JPH07273308A - 量子素子 - Google Patents

量子素子

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JPH07273308A
JPH07273308A JP7988994A JP7988994A JPH07273308A JP H07273308 A JPH07273308 A JP H07273308A JP 7988994 A JP7988994 A JP 7988994A JP 7988994 A JP7988994 A JP 7988994A JP H07273308 A JPH07273308 A JP H07273308A
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JP
Japan
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region
quantum
electric field
external electric
boxes
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Application number
JP7988994A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Ugajin
隆一 宇賀神
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH07273308A publication Critical patent/JPH07273308A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部電場により同一平面上で互いに交差する
チャネルの切り換えが可能な交差チャネル交換器を実現
する。 【構成】 細線状のチャネルC1 の幅方向の両側にこの
チャネルC1 と接してチャネルC2 を設ける。チャネル
1 は、配列面と直交するz軸方向に対して形状非対称
性を有する量子ドットQDを配列した量子ドットアレー
から成る領域により形成する。チャネルC2 は、z軸方
向に対してチャネルC1 を構成する量子ドットQDと反
転した形状非対称性を有する量子ドットQDを配列した
量子ドットアレーから成る領域により形成する。z軸に
沿う方向の外部電場の印加方向を変化させることによ
り、チャネルC1 とチャネルC2 との切り換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、量子素子に関し、特
に、量子箱(量子ドットとも呼ばれる)を用いた量子素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの将来像として、電子間
の相互作用を積極的に利用することが考えられ始めてい
る。その理由としては、半導体結晶の高品質化により低
電荷密度を均質に実現することができるようになったこ
と、および、化合物半導体ヘテロ接合により電荷を狭い
領域に閉じ込めることが可能になってきたことが挙げら
れる。そして、このような観点から、近年、結合量子ド
ットアレーが注目を集めている。
【0003】本出願人は先に、特願平5−21982号
において、このような結合量子ドットアレーにおける量
子ドット間の電子の移動を外部電場によって変調する方
法を提案し、さらに特願平5−174774号におい
て、この方法を応用した量子ドット集合素子を提案し
た。その後、特願平6−12092号において、量子ド
ットアレーを構成する量子ドットにそれらの配列面と直
交する方向に対して非対称性を持たせ、この方向に外部
電場を印加してモット−シュタルク(Mott-Stark)効果
により金属−絶縁体相転移の一種であるモット(Mott)
転移の制御を行う方法を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な量子ドットアレーを用いた量子素子を集積化して集積
回路を形成する場合、その集積度が大きくなれば、現在
のシリコンによる大規模集積回路において用いられてい
る交差配線を用いることに困難が生じることが予想され
る。このような場合、同一平面上で交差配線の切り換え
を行うことができれば、量子ドットアレーを用いた量子
素子による大規模集積回路の実現が容易になると考えら
れる。しかしながら、これまで、このように同一平面上
で交差配線の切り換えを行うことができる技術は、何ら
提案されていなかった。
【0005】したがって、この発明の目的は、外部電場
により同一平面上で互いに交差するチャネルの切り換え
が可能な交差チャネル交換器を実現することができる量
子素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、金属−絶縁体相転
移の一種であるモット(Mott)転移(N. F. Mott, Phil
os. Mag. 6, 287(1961) およびMetal-insulator transi
tions (Taylor & Francis Ltd, London, 1974))をハバ
ード(Hubbard)の描像(J. Hubbard, Proc. Roy. Soc.
(London), A276, 238(1963), A277, 237(1963), A281,
401(1964))で説明する。
【0007】隣り合うサイト(遷移金属のような結晶に
おいては原子、量子ドットアレーにおいては量子ドッ
ト)間の電子の動き易さを表すトランスファー・エネル
ギーT(後に詳細に説明する)は、電子間相互作用を考
えないときにはバンド幅と考えてよい。また、一つのサ
イトに電子が二つ入ったときのクーロン・エネルギーを
オンサイト・クーロン・エネルギーUと書くことにす
る。
【0008】このときの、一電子当たりに縮約されたエ
ネルギーバンド図は図8Aに示すようになる。この図8
Aにおける高エネルギー側のサブバンドをアッパー・ハ
バード・バンド(UHB)、低エネルギー側のサブバン
ドをローワー・ハバード・バンド(LHB)と呼ぶ。一
つのサイト当たり電子が一つ入った状態に対応するハー
フ・フィルド(half-filled)の場合、LHBとUHBと
が互いに分離しているとき、つまりUが大きいか、また
はTが小さいときは、LHBにのみ電子が詰まっている
ことになる(図8B)。このときは、電子の低エネルギ
ー励起がギャップ(ハバード・ギャップ)を有し、系は
絶縁体的になる。一方、Uが小さいか、またはTが大き
くなると、LHBとUHBとは互いに重なり、LHBの
一部に空き状態が生じてその分の電子はUHBに入るこ
とになる(図8C)。この結果、系は半金属的に振る舞
うことになる。そして、この傾向がより強くなれば、系
は完全に金属的に振る舞うのである。
【0009】量子ドットを近接させて配列した量子ドッ
トアレーでは、量子ドットを小さくすることにより、U
を大きくすることができる。また、隣接量子ドット間の
間隔を大きくすることにより、Tを小さくすることがで
きる。したがって、TおよびUの調節により、モット転
移を起こさせることができる。
【0010】さて、今、一例として三つの量子ドットア
レーが順次接して配列された系を考える。この場合、各
量子ドットアレーのTおよびUの適切な調節により、一
つ目の量子ドットアレーおよび三つ目の量子ドットアレ
ーはそれぞれ金属相、二つ目の量子ドットアレーはハバ
ードギャップによる絶縁体相となるようにすることがで
きる。このとき、金属相である一つ目の量子ドットアレ
ーから同じく金属相である三つ目の量子ドットアレーに
電子を移動させようとすると、絶縁体相である二つ目の
量子ドットアレーのハバードギャップがそれを阻もうと
するが、量子力学的トンネル効果によって伝導が生じる
(これをハバードギャップトンネリングと呼ぶ)。つま
り、この場合、電子間クーロン相互作用による多体効果
に起因するハバードギャップを介して、多体トンネル現
象が起きる(金属相においても、電荷励起は多体系の集
団励起である)。したがって、例えば、このような障壁
としての絶縁体相を互いに隣接して二つ設ければ、共鳴
トンネル効果が見られ、共鳴トンネルダイオードを実現
することができる。なお、ここで言う「多体効果」と
は、主として、多電子系の振る舞いを特徴づける効果の
中で電子間相互作用に起因するものを意味するものとす
る。
【0011】上記の電子間クーロン相互作用は電子間距
離に反比例し、量子ドットアレーの場合、Uはドット径
に反比例する。この電子間クーロン相互作用は、指数関
数的に変化する量と違い、変化がべき的であるので、量
子ドットの大きさの揺らぎに対して、あまり敏感ではな
い。したがって、この効果を利用するときに厳しい均質
性は要求されないので、このようなデバイスの作製は比
較的容易である。
【0012】次に、モット−シュタルク(Mott-Stark)
効果について説明する。今、量子ドットアレーに一つの
量子ドット当たり電子が一つ入っている場合(ハーフ・
フィルドの場合)を考える。この場合、量子ドット間の
トランスファー・エネルギーTとオンサイト・クーロン
・エネルギーUとの比η=T/Uを外部電場を印加して
変化させることにより、この電子系の電気伝導度を劇的
に変化させ、モット金属−絶縁体転移を起こさせること
ができる。これがモット−シュタルク効果である。
【0013】このモット−シュタルク効果は、量子ドッ
トアレーの量子ドットが外部電場の印加方向に対して非
対称性を有する場合に効果的に現れる。したがって、配
列面と直交する方向に対して非対称性を有する量子ドッ
トを配列した量子ドットアレーから成る第1の領域と、
上記方向に対して第1の領域の量子ドットと逆の非対称
性を有する量子ドットを配列した量子ドットアレーから
成る第2の領域とを設けると、例えば、配列面と直交す
る第1の方向に外部電場を印加した場合にはモット−シ
ュタルク効果により第1の領域はモット絶縁体化し、第
2の領域は金属相となり、一方、第1の方向と逆の第2
の方向に外部電場を印加した場合にはモット−シュタル
ク効果により第2の領域はモット絶縁体化し、第1の領
域は金属相になるようにすることができる。すなわち、
外部電場の印加方向を反転させることにより、トンネル
障壁領域と伝導領域とを交換することができる。この発
明は、本発明者による上記検討に基づいて案出されたも
のである。
【0014】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明による量子素子は、細線状の第1の領域(C1
と、第1の領域(C1 )の幅方向の両側に第1の領域
(C1 )と接してそれぞれ設けられている第2の領域
(C2 )とを有し、第1の領域(C1 )は一面内に互い
に隣接して配列された複数の量子箱(QD)から成り、
かつ複数の量子箱(QD)が上記面と直交する方向に対
して非対称性を有し、第2の領域(C2 )は上記面内に
互いに隣接して配列された複数の量子箱から成り、かつ
複数の量子箱(QD)が上記方向に対して第1の領域
(C1 )の複数の量子箱(QD)と逆の非対称性を有す
ることを特徴とするものである。
【0015】ここで、細線状の第1の領域(C1 )の幅
は、外部電場の印加により、この第1の領域(C1 )が
絶縁体相となっており、第1の領域(C1 )の幅方向の
両側に第1の領域(C1 )と接してそれぞれ設けられて
いる第2の領域(C2 )が金属相で伝導領域となってい
るときに、この第1の領域(C1 )の幅方向の一方の側
の第2の領域(C2 )と他方の側の第2の領域(C2
との間をこの第1の領域(C1 )をトンネル障壁として
電流が流れることが可能な幅に選ばれる。
【0016】この発明による量子素子の好適な一実施形
態においては、上記方向に外部電場を印加するための電
極(3、4)が複数の量子箱(QD)に隣接して設けら
れる。そして、外部電場を印加することによりモット−
シュタルク効果によって第1の領域(C1 )にハバード
ギャップが形成される場合には、第1の領域(C1 )お
よび第2の領域(C2 )をそれぞれトンネル障壁領域お
よび伝導領域(チャネル)として用い、外部電場を印加
することによりモット−シュタルク効果によって第2の
領域(C2 )にハバードギャップが形成される場合には
第1の領域(C1 )および第2の領域(C2 )をそれぞ
れ伝導領域(チャネル)およびトンネル障壁領域として
用いる。
【0017】この発明による量子素子の好適な一実施形
態において、量子箱(QD)は化合物半導体ヘテロ接合
により形成される。この化合物半導体ヘテロ接合として
は、GaAs/AlGaAsヘテロ接合、GaAs/A
lAsヘテロ接合、InAs/AlGaSbヘテロ接合
などを用いることができる。この量子箱(QD)は、典
型的には錐状の形状、具体的には、三角錐、四角錐、正
四面体または円錐の形状を有するほか、三角錐、四角
錐、正四面体または円錐の頂部を切除した形状を有す
る。また、この量子箱(QD)は、典型的には、有機金
属化学気相成長法によりエピタキシャル成長された化合
物半導体層により形成される。
【0018】ここで、先に言及した「トランスファー・
エネルギー」の物理的意味について詳細に説明する。
【0019】今、中心座標が(rx 、ry )の量子箱1
と中心座標が(−rx 、−ry )の量子箱2との二つの
量子箱から成る量子箱結合系を考える。そして、この量
子箱結合系における電子のダイナミックスを、孤立した
水素原子の電子状態の厳密解から水素分子イオン(H2
+ )の電子状態を考える場合の有効な近似法として知ら
れているLCAO(Linear Combination of Atomic Orb
itals)近似に基づいて考察する。
【0020】このLCAO近似で考えると、最初は孤立
していた量子箱1および量子箱2が互いに接近したとき
には、量子箱1の電子の基底状態|1〉および量子箱2
の電子の基底状態|2〉のエネルギー準位E0 に幅2Δ
Eの分裂が起こり、結合状態と反結合状態との二状態が
得られる。これらの結合状態および反結合状態のエネル
ギーおよび波動関数は次のように表される。
【0021】
【数1】
【数2】 ここで、ΔEがトランスファー・エネルギーと呼ばれ、
後述のように量子箱間の電子のトンネル時間τの目安と
なるものである。
【0022】この量子箱結合系のハミルトニアンを
【数3】 と書くと、
【数4】 は、次式で示されるようにこのハミルトニアンの固有状
態となっている。
【数5】
【0023】さて、今、例えば量子箱1に電子が局在し
ているとすると、この状態は
【数6】 と書くことができる。この状態からシュレーディンガー
方程式によって時間発展させると、時刻tにおける状態
【数7】 となる。
【0024】これより、
【数8】 を満たす時刻tになると、量子箱1に局在していた電子
は量子箱2に到達していることがわかる。従って、この
LCAO近似の範囲で、量子箱1から量子箱2への電子
のトンネル時間τを
【数9】 と考えることができる。
【0025】このトンネル時間τは、より一般的には、
【数10】 と書くことができる。
【0026】以上より、量子箱結合系における電子のダ
イナミックスを最も単純化すれば、量子箱間のトランス
ファー・エネルギーΔEの大きさに依存するトンネリン
グにより電子は運動することになる。
【0027】次に、LCAO近似の範囲内でのトランス
ファー・エネルギーΔEの表式を求める。
【0028】今、一辺の長さが2dの単独の正方形量子
箱を考えると、そのポテンシャルエネルギーは
【数11】 である。従って、運動エネルギーをKと書けば、この系
のハミルトニアンは
【数12】 である。このハミルトニアンの基底状態を
【数13】 とし、そのエネルギーをE0 とすれば、
【数14】 が成り立つ。
【0029】これに対し、二つの正方形量子箱からなる
量子箱結合系のハミルトニアンは、次式のように書くこ
とができる。
【0030】
【数15】 ただし、一方の量子箱の中心座標および他方の量子箱の
中心座標をすでに述べたように書くと、
【数16】 である。
【0031】一方、(10)式で示される単独正方形量子箱
のハミルトニアンの基底状態の波動関数は
【数17】 であるが、
【数18】 はそれぞれ、
【数19】 を満たしている。
【0032】以上の準備ができたところで、(12)式で示
される量子箱結合系のハミルトニアンのエネルギー固有
値を、(15)式で示される単独正方形量子箱の固有状態の
張る二次元部分空間上で求める。この(15)式で示される
二つの固有状態は直交していないので、まず直交基底を
構成すると、これは例えば以下のようになる。
【0033】
【数20】
【0034】この直交基底でハミルトニアン行列要素を
計算すると、
【数21】
【数22】
【数23】
【数24】 となる。ただし、これらの行列要素の計算においては、
(16)式および次の式を用いた。
【0035】
【数25】
【0036】(20)式および(21)式からわかるようにハミ
ルトニアン行列の非対角要素は0であるので、このハミ
ルトニアン行列は実は対角化されている。従って、エネ
ルギー固有値は
【数26】 であり、その固有ベクトルがそれぞれ、
【数27】 となっている。
【0037】(18)式および(19)式の中で、波動関数の局
在性より、
【数28】 が言えるので、エネルギーとして
【数29】 のように考えることができる。
【0038】すでに述べたように、上記のトランスファ
ー・エネルギー(ΔEまたはT)が小さい場合には、電
子は各量子箱に局在し、量子箱間のトンネリングによる
電子の運動は抑制される。
【0039】
【作用】上述のように構成されたこの発明による量子素
子によれば、例えば、量子箱の配列面と直交する第1の
方向に外部電場を印加したときにモット−シュタルク効
果によって第1の領域が絶縁体相、すなわちトンネル障
壁領域となり、第2の領域が金属相、すなわち伝導領域
(チャネル)となるようにすることができ、このとき、
第1の領域の幅方向の一方の側の第2の領域と他方の側
の第2の領域との間に第1の領域をトンネル障壁として
電流を流すことができる。一方、第1の方向と逆の第2
の方向に外部電場を印加したときには、モット−シュタ
ルク効果によって第2の領域が絶縁体相、すなわちトン
ネル障壁領域となり、第1の領域が金属相、すなわち伝
導領域(チャネル)となるようにすることができ、この
とき、第1の領域の一端から他端に電流を流すことがで
きる。
【0040】以上のことからわかるように、この発明に
よる量子素子によれば、第1の領域および第2の領域を
互いに交差するチャネルと考えれば、外部電場の印加方
向を第1の方向と第2の方向との間で反転させることに
より、同一平面上で互いに交差するチャネルの切り換え
を行うことができる。したがって、この発明による量子
素子は、交差チャネル交換器として機能する。
【0041】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。まず、この一実施例による量子素
子において用いられる、互換超格子と呼ばれる構造につ
いて説明する。
【0042】図1はこの互換超格子を示す断面図、図2
はこの互換超格子における量子ドットアレーから成る領
域の一部を示す斜視図である。
【0043】図1および図2に示すように、この互換超
格子においては、量子井戸部としての四面体状のGaA
s層1が障壁層としてのAlGaAs層2により囲まれ
た構造のGaAs/AlGaAsヘテロ接合による量子
ドットQDが一平面、すなわちx−y面内に互いに隣接
して二次元的に配列された量子ドットアレーから成る領
域Iと、量子井戸部としての四面体状のGaAs層1が
障壁層としてのAlGaAs層2により囲まれた構造の
GaAs/AlGaAsヘテロ接合による量子ドットQ
Dがx−y面内に互いに隣接して二次元的に配列された
量子ドットアレーから成る領域IIとが交互にかつ互い
に接して配置されて多重接合構造が形成されている。そ
して、これらの領域IおよびIIを上下からはさみ込む
ように、電極3および4が設けられている。なお、図1
においては、領域Iの数が3、領域IIの数が2である
場合が図示されている。
【0044】この場合、領域IおよびIIを構成する量
子ドットQDはいずれもその配列面、すなわちx−y面
に垂直なz軸方向に対して非対称性を有しているが、領
域Iを構成する四面体状の量子ドットQDは、その一頂
点がz軸の負方向を向いており、この頂点と対向する底
面がz軸の正方向側にあるのに対して、領域IIを構成
する四面体状の量子ドットQDは、その一頂点がz軸の
正方向を向いており、この頂点と対向する底面がz軸の
負方向側にある。すなわち、領域Iを構成する量子ドッ
トQDの非対称性と領域IIを構成する量子ドットQD
の非対称性とは互いに反転させた関係にある。
【0045】そして、領域Iを構成する量子ドットQD
をx−y面に平行に切断したときの断面積はz軸の正方
向に単調に増加しており、隣接する量子ドットQD間の
間隔はz軸の正方向に単調に減少している。これに対し
て、領域IIを構成する量子ドットQDをx−y面に平
行に切断したときの断面積はz軸の正方向に単調に減少
しており、隣接する量子ドットQD間の間隔はz軸の正
方向に単調に増加している。
【0046】また、この場合、領域Iの量子ドットアレ
ーを構成する量子ドットQD間の間隔は、z軸の負方向
に外部電場を印加したときにこの領域Iが金属相となる
ように十分に小さく選ばれており、具体的には、量子ド
ットQDの大きさが例えば10nm程度である場合、量
子ドットQD間の間隔は例えば5nm程度に選ばれる。
一方、領域IIの量子ドットアレーを構成する量子ドッ
トQD間の間隔は、z軸の正方向に外部電場を印加した
ときにこの領域IIが金属相となるように十分に小さく
選ばれており、具体的には、量子ドットQDの大きさが
例えば10nm程度である場合、量子ドットQD間の間
隔は例えば5nm程度に選ばれる。
【0047】次に、上述のように構成された互換超格子
の動作原理について説明する。まず、電極3の電位をも
う一方の電極4の電位よりも高くすることにより、具体
的には例えば電極3を接地し、電極4に負電圧を印加す
ることにより、z軸の正方向に外部電場を印加する。す
ると、領域Iの量子ドットアレーを構成する四面体状の
各量子ドットQD内の電子は、z軸の負方向に力を受
け、図1における各量子ドットQDの下部、すなわち四
面体の頂部に押しやられる。換言すれば、各量子ドット
QD内の電子の波動関数は、z軸の負側に偏って分布す
る。このとき、隣接する量子ドットQD間の間隔は実効
的に増加する。この結果、この領域Iは、モット−シュ
タルク効果によってモット金属−絶縁体転移を起こして
絶縁体相となり、トンネル障壁領域として振る舞う。一
方、領域IIの量子ドットアレーを構成する四面体状の
各量子ドットQD内の電子は、z軸の負方向に力を受
け、図1における各量子ドットQDの下部、すなわち四
面体の底部に押しやられる。換言すれば、各量子ドット
QD内の電子の波動関数は、z軸の負側に偏って分布す
る。このとき、隣接する量子ドットQD間の間隔は実効
的に減少する。この結果、この領域IIは金属相とな
り、伝導領域として振る舞う。そして、このように絶縁
体相でトンネル障壁領域として振る舞う領域Iと金属相
で伝導領域として振る舞う領域VIとにより超格子が構
成されている。このようにz軸の正方向に外部電場を印
加したときのこの互換超格子のエネルギーバンド図は、
図3に示すようになっている。
【0048】次に、外部電場の印加方向を反転させる。
すなわち、電極3の電位をもう一方の電極4の電位より
も低くすることにより、具体的には例えば電極3を接地
し、電極4に正電圧を印加することにより、z軸の負方
向に外部電場を印加する。すると、領域Iの量子ドット
アレーを構成する四面体状の各量子ドットQD内の電子
は、z軸の正方向に力を受け、図1における各量子ドッ
トQDの上部、すなわち四面体の底部に押しやられる。
換言すれば、各量子ドットQD内の電子の波動関数は、
z軸の正側に偏って分布する。このとき、隣接する量子
ドットQD間の間隔は実効的に減少する。この結果、こ
の領域Iは金属相となり、伝導領域として振る舞う。一
方、領域IIの量子ドットアレーを構成する四面体状の
各量子ドットQD内の電子は、z軸の正方向に力を受
け、図1における各量子ドットQDの上部、すなわち四
面体の頂部に押しやられる。換言すれば、各量子ドット
QD内の電子の波動関数は、z軸の正側に偏って分布す
る。このとき、隣接する量子ドットQD間の間隔は実効
的に増加する。この結果、この領域IIは、モット−シ
ュタルク効果によってモット金属−絶縁体転移を起こし
て絶縁体相となり、トンネル障壁領域として振る舞う。
そして、このように金属相で伝導領域として振る舞う領
域Iと絶縁体相でトンネル障壁領域として振る舞う領域
IIとにより超格子が構成されている。このようにz軸
の負方向に外部電場を印加したときのこの互換超格子の
エネルギーバンド図は、図4に示すようになっている。
【0049】以上のように、z軸の正方向に外部電場を
印加したときには、領域Iは絶縁体相となってトンネル
障壁領域となり、また領域IIは金属相となって伝導領
域となり、一方、z軸の負方向に外部電場を印加したと
きには、領域Iは金属相となって伝導領域となり、また
領域IIは絶縁体相となってトンネル障壁領域となる。
すなわち、外部電場の印加方向を反転させることによ
り、領域Iと領域IIとの間でトンネル障壁領域と伝導
領域とを交換することができる。これをまとめると、次
表に示すようになる。
【0050】 ───────────────────────────── 印加電場方向 z軸の正方向 z軸の負方向 ───────────────────────────── 領域I トンネル障壁領域 伝導領域 領域II 伝導領域 トンネル障壁領域 ─────────────────────────────
【0051】上述のように構成された互換超格子は、例
えば次のようにして製造することができる。すなわち、
まず、図5Aに示すように、電極3として例えばn型G
aAs基板を用い、このn型GaAs基板から成る電極
3上に例えばMOCVD法により所定厚さのAlGaA
s層2aをエピタキシャル成長させた後、領域IIに対
応する部分におけるこのAlGaAs層2aを所定深さ
までエッチングする。次に、図5Bに示すように、領域
IIに対応する部分におけるAlGaAs層2a上に例
えば正三角形状の開口5aが二次元アレー状に形成され
たSiO2 膜5を形成するとともに、領域Iに対応する
部分におけるAlGaAs層2aに例えば四面体状の穴
Hを二次元アレー状に形成する。次に、再びMOCVD
法により全面にGaAsをエピタキシャル成長させる。
これによって、図5Cに示すように、領域IIに対応す
る部分におけるSiO2 膜5の開口5aの部分のAlG
aAs層2a上にGaAs層1が四面体状に選択的にエ
ピタキシャル成長するとともに、領域Iに対応する部分
におけるAlGaAs層2aの穴Hの内部にGaAs層
1がエピタキシャル成長する。次に、SiO2 膜5をエ
ッチング除去した後、図5Dに示すように、MOCVD
法により全面にAlGaAs層2bをエピタキシャル成
長させる。この後、このAlGaAs層2b上に例えば
真空蒸着法により例えば金属膜から成る電極4を形成す
る。これによって、図1および図2に示すように、目的
とする互換超格子が完成される。
【0052】この発明の一実施例による量子素子におい
ては、上述のような互換超格子の原理を利用して交差チ
ャネル交換器を実現する。すなわち、この一実施例によ
る量子素子においては、図6に示すように、上述の互換
超格子における領域Iと同様な構造のチャネルC1 と、
上述の互換超格子における領域IIと同様な構造のチャ
ネルC2 とが互いに直交する方向に設けられる。この場
合、チャネルC1 は、細線状の部分とその両端に設けら
れた幅広の部分とから成る。一方、チャネルC2 は、チ
ャネルC1 の幅方向の両側にこのチャネルC1 と接して
それぞれ設けられている。このチャネルC2 の幅は、チ
ャネルC1 の細線状部の幅に比べて十分に大きくなって
おり、このチャネルC2 の両端部ではさらに大きくなっ
ている。
【0053】そして、図7に示すように、チャネルC1
の長手方向とチャネルC2 の長手方向との交差部を十分
に覆うように外部電場印加用の電極4が設けられてい
る。実際には、図1に示すと同様に、この電極4に対向
して電極3(例えば、n型GaAs基板により構成され
る)が設けられているが、図7においては図示されてい
ない。また、チャネルC1 の両端にそれぞれ電極E1
よびE2 が設けられているとともに、チャネルC2 の両
端にそれぞれ電極E3 およびE4 が設けられている。こ
れらの電極E1 、E2 、E3 およびE4 は例えば金属に
より形成される。ここで、電極E1 およびE2 は、それ
らを構成する金属とその下地のAlGaAsおよびGa
Asとの合金層を介してそれぞれチャネルC1 の一端お
よび他端部でこのチャネルC1 を構成する量子ドットア
レーとオーミック接続されている。同様に、電極E3
よびE4 は、それらを構成する金属とその下地のAlG
aAsおよびGaAsとの合金層を介してそれぞれチャ
ネルC2 の一端および他端部でこのチャネルC2 を構成
する量子ドットアレーとオーミック接続されている。
【0054】次に、上述のように構成されたこの一実施
例による量子素子の動作原理について説明する。まず、
z軸の正方向に外部電場が印加されている場合を考え
る。この場合、領域Iから成るチャネルC1 はモット−
シュタルク効果によりモット金属−絶縁体転移を起こし
て絶縁体相となっており、領域IIから成るチャネルC
2 は金属相となっている。このとき、電極E1 と電極E
2 との間に電流は流れない。一方、電極E3 と電極E4
との間については、金属相で伝導領域となっている領域
IIから成るチャネルC2 の途中に、絶縁体相である領
域Iから成る細線状のチャネルC2 が存在する構造とな
っており、電極E3 と電極E4 との間に電圧が印加され
ているとすると、この絶縁体相である細線状のチャネル
1 をトンネル障壁として電極E3 と電極E4 との間に
電流が流れる。
【0055】次に、z軸の負方向に外部電場が印加され
ている場合を考える。この場合、領域IIから成るチャ
ネルC2 はモット−シュタルク効果によりモット金属−
絶縁体転移を起こして絶縁体相となっており、領域Iか
ら成るチャネルC1 は金属相で伝導領域となっている。
このとき、電極E1 と電極E2 との間に電圧が印加され
ているとすると、電極E1 と電極E2 との間に電流が流
れる。一方、電極E3と電極E4 との間には電流が流れ
ない。
【0056】以上のことをまとめると、外部電場の印加
方向がz軸の負方向である場合には電極E3 と電極E4
との間に電流が流れ、電極E1 と電極E2 との間に電流
は流れない。一方、外部電場の印加方向がz軸の正方向
である場合には電極E1 と電極E2 との間に電流が流
れ、電極E3 と電極E4 との間に電流は流れない。すな
わち、外部電場の印加方向をz軸の負方向と正方向との
間で変化させることにより、電流が流れるチャネルを互
いに交差する二方向の間で切り換えることができる。
【0057】なお、チャネルC2 の幅を十分に大きくと
り、電極E3 と電極E4 との間に電流が流れるときにこ
の電流が細線状のチャネルC1 に形成されたトンネル障
壁を通るときの通路幅を十分に大きくすることにより、
電極E3 と電極E4 との間の抵抗値を電極E1 と電極E
2 との間の抵抗値とそろえることができる。
【0058】以上のように、この一実施例による量子素
子は、外部電場の印加方向を変化させることにより、同
一平面上で互いに交差するチャネルの切り換えを行うこ
とができる交差チャネル交換器として機能する。この交
差チャネル交換器は、量子ドットアレーを用いた量子素
子による集積回路、特に大規模集積回路における交差配
線に好適に適用することができる。また、量子ドットQ
Dの作製に厳しい均質性が要求されないので、この一実
施例による量子素子は製造や集積化が比較的容易であ
る。
【0059】この一実施例による量子素子はまた、一種
の機能素子として考えることもできる。すなわち、この
一実施例による量子素子において、電極E1 をソース
1、電極E2 をドレイン1、電極E3 をソース2、電極
4 をドレイン2と考え、さらに例えば外部電場印加用
の電極3を接地し、外部電場印加用の電極4をゲート電
極と考えてそれに印加される電圧をゲート電圧とする
と、この一実施例による量子素子は、次のような入出力
を有する機能素子と考えることができる。
【0060】 ──────────────────────── ゲート電圧 + − ──────────────────────── ソース1−ドレイン1 オ ン オ フ ソース2−ドレイン2 オ フ オ ン ────────────────────────
【0061】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0062】例えば、上述の一実施例においては、量子
ドットが二次元的に配列された二次元の量子ドットアレ
ーを用いた場合について説明したが、この発明は、量子
ドットが一次元的または三次元的に配列された一次元ま
たは三次元の量子ドットアレーを用いる場合にも、同様
に適用することが可能である。
【0063】また、上述の一実施例による量子素子にお
いては、形状非対称性を有する量子ドットQDを用いた
が、組成的な非対称性を有する量子ドットQDを用いる
ようにしてもよい。具体的には、例えば、障壁層として
AlAs層を、量子井戸部としてAlx Ga1-x As層
を用い、このAlx Ga1-x As層のAl組成比xを量
子ドットの配列面に垂直なz軸方向に変化させるように
してもよい。この場合には、このAl組成比xの変化に
伴い、量子ドットQDにおける量子閉じ込めの障壁高さ
がz軸方向に変化し、z軸方向に対して量子閉じ込めの
障壁高さに非対称性が生じる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による量
子素子によれば、外部電場により同一平面上で互いに交
差するチャネルの切り換えが可能な交差チャネル交換器
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による量子素子において用
いられる互換超格子を説明するための断面図である。
【図2】図1に示す互換超格子における量子ドットアレ
ーから成る領域の一部を示す斜視図である。
【図3】図1および図2に示す互換超格子のz軸の正方
向の外部電場を印加したときのエネルギーバンド図であ
る。
【図4】図1および図2に示す互換超格子のz軸の負方
向の外部電場を印加したときのエネルギーバンド図であ
る。
【図5】図1および図2に示す互換超格子の製造方法の
一例を説明するための断面図である。
【図6】この発明の一実施例による量子素子を説明する
ための平面図である。
【図7】この発明の一実施例による量子素子を説明する
ための平面図である。
【図8】この発明の原理を説明するための略線図であ
る。
【符号の説明】
1 GaAs層 2 AlGaAs層 3、4 電極 QD 量子ドット I、II 領域 C1 、C2 チャネル E1 、E2 、E3 、E4 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細線状の第1の領域と、 上記第1の領域の幅方向の両側に上記第1の領域と接し
    てそれぞれ設けられている第2の領域とを有し、 上記第1の領域は一面内に互いに隣接して配列された複
    数の量子箱から成り、かつ上記複数の量子箱が上記面と
    直交する方向に対して非対称性を有し、 上記第2の領域は上記面内に互いに隣接して配列された
    複数の量子箱から成り、かつ上記複数の量子箱が上記方
    向に対して上記第1の領域の上記複数の量子箱と逆の非
    対称性を有することを特徴とする量子素子。
  2. 【請求項2】 上記方向に外部電場を印加するための電
    極が上記複数の量子箱に隣接して設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の量子素子。
  3. 【請求項3】 上記外部電場を印加することによりモッ
    ト−シュタルク効果によって上記第1の領域にハバード
    ギャップが形成される場合には、上記第1の領域および
    上記第2の領域をそれぞれトンネル障壁領域および伝導
    領域として用い、上記外部電場を印加することによりモ
    ット−シュタルク効果によって上記第2の領域にハバー
    ドギャップが形成される場合には、上記第1の領域およ
    び上記第2の領域をそれぞれ伝導領域およびトンネル障
    壁領域として用いるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の量子素子。
  4. 【請求項4】 上記量子箱が化合物半導体ヘテロ接合に
    より形成されていることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の量子素子。
  5. 【請求項5】 上記量子箱が錐状の形状を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の量子素
    子。
  6. 【請求項6】 上記量子箱が三角錐、四角錐、正四面体
    または円錐の形状を有することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか一項記載の量子素子。
  7. 【請求項7】 上記量子箱が三角錐、四角錐、正四面体
    または円錐の頂部を切除した形状を有することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項記載の量子素子。
  8. 【請求項8】 上記量子箱が有機金属化学気相成長法に
    よりエピタキシャル成長された化合物半導体層により形
    成されたものであることを特徴とする請求項5、6また
    は7記載の量子素子。
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