に聴えるおそれはない。
【0047】なお、上記第3実施例においても、摩擦板
42bを永久磁石として板ばねを省くこともでき、部品
点数の減少及び組み立て工数の減少を図ることができ
る。
【0048】以上説明した実施例では、駆動源として圧
電素子を使用しているが、その他磁歪素子などの電気−
機械変換素子を使用することもできる。
【0049】また、この発明の実施例では、駆動部材と
被駆動部材とを面接触させるので、この発明の駆動装置
を適用した装置の構造から駆動部材と被駆動部材との間
の接触面に潤滑剤が入つたり、その接触面が鏡面仕上げ
されていても、また、この駆動装置を適用したカメラそ
の他の装置の使用される姿勢によつて、駆動部材と被駆
動部材との位置関係が重力の方向に対して変動しても、
接触面の接触圧力を高くすることなしに、常に接触面に
十分な摩擦結合力を確保することができる。これによ
り、駆動部材と被駆動部材との接触面の磨耗を少なく
し、高速で安定した駆動力を持つ駆動装置を提供するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電気−機械変換素子を使用した駆動装置において、
装置を駆動する駆動パルスの周波数として、可聴周波数
以上の周波数の駆動パルスを選択して使用するから、電
気−機械変換素子、駆動部材及びこれに摩擦結合する被
駆動部材を含む駆動系が、供給される駆動パルスの周波
数で振動して振動音が発生しても、装置を駆動するとき
の振動音が人間の耳に聞えるおそれがないので、特にわ
ずかの雑音の発生も嫌う機器に好適な駆動装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した電気−機械変換素子を使用
した駆動装置の第1実施例の構成を示す斜視図。
【図2】この発明を適用した電気−機械変換素子を使用
した駆動装置の第2実施例の構成を示す斜視図。
【図3】この発明を適用した電気−機械変換素子を使用
した駆動装置の第3実施例の構成を示す斜視図。
【図4】従来の電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の一例を示す斜視図。
【図5】圧電素子に印加する駆動パルスの波形の一例を
示す波形図。
【図6】従来の電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
11 ズ−ムレンズ鏡筒 12 摩擦板 13 駆動軸 14 圧接ばね 18 圧電素子 19 電源装置 21 フレ−ム 22、23、24 支持板 32 永久磁石からなる摩擦板 33 弾性緩衝部材 41 レンズ鏡筒 42 スリ−ブ 42b 摩擦板 43 圧接ばね 44 駆動軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械変換素子と前記電気−機械変
    換素子に結合して変換素子と共に変位する駆動部材と前
    記駆動部材に摩擦結合した被駆動部材からなる駆動機構
    と、前記電気−機械変換素子に駆動パルスを供給する駆
    動電源から構成され、前記電気−機械変換素子に印加さ
    れる駆動パルスによる前記電気−機械変換素子の伸びと
    縮みの速度を異ならせることにより、被駆動部材が駆動
    部材との摩擦結合により駆動部材と共に実質的に移動す
    る状態と、被駆動部材が駆動部材との摩擦結合に打勝つ
    て実質的に移動しない状態とをとり得る電気−機械変換
    素子を使用した駆動装置において、 前記駆動電源は可聴周波数以上の周波数の駆動パルスを
    電気−機械変換素子に供給する駆動電源であることを特
    徴とする電気−機械変換素子を使用した駆動装置。
JP6081130A 1994-03-29 1994-03-29 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 Pending JPH07274546A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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