JP2010206876A - 駆動装置、カメラモジュール、及び駆動装置の制御方法 - Google Patents

駆動装置、カメラモジュール、及び駆動装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新たなタイプの駆動装置を実現すること。
【解決手段】駆動装置は、ピエゾ素子42及び伝達軸44が連結した連結体と、伝達軸44の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に伝達軸44が係合した固定側部材(ケース50)と、ピエゾ素子42に対する駆動電圧の印加に応じて固定側部材に対して連結体と共に変位するレンズホルダ31と、を備える。レンズホルダ31は、駆動電圧の電圧値が相対的に短時間に第1電圧レベルと第2電圧レベル間を変化する第1期間に固定側部材に対して変位し、駆動電圧の電圧値が相対的に長い時間をかけて第1電圧レベルと第2電圧レベル間を変化する第2期間に固定側部材に対して実質的に変位しない。従来とは異なる新たなタイプの駆動装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、カメラモジュール、及び駆動装置の制御方法に関する。
近年、カメラ等の撮像装置は多種多様な製品に組み込まれている。携帯電話、ノートパソコン等といった小型な電子機器にカメラを実装する場合、カメラ自体の小型化も強く要求される。
カメラ内にはオートフォーカスレンズが組み込まれる場合がある。この場合、レンズを変位させるアクチュエータの小型化が強く望まれている。小型なアクチュエータとしては、圧電素子を駆動することで移動対象物を変位させるタイプが知られている。このタイプのアクチュエータでは、圧電素子に対する電圧波形の印加に伴って生じる振動を、圧電素子に連結した軸を介して、この軸に摺動可能な状態で係合したレンズ鏡筒に伝達する。圧電素子に印加される電圧波形の波形を適切に設定することで、圧電素子の伸び速度と縮み速度とを異ならしめる。レンズ鏡筒と軸間の摩擦、及びレンズ鏡筒の慣性によって、レンズ鏡筒は、圧電素子の伸縮状況に応じて変位したり、変位しなかったりする。
移動対象物を変位させるアクチュエータの特性としては、移動対象物であるレンズを効率的に変位させ、移動対象物を所望の位置へ短時間に移動させる特性が要求される。一般的に、ピエゾ素子に印加される駆動電圧は、スイッチング素子の動作状態(オン、オフ)の制御によって生成される。この場合、スイッチング素子の動作状態を制御するスイッチング信号を高周波に設定することでレンズを高速に変位させることができる。しかしながら、従来のタイプのアクチュエータ(特許文献1及び2参照)では、共振等の影響により、スイッチング信号を高周波側に設定することに限界がある。
特許文献1には、所定の条件で圧電素子の共振周波数に対して所定の関係を有する駆動電圧を印加する技術が開示されている。特許文献2には、簡単な回路構成でノコギリ刃状波形の駆動電圧を生成でき、消費電力も少ない駆動装置が開示されている。
特開2001−268951号公報 特開2006−158144号公報
上述の説明から明らかなように、新たなタイプの駆動装置の実現が望まれている。
本発明の係るレンズ駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、を備え、前記被駆動部材は、前記駆動電圧の電圧値が相対的に短時間に第1電圧レベルと第2電圧レベル間を変化する第1期間に前記固定側部材に対して変位し、前記駆動電圧の電圧値が相対的に長い時間をかけて前記第1電圧レベルと前記第2電圧レベル間を変化する第2期間に前記固定側部材に対して実質的に変位しない。従来とは異なる新たなタイプの駆動装置を提供することができる。
前記固定側部材は、前記被駆動部材を少なくとも部分的に外囲する外囲器である、と良い。
前記被駆動部材と前記外囲器とは、前記駆動軸に対して摺動可能に係合する係合部を少なくとも介して互いに連結している、と良い。
前記駆動電圧は、デューティー比が10%以下のパルス信号に基づいて生成される、と良い。
前記被駆動部材は、レンズ保持体である、と良い。
本発明に係るカメラモジュールは、上述の駆動装置と、前記レンズ保持体が保持するレンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、を備える。
本発明に係る駆動装置は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、を備え、前記被駆動部材は、前記圧電素子を相対的に短い時間で伸縮させたとき前記固定側部材に対して変位し、前記圧電素子を相対的に長い時間で伸縮させたとき前記固定側部材に対して実質的に変位しない。
本発明に係る駆動装置の制御方法は、圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、を備える駆動装置の制御方法であって、相対的に短時間に第1電圧レベルと第2電圧レベル間で前記駆動電圧の電圧値を変化させることで前記固定側部材に対して前記被駆動部材を変位させ、相対的に長い時間をかけて前記第1電圧レベルと前記第2電圧レベル間で前記駆動電圧の電圧値を変化させることで前記固定側部材に対して前記被駆動部材を実質的に変位させない。
本発明によれば、新たなタイプの駆動装置を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
以下、図1乃至図12を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、カメラモジュールの概略的構成を示す模式図である。図2は、係合部の概略的な構成を示す模式図である。図3は、駆動部の概略的な構成を示すブロック図である。図4は、圧電素子に入力される電圧波形を示す波形図である。図5は、駆動電圧生成回路の概略的な回路図である。図6は、駆動電圧生成回路の動作を説明するための表である。図7は、信号波形とレンズの移動状態との関係を示す概略的なタイミングチャートである。図8は、ピエゾ素子の伸縮とレンズホルダの変位との関係を示す概略的な説明図である。図9は、スイッチング信号のデューティー比の調整がレンズホルダの変位に与える影響を説明するための説明図である。図10は、所定の範囲の周波数でスイッチング信号のデューティー比を変更した場合のアクチュエータの動作状態を評価した結果を示す表である。図11は、比較例に係るカメラモジュールを示す概略図である。図12は、図10と同様にして、比較例に係るアクチュエータの動作状態を評価した結果を示す表である。図13は、アクチュエータのタイプ毎のレンズ移動特性を示す概略図である。図14は、携帯電話の概略的な構成を示す模式図である。図15は、携帯電話の前面の概略的な構成を示す模式図である。
図1に示すように、カメラモジュール(撮像装置)150は、配線基板10、ケース(固定側部材、外囲器、筐体)50、イメージセンサ(撮像素子)12、レンズホルダ(レンズ保持体)31、ピエゾ素子(圧電素子)42、伝達軸(駆動軸)44、及び係合部45を有する。レンズホルダ31は、複数のレンズL1、L2(移動対象物)を保持している。レンズL1、L2は、光軸AXに沿って配置されている。なお、ピエゾ素子42に対して伝達軸44が連結することで連結体が形成される。ピエゾ素子42と伝達軸44間の連結方法は任意である。
カメラモジュール150は、レンズホルダ31に保持されたレンズL1、L2を介して外部から入力する像をイメージセンサ12で撮像する。ピエゾ素子42の駆動に応じて、レンズホルダ31は、光軸AXに沿って前方又は後方に移動する。この原理を活用することで、カメラモジュール150にオートフォーカス機能又はズーム機能を具備させることができる。なお、レンズL2に対するレンズL1の変位によりオートフォーカスを実現し、レンズL1に対するレンズL2の変位によりズームを実現する。後述の説明から明らかなように、本実施形態では、従来よりもレンズL1、L2を高速に変位させることができる。従って、本アクチュエータを活用すれば、カメラモジュール150にこれらの機能を好適に組み込むこともできる。
ケース50は、イメージセンサ12、ピエゾ素子42、伝達軸44、係合部45、及びレンズホルダ31を内部に収納する筒状体である。ケース50は、黒色の樹脂材料を金型等で成型することで製造される。黒色樹脂の金型成型によりカバーを製造することでカメラモジュール150の遮光性能を向上させることができる。より好ましくは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、及びポリフタル酸アミド樹脂(PPA)等のリフロー耐熱性のある樹脂が良い。
ケース50は、天板部50a、及び側壁部50bを有する。天板部50aには、レンズL1、L2の光軸AXに対応する位置に開口が形成されている。側壁部50bの内壁には係合部45が固設されている。なお、ケース50は、この形状に限定されるべきものではなく、他の様々な形状とすることができる。
配線基板10上には、光軸AXに沿って、イメージセンサ12、及びレンズホルダ31が、この順で配置されている。
イメージセンサ12は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった一般的な固体撮像素子である。イメージセンサ12は、XZ平面にてマトリクス状に配置された複数の画素を画素配置領域12aに有する。各画素で光電変換をすることによって入力像を像データに変換して出力する。
ピエゾ素子42は、セラミックス層(圧電層)がy軸に沿って積層された一般的な圧電素子である。ピエゾ素子42の側面には、一対の端子電極が形成されている。ピエゾ素子42の一方の端子電極は、リード線を介して、配線基板10上の電極パットに接続される。同様に、ピエゾ素子42の他方の端子電極は、リード線を介して、配線基板10上の電極パットに接続される。一方の端子電極を接地させた状態で、他方の端子電極に電圧を印加することによってピエゾ素子42はy軸方向(光軸AXに沿う方向)に伸縮する。
伝達軸44は、ピエゾ素子42の上面に固着されている。詳細には、伝達軸44の下端面がピエゾ素子42の上面に載置された状態で、伝達軸44はピエゾ素子42に対して接着剤を介して固着されている。接着剤は、エポキシ系等の熱硬化型の接着剤等を用いると良い。
伝達軸44は、棒状体であって、ピエゾ素子42で生じた振動をレンズホルダ31に伝達する。伝達軸44は、軽量でかつ剛性が高いことが望ましい。伝達軸44を軽量化することで共振周波数を高周波帯域に設定することができる。そして、ピエゾ素子42の駆動に用いられるスイッチング信号(パルス信号)を、より高い周波数に設定することが可能になる。これによって、ピエゾ素子42の駆動に応じて、レンズホルダ31をより高速に変位させることができる。伝達軸44の剛性を高めることによっても同様の結果を得ることができる。
伝達軸44は、黒鉛を含むガラス状炭素複合材から構成されている。具体的には、ガラス状炭素を成形し、これを焼成することで伝達軸44を製造する。なお、エポキシ樹脂系等の熱硬化樹脂、繊維強化樹脂(FRP)、カーボンCFRP、熱可塑性樹脂等をガラス状炭素に加えて伝達軸44を製造しても良い。特に繊維を混在させることで伝達軸44の強度を高めることができる。
伝達軸44は、比重2.1以下の材料からなる。より好ましくは、伝達軸44は、比重2.1以下であり、弾性率20GPa以上の材料からなる。更に好ましくは、伝達軸44は、比重2.1以下であり、弾性率30GPa以上の材料からなる。これによって、共振周波数を高周波側へシフトさせることができ、連続した使用可能周波数帯域を得ることができる。
レンズホルダ31は、筒状体であって、レンズL1、L2を保持する。レンズL1、L2らは、光軸AXに沿って順次配置されている。レンズホルダ31は、黒色の樹脂が金型等で成型されることで製造される。
レンズL1、L2は、レンズホルダ31の開口への圧入によってレンズホルダ31に組み込まれている。具体的には、レンズホルダ31の開口径をレンズL1、L2の径と同程度に設定し、レンズL1、L2をレンズホルダ31の開口内に圧力をかけて入れ込む。このようにして、レンズホルダ31に対してレンズL1、L2は組み込まれる。なお、図1では、レンズホルダ31によるレンズL1、L2の保持態様を簡略化して表示している。
レンズホルダ31は、レンズL1、L2から離間する方向へ存在する平板部(支持部)32を有する。平板部32は、伝達軸44の径よりも若干大きい径の開口を有する。平板部32の開口へ伝達軸44を挿入し、両者を接着剤43によって固着させる。このようにして、平板部32に伝達軸44が取り付けられる。
伝達軸44は、その上端部分で平板部32aにより移動不能に保持され、その下端部分で平板部32bにより移動不能に保持されている。平板部32と伝達軸44間は、接着剤43により固着されている。なお、平板部32a、32bに用いる接着剤43は、ショアD80以上の硬い接着剤(例えば、エポキシ樹脂等)が好ましい。硬度の低い接着剤では共振周波数が低周波数域となり、動作に影響を与えるからである。
係合部45は、ケース50の側壁部50bの内壁に固設されている。係合部45は、伝達軸44をケース50に対して摩擦係合させる。なお、摩擦係合とは、摺動可能な状態で係合している状態に等しい。なお、係合部45は、ケース50と一体であっても別体であっても良い。
図2に伝達軸44と係合部45間の係合状態を示す。係合部45は、伝達軸44を受け入れる軸受け部を有し、軸受け部に受け入れられた伝達軸44を後述の付勢機構によって付勢する。図2(a)は、付勢状態を説明するための説明図であり、図2(b)は押え板と伝達軸44の当接状態を説明するための説明図である。
図2(a)に示すように、係合部45は、平板部48に形成された開口内に、押え板(押圧部材)46及びバネ(付勢部材、弾性部材)47を有する。
図2(b)に示すように、押え板46aは、上面視形状がくの字状の部材である。押え板46aは、伝達軸44に対して2点で当接する。押え板46aは、例えば金属からなる。押え板46bは、押え板46aと同様の構成を有する。押え板46aと伝達軸44の間には空間OP5が形成される。押え板46bと伝達軸44との間には空間OP6が形成される。
バネ47は、押え板46bを外側から内側へ付勢する。バネ47によって付勢された押え板46bは、伝達軸44と押え板46aを内側へ押圧する。このようにして伝達軸44と係合部45が摩擦係合し、レンズホルダ31と伝達軸44が摩擦係合する。
なお、図1に示す配線基板10は、イメージセンサ12に入力される制御信号、及びイメージセンサ12から出力されるビデオ信号の伝送路として機能する。また、配線基板10は、ピエゾ素子42に入力される電圧信号(電圧波形)の伝送路として機能する。なお、ここでは、黒色の配線基板10を採用することで、カメラモジュール150内に迷光が侵入することを抑制している。配線基板10としてフレキシブル配線基板を採用しても良い。
次に、図3を参照して、カメラモジュール150を動作させるためのシステム構成(アクチュエータの駆動部の構成)について説明する。図3に示すように、コントローラ80の出力は、駆動電圧生成回路81に接続される。駆動電圧生成回路81の出力は、ピエゾ素子82に接続される。なお、駆動電圧生成回路81については、図5及び図6を参照して後述する。
コントローラ80は、携帯電話90(図14参照)内に組み込まれたCPUであり、プログラムを実行して様々な指令を生成する。コントローラ80は、操作者による携帯電話90の操作に応じて、カメラモジュールの機能を活性化する。駆動電圧生成回路81は、コントローラ80からの制御信号に応じて、ピエゾ素子82に印加されるノコギリ状の駆動電圧を生成する。このとき、カメラモジュールのオートフォーカス機能はオン状態にあり、また撮像素子も撮像モードになっている。なお、ピエゾ素子82は、上述のピエゾ素子42に対応する。
上述の点を前提としたうえで、図4を参照して、カメラモジュール150の動作(特にそのレンズホルダ31を変位させる動作)について説明する。ここでは、ノコギリ歯波形の駆動電圧(以下、単に駆動波形と呼ぶこともある)をピエゾ素子42に印加する。なお、駆動電圧の波形はノコギリ波状に限定されるべきではない。
はじめに、図4(a)に示す駆動波形をピエゾ素子42に印加する場合について説明する。なお、図4(a)に示す場合、駆動波形は、立ち上がり期間TR1は、立ち下がり期間TR2に比べて短い。
駆動波形の立ち上がり期間TR1に、レンズホルダ31は前方に変位する。他方、駆動波形の立ち下がり期間TR2に、レンズホルダ31は変位しない。立ち上がり期間TR1が立ち下がり期間TR2よりも短い駆動波形をピエゾ素子42に印加することによってレンズホルダ31を順方向(物体側)に変位させることができる。
次に、図4(b)に示す駆動波形をピエゾ素子42に印加する場合について説明する。なお、図4(b)に示す場合、駆動波形は、立ち上がり期間TR3は、立ち下がり期間TR4に比べて長い。
駆動波形の立ち上がり期間TR3に、レンズホルダ31は変位しない。他方、駆動波形の立ち下がり期間TR4に、レンズホルダ31は後方に変位する。立ち上がり期間TR3が立ち下がり期間TR4よりも長い駆動波形をピエゾ素子42に印加することによって、レンズホルダ31を逆方向(撮像素子側)に変位させることができる。駆動波形は、立上がり信号の立上がり期間をT1、立下り信号の立下り期間をT2とした場合、次の関係式を満足すると良い。この点は、後述の説明から明らかである。
Min(T1、T2)/(T1+T2)≦0.1
図5及び図6を参照して、駆動電圧生成回路81の回路及びその動作について説明する。
図5に示すように、駆動電圧生成回路81は、スイッチング信号生成回路(パルス信号生成回路)85、スイッチSW1〜SW4、電流源CS1、CS2、及び電源PSを有する。なお、スイッチング信号生成回路85には、コントローラ80の出力が接続される。
電源PSと接地電位GND間には、スイッチSW1、電流源CS1、スイッチSW2が直列に接続される。電源PSと接地電位GND間には、スイッチSW3、電流源CS2、スイッチSW4が直列に接続される。電流源CS1とスイッチSW2間の節点は、スイッチSW3と電流源CS2間の節点に接続される。また、電流源CS1とスイッチSW2間の節点及びスイッチSW3と電流源CS2間の節点は、ピエゾ素子PZの一端に接続される。ピエゾ素子PZの他端は、スイッチSW2、スイッチSW4、及び接地電位GNDに接続される。なお、スイッチSW1〜SW4は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等のスイッチング素子である。
スイッチSW1〜SW4の動作状態は、図6に示すようにスイッチング信号生成回路85によって制御される。スイッチング信号生成回路85は、端子T1〜T4を有する。各端子T1〜T4から出力されるスイッチング信号VS1〜VS4によってスイッチSW1〜SW4の動作状態が決定付けられる。例えば、スイッチング信号がハイレベルのとき、スイッチSW1〜SW4がオン状態となる。スイッチング信号がローレベルのとき、スイッチSW1〜SW4がオフ状態となる。
図6に示す第1状態のとき、ピエゾ素子PZは電流源CS1によって急速に充電される。第2状態のとき、ピエゾ素子PZは、緩慢に放電する。第3状態のとき、ピエゾ素子PZは、電流源CS1、CS2によって、緩慢に充電される。第4状態のとき、ピエゾ素子PZは、急速に放電する。第1状態と第2状態間を繰り返し切り替えることで、レンズホルダ31は順方向に変位する。第3状態と第4状態間を繰り返し切り替えることで、レンズホルダ31は逆方向に変位する。
図7乃至図10を参照してアクチュエータの動作制御について更に説明する。
図7に示すように、スイッチング信号生成回路85の端子T1からのスイッチング信号VS1がスイッチSW1に供給され、端子T2からのスイッチング信号VS2がスイッチSW2に供給される。これに応じて駆動電圧VW1がピエゾ素子PZに印加される。これに応じて、レンズホルダ31は、順方向に変位する。図7では、レンズホルダ31の変位を矢印で模式的に示している。すなわち、レンズホルダ31は、時刻t1と時刻t2間に変位し、時刻t2と時刻t3間には変位しない。他の期間についても同様である。
なお、スイッチング信号VS1とスイッチング信号VS2は、互いに反転した関係にある。一方のスイッチング信号は、他方のスイッチング信号を反転して生成すれば良いため、スイッチング信号生成回路の回路構成を簡素化することができる。また、時刻t1と時刻t2間の時間間隔は、時刻t2と時刻t3間の時間間隔よりも十分に短い。この点は、後述のデューティー比に関する説明から明らかである。
本実施形態では、スイッチング信号VS1、VS2に含まれるスイッチングパルスSPの供給時期に対応する時期にレンズホルダ31は変位する。発明者らの検討によれば、図8に示すように、ピエゾ素子42の伸縮とレンズホルダ31の変位とが連関している。時刻t20(図7の時刻t1に対応)と時刻t21(図7の時刻t2に対応)間は、駆動電圧VW1は急峻に立ち上がる。駆動電圧VW1の立ち上がりに応じて、ピエゾ素子PZは伸張する。ピエゾ素子PZの伸張に応じてレンズホルダ31は係合部45から離間する方向に変位する。時刻t21以降時刻t25(図7の時刻t3に対応)の間は、駆動電圧VW1は緩慢に立ち下がる。駆動電圧VW1の立ち下がりに応じて、ピエゾ素子42は、比較的緩慢に収縮する。このとき、ピエゾ素子PZは、その慣性によってその場に居留まる。
上述の説明から明らかなように、本実施形態に係るアクチュエータでは、ピエゾ素子42が急激に伸張するときにレンズホルダ31が係合部45に対して変位する。換言すると、ピエゾ素子42が緩慢に収縮するとき、レンズホルダ31は、係合部45に対して変位しない。この場合、レンズホルダ31を効率的に変位させるためには、スイッチングパルスSPのパルス幅を狭めることによってピエゾ素子42を短時間に伸張させると良い、と考察できる。ピエゾ素子42に蓄積された電流の放電時間を確保することが必要である点を考慮すれば、スイッチング信号のデューティー比を小さく設定すると良い、と考察できる。
より具体的には、図9に示すように、スイッチング信号のデューティー比をα%からβ%(但し、β%<α%とする)に設定することによって、レンズホルダ31を効率的に変位させることができる、と考察できる。レンズホルダ31を効率的に変位させることで、レンズホルダ31を高速に変位させることが可能になる。なお、デューティー比Dは、パルス幅/周期によって算出することができる。図9(a)に示すように、ta/Ta=αにより算出される。図9(b)に示すように、tb/Tb=βにより算出される。ta、tbは、パルス巾である。Ta、Tbは、周期である。
図10を参照して、スイッチング信号の設定について説明する。なお、図10では、スイッチング信号のデューティー比を4%〜40%とした。また、スイッチング信号の周波数を40kHz〜200kHzの範囲とした。デューティー比を2%以下とすると、ピエゾ素子に印加される駆動電圧のレベルが低下することが予想される。従って、ここでは、デューティー比を2%以上の値(つまり、最低デューティー比=4%)とした。
なお、試験結果については、○△×の三段階で評価している。○>△>×の順でアクチュエータの特性が良くなる。○の場合、アクチュエータは動作速度1mm/s以上の高速度で問題なく動作する。△の場合、○の場合と比較して、アクチュエータの動作特性が劣化する。×の場合、アクチュエータの通常の動作を確保することが難しい。
図10に示すように、本実施形態に係るアクチュエータの試作評価結果によれば、スイッチング信号のデューティー比Dが25%であれば、適切な周波数を選定することを条件としてアクチュエータを通常動作させることができる。デューティー比Dが30%を超える場合と比較して、駆動電圧の波形が急峻になり、効率的にレンズホルダ31を変位させることが可能になる。
より好ましくは、スイッチング信号のデューティー比Dは、20%であれば良い。これによって、上述と同様の効果に加えて、選択可能な周波数帯域を拡大することができる。選択可能な周波数帯域の拡大によって設計時の自由度が向上する。また、実際に生成されるスイッチング信号の周波数の変動による悪影響(歩留まりの劣化等)を回避することができる。
更により好ましくは、スイッチング信号のデューティー比Dは、15%であれば良い。これによって、上述と同様の効果に加えて、選択可能な周波数帯域を更に拡大することができ、上述と同様の効果を得ることができる。
更により好ましくは、スイッチング信号のデューティー比Dは、10%以下であれば良い。これによって、上述と同様の効果に加えて、選択可能な周波数帯域を更に拡大することができ、上述と同様の効果を得ることができる。
更に好ましくは、スイッチング信号のデューティー比Dは、8%以下であれば良い。これによって、上述と同様の効果に加えて、選択可能な周波数帯域を更に拡大することができ、上述と同様の効果を得ることができる。今回の試験では、300kHz程度まで正常動作を確認できた。
更に好ましくは、スイッチング信号のデューティー比Dは、6%以下であれば良い。これによって、上述と同様の効果に加えて、選択可能な周波数帯域を更に拡大することができ、上述と同様の効果を得ることができる。なお、図10に示す結果は、順方向へのレンズホルダ31の変位を前提としている。逆方向へレンズホルダ31を変位させる場合、デューティー比Dは異なる値となる。例えば、順方向時に適用されるデューティー比D=10%と同様の結果を得るため、逆方向時にはデューティー比D=90%と設定する。
上述の説明から明かなように、スイッチング信号のデューティー比Dを小さく設定することで、レンズホルダ31を効率的に変位させることができることに加えて、選択可能な周波数帯域を顕著に拡大することができる。選択可能な周波数帯域の拡大によって設計時の自由度が向上する。また、実際に生成されるスイッチング信号の周波数の変動による悪影響(歩留まりの劣化等)を回避することができる。スイッチング信号VS1、VS2を高周波帯域に設定すれば、従来よりも高速にレンズホルダ31を変位させることができる。これによって、アクチュエータの動作特性を向上させることができる。
本実施形態では、デューティー比が10%(D≦10%)以下のスイッチング信号に基づいて駆動電圧VW1を生成し、この駆動電圧VW1によってピエゾ素子PZを駆動する。これによって、高速かつ効率的にレンズホルダ31を変位させ、かつ適用可能な周波数帯域を拡大することができる。
なお、図7に模式的に示すように、デューティー比Dは、D=D2/D1×100によって算出される。但し、D2は、スイッチングパルスSPのパルス幅に対応する。D1は、スイッチングパルスSPの周期に対応する。
また、上述の説明から明らかなように、本実施形態では、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44をケース50に対して可動とする。換言すると、レンズホルダ31、ピエゾ素子42、及び伝達軸44を可動部MUとする。これによって、共振周波数を高周波側へシフトさせることができ、連続した使用可能周波数帯域を得ることができる。スイッチング信号を適切なデューティー比に設定することで、更に、連続した使用可能周波数帯域を得ることができる。また、レンズホルダ31が変位する急峻な立ち上がり信号或いは急峻な立ち下がり信号の立ち上がり度合いや立ち下がり度合いを急にすることによって、変位動作時の伝達軸44と係合部45間のすべりを減少させ、高効率な動作を得ることができる。スイッチング信号の周波数を高周波側へシフトさせることで、レンズを高速に変位させることが可能になる。
選択可能な周波数帯域が狭い場合には、ピエゾ素子単体特性のバラツキ、アクチュエータの動作環境の変化などによって動作周波数が選択した周波数帯域からはずれるような原因によって、レンズホルダ31を変位させることが困難になるおそれがある。他方、本実施形態では、選択可能な周波数帯域自体が拡大されている。従って、何らかの予期しない原因によって選択した周波数が共振周波数帯に含まれることを効果的に抑制することができる。
以下、図11及び図12を参照して、比較例について説明する。なお、図12では、図10の場合と同様にして、アクチュエータの動作結果を評価している。なお、比較例の場合も、図5と同様の回路を採用するものとする。
図11に比較例に係るカメラモジュールを示す。図11に示すように、可動部MUは、レンズホルダ31と係合部45で形成される。また、伝達軸44は、その上端がケース50に固着し、ケース50に対して移動不能である。係合部45は、伝達軸44に対して摩擦係合している。
比較例と本実施形態とを比較した場合、ノコギリ歯状の駆動電圧VW1でピエゾ素子PZを駆動する点は一致する。しかしながら、両者の間では、駆動電圧VW1の波形とレンズホルダ31が変位するタイミングとの関係が異なる。すなわち、本実施形態の場合には、駆動電圧VW1の波形が短時間で変化する時にレンズホルダ31が変位するが、比較例の場合、駆動電圧VW1の波形が緩慢に変化する時にレンズホルダ31が変位する。従って、比較例の場合、駆動電圧VW1の波形が緩慢に変化する期間を十分に確保することが要求される。この場合、スイッチング信号のデューティー比を小さく設定することは特に意義はない。比較例の場合には、駆動電圧VW1の波形が急峻に変化する場合、レンズホルダ31は実質的に変位しないためである。
図12に示すように、比較例の場合、スイッチング信号のデューティー比の選択範囲が狭い。また、スイッチング信号の周波数の選択範囲が狭い。選択可能な周波数帯域が狭いのは、比較例の場合、伝達軸44がケース50に連結し、ケース50を含む系によって共振が生じるためである。
図13に示すように、本実施形態の場合、比較例の場合と比較して、所望のデューティー比にスイッチング信号を設定した条件で、スイッチング信号の周波数帯域を拡大することができる。これは、本実施形態の場合、共振周波数が高周波側にシフトしているためである。本実施形態では、比較例の場合と比較して、スイッチング信号をより高い周波数に設定することができる。これによって、レンズホルダ31を高速に変位させることができる。
選択可能な周波数帯域が狭い場合には、ピエゾ素子単体特性のバラツキ、アクチュエータの動作環境の変化などによって動作周波数が選択した周波数帯域からはずれるような原因によって、レンズホルダ31を変位させることが困難になるおそれがある。他方、本実施形態では、選択可能な周波数帯域自体が拡大されている。従って、何らかの予期しない原因によって選択した周波数が共振周波数帯に含まれることを効果的に抑制することができる。
共振周波数は、筐体の形状、重量、及び圧電素子と筐体間の接着状態に依存する。駆動装置が組み込まれる製品ごとに共振周波数が異なる場合がある。共振周波数が存在する帯域では、アクチュエータを正確に制御することが困難になるおそれがある。換言すると、アクチュエータが正常に機能するか否かの判断は、製品にアクチュエータを組み込むことを待たなければならない。スイッチング信号の周波数の設定誤りによっては、製品の歩留まりが低下してしまうおそれがある。本実施形態では、このような問題が生じることも効果的に抑制することができる。
最後に、本実施形態に係るカメラモジュール150が組み込まれる携帯電話90について図14及び図15を参照して説明する。
カメラモジュール150は、図14に示す携帯電話(電子機器)90に組み込まれる。
図14に示すように、携帯電話90は、上側本体(第1部材)91、下側本体(第2部材)92、及びヒンジ93を有する。上側本体91と下側本体92とは、共にプラスチック製の平板部材であって、ヒンジ93を介して連結される。上側本体91と下側本体92とはヒンジ93によって開閉自在に構成される。上側本体91と下側本体92とが閉じた状態のとき、携帯電話90は上側本体91と下側本体92とが重ね合わされた平板状の部材になる。
上側本体91は、その内面に表示部94を有する。表示部94には、着信相手を特定する情報(名前、電話番号)、携帯電話90の記憶部に格納されたアドレス帳等が表示される。表示部94の下には液晶表示装置が組み込まれている。
下側本体92は、その内面に複数のボタン95を有する。携帯電話90の操作者は、ボタン95を操作することによって、アドレス帳を開いたり、電話を掛けたり、マナーモードに設定したりし、携帯電話90を意図したように操作する。携帯電話90の操作者は、このボタン95を操作することに基づいて、携帯電話90内のカメラモジュール150を起動する。
図15に、携帯電話90の前面(上面)の構成を示す。図15に示すように、上側本体91の前面には、表示領域96が形成されている。表示領域96に配置されたLEDが発光することで着信状態を操作者に報知することができる。上側本体91の前面の領域97には、上述のカメラモジュール150が組み込まれる。
本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されない。駆動電圧の波形は、任意であり、ノコギリ状に限定されるべきではない。駆動電圧の波形は、急峻に電圧値が変化する部分を有していれば良い。駆動電圧の波形が急峻に変化する方向は、正の方向であっても、負の方向であっても良い。駆動軸の具体的な形状は任意である。移動対象物は、レンズに限定されるべきではない。レンズ以外の部品を移動させても良い。
本発明の第1の実施形態にかかるカメラモジュールの概略的構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる係合部の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる駆動部の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる圧電素子に入力される電圧波形を示す概略的な波形図である。 本発明の第1の実施形態にかかる駆動電圧生成回路の概略的な回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかる駆動電圧生成回路の動作を説明するための表である。 本発明の第1の実施形態にかかる信号波形とレンズの移動状態との関係を示す概略的なタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかるピエゾ素子の伸縮とレンズホルダの変位との関係を示す概略的な説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるスイッチング信号のデューティー比の調整がレンズホルダの変位に与える影響を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるアクチュエータの動作状態を評価した結果を示す表である。 本発明の第1の実施形態の比較例に係るカメラモジュールを示す概略図である。 本発明の第1の実施形態の比較例に係るアクチュエータの動作状態を評価した結果を示す表である。 アクチュエータのタイプ毎のレンズ移動特性を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯電話の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る携帯電話の前面の概略的な構成を示す模式図である。
150 カメラモジュール
10 フレキシブル配線基板
12 イメージセンサ
12a 画素配置領域
31 レンズホルダ
32 平板部
42 ピエゾ素子
43 接着剤
44 伝達軸
45 係合部
46 押え板
47 バネ
48 平板部
50 ケース

80 コントローラ
81 駆動電圧生成回路
82 ピエゾ素子
VS1 スイッチング信号(パルス信号)
VS2 スイッチング信号(パルス信号)
VW1 駆動電圧

PS 電源
PZ ピエゾ素子
SW1-SW4 スイッチ
CS1 電流源
CS2 電流源

Claims (8)

  1. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、
    を備え、
    前記被駆動部材は、前記駆動電圧の電圧値が相対的に短時間に第1電圧レベルと第2電圧レベル間を変化する第1期間に前記固定側部材に対して変位し、前記駆動電圧の電圧値が相対的に長い時間をかけて前記第1電圧レベルと前記第2電圧レベル間を変化する第2期間に前記固定側部材に対して実質的に変位しない、駆動装置。
  2. 前記固定側部材は、前記被駆動部材を少なくとも部分的に外囲する外囲器であることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記被駆動部材と前記外囲器とは、前記駆動軸に対して摺動可能に係合する係合部を少なくとも介して互いに連結していることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記駆動電圧は、デューティー比が10%以下のパルス信号に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記被駆動部材は、レンズ保持体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 請求項5に記載の駆動装置と、
    前記レンズ保持体が保持するレンズを介して入力する像を撮像する撮像素子と、
    を備える、カメラモジュール。
  7. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、
    を備え、
    前記被駆動部材は、前記圧電素子を相対的に短い時間で伸縮させたとき前記固定側部材に対して変位し、前記圧電素子を相対的に長い時間で伸縮させたとき前記固定側部材に対して実質的に変位しない、駆動装置。
  8. 圧電素子及び駆動軸が連結した連結体と、
    前記駆動軸の長手方向に沿って摺動可能な状態で直接的又は間接的に前記駆動軸が係合した固定側部材と、
    前記圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて前記固定側部材に対して前記連結体と共に変位する被駆動部材と、
    を備える駆動装置の制御方法であって、
    相対的に短時間に第1電圧レベルと第2電圧レベル間で前記駆動電圧の電圧値を変化させることで前記固定側部材に対して前記被駆動部材を変位させ、
    相対的に長い時間をかけて前記第1電圧レベルと前記第2電圧レベル間で前記駆動電圧の電圧値を変化させることで前記固定側部材に対して前記被駆動部材を実質的に変位させない、駆動装置の制御方法。
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