JPH07271928A - 非接触並列データ転送装置およびメモリカード - Google Patents

非接触並列データ転送装置およびメモリカード

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Publication number
JPH07271928A
JPH07271928A JP6058486A JP5848694A JPH07271928A JP H07271928 A JPH07271928 A JP H07271928A JP 6058486 A JP6058486 A JP 6058486A JP 5848694 A JP5848694 A JP 5848694A JP H07271928 A JPH07271928 A JP H07271928A
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JP
Japan
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transmission
reception
data
coil
parallel data
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Pending
Application number
JP6058486A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Otake
正利 大竹
Takeshi Tottori
猛志 鳥取
Kazunari Nakagawa
和成 中川
Nobuo Hamamoto
信男 浜本
Takehiro Okawa
武宏 大川
Yutaka Kinebuchi
豊 杵渕
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Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速転送レートを追及し、小型・軽量で、か
つ、信頼性の高い電磁結合タイプの非接触並列転送メモ
リカードを実現し、提供することにある。 【構成】 メモリ8への書き込みデータを2つのグルー
プに分割し、それぞれのタイミング遅延回路4−1、4
−2において位相シフト並びにパルス化を行なった後、
隣接する転送コイル1−nには、同一タイミングのパル
ス電流を供給しないようにする。 【効果】 コイル駆動に伴うパルス電流のピーク値が低
減されると共にコイル間クロストークの影響が極めて少
なくなり、小型で信頼性が高く、転送レートの早い非接
触メモリカードが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電源及び信号を非接触を主体とし
た受渡し手段で行なう電磁結合メモリカードに関する。
【0002】
【従来の技術】データをカードへ供給する非接触形の接
続手段として、電磁コイルを用いた非接触転送カードが
用いられるようになった。例えば、特開平3−2322
07号公報などで開示されているように、送信コイルと
受信コイルとをそれぞれ対応する1組ずつ設け、1ビッ
トのデータ信号列として必要データを電磁結合でやり取
りする方法である。
【0003】また隣接のクロストークを防止したタイプ
として、特開平4−23990号公報で示されているよ
うな、データ転送時の電力供給のためのコイルとは別個
に複数の送・受信コイルを設けて複数ビットを同時に転
送し、ビット間の相互干渉(ビット間クロストーク)を
防止するためにコイル間にシールド構造を設けるように
したものもある。
【0004】さらにまた、雑音を低減する方法として、
特開平4−254993号公報に記載の如くピット間の
駆動タイミングをずらすものもある。
【0005】また、特開平5−114055号公報に記
載されているような、電源供給波形成分をカード側でキ
ャンセルする手段を設けたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
3−232207号公報と特開平4−23990号公報
は、第1に高速で大振幅の情報パルスを電磁結合で並列
的に送信する最に必然的に生ずる極めて大きなピーク電
流に対する配慮が欠けており、電磁結合で外部から供給
される電源回路の規模が大きくなるばかりでなく、トー
タルとして高エネルギのパルス変動が発生しカード内部
での誤動作の確立が高くなり信頼性を低下させる要因と
なってしまうという問題がある。即ち、結合コイル1個
(1チャンネル)当たり10ミリアンペアの駆動電流が
必要であると仮定したとき、16チャンネル同時に”
1”を転送すると極めて高い周波数成分を含んだ160
ミリアンペアのパルス電流が生じることになり、上記問
題が発生することになる。また、そうした瞬時電流ばか
りでなくデータ転送レートの高速化に比例して周辺回路
の消費電力が増大するため高速転送実現のためのネック
となっている。第2には、複数のコイルを高密度に実装
することによって必然的に発生するコイル間のクロスト
ーク対策としてコイル間に電磁シールド手段を講じると
あるが、コイル全体をシールドすることは不可能であり
周辺コイルからの漏洩磁界による影響を無視できないと
いう問題がある。さらに第3には、せっかく接栓コネク
タをなくした非接触方式であるにもかかわらず表裏逆挿
入に対する配慮が欠けており、使用者に対する制限事項
が付記されることになり使い勝手面での向上がなされな
いという問題があった。
【0007】本発明の目的は、電磁結合による非接触多
数ビット並列転送方式を用いてもデータ転送時に発生す
るピーク電流の大きさを制限することによって小型で信
頼性に優れた非接触並列データ転送メモリカードを提供
することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、物理的なシール
ドスペースを設けることなくコイル間のクロストークに
起因する誤動作を防止することが可能な小型で信頼性に
優れた非接触並列データ転送メモリカードを提供するこ
とにある。
【0009】本発明の他の目的は、高速動作時の大電力
消費に対応すると共に外部装置がカード側へ電力を真に
供給したことを確認してからデータ転送動作を開始する
信頼性に優れた非接触並列データ転送メモリカードを提
供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、メモリカードの表裏
を意識することなくデータ送受信装置(パソコンなど)
への挿入が可能な使い勝手の良い非接触並列データ転送
メモリカードを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、同一タイミングで設定された並列ビットの転送デー
タを2乃至4グループに分割(例えば、16ビットデー
タをそれぞれ4ビットずつの4グループに分割)し、各
グループごとに異なる遅延時間の遅延回路とエッジ検出
微分回路を挿入するようにしたものである。
【0012】上記他の目的を達成するために、複数の送
信コイルの中の隣接するコイルには前記異なるタイミン
ググループのデータ線を接続するようにしたものであ
る。
【0013】また、異なるタイミンググループで送られ
てくる複数の受信コイルに対応するゲート回路と前記そ
れぞれのタイミングを予測するタイミング発生回路を設
けるようにしたものである。
【0014】また、受信コイルに補助受信コイルを設け
隣接する受信コイルに前記補助受信コイルを接続するよ
うにしたものである。
【0015】また、送信コイルへの駆動電流よりも少な
い逆位相の電流を隣接する送信コイルへ印加するように
したものである。
【0016】また、電磁結合用コイルの一端に送信用駆
動回路と受信用アンプ回路を接続するようにしたもので
ある。
【0017】上記他の目的を達成するために、外部装置
(サーバ)側には電源供給のためのスプリング部材で構
成された電極端子を設け、カード側にはその外壁部に外
部電源受給のための板状電極端子を密接するようにした
ものである。
【0018】また、カードの表裏逆挿入防止用の溝部分
に上記外部電源受給のための電極端子を埋め込むように
したものである。
【0019】また、外部装置(サーバ)側の電源と外部
カードへの電源供給電極の間に抵抗を挿入しするように
したものである。
【0020】上記他の目的を達成するために、電磁結合
用送信コイル列の一端(最前部、若しくは最後部)に位
置するコイルに供給する信号の位相を前記コイル列の残
る一端側に位置するコイルへ供給する信号に対して90
度遅らせる回路を挿入するようにしたものである。
【0021】また、電磁結合用受信コイル列の最前部に
位置するコイルからの受信信号と最後部に位置するコイ
ルからの受信信号との、即ちコイル列の両端に位置する
コイルで受信した信号の相対的位相差を検出する回路
と、前記コイル列から受信した信号の並び順を入れ替え
るマルチプレクサ回路を設けるようにしたものである。
【0022】上記両端部に位置するコイルからの受信信
号出力を整流する手段を設けるようにしたものである。
【0023】
【作用】並列データビットをグループ別に異なる遅延時
間の遅延回路を通し、そのエッジを微分した波形は、信
号送信用コイルの駆動タイミングパルスとして用いるこ
とができる。それによって、コイル駆動電流のピーク電
流が時間軸方向に分散されることになり、例えば4種類
の遅延時間の遅延回路を設けた事例では前記ピーク電流
の値が4分の1に低減され、外部供給電源の設定容量が
大幅に緩和されると共にメモリカード内部におけるパル
ス性ノイズ源のエネルギが低くなるため小型で信頼性に
優れた非接触並列データ転送メモリカードシステムを実
現することができるという効果がある。
【0024】また、信号の転送用コイル群(列)の隣接
するコイルに異なるタイミングのパルスを用いて駆動す
ることにより、隣接コイル同士の磁力線(フラックス)
が加算されて強調されることがないため漏洩磁界強度が
小さいことになりその他のコイルに対するクロストーク
量が低減されることになる。それによって,コイル間シ
ールド等の物理的対策が不要となり、小型で信頼性に優
れた非接触並列データ転送メモリカードシステムを実現
することができるという効果がある。
【0025】また、予測タイミング発生回路では対応す
る受信コイルへ信号が誘導されてくるであろう予測期間
幅のパルスをゲート回路のゲート信号として発生させる
ことにより、前記予測期間外、例えば隣接コイルへの駆
動タイミング時に生じたクロストーク雑音などは前記ゲ
ート回路を通過させないように動作する。それによっ
て、例えば大きなクロストーク雑音が隣接コイルなどか
ら誘導された場合においても、その影響を全く受けるこ
とがないので、小型で信頼性に優れた非接触並列データ
転送メモリカードシステムを実現することができるとい
う効果がある。
【0026】また、補助受信コイルは隣接するコイルへ
のクロストーク誘導電圧量に等しい電圧が受信できるよ
うな巻数に設定し前記隣接コイルと逆位相になるように
直列接続するこにより隣接コイルにおけるクロストーク
成分はプラス・マイナス相殺されるように動作する。そ
れによって、隣接コイルへのクロストークが生じること
に起因する誤動作を防止することができ信頼性に優れた
非接触並列データ転送メモリカードシステムを実現する
ことができるという効果がある。
【0027】また、隣接する送信コイルへ印加した逆位
相の駆動信号は前記隣接送信コイルと対になって対向す
る隣接受信コイルへのクロストーク成分を相殺するよう
に動作する。それによって、隣接コイルへのクロストー
クが生じることに起因する誤動作を防止することができ
信頼性に優れた非接触並列データ転送メモリカードシス
テムを実現することができるという効果がある。
【0028】また、同一コイルに送信用駆動回路と受信
用アンプ回路を接続することにより、上記タイミングシ
フトされた駆動信号の隙間部分に前回のサイクルで転送
されてきたデータを送り返すことができる。それによっ
て、メモリへの書き込み後の読みだしチェック、所謂リ
ード・アフタ・ライト・チェックが転送コイルの数を増
やすことなく、またピーク電流の増加を招かずにできる
ので、小型で信頼性に優れた非接触並列データ転送メモ
リカードシステムを実現することができるという効果が
ある。
【0029】また、外部装置(サーバ)側からカード側
への電源供給用電極端子はそれぞれ2ピン用意すれば良
いので比較的堅牢な構造を採用することが可能であり、
また、比較的大きな電力を磁気学的にトランス構造で供
給する手法と較べて実装空間が少なくてすむことにな
る。それによって、高速度動作時の大電力消費にも対応
可能な小型で信頼性に優れた非接触並列データ転送メモ
リカードシステムを実現することができるという効果が
ある。
【0030】また、カード側の表裏逆挿入防止用切り込
み溝部分に設けた電源供給受け入れ用電極端子はカード
の狭い凹面部に位置するため手指が接触することによる
汚れに起因する接触不良を予防することができる。それ
によって、高速度動作時の大電力消費にも対応可能な小
型で信頼性に優れた非接触並列データ転送メモリカード
システムを実現することができるという効果がある。
【0031】また、外部装置側の供給電源ラインに挿入
された抵抗の電位降下をみることにより実際の負荷が接
続されたことを確認すること、即ち、データ送受信を行
なうべきカードが外部装置(サーバ)へ挿入され電力の
供給が始まったことを検出することができる。それによ
って、電源の接続に何らかの異常が発生しカードに対す
る外部からの電源供給がなされないままの状態でデータ
の高速転送が開始されるという事態を防止できるので、
小型で信頼性に優れた非接触並列データ転送メモリカー
ドシステムを実現することができるという効果がある。
【0032】また、電磁結合送信用コイル列の両端に位
置するコイルへ供給する信号の位相差を90度シフトさ
せるということは、メモリカードの挿入受入れ側(例え
ばパソコンなど)が突起物等による機械的手法によらず
に挿入面の左右位置を宣言することになる。それによっ
て、メモ値カードの誤挿入の検出ならびに修正が容易に
行うことが可能となるため使い勝手の良い非接触並列転
送メモリカードを提供することができるという効果があ
る。
【0033】また、電磁結合受信用コイル列の両端に位
置するコイルへ誘導された信号の位相差を検出する回路
は、メモリカードの表面(6面体の薄板構造からなるメ
モリカードの中で、面積の小さい順に2面の長手方向側
面と2面の横手方向側面、残りの2面を表面と裏面とい
う表現で便宜上呼称する)を上若しくは右にして挿入さ
れたのかそれともその逆で前記メモリカードの表面を下
若しくは左にして挿入されたのかを検出するように動作
する。それによって、前記逆挿入事例(メモリカードの
表面部を下若しくは左にして挿入した状態)であると認
識したときは、受信コイル列の並び順、即ちデータの並
び順を左右入れ替えた状態となるようにマルチプレクサ
回路が動作するので、メモリカード挿入時にメモリカー
ド表裏を考慮する必要がなくなるため使い勝手の良い非
接触並列転送メモリカードを提供することができるとい
う効果がある。
【0034】また、電磁結合受信用コイル列の両端に位
置するコイルへ誘導された信号を整流する手段は、上記
表裏入替え挿入検出のための信号から直流電圧を発生す
るように動作する。それによって、データ転送時の外部
電源受給用コイルと表裏入替え挿入検出用コイルを兼用
することになり、外部電源受給用コイルの増設手段等を
講ずるまでもなく電源供給面においてもメモリカード挿
入時にメモリカード表裏を考慮する必要がなくなるため
使い勝手の良い非接触並列転送メモリカードを提供する
ことができるという効果がある。
【0035】
【実施例】第1の実施例を図を用いて以下説明する。
【0036】図1は、第1の実施例で用いたデータ供給
装置(パソコンなどのデータサーバ)と非接触並列転送
メモリカードのブロック図でありデータ転送に関連する
個所のみを抽出したものである。パソコン機能を流用し
たデータ供給装置9の内部バス11に含まれるデータバ
スおよびアドレスバスおよび専用制御線はデータ送信制
御回路3に入力し、8ビットのデータ列並びにリード・
ライト制御信号に変換し出力する。即ち,データ転送の
先頭部分ではメモリカード側の指定アドレス番号(実施
例では20ビットで指定)を8ビット並列データ(バイ
ト単位データ)として3回に分けて先ず出力し、その後
転送すべきデータ列をバイト単位で順次出力し、同時に
メモリへの書き込み要求信号WTREQ(データをパソ
コン側が読み込む場合は読み込み要求信号RDREQ)
データ出力ごとに発生する。ここで、8ビットの出力デ
ータは偶数番号(ビット0、ビット2、ビット4および
ビット6)の4ビットと奇数番号(ビット1、ビット
3、ビット5およびビット7)の4ビットに分割し、前
者の偶数番号ビットデータ列はαタイミング遅延回路4
−1へ、後者である奇数番号ビットのデータ列はβタイ
ミング遅延回路4−2にそれぞれ振り分けて入力され
る。前記αタイミング遅延回路4−1とβタイミング遅
延回路4−2は、2相クロック制御概念(メインクロッ
クの1周期内を基準となる基準相とその基準から180
度遅れた遅延位相の2つのタイミング基準を設けておく
方式)における基準位相タイミングαで制御されるレジ
スタおよびパルス化回路と遅延位相タイミングβで制御
されるレジスタおよびパルス化回路でそれぞれが構成さ
れている(詳細図示省略)。前記αタイミング遅延回路
4−1の出力は、前記αタイミングに同期したパルス化
(最大データ転送周期の4分の1時間幅パルス)RZ
(リターンゼロ;信号レベルは常時「0」を示すレベル
にあり,データが「1」の時にのみ「1」を示すレベル
になるが所定時間経過後には「0」レベルに必ず戻るデ
ータ表現方式)信号であり,α相データバス12−1と
コイル駆動回路5を経由して送信用コイル列1の偶数番
号コイル1−0と1−2と1−4と1−6を駆動(所定
電流をコイルに流す)し、前記一方のβタイミング遅延
回路4−2は前記βタイミングに同期したパルス化RZ
信号を出力し、β相データバス12−2およびコイル駆
動回路5を経由して送信用コイル列1の奇数番号コイル
である1−1と1−3と1−5と1−7を駆動する。前
記送信コイル列1に対応する位置に配置した受信コイル
列2を構成する個々のコイル2−0乃至2−7には、前
記送信コイル1−0乃至1−7への駆動電流の大きさに
比例した電磁誘導信号を受信する。即ち、αタイミング
に同期したパルス化RZ信号は、受信コイル2−0およ
び2−2および2−4および2−6で受信し、一方、β
タイミングに同期したパルス化RZ信号は、受信コイル
2−1および2−3および2−5および2−7で受信
し、受信アンプ回路6および受信データバス13を経由
してそれぞれのタイミングで受信制御回路7の内部を構
成するセットリセット型フリップフロップ(詳細構成の
図示省略)をセット(データが「1」の場合のみ)す
る。ここで、転送データ列の先頭部3バイト分はアドレ
ス情報であることを前記受信制御回路7が認識しメモリ
8に対するアドレスバスデータを更新(書き込み先頭ア
ドレスが設定されたことになる)し、その後の受信デー
タはメモリ8のデータバスに乗せると共にWE信号を発
生(送信コイル1−8および受信コイル2−8を経て事
前に受信したWTREQを受けたことを反映)し、その
WE信号の後エッジを用いて前記アドレスバスデータを
プラス1しておくことで次のメモリアドレスへの書き込
みに備えることになる。なお、前記メモリ8の内容を読
み取るには、パソコン(データ供給装置)9側から読み
取り要求信号RDREQを送信コイル1−9を駆動し受
信コイル2−9経由で受信制御回路7に与えることによ
ってなされるが、その際の読み取り回路系は煩雑となる
ためここでは図示を省略した。
【0037】図2は非接触転送メモリカードの信号入力
部をもう少し詳細に示す論理展開図である。非接触転送
メモリカード10の内部は受信コイル列2と受信アンプ
回路6と受信制御回路7のデータ入力関連部のみを図示
し、他の構成ブロックは煩雑さを防ぐため省略してあ
る。ゲート信号発生回路41は、システムクロック2f
CLK(データ供給装置側から別途手段で供給を受け
る)をベースとして使用しαタイミングで送信されてく
る信号を受け入れるためのゲート信号(αG)45およ
びβタイミングで送信されてくる信号を受け入れるため
のゲート信号(βG)44およびセット/リセットタイ
プのフリップフロップ43に対するリセット信号などを
発生する。一方、受信コイル列2の中でαタイミング送
信信号を受信するグループに属するコイル2−0、2−
2、2−4および2−6は、受信アンプ回路6を経由し
て前記αゲート信号45を一方の入力とするゲート回路
42−0、42−2、42−4および42−6にそれぞ
れ入力しそれらゲートされた信号はフリップフロップ4
3−0、43−2、43−4更に43−6のそれぞれの
セット端子へ接続し、前記受信コイル列2の中でβタイ
ミング送信信号を受信するグループに属するコイル2−
1、2−3、2−5および2−7も、受信アンプ回路6
を経由して前記βゲート信号44を一方の入力とするゲ
ート回路42−1、42−3、42−5および42−7
にそれぞれ入力しそれらゲートされた信号はフリップフ
ロップ43−1、43−3、43−5更に43−7のそ
れぞれのセット端子へ接続され、1バイト分の転送デー
タがフリップフロップ43にセットされる。即ち、ゲー
ト回路42の作用によって転送が予測されるタイミング
近傍以外の信号成分はフリップフロップ43へ伝達され
ることが禁止される。
【0038】図3は、上記第1の実施例を説明するデー
タ部分(アドレス部分は省略)のタイムチャート図であ
る。以下、前記図1を参照しながら説明する。送信制御
回路(図1の3)へ与えるクロックは転送周波数の2倍
の周波数(実施例では20メガヘルツ)の矩形波信号2
fCLKであり、ホスト側コントローラ(図1のデータ
供給装置9)から外部メモリカードへの書き込み命令W
TCOMと同時に書き込むべきデータDATA0乃至D
ATA7が与えられる。ここで、前記DATA0乃至D
ATA7が16進表現で「FF」(8ビットデータの総
てのビットが「1」)、「0F」(上位4ビットが
「0」で下位4ビットが「1」)、「F0」(上位4ビ
ットが「1」で下位4ビットが「0」)最後が「FF」
であったものと仮定し図示した。前記送信制御回路内部
のラッチレジスタにはαタイミングで作動するグループ
(DATA0α、DATA2α、DATA4α、DAT
A6α)とβタイミングで作動するグループ(DATA
1β、DATA3β、DATA5β、DATA7β)に
交互に振り分けられており、それぞれのタイミングの立
ち下がりエッジでデータがセットされる。上記レジスタ
出力DATA0α乃至DATA6αと前記2fCLKの
α部の否定信号との論理積(2fCLKのα部がローレ
ベルの時を「真」とする論理積)を行った出力信号(#
0−DEIVE、#2−DRIVE、#4−DRIVE
および#6−DRIVE)と、同じく上記レジスタの出
力DATA1β乃至DATA7βと前記2fCLKのβ
部の否定信号との論理積を行った出力信号(#1−DE
IVE、#3−DRIVE、#5−DRIVEおよび#
7−DRIVE)は、対応する送信コイル列(図1の
1)の個々のコイル(図1の1−0乃至1−7)への駆
動電流波形となる。
【0039】図4は、本実施例におけるデータ送受信時
の実装状態を示す外観図であり、同図(a)は上面から
みた断面図、同図(b)は側面からみた断面図を示すも
のである。データ供給装置9の切れ込み部の最奥部に送
信用コイル列1を水平に配置し、受信用コイル列2を前
記送信用コイル列1に対応するように配置した非接触並
列転送用メモリカード10を前記切れ込み部に挿入する
ことで、コイルによる電磁結合作用でデータが転送され
ることになる。この時、前記送信用コイル列1と受信用
コイル列2の間隙は可能な限り狭くすることにより転送
効率が向上するため、永久磁石による吸引力もしくは機
械的なバネの反発力の相互作用によって前記2組のコイ
ル列1、2を密着させる方向に力が作用するような構造
を採用した(図示省略)。
【0040】本第1の実施例によれば、送信コイルへの
駆動に付随する電流のピーク値が2分の1になり、特
に、カード側からデータを送り返すとき、即ち、メモリ
データの読み取り時(図示および説明を省略した)にお
いては電源回路の小型化に寄与するばかりでなく、雑音
信号源のエネルギが半減されることになるため、信頼性
の高い電磁結合方式の非接触並列転送メモリカードシス
テムを実現することができる。また、隣接コイル間は異
なるタイミングで駆動されており、更に、隣接コイルの
駆動タイミングで誘導されるノイズ信号はゲート回路で
排除しているため、誘導コイルを多数用いた場合の致命
的欠陥であるクロストークノイズによる誤動作の心配が
なくなり、極めて信頼性の高い非接触並列転送メモリカ
ードシステムを提供することができるという効果があ
る。
【0041】なお、上記実施例では2回のタイミングに
振り分けてデータを転送しているが、この振り分けタイ
ミング数を3、4、5と増やして行くことも当然のこと
ながら可能であり、その数が多いほどデータ送受信に要
する時間は長くなるが、その反面でピーク電流値も平準
化されて少なくなるため上記効果が更に強化されるとい
う効果がある。
【0042】第2の実施例を図を用いて説明する。第2
の実施例はカードの表裏(上下)を逆向きに挿入(第1
の実施例図4参照)しても対処できるように対策した一
例である。
【0043】図5は、第2の実施例で用いたデータ供給
装置(パソコン)9と非接触並列転送メモリカード10
のデータ転送に関連する個所のみを抽出したブロック図
である。本図は第1の実施例における図1に対応してお
り、そのデータ供給装置9側における主な相違点は送信
用コイル列1を構成するコイル1−0乃至1−7および
1−8、1−9の両端部に特殊信号送信用コイル1−R
と1−Lと該追加コイルに信号を供給するための回路な
どを追加したことであり、メモリカード10側における
主な相違点は受信用コイル列2を構成するコイル2−0
乃至2−7および2−8、2−9の両端部に特殊信号送
信用コイル2−Rと2−Lと該追加コイルからの受信信
号を処理するための回路などを追加したことである。従
って、前記図1の説明と重複する部分の説明は基本的に
省略する。発信回路21で発生した矩形波信号は、コイ
ル駆動回路5−Rを経て増設した一方の送信コイル1−
Rを駆動すると同時に位相遅延回路22で信号位相を9
0度遅らせた後コイル駆動回路5−Lを経て残る一方の
増設コイル1−Lに信号を供給する。一方、メモリカー
ド10側は、第1の増設受信コイル2−Rで受信し受信
アンプ回路6−Rで増幅し整形した信号と、第2の増設
受信コイル2−Lで受信し受信アンプ回路6−Lで増幅
し整形した信号を位相比較回路23へそれぞれ入力する
ことによって相対的な位相差を比較し、ビット並べ替え
回路24に対する並べ替え指令信号を発生する。ここ
で、図示のような状態、即ち、第1の送信用増設コイル
1−Rの信号を第1の受信用増設コイル2−Rが受け取
り、第2の送信用増設コイル1−Lの信号を第2の受信
用増設コイル2−Lが受けたものと想定した場合(前記
位相非各課色のA入力に対してB入力側の位相が90度
遅れている状態)は、表面を上にしてメモリカード10
がデータ供給装置9へ挿入された正常挿入と判定し、ビ
ット並べ替え回路24に対して並べ替え指令を発行しな
いようにする(即ち、第1の実施例における図1および
図2で説明した状態を保持することになる)。反対にメ
モリカード10が裏面を上にして挿入されるとメモリカ
ード10側だけがデータ供給装置9に対して図示状態か
ら180度反転した状態になる。即ち、第1の送信用増
設コイル1−Rは第2の受信用増設コイルに対面し、ま
た、送信コイル1−0は受信コイル2−9と対面し更に
送信コイル1−1は受信コイル2−8に対面することに
なり、以下同様に図示の上下が入れ替わって対面し、最
後に第2の送信用増設コイル1−Lは第1の受信用増設
コイル2−Rと向き合わせになる。この状態(前記のよ
うに裏面を上にして挿入した状態)では、前記位相比較
回路23のA入力はB入力よりも位相が90度遅れてい
ることになるためビット並べ替え回路24に対してビッ
ト並べ替え指令を発行し、同並べ替え回路24の出力で
は前記正常挿入時と同じ信号配列になるように上下のビ
ットを順番に入れ替えるように動作させる。即ち、受信
コイル2−9の受信データ線は受信コイル列2の中心か
ら対称の位置にある受信コイル2−0の受信データ線と
入替え、以下同様に、受信コイル2−8の受信データ線
と受信コイル2−1の受信データ線、受信コイル2−7
の受信データ線と受信コイル2−2の受信データ線、受
信コイル2−6の受信データ線と受信コイル2−3の受
信データ線、受信コイル2−5の受信データ線と受信コ
イル2−4の受信データ線、をそれぞれ入れ替えること
になる。
【0044】図6は、本実施例で採用したデータ転送時
のカードへの電源供給方法を示すブロック図である。送
信用コイル列1の一方の端部に増設した挿入方向判別用
の第1の送信コイル1−Rには発信回路21の出力信号
をそのまま印加し、他の一方の端部側の送信用第2の増
設コイル1−Lには前記発信回路21の信号を位相遅延
回路22によって位相を90度遅らせた信号を印加して
いる。メモリカード10側では前記送信側増設コイルに
対応する受信用第1の増設コイル2−Rと第2の増設コ
イル2−Lの相対的位相差を位相比較回路で比較する
(前述図5の項を参照、但しこの場合の受信アンプ回路
6−R、6−Lは単なる波形整形回路としてのみ機能す
る)と共に、整流ダイオードD31、D32でそれぞれ
の信号は整流され抵抗R33とコンデンサC34によっ
て平滑化した電力を外部供給電源とし(実際は3端子安
定化電源用ICを経由させて用いたが図示を省略し
た)、電源切り替え回路36を用いて内臓電池35と切
り替えてメモリカード10の内部回路へ供給する。
【0045】本第2の実施例によれば、高速データ転送
時に必要とされるカード側の電力供給をパソコン(デー
タ供給装置)側から電磁結合(トランス)で行う手段と
カードの表裏逆転挿入に対処する手段の一部が共用でき
るので、小型・軽量で使い勝手の優れた非接触並列転送
メモリカードを提供することができる。
【0046】次に第3の実施例を図を用いて説明する。
【0047】図7は、転送用のコイルを送受信兼用で用
いるメモリカードシステムのブロック図であり、第1の
実施例における図1に対応しており重複する説明は原則
として省略する。本実施例ではデータ供給装置9側でメ
モリデータの書き込み・読みだしをコントロールする方
式であり、書き込み時にはWTREQを送信コイル1−
8と受信コイル2−8経由で、また、読みだし時にはR
EREQを送信コイル1−9と受信コイル2−9経由で
それぞれメモリカード側の受信制御回路7へ伝達するこ
とによって実行される。メモリ8へのデータ書き込み時
の書き込みデータは送信制御回路3とαタイミング遅延
回路4−1およびβタイミング遅延回路4−2並びにコ
イル駆動回路6を経由し、送信用コイル列1(本実施例
では送受信兼用コイルであるが、第1および第2の実施
例における呼称を便宜上継承する。以下、受信用コイル
列2およびそれらを構成する個々のコイル1−0乃至1
−7、2−0乃至2−7についても同様とし、便宜上従
来呼称を継承する)から受信用コイル列2へ転送し、受
信アンプ回路6並びに受信制御回路7を経由してメモリ
8の所定番地に書き込まれる。一方、メモリ8の所定番
地に書き込まれているデータを読みだすには、メモリカ
ード側に付加(前記第1図との比較で付加したことを意
味する。以下同様)した送信制御回路3bとαタイミン
グ遅延回路4−1bおよびβタイミング遅延回路4−2
b並びにコイル駆動回路5bを経由して受信用コイル列
2の受信コイル2−0乃至2−7を送信コイルに転用す
ることによってデータ供給装置9側へデータを逆送信す
る。逆送信されたメモリ8の所定アドレスデータは、送
信用コイル列1を受信用に転用して転送されてきたデー
タを受信しデータ供給装置9側に付加された受信アンプ
回路6aと同じく付加された受信制御回路7に伝達され
ることによって、メモリデータの読みだし動作がなされ
る。このようにデータ供給装置9側とメモリカード10
側の双方に送受信機能を有することによって、メモリへ
書き込んだデータを書き込み直後に読みだしてチェック
する機能、いわゆるリード・アフタ・ライト・チェック
も容易に実現できることを意味する。
【0048】図8は、前記リード・アフタ・ライト・チ
ェック機能を作動させたときのタイムチャート図であ
る。前記図7を参照しながら説明する。送信制御回路
(図7の3)へ与えるクロックは転送周波数の2倍の周
波数(実施例では20メガヘルツ)の矩形波信号2fC
LKであり、ホスト側コントローラ(図7のデータ供給
装置9)から外部メモリカードへの書き込み命令WTC
OMと同時に書き込むべきデータDATA0乃至DAT
A7が与えられる。ここでは、前記DATA0乃至DA
TA7が16進表現で「FF」、「0F」、「F0」最
後が「FF」であったものと仮定した。前記送信制御回
路内部のラッチレジスタにはαタイミングで作動するグ
ループ(DATA0α、DATA2α、DATA4α、
DATA6α)とβタイミングで作動するグループ(D
ATA1β、DATA3β、DATA5β、DATA7
β)に交互に振り分けられており、それぞれのタイミン
グの立ち下がりエッジでデータがセットされる。上記レ
ジスタ出力DATA0α、DATA2α、DATA4
α、DATA6αと前記2fCLKのα部の否定信号と
の論理積(2fCLKのα部がローレベルの時を「真」
とする論理積)を行った出力信号(#0−DEIVE、
#2−DRIVE、#4−DRIVEおよび#6−DR
IVE)と、同じく上記レジスタの出力DATA1β、
DATA3β、DATA5β、DATA7βと前記2f
CLKのβ部の否定信号との論理積を行った出力信号
(#1−DEIVE、#3−DRIVE、#5−DRI
VEおよび#7−DRIVE)は、対応する送信コイル
列(図7の1)の個々のコイル(図7の1−0乃至1−
7)への駆動電流波形となる。以上述べてきたデータ書
き込み動作は第1の実施例と全く同じであるが、同図#
0−DRIVE乃至#0−DRIVE波形の中で斜線個
所がメモリへの書き込み直後に同一アドレスから読みだ
したデータの逆送信波形である。即ち、0ビット目(#
0−DRIVE)の一回目の「1」書き込み信号αW0
−0に対応する読みだし逆送信波形はβR0−0であ
り、1ビット目(#1−DRIVE)の一回目の「1」
書き込み信号βW1−0に対応する読みだし逆送信波形
はαR1−0である。このような逆送信データを受けて
データ供給装置9は前回送信データとの比較を実行し転
送系でのエラー発生の有無を調査し、所定のエラー処理
を実行することになる。
【0049】なお、専用制御ライン(図7のWTREQ
およびRDREQの系統も双方向転送が可能なようにし
ておくことによって、メモリカード側でエラーチェック
を行い(パリティビットの付加若しくはEDC;エラー
ディテクトコードを付加することによって可能)、その
結果エラー発生時においてのみ前記WTREQ若しくは
RDREQラインに逆転送することもできる。
【0050】本第3の実施例によれば、送受信コイルの
員数を増設することなく双方向へのデータ転送が可能に
なるばかりでなく、リード・アフタ・ライト機能やエラ
ー発生時の報知機能などが容易に実現することができる
ので、小型・軽量で極めてデータ転送時の新来世に優れ
た非接触並列転送メモリカードシステムを実現すること
ができる。
【0051】次に第4の実施例を図を用いて説明する。
【0052】図9は第4の実施例の特徴部を抽出したブ
ロック構成図である。データ供給装置9は送信用コイル
列1と表裏逆挿入防止用ピン兼電源供給ピン50と電流
検出抵抗52およびカード挿入信号54、出力用コンパ
レータ53などで構成され、その他省略部分は第1の実
施例を示す図1と基本的に同じ構成となっている。非接
触転送対応メモリカード10は受信用コイル列2と表裏
逆挿入防止溝内の表面部に配置した外部電源のカード側
受電ピン51ならびにボタン型電池35、電源切り替え
回路36などで構成され、その他の図示省略部分は第1
の実施例を示す図1と基本的に同じ構成となっている。
個々で、データ供給装置9の所定位置にメモリカード1
0が挿入されると、プラス電位(VCC)供給ピン50
−Vと対応する受電ピン51−Vならびにマイナス電位
(GND)供給ピン50−Gと対応する受電ピン51−
Gがそれぞれ接触し、電源切り替え回路36の外部電源
側に電圧が印加されると該切り替え回路36は内臓のボ
タン型電池35を切離し前記受電ピン51−Vから供給
された電源をカード側の電源として使用するようにな
る。このようにデータ供給装置側のVCCが電源供給ピ
ン50−Vと51−Vならびに51−Gと50−Gを経
由して供給されることにより電流が流れると、検出抵抗
52の両端には電位が発生し電圧コンパレータ53は反
転してカード挿入信号54を出力する。そのカード挿入
信号54を受けてデータ供給装置側のコントローラ(図
示ならびに詳細説明は省略する)はデータの送受信を開
始する。データの送受信は送信コイル1−0から1−9
パルス電流を流すことによって受信コイル2−0から2
−9へ電磁結合による誘起電圧が発生することによって
非接触で行なわれる。
【0053】図10は第4の実施例を示す外観イメージ
図である。
【0054】同図(a)はICメモリカード10の外観
立体図である。図示の上下方向を表裏と規定すると表裏
非対称の位置に刻み込まれた逆挿入防止溝の底辺部に受
電ピン(端子)51−V、51−Gが接着され、受信用
コイル列2が薄いモールド材で被われてカード先端部に
配置されている。なお、前記受電ピン51とカード10
の内部とはモールド材で物理的にシールされており、空
気や水などは内部へ浸入できない構造になっている。
【0055】同図(b)はデータ供給装置9へ非接触カ
ード10を挿入した状態の概念を示す断面図である。送
信用コイル列1と受信用コイル列2は約0.5ミリメー
トルの間隙で接近し、X−Y方向の相対的位置位置決め
精度はプラス・マイナス約0.2ミリメートルとなって
いる。
【0056】なお、本実施例では第1の実施例乃至第3
の実施例で述べてきたクロストーク対策は採用せず、以
下に述べる方式で対応した。
【0057】図11は隣接コイルへのクロストーク発生
の主要原因を示す原理図である。n番目の送信コイル1
−nからの転送信号が対向する受信コイル2−nとそれ
に隣接する2個の受信コイル2−(n−1)と2−(n
+1)にどのように電磁結合され誘起電圧が発生するか
を示している。先ず、コイル駆動回路5によって送信コ
イル1−nに図示のパルス電流Idが流されると該電流
Idと前記受信コイル1−nの巻数に比例した密度の磁
束が発生し、その主要な磁束B81は対向する受信コイ
ル2−nだけを通過して戻ってくるが、一部の漏洩磁束
B’82は隣接する2個の受信コイル2−(n−1)と
2−(n+1)をも通過し送信コイル1−nへ戻ってく
る。その結果、受信コイル2−nには通過した磁束密度
と巻数に比例した誘起電圧が発生し負荷抵抗RLに反比
例したパルス電流Irが発生し正規の信号成分が転送さ
れたことになるが、前記した如く一部の漏洩磁束B’8
2が隣接する2個の受信コイル2−(n−1)と2−
(n+1)を通過するため図示のようなクロストーク電
流Ir’が隣接する前記2個の受信コイル2−(n−
1)と2−(n+1)に生じてしまうことになる。
【0058】図12は本実施例で用いた第1のクロスト
ーク低減方法を示す図である。本図では煩雑さを避ける
ため便宜上1個の送信コイル1−nと隣接する2個の受
信コイル2−(n−1)と2−(n+1)だけを抽出し
示した。なお、受信コイルへの誘起電圧発生の原理は前
記図11で記述済みであり省略するが、前記図11との
相違点は受信コイル2−nに補助コイル2a−nと2b
−nを設け、隣接受信コイル2−(n−1)に補助コイ
ル2b−(n−1)更にもう一方の隣接コイル2−(n
+1)にも補助コイル2a−(n+1)を設けたこと
(実際には隣接受信コイル2−(n−1)に補助コイル
2a−(n−1)、もう一方の隣接コイル2−(n+
1)にも補助コイル2b−(n+1)を設けてあるが図
示を省略した)である。上記補助コイルは漏洩磁束B’
82の作用によって発生する隣接コイルへのクロストー
ク誘起電圧に等しい電圧が磁束B81プラス漏洩磁束
B’82の作用で発生するような巻数に設定してあり、
前記クロストーク誘起電圧を打ち消すように(逆位相と
なるように)前記隣接コイル2−(n−1)および2−
(n+1)に対して接続する。即ち、コイル駆動回路5
による送信データのパルス電流Id(図示波形参照)が
送信コイル1−nに流されることによって、対向する受
信コイル2−nには正規の受信信号電流Irが発生(図
示波形参照)し、例えば隣接コイル2−(n−1)でみ
ると同コイル2−(n−1)に誘導されたクロストーク
電流Ir’と補助コイル2a−nへの誘導電流Icとが
相殺する方向で動作し前記隣接コイル2−(n−1)の
負荷抵抗へ流れる電流ILはほゞゼロになる(図示波形
参照)。
【0059】図13は本第4の実施例で用いた第2のク
ロストーク低減方法である。先ず、コイル駆動回路5−
(n−1)、5−n、5−(n+1)の正側出力は所定
の駆動電流となるように抵抗Rdで電流を制限し、対応
するそれぞれの送信コイル1−(n−1)、1−n、1
−(n+1)へ接続される。一方、前記コイル駆動回路
5−(n−1)、5−n、5−(n+1)の負側出力は
抵抗Rcを介してそれぞれの隣接する送信コイル、例え
ば図示中央のコイル駆動回路5−nであればその負側出
力は隣接する送信コイル1−(n−1)と1−(n+
1)へそれぞれ個別の抵抗Rc経由で接続する。上記抵
抗Rcと前記抵抗Rdとの比は対向する正規の受信コイ
ル2−nへのみ作用する磁束(密度)B81と隣接する
受信コイル2−(n−1)および2−(n+1)に作用
してクロストーク雑音成分を発生する漏洩磁束(密度)
B’82の比(もう少し正確に表現するとB+B’と
B’の比を基準にし、総合的な磁気伝達損失を勘案して
決定したもの)とほゞ同じにしてあり、前記抵抗Rcを
経て隣接する前記送信コイル1−(n−1)と1−(n
+1)に流されるパルス電流によって発生する磁束Bc
83は前記漏洩磁束B’82とほゞ同じ密度で逆向きに
発生するので、正規の受信コイルに隣接する前記受信コ
イル2−(n−1)および2−(n+1)に作用する磁
束はほとんどゼロとなるためクロストーク雑音成分電流
Ir’も発生することがない。
【0060】本第4の実施例によれば、位相シフト手法
(第1乃至3の実施例)によるクロストーク対策に較べ
て約2倍の転送レートを実現することができる(本実施
例では最大20メガバイト毎秒を確認した)という効果
がある。
【0061】最後に、非接触並列転送ICメモリカード
の具体的応用事例を図14および図15を用いて説明す
る。
【0062】図14は非接触並列転送ICメモリカード
を応用したICプレーヤ10’の外観図である。電源ス
イッチ61をオンの位置にし、圧縮コード情報化した音
響情報を受信用コイル列2から高速転送レート(10メ
ガバイト毎秒)で内部メモリへ書き込み、その後、<P
LAY>スイッチ66の操作でイヤホン70を耳に当て
ることにより順次再生された前記メモリへの収録音響情
報を聴くことができる。複数の音楽情報などがメモリへ
収録されているときには選択用の<+>スイッチ62お
よび同<−>スイッチ63を操作し液晶表示パネル69
で曲名や曲番を確認してから前記<PLAY>スイッチ
66の操作で再生し、早聴きは<FF>スイッチ64、
早戻しは<REW>スイッチ67、一時停止は<PAU
SE>スイッチ6565の操作でそれぞれ実行され、再
生動作終了は<STOP>スイッチ66の操作で行なわ
れる。
【0063】図15は上記非接触並列転送ICメモリカ
ードを応用したICプレーヤ10’内部の回路構成を示
すブロック図である。圧縮された音響コード情報は受信
用コイル列2から入力し転送制御回路71とマイクロプ
ロセッサ72を経てICメモリ8へ記録される。液晶表
示パネル69で確認しながら各種スイッチ61、62、
63乃至68の操作で再生動作が実行されると前記メモ
リ8に収録されていた圧縮音響コード情報は、マイクロ
プロセッサ72で伸長されDAコンバータ73でアナロ
グ信号に戻され増幅回路兼用のローパスフィルタを経由
して出力される。なお、通常動作時の電源は内臓のボタ
ン型電池35が電源切り替え回路36によって選択され
ているが、データ供給装置(情報サーバ)から情報吸収
のためにセットされたときはカードの表裏(上下)逆挿
入防止溝部に設けられた受電用電極ピン(端子)51−
V、51−G経由で電源が供給され前記電源切り替え回
路36は前記内臓のボタン型電池35を切離し外部凶器
ゅの電源を使用するようになっている。
【0064】本実施例によれば、32メガバイトのメモ
リに約70分の音声情報が約3秒で収録できる瞬時ダビ
ング機能を有し、かつ、防水性など耐環境性に優れたI
Cレコーダを容易に実現できるという効果がある。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、複数の電磁結合コイル
を用いる非接触並列転送方式のメモリカードにおいて、
瞬間ピーク電流の平準かが図られるため電源回路系の負
担が巣区なると共にパルス性電流に起因する雑音エネル
ギーも低減されることになり、小型で信頼性の高いシス
テムを実現できるという効果がある。
【0066】また、並列転送ビット数の増加に反比例し
て小さくなる転送コイルの寸法とコイル間隙の狭小化等
に対しても、最大ネックであったコイル間クロストーク
による誤動作を完全に防止することができるため、小型
で高速転送が可能な電磁結合型非接触並列転送カードシ
ステムを高い信頼性で供給できるという効果がある。
【0067】また、データ転送時の電源供給コイルとメ
モリカードの裏返し挿入検出手段とが共用できるため、
小型で使い勝手に優れた電磁結合型非接触並列転送カー
ドシステムを高い信頼性で供給できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示すデータ供給装置と非接触並
列転送メモリカードの構成ブロック図である。
【図2】非接触並列転送メモリーカードの入力部を示す
論理展開図である。
【図3】第1の実施例の一部を説明するタイムチャート
図である。
【図4】データ供給装置へメモリカードを挿入したとき
の外観図である。
【図5】第2の実施例を示すデータ供給装置と非接触並
列転送メモリカードの構成ブロック図である。
【図6】データ転送時の外部電源供給事例を示すブロッ
ク図である。
【図7】第3の実施例を示すデータ供給装置と非接触並
列転送メモリカードの構成ブロック図である。
【図8】第3の実施例の一部を説明するタイムチャート
図である。
【図9】第4の実施例を示すブロック図である。
【図10】第4の実施例を示す外観イメージ図である。
【図11】クロストーク雑音発生メカニズムを示す原理
ブロック図である。
【図12】第4の実施例で用いたクロストーク雑音低減
対策の第1の方法を示すブロック図である。
【図13】第4の実施例で用いたクロストーク雑音低減
対策の第2の方法を示すブロック図である。
【図14】非接触並列転送カードの具体的応用事例であ
るICプレーヤの外観図である。
【図15】非接触並列転送カードの具体的応用事例であ
るICプレーヤの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…送信用コイル列、2…受信用コイル列、3…送信制
御回路 4…タイミング遅延回路、5…コイル駆動回路、6…受
信アンプ回路 7…受信制御回路、8…ICメモリ、9…データ供給装
置(パソコン) 10…非接触並列転送メモリカード、21…発信回路、
22…位相遅延回路 23…位相比較回路、24…ビット並べ替え回路、35
…ボタン型電池 36…電源切り替え回路、41…ゲートタイミング信号
発生回路 42…ゲート回路、43…データセット用セットリセッ
トフリップフロップ 44…αゲート信号(αタイミング信号受付期間設定パ
ルス) 45…βゲート信号(βタイミング信号受付期間設定パ
ルス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 和成 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 浜本 信男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大川 武宏 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 杵渕 豊 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アドレス情報および書き込み制御信号およ
    び書き込むべきデータ列等を編集し所望ビット数の並列
    データ信号列を発生する送信制御回路と複数の送信コイ
    ルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送信
    手段と、前記送信コイル群に対応する複数の受信コイル
    を配列したコイル群と該受信コイル群で受信した信号列
    からアドレス情報および書き込み制御信号および書き込
    むべきデータ列等を復元する受信制御回路とICメモリ
    を有する非接触並列データ受信手段から成る非接触並列
    データ転送装置において、前記送信制御回路から出力さ
    れる所望ビット数の並列データ信号列をビット別に異な
    る少なくとも2種類の遅延時間を与える遅延手段と、前
    記複数の遅延時間の相対差分時間よりも短時間のパルス
    信号を発生するパルス化信号発生手段を設けたことを特
    徴とする非接触並列データ転送装置。
  2. 【請求項2】アドレス情報および書き込み制御信号およ
    び書き込むべきデータ列等を編集し所望ビット数の並列
    データ信号列を発生する送信制御回路と複数の送信コイ
    ルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送信
    手段と、前記送信コイル群に対応する複数の受信コイル
    を配列したコイル群と該受信コイル群で受信した信号列
    からアドレス情報および書き込み制御信号および書き込
    むべきデータ列等を復元する受信制御回路とICメモリ
    を有する非接触並列データ受信手段から成る非接触並列
    データ転送装置において、前記送信コイル群の中の隣接
    するコイル同士は異なるタイミングのパルス信号で駆動
    することを特徴とする非接触並列データ転送装置。
  3. 【請求項3】アドレス情報および書き込み制御信号およ
    び書き込むべきデータ列等を編集し所望ビット数の並列
    データ信号列を発生する送信制御回路と複数の送信コイ
    ルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送信
    手段と、前記送信コイル群に対応する複数の受信コイル
    を配列したコイル群と該受信コイル群で受信した信号列
    からアドレス情報および書き込み制御信号および書き込
    むべきデータ列等を復元する受信制御回路とICメモリ
    を有する非接触並列データ受信手段から成る非接触並列
    データ転送装置において、前記複数の受信コイルを配列
    したコイル群で受信したデータ列をそれぞれ個別にゲー
    トする回路と該ゲート回路に印加するためのタイミング
    信号を発生するためのタイミング信号発生回路を設けた
    ことを特徴とする非接触並列データ転送装置。
  4. 【請求項4】アドレス情報および書き込み制御信号およ
    び書き込むべきデータ列等を編集し所望ビット数の並列
    データ信号列を発生する送信制御回路と複数の送信コイ
    ルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送信
    手段と、前記送信コイル群に対応する複数の受信コイル
    を配列したコイル群と該受信コイル群で受信した信号列
    からアドレス情報および書き込み制御信号および書き込
    むべきデータ列等を復元する受信制御回路とICメモリ
    を有する非接触並列データ受信手段から成る非接触並列
    データ転送装置において、前記非接触並列データ受信手
    段における前記受信コイルへのクロストーク成分、即
    ち、対向する所定の前記送信コイル以外から伝播される
    雑音信号成分を前記受信コイルの受信信号成分から相殺
    する手段を設けたことを特徴とする非接触並列データ転
    送装置。
  5. 【請求項5】アドレス情報および書き込み制御信号およ
    び書き込むべきデータ列等を編集し所望ビット数の並列
    データ信号列を発生する送信制御回路と複数の送信コイ
    ルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送信
    手段と、前記送信コイル群に対応する複数の受信コイル
    を配列したコイル群と該受信コイル群で受信した信号列
    からアドレス情報および書き込み制御信号および書き込
    むべきデータ列等を復元する受信制御回路とICメモリ
    を有する非接触並列データ受信手段から成る非接触並列
    データ転送装置において、前記複数の送信コイルに対向
    する正規の前記受信コイルに隣接する受信コイルへのク
    ロストーク成分を予測し前記隣接する受信コイルに対向
    する送信コイルに対し前記予測したクロストーク成分を
    相殺する駆動電流を供給することを特徴とする非接触並
    列データ転送装置。
  6. 【請求項6】送信コイルは受信コイルとして兼用し、ま
    た受信コイルも送信コイルとして兼用することが可能な
    同一コイル双方向転送を特徴とする請求項1乃至5記載
    の非接触並列データ転送装置。
  7. 【請求項7】所望ビット数の並列データ信号列を生成し
    若しくは並列データ信号列から所定の信号成分に復元す
    る第1の送受信制御回路と複数の第1の送信受信兼用コ
    イルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送
    受信装置(データサーバ)と、前記第1の送受信兼用コ
    イル群に対応する位置に配置されている複数の第2の送
    受信兼用コイルを配列したコイル群と第2の送受信制御
    回路とICメモリを有する非接触並列データ送受信可能
    なメモリカードからなる非接触並列データ転送装置にお
    いて、前記データの非接触並列送受信装置(データサー
    バ)から前記メモリカードへ電源およびアース電位を供
    給するための接触型電極端子を前記非接触並列送受信装
    置(データサーバ)と前記メモリカードの双方に設けた
    ことを特徴とする非接触並列データ転送装置。
  8. 【請求項8】所望ビット数の並列データ信号列を生成し
    若しくは並列データ信号列から所定の信号成分に復元す
    る第1の送受信制御回路と複数の第1の送信受信兼用コ
    イルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送
    受信装置(データサーバ)と、前記第1の送受信兼用コ
    イル群に対応する位置に配置されている複数の第2の送
    受信兼用コイルを配列したコイル群と第2の送受信制御
    回路とICメモリを有する非接触並列データ送受信可能
    なメモリカードからなる非接触並列データ転送装置にお
    いて、前記メモリカードの側面部に設けられている上下
    逆挿入防止用凹み構造部に電源およびアース電位受入れ
    のための電極端子を設けたことを特徴とする非接触並列
    データ転送装置。
  9. 【請求項9】所望ビット数の並列データ信号列を生成し
    若しくは並列データ信号列から所定の信号成分に復元す
    る第1の送受信制御回路と複数の第1の送信受信兼用コ
    イルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列送
    受信装置(データサーバ)と、前記第1の送受信兼用コ
    イル群に対応する位置に配置されている複数の第2の送
    受信兼用コイルを配列したコイル群と第2の送受信制御
    回路とICメモリを有する非接触並列データ送受信可能
    なメモリカードからなる非接触並列データ転送装置にお
    いて、前記非接触並列送受信装置(データサーバ)から
    前記メモリカードへの供給電源の電流値が予め定めた一
    定電流値を超えているか否かを検出する手段を設けたこ
    とを特徴とする非接触並列データ転送装置。
  10. 【請求項10】所望ビット数の並列データ信号列を生成
    し若しくは並列データ信号列から所定の信号成分に復元
    する第1の送受信制御回路と複数の第1の送信受信兼用
    コイルを配列したコイル群を有するデータの非接触並列
    送受信装置(データサーバ)と、前記第1の送受信兼用
    コイル群に対応する位置に配置されている複数の第2の
    送受信兼用コイルを配列したコイル群と第2の送受信制
    御回路とICメモリを有する非接触並列データ送受信可
    能なメモリカードからなる非接触並列データ転送装置に
    おいて、前記非接触並列送受信装置へ挿入する前記メモ
    リカードの挿入面の中心振り分けで対称となる位置に前
    記第1ならびに第2の送受信兼用コイルを配列したコイ
    ル群を配置し該コイル群の両端に位置するコイルには相
    対的に位相が90度ずれた信号を前記メモリカードが受
    信することを特徴とする非接触並列データ転送ICメモ
    リカード。
  11. 【請求項11】送受信兼用コイルを配列したコイル群の
    両端に位置するコイルで受信した信号の位相差を検出す
    る手段と受信した並列データ信号列の並び順を入れ替え
    る手段を有することを特徴とする請求項10記載の非接
    触並列データ転送ICメモリカード。
  12. 【請求項12】送受信兼用コイルを配列したコイル群の
    両端に位置するコイルから受信した位相差を有する信号
    をデータ送受信時における外部供給電源として用いるこ
    とを特徴とする請求項10記載の非接触並列データ転送
    ICメモリカード。
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