JP2007274746A - 駆動装置 - Google Patents

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    • G02B7/023Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses permitting adjustment

Abstract

【課題】装置の小型化が図れる駆動装置を提供すること。
【解決手段】圧電素子1の伸縮に応じて駆動部材2を往復移動させ、駆動部材2に摩擦係合される被駆動部材3を移動させる駆動装置であって、駆動部材2は圧電素子1を被うように配置される筒部21を有し、その筒部21に被駆動部材3が摩擦係合されている。このため、圧電素子1の端面から駆動部材2が伸縮方向へ長く伸びる構成を採ることなく、装置を構成することができる。従って、装置の伸縮方向の長さを短いものとすることができ、装置の小型化が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電素子などの電気機械変換素子を用いた駆動装置に関するものである。
従来、圧電素子などの電気機械変換素子を用いた駆動装置として、特許第2633066号公報に記載されるように、電気機械変換素子(圧電素子)の伸縮に応じて駆動部材(駆動棒)を往復移動させ、その駆動部材に摩擦係合される鏡筒を駆動部材に沿って移動させる駆動装置が知られている。この駆動装置では、電気機械変換素子の端面に駆動部材が取り付けられ、その駆動部材が電気機械変換素子と連続して同軸上に配設されている。
特許第2633066号公報
しかしながら、このような駆動装置は、電気機械変換素子と駆動部材が連続的に接続され、電気機械変換素子の伸縮方向に駆動部材が伸びているため、この電気機械変換素子と駆動部材を合わせた長さ以下に装置を小型化することが困難である。このような駆動装置が携帯電話の撮像レンズ系などの携帯用小型機器に搭載される場合、できるだけ小さいものであることが望ましい。特に、携帯用小型機器の厚さを薄くするためには、駆動装置において電気機械変換素子の伸縮方向に短いことが望ましい。
そこで本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、装置の小型化が図れる駆動装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る駆動装置は、電気機械変換素子の伸縮に応じて駆動部材を往復移動させ、前記駆動部材に摩擦係合される被駆動部材を移動させる駆動装置において、前記駆動部材は、前記電気機械変換素子の側方位置で伸縮方向に向けて伸びる軸部を有し、前記被駆動部材は、前記軸部に摩擦係合されていることを特徴とする。
この発明によれば、駆動部材が電気機械変換素子の側方位置で伸縮方向に向けて伸びる軸部を有し被駆動部材がその軸部に摩擦係合されている。このため、電気機械変換素子の端面から駆動部材が伸縮方向へ長く伸びることが避けられ、装置の伸縮方向の長さを短いものとすることができる。従って、装置の小型化が図れる。
また本発明に係る駆動装置において、前記軸部は、前記電気機械変換素子の周囲を被うように配置されることが好ましい。また本発明に係る駆動装置において、前記軸部は、円柱形状又は円筒形状であることが好ましい。
また本発明に係る駆動装置において、前記駆動部材は、複合樹脂材料からなることが好ましい。
本発明によれば、駆動装置を圧電素子の伸縮方向に短く構成することができ、装置の小型化が図れる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る駆動装置の断面図である。図1のII−IIにおける被駆動部材の取付部分の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る駆動装置は、圧電素子1の伸縮に応じて駆動部材2を往復移動させ、駆動部材2に摩擦係合される被駆動部材3を駆動部材2に沿って移動させるものである。
圧電素子1は、電気信号の入力により伸縮可能な電気機械変換素子であり、所定の方向へ伸長及び収縮可能となっている。この圧電素子1は、制御部81に接続され、その制御部81により電気信号を入力されることにより伸縮する。例えば、圧電素子1には、二つの入力端子11、12が設置される。この入力端子11、12に印加される電圧を繰り返して増減させることにより、圧電素子1が伸長及び収縮を繰り返すこととなる。
駆動部材2は、圧電素子1の端部に取り付けられており、圧電素子1の伸縮に応じてその伸縮方向に沿って往復移動する。駆動部材2としては、例えば、筒部21の一方の端部22を閉塞した筒状体が用いられる。この駆動部材2は、筒部21が圧電素子1の周囲を被うように配設され、端部22の内面が圧電素子1の端部に当接して取り付けられている。筒部21は、圧電素子1の側方位置で伸縮方向に向けて伸びる軸部として機能する。筒部21の外側には、被駆動部材3が摩擦係合されて取り付けられている。
駆動部材2の筒部21は、固定枠4に軸受けされており、固定枠4に対して圧電素子1の伸縮方向へ往復移動可能に支持されている。固定枠4は、圧電素子1、駆動部材2及び被駆動部材3などを収容し組み付けるための筐体として機能する。
この駆動部材2は、比較的複雑な構造となるため、熱可塑性樹脂の射出成形によって形成されるのが好ましく、熱可塑性樹脂のなかでも高性能なエンジニアリングプラスチック(ポリアミド、ポリアセタール又はポリカーボネート樹脂など)にて形成されるのがより好ましい。また、より強度を向上させるために上述の樹脂材料に、ガラスやカーボンを混入した複合樹脂材料にて形成されることが最も好ましい。尚、このガラスやカーボンは繊維状のものや粒状のものなど目的や用途に応じて様々なものが用いられる。
なお、図1では、駆動部材2が基端側及び先端側の2ヵ所において支持された態様を示しているが、駆動部材2をその基端側又は先端側のいずれか一方で支持する場合もある。
また、図1では、駆動部材2を支持する部分が固定枠4と一体になっている場合について示したが、これらの支持部分は固定枠4と別体のものを固定枠4に取り付けて設けてもよい。別体の場合であっても、一体となっている場合と同様な機能、効果が得られる。
また、駆動部材2の筒部22は、例えば断面円形の円筒形のものが用いられるが、円形の一部を切り欠いた断面形状であってもよい。例えば円形の両側部をそれぞれ切り欠いて断面小判形の筒体としたのものを用いてもよい。
被駆動部材3は、駆動部材2に移動可能に取り付けられている。この被駆動部材3は、駆動部材2に対し摩擦係合されて取り付けられ、圧電素子1の伸縮方向に沿って移動可能となっている。例えば、被駆動部材3は、板バネ7により駆動部材2に圧接されて所定の摩擦係数で係合しており、一定の押圧力で駆動部材2に押し付けられることによってその移動の際に一定の摩擦力が生ずるように取り付けられている。この摩擦力を超えるように駆動部材2が移動することにより、慣性により被駆動部材3がその位置を維持し、その被駆動部材3に対し相対的に駆動部材2が移動する。
圧電素子1は、支持部材5により固定枠4に取り付けられている。支持部材5は、圧電素子1をその伸縮方向に対して側方から支持して取り付けるものであり、圧電素子1と固定枠4との間に配設されている。この場合、支持部材5により圧電素子12をその伸縮方向と直交する方向から支持することが好ましい。この支持部材5は、圧電素子1を側方から支持して取り付ける取付部材として機能している。
支持部材5は、所定以上の弾性特性を有する弾性体により形成され、例えばシリコーン樹脂により形成される。支持部材5は、圧電素子1を挿通させる挿通孔を形成して構成され、その挿通孔に圧電素子1を挿通させた状態で固定枠4に組み付けられている。支持部材5の固定枠4への固着は、接着剤による接着により行われる。また、支持部材5と圧電素子1の間の固着も、接着剤による接着により行われる。この支持部材5を弾性体によって構成することにより、圧電素子1をその伸縮方向に移動可能に支持することができる。図1において、支持部材5が圧電素子1の両側に二つ図示されているが、この支持部材5、5は環状の支持部材5の断面をとることによって二つに図示されたものである。
なお、支持部材5の固定枠4への固着及び圧電素子1への固着は、固定枠4と圧電素子1の間に支持部材5を圧入し、支持部材5の押圧によって行ってもよい。例えば、支持部材5を弾性体により構成し、かつ、固定枠4と圧電素子1の間より大きく形成して、その間に圧入して設置する。これにより、支持部材5は、固定枠4及び圧電素子1に密着して配設される。この場合、圧電素子1は、支持部材5により伸縮方向に直交する方向の両側から押圧される。これによって、圧電素子1が支持される。
また、ここでは支持部材5をシリコーン樹脂で形成する場合について説明したが、支持部材5をバネ部材により構成してもよい。例えば、固定枠4と圧電素子1の間にバネ部材を配置し、このバネ部材によって圧電素子1を固定枠4に対し支持してもよい。
圧電素子1の端部には、錘部材6が取り付けられている。錘部材6は、圧電素子1の伸縮力を駆動部材2側へ伝達させるための部材であって、圧電素子1の駆動部材2が取り付けられる端部と反対側の端部に取り付けられている。錘部材6としては、駆動部材2より重いものが用いられる。また、錘部材6として、弾性変形可能な部材に金属粉を混入させたものを用いることが好ましい。金属粉を混入させることにより重量を大きくすることができ、弾性変形可能な部材を用いることにより圧電素子1の作動時における不要な共振を減衰させることができる。
錘部材6の材質は、圧電素子1及び駆動部材2よりもヤング率の小さい材料のものが用いられる。錘部材6のヤング率としては、1GPa以下が好ましく、300MPa以下がより好ましい。このような錘部材6は、ゴム等の弾性体に比重の大きい金属粉を混ぜ合わせることによって形成され、例えばウレタンゴムやウレタン樹脂にタングステンの粉末を混合することによって製造される。錘部材6の比重は、装置の小型化のためにできるだけ高いことが好ましく、例えば8〜12程度に設定される。また、ウレタンゴムやウレタン樹脂にタングステンの粉末を混合することによって製造される錘部材6のヤング率は60MPa程度、比重は11.7程度となる。したがって、錘部材6を出来るだけ小さい体積で設計する場合は、出来るだけ比重が大きく且つヤング率の小さい組み合わせが最適となるが、錘部材6は駆動軸2の比重より大きく(比重1.8以上)、且つヤング率が1GPa以下のものであれば利用可能である。すなわち、比重をヤング率で除した数値(比重/ヤング率)が1.8×10−9 以上であれば錘部材6として適している。なお、錘部材6と圧電素子1とを固着する接着剤としては、弾性接着剤を用いることが好ましい。
また、錘部材6を軟性部材により構成することにより、圧電素子1、駆動部材2における共振周波数を圧電素子1の駆動周波数に対し十分に小さくすることができ、共振の影響を低減できる。例えば、圧電素子1の駆動周波数をfとし、圧電素子1及び駆動部材2における振動の共振周波数をfとした場合、f≧21/2・fの関係を満たすことが好ましい。この場合、圧電素子1の伸縮動作による振動の振動伝達率を1以下の範囲に抑えることができ、共振の影響を低減することができる。周波数の組み合わせとしては、例えば共振周波数fを70kHz以下とし、駆動周波数fを50〜100kHzとすることにより、上述したf≧21/2・fの関係を満たすことができる。
また、錘部材6は、固定枠4に対し支持固定されない状態で設けられている。すなわち、錘部材6は、固定枠4に対し直接支持されたり固定されていない。この錘部材6が取り付けられる圧電素子1の端部は、自由端となっている。
なお、圧電素子1の端部に錘部材6を取り付けずに、圧電素子1の自由端側のダミー層を他方側のダミー層より重く形成して錘部材6の設置を省略してもよい。この場合、錘部材6の設置を省略することにより、装置の伸縮方向の長さをより短くすることができ、装置をより小型化することができる。
被駆動部材3には、レンズ枠91を介して移動レンズ90が取り付けられている。移動レンズ90は、カメラの撮影光学系を構成するものであり、駆動装置の移動対象物となるものである。この移動レンズ90は、被駆動部材3と一体的に設けられ、被駆動部材3と共に移動するように設けられている。移動レンズ90の光軸O上には、図示しない固定レンズなどが配設され、カメラの撮影光学系を構成している。また、光軸O上には、撮像素子82が配設されている。撮像素子82は、撮影光学系により結像された画像を電気信号に変換する撮像手段であり、例えばCCDにより構成される。撮像素子82は、制御部81と接続されており、画像信号を制御部81に出力する。
駆動装置には、被駆動部材3の移動位置を検出する検出器83が設けられている。検出器83としては、例えば光学式の検出器が用いられ、フォトリフレクタ、フォトインタラプタなどが用いられる。具体的には、検出器83としてリフレクタ83a、検出部83bを備えたものを用いる場合、被駆動部材3と一体に形成されるレンズ枠91にリフレクタ83aを取り付け、検出部83bからリフレクタ83a側へ検出光を出射し、リフレクタ83a側で反射してくる反射光を検出部83bで検出することにより被駆動部材3及び移動レンズ90の移動位置を検出する。
検出器83は、制御部81に接続されている。検出器83の出力信号は制御部81に入力される。制御部81は、駆動装置全体の制御を行うものであり、例えばCPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路などにより構成される。また、制御部81は、圧電素子1を作動させるための駆動回路を備えており、圧電素子1に対し駆動のための電気信号を出力する。
なお、移動レンズ90の移動制御をシーケンス制御する場合など、移動レンズ90の位置検出を行わない場合には検出器83の設置を省略する場合もある。
図2は、図1のII−IIにおける被駆動部材3の摩擦係合部分の断面図である。
図2に示すように、被駆動部材3は、板バネ7により駆動部材2に圧接されて摩擦係合している。被駆動部材3にはV字状の溝3aが形成されている。この溝3a内に駆動部材2の筒部21が配設されている。この駆動部材2を被駆動部材3との間で挟むように、板バネ7が設けられている。板バネ7は、例えばL字状に屈曲したものが用いられ、一方の板片が被駆動部材3に取り付けられ、他方の板片が駆動部材2の筒部21に掛止され、被駆動部材3と駆動部材2を押圧している。
このように、板バネ7と被駆動部材3によって駆動部材2を挟み込むことにより、被駆動部材3が駆動部材2に複数箇所で線接触することになり、駆動部材2に対し安定して摩擦係合させることができる。また、複数箇所の線接触状態により被駆動部材3が駆動部材2に係合しているため、実質的に被駆動部材3が駆動部材2に面接触状態で係合していると同様な係合状態となり、安定した摩擦係合が実現できる。
なお、板バネ7及び被駆動部材3における当接部分を駆動部材2の周面に沿った断面円弧状として構成して、駆動部材2に面接触させてもよい。この場合、被駆動部材3が駆動部材2に面接触状態で係合するため、被駆動部材3を駆動部材2に対しより安定して摩擦係合することができる。
なお、図2では、駆動部材2の筒部21が断面円形の筒体である場合について図示しているが、この筒部21が断面矩形の筒体である場合であってもよい。また、図2は、筒部21の内部に配置される圧電素子1が断面矩形の場合について図示しているが、この圧電素子1が断面円形に形成したものであってもよい。
図3は、圧電素子1を作動させる駆動回路の回路図である。
図3に示すように、駆動回路85は、制御部81内に配置されて設けられている。この駆動回路85は、圧電素子1のドライブ回路として機能するものであり、圧電素子1に対し駆動用の電気信号を出力する。駆動回路85は、制御部81の制御信号生成部(図示なし)から制御信号を入力し、その制御信号を電圧増幅又は電流増幅して圧電素子1の駆動用電気信号を出力する。駆動回路85は、例えば入力段を論理回路U1〜U3により構成し、出力段に電界効果型のトランジスタ(FET)Q1、Q2を備えたものが用いられる。トランジスタQ1、Q2は、出力信号として、H出力(高電位出力)、L出力(低電位出力)及びOFF出力(オープン出力)を出力可能に構成されている。
図4に駆動回路85に入力される入力信号、図5に駆動回路85から出力される出力信号を示す。図4(A)は、被駆動部材3を圧電素子1の中央位置に接近させる方向(図1において右方向)に移動させる際に入力される入力信号であり、図4(B)は、被駆動部材3を圧電素子1の中央位置から離間させる方向(図1において左方向)に移動させる際に入力される入力信号である。また、図5(A)は、被駆動部材3を圧電素子1の中央位置に接近させる方向(図1において右方向)に移動させる際に出力される出力信号であり、図5(B)は、被駆動部材3を圧電素子1の中央位置から離間させる方向(図1において左方向)に移動させる際に出力される出力信号である。
図5(A)、(B)の出力信号は、図4(A)、(B)の入力信号と同一タイミングでオンオフするパルス信号となっている。図5(A)、(B)における二つの信号は、圧電素子1の入力端子11、12に入力される。この入力端子11、12には、台形波形状の電圧信号を入力してもよいが、図5に示す矩形状のパルス信号を入力して圧電素子1を作動させることができる。この場合、圧電素子1の駆動信号が矩形状のパルス信号でよいため、その信号生成が容易なものとなる。
図5(A)、(B)の出力信号は、同一周波数となる二つの矩形状のパルス信号により構成されている。この二つのパルス信号は、互いの位相を異ならせることにより、互いの信号の電位差が段階的に大きくなり急激に小さくなる信号又は電位差が急激に大きくなって段階的に小さくなる信号となっている。このような二つの信号を入力することにより、圧電素子1の伸長速度と収縮速度を異ならせることができ、被駆動部材3を移動させることができる。
例えば、図5(A)、(B)において、一方の信号がH(ハイ)となりL(ロー)に低下した後に他方の信号がHとなるように設定されている。それらの信号において、一方の信号がLになった際に一定のタイムラグtOFFの経過後、他方の信号がHとなるように設定される。また、二つの信号が両方ともLの場合には、出力としてはオフ状態(オープン状態)とされる。
この図5の(A)、(B)の出力信号、すなわち圧電素子1を作動させる電気信号は、可聴周波数を超える周波数の信号が用いられる。図5(A)、(B)において、二つの信号の周波数は、可聴周波数を超える周波数信号とされ、例えば、30〜80kHzの周波数信号とされ、より好ましくは40〜60kHzとされる。このようは周波数の信号を用いることにより、圧電素子1の可聴領域における作動音を低減することができる。
次に、本実施形態に係る駆動装置の動作について説明する。
図1において、圧電素子1に電気信号が入力され、その電気信号の入力により圧電素子1が伸長及び収縮を繰り返す。この伸長及び収縮に応じて駆動部材2が往復運動する。このとき、圧電素子1の伸長速度と収縮速度を異ならせることにより、駆動部材2が一定の方向へ移動する速度とその逆方向へ移動する速度が異なることとなる。これにより、被駆動部材3及び移動レンズ90を所望の方向へ移動させることができる。
例えば、圧電素子1が速い伸長動作と遅い収縮動作を繰り返す場合、駆動部材2に対し被駆動部材3が圧電素子1の中央位置へ接近する方向へ移動していく。一方、圧電素子1が遅い伸長動作と速い収縮動作を繰り返す場合、駆動部材2に対し被駆動部材3が圧電素子1の中央位置から離間する方向へ移動していくこととなる。
以上のように、本実施形態に係る駆動装置によれば、駆動部材2が圧電素子1の側方位置で伸縮方向に向けて伸びる筒部21を有しており、被駆動部材3がその筒部21に摩擦係合されている。このため、圧電素子1の端面から駆動部材2が伸縮方向へ長く伸びることが避けられ、装置における伸縮方向の長さを短いものとすることができる。従って、装置の小型化が図れる。
例えば、図6に示すように、本実施形態に係る駆動装置において、連結した圧電素子1と駆動部材2の伸縮方向における長さLは、従来の駆動装置における圧電素子1と駆動部材2との伸縮方向における長さL0と比べて短いものとなる。このため、駆動装置を圧電素子1の伸縮方向に薄く構成することができ、駆動装置の小型化が図れる。
なお、本実施形態では、圧電素子1を伸縮方向の側方から支持して取り付けて、圧電素子1の端部を自由端としたものについて説明したが、本発明に係る駆動装置はそのようなものに限られるものではなく、図7に構成概要を示すように、圧電素子1の端部を固定枠4に固定したものであってもよい。この場合、圧電素子1の端部に錘部材6を取り付ける必要がないため、装置の小型化が図れる。
また、図8に示すように、駆動部材2を筒状とせず、圧電素子1に取り付けられた端部22から圧電素子1の側方側へ伸び、その側方位置で伸縮方向に向けて設けられる軸部23を備えたものとしてもよい。この場合、軸部23は、筒状でなく、棒状に形成されている。この軸部23に対し、被駆動部材3が移動可能に摩擦係合されている。軸部23としては、例えば断面円形の円柱状のものが用いられる。また、軸部23として、円形の一部を切り欠いた断面形状であってもよい。例えば円形の両側部をそれぞれ切り欠いて断面小判形に形成されたものを用いてもよい。このような駆動装置であっても、装置における伸縮方向の長さを短いものとすることができ、装置の小型化が図れる。また、このような駆動装置であれば、図1の駆動装置に比べて駆動部材2を小さく構成でき被駆動部材3の摩擦係合部分も小さく構成できるため、駆動装置全体をさらに小型化することができる。
なお、上述した実施形態に係る駆動装置及びその変形例は、本発明に係る駆動装置の一例を示すものである。本発明に係る駆動装置は、これらの実施形態に係る駆動装置及びその変形例に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係る駆動装置及びその変形例を更に変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
本発明の実施形態に係る駆動装置を示す断面図である。 図1のII−IIにおける被駆動部材の断面図である。 図1の駆動装置における駆動回路を示す図である。 図4の駆動回路に入力される入力信号の波形図である。 図4の駆動回路から出力される出力信号の波形図である。 図1の駆動装置と従来技術との大きさを比較した説明図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置の変形例の説明図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置の変形例の説明図である。
符号の説明
1…圧電素子、2…駆動部材、3…被駆動部材、4…固定枠、5…支持部材、6…錘部材、7…板バネ、11…入力端子、12…入力端子、21…筒部(軸部)、22…端部。

Claims (4)

  1. 電気機械変換素子の伸縮に応じて駆動部材を往復移動させ、前記駆動部材に摩擦係合される被駆動部材を移動させる駆動装置において、
    前記駆動部材は、前記電気機械変換素子の側方位置で伸縮方向に向けて伸びる軸部を有し、
    前記被駆動部材は、前記軸部に摩擦係合されていること、
    を特徴とする駆動装置。
  2. 前記軸部は、前記電気機械変換素子の周囲を被うように配置されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記軸部は、円柱形状又は円筒形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記駆動部材は、複合樹脂材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
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