JPH0727386B2 - 圧電音響装置 - Google Patents

圧電音響装置

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JPH0727386B2
JPH0727386B2 JP1256020A JP25602089A JPH0727386B2 JP H0727386 B2 JPH0727386 B2 JP H0727386B2 JP 1256020 A JP1256020 A JP 1256020A JP 25602089 A JP25602089 A JP 25602089A JP H0727386 B2 JPH0727386 B2 JP H0727386B2
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resonator
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piezoelectric
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正弘 勝田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、圧電素子を用いた圧電リンガー、圧電送受話
器等の圧電音響装置に関する。
[従来の技術] 圧電音響装置の従来例を第3図により説明すると、円板
状の金属板からなる振動板5の片方の主面に、圧電セラ
ミクスの膜とその上に形成した電極からなる圧電素子6
を形成し、この振動板5を円形の容器状の共鳴器1の中
に収納し、同振動板5の周囲を共鳴器1の内周壁部に支
持してなる。前記共鳴器1は第3図において下面側が蓋
体7で閉じられると共に、上面中央に放音孔9が開設さ
れている。
このような圧電音響装置は、例えば電話機の着信鳴動用
(リンガー)として用いられるが、この用途において
は、一般に0.8kHz〜1.4kHzの周波数で発音させて用いら
れるため、この周波数帯域で高い感度を有し、十分な音
量が出力できる特性が要請される。
このような圧電音響装置の前記振動板5を振動させるた
め、圧電素子6に駆動電力を印加する駆動回路は、例え
ばトランジスタ、抵抗器、コンデンサ等からなり、これ
により発生した所定の周波数の駆動電圧を前記圧電素子
6に印加し、振動板5を振動させる。
[発明が解決しようとする課題] 前記駆動回路から発生する発振周波数は、それを構成す
る電子部品の特性のばらつき等に起因して、±0.2kHz程
度ばらつくのが一般的である。また、共鳴器1は、その
共振周波数が前記駆動回路の発振周波数に合うように設
計されるが、実際には共鳴器1の寸法、材質のばらつき
や、振動板5の取付状態のばらつき等により、その共振
周波数が多少ばらつくのが一般的である。
しかし、このように、駆動回路の発振周波数や共鳴器1
の共振周波数がばらつくと、共鳴器1の共振周波数が前
記発振周波数に合わないことから、共鳴器1が十分共鳴
せず、十分な鳴動音量が得られないということがあっ
た。
本発明は、従来の圧電音響装置における前記の問題に鑑
み、こを解決できる圧電音響装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] すなわち、前記目的を達成するため、本発明において採
用された手段の要旨は、放音孔8が開設された共鳴器1
の中に、主面に圧電素子6が形成された振動板5を収納
した圧電音響装置において、前記共鳴器1の中央に外側
に向けて開口するよう形成され、周面に凹凸溝を有する
円形の凹部11と、該凹部11の底面に、その中心から偏っ
て開設された共鳴器側放音孔8と、周面に形成された凹
凸溝を、前記凹部11の凹凸溝と噛み合わせた状態で抜け
止めされると共に、同凹部11に回転自在に嵌合された円
柱形の調整子2と、該調整子2の中心から偏って同調整
子2に開設された調整用放音孔3とを有することを特徴
とする圧電音響装置である。
[作用] 本発明による圧電音響装置では、凹部11の底面に開設さ
れた調整用放音孔8と、この凹部11に回転自在に嵌合さ
れた調整子2に開設された調整用放音孔3とが、各々凹
部11と調整子2の中心から偏って設けられているため、
調整子2の回転により、その調整用放音孔3と共鳴器側
放音孔8との重なり合う面積を可変することができる。
これにより、共鳴器側放音孔8が実際に開口する面積を
調整し、共鳴器1の共振周波数を或る程度の範囲で調整
することができる。
そして、凹部11と調整子2とは、それらの周面で噛み合
う凹凸により、軸方向にガタつくことなく、円滑に回転
できるため、正確な調整が可能となる。さらに、凹部11
は共鳴器1の外側に向けて開口した円形状のものであ
り、この中に円柱形の調整子2が嵌め込まれているた
め、凹凸を有する凹部11の周面と調整子2の周面との間
の僅かな隙間は、共鳴器1の外側に表れる。このため、
調整後は互いに噛み合った周面の凹凸の隙間に接着剤を
流し込めば、容易に調整子2を共鳴器1に接着し、固定
することができる。そして、小さな調整子2であって
も、前記の凹凸により共鳴器1との間で広い接着面積が
確保でき、確実に調整子2を凹部11内に固定できる。し
かも、噛み合う凹凸により、接着剤が共鳴器1内に深く
浸透するのが防止されるため、振動板5側に接着剤が垂
れて付着してしまうといった不慮のトラブルが防止でき
る。
[実施例] 次に、図面を参照しながら、本発明の実施例について具
体的に説明する。
第1図と第2図に本考案の一実施例による圧電音響装置
を示すが、既に述べた通り、圧電音響装置の基本的な構
成は、共鳴器1と、その中に収納された振動板5であ
り、該振動板5は圧電素子6を有する。
共鳴器1はプラスチックや金属で形成され、例えば第1
図では、或る程度肉厚のあるプラスチックで形成された
共鳴器1の例を示している。この共鳴器1の上面中央部
には、第2図にも示すように、周面に凹凸溝を有する凹
部11が形成され、同凹部11の中心から一方に偏ってその
底に半円形状の共鳴器側放音孔8が開設されている。こ
の共鳴器側放音孔8は、図示のような半円形でなく、円
形、楕円形、多角形、星形等、どのような形状であって
もよい。
さらに、前記凹部11には、周面に凹凸溝を有する調整子
2が嵌め込まれている。この調整子2の凹凸溝のピッチ
や山の高さは、前記凹部11の凹凸溝と対応しており、こ
れらが互いに噛み合った状態で調整子2が凹部11から抜
け止めされると共に、自由に回転できるようになってい
る。なお、この凹凸溝はネジ溝であってもよく、この場
合は、調整子2を凹部11にねじ込んで嵌め込むことがで
きる。
この調整子2には、その中心から一方に偏って半円形状
の調整用放音孔3が開設され、さらに調整子2の中央上
面には、ドライバ等の工具の先端を挿入するための工具
挿入溝10が形成されている。この調整子2の調整用放音
孔3は、図示のような半円形でなく、前記共鳴器側放音
孔8との重なり合いにより、該共鳴器側放音孔8の実際
の開口面積を制限し、可変できるものであれば、同共鳴
器側放音孔8と同様に、円形、楕円形、多角形、星形
等、どのような形状であってもよい。
共鳴器1の内周壁の中間部には段部が形成され、ここに
振動板5の周縁部が保持されている。さらに、共鳴器1
の底面は蓋体7で閉じられている。前記振動板5は金属
板からなり、その下面に圧電セラミック膜と電極膜とか
らなる圧電素子6が構成されている。この振動板5と圧
電素子6の電極とには、リード線4、4が接続され、こ
れにより前記圧電素子6に駆動電圧が印加される。
この圧電音響装置を使用するときは、駆動回路から発生
する駆動電圧を圧電素子6に印加し、これにより振動板
5を振動させて鳴動させる。そのとき、駆動電圧の周波
数と共鳴器1の共振周波数とが合うように調整する。既
に述べた通り、この調整は、前記調整子2を共鳴器1の
凹部11の中で回転させて、共鳴器側放音孔8の実際の開
口面積を調整することにより行なう。共鳴器側放音孔8
の開口面積を適当に調整した後は、例えば調整子2の周
面と凹部11の周面との間に接着剤を流し込み、調整した
調整子2の角度が変動しないように、調整子2を固定す
る。
第4図は、圧電素子に5Vp-pの矩形波を印加し、圧電音
響装置を実際に鳴動させた場合において、調整子2の回
転により、共鳴器側放音孔8の開口率を100%、85%、7
2%と変えて、同放音孔8から10cm離れたところで音圧
測定したときの周波数分布を示す。これからわかるよう
に、共鳴器側放音孔8の開口率を変えることによって音
圧ピークの周波数が4.1〜4.5kHzの範囲で変動している
のがわかる。これは、前記共鳴器側放音孔8の開口率を
変えることで、共鳴器1の共振周波数が変わるためで
あ。従って、共鳴器側放音孔8の開口率を変えて、共鳴
器1の共振周波数を駆動回路の発振周波数に合うよう調
整することにより、共鳴器1の共鳴効果を最大限に発揮
させることができる。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明では、駆動回路の発振周波数
が多少変動しても、それに応じて共鳴器1の共振周波数
を正確に調整することができるため、共鳴器1の共鳴効
果を最大限に発揮することが可能となり、より高い音量
を得ることができる。また、調整した後も、振動板5等
に接着剤の影響を与えることなく、調整子2を確実に凹
部11内に接着して固定できるため、調整後の共振周波数
の変動を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例である圧電音響装置の縦断側
面図、第2図は、同圧電音響装置の外観斜視図、第3図
は、従来例の圧電音響装置の縦断側面図、第4図は、本
発明の圧電音響装置の出力音圧の周波数分布を示すグラ
フである。 1……共鳴器、2……調整子、3……調整用放音孔、5
……振動板、6……圧電素子、8……共鳴器側放音孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放音孔が開設された共鳴器1の中に、主面
    に圧電素子6が形成された振動板5を収納した圧電音響
    装置において、前記共鳴器1の中央に外側に向けて開口
    するよう形成され、周面に凹凸溝を有する円形の凹部11
    と、該凹部11の底面に、その中心から偏って開設された
    共鳴器側放音孔8と、周面に形成された凹凸溝を、前記
    凹部11の凹凸溝と噛み合わせた状態で抜け止めされると
    共に、同凹部11に回転自在に嵌合された円柱形の調整子
    2と、該調整子2の中心から偏って同調整子2に開設さ
    れた調整用放音孔3とを有することを特徴とする圧電音
    響装置。
JP1256020A 1989-09-30 1989-09-30 圧電音響装置 Expired - Lifetime JPH0727386B2 (ja)

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