JPH07271872A - コンピュータによる画像診断学習支援方法 - Google Patents

コンピュータによる画像診断学習支援方法

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JPH07271872A
JPH07271872A JP9538994A JP9538994A JPH07271872A JP H07271872 A JPH07271872 A JP H07271872A JP 9538994 A JP9538994 A JP 9538994A JP 9538994 A JP9538994 A JP 9538994A JP H07271872 A JPH07271872 A JP H07271872A
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GAKUSHIYUU JOHO TSUSHIN SYST K
GAKUSHIYUU JOHO TSUSHIN SYST KENKYUSHO KK
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GAKUSHIYUU JOHO TSUSHIN SYST K
GAKUSHIYUU JOHO TSUSHIN SYST KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データベースから学習者に任意の学習画像を
選択、表示させると同時に、自動的に、当該画像に関連
する質問を作成、表示して回答させ、回答を評価、採点
し、関連指導事項を表示することにより、画像診断学習
を積極的に支援する。 【構成】 画像とそれに関する診断情報とを、標準化さ
れた所見群項目表の同一の所見記号を介して連結して記
録したデータベースから学習者が所望の学習画像を選択
すると、データベースの所見群項目表と診断情報記憶手
段とから当該画像に関する質問が作成、表示され、学習
者が回答すると、回答の評価と採点が行われて表示され
る。誤答や遺漏された正答に対応する画像が、データベ
ースの画像情報記憶手段と診断情報記憶手段とから検
索、表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベース化された
画像診断用画像およびそれに関する診断情報を利用して
学習者の画像診断学習の独習を可能にするための、コン
ピュータによる画像診断学習支援方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータによる画像診断学習に関す
る従来の技術としては、本願出願人による平成5年特許
願第107164号(発明の名称:「コンピュータによ
る画像診断支援装置およびその方法」)に開示された技
術がある。この技術の概要は下記の通りである。画像撮
影装置によって撮影され画像表示手段に表示された画像
と、予め記録されている標準化された所見群項目表に従
って診断情報作成手段において作成された病名を含む前
記画像の診断情報とに、共通の情報記号を付与するステ
ップと、前記画像を画像情報記憶手段に記録するととも
に前記診断情報を診断情報記憶手段に記録するステップ
とからなるデータベース構築方法により構築され、前記
画像およびその診断情報、ならびに前記画像の情報記号
中の所見記号と同一の所見記号を有する前記画像の関連
画像および/または病名を含む関連診断情報を、それぞ
れ、前記画像情報記憶手段および/または前記診断情報
記憶手段より検索、表示することができるデータベース
を使用して行うコンピュータによる画像診断学習支援方
法であって、学習者が学習メニューおよび診断情報を選
択するステップと、選択された学習メニューおよび診断
情報に基づいて情報記号を形成、付与するステップと、
前記情報記号中の所見記号と同一の所見記号を有する画
像および/または診断情報を前記データベースから検索
・表示するステップと、表示された画像および/または
診断情報の異常所見についての説明を選択するステップ
と、画像表示の条件を選択するステップと、選択された
条件に従い画像の処理を行うステップとをさらに含む、
コンピュータによる画像診断学習支援方法である。
【0003】上記従来技術の発明により、臨床画像診断
において得られた多数の画像を、画像診断専門医がその
経験に基づいて作成した診断情報と共にデータベースに
蓄積しておき、学習者が希望する画像およびその診断情
報を選択すると、当該画像およびその関連画像とそれら
に関する診断情報、ならびに学習者のさらなる選択によ
り異常所見についての説明が検索、表示されるので、学
習者は専門医の直接の指導を必要としないで、画像診断
技術を学ぶことができるようになった。
【0004】しかしながら、この従来技術においては、
画像およびその関連画像ならびにそれらに関する診断情
報を検索・表示し、それらに関する異常所見についての
説明を選択して学習することはできるが、学習者に質問
を提示して回答させ、学習者の回答を評価・採点すると
いう積極的な画像診断学習支援手段は存在せず、いわば
静的、受動的な学習方法にとどまっていた。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
かかる欠点を解決するために、前記従来技術によって構
築したデータベースを利用して、より効果的な学習支援
を可能にするものである。即ち、学習画像を検索する
と、当該画像に関する質問が自動的に作成され、学習者
が質問に回答すると、回答が評価・採点され、誤答に対
応する画像が表示され、遺漏された回答に対応する正答
と画像が表示される等、さまざまな点においてコンピュ
ータによる自動的かつ積極的な学習支援を行い、よって
従来技術によるいわば静的、受動的な学習から動的、能
働的な学習への質的転換を図ろうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明が採用した新規な手段は次のとおりである。
なお、本発明における画像診断支援方法は、画像撮影装
置によって撮影された画像と、予め標準化されている所
見群項目表に従って作成された病名を含む本件画像の診
断情報とに、共通の情報記号を付与するステップと、画
像を画像情報記憶手段に記録するとともに画像の診断情
報を診断情報記憶手段に記録するステップとからなるデ
ータベース構築方法によって構築された、前記従来技術
のデータベースを使用するものである。
【0007】このデータベース構築方法によれば、新た
に撮影され画像表示手段に表示された画像も、同様に、
所見群項目表に従って、その画像の診断情報とに共通の
情報記号が付されて記憶され、このプロセスの繰返しに
よってデータベースが増築されるので、画像およびその
すべての関連画像ならびにそれらの診断情報を、それら
の情報記号中の所見記号と同一の所見記号を介して検
索、表示することができる。
【0008】本発明に係る第一の画像診断支援方法は、
画像撮影装置によって撮影され画像表示手段に表示され
た画像と、予め記録されている標準化された所見群項目
表に従って診断情報作成手段において作成された病名を
含む前記画像の診断情報とに、共通の情報記号を付与す
るステップと、前記画像を画像情報記憶手段に記録する
とともに前記診断情報を診断情報記憶手段に記録するス
テップとからなるデータベース構築方法により構築さ
れ、前記画像およびその診断情報、ならびに前記画像の
情報記号中の所見記号と同一の所見記号を有する前記画
像の関連画像および/または病名を含む関連診断情報
を、それぞれ、前記画像情報記憶手段および/または前
記診断情報記憶手段より検索、表示することができるデ
ータベースを使用して行うコンピュータによる画像診断
学習支援方法であって、学習者が所望の学習画像を選択
すると、当該学習画像が前記画像情報記憶手段から検
索、表示されるとともに、当該学習画像に関連する質問
が、前記所見群項目表と前記診断情報とから作成されて
前記学習画像とともに表示され、学習者が質問に対して
回答すると、当該回答の正誤が前記診断情報を介して判
断され表示されることを特徴とする。
【0009】本発明に係る第二の画像診断支援方法は、
前記第一の画像診断支援方法が、さらに、質問が複数の
回答選択肢を含むことを特徴とする。
【0010】本発明に係る第三の画像診断支援方法は、
前記第一または前記第二の画像診断支援方法が、さら
に、質問が複数の質問から成り、学習者の回答の正答率
を計算して表示することができることを特徴とする。
【0011】本発明に係る第四の画像診断支援方法は、
前記第一、第二または第三の画像診断支援方法であっ
て、さらに、誤った回答に対応する画像を検索し表示す
ることができることを特徴とする。
【0012】本発明に係る第五の画像診断支援方法は、
前記第一から第四のいずれかに記載の学習支援方法であ
って、遺漏された回答に対応する正答と画像を検索し表
示することができることを特徴とする。
【0013】本発明に係る第六の画像診断支援方法は、
前記第一から第五のいずれかに記載の学習支援方法であ
って、学習画像の検索を、病名、臨床症状、部位、患者
年齢および/または患者性別により行うことができるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に係る第七の画像診断支援方法は、
前記第一から第六のいずれかに記載の学習支援方法であ
って、画像上に特定部位を指定表示することができるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明に係る第八の画像診断支援方法は、
前記第一から第七のいずれかに記載の学習支援方法であ
って、画像の表示条件の変更を行うことができることを
特徴とする。
【0016】本発明に係る第九の画像診断支援方法は、
前記第二から第八のいずれかに記載の学習支援方法であ
って、回答の選択を、表示画面上のクリックで行うこと
ができることを特徴とする。
【0017】本発明に係る第一○の画像診断支援方法
は、前記第一から第九のいずれかに記載の学習支援方法
であって、質問が、病名、正常所見、異常所見、臨床症
伏、部位および/または部位詳細指定に関連することを
特徴とする。
【0018】本発明に係る第一一の画像診断支援方法
は、前記第一から第一○のいずれかに記載の学習支援方
法であって、学習者に対する指導事項を表示することが
できることを特徴とする。
【0019】
【作用】医師が臨床画像診断の現場で作成した多数の画
像およびそれらについての多様な所見等につきコンピュ
ータにより自動的に質問を作成し、コンピュータのディ
スプレイ上において、かかる画像および質問が表示さ
れ、学習者が回答すると、かかる回答の正誤、正答率、
誤答や遺漏された回答に対する正答、および関連する指
導事項等が表示されるので、学習者は多様な画像につい
て標準的な読影技術を習得することができる。
【0020】また、個々の回答が評価され、全体の回答
に対する評価が正答率として表示されるため、指導医が
採点に費やす労力が省けるとともに学習者・指導医とも
に直ちに学習結果の確認ができるようになる。さらに、
個々の学習者の誤った回答や遺漏された回答については
個々の学習者の回答に対応した画像が表示されるため、
誤答の訂正のみでなくその原因についてもさらに広い理
解と知識が得られるばかりでなく、各人の理解度に合わ
せて各人のペースに従い学習できるようになることか
ら、従来型の画像診断教育を受講する場合よりも学習者
の学習能率が格段に上昇する。
【0021】学習画像の検索も病名、臨床症伏、部位、
患者年齢および/または性別等、広い範囲から選択可能
なことから、学習者個人に適合した読影主題の選択がで
きるようになり、また画面上に特定部位を指定表示する
こともできるため、臨床医療現場により近似した状況で
の学習が画像を見ながらできるようになる。さらに、画
像表示条件の変更ができて、回答の選択が表示画面上の
クリックで行うことができるため、症例についてさらに
緻密な研究ができるようになり、かつ、迅速な画面操作
が行える。また、病名、正常所見、異常所見、臨床症
状、部位、部位詳細の指定に至るまで質問できるため、
学習者は専門医が臨床画像診断の現場で習得した広範囲
にわたる経験的知識を画像を見ながら効率よく吸収でき
る。
【0022】また、学習者の回答に対する指導事項を表
示することができるため、回答後、専門医の助言を待つ
までもなく直ちに回答した学習事項の検討に移れる。よ
って、学習者の計画に従い、爾後の学習にスムースに移
行できる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明する。
【0024】本発明は、すでに説明した先行技術のデー
タベース(以下、「本件データベース」という)を利用
する。本件データベースは簡単に言えば、エックス線、
CT、超音波、MRI等の画像診断用画像が画像情報記
憶手段に記憶されているとともに、当該画像につき専門
医が理論上および臨床体験上から得た病名を含む各種の
診断情報が診断情報記憶手段に記憶されている。
【0025】診断情報は専門医が任意に作成するのでは
なく、同様に本件データベースに記憶されている標準化
された所見群項目表に従って作成する。所見群項目表
は、エックス線、CT、超音波、MRI等、画像の種類
による大分類のもとに、部位、症状等が階層的に分類さ
れており、かかる分類に従って一つの画像につき全体的
な診断情報が作成される。各分類の各項目にはそれぞれ
所見記号が付されているので、診断情報はかかる所見記
号の組合せ、即ち情報記号として表現され、かかる情報
記号が診断情報記憶手段に記憶されるとともに、対応す
る画像にも同一の情報記号が付されて画像情報記憶手段
に記憶される。このように、所見群項目表に従って所見
記号の集合体で構成される同一情報記号を画像およびそ
の診断情報の双方に付して記憶することにより、任意の
画像およびその診断情報、ならびにそれらと同一の所見
記号を有する関連画像およびその診断情報を容易かつ迅
速に検索して表示することができるのである。
【0026】図1は、本件データベースにおける所見群
項目表における階層的分類の一例を示し、図2はその細
分類および亜分類の入力画面の一例を示す。分類と情報
記号付与の具体的方法の一例は次のとおりである
【0027】図1より明らかなように、大分類は、「エ
ックス線画像」、「CT画像」、「超音波画像」および
[MRI画像]等の各種画像の種類に基づき分類されて
いる。中分類は、各種画像の撮影部位に基づき、例え
ば、「脳」、「頭頚部」のように分類されている。小分
類は、撮影部位ごとの読影主題に基づき、例えば、「脳
室」や「くも膜下腔」のように分類されている。さら
に、細分類は、読影主題ごとの所見項目に基づき、例え
ば、「局所的な拡張」や「大脳の脳溝及び脳槽の軽度の
拡張」のように分類されており、亜分類では、例えば、
「側脳室」や「シルヴィウス裂」のように所見項目ごと
の所見が存在する解剖学的部位に基づいて分類されてい
る。
【0028】また、各分類の各項目には、後に情報記号
を発生させるための任意の符号、例えば、大分類「エッ
クス線画像]は0001、中分類「脳」は0001、小
分類「くも膜下腔」は0002、細分類「局所的な拡
張」は1240、「大脳の脳溝及び脳槽の軽度の拡張」
は1180、亜分類「シルヴィウス裂」は1651が、
予め付されている。なお、「シルヴィウス裂」のよう
に、左右に存在するもの等の場合には、亜分類の符号の
前に「右」または「左」に相当する記号および/または
符号、例えば「R」若しくは「L」および/または00
01若しくは0002を付し得るようにしておくことが
望ましい。
【0029】なお、画像撮影装置は、エックス線画像撮
影装置、CT画像撮影装置、超音波画像撮影装置やMR
I画像撮影装置に限定されるものではなく、新たな画像
撮影装置が採用されればその画像撮影装置を用いてもよ
い。さらに、画像撮影装置に画像読取装置(スキャナ
ー)を用いることも可能である。画像読取装置を用いる
ことによって、実際の診断例のみならず、専門書等に紹
介された画像をも後述するようにデータベース化するこ
とができる。
【0030】図2は、細分類および亜分類の入力画面の
一例である。実際の入力においては、細分類(左欄)お
よび亜分類(右欄)の各項目に予め付されている上記符
号を入力するのではなく、図2に示される入力用に簡略
された数字を入力するのが望ましい。また、「シルヴィ
ウス裂」のように左右に存在するものには、亜分類の数
字の前に「R」(右)または「L」(左)を入力するの
が望ましい。
【0031】画像は、画像撮影装置により撮影された後
に画像表示手段に表示され、医師による読影に供され
る。医師は、診断情報作成手段において、当該画像の読
影により得られた所見を前記所見群項目表(図1)に従
って、例えば、大分類は「CT画像」、中分類は
「脳」、小分類は「くも膜下腔」を入力若しくは選択す
る。細分類および亜分類は入力画面(図2)に基づいて
入力される。例えば、細分類は9の「ENLARGED
LOCALLY OF...(...の局所的な拡
張)」、亜分類ではL11、即ち「LEFT, SYL
VIAN FISSURE(左シルヴィウス裂)」、お
よび細分類3の「SLIGHTLY ENLARGED
CEREBRAL SULCI AND CISTE
RN(大脳の脳溝及び脳槽の中程度の拡張)」を入力す
るとともに、病名「脳梗塞(INFARCTION)」
を入力する。
【0032】医師により入力された診断情報は、確認手
段において医師によって確認された後、情報記号付与手
段に送られる。情報記号付与手段において、上記各項目
に予め付されている符号と病名に予め付されている任意
の固有の番号、例えば「脳梗塞」の場合には7650と
が組み合わされて一の情報記号、例えば、0001(大
分類)−0001(中分類)−0002(小分類)−
{(1240(細分類)+0002,1651(亜分
類))−(1180(細分類))}=7650(病名)
が形成される。このように形成された情報記号が、画像
および病名を含む当該画像に係る診断情報の両方とに付
与される。したがって、一の画像およびその診断情報に
は、共通の一の情報記号が付与されることになる。な
お、情報記号は、前記結合により形成されるものに限ら
れず、その他任意に形成させることも可能である。
【0033】医師の入力した個々の所見は、所見記号と
して前記情報記号に含まれる。例えば、左シルヴィウス
裂の拡張に関する所見記号は0001−0001−00
02−(1240+0002,1651)、大脳の脳溝
及び脳槽の軽度の拡張に関する所見記号は、0001−
0001−0002−(1180)である。すなわち、
一の情報記号を細・亜分類ごとに分割したものが所見記
号となる。
【0034】画像は、例えば256×256の画素およ
び0〜(212−1)までの濃度差を有する数値化され
たディジタル画像情報として、上記情報記号を伴って画
像情報記憶手段に収納される。また、画像についての診
断情報および病名は、上記情報記号として診断情報記憶
手段に蓄積される。かかる収納および蓄積により、本件
データベースが構築される。
【0035】なお、画像の読影時に病名を入力すること
ができない場合には、病名診断後に、当該画像およびそ
の診断情報を前記データベースより検索して画面に表示
したうえで、病名を入力することができる。
【0036】学習者は本件データベースと本発明の方法
によるプログラムとを使用するコンピュータによって画
像診断学習を行う。本発明の方法の経時的概念を図3の
フローチャートに示した。学習者は、コンピュータ画面
上で、病名、臨床症伏、部位、患者年齢または患者性別
もしくはそれらの任意の組合わせから学習症例を選択
し、学習画像の検索および表示を行うことができる。学
習者が例えば確定病名からCT画像の学習症例を選択し
学習する場合の過程を、図4から図12に示す。
【0037】学習者が学習メニュー画面の「確定病名か
ら」をクリックすると、「項目選択」に、上位概念、下
位概念、さらにその下位概念という形式で分類された確
定病名が順次表示される。図4および他の図に示した3
000、3600、3610等の4桁の数字は、本件デ
ータベース中の所見群項目表の所見記号であり、画面上
には表示されない。「選択症例リスト]は、「項目選
択」に表示され、もしくはそれから選択された項目に対
応する症例が本件データベースに記憶されている状況を
示す。
【0038】学習者が「選択症例リスト」から例えば
「ID:001(年齢52、女)」を選択すると、それ
に対応する学習画像および必要な範囲のその他の画像情
報ならひに診断情報が、本件データベースの画像情報記
憶手段および診断情報記憶手段から検索され、図5の
「症例ウインドウ」に表示される。CTのスライス画像
は9枚表示されるが、これらは1枚に合成される。症例
ウインドウの「検査手法」のボタンをクリックすると、
図6の「検査手法ウインドウ」に当該画像の検査手法デ
ータが表示される。
【0039】学習画像が選択、表示されると、本件デー
タベースの所見群項目表と診断情報記憶手段とから質問
および回答選択肢とが自動的に作成されて表示される。
回答選択肢のうちの誤答部分は所見群項目表の関連項目
から適宜選択され、正答部分は当該画像に対応する診断
情報から選択されることになる。回答選択肢は図7の
「読影−主題ウインドウ」における読影主題の選択毎に
作成される。図7の「読影−主題ウインドウ」におい
て、例えば「脳室」を指定すると、図8の「読影−所見
ウインドウ」に回答選択肢が表示される。これらの選択
肢のうち、まず、「脳室が局所的に拡大」という回答を
選択すると、「脳室の特定部位・・・・・・・が拡大し
ている」との表示がなされ、次に、図9の「読影−部位
ウインドウ」において、かかる拡大している特定部位に
つき回答する。ここで例ば「左」、「側脳室三角部」と
部位を特定すると、「左側脳室三角部が局所的に拡大し
ている。」という回答が完成し、表示される。
【0040】このようにして一つの回答が完成すると、
図8の「読影−所見ウインドウ」に戻り、次の所見を選
択して部位詳細指定を行い次の回答を完成する。図7の
「読影−主題ウインドウ」に表示されたすべての読影主
題につき、同様に回答を完成することが望ましい。
【0041】すべての回答が終了すると、回答は図10
の「読影−結果表示ウインドウ」にまとめて表示され
る。回答は、すでにコンピュータに読みこまれている診
断情報に照らして評価され、採点される。採点は正答百
分率、即ち、(回答の正答数)/(質問の正答数)×1
00の計算式によって計算される。
【0042】すべての回答および個々の回答に対する評
価ならびに回答全体に対する評点は、図11の「読影−
解答/評価ウインドウ」に表示される。ここでは図7の
「読影−主題ウインドウ」に表示された読影主題をすべ
て学習した結果が示されている。「所見の評価マーク」
の「CR」は、所見自体としては正答(correc
t)であることを示し、「特定部位の評価マーク」の
「FP」は、特定部位について誤答、即ち読みすぎ(f
alse positive)であることを示す。FP
の場合には、図11の「読影−解答/評価ウインドウ」
の「True Positive」のボタンをクリック
すると、本件データベースの画像情報記憶手段および診
断情報記憶手段から、当該誤答に対応する画像とその診
断情報が検索されて表示される。
【0043】また同図の下方に記載された「FN」の語
は、遺漏された回答、即ち回答の見落し(false
negative)を示す。FNの場合には、見落とし
た回答に関連する読影主題、例えば「くも膜下腔」に戻
ってもう一度読影することが指示されるとともに、「R
OIヒント」ボタンをクリックすると、遺漏した回答指
示されるとともに、「ROIヒント」ボタンをクリック
すると、遺漏した回答に対応する正答と画像及びその診
断情報が本件データベースの画像情報記憶手段および診
断情報記憶手段から検索され、表示される。
【0044】誤答や遺漏された正答に対応する画像が前
記の画面に表示された、もしくはすでに表示されている
場合には、前述した各ボタンの操作により、その画像中
の、例えば異常所見の見られる特定部位(ROI、即ち
関心領域)が画面上の枠や矢印によって指定表示され
る。
【0045】さらに、図12の「所見表示」のウインド
ウに専門医が予め作成した、全質問に対する正答と学習
した画像についてのコメントが表示される。
【0046】いずれの画像においても、必要に応じて、
CT画像の表示条件を適宜調整するとともに、画像上の
特定部位を枠や矢印によって指定することができる。
【0047】この実施例においては、CT画像を確定病
名「悪性新生物、頭蓋内腫瘍」および患者年齢と性別か
ら選択する場合について述べたが、その他の病名および
部位を選択することもできるし、また直接臨床症状や部
位およびその他の所見項目またはそれらの任意の組合わ
せから選択することができる。さらに、CT画像だけで
なくエックス線画像、超音波画像、MRI画像、その他
本件データベースに記録されているいかなる画像からも
同様に選択して学習することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、専門医が
臨床画像診断の現場で得たいわば生きた知識をデータベ
ース化してコンピュータ画面上での質問・回答・評価を
可能にしたことにより、学習者は自己のペースに応じて
直接画像に接しながら、その画像についての標準的な読
影技術および判断能力を習得することができるようにな
る。また、学習者は、本発明によって病名のみならず臨
床症伏、特定部位、患者性別・年齢等からも学習画像を
選択して検索、表示できるため、症例について多様な見
地から多角的な研究ができるようになる。さらに、質問
に対する回答の選択をクリックで行うことができること
から、迅速な応答が可能となり、学習者にとって一層能
率的な学習環境が提供されるという効果が生じる。さら
にまた、誤答や遺漏された回答に対応する画像やその診
断情報も容易に検索、表示できるので、学習者の理解と
知識をさらに増加し深めることができる。
【0049】一方、指導医は、臨床画像診断の現場で取
得した知識をデータベース化し、かつ質問の作成および
回答の評価を自動化できるため、指導に費やす時間、労
力が大幅に短縮できるほか、画像診断教育そのものを標
準化できるようになり、過去の教育内容とも内容的一貫
性を保つことが容易にできる効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件データベース構築における分類の一例
【図2】 本件データベース構築における細分類およ
び亜分類の入力画面の一例
【図3】 本発明の概念を示すフローチャート
【図4】 本発明の実施例における「学習メニュー」
の表示
【図5】 本発明の実施例における「症例ウインド
ウ」の表示
【図6】 本発明の実施例における「検査手法ウイン
ドウ」の表示
【図7】 本発明の実施例における「読影−主題ウイ
ンドウ」の表示
【図8】 本発明の実施例における「読影−所見ウイ
ンドウ」の表示
【図9】 本発明の実施例における「読影−部位ウイ
ンドウ」の表示
【図10】 本発明の実施例における「読影−結果表示
ウインドウ」の表示
【図11】 本発明の実施例における「読影−解答/評
価ウインドウ」の表示
【図12】 本発明の実施例における「所見表示」の
表示

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像撮影装置によって撮影され画像表
    示手段に表示された画像と、予め記録されている標準化
    された所見群項目表に従って診断情報作成手段において
    作成された病名を含む前記画像の診断情報とに、共通の
    情報記号を付与するステップと、前記画像を画像情報記
    憶手段に記録するとともに前記診断情報を診断情報記憶
    手段に記録するステップとからなるデータベース構築方
    法により構築され、前記画像およびその診断情報、並び
    に前記画像の情報記号中の所見記号と同一の所見記号を
    有する前記画像の関連画像および/または病名を含む関
    連診断情報を、それぞれ、前記画像情報記憶手段および
    /または前記診断情報記憶手段より検索、表示すること
    ができるデータベースを使用して行うコンピュータによ
    る画像診断学習支援方法であって、学習者が所望の学習
    画像を選択すると、当該学習画像が前記画像情報記憶手
    段から検索、表示されるとともに、当該学習画像に関連
    する質問が、前記所見群項目表と前記診断情報とから作
    成されて前記学習画像とともに表示され、学習者が質問
    に対して回答すると、当該回答の正誤が前記診断情報を
    介して判断され表示される、コンピュータによる画像診
    断学習支援方法。
  2. 【請求項2】質問が、複数の回答選択肢を含む、請求項
    1記載の学習支援方法。
  3. 【請求項3】質問が複数の質問から成り、学習者の回答
    の正答率を計算して表示することができる、請求項1ま
    たは2記載の学習支援方法。
  4. 【請求項4】誤った回答に対応する画像を検索し表示す
    ることができる、請求項1、2、または3記載の学習支
    援方法。
  5. 【請求項5】遺漏された回答に対応する正答と画像を検
    索し表示することができる、請求項1から4のいずれか
    に記載の学習支援方法。
  6. 【請求項6】学習画像の検索を、病名、臨床症状、部
    位、患者年齢および/または患者性別により行うことが
    できる、請求項1から5のいずれかに記載の学習支援方
    法。
  7. 【請求項7】画像上に特定部位を指定表示することがで
    きる、請求項1から6のいずれかに記載の学習支援方
    法。
  8. 【請求項8】画像の表示条件の変更を行うことができ
    る、請求項1から7のいずれかに記載の学習支援方法。
  9. 【請求項9】回答の選択を、表示画面上のクリックで行
    うことができる、請求項2から8のいずれかに記載の学
    習支援方法。
  10. 【請求項10】質問が、病名、正常所見、異常所見、臨
    床症状、部位および/または部位詳細指定に関連する、
    請求項1から9のいずれかに記載の学習支援方法。
  11. 【請求項11】学習者に対する指導事項を表示すること
    ができる、請求項1から10のいずれかに記載の学習支
    援方法。
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