JPH07273864A - コードレス電話装置 - Google Patents

コードレス電話装置

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JPH07273864A
JPH07273864A JP6066248A JP6624894A JPH07273864A JP H07273864 A JPH07273864 A JP H07273864A JP 6066248 A JP6066248 A JP 6066248A JP 6624894 A JP6624894 A JP 6624894A JP H07273864 A JPH07273864 A JP H07273864A
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JP
Japan
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frequency
signal
reception
transmission
voice
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JP6066248A
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English (en)
Inventor
Takashi Shiga
崇 志賀
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送受話音声信号の周波数スペクトラムを変更
することにより、相手側、応対側の音声を変えて効果的
にいたずら電話に対応できるコードレス電話装置を提供
する。 【構成】 回線I/F部4、音声周波数制御手段5、送
受信部6およびアンテナ7を備えた回線接続装置2と、
アンテナ8、送受信部9、音声周波数制御手段10、通
話部11、送話器Tおよび受話器R、操作部12を備え
たコードレス電話機3とからなるコードレス電話装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は周波数反転秘話の反転
周波数を任意に設定して音声周波数のスペクトラムを変
更することにより、いたずら電話に対応するコードレス
電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般電話機およびコードレス電話
装置において、いたずら電話に対応するため特殊な発信
音、例えば不快な音や保留メロディのスピードを早めて
無意味な音を撃退音として発呼者に送出するよう構成さ
れたものは知られている。
【0003】また、留守番機能を備えた電話機では、録
音・再生機能を利用していたずら電話をしている相手の
声を一旦録音した後、直ちに再生していたずら電話をし
ている相手の声でオウム返しに送り返す、いわゆる逆送
話できるように構成されたものも知られている。
【0004】さらに、いたずら電話は被呼者が若い女性
の場合が多いため、音声合成装置を用いて男性の声で応
答するよう構成されたものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のいたずら対応の
電話機において、撃退音を送出するものは低コストで実
現できるが、いたずら電話をしている相手を刺激して逆
効果を招く場合がある。また、留守番機能の逆送話を用
いるものは、いたずら電話対応に効果はあるが、テープ
の巻戻しに時間を要し、操作が複雑になって煩わしい等
の課題がある。
【0006】さらに、音声合成を用いるものは、いたず
ら対策の効果が期待でき、操作も単純にできるが、いた
ずら電話対策機能専用に音声合成を採用するには大幅な
コストアップを招く課題がある。
【0007】また、上記のいたずら電話対応の電話機に
共通する課題として、着信応答時には正常な電話かいた
ずら電話かの区別ができなく、本人の声で応答するた
め、いたずら電話をしてくる相手に声を知られてしまう
ことがある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は送受話音声信号の周波数ス
ペクトラムを変更することにより、相手側、応対側の音
声を変えて効果的にいたずら電話に対応できるコードレ
ス電話装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るコードレス電話装置は、回線接続装置と
コードレス電話機の送話および受話のいずれか一方、ま
たは双方の反転周波数を不一致に設定する音声周波数制
御手段を備え、音声信号の周波数スペクトラムを変更す
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明に係るコードレス電話装置は、音声周
波数制御手段を備え、回線接続装置とコードレス電話機
の送話および受話のいずれか一方、または双方の反転周
波数を不一致に設定するので、音声信号スペクトラムを
変更して発呼者および被呼者の声を変えることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係るコードレス電話装置
の全体構成図である。図1において、コードレス電話装
置1は、回線接続装置2と、コードレス電話電話機3と
から構成する。回線接続装置2は、回線I/F部4、音
声周波数制御手段5、送受信部6およびアンテナ7を備
え、回線接続端子Lを介して電話回線13と接続する。
一方、コードレス電話機3は、アンテナ8、送受信部
9、音声周波数制御手段10、通話部11、送話器Tお
よび受話器R、操作部12を備える。
【0012】コードレス電話装置1が通話状態にあり、
電話回線13から受話信号(相手の声や音楽等の電気信
号)が送られてくると、回線接続装置2は受話信号を回
線I/F部4で2線―4線変換して効率よく取り出し、
受話信号SRを音声周波数制御手段5に送って所定の反
転周波数で周波数スペクトラムを反転した反転受話信号
BRを発生し、送受信部6はこの反転受話信号FBRの変
調信号を指定されたチャネル(380MHz帯)でアン
テナ7を介してコードレス電話機3に送信する。
【0013】コードレス電話機3は、回線接続装置2か
ら送信されてくる反転受話信号FBRの変調信号をアンテ
ナ8を介して送受信部9で受信し、復調した反転受話信
号FBRを音声周波数制御手段10に提供し、所定の反転
周波数で周波数スペクトラムを反転した受話信号FR
再生して受話器Rから音声を発生する。
【0014】操作部12から回線接続装置2の音声周波
数制御手段5およびコードレス電話機3の音声周波数制
御手段10の反転周波数を異なる値に設定することによ
り、受話信号FRの周波数スペクトラムを受話信号SR
異なるよう設定でき、相手の声を変えて受話器Rから発
生する。また、音声周波数制御手段5と音声周波数制御
手段10の反転周波数を同じ値に設定することにより、
受話信号FRの周波数スペクトラムと受話信号SRを同じ
に設定でき、相手の声を忠実に受話器Rから再生する。
【0015】一方、コードレス電話機3は音声を送話器
Tで送話信号FTに変換し、音声周波数制御手段10で
所定の反転周波数で周波数スペクトラムを反転した反転
送話信号FBTを発生し、送受信部9はこの反転送話信号
BTの変調信号を指定されたチャネル(250MHz
帯)でアンテナ8を介して回線接続装置2に送信する。
【0016】回線接続装置2は、コードレス電話機3か
ら送信されてくる反転送話信号FBTの変調信号をアンテ
ナ7を介して送受信部6で受信し、復調した反転送話信
号FBTを音声周波数制御手段5に提供し、所定の反転周
波数で周波数スペクトラムを反転した送話信号STを再
生して回線I/F部4から回線接続端子Lを介して電話
回線13に送出する。
【0017】送話信号FTに対する周波数スペクトラム
の反転についても、受話信号の場合と同様に、コードレ
ス電話機3の操作部12から音声周波数制御手段5およ
び音声周波数制御手段10の反転周波数を異なる値に設
定することにより、送話信号FTの周波数スペクトラム
を送話信号STの周波数スペクトラムと異なるよう設定
できる。また、反転周波数を同じ値に設定することによ
り、送話信号FTの周波数スペクトラムと送話信号ST
周波数スペクトラムを同じに設定できる。
【0018】なお、コードレス電話装置1は、受話信号
および送話信号を所定の反転周波数で反転した変調信号
が電波としてアンテナ7、アンテナ8を中心に放射され
ているが、反転周波数が同じ、または異なっているに関
わらず、周波数スペクトラムが反転しているため、ラジ
オ受信機を用いても会話を傍受することが困難であり、
周波数反転秘話を構成する。
【0019】次に、コードレス電話装置1を構成する回
線接続装置2およびコードレス電話機3の構成ならびに
動作を説明する。図2はこの発明に係るコードレス電話
装置を構成する回線接続装置の要部ブロック構成図であ
る。図2において、回線接続装置2は、回線I/F部
4、音声周波数制御手段5、モデム・フィルタ部15、
接続装置制御手段16、送受信部6、アンテナ7を備え
る。
【0020】回線I/F部4は、電話回線13を介して
電話局から送られてくる着信信号(ベル信号:一例とし
て1秒間信号/2秒間休止のインタを有する周波数16
Hzの信号)を検出して着信検出信号を出力する着信検
出回路と、ループ開・閉結情報に基づいて電話回線13
の直流ループの閉結または開放を制御する直流ループ閉
結回路と、着信時の局電源の極性反転信号を送出する局
性反転信号送出部と、電話機からのダイヤル情報に基づ
いてダイヤル選択信号を発生するダイヤル回路と、ダイ
ヤル選択信号を電話回線に所望の値で送出するためのイ
ンタフェース回路と、送話信号が受話信号として廻り込
む結果として発生する側音量を適切な値に抑える側音平
衡回路と、2線―4線変換回路等を備える。なお、着信
検出信号、ループ開・閉結情報、ダイヤル情報等の信
号、および情報はI/F制御情報CLで表わす。
【0021】2線―4線変換回路は、電話回線13を介
して送られてくる受話信号を効率よく取り出して、取り
出した受話信号SRを音声周波数制御手段5に提供する
とともに、音声周波数制御手段5から送られてくる送話
信号STを効率よく電話回線13に送出する。
【0022】音声周波数制御手段5は、受話スペクトラ
ム反転手段21、送話スペクトラム反転手段24、周波
数設定手段27を備え、回線I/F部4から供給される
受話信号SRを受話反転周波数fR1で反転し、周波数ス
ペクトラムを反転した反転受話信号FBRをモデム・フィ
ルタ部15に供給するとともに、モデム・フィルタ部1
5から供給される反転送話信号FBTを送話反転周波数f
T1で反転し、周波数スペクトラムを反転した送話信号S
Tを再生して回線I/F部4に送出する。
【0023】受話スペクトラム反転手段21は、受話ミ
キサ部22およびローパスフィルタ23を備え、受話ミ
キサ部22は平衡変調器等で構成し、回線I/F部4か
らの受話信号SRと周波数設定手段27から提供される
受話反転周波数fR1とで変調し、受話反転周波数fR1
中心として上側波帯(fR1+SR)および下側波帯(f
R1−SR)を有するミキサ(混成)受話信号FARを発生
し、ローパスフィルタ23に送る。なお、受話信号SR
は音声帯域(0.3〜3KHz)、受話反転周波数fR1
は、例えば音声帯域上限よりもわずかにい高い周波数に
設定する。
【0024】ローパスフィルタ23はアクティブフィル
タ等で構成し、ミキサ(混成)受話信号FARの上側波帯
(fR1+SR)を除いて下側波帯(fR1−SR)のみを通
過させ、反転受話信号FBRとしてモデム・フィルタ部4
に提供する。
【0025】送話スペクトラム反転手段24は、受話ス
ペクトラム反転手段21と同様な構成で、送話ミキサ部
25およびローパスフィルタ26を備え、送話ミキサ部
25は平衡変調器等で構成し、モデム・フィルタ部15
からの反転送話信号FBTと周波数設定手段27から提供
される送話反転周波数fT1とで変調し、送話反転周波数
T1を中心として上側波帯(fT1+FBT)および下側波
帯(fT1−FBT)を有するミキサ(混成)送話信号FOT
を発生し、ローパスフィルタ26に送る。
【0026】ローパスフィルタ26は、ローパスフィル
タ23と同じアクティブフィルタ等で構成し、ミキサ
(混成)送話信号FOTの上側波帯(fT1+FBT)を除い
て下側波帯(fT1−FBT)のみを通過させ、送話信号S
Tとして回線I/F部4に提供する。
【0027】周波数設定手段27は、周波数選択部28
および反転周波数発生部29を備え、接続装置制御手段
16からの周波数設定情報FSLに基づいて送話反転周波
数fT1および受話反転周波数fR1を出力し、反転送話信
号FBTおよび受話信号SRを反転させるよう制御する。
【0028】周波数選択部28はデコーダや、予め周波
数設定情報FSLに対応した選択信号FC1を記憶したRO
M等のメモリで構成し、接続装置制御手段16からの周
波数設定情報FSLに基づいて選択信号FC1を反転周波数
発生部29に出力する。
【0029】反転周波数発生部29は送話反転周波数f
T1および受話反転周波数fR1を同時に発生するよう、例
えば1組の発振器、または基準クロックを分周する分周
回路を備え、選択信号FC1に基づいて送話反転周波数f
T1および受話反転周波数fR1を発生し、それぞれ送話ミ
キサ部25、受話ミキサ部22に供給する。
【0030】なお、周波数設定手段27の周波数選択部
28は、送話反転周波数fT1および受話反転周波数fR1
を同じ周波数、または異なる周波数となるよう接続装置
制御手段16からの周波数設定情報FSLに基づいて選択
信号FC1を設定できるよう構成する。
【0031】モデム・フィルタ部15は、送話ならびに
受話の各音声信号を処理するフィルタ部と、コードレス
電話機3へ送信する送信データTDおよびコードレス電
話機3から受信する受信データRDの処理を実行するモ
デム部(変復調部)を備え、フィルタ部は接続装置制御
手段16の制御信号CMLに基づいて反転受話信号FBR
非線形圧縮処理を施して送受信部6の送信部6Aに供給
し、送受信部6の受信部6Bからの反転送話信号FBT
非線形伸長処理(非線形圧縮処理の逆処理)を施して送
話スペクトラム反転手段24に送る。
【0032】また、モデム・フィルタ部15のモデム部
は接続装置制御手段16の制御信号CMLに基づいてビッ
トシリアルな送信データ信号TDを論理レベルに対応し
た音声周波数帯域内の信号に変換するとともに、受信デ
ータ信号成分を抽出して復調して受信データRDに変換
する。
【0033】送受信部6は、送信部6A、受信部4Bお
よびシンセサイザ4Cを備え、接続装置制御手段16の
制御信号CULに基づいてシンセサイザ4Cが設定したチ
ャネルで送信部6Aおよび受信部4Bがアンテナ7を介
して送受信を行う。
【0034】接続装置制御手段16はマイクロコンピュ
ータを用いて構成され、回線I/F部4、モデム・フィ
ルタ部15、送受信部7からの信号や情報に基づいて音
声周波数制御手段5や回線接続装置2の全体動作、また
は処理を制御するとともに、電話回線13およびコード
レス電話機3との間の処理を制御するよう構成する。
【0035】また、接続装置制御手段16は、後に説明
するコードレス電話機3の操作部12で設定した反転周
波数のキー情報KSに基づいて電話機制御手段18から
送られてくる送信データTdを受信データRDとして受
取り、受信データRDに基づいて周波数設定手段27に
周波数設定情報FSLを供給し、操作部12で設定した送
話反転周波数fT1および受話反転周波数fR1を出力する
よう制御する。
【0036】このように、回線接続装置2は音声周波数
制御手段5を備え、受話信号SRの周波数スペクトラム
を受話反転周波数fR1で反転させた反転受話信号FBR
発生するとともに、反転送話信号FBTの周波数スペクト
ラムを送話反転周波数fT1で反転させた送話信号ST
発生する。
【0037】また、音声周波数制御手段5に周波数選択
手段28を備えたので、送話反転周波数fT1および受話
反転周波数fR1を同じ、または異なるよう設定できる。
【0038】図3はこの発明に係るコードレス電話装置
を構成するコードレス電話機の要部ブロック構成図であ
る。図3において、コードレス電話機3は、アンテナ
8、送受信部9、モデム・フィルタ部17、音声周波数
制御手段10、電話機制御手段18、操作部12、受話
増幅器19、送話増幅器20、受話器R、送話器Tを備
える。アンテナ8、送受信部9およびモデム・フィルタ
部17は、構成ならびに動作が回線接続装置2のアンテ
ナ7、送受信部6およびモデム・フィルタ部15と同じ
なので説明を省略する。
【0039】また、音声周波数制御手段10および電話
機制御手段18の構成も、それぞれ音声周波数制御手段
5および接続装置制御手段16とほぼ同じなので、コー
ドレス電話機3全体の動作の中で説明する。なお、操作
部12、受話増幅器19、送話増幅器20、受話器Rお
よび送話器Tを備えた点が回線接続装置2の構成と異な
る。
【0040】モデム・フィルタ部17で復調された反転
受話信号FBRと周波数設定手段37からの受話反転周波
数fR2は音声周波数制御手段10の受話ミキサ部32で
変調され、受話反転周波数fR2を中心とした上側波帯
(fR2+FBR)および下側波帯(fR2−FBR)を有する
ミキサ(混成)受話信号FORを発生し、ローパスフィル
タ33で上側波帯(fR2+FBR)を除いて下側波帯(f
R2−FBR)のみを通過させて受話信号FRとし、受話増
幅器19を介して受話器Rから相手の音声を出力する。
【0041】送話器Tから入力した音声は、送話増幅器
20を介して送話信号FTとなり、周波数設定手段37
からの送話反転周波数fT2とともに音声周波数制御手段
10の送話ミキサ部35で変調され、送話反転周波数f
T2を中心とした上側波帯(fT2+FT)および下側波帯
(fT2−FT)を有するミキサ(混成)受話信号FAT
発生し、ローパスフィルタ36で上側波帯(fT2
T)を除いて下側波帯(fT 2−FT)のみを通過させて
反転送話信号FBTとし、モデム・フィルタ部17および
アンテナ8を介して回線接続装置2に送信する。
【0042】操作部12はダイヤルキーおよび各種機能
設定キーで構成され、キー押下に対応したキー情報KS
を電話機制御手段18に出力する。機能設定キーには音
声周波数制御手段5および音声周波数制御手段10の送
話反転周波数fT1、fT2、受話反転周波数fR1、fR2
それぞれ設定する、例えば「撃退」、「音声変換」等の
機能キーを備え、これらの機能キーを操作して対応する
キー情報KSを電話機制御手段18に提供する。
【0043】電話機制御手段18は、キー情報KSに基
づいて周波数設定情報FSTを周波数設定手段37の周波
数選定部38に送り、送話反転周波数fT2および受話反
転周波数fR2の設定を制御する。また、電話機制御手段
18は、回線接続装置2の周波数設定手段27を制御す
るための周波数設定情報FSLが接続装置制御手段16か
ら供給されるよう、キー情報KSに対応した制御情報を
送信データTdとしてモデム・フィルタ部17を介して
回線接続装置2に送る。この送信データTdを回線接続
装置2のモデム・フィルタ部15が復調し、受信データ
RDとして接続装置制御手段16に提供し、接続装置制
御手段16は受信データRDに対応した周波数設定情報
SLを周波数設定手段27供給し、送話反転周波数fT
1、受話反転周波数fR1が操作部12の設定となるよう
制御する。
【0044】周波数設定手段27および周波数設定手段
39において、送話反転周波数fT1、fT2、受話反転周
波数fR1、fR2をそれぞれ異なる値に設定した場合、電
話回線13からの受話信号SRは受話反転周波数fR1
R2の順で周波数スペクトラムが2回反転させられて受
話信号FR(=fR2−fR1+SR)となり、受話信号SR
から(fR2−fR1)だけシフトした周波数スペクトラム
の音声で受話器Rから出力する。
【0045】また、コードレス電話機3の送話器Tに入
力された送話信号FTは送話反転周波数fT2、fT1の順
序で2回反転させられて送話信号ST(=fT1−fT2
T)となり、(fT1−fT2)だけシフトした周波数ス
ペクトラムの送話信号STが回線I/F部4を介して電
話回線に送出される。
【0046】fT1>fT2またはfR2>fR1に設定する
と、周波数スペクトラムの高い、例えばヘリウムガスの
中のような高い声となり、fT1<fT2またはfR2<fR1
に設定すると、低い声となる。なお、fT1=fT2または
R1=fR2に設定すると、送受話ともに同じ音声に再生
することができる。
【0047】このように、周波数設定手段27および周
波数設定手段39で送話反転周波数fT1、fT2をそれぞ
れ異なる値に設定することにより、送話信号FTの周波
数スペクトラムを変えて送話側の音声を変えることがで
き、受話反転周波数fR1、fR2をそれぞれ異なる値に設
定することにより、受話信号SRの周波数スペクトラム
を変えて相手の音声を変えることができる。
【0048】図4にこの発明に係るコードレス電話装置
の受話系における周波数スペクトラム変換の説明図を示
す。なお、送話系についても同様なので受話系について
のみ説明する。(a)図の電話回線13からの音声帯域
(0.3〜3KHz)を有する受話信号SRは、音声周
波数制御手段5の受話ミキサ部22で受話反転周波数f
R1とともに変調され、(b)図の上下側波帯を有するミ
キサ受話信号FARを発生し、ローパスフィルタ23で上
側波帯を削除され、(c)図の下側波帯のみの反転受話
信号RBRとなって回線接続装置2からコードレス電話機
3に送信される。
【0049】コードレス電話機3で受信された(c)図
の反転受話信号RBRは、音声周波数制御手段10の受話
ミキサ部32で受話反転周波数fR2とともに再び変調さ
れ、(d)図の上下側波帯を有するミキサ受話信号FOR
を発生し、ローパスフィルタ33で上側波帯を削除さ
れ、(e)図の下側波帯のみの受話信号FRとなって受
話器Rから受話音声として再生される。
【0050】受話信号FRは受話信号SRを周波数(fR2
−fR1)シフトしたものであるから、受話反転周波数f
R1、fR2を異なる周波数に設定することで、fR1とfR2
の大小により高い声、または低い声で受話器Rから再生
することができる。また、受話反転周波数fR1、fR2
等しく設定すると、相手の声が忠実に再生できる。
【0051】なお、回線接続装置2とコードレス電話機
3間の交信は、(c)図の周波数スペクトラムが反転し
た反転受話信号RBRで行われるので、受話反転周波数f
R1、fR2が同じ、または異なっているに関わらず、ラジ
オ受信機を用いて傍受が困難な秘話(スクランブル)を
構成する。
【0052】また、本発明がいたずら電話対策として用
いられる場合、一般的に男性の声でいたずら電話をして
くるのに対し、女性の声で応答するケースが多いので、
男性の声を高くして凄味を少しでも和らげ、一方女性の
声を低くすることがいたずら電話対策に望まれるが、例
えば、本発明において送話反転周波数をfT2(fK+Δ
f)>fT1(fK)、受話反転周波数をfR1(fK)<f
R2(fK+Δf)と設定することにより上記要求を満た
すことができる。また、上記の設定により、応答する女
性の声の側音(送話から受話に廻り込む女性の声)は変
らないので不自然な感じがしないよう構成できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るコ
ードレス電話装置は、音声周波数制御手段を備え、音声
信号のスペクトラムを変更して発呼者および被呼者の音
声を変えることができ、いたずら電話に対して相手の声
の凄味を和らげるとともに、応対側の生の声を伝えない
ため、いたずらに強い態度を取ることができる。
【0054】また、市販の周波数反転秘話用IC等を用
い、スクランブル機能と兼用して構成できるので、いた
ずら電話対策の機能を低コストで実現することができ
る。
【0055】よって、いたずら電話対策に効果があるコ
ードレス電話装置を低価格で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコードレス電話装置の全体構成
【図2】この発明に係るコードレス電話装置を構成する
回線接続装置の要部ブロック構成図
【図3】この発明に係るコードレス電話装置を構成する
コードレス電話機の要部ブロック構成図
【図4】この発明に係るコードレス電話装置の受話系に
おける周波数スペクトラム変換の説明図
【符号の説明】
1…コードレス電話装置、2…回線接続装置、3…コー
ドレス電話機、4…回線I/F部、5,10…音声周波
数制御手段、6,9…送受信部、7,8…アンテナ、1
1…通話部、12…操作部、13…電話回線、15,1
7…モデム・フィルタ部、16…接続装置制御手段、1
8…電話機制御手段、19…受話増幅器、20…送話増
幅器、21,31…受話スペクトラム反転手段、22,
32…受話ミキサ、23,26,33,36…ローパス
フィルタ、24,34…送話スペクトラム反転手段、2
5,35…送話ミキサ部、27,37…周波数設定手
段、28,38…周波数選択部、29,39…反転周波
数発生部、FAR,FOR…ミキサ受話信号、FAT,FOT
ミキサ送話信号、FBR…反転受話信号、FBT…反転送話
信号、FC1,FC2…選択信号、FR,SR…受話信号、F
SL,FST…周波数設定情報、FT,ST…送話信号、
R1,fR2…受話反転周波数、fT1,fT2…送話反転周
波数、R…受話器、T…送話器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線接続装置とコードレス電話機との交
    信に周波数反転秘話を用いるコードレス電話装置におい
    て、 前記回線接続装置と前記コードレス電話機の送話および
    受話のいずれか一方、または双方の反転周波数を不一致
    に設定する音声周波数制御手段を備え、音声信号の周波
    数スペクトラムを変更することを特徴とするコードレス
    電話装置。
JP6066248A 1994-04-04 1994-04-04 コードレス電話装置 Pending JPH07273864A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6249759B1 (en) 1998-01-16 2001-06-19 Nec Corporation Communication apparatus using speech vector comparison and recognition
US7035320B2 (en) 2000-03-15 2006-04-25 Sharp Kabushiki Kaisha Communication apparatus, frequency spectrum inversion method and program storage medium
WO2007015319A1 (ja) * 2005-08-02 2007-02-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 音声出力装置、音声通信装置および音声出力方法

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