JP2010178412A - 駆動装置、レンズ部品、及びカメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング信号の周波数帯域を拡大すること。
【解決手段】駆動装置は、ピエゾ素子42及び伝達軸44が連結した連結体と、伝達軸44の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に伝達軸44が係合したケース50と、ピエゾ素子42の駆動に応じてケース50に対して連結体と共に変位するレンズホルダ31(レンズL1、L2)と、を備える。伝達軸44は比重2.1以下の材料で構成されている。より好ましくは、伝達軸44は、弾性率20GPa以上の材料で構成される。更に好ましくは、伝達軸44は、弾性率30GPa以上の材料で構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、レンズ部品、及びカメラモジュールに関する。
近年、カメラ等の撮像装置は多種多様な製品に組み込まれている。携帯電話、ノートパソコン等といった小型な電子機器にカメラを実装する場合、カメラ自体の小型化も強く要求される。
カメラ内にはオートフォーカスレンズが組み込まれる場合がある。この場合、レンズを変位させるアクチュエータの小型化が強く望まれている。小型なアクチュエータとしては、圧電素子を駆動することで移動対象物を変位させるタイプが知られている。このタイプのアクチュエータでは、圧電素子に対する電圧波形の印加に伴って生じる振動を、圧電素子に連結した軸を介して、この軸に摺動可能な状態で係合したレンズ鏡筒に伝達する。圧電素子に印加される電圧波形の波形を適切に設定することで、圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならしめる。レンズ鏡筒と軸間の摩擦、及びレンズ鏡筒の慣性によって、レンズ鏡筒は、圧電素子の伸縮状況に応じて変位したり、変位しなかったりする。
ところで、レンズの変位の制御性を改善するためには、圧電素子の駆動に用いられるスイッチング信号の周波数帯域を拡大すると良い。これによって、スイッチング信号の周波数の設定の自由度を確保することができる。スイッチング信号を高周波側にシフトさせれば、比較的短時間に圧電素子を変位させることが可能になる。周波数帯域の拡大の態様及び程度によっては、周波数シフトに対するレンズの変位量を小さくすることができ、レンズを高精度に変位させることが可能になる場合もある。
しかしながら、現実的には、様々な阻害要因が存在し、スイッチング信号の周波数帯域を拡大することは容易ではない。
例えば、駆動軸と連結した圧電素子を筐体に固設してカメラモジュールを製造する場合、筐体への圧電素子の固設により筐体も共振してしまう場合がある。つまり、所定の周波数帯域では、筐体の共振の影響によってレンズの変位が阻害される。このようにしてスイッチング信号の周波数帯域の拡大は阻害される場合がある。
共振周波数は、筐体の形状、重量、及び圧電素子と筐体間の接着状態に依存する。駆動装置が組み込まれる製品ごとに共振周波数が異なる場合がある。共振周波数が存在する帯域では、アクチュエータを正確に制御することが困難になるおそれがある。換言すると、アクチュエータが正常に機能するか否かの判断は、製品にアクチュエータを組み込むことを待たなければならない。スイッチング信号の周波数の設定誤りによっては、製品の歩留まりが低下してしまうおそれがある。
特許文献1には、圧電素子、及び圧電素子に連結した駆動軸を特殊なフレームで支持する構造が示されている。特許文献2には、錘を加えて駆動装置を形成した構造が開示されている。特許文献3にも、同様の駆動装置が開示されている。特許文献4には、駆動軸の材料として繊維強化樹脂複合体を採用する点が開示されている。特許文献5には、駆動軸の材料として黒鉛複合体を採用する点が開示されている。
特開2006−91210号公報 特許第2625567号 特開2002−95274号公報 特許第3180557号公報 特開2007−74889号公報 特開2002−224998号公報
上述の説明から明らかなように、スイッチング信号の周波数帯域を拡大することが望まれている。
本発明に係る駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている。
前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されている、と良い。
前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されている、と良い。
本発明に係る駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている。
前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されている、と良い。
本発明に係るカメラモジュールは、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記連結体に固着されたレンズ保持体と、前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で前記駆動軸が摩擦係合した係合部と、前記係合部が固定支持され、前記撮像素子が固定された固定側部材と、を備え、前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている。
前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されている、と良い。
前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されている、と良い。
本発明に係るカメラモジュールは、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記連結体に固着され、レンズを保持するレンズ保持体と、前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で前記駆動軸が摩擦係合した係合部と、前記係合部が固定支持され、前記撮像素子が固定された固定側部材と、を備え、前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている。
前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されている、と良い。
本発明に係るレンズ部品は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位するレンズ保持体と、を備え、前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている。
前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されている、と良い。
前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されている、と良い。
本発明に係る駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位するレンズ部品と、を備え、前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている。
前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されている、と良い。
本発明に係る駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、前記連結体単独での固有の共振周波数が220Hz以上である。
前記連結体単独での固有の共振周波数が270Hz以上である、と良い。
本発明によれば、スイッチング信号の周波数帯域を拡大することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるカメラモジュールの概略的な端面構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる係合部の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる駆動部の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる圧電素子に入力される電圧波形を示す波形図である。 本発明の第1の実施形態にかかるスイッチング信号の周波数と移動速度との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の比較例にかかるカメラモジュールの概略的な端面構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる伝達軸の構成材料ごとの特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態にかかるパルス生成回路の概略的な回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかるパルス生成回路の動作を説明するための表である。 本発明の第1の実施形態にかかる伝達軸を形成する材料毎の物性を示す表である。 本発明の第1の実施形態にかかる伝達軸を形成する材料ごとの物性及び駆動装置に組み込んだ場合の評価結果を示す表である。 実施例の駆動装置の評価結果を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるデューティー比を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる携帯電話の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる携帯電話の前面の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態にかかるカメラモジュールの概略的構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
以下、図1乃至図15を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、カメラモジュールの概略的構成を示す模式図である。図2は、係合部の概略的な構成を示す模式図である。図3は、駆動部の概略的な構成を示すブロック図である。図4は、圧電素子に入力される電圧波形を示す波形図である。図5は、スイッチング信号の周波数と移動速度との関係を示すグラフである。図6は、比較例にかかるカメラモジュールの概略的構成を示す模式図である。図7は、伝達軸の構成材料ごとの特性を示すグラフである。図8は、パルス生成回路の概略的な回路図である。図9は、パルス生成回路の動作を説明するための表である。図10は、伝達軸を形成する材料毎の物性を示す表である。図11は、伝達軸を形成する材料ごとの物性及び駆動装置に組み込んだ場合の評価結果を示す表である。図12は、評価結果を説明するための説明図である。図13は、デューティー比を説明するための説明図である。図14は、携帯電話の概略的な構成を示す模式図である。図15は、携帯電話の前面の概略的な構成を示す模式図である。
図1に示すように、カメラモジュール(撮像装置)150は、フレキシブル配線基板10、ケース(外囲器)50、イメージセンサ(撮像素子)12、レンズホルダ(レンズ保持体)31、ピエゾ素子(圧電素子)42、伝達軸(駆動軸)44、及び係合部45を有する。レンズホルダ31は、複数のレンズL1、L2(移動対象物)を保持している。レンズL1、L2は、光軸AXに沿って配置されている。なお、ピエゾ素子42に対して伝達軸44が接着剤を介して連結することで連結体が形成される。ピエゾ素子42と伝達軸44間の連結方法は任意である。
カメラモジュール150は、レンズホルダ31に保持されたレンズL1、L2を介して外部から入力する像をイメージセンサ12で撮像する。ピエゾ素子42の駆動に応じて、レンズホルダ31は、光軸AXに沿って前方又は後方に移動する。これによって、カメラモジュール150にオートフォーカス機能又はズーム機能を具備させることができる。
ケース50は、イメージセンサ12、ピエゾ素子42、伝達軸44、係合部45、及びレンズホルダ31を内部に収納する筒状体である。ケース50は、黒色の樹脂材料を金型等で成型することで製造される。黒色樹脂の金型成型によりカバーを製造することでカメラモジュール150の遮光性能を向上させることができる。より好ましくは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、及びポリフタル酸アミド樹脂(PPA)等のリフロー耐熱性のある樹脂が良い。
ケース50は、天板部50a、及び側壁部50bを有する。天板部50aには、レンズL1、L2の光軸AXに対応する位置に開口が形成されている。側壁部50bの内壁には係合部45が固設されている。なお、ケース50は、この形状に限定されるべきものではなく、他の様々な形状とすることができる。
フレキシブル配線基板10上には、光軸AXに沿って、イメージセンサ12、及びレンズホルダ31が、この順で配置されている。
イメージセンサ12は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった一般的な固体撮像素子である。イメージセンサ12は、XZ平面にてマトリクス状に配置された複数の画素を画素配置領域12aに有する。各画素で光電変換をすることによって入力像を像データに変換して出力する。
ピエゾ素子42は、セラミックス層(圧電層)がy軸に沿って積層された一般的な圧電素子である。ピエゾ素子42の側面には、一対の端子電極が形成されている。ピエゾ素子42の一方の端子電極は、リード線を介して、フレキシブル配線基板10上の電極パットに接続される。同様に、ピエゾ素子42の他方の端子電極は、リード線を介して、フレキシブル配線基板10上の電極パットに接続される。一方の端子電極を接地させた状態で、他方の端子電極に電圧を印加することによってピエゾ素子42はy軸方向(光軸AXに沿う方向)に伸縮する。
伝達軸44は、ピエゾ素子42の上面に固着されている。詳細には、伝達軸44の下端面がピエゾ素子42の上面に載置された状態で、伝達軸44はピエゾ素子42に対して接着剤を介して固着されている。接着剤は、エポキシ系等の熱硬化型の接着剤等を用いると良い。
伝達軸44は、棒状体であって、ピエゾ素子42で生じた振動をレンズホルダ31に伝達する。伝達軸44は、軽量でかつ剛性が高いことが望ましい。伝達軸44を軽量化することで共振周波数を高周波帯域に設定することができる。そして、ピエゾ素子42の駆動に用いられるスイッチング信号を、より高い周波数に設定することが可能になる。伝達軸44の剛性を高めることによっても同様の結果を得ることができる。なお、伝達軸44の軽量化を図ることで、伝達軸44の変位の高速化も図ることができる。
本実施形態では、伝達軸44は、比重2.1以下の材料からなる。より好ましくは、伝達軸44は、比重2.1以下であり、弾性率20GPa以上の材料からなる。更に好ましくは、伝達軸44は、比重2.1以下であり、弾性率30GPa以上の材料からなる。具体的な材料を明示すれば、伝達軸44は、ガラス状炭素、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合体、カーボンを含有する繊維強化樹脂、またはガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材からなる。これによって、後述のように、駆動装置の特性を向上させることができる。
レンズホルダ31は、筒状体であって、レンズL1、L2を保持する。レンズL1、L2らは、光軸AXに沿って順次配置されている。レンズホルダ31は、黒色の樹脂が金型等で成型されることで製造される。
レンズL1、L2は、レンズホルダ31の開口への圧入によってレンズホルダ31に組み込まれている。具体的には、レンズホルダ31の開口径をレンズL1、L2の径と同程度に設定し、レンズL1、L2をレンズホルダ31の開口内に圧力をかけて入れ込む。このようにして、レンズホルダ31に対してレンズL1、L2は組み込まれる。なお、図1では、レンズホルダ31によるレンズL1、L2の保持態様を簡略化して表示している。
レンズホルダ31は、レンズL1、L2から離間する方向へ存在する平板部(支持部)32を有する。平板部32は、伝達軸44の径と同程度の径の開口を有する。平板部32の開口へ伝達軸44を圧入することで、平板部32に対して伝達軸44が取り付けられる。
伝達軸44は、その上端部分で平板部32aにより移動不能に保持され、その下端部分で平板部32bにより移動不能に保持されている。平板部32と伝達軸44間は、接着剤43により固着されている。なお、接着剤43は、一般的な樹脂材料からなる接着剤(例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等)である。
係合部45は、ケース50の側壁部50bの内壁に固設されている。係合部45は、伝達軸44をケース50に対して摩擦係合させる。なお、摩擦係合とは、摺動可能な状態で係合している状態に等しい。
図2に伝達軸44と係合部45間の係合状態を示す。係合部45は、伝達軸44を受け入れる軸受け部を有し、軸受け部に受け入れられた伝達軸44を後述の付勢機構によって付勢する。
図2(a)に示すように、係合部45は、平板部48に形成された開口内に、押え板(押圧部材)46及びバネ(付勢部材、弾性部材)47を有する。
図2(b)に示すように、押え板46aは、上面視形状がくの字状の部材である。押え板46aは、伝達軸44に対して2点で当接する。押え板46aは、例えば金属からなる。押え板46bは、押え板46aと同様の構成を有する。押え板46aと伝達軸44の間には空間OP6が形成される。押え板46bと伝達軸44との間には空間OP5が形成される。
バネ47は、押え板46bを外側から内側へ付勢する。バネ47によって付勢された押え板46bは、伝達軸44と押え板46aを内側へ押圧する。このようにして伝達軸44と係合部45が摩擦係合し、レンズホルダ31と伝達軸44が摩擦係合する。
なお、図1に示すフレキシブル配線基板10は、可撓性を有するシート状の配線基板である。フレキシブル配線基板10は、イメージセンサ12に入力される制御信号、及びイメージセンサ12から出力されるビデオ信号の伝送路として機能する。また、フレキシブル配線基板10は、ピエゾ素子42に入力される電圧信号(電圧波形)の伝送路として機能する。なお、ここでは、黒色のフレキシブル配線基板10を採用することで、カメラモジュール150内に迷光が侵入することを抑制している。
次に、図3を参照して、カメラモジュール150を動作させるためのシステム構成(アクチュエータの駆動部の構成)について説明する。図3に示すように、コントローラ80の出力は、パルス生成回路81に接続される。パルス生成回路81の出力は、ピエゾ素子82に接続される。なお、パルス生成回路81の回路例については、図8及び図9を参照して後述する。
コントローラ80は、携帯電話90(図14参照)内に組み込まれたCPUであり、プログラムを実行して様々な指令を生成する。コントローラ80は、操作者による携帯電話90の操作に応じて、カメラモジュールの機能を活性化する。パルス生成回路81は、コントローラ80からの制御信号に応じて、ピエゾ素子82に印加される駆動パルスを生成する。このとき、カメラモジュールのオートフォーカス機能はオン状態にあり、また撮像素子も撮像モードになっている。なお、ピエゾ素子82は、上述のピエゾ素子42に対応する。
上述の点を前提としたうえで、図4を参照して、カメラモジュール150の動作(特にそのレンズホルダ31を変位させる動作)について説明する。ここでは、ノコギリ歯波形の駆動電圧をピエゾ素子42に印加する。
はじめに、図4(a)に示す駆動パルスをピエゾ素子42に印加する場合について説明する。なお、図4(a)に示す場合、駆動パルスは、立ち上がり期間TR1は、立ち下がり期間TR2に比べて短い。
駆動パルスの立ち上がり期間TR1に、レンズホルダ31は前方に変位する。他方、駆動パルスの立ち下がり期間TR2に、レンズホルダ31は変位しない。立ち上がり期間TR1が立ち下がり期間TR2よりも短い駆動パルスをピエゾ素子42に印加することによってレンズホルダ31を前方(物体側)に変位させることができる。なお、この動作説明に誤りがあったとしても、本発明の技術的範囲が狭く解釈されるべきものではない。
次に、図4(b)に示す駆動パルスをピエゾ素子42に印加する場合について説明する。なお、図4(b)に示す場合、駆動パルスは、立ち上がり期間TR3は、立ち下がり期間TR4に比べて長い。
駆動パルスの立ち上がり期間TR3に、レンズホルダ31は変位しない。他方、駆動パルスの立ち下がり期間TR4に、レンズホルダ31は後方に変位する。立ち上がり期間TR3が立ち下がり期間TR4よりも長い駆動パルスをピエゾ素子42に印加することによって、レンズホルダ31を後方(撮像素子側)に変位させることができる。
上述の説明から明かなように、本実施形態では、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44をケース50に対して可動とする。換言すると、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44を可動部MUとする。また、比重2.1以下の材料で伝達軸44を形成する。これによって、図5に示すようにスイッチング信号の周波数帯域を拡大することができる(但し、図5の場合、ガラス状炭素で伝達軸44を形成している)。より詳細には、共振周波数を高周波側へシフトすることができる。これによってスイッチング信号の周波数の選択の自由度を高めることができる。また、スイッチング信号をより高い周波数に設定することが可能になる。スイッチング信号の周波数を高周波側へシフトさせることで、レンズを高速に変位させることが可能になる。
選択可能な周波数帯域が狭い場合には、故障等の予期しない原因によって、レンズホルダ31を変位させることが困難になるおそれがある。他方、本実施形態では、選択可能な周波数帯域自体が拡大されている。従って、何らかの予期しない原因によって選択した周波数が共振周波数帯に含まれることを効果的に抑制することができる。
なお、図5に示す比較例は、図6に示すカメラモジュールである。図6の場合には、可動部MUは、レンズホルダ31と係合部45で形成される。また、伝達軸44は、その上端がケース50に固着し、ケース50に対して移動不能である。
伝達軸44の構成材料の選定によって共振周波数はシフトする。本実施形態では、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44を可動部MUとし、伝達軸44を比重2.1以下の材料で構成する。これによって図5に示すようにスイッチング信号の周波数帯域を拡大することができる。ここでは、更に、図7に示す材料で伝達軸44を形成し、試作した伝達軸44の固有の共振周波数を測定した。なお、本願でいう固有の共振周波数とは、伝達軸44それ自体が有する固有の共振周波数である。具体的には、伝達軸44を宙吊り状態とし、伝達軸44に電圧波形を入力することで、伝達軸44の固有の共振周波数は測定される。
図7に示すように、ガラス状炭素、エポキシ樹脂、アルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)、燐青銅、ポリアセタールの順で、伝達軸固有の共振周波数が低くなる。上述のようにガラス状炭素が成形された伝達軸44によれば、スイッチング信号の周波数帯域を拡大することができた。従って、同様の結果を得るためには、伝達軸44の固有の共振周波数が200Hz以上に設定すれば良いことが推測できる。このように伝達軸44の固有の共振周波数が200Hz以上(より好ましくは共振周波数が220Hz以上、更に好ましくは共振周波数が240以上、更に好ましくは270Hz以上)の場合、スイッチング信号の周波数帯域を拡大できると推測できる。
ここで、図8及び図9を参照して、補足的にパルス生成回路81の回路例について説明する。図8に示すように、パルス生成回路81は、スイッチング信号生成回路85、スイッチSW1〜SW4、電流源CS1、CS2、及び電源PSを有する。
電源PSと接地電位GND間には、スイッチSW1、電流源CS1、スイッチSW2が直列に接続される。電源PSと接地電位GND間には、スイッチSW3、電流源CS2、スイッチSW4が直列に接続される。電流源CS1とスイッチSW2間の節点は、スイッチSW3と電流源CS2間の節点に接続される。また、電流源CS1とスイッチSW2間の節点及びスイッチSW3と電流源CS2間の節点は、ピエゾ素子PZの一端に接続される。ピエゾ素子PZの他端は、スイッチSW2、スイッチSW4、及び接地電位GNDに接続される。なお、スイッチSW1〜SW4は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等のスイッチング素子である。
スイッチSW1〜SW4の動作状態は、図9に示すようにスイッチング信号生成回路85によって制御される。スイッチング信号生成回路85は、端子T1〜T4を有する。各端子T1〜T4から出力されるスイッチング信号(スイッチング信号)によってスイッチSW1〜SW4の動作状態が決定付けられる。例えば、スイッチング信号がハイレベルのとき、スイッチSW1〜SW4がオン状態となる。スイッチング信号がローレベルのとき、スイッチSW1〜SW4がオフ状態となる。
図9に示す第1状態のとき、ピエゾ素子PZは電流源CS1によって緩慢に充電される。第2状態のとき、ピエゾ素子PZは、急速に放電する。第3状態のとき、ピエゾ素子PZは、電流源CS1、CS2によって、急速に充電される。第4状態のとき、ピエゾ素子PZは、緩慢に放電する。第1状態と第2状態間を繰り返し遷移することで、レンズホルダ31は一方に変位する。第3状態と第4状態間を繰り返し遷移することで、レンズホルダ31は他方に変位する。
図10乃至図13を参照して、伝達軸44について更に説明する。
図10に示すように、本実施形態では、比重2.1以下の材料で伝達軸44を形成する。具体的には、ガラス状炭素、CFRP、エポキシ樹脂で伝達軸44を形成する。これによって、次に説明するように駆動装置の特性を向上させることができる。
実施例として、図11に示す各材料で伝達軸44を製造し、これを駆動装置に組み込んだ。なお、本実施例に係る測定条件は次のとおりである。φ1.0mm、長さ5mmの伝達軸44を採用した。縦1.2mm、横1.2mm、高1.2mm、重さ0.01gのピエゾ素子44を採用した。伝達軸44とピエゾ素子42は接着剤で固定した。なお、伝達軸44には、レンズホルダ31を取り付けなかった。伝達軸44にレンズホルダ31を取り付ける場合、共振点が変化することが予測されるが、この場合であっても、以下の説明と同様の結論を導くことができると推測できる。
CFRPからなる伝達軸44は、カーボン繊維にプラスチック材料を含浸し、引き抜き、又は押し出し成形をし、その後、研磨、切断により製造した。カーボングラファイト(ガラス状炭素と黒鉛の複合体)からなる伝達軸44は、プラスチック成形後、高温過熱で炭化し、その後、切断することにより製造した(特許文献6参照)。エポキシ樹脂からなる伝達軸44は射出成形により製造した。なお、伝達軸44の製造方法は任意であり、他の製造方法を採用しても良い。
図11に示すように、共振点が220Hz以上の材料は、ガラス状炭素、ガラス状炭素複合材(黒鉛を含有する)、炭素繊維強化樹脂、エポキシ樹脂復号剤(カーボンを含有する)、エポキシ樹脂複合材(ガラスを含有する)、及びアルミニウムであった。なお、ここでいう共振点は、駆動装置に組み込んだ状態でピエゾ素子42を駆動して測定されるものである。
共振周波数が高周波数側にシフトしているか否かという観点から考察すると、比重が小さい材料のほうが共振周波数を高周波側にシフトさせることに効果的であると考えられる。但し、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールは例外である。
また、同様に、共振周波数が高周波数側にシフトしているか否かという観点から考察すると、弾性率が20GPa以上の材料のほうが共振周波数を高周波側にシフトさせることに効果的であると考えられる。なお、上述のポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールの弾性率は、20GPa以下である。
図11に示す各材料で形成した伝達軸44が組み込まれた駆動装置の動作特性を図11に示すように◎、○、×の三段階で評価した。なお、◎>○>×という関係で駆動装置の動作は良好と評価している。
二重丸◎で示した材料で伝達軸44を形成した場合、図12(a)に示すように、スイッチング信号のデューティー比の範囲及び周波数帯を広く確保できる。但し、図12(a)では、動作確認が取れた範囲を点線で概略的な囲っている。この点は、図12(b)でも同様である。また、44条件の駆動装置のサンプルのうち、10条件以上の駆動装置で動作が確認できれば二重丸◎と評価している。
図12(a)に示すようにスイッチング信号の周波数帯が高周波帯に拡大することで、移動対象物を高速に変位させることができる。また、スイッチング信号の周波数帯が高周波側に拡大することで、スイッチング信号の周波数の変動により駆動装置が動作不良となることを抑制し、駆動装置の信頼性を高めることができる。
図12(a)に示すようにデューティー比の範囲が拡大することで、回路設計時の自由度を高めることができる。また、デューティー比の範囲が拡大することで、デューティー比が意図せずにシフトした際に駆動装置が動作不良となることを抑制し、駆動装置の信頼性を高めることができる。
丸○で示した材料で伝達軸44を形成した場合、図12(b)に示すように、図12(a)の場合と比較して、スイッチング信号のデューティー比の範囲及び周波数帯が狭くなる。なお、ここでは、44条件の駆動装置のサンプルのうち、1条件以上10条件未満の駆動装置で動作が確認できれば丸○と評価している。バツ×と評価されている場合は、44条件の駆動装置のサンプルのうち、1つも動作確認ができなかった場合である。
上述の説明から明かなように、比重2.1以下の材料で伝達軸44を形成すると、駆動装置の特性を良好に設定することができる。より好ましくは、比重2.1以下、弾性率20GPa以上の材料で伝達軸44を形成すると良い。更に好ましくは、比重2.1以下、弾性率30GPa以上の材料で伝達軸44を形成すると良い。更に好ましくは、比重1.7以下、弾性率30GPa以上の材料で伝達軸44を形成すると良い。
これによって、共振周波数を高周波側にシフトさせ、駆動装置の動作特性を向上させることが可能になる。具体的には、スイッチング信号をより高周波に設定することで、高速に移動対象物(レンズ)を変位させることが可能になる。
なお、図13に示すように、スイッチング信号のデューティー比とは、D1/D2から算出される値である。期間D1は、パルスSPの周期に相当する。期間D2は、パルスSPのパルス幅に相当する。なお、図8、図9、図13から明かなように、スイッチング信号生成回路85は、ピエゾ素子42に印加される電圧パルスを生成するために相補的な信号VS1、VS2を生成する。
上述の説明から明かなように、本実施形態では、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44を可動部MUとする。また、比重2.1以下の材料を成形して伝達軸44を形成する。これによって、図5に示すようにスイッチング信号の周波数帯域を拡大することができる。より詳細には、共振周波数を高周波側にシフトさせることができる。これによって、スイッチング信号生成回路85から出力されるスイッチング信号の周波数の選択の自由度を高めることができる。スイッチング信号の周波数を高周波側にシフトさせれば、高速にレンズホルダ31を変位させることも可能になる。
最後に、本実施形態に係るカメラモジュール150が組み込まれる携帯電話90について説明する。
カメラモジュール150は、図14に示す携帯電話(電子機器)90に組み込まれる。
図14に示すように、携帯電話90は、上側本体(第1部材)91、下側本体(第2部材)92、及びヒンジ93を有する。上側本体91と下側本体92とは、共にプラスチック製の平板部材であって、ヒンジ93を介して連結される。上側本体91と下側本体92とはヒンジ93によって開閉自在に構成される。上側本体91と下側本体92とが閉じた状態のとき、携帯電話90は上側本体91と下側本体92とが重ね合わされた平板状の部材になる。
上側本体91は、その内面に表示部94を有する。表示部94には、着信相手を特定する情報(名前、電話番号)、携帯電話90の記憶部に格納されたアドレス帳等が表示される。表示部94の下には液晶表示装置が組み込まれている。
下側本体92は、その内面に複数のボタン95を有する。携帯電話90の操作者は、ボタン95を操作することによって、アドレス帳を開いたり、電話を掛けたり、マナーモードに設定したりし、携帯電話90を意図したように操作する。携帯電話90の操作者は、このボタン95を操作することに基づいて、携帯電話90内のカメラモジュール150を起動する。
図15に、携帯電話90の前面(上面)の構成を示す。図15に示すように、上側本体91の前面には、表示領域96が形成されている。表示領域96に配置されたLEDが発光することで着信状態を操作者に報知することができる。上側本体91の前面の領域97には、上述のカメラモジュール150が組み込まれる。
[第2の実施の形態]
図16を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図16は、カメラモジュール150の概略的構成を示す模式図である。
図16に示すように、イメージセンサ12上にはカバー板12bが配置されている。カバー板12bは、ケース50に設けられた隔壁部50cに形成された開口部分に嵌め込まれて固定されている。カバー板12bは、可視光線に対して実質的に透明な板状部材である。
ピエゾ素子42には、電極端子42aが形成されている。電極端子42aにはリード線RLが接続されている。伝達軸44とピエゾ素子42とは接着剤43を介して固着している。ケース50の内側面には、上面視形状が凸状のレール24が形成されている。レンズホルダ31は、レール受け部35を有する。レール受け部35にレール24は受け入れられる。レール24に対してレール受け部35が摺動することで、レンズホルダ31の変位が安定になる。
本実施形態の場合にも第1の実施形態で説明したものと同様の効果を得ることができる。
本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されない。駆動軸の具体的な形状は任意である。駆動軸を複合材で形成しても良い。駆動軸とレンズ保持体間の連結方法は任意である。
150 カメラモジュール

10 フレキシブル配線基板
12 イメージセンサ
12a 画素配置領域
12b カバー板
24 レール
31 レンズホルダ
32 平板部
35 レール受け部
42 ピエゾ素子
42a 電極端子
43 接着剤
44 伝達軸
45 係合部
46 押え板
47 バネ
48 平板部
50 ケース
50a 天板部
50b 側壁部
50c 隔壁部

80 コントローラ
81 パルス生成回路
82 ピエゾ素子
85 スイッチング信号生成回路

Claims (17)

  1. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、
    前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている、駆動装置。
  2. 前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、
    前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている、駆動装置。
  5. 前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されていることを特徴とする請求項4記載の駆動装置。
  6. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記連結体に固着されたレンズ保持体と、
    前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で前記駆動軸が摩擦係合した係合部と、
    前記係合部が固定支持され、前記撮像素子が固定された固定側部材と、を備え、
    前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている、カメラモジュール。
  7. 前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項6に記載のカメラモジュール。
  8. 前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項7に記載のカメラモジュール。
  9. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記連結体に固着され、レンズを保持するレンズ保持体と、
    前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で前記駆動軸が摩擦係合した係合部と、
    前記係合部が固定支持され、前記撮像素子が固定された固定側部材と、を備え、
    前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている、カメラモジュール。
  10. 前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されていることを特徴とする請求項9に記載のカメラモジュール。
  11. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位するレンズ保持体と、を備え、
    前記駆動軸は比重2.1以下の材料で構成されている、レンズ部品。
  12. 前記駆動軸は、弾性率20GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項11に記載のレンズ部品。
  13. 前記駆動軸は、弾性率30GPa以上の材料で構成されていることを特徴とする請求項12に記載のレンズ部品。
  14. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位するレンズ部品と、を備え、
    前記駆動軸は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、及びエポキシ樹脂のいずれかの材料で構成されている、駆動装置。
  15. 前記駆動軸は、少なくとも黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂、ガラス又はカーボンを含有するエポキシ樹脂複合材のいずれかの材料で構成されていることを特徴とする請求項14に記載の駆動装置。
  16. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子の駆動に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する移動対象物と、を備え、
    前記連結体単独での固有の共振周波数が220Hz以上である、駆動装置。
  17. 前記連結体単独での固有の共振周波数が270Hz以上であることを特徴とする請求項16に記載の駆動装置。
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