JP2008253107A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響を防止しつつ、被駆動部材の駆動特性のばらつきを抑制することができる駆動装置を提供する。
【解決手段】 駆動装置1は、所定の伸縮方向に沿って伸縮する圧電素子12と、伸縮方向における圧電素子12の一端12aに取り付けられた駆動軸14と、駆動軸14に摩擦係合された被駆動部材16と、を備えている。そして、伸縮方向における圧電素子12の他端12bは、無負荷状態となっている。そのため、伸縮方向における圧電素子12の他端12bに支持部材が固定されたものと異なり、圧電素子12の伸縮に伴う共振の影響を防止することができる。更に、伸縮方向における圧電素子12の他端12bに錘部材が取り付けられたものに比べ、被駆動部材16の駆動特性のばらつきを容易且つ確実に抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばカメラ付き携帯電話機や小型デジタルカメラ等においてレンズ等を駆動するのに好適な駆動装置に関する。
従来における上記技術分野の駆動装置として、所定の伸縮方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、伸縮方向における電気機械変換素子の一端に取り付けられた駆動部材と、駆動部材に摩擦係合された被駆動部材と、伸縮方向における電気機械変換素子の他端に固定された支持部材と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような駆動装置においては、鋸歯状の波形を有する駆動パルスが電気機械変換素子に印加されて、伸長速度と収縮速度とが異なった状態で電気機械変換素子が変形させられる。そして、電気機械変換素子が遅い速度で変形すると、被駆動部材は摩擦によって駆動部材に対して静止し、逆に、電気機械変換素子が速い速度で変形すると、被駆動部材は慣性によって駆動部材に対して移動する。従って、鋸歯状の波形を有する駆動パルスを電気機械変換素子に繰り返し印加することで、被駆動部材を細かなピッチで間欠的に移動させることができる。
特開2002−142470号公報
しかしながら、上述したような駆動装置にあっては、伸縮方向における電気機械変換素子の他端に支持部材が固定されているため、電気機械変換素子の伸縮に伴って支持部材が共振してしまい、被駆動部材が確実に移動しないという問題がある。
このような問題を解決するためには、伸縮方向における電気機械変換素子の他端に支持部材を固定せず、錘部材を取り付ける技術が有効である。ところが、電気機械変換素子の他端に対する錘部材の取付状態によっては、被駆動部材の駆動特性がばらつくおそれがある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響を防止しつつ、被駆動部材の駆動特性のばらつきを抑制することができる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動装置は、所定の伸縮方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、伸縮方向における電気機械変換素子の一端に取り付けられた駆動部材と、駆動部材に摩擦係合された被駆動部材と、を備える駆動装置であって、伸縮方向における電気機械変換素子の他端は、無負荷状態となっていることを特徴とする。
この駆動装置では、伸縮方向における電気機械変換素子の他端が無負荷状態(すなわち、当該他端に何も取り付けられておらず且つ何も接触していない状態)となっている。そのため、伸縮方向における電気機械変換素子の他端に支持部材が固定されたものと異なり、電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響を防止することができる。更に、伸縮方向における電気機械変換素子の他端に錘部材が取り付けられたものに比べ、被駆動部材の駆動特性のばらつきを容易且つ確実に抑制することができる。
本発明に係る駆動装置においては、電気機械変換素子は、伸縮方向に対して側方から支持部材によって支持されていることが好ましい。この構成によれば、駆動部材に対して被駆動部材を確実に移動させることができる。しかも、電気機械変換素子の伸縮による振動が支持部材に伝達され難いため、電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響を防止することができる。
本発明に係る駆動装置においては、電気機械変換素子は、電気機械変換素子と駆動部材とを合わせた部分の重心位置の側方から支持部材によって支持されていることが好ましい。電気機械変換素子は、当該重心位置を中心として伸縮方向に沿って伸縮する。そのため、電気機械変換素子が当該重心位置の側方から支持部材によって支持されることで、電気機械変換素子の伸縮が駆動部材に効率良く伝達される。従って、駆動部材に対する被駆動部材の移動速度を速くすることができる。
本発明に係る駆動装置においては、電気機械変換素子は、支持部材によって弾性的に支持されていることが好ましい。この構成によれば、電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響をより一層確実に防止することができる。
本発明によれば、電気機械変換素子の伸縮に伴う共振の影響を防止しつつ、被駆動部材の駆動特性のばらつきを抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る駆動装置の一実施形態を示す断面図である。
図1に示されるように、駆動装置1は、移動レンズ70を移動対象物として移動レンズ70の駆動を行うものであり、例えばカメラ付き携帯電話機や小型デジタルカメラ等に好適なものである。駆動装置1は、圧電素子(電気機械変換素子)12、駆動軸(駆動部材)14及び被駆動部材16を有するアクチュエータ10と、アクチュエータ10を支持する支持部材60と、を備えている。
圧電素子12は、所定の伸縮方向に沿って伸長及び収縮可能となっている。圧電素子12は、制御部71に接続されており、制御部71によって電気信号を入力されることで伸縮する。例えば、圧電素子12に設置された入力端子72A,72Bに印加される電圧を繰り返し増減させることにより、圧電素子12が伸長及び収縮を繰り返すこととなる。
駆動軸14は、長尺状(例えば円柱状)に形成されており、その長手方向を圧電素子12の伸縮方向と略一致させた状態で圧電素子12の一端12aに取り付けられている。例えば、駆動軸14は、その基端が圧電素子12の一端12aに当接された状態で接着剤27によって接着されている。なお、伸縮方向における圧電素子12の他端12bは、その他端12bに何も取り付けられておらず且つ何も接触していない無負荷状態となっている。
駆動軸14は、固定枠24から内側へ延びる仕切り部24B,24Cによって長手方向に沿って移動可能に支持されている。仕切り部24B,24Cは、被駆動部材16の移動領域を仕切るための部材であり、駆動軸14の支持部材としても機能している。固定枠24は、アクチュエータ10を収容するための筐体として機能している。
各仕切り部24B,24Cには、駆動軸14が貫通する貫通孔24Aが形成されている。仕切り部24Bは、駆動軸14における圧電素子12の近傍箇所、すなわち駆動軸14の基端箇所を支持している。仕切り部24Cは、駆動軸14の先端箇所を支持している。固定枠24は、アクチュエータ10を組み付けるための枠体若しくはフレーム部材として機能するものである。駆動軸14は、圧電素子12に取り付けられることにより、圧電素子12の伸長及び収縮の繰り返し動作に応じて、その長手方向に沿って往復移動する。
なお、駆動軸14は、先端側及び基端側の両方ではなく、先端側又は基端側の一方で支持されていてもよい。例えば、仕切り部24Bの貫通孔24Aが駆動軸14の外径より大きく形成されれば、駆動軸14は、仕切り部24Cによって先端箇所のみで支持されることとなる。また、仕切り部24Cの貫通孔24Aが駆動軸14の外径より大きく形成されれば、駆動軸14は、仕切り部24Bによって基端箇所のみで支持されることとなる。また、仕切り部24B,24Cは、固定枠24と一体ではなく、固定枠24と別体に形成されて、固定枠24に取り付けられていてもよい。別体の場合であっても、一体の場合と同様な機能、効果が得られる。
被駆動部材16は、駆動軸14に移動可能に取り付けられている。被駆動部材16は、駆動軸14に対して摩擦係合されており、その長手方向に沿って移動可能となっている。例えば、被駆動部材16は、駆動軸14に対して所定の摩擦係数で係合しており、一定の押圧力で駆動軸14に押し付けられることで、その移動の際に一定の摩擦力が生ずるように取り付けられている。被駆動部材16にその摩擦力を超える移動力が付与されると、被駆動部材16は、その摩擦力に抗して駆動軸14に沿って移動する。
支持部材60は、アクチュエータ10を収容する固定枠24と圧電素子12との間に配設され、圧電素子12の伸縮方向に対して側方から(例えば、圧電素子12の伸縮方向と略直交する方向から)圧電素子12を支持している。位置的には、支持部材60は、圧電素子12と駆動軸14とを合わせた部分の重心位置Gの側方から圧電素子12を支持している。
支持部材60は、所定の値以上の弾性係数を有する弾性体(例えばシリコーン樹脂)により形成されている。これにより、圧電素子12は、支持部材60によって弾性的に支持されることになる。支持部材60は、圧電素子12が挿通される挿通孔60Aを有しており、その挿通孔60Aに圧電素子12が挿通された状態で固定枠24に組み付けられている。支持部材60は、接着剤61によって固定枠24に接着され、圧電素子12は、接着剤62によって支持部材60に接着されている。
なお、固定枠24に対する支持部材60の固定及び支持部材60に対する圧電素子12の固定は、固定枠24と圧電素子12との間に支持部材60を圧入し、支持部材60の押圧力によって行ってもよい。例えば、固定枠24と圧電素子12との間隙よりも若干大きくなるように支持部材60を弾性体で形成し、その間隙に支持部材60を圧入して設置する。これにより、支持部材60は、固定枠24及び圧電素子12に密着して配設される。この場合、圧電素子12が支持部材60によって伸縮方向と略直交する方向から押圧されて、アクチュエータ10が支持される。また、支持部材60は、シリコーン樹脂ではなく、バネ部材によって構成されていてもよい。この場合、例えば、固定枠24と圧電素子12との間にバネ部材を配置し、このバネ部材によってアクチュエータ10を固定枠24に対して支持する。
被駆動部材16には、レンズ枠68を介して移動レンズ70が取り付けられている。移動レンズ70は、カメラの撮影光学系を構成するものであり、駆動装置1の移動対象物となるものである。移動レンズ70は、被駆動部材16と一体的に結合され、被駆動部材16と共に移動するように設けられている。移動レンズ70の光軸O上には、固定レンズ(図示せず)等が配設され、カメラの撮影光学系を構成している。また、光軸O上には、撮像素子65が配設されている。撮像素子65は、撮影光学系により結像された画像を電気信号に変換する撮像手段であり、例えばCCDにより構成される。撮像素子65は、制御部71と接続されており、画像信号を制御部71に出力する。
制御部71は、駆動装置1全体の制御を行うものであり、例えばCPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路等により構成される。また、制御部71は、圧電素子12を作動させるための駆動回路を備えており、圧電素子12に対して駆動のための電気信号を出力する。
図2は、図1に示されたII−II線に沿っての断面図である。
図2に示されるように、被駆動部材16は、例えば、本体部16A、押圧部16B及び摺動部16Cを有している。本体部16Aは、押圧部16Bによって駆動軸14に一定の力で押圧されている。本体部16Aには、V字状の溝16Dが形成されている。溝16D内には、2つの摺動部16C,16Cに挟持された状態で駆動軸14が配置されている。摺動部16C,16Cは、断面V字状の板体であり、互いに凹部側を向き合わせて配置され、駆動軸14を挟んで設けられている。このようにV字状の溝16D内に駆動軸14を配置することで、被駆動部材16を安定して駆動軸14に取り付けることができる。
押圧部16Bとしては、例えば、断面L字状の板バネ材が用いられる。押圧部16Bの一辺を本体部16Aに掛止させ、他の一辺を溝16Dの対向位置に配することで、他の一辺によって、溝16D内に配置された駆動軸14を本体部16A及び摺動部16Cと共に挟み込むことができる。これにより、本体部16Aを駆動軸14側へ押圧することができる。
このように、被駆動部材16は、押圧部16Bが本体部16Aを駆動軸14側に一定の力で押圧することで、駆動軸14に対して摩擦係合されている。すなわち、被駆動部材16は、その移動に際し一定の摩擦力が生ずるように駆動軸14に取り付けられている。
また、断面V字状の摺動部16C,16Cによって駆動軸14が挟み込まれることで、被駆動部材16が駆動軸14に複数箇所で線接触することになる。そのため、駆動軸14に対して被駆動部材16を安定して摩擦係合させることができる。更に、複数箇所の線接触状態で被駆動部材16が駆動軸14に係合しているため、実質的に被駆動部材16が駆動軸14に面接触状態で係合しているのと同様な係合状態となり、安定した摩擦係合を実現することができる。
なお、摺動部16Cは、断面V状の板体ではなく、断面円弧状の板体として構成されて、駆動軸14に面接触していてもよい。この場合、被駆動部材16が駆動軸14に面接触状態で係合するため、被駆動部材16を駆動軸14に対してより一層安定して摩擦係合させることができる。
図3は、図1に示された圧電素子を作動させる駆動回路の回路図である。
図3に示されるように、駆動回路77は、制御部71内に配置されて設けられている。駆動回路77は、圧電素子12のドライブ回路として機能するものであり、圧電素子12に対して駆動用の電気信号を出力する。駆動回路77は、制御部71の制御信号生成部(図示なし)から制御信号を入力し、その制御信号を電圧増幅又は電流増幅して圧電素子12の駆動用電気信号を出力する。駆動回路77は、例えば入力段を論理回路U1〜U3により構成し、出力段に電界効果型のトランジスタ(FET)Q1,Q2を備えたものが用いられる。トランジスタQ1,Q2は、出力信号として、Hi出力(高電位出力)、Lo出力(低電位出力)及びOFF出力(オープン出力)を出力可能に構成されている。
図4は、図3に示された駆動回路に入力される入力信号の波形図であり、(A)に、圧電素子12に接近するように被駆動部材16を移動させる際に入力される入力信号を示し、(B)に、圧電素子12から離間するように被駆動部材16を移動させる際に入力される入力信号を示す。また、図5は、図3に示された駆動回路から出力される出力信号の波形図であり、(A)に、圧電素子12に接近するように被駆動部材16を移動させる際に出力される出力信号を示し、(B)に、圧電素子12から離間するように被駆動部材16を移動させる際に出力される出力信号を示す。
図5(A),(B)の出力信号は、図4(A),(B)の入力信号と同一タイミングでON/OFFするパルス信号となっている。図5(A),(B)の2つの信号は、圧電素子12の入力端子72A,72Bに入力される。この入力端子72A,72Bには、鋸歯状の波形を有するパルス信号を入力してもよいが、図5に示されるように、矩形状の波形を有するパルス信号を入力して圧電素子12を作動させることができる。この場合、圧電素子12の駆動信号が矩形状の波形を有するパルス信号でよいため、信号生成が容易となる。
図5(A),(B)の出力信号は、同一周波数となる2つのパルス信号により構成されている。この2つのパルス信号は、互いの位相を異ならせることで、互いの信号の電位差が段階的に大きくなって急激に小さくなる信号、又は互いの信号の電位差が急激に大きくなって段階的に小さくなる信号となっている。このような2つの信号を入力することにより、圧電素子12の伸長速度と収縮速度とを異ならせることができ、被駆動部材16を移動させることが可能となる。
例えば、図5(A),(B)においては、一方の信号がHi(ハイ)からLo(ロー)となった後に、他方の信号がHiとなるように設定されている。それらの信号においては、一方の信号がLoとなった際に、一定のタイムラグtOFFの経過後、他方の信号がHiとなるように設定される。また、2つの信号が両方ともLoの場合には、出力としてはオフ状態(オープン状態)とされる。
図5の(A),(B)の出力信号、すなわち圧電素子12を作動させる電気信号としては、可聴周波数を超える周波数の信号が用いられる。図5(A),(B)においては、2つの信号の周波数は、可聴周波数を超える周波数信号とされ、例えば、30〜80kHz、より好ましくは40〜60kHzの周波数信号とされる。このような周波数の信号を用いることで、圧電素子12の可聴領域における作動音を低減することができる。
以上のように構成された駆動装置1は、次のように動作する。すなわち、圧電素子12に電気信号が入力され、その電気信号の入力により圧電素子12が伸長及び収縮を繰り返す。この伸長及び収縮に応じて駆動軸14が往復運動する。このとき、圧電素子12の伸長速度と収縮速度とを異ならせることで、駆動軸14が一方向へ移動する速度と他方向へ移動する速度とが異なることとなる。これにより、被駆動部材16及び移動レンズ70が所望の方向へ移動させられる。
以上説明したように、駆動装置1では、伸縮方向における圧電素子12の他端12bが無負荷状態となっている。そのため、伸縮方向における圧電素子12の他端12bに支持部材が固定されたものと異なり、圧電素子12の伸縮に伴う共振の影響を防止することができる。更に、伸縮方向における圧電素子12の他端12bに錘部材が取り付けられたものに比べ、被駆動部材16の駆動特性のばらつきを容易且つ確実に抑制することができる。
そして、錘部材が不要となることにより、駆動装置1の低コスト化や、鉛レス化を図ることができる。更に、錘部材の分だけ駆動装置1を小型化したり、逆に、錘部材の分だけ圧電素子12を大型化したりすることができる。錘部材の分だけ圧電素子12を大型化する場合には、圧電素子12の変位量を増加させて、被駆動部材16の移動速度を高速化したり、圧電セラミック層を厚くすることで静電容量を下げて、省電力化したりすることが可能である。
また、圧電素子12は、圧電素子12と駆動軸14とを合わせた部分の重心位置Gにおいて、伸縮方向に対して側方から支持部材60によって支持されている。この構成によれば、圧電素子12の伸縮が駆動軸14に効率良く伝達されるため、駆動軸14に対して被駆動部材16を速い移動速度で且つ確実に移動させることができる。
また、圧電素子12は、伸縮方向に対して側方から支持部材60によって弾性的に支持されている。この構成によれば、圧電素子12の伸縮による振動が支持部材60に伝達され難いため、圧電素子12の伸縮に伴う共振の影響をより一層確実に防止することができる。
ここで、駆動軸14に対する被駆動部材16の移動速度の測定結果について説明する。測定対象は、図6に示された駆動装置100及び図1に示された駆動装置1であり、測定対象の数量は、各駆動装置100,1について19個である。駆動装置100は、圧電素子12の他端12bに錘部材18が取り付けられている点で、駆動装置1と異なっている。
図7は、錘部材18が取り付けられた駆動装置100についての移動速度毎の度数分布を示すグラフであり、図8は、駆動装置1についての移動速度毎の度数分布を示すグラフである。図7及び8において、(A)に、被駆動部材16が圧電素子12から離れる場合を示し、(B)に、被駆動部材16が圧電素子12に近付く場合を示す。なお、各グラフにおいて、縦軸は度数であり、横軸は移動速度(mm/s)である。
図7及び8に示されるように、錘部材18が取り付けられた駆動装置100に比べ、駆動装置1では、駆動軸14に対する被駆動部材16の移動速度の平均値(図中の一点鎖線)が下がっているものの、被駆動部材16の駆動特性の1つである当該移動速度のばらつきが抑制されている。
このように、被駆動部材16の駆動特性のばらつきを抑制する上で、伸縮方向における圧電素子12の他端12bを無負荷状態とすることは極めて有効である。そして、駆動軸14に対する被駆動部材16の移動速度については、圧電素子12の変位量を増加させることで容易且つ確実に高速化することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の駆動装置1は、移動レンズ70を駆動するものであったが、移動レンズ70以外の移動対象物を駆動するものであってもよい。
本発明に係る駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 図1に示されたII−II線に沿っての断面図である。 図1に示された圧電素子を作動させる駆動回路の回路図である。 図3に示された駆動回路に入力される入力信号の波形図である。 図3に示された駆動回路から出力される出力信号の波形図である。 錘部材が取り付けられた駆動装置の断面図である。 図6に示された駆動装置についての移動速度毎の度数分布を示すグラフである。 図1に示された駆動装置についての移動速度毎の度数分布を示すグラフである。
符号の説明
1…駆動装置、12…圧電素子(電気機械変換素子)、12a…一端、12b…他端、14…駆動軸(駆動部材)、16…被駆動部材、60…支持部材。

Claims (4)

  1. 所定の伸縮方向に沿って伸縮する電気機械変換素子と、前記伸縮方向における前記電気機械変換素子の一端に取り付けられた駆動部材と、前記駆動部材に摩擦係合された被駆動部材と、を備える駆動装置であって、
    前記伸縮方向における前記電気機械変換素子の他端は、無負荷状態となっていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記電気機械変換素子は、前記伸縮方向に対して側方から支持部材によって支持されていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記電気機械変換素子は、前記電気機械変換素子と前記駆動部材とを合わせた部分の重心位置の側方から前記支持部材によって支持されていることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記電気機械変換素子は、前記支持部材によって弾性的に支持されていることを特徴とする請求項2又は3記載の駆動装置。
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