JPH07274039A - 画像信号補正器及び信号変換器 - Google Patents

画像信号補正器及び信号変換器

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JPH07274039A
JPH07274039A JP6056943A JP5694394A JPH07274039A JP H07274039 A JPH07274039 A JP H07274039A JP 6056943 A JP6056943 A JP 6056943A JP 5694394 A JP5694394 A JP 5694394A JP H07274039 A JPH07274039 A JP H07274039A
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transistor
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JP6056943A
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Sadao Tsuruga
貞雄 鶴賀
Yuji Sano
勇司 佐野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガンマ補正回路の補正精度を向上すると共に、
補正回路のγパラメータを容易に変更できる色補正器を
提供することにある。 【構成】対数変換器700,可変利得増幅器701,指
数変換器702から構成される色補正器において、対数
変換器700の入力端子に入力信号を加え、対数変換器
700の出力端子に可変利得増幅器701の入力端子を
接続し、可変利得増幅器701の出力端子に指数変換器
702の入力端子を接続し、前記対数変換器700の出
力から指数変換器702の入力までの信号伝送路を差動
構成とすることである。 【効果】ガンマ補正回路の補正精度を向上すると共に、
補正回路のγパラメータを容易に変更できる色補正器を
提供することができ、特に伝送信号を差動伝送とするこ
とにより、高精度化、構成規模の縮小、高速広帯域な信
号伝送が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ,テレビ
受像器,プリンタ,カメラ等の画像装置のガンマ補正や
白バランス調整に好適な画像信号補正器等に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイやビデオカメラ等のガンマ
補正回路として、例えば実公昭63−47113号公報
に記載の図10に示すような回路が考えられている。同
図に示すガンマ補正回路において、電圧源30,33,
36,39のそれぞれの大きさVa,Vb,Vc,Vd
の関係を、Va<Vb<Vc<Vdとすると、入力端子
1の電圧が大きくなるのに従って、ダイオード32,3
5,38,41のそれぞれが導通する。従って、入力端
子1に同公報記載の図11に示す波形42のような電圧
信号を加えると、出力端子5からは波形43に示すよう
な入力のγ乗に近似可能な反転出力が得られる。よっ
て、図10に示すようなガンマ補正回路を用いることに
より、送受像系の入力光量と出力光量との間の比例関係
を近似的に得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に示
されるようなガンマ補正回路の場合には、γ乗の伝達特
性を折線近似により実現しているため補正精度を充分に
確保できず、送受像系の間での忠実な色彩再現が困難と
なる。また、製品ばらつき等に起因した補正すべきγパ
ラメータの変動に対処する場合は多数の素子値変更を必
要とするため、実用上は対処不可能である。
【0004】本発明の目的は、ガンマ補正回路の補正精
度を向上すると共に、補正回路のγパラメータを容易に
変更できる画像信号補正器等を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による画像信号補
正器の実施例においては、対数変換器の入力端子に入力
信号を加え、上記対数変換器の出力端子に可変利得増幅
器の入力端子を接続し、上記可変利得増幅器の出力端子
に指数変換器の入力端子を接続する色補正器とし、特に
対数変換器の出力から指数変換器の入力までの伝送路を
差動構成とすることで達成される。
【0006】
【作用】本発明の実施例による画像信号補正器におい
て、上記対数変換器はべき乗演算を実現容易な乗算に置
き換える作用を有する。また、上記可変利得増幅器はγ
パラメータを可変する作用を有する。さらに、上記指数
変換器は上記の乗算変換をべき乗演算に戻して、画像信
号補正器を実現する作用を有する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳述す
る。
【0008】図1は、本発明の1実施例として信号の差
動伝送により構成の小形化と高精度,高速広帯域化を可
能とした色補正器を示すブロック図である。図1に示す
ように、本実施例の色補正器は、対数変換器700,可
変利得増幅器701,指数変換器702の縦列接続によ
り構成され、扱う信号形態としては、電圧と電流の両方
が可能となる。図1において、色補正器の入力端子1に
加えられた入力信号SINは、対数変換器700により対
数変換された後、差動形式で出力され、可変利得増幅器
701に差動入力信号として加えられてγ倍に増幅さ
れ、差動形式で出力され、指数変換器702に差動入力
信号として加えられて指数変換され、出力端子5からγ
乗のべき乗変換を施されて出力される。上記のように、
信号を差動伝送することにより、信号線に同相重畳する
ノイズを除去でき変換特性の高精度化が図れると共に、
対数変換後の小振幅信号の精密伝送に必要であった負帰
還ループを排除することができる。この負帰還ループの
排除により、構成規模を縮小できると共に、帰還の安定
性確保のために抑えられていた高速広帯域な信号伝送が
可能となる。また、上記可変利得増幅器701の利得γ
は、可変できなくても、設計者の設計値に固定してあれ
ば本実施例の効果が得られることは、言うまでもない。
さらに、本発明は、色補正器に限らず一般的な信号処理
に多用される、べき乗変換器に活用できることも言うま
でもない。
【0009】図2は、図1に示す色補正器の第1の具体
的実施例を示す回路図である。本実施例は、対数変換器
から可変利得増幅器、指数変換器までの信号伝送経路を
差動構成とすることにより、回路の構成規模の縮小と高
速広帯域化が図れると共に、対数変換器の出力から指数
変換器の入力までの間の微小信号を安定に伝送すること
ができることを特徴とする。図2に示す色補正器は、主
として、トランジスタ532と533からなる対数変換
器と、トランジスタ504と505、可変抵抗514か
らなる可変利得増幅器と、トランジスタ506と508
とトランジスタ507と509からなる指数変換器によ
って構成される。入力端子1の入力電圧VINは、トラン
ジスタ16とインピーダンス17により電流変換され、
トランジスタ532と533それぞれのエミッタ間にお
いて対数変換された差動電圧となって現われた後、トラ
ンジスタ504と505の差動回路から構成される可変
利得増幅器により、抵抗518及び、519と可変抵抗
514の抵抗値で決まる差動利得2γ倍に増幅され、ト
ランジスタ506と508のそれぞれのベース間に加え
られる。トランジスタ506と508及び、トランジス
タ507と509において上記の増幅された差動信号電
圧は指数変換されトランジスタ509のコレクタに流れ
る信号電流となり、この信号電流がインピーダンス51
6を介して電圧変換されて出力端子5からγ乗のべき乗
変換を施された出力電圧VOUTとして出力される。この
ように、対数変換器の出力から指数変換器の入力までの
信号伝送経路を差動構成とすることにより、例えば、図
10や図11において示した出力の基準電流を設定する
ための負帰還ループを排除でき、信号の周波数帯域や応
答速度の充分な確保と、対数変換器の出力から指数変換
器の入力までの間の微小信号の安定伝送が可能となる。
また、可変電流源515の電流IDを可変することによ
り出力電圧VOUTの振幅を可変することができる。この
ことから、本実施例は図29において後述するようなド
ライブ調整をも可能とする。また、可変利得増幅器を構
成しているトランジスタ504と505をPNP形とし
て、電流源512と513及び、電圧源の極性を反転し
た回路においても同様の効果が得られることは言うまで
もない。さらに、トランジスタ504と505のそれぞ
れの後段にベース接地トランジスタを追加することによ
り、上記可変利得増幅器をカスコード構成の差動回路と
することができ、周波数帯域の更なる拡大や応答速度の
高速化が可能となる。可変抵抗514の抵抗値に応じて
上記の可変利得増幅器の利得が可変でき、必要なべき指
数γが得られることは言うまでもない。尚、上記の可変
利得増幅器の部分を、端子a,b,c,dを介して上述
の図6や図7に示した電子制御型の可変利得増幅器に置
き換えることができることは言うまでもない。また、ト
ランジスタ532と533、トランジスタ504と50
5、トランジスタ506と508及び、トランジスタ5
07と509のそれぞれのトランジスタの組み合わせペ
アに、整合性があるペアトランジスタを用いることによ
り、対数変換以降に生ずる直流オフセット電圧が抑えら
れ、可変電流源515の電流IDの設定で正確に出力振
幅が設定できるようになり、べき乗変換の精度が向上す
る。さらに、以上のペアトランジスタ対のおのおのか複
数を同一チップ上に構成するか、或るいは密着させるこ
とにより、ペアを成すトランジスタ同志のPN接合部温
度をほぼ等しいと見なすことができ、変換特性の温度ド
リフトの抑制と更なる精度向上が可能となる。このこと
から、本実施例が全トランジスタを同一チップ上に構成
する集積回路に好適であることも言うまでもない。ま
た、本実施例では、対数変換器と指数変換器のそれぞれ
における基準電流の電流源として電流源536,515
を用いたが、これらの電流源への印加電圧の変化が、必
要精度以内に収まっている場合には、これらを抵抗に置
き換えても良いことは言うまでもない。さらに、可変電
流源515と536のそれぞれを可変抵抗、或いは必要
な設計抵抗値を持つ固定抵抗に置き換えても良いことは
言うまでもない。同様に、可変利得増幅器を構成する可
変抵抗514及び、電流源512と513をそれぞれ固
定抵抗に置き換えられることも言うまでもない。
【0010】図3は、図1に示す色補正器の第2の具体
的実施例を示す回路図であり、本実施例は、図2に示し
た実施例の特徴を備えることに加えて、さらに、可変利
得増幅器の差動利得γ、つまり、べき乗特性のべき指数
γを、γ≦1に設定したときにも出力信号のダイナミッ
クレンジを充分に確保できることを特徴とする。図3に
示す色補正器は、主として、トランジスタ500と50
2とトランジスタ501と503からなる対数変換器
と、トランジスタ504と505、可変抵抗514から
なる可変利得増幅器と、トランジスタ506と508と
トランジスタ507と509からなる指数変換器と、に
よって構成される。入力端子1の入力電圧VINがトラン
ジスタ16とインピーダンス17により電流変換された
後、トランジスタ500と501において対数変換さ
れ、トランジスタ502と503を介してレベルシフト
されることにより、トランジスタ500とトランジスタ
502のベース間に差動電圧として現われた後、トラン
ジスタ504と505の差動回路から構成される可変利
得増幅器により、抵抗518及び、519と可変抵抗5
14の抵抗値で決まる差動利得γ倍に増幅され、トラン
ジスタ506と508のそれぞれのベース間に加えられ
る。トランジスタ506と508及び、トランジスタ5
07と509において上記の増幅された差動信号電圧は
指数変換されトランジスタ509のコレクタに流れる信
号電流となり、インピーダンス516を介して電圧変換
されて出力端子5からγ乗のべき乗変換を施された出力
電圧VOUTとして出力される。このような構成とするこ
とにより、トランジスタ16のコレクタ電流が小さい
時、即ち、トランジスタ500と501の電流が小さい
ときには、トランジスタ500と501のベース・エミ
ッタ間電圧が正確に零に近づき、トランジスタ500と
501の遮断を促進することができる。その結果、本実
施例により得られる変換のべき乗特性のべき指数γをγ
≦1に設定したときにも可変利得増幅器の入力トランジ
スタ504と505のベース電流の流入による対数変換
器の出力振幅の減少がなくなり、対数変換器の出力部以
降に現われる各出力信号のダイナミックレンジを充分に
確保できる。ここで、電圧源510は抵抗分圧回路に置
き換えることができる。電圧源510の内部インピーダ
ンスにより、トランジスタ500のベース電圧が変動し
ても、後段の差動可変利得増幅器或いは、差動入力の指
数変換器に備えた同相除去作用により、べき乗変換特性
を確保できる。また、図2に示した色補正器において、
可変利得増幅器を構成しているトランジスタ504と5
05をPNP形として、電流源512と513及び、電
源の極性を反転した回路においても同様の効果が得られ
る。つまり、トランジスタ504のベース電流がトラン
ジスタ533の遮断を促進する方向に流れ込むことで、
対数変換器の出力振幅の減少がなくなる。また、トラン
ジスタ500と502、トランジスタ501と503、
トランジスタ504と505、トランジスタ506と5
08及び、トランジスタ507と509のそれぞれのト
ランジスタの組み合わせペアに、特性のそろったペアト
ランジスタを用いることにより、可変電流源515の電
流IDの設定で正確に出力振幅が設定できるようにな
り、べき乗変換の精度が向上する。さらに、以上のペア
トランジスタ対のおのおのか、複数を同一チップ上に構
成するか、或いは密着させることにより、ペアを成すト
ランジスタ同志のPN接合部温度をほぼ等しくすること
ができ、変換特性の温度ドリフトの抑制と更なる精度向
上が可能となる。このことから、本実施例が、全トラン
ジスタを同一チップ上に構成する集積回路に好適である
ことも言うまでもない。
【0011】図4には、入力電圧VINとして大振幅信号
が入力された場合にも、トランジスタの破壊が生じない
ように考慮した第3の実施例の回路図を示している。図
4に示す色補正器は、図3に示した実施例の、トランジ
スタ501のベース端子とトランジスタ500のベース
端子間にダイオード541のみか、或るいはダイオード
541と、抵抗542の直列接続から成る保護回路が接
続された構成となっている。図3に示す色補正器の入力
端子1に大振幅信号が入力されてトランジスタが遮断し
た場合、トランジスタ503のベース電流がトランジス
タ501のベース・コレクタ接続点に流れ込み、トラン
ジスタ501のベース端子電圧が電源電圧VCC付近の値
まで上がり、トランジスタ500を破壊する可能性があ
る。そこで、図4に示す色補正器においては、ダイオー
ド541のみか、或るいはダイオード541と抵抗54
2により構成される保護回路を、トランジスタ500と
501のベース間に並列接続し、トランジスタ503の
ベース端子電圧が、トランジスタ500のベース端子電
圧より高くなった場合にダイオード536を導通させる
ことにより、トランジスタ500と501の少なくとも
どちらか一方のベース・エミッタ間に逆耐圧を超える電
圧が印加されることを防いでいる。尚、抵抗542はダ
イオード541を接続したことによる、トランジスタ1
6のコレクタ端子に寄生する容量の増加によるこの部分
の時定数の増大を抑え、高速広帯域特性を維持する働き
がある。また、ダイオード541には、集積回路上で小
面積となるショットキーバリヤダイオードや、ツェナー
ダイオードも適用可能であることは言うまでもない。
【0012】図5は、図1に示す色補正器の第4の具体
的実施例を示す回路図であり、本実施例は、図3に示し
た実施例の特徴を備えることに加えて、さらに、可変利
得増幅器の利得γ、つまり、変換の際に得られるべき乗
特性のべき指数γを可変した場合に生じる可能性のある
出力電圧の直流動作点の変動を抑えたことを特徴とす
る。図5に示す色補正器は、主として、トランジスタ5
20と521及びトランジスタ522と523から成る
対数変換器と、トランジスタ504と505、可変抵抗
514から成る可変利得増幅器と、トランジスタ506
と508及びトランジスタ507と509からなる指数
変換器と、によって構成される。入力端子1の入力電圧
INがトランジスタ16とインピーダンス17により電
流変換されて、トランジスタ522と520において対
数変換され、トランジスタ523と521を介してトラ
ンジスタ522とトランジスタ523のベース間に差動
電圧として現われた後、トランジスタ504と505の
差動回路から構成される可変利得増幅器により、抵抗5
18及び519と可変抵抗514の抵抗値で決まる差動
利得γ倍に増幅され、トランジスタ506と508のそ
れぞれのベース間に加えられる。トランジスタ506と
508及び、トランジスタ507と509において上記
の増幅された差動信号電圧は指数変換されトランジスタ
509のコレクタ電流となり、インピーダンス516に
より電圧変換されて出力端子5からγ乗のべき乗変換を
施された出力電圧VOUTとして出力される。図5におい
ては、ダイオード529と530及び、トランジスタ5
24により設定されるトランジスタ522のベース・コ
レクタ間電圧と、トランジスタ525により設定される
トランジスタ523のベース・コレクタ間電圧がほぼ等
しくすることにより、トランジスタ522と523のコ
レクタ損失をより近づけることができ、後段の可変利得
増幅器の利得γ、つまり、べき乗特性のべき指数γを可
変した場合の出力電圧の直流動作点の変動を抑制するこ
とができる。この変動の原因は、対数変換器を構成する
トランジスタのそれぞれにおいてコレクタ損失が大きく
異なることにより対数変換器の差動出力に直流オフセッ
トが生じ、この直流オフセットが上記の可変利得増幅器
の利得γの可変に伴い変化することにより発生する、指
数変換後の振幅変動であり、この振幅変動が、指数変換
器の出力において、1点存在するγの値によらず一定と
なる直流動作点の変動となる。また、トランジスタ52
4と525、トランジスタ522と523、トランジス
タ520と521、トランジスタ504と505、トラ
ンジスタ506と508及び、トランジスタ507と5
09にペアトランジスタを用いることで可変電流源51
5の電流IDの設定で性格に出力振幅が設定できるよう
になり、べき乗変換の精度が向上する。さらに、以上の
ペアトランジスタ対のおのおのか複数を同一チップ上に
構成するか、或るいは密着させることにより、ペアを成
すトランジスタ同志のPN接合部温度をほぼ等しくする
ことができ、変換特性の温度ドリフトの抑制と更なる精
度向上が可能となる。このことから、本実施例が集積回
路に好適であることも言うまでもない。また、本実施例
では、トランジスタ522のベース・コレクタ間電圧の
設定にダイオード529と530及び、トランジスタ5
24を用いているが、ダイオード529と530の変わ
りに抵抗を用いて良いことは言うまでもない。また、ト
ランジスタ525はエッミタフォロワ回路を構成してい
るので後段の可変利得増幅器への接続線が長くなった場
合にも、出力インピーダンスを下げて安定に信号伝送を
行える利点がある。
【0013】図6には、可変利得増幅器の利得γ、つま
り、べき乗特性のべき指数γを可変した場合の出力電圧
の直流動作点の安定性を更に向上した第5の具体的実施
例を示している。図6に示す色補正器は、トランジスタ
523のベース端子とトランジスタ525のエミッタ端
子間にダイオード539と540を接続し、さらに、ト
ランジスタ521のコレクタ端子にトランジスタ537
のエミッタ端子が接続された構成となっている。このよ
うな構成とすることにより、電流源527の電流値が小
さい場合にも、トランジスタ523のコレクタ・エミッ
タ間電圧を、トランジスタ523の電圧より高く設定し
て、トランジスタ522とトランジスタ523のコレク
タ損失差を抑えることができる。また、トランジスタ5
34のエミッタ電位を適当に設定することにより、トラ
ンジスタ521のエミッタ・コレクタ間電圧を抑制で
き、トランジスタ520とトランジスタ521のコレク
タ損失の大きさをより近づけることができるようにな
り、可変利得増幅器の差動利得γ、つまり、べき乗特性
のべき指数γを可変した場合の出力電圧の直流動作点の
安定性を更に向上することができる。本実施例では、ト
ランジスタ523のベース端子とトランジスタ525の
エミッタ端子間にダイオード539と541を接続した
が、ダイオードの変わりに抵抗を接続しても同様の効果
が得られることは言うまでもない。また、トランジスタ
521のコレクタ端子に接続したトランジスタ537の
変わりに、他端をグランド等の低インピーダンス点に接
続した抵抗を接続しても同様の効果が得られる。
【0014】図7は、以上図2〜図6に示した実施例の
指数変換器の、更なる周波数帯域の拡大や応答速度の高
速化を可能とした第6の実施例の回路図を示している。
図7において、対数変換器及び、可変利得増幅器は図2
に示したものと同様であり、動作原理は上述した通りで
ある。可変利得増幅器により差動利得γ倍に増幅された
信号は、トランジスタ506と508のそれぞれのベー
ス間に加えられる。トランジスタ506と508及び、
トランジスタ543と509において上記の増幅された
差動信号電圧は指数変換されトランジスタ509のコレ
クタ電流となり、インピーダンス516により電圧変換
されて出力端子5からγ乗のべき乗変換を施された出力
電圧VOUTとして出力される。トランジスタ543のコ
レクタ端子からトランジスタ544のベース端子、トラ
ンジスタ544のエミッタ端子、トランジスタ543の
ベース端子に至る負帰還ループの作用とエミッタフォロ
ワ回路を構成するトランジスタ544のバッファ作用に
より、トランジスタ544のベース端子に生じる実行的
な時定数を小さく抑えることができることにより、指数
変換器の周波数帯域の拡大及び、応答速度の高速化が可
能となる。
【0015】尚、以上の図1〜図7に示した実施例の対
数変換器や指数変換器を構成するバイポーラトランジス
タは、同様の指数対数電圧電流特性を示す動作領域を有
するMOSFET(Sub-threshold region)等のデバイ
スに置き換えることができることは言うまでもない。
【0016】また、本発明の色補正器は小規模なアナロ
グ回路により構成可能であるため、信号処理装置内の機
能ブロックとなるモジュールや、集積回路としても使用
可能である。例えば、べき乗変換特性のべき指数γを1
以下に設定する事で、信号振幅の圧縮が可能となる。ま
たべき指数γを1以上と設定することで信号の伸張が可
能である。図8において、A2は本発明のべき指数γを
1以下に設定した振幅圧縮器を、A3は1以上か、或い
は1/γに設定した振幅伸張器を示している。図8に示
すような信号振幅の圧縮と伸張の組み合せ構成を用いる
事により、増幅回路等の信号処理回路A1の信号ダイナ
ミックレンジを有効利用したり、高いSN比の確保が可
能となる。
【0017】また、生物の視覚や聴覚が対数特性にみな
せる事から、これらの感覚刺激量に相当する信号を、べ
き指数γが1以下に設定した本発明の信号変換器を介し
て、近似的に得ることもできる。この構成を用いた感覚
シミュレートシステムの例を図9に示す。図9におい
て、B1は感覚量を得るためのセンサー、B2は信号変
換器を示す。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、例えばガンマ補正回路
の補正精度を向上すると共に、補正回路のγパラメータ
を容易に変更できる画像信号補正器を提供することがで
きる。特に伝送信号を差動伝送することにより、信号線
に同相重畳するノイズを除去でき変換特性の高精度化が
図れると共に、対数変換後の小振幅信号の精密伝送に必
要であった負帰還ループを排除することができる。この
負帰還ループの排除により、構成規模を縮小できると共
に、帰還の安定性確保のために抑えられていた高速広帯
域な信号伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての色補正器を示すブロッ
ク図である。
【図2】図2に示す色補正器の第1の具体的実施例を示
す回路図である。
【図3】図2に示す色補正器の第2の具体的実施例を示
す回路図である。
【図4】図1に示す色補正器の第3の具体的実施例を示
す回路図である。
【図5】図1に示す色補正器の第4の具体的実施例を示
す回路図である。
【図6】図1に示す色補正器の第5の具体的実施例を示
す回路図である。
【図7】図1に示す色補正器の第6の具体的実施例を示
す回路図である。
【図8】本発明の信号交換器の第1の実施例を示す信号
処理装置のブロック図である。
【図9】本発明の信号交換器の第2の実施例を示す感覚
シミュレートシステムのブロック図である。
【図10】従来のガンマ補正回路を示す回路図である。
【図11】図10に示すガンマ補正回路の入出力信号の
波形図である。
【符号の説明】
1…入力端子、 5…出力端子、 700…対数変換器、 701…可変利得増幅器、 702…指数変換器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号を入力し、該画像信号を対数変換
    して出力する対数変換器と、該対数変換器から出力され
    た信号を増幅して出力する可変利得増幅器と、該可変利
    得増幅器から出力された信号を入力し、該信号を指数変
    換して出力する指数変換器と、を具備して成り、前記対
    数変換器の入力信号と前記指数変換器の出力信号との関
    係として表わされる入出力特性がべき乗特性を成し、前
    記可変利得増幅器の利得を変化させることにより、前記
    べき乗特性のべき指数が変化する色補正器であって、前
    記対数変換器の出力から指数変換器の入力までの信号伝
    送路を差動構成としたことを特徴とする画像信号補正
    器。
  2. 【請求項2】画像信号を入力し、該画像信号を対数変換
    して出力する対数変換器と、該対数変換器から出力され
    た信号を増幅して出力する増幅器と、該増幅器から出力
    された信号を入力し、該信号を指数変換して出力する指
    数変換器と、を具備して成り、前記対数変換器の入力信
    号と前記指数変換器の出力信号との関係として表わされ
    る入出力特性がべき乗特性を成す色補正器であって、前
    記対数変換器の出力から指数変換器の入力までの信号伝
    送路を差動構成としたことを特徴とする画像信号補正
    器。
  3. 【請求項3】信号を入力し、該信号を対数変換して出力
    する対数変換器と、該対数変換器から出力された信号を
    増幅して出力する増幅器と、該増幅器から出力された信
    号を入力し、該信号を指数変換して出力する指数変換器
    と、を具備して成り、前記対数変換器の入力信号と前記
    指数変換器の出力信号との関係として表わされる入出力
    特性がべき乗特性を成す信号変換器であって、前記対数
    変換器の出力から指数変換器の入力までの信号伝送路を
    差動構成としたことを特徴とする信号変換器。
  4. 【請求項4】前記の請求項2または3において、上記の
    対数変換器に、ベース端子どうしが接続されている第
    一,第二のトランジスタから成り、第一のトランジスタ
    のエミッタ端子に、信号を入力することにより、第一,
    第二のトランジスタのエミッタ端子の間から作動形式で
    出力信号を得ることができる対数変換器を用いたことを
    特徴とする信号変換器。
  5. 【請求項5】前記の請求項2または3において、上記の
    対数変換器に、ベース端子どうしが接続されている、第
    一,第二の同極性のトランジスタの各々のエミッタ端子
    のうち、第一のトランジスタのエミッタ端子を、第一の
    トランジスタと極性の異なる第三のトランジスタのエミ
    ッタ端子に接続し、第二のトランジスタのエミッタ端子
    を、第二のトランジスタと極性の異なる第四のトランジ
    スタのエミッタ端子に接続した構成により成り、第一の
    トランジスタのコレクタ端子に、信号を入力することに
    より、第三,第四のトランジスタのベース端子の間から
    差動形式で出力信号を得ることができる対数変換器を用
    いて構成したことを特徴とする信号変換器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の信号変換器において、第
    一のトランジスタのベース端子と第三のトランジスタの
    ベース端子の間に、或いは第一のトランジスタのベース
    ・エミッタ端子間か、第二のトランジスタのベース・エ
    ミッタ端子間の内の少なくとも一方にダイオードの片側
    端子を、また、第三のトランジスタのベース端子に上記
    のダイオードのもう一方の端子を接続することにより、
    第一及び、第三のトランジスタが破壊されることを防い
    だことを特徴とする信号変換器。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の信号変換器において、上
    記の対数変換器を、上記の第三のトランジスタのコレク
    タ端子を第五のトランジスタのエミッタ端子に接続する
    か、或いは、第二のトランジスタのコレクタ端子に第七
    のトランジスタのエミッタ端子に接続して、第一のトラ
    ンジスタのコレクタ端子に、信号を入力することによ
    り、第三,第四のトランジスタのベース端子の間から差
    動形式で出力信号を得ることができる対数変換器を用い
    て構成したことを特徴とする信号変換器。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の信号変換器において、上
    記の対数変換器を、上記の第四のトランジスタのコレク
    タ端子を第六のトランジスタのベース端子に、第四のト
    ランジスタのベース端子を第六のトランジスタのエミッ
    タ端子に接続した構成により成り、第一のトランジスタ
    のコレクタ端子に、信号を入力することにより、第三,
    第四のトランジスタのベース端子の間から差動形式で出
    力信号を得ることができる対数変換器を用いて構成した
    ことを特徴とする信号変換器。
  9. 【請求項9】請求項5に記載の信号変換器において、上
    記の対数変換器を、上記の第二のトランジスタのコレク
    タ端子を第七のトランジスタのエミッタ端子に接続した
    構成により成り、第一のトランジスタのコレクタ端子
    に、信号を入力することにより、第三,第四のトランジ
    スタのベース端子の間から差動形式で出力信号を得るこ
    とができることを特徴とする信号変換器。
  10. 【請求項10】請求項3に記載の信号変換器において、
    上記の指数変換器を第七,第八のトランジスタの各々の
    エミッタ端子を、ベース端子が相互に接続されている第
    九,第十のトランジスタのエミッタ端子にそれぞれ接続
    した構成により成り、第七,第八のトランジスタの各々
    のベース端子の間に、信号を入力し、第十のトランジス
    タのコレクタ端子から出力信号を得ることができる指数
    変換器を用いて構成したことを特徴とする信号変換器。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の信号変換器におい
    て、上記の指数変換器を、第十一のトランジスタのエミ
    ッタ端子を、第九,第十のトランジスタの共通ベース端
    子に接続し、第十一のトランジスタのベース端子を、第
    九のトランジスタのコレクタ端子に接続したことにより
    構成することを特徴とする信号変換器。
  12. 【請求項12】上記請求項4,5のうちのいずれか一項
    に記載の信号変換器において、対数変換器を構成するト
    ランジスタをMOSFETに置き換えたことを特徴とす
    る信号変換器。
  13. 【請求項13】上記請求項10に記載の信号変換器にお
    いて、指数変換器を構成するトランジスタをMOSFE
    Tに置き換えたことを特徴とする信号変換器。
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Cited By (3)

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