以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面においては同様な構成および機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。また、図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は正確に図示されたものではない。
<(1)学習支援システムの概略構成>
図1は、一実施形態に係る学習支援システム1の概略的な構成を例示する図である。
学習支援システム1は、サーバ2と端末機器3〜7とを備えている。サーバ2と端末機器3〜7とは通信回線1nwによってデータの送受信が可能に接続されている。通信回線1nwは、例えば、インターネット回線およびLAN等であれば良い。サーバ2は、例えば、学習支援システム1を運営する団体または会社等に設置される。また、端末機器3〜7は、学習支援システム1を利用して学習を行うユーザ等によって使用される。
図2は、サーバ2の一構成を示すブロック図である。サーバ2は、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)と同様に、操作部21、表示部22、インターフェース(I/F)部23、記憶部24、入出力(I/O)部25、および制御部26を備え、各部がバス2busを介してデータ送受信可能に接続される。
操作部21は、例えば、ユーザによる各種ボタンの操作等によって信号を入力する信号入力部である。表示部22は、例えば、各種表示デバイスであれば良い。I/F部23は、通信回線1nwにデータ送受信可能に接続される。記憶部24は、例えば、プログラム2Pおよび各種情報を記憶する。I/O部25は、例えば、ディスクドライブを備え、記憶媒体27を受け付けて、制御部26との間でデータの授受を行い得る。制御部26は、プロセッサーとして働くCPU26aと、情報を一時的に記憶し得るメモリ26bとを有し、サーバ2の各部を制御する。制御部26では、記憶部24内のプログラム2Pが読み込まれて実行されることで、各種機能および各種情報処理等が実現される。情報処理において一時的に生成されるデータは、メモリ26b等に適宜記憶される。
図3は、端末機器3〜7の構成を示すブロック図である。各端末機器3〜7は、同様な構成を有するため、ここでは、代表例として端末機器3の構成について説明する。端末機器3は、例えば、パソコン等の機能を有し、操作部31、表示部32、インターフェース(I/F)部33、記憶部34、入出力(I/O)部35、および制御部36を備え、各部がバス3busを介してデータ送受信可能に接続される。
操作部31は、例えば、キーボードおよびマウスを有し、ユーザによる各種ボタンの操作等によって信号を入力する信号入力部である。表示部32は、例えば、各種表示デバイスであれば良い。I/F部33は、通信回線1nwに対してデータの送受信が可能に接続される。記憶部34は、例えば、プログラム3Pおよび各種情報を記憶する。I/O部35は、例えば、ディスクドライブを備え、記憶媒体37を受け付けて、制御部36との間でデータの授受を行い得る。制御部36は、プロセッサーとして働くCPU36aと、情報を一時的に記憶し得るメモリ36bとを有し、端末機器3の各部を制御する。制御部36では、記憶部34内のプログラム3Pが読み込まれて実行されることで、各種機能および各種情報処理等が実現される。情報処理において一時的に生成されるデータは、メモリ36b等に適宜記憶される。
<(2)学習支援システムの機能的な構成>
図4は、サーバ2の制御部26で実現される機能的な構成を示すブロック図である。この機能的な構成は、学習条件設定部261、組合せ認識部262、出題条件決定部263、出題情報生成部264、症例画像抽出部265、情報出力部266、要求受付部267、参考情報取得部268、解答受付部269、解答判定部270、得点付与部271、診断受付部272、診断解析部273、および情報更新部274を含む。
これらの機能的な構成が利用または生成する各種データは、記憶部24に記憶される。具体的には、記憶部24に記憶される各種データには、ユーザ情報テーブル241、組合せ情報データベース(DB)242、組合せ強度テーブル243、出題ルール情報244、症例画像データベース(DB)245、辞書テーブル246、解析ルール情報247、および診断情報DB248が含まれる。
図5は、各端末機器3〜7の制御部36で実現される機能的な構成を示すブロック図である。この機能的な構成は、情報取得部361、表示制御部362、信号受付部363、条件指定部364、情報要求部365、解答指定部366、および情報送信部367を含む。
以下、記憶部24内の各種データの内容、サーバ2の各種機能的な構成における処理、および端末機器3〜7の各種機能的な構成における処理について順に説明する。ここでは、端末機器3を操作するユーザが学習を行う場合を例に挙げて説明する。
<(2−1)記憶部内の各種データ>
ユーザ情報テーブル241は、学習支援システム1を利用するユーザの情報を記憶するテーブルである。図6で示されるように、ユーザ情報テーブル241には、例えば、ユーザ毎に、ユーザ名(USER NAME)、ユーザID(USER ID)、パスワード(PASS WORD)、学習レベル(LEVEL)、および総得点(TOTAL SCORE)等の情報が記述される。なお、学習レベルは、例えば、総得点が所定値を超える度に向上すれば良い。
組合せ情報DB242は、一診断情報に含まれる複数の項目に係る複数の語句の組合せを示す情報(組合せ情報とも言う)が複数蓄積される。ここで、一診断情報は、例えば、ある患者についての診断に供する検査に関する情報と診断を示す情報とを含む。なお、ここでは、一診断情報が、画像付きのレポートデータである例を挙げて説明する。また、組合せ情報は、例えば、RDF(Resource Description Framework)で記述される。これにより、複数の組合せ情報が容易に記述され得る。
各組合せ情報では、図7で示されるように、例えば、画像付きのレポートデータのファイル名(例えばA−0001)に対して、各属性値が関連付けられる。各組合せ情報は、例えば、画像付きのレポートデータが解析されることで取得され得る。
ここで、一診断情報に含まれる複数の項目には、例えば、年齢、性別、モダリティ、検査部位、カテゴリ、撮影条件、基本部位、基本所見、診断、および症例画像等といった画像付きのレポートデータを構成する要素が属する項目(分類項目とも言う)が含まれる。また、複数の項目には、更に詳細な項目(詳細項目とも言う)が含まれ、詳細項目には、例えば、基本部位に係る接頭語、接尾語、および修飾語等が含まれる。
複数の語句には、例えば、項目「年齢」に係る属性値「53」、項目「性別」に係る属性値「M」、項目「検査部位」に係る属性値「CHEST」、項目「モダリティ」に係る属性値「CR」、および項目「カテゴリ」に係る属性値「肺」が含まれる。更に、複数の語句には、例えば、項目「撮影条件」に係る属性値「正面像」、項目「基本部位」に係る属性値「中肺野」、項目「基本所見」に係る属性値「浸潤影」、項目「診断」に係る属性値「肺炎」、項目「症例画像」に係る属性値「img15.jpg」が含まれる。なお、一組合せ情報の各項目には、1以上の語句が含まれ得る。
なお、項目「症例画像」に係る属性値は、例えば、症例画像を特定する情報(例えば、ファイル名)を示す。また、ある項目について、属性値に対して詳細項目に係る属性値(詳細属性値とも言う)が関連付けられる場合には、ある項目に関する語句は、属性値と詳細属性値とが組み合わされた語句とみなされ得る。詳細項目としては、例えば、接頭語および接尾語等といった修飾語が含まれ得る。具体的には、項目「基本部位」に係る属性値「中肺野」に対して詳細項目「接頭語」に係る詳細属性値「右」が関連付けられる場合には、項目「基本部位」に関する語句は、属性値「中肺野」と詳細属性値「右」とが組み合わされた語句「右中肺野」とみなされ得る。換言すれば、組合せ情報における複数の項目のうちの所定の項目に係る各語句には、用語と修飾語とが含まれ得る。
また、組合せ情報DB242は、例えば、図8で示されるように、複数の組合せ情報に含まれる複数の語句が項目毎に並べられ、各組合せ情報における複数の語句の組合せに応じて、複数の語句の組が関連付けられている形式で、複数の組合せ情報が蓄積され得る。
具体的には、例えば、項目「検査部位」には、複数の語句「CHEST」「ABDOMEN」が並べられ、項目「モダリティ」には、複数の語句「CR」「US」「ES」が並べられ、項目「年齢」には、複数の語句「53」等が並べられる。また、例えば、項目「性別」には、複数の語句「M」「F」が並べられ、項目「カテゴリ」には、複数の語句「肺」「縦隔」等が並べられ、項目「撮影条件」には、複数の語句「正面像」「側面像」等が並べられる。また、例えば、項目「基本部位」には、複数の語句「肺野全体」「肺尖部」等が並べられ、項目「基本所見」には、複数の語句「スリガラス影」「網状影」等が並べられ、項目「診断」には、複数の語句「間質性肺炎」「慢性気管支炎」等が並べられる。更に、例えば、項目「症例画像」には、「img1.jpg」「img2.jpg」等が並べられる。なお、CRは、コンピュータX線撮影(computed radiography)の省略表記であり、USは、超音波検査(Ultrasonography)の省略表記であり、ESは、内視鏡装置(Endoscope)の省略表記である。
図8では、任意の語句が「XXX」の形式で示されており、各組合せ情報において関連付けられている複数の語句の組合せが、関連を示す線で結ばれている。複数の語句の組合せには、例えば、「CHEST、CR、53、M、肺、正面像、右中肺野、浸潤影、肺炎、img15.jpg」等の語句の組合せが含まれ得る。
組合せ強度テーブル243は、組合せ情報DB242に格納される複数の組合せ情報における複数の語句の組合せ毎の強度を示す情報(組合せ強度情報とも言う)が記述される。複数の語句についての各組合せに係る強度としては、例えば、複数の語句の組合せ回数等が含まれ得る。例えば、図9で示されるように、組合せ強度テーブル243には、項目「症例画像」を除く他の項目(検査部位、モダリティ、年齢、性別、カテゴリ、撮影条件、基本部位、基本所見、診断)に関し、複数の語句の組合せに対して組合せの回数が記述される。ここで、複数の語句の組合せには、例えば、語句「CHEST、CR、40〜60、M、肺、正面像、右中肺野、浸潤影、肺炎」の組合せが含まれる。なお、年齢については、個人的なばらつきが大きなため、組合せ強度テーブル243では、複数の年齢の範囲に区分される。複数の年齢の範囲としては、例えば、0〜3歳、4〜11歳、12〜17歳、18〜29歳、30〜39歳、40〜60歳、61〜70歳、71〜80歳、81歳以上等といった年齢の範囲が採用され得る。
出題ルール情報244は、出題に関するルールを規定する情報である。
症例画像DB245は、組合せ情報DB242に格納される各組合せ情報において示される症例画像の属性値に対応する症例画像のデータ(以下、症例画像と略称する)を記憶する。換言すれば、症例画像DB245は、組合せ情報DB242に格納される複数の組合せ情報に係る複数の症例画像が蓄積されている。
辞書テーブル246は、組合せ情報DB242に格納される各組合せ情報に含まれ得る語句のうち、同義語が存在し得る各語句に対して同義語が関連付けられている情報(辞書情報とも言う)を記憶する。辞書テーブル246では、例えば、図10で示されるように、日本語の各専門用語に対して、英語表現等を含む同義語が関連付けられている。
解析ルール情報247は、例えば、画像付きのレポートデータを解析するためのルールを示す情報である。
診断情報DB248は、例えば、画像付きのレポートデータ等といった診断情報が複数蓄積される。
<(2−2)サーバの各種機能的な構成における処理>
学習条件設定部261は、ユーザによる操作部31の操作によって入力される信号に応じて、記憶部24内のユーザ情報テーブル241等を適宜参照し、学習条件を設定する。学習条件設定部261では、例えば、端末機器3で入力されるユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報テーブル241との照合によって、ユーザおよびユーザの個人情報が認識され得る。
組合せ認識部262は、学習条件設定部261で設定された学習条件に応じて、組合せ情報DB242と出題ルール情報244とに基づき、出題に係る一組合せ情報を認識する。例えば、組合せ認識部262では、組合せ強度テーブル243に従って、組合せ情報DB242内の複数の組合せ情報のうちの一組合せ情報が認識される。具体的には、例えば、組合せ回数が所定回数以上の一組合せ情報が認識され得る。
出題条件決定部263は、組合せ認識部262で認識された一組合せ情報と、組合せ強度テーブル243および出題ルール情報244とに基づいて、出題の条件を決定する。
出題情報生成部264は、出題ルール情報244に従い、出題条件決定部263で決定された出題の条件に基づき、出題における条件を示す画像を提示するためのデータ(出題条件情報とも言う)を生成する。ここでは、複数の組合せ情報に基づき、出題条件情報において、複数の項目に含まれる所定数の項目(例えば、撮影条件、基本部位、基本所見、診断)について項目毎に1以上の語句が示される。
また、組合せ情報DB242のうちの組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に基づき、出題条件情報において、第1形式および第2形式の少なくとも一方の形式が採用される。ここで、第1形式は、所定数の項目のうちの少なくとも一項目について複数の語句が複数の選択肢として示される態様であり、第2形式は、所定数の項目のうちの少なくとも一項目について少なくとも一語句が空欄の状態で示される態様である。
なお、選択肢としての複数の語句は、例えば、組合せ認識部262により、出題ルール情報244に基づいて、組合せ強度テーブル243が参照されて決定されれば良い。例えば、組合せ情報DB242内の複数の組合せ情報のうち、一項目(例えば、基本所見または診断)の語句が組合せ認識部262で認識された一組合せ情報と同一である所定数の組合せ情報が検出され、該所定数の組合せ情報の1以上の項目の複数の語句が選択肢とされ得る。
症例画像抽出部265は、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に係る1以上の出題用の典型的な症例画像(出題用症例画像とも言う)を、記憶部24内の症例画像DB245から抽出する。
情報出力部266は、出題情報生成部264によって生成された出題条件情報と、症例画像抽出部265によって抽出された1以上の出題用症例画像とを、I/F部23と通信回線1nwとを介して、端末機器3に出力する。
要求受付部267は、端末機器3からの参考情報を要求する信号(参考情報要求信号とも言う)を受け付ける。端末機器3では、例えば、情報出力部266から出力された一組合せ情報に係る1以上の出題症例画像が表示部32に表示されている際に、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して、参考情報要求信号が出力される。
参考情報取得部268は、要求受付部267で受け付けられた参考情報要求信号に応答して、組合せ認識部262で認識された一組合せ情報のうちの所定数の項目以外の残余の少なくとも一部の項目(例えば、年齢および性別)に係る1以上の語句を取得する。そして、参考情報取得部268で取得された一部の項目に係る1以上の語句を示す情報は、出題情報生成部264に送出される。このとき、出題情報生成部264は、参考情報取得部268で取得された一部の項目に係る1以上の語句を示す情報に基づき、該一部の項目に係る1以上の語句を示す画像を提示するための情報(参考情報とも言う)を生成する。参考情報は、情報出力部266によって端末機器3に対して出力される。
解答受付部269は、端末機器3からの解答を示す情報を受け付ける。
解答判定部270は、端末機器3に表示されている出題条件情報に基づく出題条件画像において一選択肢が指定されれば、該一選択肢が、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応する正答であるか否かを判定する。また、解答判定部270は、端末機器3に表示されている出題条件情報に基づく出題条件画像において一語句が指定されれば、該一語句が、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応する正答であるか否かを判定する。なお、一語句が指定される場合、辞書テーブル246が参照されて、一語句および該一語句の同義語が、一組合せ情報に対応する正答であるか否かが判定され得る。これにより、空欄に対する語句の穴埋めに係る判定が適正化され得る。解答判定部270は、正答であると判定すると、その判定結果を示す情報を、情報出力部266を介して、端末機器3に対して出力する。
得点付与部271は、解答判定部270によって正答と判定された場合に、記憶部24内のユーザ毎の得点情報(例えば、総得点)に対して得点を付与する。得点は、各出題のレベルおよび種類等に応じて設定され得る。なお、得点付与部271は、要求受付部267によって端末機器3から参考情報要求信号が受け付けられたことに応じて、得点を減じて付与する。換言すれば、得点付与部271は、端末機器3の表示部32に参考情報に基づく参考情報画像が表示された場合に、得点を減じて付与する。また、得点付与部271は、何回目の解答によって正答に至ったのかに応じて、得点を増減させて付与しても良い。
診断受付部272は、例えば、端末機器3〜7から通信回線1nwを介した新規な診断情報の入力を受け付ける。なお、新規な診断情報は、診断情報DB248に記憶される。
診断解析部273は、例えば、解析ルール情報247に基づき、診断受付部272によって受け付けられた新規な診断情報から複数の項目に関する複数の語句を抽出する。これにより、複数の語句の組合せを示す新規な組合せ情報が取得され得る。
情報更新部274は、例えば、記憶部24内の組合せ情報DB242に、診断解析部273で得られた新規な組合せ情報を追加する。このとき、組合せ強度テーブル243も更新され得る。例えば、新規な組合せ情報における組合せ回数が新規に記述されるか、または新規な組合せ情報に対応する組合せ回数が増加し得る。これにより、新たな診断情報も加味した適切な出題が行われ得る。
<(2−3)端末機器の機能的な構成>
情報取得部361は、サーバ2の情報出力部266から出力される各情報を取得する。
表示制御部362は、情報取得部361で取得される出題条件情報に基づく出題条件画像、1以上の出題用症例画像、および参考情報に基づく参考情報画像を表示部32で表示させる。出題条件画像と1以上の出題用症例画像とは、表示部32において同時に表示されても良いし、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して順次に表示されても良い。また、1以上の出題用症例画像と参考情報画像とは、表示部32において同時に表示されても良いし、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して順次に表示されても良い。
信号受付部363は、ユーザによる操作部31の操作に応じた信号を受け付ける。信号受付部363は、受け付けられた信号に応じて、解答画面の表示を要求する信号(解答画面要求信号とも言う)および出題用症例画像の表示を要求する信号(症例画像要求信号とも言う)を表示制御部362に出力する。
条件指定部364は、信号受付部363で受け付けられた信号に応じて、学習条件を指定する。
情報要求部365は、信号受付部363で受け付けられた信号に応じて、参考情報を要求する参考情報要求信号を出力する。また、情報要求部365は、信号受付部363で受け付けられた信号に応じて、次の出題を要求する信号(出題要求信号とも言う)を出力する。
解答指定部366は、出題条件情報において第1形式が採用されていれば、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して、出力条件画像に挙げられる複数の選択肢から一選択肢を指定する。また、解答指定部366は、表示部32で表示される出題条件情報において第2形式が採用されていれば、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して、出題条件画像の空欄を埋めるための一語句を指定する。
情報送信部367は、条件指定部364で指定された学習条件を示す情報と、情報要求部365から出力される参考情報要求信号および出題要求信号と、解答指定部366によって指定される一選択肢および一語句の少なくとも一方を示す情報とを、サーバ2に送信する。
<(3)学習支援に係る表示画面および画面遷移>
次に、各端末機器3〜7を操作するユーザが学習を行う場合に、表示部32に表示される画面および画面の遷移について説明する。ここでは、端末機器3を操作するユーザが学習を行う場合を例に挙げて説明する。
<(3−1)学習条件の設定>
学習条件の設定に係る動作は、条件指定部364における学習条件の指定と、この指定に応じた学習条件設定部261における学習条件の設定とによって実現され得る。
図11は、検査部位とモダリティの組を選択する画面CG1を例示する図である。画面CG1の上部には、検査部位とモダリティの組(ここでは、CHEST−CR、ABDOMEN−CR、SPINE−CR、ABDOMEN−US、UPPER−ES)が記されている複数のボタンB11〜B15が配される。また、画面CG1の右上部に終了ボタンBE1が配される。なお、CHEST−CRが胸部のコンピュータX線撮影を示し、ABDOMEN−CRが腹部のコンピュータX線撮影を示し、SPINE−CRが脊柱のコンピュータX線撮影を示し、ABDOMEN−USが腹部の超音波検査を示し、UPPER−ESが上部消化管の内視鏡検査を示す。
画面CG1では、例えば、ユーザが操作部31に含まれるマウスを操作することで、ボタンB11〜B15のうちの所望のボタン上にマウスポインタMP1が合わされて、所定の操作(例えば、左クリック)が行われることで、所望のボタンが押下され得る。これにより、条件指定部364によって、所望のボタンに描かれた検査部位とモダリティの組が指定され、表示部32に表示される画面が、学習モードを選択する画面に遷移する。なお、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されれば、学習支援システム1における学習に係る動作が終了され得る。
図12は、学習モードを選択する画面CG2を例示する図である。図12では、画面CG1でCHESTとCRの組が指定された場合における画面CG2が例示されている。画面CG2の左上部には画面CG1で指定された検査部位とモダリティの組を示す表示要素D10が表示され、画面CG2の上部には、学習モード(ここでは、カテゴリ毎、部位毎、所見毎、診断毎、ランダム)が記されている複数のボタンB21〜B25が配される。また、画面CG2の右上部に前へボタンBR1と終了ボタンBE1とが配される。
画面CG2では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、ボタンB21〜B25のうちの所望のボタン上にマウスポインタMP1が合わされて、所定の操作(例えば、左クリック)が行われることで、所望のボタンが押下され得る。これにより、条件指定部364によって、所望のボタンに描かれた学習モードが指定され、表示部32に表示される画面が、学習対象となるカテゴリを選択する画面に遷移する。なお、前へボタンBR1がマウスポインタMP1で押下されれば、表示部32に表示される画面が、前の画面CG1に戻るように遷移し、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されれば、学習支援システム1における学習に係る動作が終了され得る。
図13は、学習対象となるカテゴリを選択する画面CG3を例示する図である。図13では、画面CG1でCHESTとCRの組が指定され、画面CG2でカテゴリ毎が指定された場合における画面CG3が例示されている。画面CG3の左上部には、画面CG1で指定された検査部位とモダリティの組を示す表示要素D10、および画面CG2で指定された学習モードを示す表示要素D21が表示される。また、画面CG3の上部には、カテゴリ(ここでは、肺、縦隔、骨、軟部(辺縁))が記されている複数のボタンB31〜B34が配される。また、画面CG3の右上部に前へボタンBR1と終了ボタンBE1とが配される。
画面CG3では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、ボタンB31〜B34のうちの所望のボタン上にマウスポインタMP1が合わされて、所定の操作(例えば、左クリック)が行われることで、所望のボタンが押下され得る。これにより、条件指定部364によって、所望のボタンに描かれたカテゴリが指定され、表示部32に表示される画面が、出題および解答のモードを設定する画面に遷移する。なお、前へボタンBR1がマウスポインタMP1で押下されれば、表示部32に表示される画面が、前の画面CG2に戻るように遷移し、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されれば、学習支援システム1における学習に係る動作が終了され得る。
図14は、出題および解答のモードを設定する画面CG4を例示する図である。図14では、画面CG1でCHESTとCRの組が指定され、画面CG2でカテゴリ毎が指定され、画面CG3で肺が指定された場合における画面CG4が例示されている。画面CG4の左上部には、画面CG1で指定された検査部位とモダリティの組を示す表示要素D10、画面CG2で指定された学習モードを示す表示要素D21、および画面CG3で指定されたカテゴリを示す表示要素D31が表示される。また、画面CG4の上部には、プルダウンメニュー形式の難易度の表示要素PL1、出題数の表示要素PL2、および制限時間の表示要素PL3、ならびにモード確定ボタンBA1が配される。また、画面CG4の右上部に前へボタンBR1と終了ボタンBE1とが配される。
画面CG4では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、難易度の表示要素PL1で難易度(例えば、1〜5、自動)が選択され、出題数の表示要素PL2で出題数(例えば、1〜5、自動)が選択され、制限時間の表示要素PL3で制限時間(例えば、30〜300秒、自動)が選択され得る。また、難易度、出題数、および制限時間が選択され、モード確定ボタンBA1がマウスポインタMP1によって押下されれば、選択された難易度、出題数、および制限時間が確定される。これにより、条件指定部364によって、確定された難易度、出題数、および制限時間が指定され、表示部32に表示される画面が、学習の開始を選択する画面に遷移する。なお、前へボタンBR1がマウスポインタMP1で押下されれば、表示部32に表示される画面が、前の画面CG3に戻るように遷移し、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されれば、学習支援システム1における学習に係る動作が終了され得る。
図15は、学習の開始を選択する画面CG5を例示する図である。図15では、画面CG1でCHESTとCRの組が指定され、画面CG2でカテゴリ毎が指定され、画面CG3で肺が指定され、画面CG4で難易度、出題数、および制限時間が全て自動に設定された場合における画面CG5が例示されている。画面CG5の左上部には、画面CG1で指定された検査部位とモダリティの組を示す表示要素D10、画面CG2で指定された学習モードを示す表示要素D21、画面CG3で指定されたカテゴリを示す表示要素D31、および画面CG4で指定された出題と解答のモードを示す表示要素DA1が表示される。また、画面CG5の右上部に学習開始ボタンBS1と前へボタンBR1と終了ボタンBE1とが配される。
画面CG5では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、学習開始ボタンBS1がマウスポインタMP1によって押下されれば、条件指定部364によって、学習の開始が指定される。これにより、条件指定部364で指定された学習条件が、学習条件設定部261で設定され、表示部32に表示される画面が、出題に係る画面に遷移する。
<(3−2)出題用症例画像の表示例>
出題用症例画像は、症例画像抽出部265で抽出され、情報出力部266、I/F部23、および通信回線1nwを介して、情報取得部361で取得され、表示制御部362によって表示部32に表示され得る。
図16は、出題用症例画像が表示される画面QG1を例示する図である。画面QG1では、左部から中央にかけて出題用症例画像が表示される。また、画面QG1の右上部に、現在の出題が何れの難易度の何問目であるのかを示す情報が示され、その下に、ヒント1ボタンBH1とヒント2ボタンBH2とが配される。また、画面QG1の右下部には、解答画面ボタンBDA1と終了ボタンBE1とが配される。
端末機器3を使用するユーザは、画面QG1の出題症例画像を見ることで、読影を試みることが可能である。
画面QG1では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、マウスポインタMP1でヒント1ボタンBH1が押下されると、情報要求部365から参考情報要求信号が出力される。このとき、参考情報要求信号に応答して、現在の出題に係る一組合せ情報のうちの一部の項目に係る1以上の語句が参考情報取得部268で取得され、出題情報生成部264で生成される参考情報が、情報出力部266によって端末機器3に出力される。そして、ヒント1に係る参考情報に基づく参考情報画像が表示制御部362によって表示部32に表示される。
参考情報画像は、例えば、図17で示されるように、ポップアップPU1の形式で表示され得る。図17では、ポップアップPU1に年齢および性別の情報が表示されている状態が示されている。なお、画面QG1では、例えば、マウスポインタMP1でヒント2ボタンBH2が押下されると、ヒント2に係る参考情報画像が表示制御部362によって表示部32に表示される。ヒント2に係る参考情報画像には、例えば、既往症、バイタルデータ、問診データ等といった項目に係る1以上の語句が含まれ得る。
また、画面QG1では、例えば、ユーザが操作部31を操作することで、解答画面ボタンBDA1がマウスポインタMP1によって押下されると、表示制御部362によって表示部32に表示される画面が、画面QG1から出題条件画像を表示する画面に遷移する。
なお、本実施形態では、何れの出題においても、出題用症例画像を含む画面QG1が表示される。
<(3−3)難易度別の出題条件画像を表示する画面>
出題条件画像を表示する画面は、出題の条件を示す画面であるとともに、学習者である端末機器3のユーザが出題症例画像を読影した結果を解答する画面(解答画面とも言う)でもある。この解答画面は、出題の難易度毎に異なる出題の条件に応じた画面である。この解答画面では、例えば、所定数の項目のうちの難易度に応じた一部の項目について、複数の語句のうちの少なくとも一部の語句が選択肢あるいは空欄とされる。
<(3−3−1)難易度1>
図18は、難易度1の解答画面AG1を例示する図である。解答画面AG1の上部には、例えば、図15の画面CG5と同様に、画面CG1〜CG4でそれぞれ指定された、検査部位とモダリティの組、学習モード、カテゴリ、および出題と解答のモードを示す表示要素D10,D21,C31,DA1が示される。また、例えば、各解答画面の右上部には、画像表示ボタンBD1と解答決定ボタンBDT1と終了ボタンBE1とが示される。
また、図18で示されるように、解答画面AG1には、画面の上から1/5〜1/4程度の領域に、左から順に4項目(撮影条件、基本部位、基本所見、診断)を示す表示要素が並べられる。
そして、項目「撮影条件」を示す表示要素の下の領域AR1に、項目「撮影条件」に係る複数の語句(例えば、正面像、側面像、側臥位像)が示される。また、項目「基本部位」を示す表示要素の下の領域AR2に、項目「基本部位」に係る複数の語句(例えば、肺野全体、肺尖部、上肺野等)が示される。また、項目「基本所見」を示す表示要素の下の領域AR3に、項目「基本所見」に係る複数の語句(例えば、スリガラス影、網状影、線状影等)が示される。更に、項目「診断」を示す表示要素の下の領域AR4に、項目「診断」に係る複数の語句(例えば、間質性肺炎、慢性気管支炎、肺水腫等)が示される。各語句は、語句および該語句を囲む枠部とを含む表示要素によって示される。
なお、各領域AR1〜AR4に配される複数の語句のうち、一度に所定数の語句の表示要素しか表示できない場合、例えば、一度に表示される所定数の語句の表示要素の下に、所定数を超える他の語句の表示要素が存在することを示す所定マークが表示される。図18の解答画面AG1では、領域AR3,AR4に所定マークDC3,CD4が表示されている。そして、この所定数を超える語句の表示要素は、スクロールバーの移動によって、各領域AR1〜AR4に適宜表示され得る。
図18で示される難易度1の解答画面AG1では、領域AR1に示される各語句に係る表示要素の左部に、ラジオボタンRB1と修飾語マークSD1とが配される。また、領域AR2に示される各語句に係る表示要素の左部には、チェックボックスCB2と修飾語マークSD2とが配される。また、領域AR3に示される各語句に係る表示要素の左部には、チェックボックスCB3と修飾語マークSD3とが配される。また、領域AR4に示される各語句に係る表示要素の左部には、チェックボックスCB4と修飾語マークSD4とが配される。
また、解答画面AG1の最下部には、左から順に、項目「撮影条件」に係るテキストボックスTB1、項目「基本部位」に係るテキストボックスTB2、項目「基本所見」に係るテキストボックスTB3、項目「診断」に係るテキストボックスTB4が配される。なお、テキストボックスTB1は、領域AR1の下に配され、テキストボックスTB2は、領域AR2の下に配され、テキストボックスTB3は、領域AR3の下に配され、テキストボックスTB4は、領域AR4の下に配される。
図18で示される難易度1の解答画面AG1では、項目「撮影条件」「基本部位」「診断」については、語句「正面像」「右中肺野」「肺炎」が予め自動的に指定されている。詳細には、項目「撮影条件」「基本部位」「診断」に対して指定されている語句「正面像」「右中肺野」「肺炎」に係る表示要素が、他の語句に係る表示要素に対して区別可能な態様で表示される。この表示態様としては、例えば、指定されている語句に係る表示要素が、他の語句に係る表示要素とは異なる色で表示される態様、他の語句に係る表示要素に対して色が反転して表示される態様等が挙げられる。
そして、項目「撮影条件」については、指定されている語句に係る表示要素CD1のラジオボタンRB1に黒丸が付される。また、項目「基本部位」「診断」については、指定されている語句に係る表示要素CD2,CD4のチェックボックスCB2,CB4にクロスマークが付される。更に、項目「撮影条件」「基本部位」「診断」について指定されている語句は、各項目「撮影条件」「基本部位」「診断」に対応するテキストボックスTB1,TB2,TB4に表示される。なお、指定されている語句に係る表示要素CD1,CD2,CD4について、修飾語マークSD1,SC2,SD4の色が他の語句に係る表示要素の修飾語マークSD1,SC2,SD4の色と異なる場合には、修飾語を含む語句が指定されていることを示す。図18で示される難易度1の解答画面AG1では、項目「基本部位」について、接頭語「右」および接尾語「縦隔側」を含む語句「右中肺野(縦隔側)」が指定されている。
これに対して、項目「基本所見」については、領域AR3に表示される複数の語句のうちの少なくとも一部の語句が選択肢として示される。図18で示される難易度1の解答画面AG1では、項目「基本所見」について、複数の語句「スリガラス影」「均等影」「透過性低下領域」「濃度上昇域」「浸潤影」が選択肢として示されている。ここでは、領域AR3に表示される複数の語句のうち、選択肢としての各語句に係る表示要素OP3が、他の語句に係る表示要素に対して区別可能な態様で表示される。このような表示態様としては、例えば、選択肢としての各語句に係る表示要素OP3が、他の語句に係る表示要素とは異なる色で表示される態様、他の語句に係る表示要素に対して色が反転して表示される態様等が挙げられる。
このような難易度1の解答画面AG1では、ユーザが操作部31を操作することで、複数の表示要素OP3のうちの所望の一表示要素OP3の上にマウスポインタMP1が合わされ、所定の操作(例えば、左クリック)が行われると、所望の選択肢が指定され得る。このとき、解答指定部366によって一選択肢が指定され、指定された所望の一選択肢の表示要素OP3の左部のチェックボックスCB3にクロスマークが付される。また、項目「基本所見」について指定される語句は、項目「基本所見」に対応するテキストボックスTB3に表示される。
このようにして、一選択肢としての語句が指定された状態で、ユーザが操作部31を操作することでマウスポインタMP1によって解答決定ボタンBDT1が押下されると、指定された一選択肢としての語句が解答を示す情報として決定される。これにより、情報送信部367によって解答としての一選択肢を示す情報がサーバ2に対して送信される。
このとき、解答判定部270によってユーザによる解答が正答であるか否かが判定され、解答が正答でなければ、解答画面AG1において再度の解答が求められる。一方、解答が正答であれば、図19で示されるように、表示部32に解答が正答であることを示す画面(正答画面とも言う)RG1が表示される。このとき、得点付与部271によって、参考情報画像の表示の有無および正答に至るまでの解答回数等に応じた得点が、ユーザ情報テーブル241の総得点に付与され得る。
正答画面RG1の右下部には、次へボタンBN1および終了ボタンBE1が配されている。ここで、次へボタンBN1がマウスポインタMP1で押下されると、情報要求部365からの出題要求信号に応じて、次の出題に係る出題用症例画像が表示部32に表示される。このとき、組合せ認識部262、症例画像抽出部265、情報出力部266、情報取得部361、および表示制御部362によって、次の出題に係る出題用症例画像が表示部32に表示される。また、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されれば、学習支援システム1における学習に係る動作が終了され得る。
なお、図18で示される難易度1の解答画面AG1では、項目「基本所見」について複数の語句が選択肢として示されていたが、これに限られず、他の項目について複数の語句が選択肢として示されても良い。
例えば、図20で示される解答画面AG1aのように、項目「診断」について複数の語句が選択肢として示されても良い。解答画面AG1aでは、例えば、項目「基本所見」について、修飾語「境界不明瞭な」を含む語句「境界不明瞭な浸潤影」が予め指定され、該語句の表示要素CD3が、領域AR3の他の表示要素と区別可能な態様で表示される。また、解答画面AG1aでは、例えば、項目「診断」について、複数の語句「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」等が選択肢として示される。そして、選択肢としての各語句に係る表示要素OP4が、領域AR4の他の語句に係る表示要素に対して区別可能な態様で表示される。この解答画面AG1aでは、複数の表示要素OP4のうちの所望の一表示要素OP4の一選択肢が指定され得る。
なお、難易度1の出題では、所見が認められる基本部位が予め開示されているため、読影の難易度は比較的低いと言える。
<(3−3−2)難易度2>
図21は、難易度2の解答画面AG2を例示する図である。難易度2の解答画面AG2は、難易度1の解答画面AG1(図18)と比較して、項目「診断」について予め指定されている語句が空欄EC4で示される点で異なる。
難易度2の解答画面AG2では、ユーザが操作部31を操作することで、項目「基本所見」に係る複数の表示要素OP3のうちの所望の表示要素OP3で示される一選択肢としての語句が指定され得る。このとき、解答指定部366によって一選択肢が指定され、指定された所望の選択肢の表示要素OP3の左部のチェックボックスCB3にクロスマークが付されるとともに、項目「基本所見」について指定される語句が、テキストボックスTB3に表示される。
また、難易度2の解答画面AG2では、ユーザが操作部31を操作することで、テキストボックスTB4に、空欄EC4に充当されるべき所望の語句が記入され、空欄EC4に係る一語句が指定され得る。
そして、一選択肢の語句および空欄EC4に係る一語句がテキストボックスTB3,TB4にそれぞれ表示された状態で、ユーザが操作部31を操作することでマウスポインタMP1で解答決定ボタンBDT1が押下されると、解答を示す情報が決定される。ここでは、一選択肢としての一語句と空欄EC4に係る一語句との組が解答を示す情報となる。これにより、情報送信部367によって解答としての一選択肢および一語句を示す情報がサーバ2に対して送信される。
そして、解答判定部270によってユーザによる解答が正答であるか否かが判定される。ここでは、空欄EC4に係る一語句については、辞書テーブル246が参照されて、一語句および該一語句の同義語が、一組合せ情報に対応する正答であるか否かが判定される。もしも、解答が正答でなければ、解答画面AG2において再度の解答が求められる。一方、解答が正答であれば、表示部32に解答が正答であることを示す正答画面が表示される。このとき、得点付与部271によって、参考情報画像の表示の有無および正答に至るまでの解答回数等に応じた得点が、ユーザ情報テーブル241の総得点に付与される。
なお、図21で示される難易度2の解答画面AG2では、項目「基本所見」について複数の語句が選択肢として示され、項目「診断」についての一語句が空欄EC4で示されていたが、これに限られない。例えば、他の項目についての複数の語句が選択肢として示され、他の項目についての語句が空欄で示されても良い。
例えば、図22で示される解答画面AG2aのように、項目「診断」について複数の語句が選択肢として示され、項目「基本所見」についての一語句が空欄EC3で示されても良い。解答画面AG2aでは、例えば、項目「基本所見」について予め指定された空欄EC3に係る語句の表示要素が、領域AR3の他の表示要素と区別可能な態様で表示される。また、解答画面AG2aでは、例えば、項目「診断」について、複数の語句「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」等が選択肢として示される。そして、選択肢としての各語句に係る表示要素OP4が、領域AR4の他の語句に係る表示要素に対して区別可能な態様で表示される。この解答画面AG2aでは、空欄EC3に係る一語句および複数の表示要素OP4のうちの所望の一表示要素OP4の一選択肢が指定され得る。
なお、難易度2の出題でも、難易度1の出題と同様に、所見が認められる基本部位が予め開示されているため、読影の難易度は高いとは言えない。
<(3−3−3)難易度3>
図23は、難易度3の解答画面AG3を例示する図である。難易度3の解答画面AG3は、難易度2の解答画面AG1(図18)と比較して、項目「基本部位」について複数の選択肢に係る表示要素OP2が配されている点で異なる。
難易度3の解答画面AG3では、ユーザが操作部31を操作することで、項目「基本部位」に係る複数の表示要素OP2のうちの所望の一表示要素OP2で示される一選択肢としての一語句が指定され得る。また、項目「基本所見」に係る複数の表示要素OP3のうちの所望の一表示要素OP3で示される一選択肢としての一語句が指定され得る。このとき、解答指定部366によって2つの項目について一選択肢がそれぞれ指定される。そして、指定された2つの選択肢の表示要素OP2,OP3の左部のチェックボックスCB2,CB3にクロスマークが付されるとともに、項目「基本部位」「基本所見」について指定される各語句が、テキストボックスTB2,TB3に表示される。
ところで、難易度3の解答画面AG3では、項目「基本部位」について、接頭語(例えば、左、右、両側)および接尾語(外套部、縦隔側)までの正解が要求されても良い。図24は、難易度3の解答画面AG3において、修飾語の入力を行うためのポップアップPU2が表示された状態を示す図である。例えば、ユーザによる操作部31の操作に応じて、複数の表示要素OP2のうちの所望の一表示要素OP2の修飾語マークSD2にマウスポインタMP1が合わされ、所定の操作(例えば、マウスの右クリック等)によってポップアップPU2が表示される。
ポップアップPU2では、接頭語の候補として左、右、両側が示され、接尾語の候補として外套部と縦隔側が示される。そして、ポップアップPU2では、例えば、接頭語の候補である左、右、両側のうちの何れか一つに係るラジオボタンが指定された状態で決定ボタンDT1がマウスポインタMP1で押下されると、一接頭語が指定され得る。また、接尾語の候補である外套部と縦隔側のうちの1以上に係るチェックボックスにクロスマークが付された状態で決定ボタンDT1がマウスポインタMP1で押下されると、一接尾語が指定され得る。例えば、ポップアップPU2で一接頭語および一接尾語が指定されれば、所望の一表示要素OP2で示される語句に、指定された一接頭語および一接尾語が付加された語句が、指定された一選択肢の一語句として指定される。なお、ポップアップPU2では、キャンセルボタンCC1がマウスポインタMP1で押下されると、ポップアップPU2の表示が終了される。
このようにして、2つの項目に係る選択肢の語句がテキストボックスTB2,TB3にそれぞれ表示された状態で、ユーザが操作部31を操作することでマウスポインタMP1で解答決定ボタンBDT1が押下されると、解答を示す情報が決定される。ここでは、項目「基本部位」に係る一選択肢としての一語句と項目「基本所見」に係る一選択肢としての一語句との組が解答を示す情報となる。これにより、情報送信部367によって解答としての2つの選択肢としての語句の組を示す情報がサーバ2に対して送信される。
そして、解答判定部270によってユーザによる解答が正答であるか否かが判定される。ここでは、解答が正答でなければ、解答画面AG3において再度の解答が求められる。一方、解答が正答であれば、表示部32に解答が正答であることを示す正答画面が表示される。このとき、得点付与部271によって、参考情報画像の表示の有無および正答に至るまでの解答回数等に応じた得点が、ユーザ情報テーブル241の総得点に付与される。
なお、図23で示される難易度3の解答画面AG3では、項目「基本部位」「基本所見」について複数の語句が選択肢としてそれぞれ示されていたが、これに限られない。例えば、他の項目についての複数の語句が選択肢として示されても良い。
例えば、図25で示される解答画面AG3aのように、項目「基本所見」の代わりに項目「診断」について複数の語句が選択肢として示されても良い。解答画面AG3aでは、例えば、項目「診断」について、複数の語句「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」等が選択肢として示される。そして、選択肢としての各語句に係る表示要素OP4が、領域AR4の他の語句に係る表示要素に対して区別可能な態様で表示される。この解答画面AG3aでは、項目「基本部位」について、複数の表示要素OP2のうちの所望の一表示要素OP2に係る一選択肢が指定され、項目「診断」について、複数の表示要素OP4のうちの所望の一表示要素OP4に係る一選択肢が指定され得る。
なお、難易度3の出題では、所見が認められる基本部位が予め開示されていないため、読影の難易度がやや高い。
<(3−3−4)難易度4>
図26は、難易度4に係る解答画面AG4を例示する図である。難易度4の解答画面AG4は、難易度3の解答画面AG3(図23)と比較して、項目「基本所見」についての選択肢の数が増加され、項目「診断」について複数の選択肢に係る表示要素OP4が配されている点で異なる。
難易度4の解答画面AG4では、ユーザが操作部31を操作することで、項目「基本部位」に係る複数の表示要素OP2のうちの所望の一表示要素OP2で示される一選択肢としての一語句が指定され得る。また、項目「基本所見」に係る複数の表示要素OP3のうちの所望の一表示要素OP3で示される一選択肢としての一語句が指定され得る。また、項目「診断」に係る複数の表示要素OP4のうちの所望の一表示要素OP4で示される一選択肢としての一語句が指定され得る。このとき、解答指定部366によって3項目について一選択肢がそれぞれ指定され、指定された3つの選択肢の表示要素OP2,OP3,OP4の左部のチェックボックスCB2,CB3,CB4にクロスマークが付される。また、項目「基本部位」「基本所見」「診断」について指定される各語句が、テキストボックスTB2,TB3,TB4に表示される。
このように、難易度4の解答画面AG4では、出題用症例画像と撮影条件以外は、情報が殆ど与えられていない状態で、ユーザは読影を行って解答を行う。このため、難易度4の出題は、医療の現場における通常の読影と殆ど同様であり、難易度が高い。
ところで、難易度4の解答画面AG4では、難易度3の解答画面AG3と同様に、項目「基本部位」について、接頭語(例えば、左、右、両側)および接尾語(外套部、縦隔側)までの正解が要求されても良い。また、難易度4の解答画面AG4では、項目「基本所見」について、接頭語および接尾語等の修飾語までの正解が要求されても良い。また、項目「基本所見」について、接頭語および接尾語等の修飾語まで正解していれば、解答判定部270の判定結果に応答して、得点付与部271が得点を増加させて総得点に付与するようにしても良い。
<(4)学習支援システムの動作フロー>
図27〜図29は、学習支援システム1の動作フローを示すフローチャートである。本動作フローは、例えば、サーバ2の制御部26と端末機器3の制御部36との協働によって実行され得る。そして、例えば、ユーザによる操作部31の操作に応じて、本動作フローが開始され、ステップS1に進む。なお、本動作フローでは、例えば、終了ボタンBE1がマウスポインタMP1で押下されることで、学習支援システム1における学習に係る動作の終了が指示されると、本動作フローが強制的に終了され得る。
ステップS1では、学習条件設定部261によって、例えば、端末機器3で入力されるユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報テーブル241との照合によって、ユーザおよびユーザの個人情報が認識される。
ステップS2では、条件指定部364と学習条件設定部261とによって、ユーザによる操作部31の操作に応じて、学習条件に係る各種情報が受け付けられる。このとき、表示部32に表示される画面は、例えば、画面GC1〜GC5(図11〜図15)の間で遷移する。
ステップS3では、条件指定部364によって、ユーザが操作部31の操作に応じて学習の開始が指定されたか否か判定される。ここでは、学習の開始が指定されるまで、ステップS3の判定処理が繰り返され、学習の開始が指定されれば、ステップS4に進む。例えば、画面GC5において学習開始ボタンBS1がマウスポインタMP1で押下されると、学習の開始が指定される。
ステップS4では、学習条件設定部261によって、ステップS2で受け付けられた情報とステップS1で特定されたユーザ情報テーブル241内の個人情報とに基づいて、学習条件が設定される。
ステップS5では、組合せ認識部262によって、ステップS4で設定された学習条件に応じて、組合せ情報DB242と出題ルール情報244とに基づき、出題に係る一組合せ情報が認識される。このとき、例えば、組合せ強度テーブル243に従って、組合せ情報DB242内の複数の組合せ情報のうちの一組合せ情報が認識され得る。
ステップS6では、出題条件決定部263によって、ステップS5で認識された一組合せ情報と、組合せ強度テーブル243および出題ルール情報244とに基づいて、出題の条件が決定される。
ステップS7では、出題情報生成部264によって、ステップS6で決定された出題の条件に基づき、出題条件情報が生成される。
ステップS8では、症例画像抽出部265によって、ステップS5で認識された一組合せ情報に係る1以上の出題用症例画像が、記憶部24内の症例画像DB245から抽出される。
ステップS8からステップS9に移行する際に、情報出力部266によって、ステップS7で生成された出題条件情報と、ステップS8で抽出された1以上の出題用症例画像とが、I/F部23と通信回線1nwとを介して、端末機器3に出力される。そして、情報取得部361によって、出題条件情報と出題用症例画像とが取得される。
ステップS9では、表示制御部362によって、ステップS8で抽出された出題用症例画像が表示部32に表示される。ここでは、例えば、図16で示される画面QG1が表示部32に表示される。
ステップS10では、表示部32に出題用症例画像が表示された状態で、ユーザによる操作部31の操作に応じて信号受付部363で受け付けられる信号に応答して、各種の信号の入力が受け付けられる。例えば、画面QG1が表示部32に表示された状態で、画面QG1上での各種操作が受け付けられる。
図28のステップS11では、情報要求部365によって、ヒント1に係る参考情報が要求されたか否か判定される。なお、例えば、画面QG1において、ユーザが操作部31を操作することで、マウスポインタMP1でヒント1ボタンBH1が押下されると、ヒント1に係る参考情報が要求されているものと判定され得る。ここでは、ヒント1に係る参考情報が要求されれば、ステップS12に進む。このとき、情報要求部365によって、ヒント1に係る参考情報を要求する参考情報要求信号が出力される。一方、ヒント1に係る参考情報が要求されていなければ、ステップS13に進む。
ステップS12では、表示制御部362によって、ヒント1に係る参考情報画像が表示部32に表示される。例えば、情報要求部365から出力されるヒント1に係る参考情報要求信号に応答して、現在の出題に係る一組合せ情報のうちの一部の項目に係る1以上の語句が参考情報取得部268で取得され、出題情報生成部264で参考情報が生成される。そして、情報出力部266によって端末機器3に参考情報が出力され、該参考情報に基づきヒント1に係る参考情報画像が表示制御部362によって表示部32に表示される。このヒント1に係る参考情報画像は、例えば、図17で示されるように、ポップアップPUとして表示され得る。
ステップS13では、情報要求部365によって、ヒント2に係る参考情報が要求されたか否か判定される。ここでは、ヒント2に係る参考情報が要求されれば、ステップS14に進む。例えば、画面QG1において、ユーザが操作部31を操作することで、マウスポインタMP1でヒント2ボタンBH2が押下されると、ヒント2に係る参考情報が要求されているものと判定され得る。このとき、情報要求部365によって、ヒント2に係る参考情報を要求する参考情報要求信号が出力される。一方、ヒント2に係る参考情報が要求されていなければ、ステップS15に進む。
ステップS14では、表示制御部362によって、ヒント2に係る参考情報画像が表示部32に表示される。例えば、情報要求部365から出力されるヒント2に係る参考情報要求信号に応答して、現在の出題に係る一組合せ情報のうちの一部の項目に係る1以上の語句が参考情報取得部268で取得され、出題情報生成部264で参考情報が生成される。そして、情報出力部266によって端末機器3に参考情報が出力され、該参考情報に基づきヒント2に係る参考情報画像が表示制御部362によって表示部32に表示される。
ステップS15では、信号受付部363によって、ユーザによる操作部31の操作に応じて解答画面の表示が要求されたか否かが判定される。なお、例えば、画面QG1が表示部32に表示された状態で、ユーザが操作部31を操作することで、マウスポインタMP1で解答画面ボタンBDA1が押下されると、解答画面の表示が要求されているものと判定され得る。ここでは、解答画面の表示が要求されなければ、図27のステップS10に戻る。一方、解答画面の表示が要求されれば、ステップS16に進む。
ステップS16では、表示制御部362によって、ステップS7で生成された出題条件情報に基づいて、解答画面が表示部32に表示される。例えば、信号受付部363が出力する解答画面要求信号に応答して、表示制御部362によって現在の出題に係る解答画面が表示部32に表示される。そして、ここでは、例えば、表示制御部362によって表示部32に表示される画面が、画面QG1から出題条件画像を表示する画面AG1(または画面AG2〜AG4,AG1a〜AG3a)に遷移する。
ステップS17では、信号受付部363によって、表示部32に解答画面が表示された状態で、ユーザによる操作部31の操作に応答して、各種の信号の入力が受け付けられる。例えば、画面AG1(または画面AG2〜AG4,AG1a〜AG3a)が表示部32に表示された状態で、画面AG1(または画面AG2〜AG4,AG1a〜AG3a)上における各種操作が受け付けられる。
ステップS18では、情報要求部365によって、ユーザによる操作部31の操作に応じて出題用症例画像の表示が要求されたか否かが判定される。例えば、画面AG1(または画面AG2〜AG4,AG1a〜AG3a)が表示部32に表示された状態で、ユーザが操作部31を操作することで、マウスポインタMP1で画像表示ボタンBD1が押下されると、出題用症例画像の表示が要求されているものと判定され得る。ここでは、出題用症例画像の表示が要求されていなければ、ステップS19に進む。一方、出題用症例画像の表示が要求されれば、図27のステップS9に戻る。
ステップS19では、解答受付部269によって、解答が決定されたか否か判定される。例えば、画面AG1(または画面AG2〜AG4,AG1a〜AG3a)が表示部32に表示され、テキストボックスTB1〜TB4にそれぞれ語句が表示された状態で、ユーザが操作部31を操作することでマウスポインタMP1によって解答決定ボタンBDT1が押下されると、解答指定部364によって解答を示す情報が決定され得る。ここでは、解答が決定されていれば、図29のステップS21に進み、解答が決定されていなければ、ステップS17に戻る。
図29のステップS21では、解答判定部270によって、解答として各項目に対して指定されている一選択肢としての一語句および/または空欄に係る一語句が、出題に係る一組合せ情報に対応する正答であるか否かが判定される。ここで、解答が正答であれば、ステップS22に進む。一方、解答が正答でなければ、ステップS23に進む。また、ここでは、例えば、解答が正答であれば、解答が正答である旨を示す情報が解答判定部270から情報出力部266と通信回線1nwと情報取得部361とを介して表示制御部362に入力される。また、解答が正答でなければ、解答が正答でない旨を示す情報が解答判定部270から情報出力部266と通信回線1nwと情報取得部361とを介して表示制御部362に入力される。
ステップS22では、表示制御部362によって、解答が正答である旨を示す情報に基づいて、表示部32に正答画面が表示される。なお、正答画面としては、図19で示される正答画面RG1等が採用され得る。
ステップS23では、表示制御部362によって、解答が正答でない旨を示す情報に基づいて、表示部32に正答でない旨を示す画面(不正答画面とも言う)が表示される。このとき、例えば、不正答画面が所定時間表示された後、またはユーザによる操作部31の操作に応じて、図27のステップS9に戻る。
ステップS24では、得点付与部271によって、参考情報の表示の有無等に応じた得点が、ユーザ情報テーブル241の総得点に付与されることで、個人情報が更新される。ここでは、ユーザ情報テーブル241の総得点に応じて、学習レベルも変更される。
ステップS25では、情報要求部365によって、次の出題が要求されているか否か判定される。ここでは、次の出題が要求されるまでステップS25の判定が繰り返され、次の出題が要求されれば、ステップS26に進む。例えば、表示部32に正答画面RG1が表示されている状態で、次へボタンBN1がマウスポインタMP1で押下されると、情報要求部365によって、次の出題が要求されているものと判定され得る。
ステップS26では、組合せ認識部262によって、ユーザ情報テーブル241と出題ルール情報244とに基づいて、次の出題があるか否か判定される。ここで、次の出題があれば、図27のステップS5に進む。一方、ユーザの学習度が進んで、次の出題がなくなれば、本動作フローが終了される。
<(5)一実施形態のまとめ>
一実施形態に係る学習支援システム1によれば、例えば、組合せ情報DB242の利用によって、出題用症例画像に対する診断に必要な診断情報だけでなく、周辺の関連した診断情報も利用して出題され得る。これにより、出題用症例画像に対する解答画面において、基本所見あるいは診断の可能性が示されたり、間違い易い複数の所見あるいは診断からの絞り込み等、様々な出題が容易に提供され得る。すなわち、複数の項目のうちの任意の項目について、語句の選択および語句の穴埋めの少なくとも一方を答えさせるような多様な切り口での出題が行われ得る。また、修飾語まで含めて、語句の選択および語句の穴埋めの少なくとも一方を行わせることも可能である。
また、組合せ強度テーブル243の利用により、複数の語句の組合せに係る強度に応じた出題が可能である。また、ヒント1およびヒント2等といった参考情報が提示される構成により、出題条件の項目とは別に他の項目の語句を参考にして解答させる出題も可能である。更に、参考情報の表示の有無に応じて得点が変更され得るような細かい採点等も可能である。
<(6)変形例>
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<(6−1)第1変形例>
上記一実施形態では、組合せ情報DB242に蓄積される各組合せ情報が、一診断情報に含まれる複数の項目に係る複数の語句と1以上の症例画像との組合せを示す情報を有していたが、これに限られない。例えば、各組合せ情報が、1以上の症例画像を有していなくても良い。この場合であっても、出題用症例画像が提示されることなく、解答画面において解答が求められるような形式の出題は可能である。
以下、このような構成が採用される第1変形例に係る学習支援システムについて、上記一実施形態に係る学習支援システム1と異なる点について説明する。
図30は、第1変形例に係る難易度1の解答画面AG1bを例示する図である。第1変形例に係る難易度1の解答画面AG1bは、上記一実施形態に係る難易度1の解答画面AG1a(図20)がベースとされて、選択肢としての各語句に係る表示要素OP4が、空欄EC4に置換されたものである。
この解答画面AG1bでは、3項目「撮影条件」「基本部位」「基本所見」に対してそれぞれ1つの語句「立位正面像」「下肺野」「浸潤影」が予め指定されており、その条件において考えられ得る診断の候補が空欄EC4にて示されている。そこで、解答画面AG1bでは、例えば、各空欄EC4に語句を直接記入するか、テキストボックスTB4に各空欄EC4に充当されるべき語句を記入することで、診断に係る語句を解答すれば良い。
なお、図30で示される解答画面AG1bでは、項目「診断」に係る4つの語句が全て空欄EC4で示されていたが、これに限られない。例えば、4つの語句のうちの一部の語句は示され、残余の一部の語句が空欄EC4で示される解答画面も考えられ得る。
また、図30の解答画面AG1bでは、項目「基本所見」について一語句が予め指定され、項目「診断」について複数の語句が空欄EC4で示されていたが、これに限られず、例えば、他の項目について複数の語句が空欄で示されても良い。例えば、図31で示される解答画面AG1cのように、項目「基本所見」について複数の語句が空欄EC3で示され、項目「診断」について一語句が予め指定されても良い。また、例えば、他の項目の条件から考えられ得る項目「基本所見」に係る複数の語句のうちの一部の語句は示され、残余の一部の語句は空欄EC3で示される解答画面も考えられ得る。
<(6−2)第2変形例>
上記一実施形態では、出題用症例画像に対する読影結果として、3項目「基本部位」「基本所見」「診断」のうちの1以上の項目について、選択肢または空欄に係る一語句が指定されたが、これに限られない。
例えば、読影結果として、4項目「撮影条件」「基本部位」「基本所見」「診断」について、それぞれ1以上の語句が予め指定されており、複数の出題用症例画像から、読影結果に対応する1以上の出題用症例画像をユーザが指定しても良い。
以下、このような構成が採用される第2変形例に係る学習支援システムについて、上記一実施形態に係る学習支援システム1と異なる点について説明する。
出題情報生成部264が生成する出題条件情報では、組合せ情報DB242に含まれる複数の組合せ情報のうちの組合せ認識部262によって認識された2以上の組合せ情報に係る複数の語句が他の語句とは区別可能に示される。つまり、組合せ情報DB242の複数の組合せ情報に含まれる2以上の組合せ情報に基づき、所定数の項目(例えば、撮影条件、基本部位、基本所見、診断)について項目毎に1以上の語句が示され且つ2以上の診断条件を提示するため出題条件情報が生成される。一診断条件は、例えば、一組合せ情報に含まれる所定数の項目に係る複数の語句で構成される。この出題条件情報は、出題情報生成部264によって、出題ルール情報244に従って、組合せ情報DB242のうちの組合せ認識部262によって認識された2以上の組合せ情報に基づいて生成され得る。
また、症例画像抽出部265は、記憶部24内の症例画像DB245から、組合せ認識部262で認識された2以上の組合せ情報に係る2以上の出題用の典型的な症例画像を含む複数の出題用症例画像を抽出する。
このようにして得られた2以上の出題用症例画像と出題条件情報に基づく出題条件画像とが、表示制御部362によって表示部32に表示される。これにより、出題に係る画像が表示され得る。なお、2以上の出題用症例画像と出題条件画像とは、表示部32に同時に表示されても良いし、ユーザの操作によって操作部31から入力される信号に応答して表示部32に順次に表示されても良い。
ここで、複数の出題用症例画像と出題条件画像の表示態様について具体例を挙げて説明する。ここでは、組合せ認識部262で複数の組合せ情報が認識され、この複数の組合せ情報に含まれる各組合せ情報に係る出題用症例画像が症例画像抽出部265によって抽出される例を挙げて説明する。
図32は、複数の出題用症例画像を表示する解答画面IG1を例示する図である。図33は、出題条件画像を表示する画面QC1を例示する図である。
解答画面IG1では、4つの出題用症例画像が配されている。また、解答画面IG1では、各出題用症例画像の下に、項目「診断」に係る選択肢「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」が示され、ラジオボタンRB1によって一選択肢が選択可能となっている。また、解答画面IG1では、右上部に、条件表示ボタンBX1、解答決定ボタンBDT1、および終了ボタンBE1が配されている。
解答画面IG1では、条件表示ボタンBX1がマウスポインタMP1で押下されれば、表示部32に表示される画面が、出題条件画像を表示する画面QC1に遷移する。
画面QC1は、上記一実施形態に係る難易度1の画面AG1a(図20)から解答決定ボタンBDT1が省略された画面である。ユーザは、画面QC1を視認することで、4つの項目「撮影条件」「基本部位」「基本所見」「診断」について、出題の条件に係る語句の組合せを認識することができる。
例えば、図33で示される画面QC1では、4通りの語句の組合せが視認することが可能である。4通りの語句の組合せは、次の第1〜4の語句の組合せである。第1の語句の組合せは、「立位正面像」と「右中肺野(縦隔側)」と「境界不明瞭な浸潤影」と「肺炎」の組合せである。第2の語句の組合せは、「立位正面像」と「右中肺野(縦隔側)」と「境界不明瞭な浸潤影」と「サルコイドーシス」の組合せである。第3の語句の組合せは、「立位正面像」と「右中肺野(縦隔側)」と「境界不明瞭な浸潤影」と「無気肺」の組合せである。第4の語句の組合せは、「立位正面像」と「右中肺野(縦隔側)」と「境界不明瞭な浸潤影」と「誤嚥性肺炎」の組合せである。
ユーザは、この4通りの語句の組合せを確認した上で、画像表示ボタンBD1をマウスポインタMP1で押下することで、表示部32に表示される画面を、解答画面IG1に遷移させることが可能である。
ユーザは、解答画面IG1が表示された状態で、出題の条件を考慮しつつ、各出題用症例画像に対し、選択肢「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」のうちの一語句を選択することが出来る。ここでは、ラジオボタンRB1をマウスポインタMP1で指定することで、各出題用症例画像に対し、選択肢「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」のうちの一選択肢としての一語句が指定され得る。
そして、解答決定ボタンBDT1がマウスポインタMP1で押下されと、複数の出題用症例画像から、各診断に係る語句「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」に対応する1以上の出題用症例画像が指定される。これにより、複数の出題用症例画像が、複数の診断に分類される。
このとき、解答指定部366により、ユーザの操作によって操作部31から入力される信号に応答して、複数の出題用症例画像から各診断に係る語句に対応する1以上の出題用症例画像が指定される。すなわち、各診断条件に対して出題用症例画像が指定される。そして、解答判定部270により、解答指定部366によって指定された診断条件と出題用症例画像との各組が、組合せ認識部262で認識された2以上の組合せ情報に対応するか否かが判定される。これにより、複数の症例画像を診断条件毎に分類させる出題が行われ得る。
なお、画面QC1では、項目「診断」に対して、4つの語句「肺炎」「サルコイドーシス」「無気肺」「誤嚥性肺炎」が予め指定されていたが、これに限られず、一組合せ情報に係る1以上の語句が指定されていれば良い。つまり、一組合せ情報に係る1以上の診断条件が提示されれば良い。そして、解答画面IG1では、4つの出題用症例画像が示されたが、これに限られず、2以上の出題用症例画像が示されれば良い。
この場合、例えば、出題情報生成部264が生成する出題条件情報では、複数の項目に含まれる所定数の項目(例えば、撮影条件、基本部位、基本所見、診断)について項目毎に1以上の語句が示される。また、該出題条件情報は、組合せ情報DB242のうちの組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に係る診断条件を提示するための情報となる。この出題条件情報は、出題情報生成部264により、出題ルール情報244に従って、組合せ情報DB242のうちの組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に基づいて生成され得る。
また、症例画像抽出部265は、記憶部24内の症例画像DB245から、組合せ認識部262で認識された一組合せ情報に係る1以上の出題用の典型的な症例画像と、該1以上の出題用症例画像とは異なる他の症例画像とを含む複数の出題用症例画像を抽出する。
このようにして得られた複数の出題用症例画像および出題条件情報に基づく出題条件画像が、表示制御部362によって表示部32に表示される。これにより、出題に係る画像が表示され得る。なお、複数の出題用症例画像と出題条件画像とは、表示部32に同時に表示されても良いし、ユーザの操作によって操作部31から入力される信号に応答して表示部32に順次に表示されても良い。
また、解答指定部366により、ユーザの操作によって操作部31から入力される信号に応答して、2以上の出題用画像から1以上の出題用症例画像が指定される。そして、解答判定部270によって、解答指定部366によって指定された1以上の出題用症例画像が、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応するか否かが判定される。このようにして、一診断情報について複数の項目の語句が示され、一診断情報に対する症例画像の当否を解答させる出題が行われ得る。
このとき、例えば、解答判定部270では、解答指定部366によって指定された1以上の出題用症例画像が、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応していれば、正解として判定されれば良い。これにより、複数の症例画像について、出題条件に対応する症例画像を選択させる出題が行われ得る。
また、複数の出題用症例画像のうち、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応していない1以上の出題用症例画像を指定させる出題の態様も考えられ得る。換言すれば、複数の出題用症例画像から出題条件に対応しない出題用症例画像を選択させる出題の態様が採用され得る。この場合、解答判定部270によって、解答指定部366によって指定された1以上の出題用症例画像が、組合せ認識部262によって認識された一組合せ情報に対応していない場合に、正解として判定される。
図34は、複数の出題用症例画像が一診断条件に合致するか否かを解答させる解答画面IG1aを例示する図である。図35は、出題条件画像を表示する画面QC1aを例示する図である。
解答画面IG1aでは、4つの出題用症例画像が配されている。また、解答画面IG1aでは、各出題用症例画像の下に、項目「診断」に係る選択肢「肺炎」「その他」が示され、ラジオボタンRB1によって一選択肢が選択可能となっている。また、解答画面IG1aでは、右上部に、条件表示ボタンBX1、解答決定ボタンBDT1、および終了ボタンBE1が配されている。
解答画面IG1aでは、条件表示ボタンBX1がマウスポインタMP1で押下されれば、表示部32に表示される画面が、出題条件画像を表示する画面QC1aに遷移する。
画面QC1aは、上記一実施形態に係る難易度1の画面AG1a(図20)から解答決定ボタンBDT1が省略され、項目「診断」について4つの選択肢としての表示要素OP4の代わりに語句「肺炎」の表示要素CD4が予め指定された画面となっている。つまり、項目「診断」についての複数の語句を示す表示要素のうち、語句「肺炎」の表示要素CD4が他の表示要素とは区別可能な態様で示される。
ユーザは、画面QC1aを視認することで、4つの項目「撮影条件」「基本部位」「基本所見」「診断」について、出題の条件に係る語句の組合せを認識することができる。例えば、図35で示される画面QC1aでは、一組合せ情報に係る複数の語句が他の語句とは区別可能な態様で示されており、「立位正面像」と「右中肺野(縦隔側)」と「境界不明瞭な浸潤影」と「肺炎」との組合せを視認することが可能である。ここで、区別可能な態様としては、例えば、色が異なる態様等が採用され得る。
ユーザは、この1通りの語句の組合せを確認した上で、画像表示ボタンBD1をマウスポインタMP1で押下することで、表示部32に表示される画面を、解答画面IG1aに遷移させることが可能である。ユーザは、解答画面IG1aが表示された状態で、出題の条件を考慮しつつ、各出題用症例画像に対し、選択肢「肺炎」および「その他」の何れかを選択することが出来る。ここでは、ラジオボタンRB1をマウスポインタMP1で指定することで、各出題用症例画像に対し、選択肢「肺炎」および「その他」の何れかが指定され得る。
そして、解答決定ボタンBDT1がマウスポインタMP1で押下されると、各出題用症例画像が、一診断情報に係る語句「肺炎」に対応する1以上の出題用症例画像であるのか否かが指定される。
なお、ここでは、解答画面IG1aにおいて複数の出題用症例画像が同時に表示されたが、これに限られない。例えば、複数の出題用症例画像が順次に表示されて、一診断情報に係る語句に対応する出題用症例画像であるか否かを解答させるようにしても良い。
<(6−3)第3変形例>
上記一実施形態では、得点付与部271が、解答判定部270によって解答が正答であると判定された場合に、記憶部24内のユーザ毎の得点情報(例えば、総得点)に対して得点を付与したが、これだけに限られない。例えば、出題毎に、解答判定部270による判定結果および得点付与部271によって付与される得点等について統計情報が生成され、その統計情報によって出題ルール情報244が変更されても良い。
図36は、サーバ2で実現される第3変形例に係る統計処理および出題ルール情報244の変更についての機能的な構成を例示する図である。ここでは、サーバ2で実現される機能的な構成に、統計情報生成部276および出題ルール変更部277が追加される。
統計情報生成部276は、解答判定部270による判定結果に基づいて出題毎の統計情報を生成する。ここで生成される統計情報は、例えば、統計情報テーブル249として記憶部24に記憶される。統計情報テーブル249には、例えば、出題毎の正答率および項目毎の正答率等が記憶される。
出題ルール変更部277は、統計情報テーブル249に基づいて、解答画面において選択肢および空欄が示される項目数、各項目に示される選択肢の数、各項目に示される空欄の数のうちの少なくとも何れかを変更する。例えば、難易度毎に、正答率が閾値よりも低ければ、解答画面における選択肢および空欄が示される項目数、各項目に示される選択肢の数、および各項目に示される空欄の数のうちの何れか1つの数が減らされ得る。これにより、正答に係る判定結果についての出題毎の統計情報に基づいて、出題方法が変更され得る。
また、上記一実施形態、第1変形例、および第2変形例については、出題ルール変更部277によって、統計情報テーブル249に基づき、複数の出題が複数の難易度に分類されることで、出題ルール情報244が変更されても良い。例えば、各出題の正答率と、難易度毎に設けられる正答率の範囲とに基づいて、各出題が難易度別に分類され得る。また、例えば、正答率が所定値よりも低い出題が集められて、レベルの高い学習が提供されるようにしても良い。これにより、正答に係る判定結果についての出題毎の統計情報に基づいて、出題のタイミングおよび順番の少なくとも一方が変更され得る。また、出題の分類結果に基づいて、出題に対する得点が変更されても良い。
また、ユーザの区分(クラスや施設等)毎に、点数、偏差値、正答率、レベルに関する情報が統計情報として生成されても良い。そして、その統計情報は、出題方法や教育方法等に対して様々な形で反映されても良い。
また、カテゴリ毎および検査部位毎に、得点および正答率等の統計情報が生成されれば、学習者がどのカテゴリや検査部位に弱点があるのか把握可能となる。つまり、間違い易い箇所や内容等を統計的に容易に把握可能となる。そして、出題ルール変更部277によって、弱点を重点的に学習可能となるように出題ルール情報244が変更されても良い。また、カテゴリ毎および検査部位毎に、難易度毎の出題の分類方法を異ならせても良い。すなわち、統計情報が問題作成に再利用されても良い。
このような統計情報の生成および出題ルールの変更は、ユーザの区分(クラスや施設等)毎に行われても良い。また、ユーザの区分(クラスや施設等)毎およびユーザ毎の各種統計情報が他の端末機器3〜7から閲覧可能となる態様も考えられ得る。この場合、各種統計情報に基づいて、各種のランキングが提示されても良い。
このように、サーバにおいて各種統計情報が生成されれば、有益な統計情報が容易に得られる。
<(6−4)その他の変形例>
◎例えば、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、ユーザが各端末機器3〜7を操作することで、単純に学習を行う形態について説明したが、これに限られない。
上記一実施形態および上記第1〜3変形例について、一人の先生が、端末機器3〜7のうちの1つの端末機器を使用して、出題の対象となるモダリティおよび検査部位を指定することで、生徒が使用するその他の複数の端末機器に出題が提示される様にしても良い。また、一人の先生が、端末機器を使用して、出題に係る症例画像を指定するようにしても良い。そして、学習者毎に解答可能であるような集合学習が実現されても良い。
このような構成により、出題者と解答者とが別の端末機器を使う教育環境が構築され得る。また、解答者が複数であれば、各解答者が別々の端末機器を使用する教育環境が構築され得る。
このような構成について、上記第1変形例において、例えば、一人の先生が端末機器7を使用し、複数の生徒が端末機器3〜6を使用する具体例を想定して簡単に説明する。
例えば、まず、端末機器7において、操作部31から入力される信号に応答して制御部36で信号が生成され、該信号が通信回線1nwを介してサーバ2に送信される。次に、サーバ2において、制御部36で生成される信号に応じて、出題情報生成部264により、出題ルール情報244に基づき、出題条件情報が生成される。この出題条件情報は、通信回線1nwを介して、各端末機器3〜7の制御部36によって取得される。次に、各端末機器3〜7において、制御部36の制御によって表示部32に出題条件情報に基づく出題条件画像が表示される。
各端末機器3〜6では、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して、出題条件画像が表示される画面における一選択肢および一語句のうちの少なくとも一方が解答指定部366によって指定される。このとき、端末機器7の制御部36によって、各端末機器3〜6の解答指定部366によって指定された指定結果に係る情報が、通信回線1nwを介して取得される。そして、端末機器7において、制御部36の制御に基づき、各端末機器3〜6の解答指定部366によって指定された一選択肢および一語句のうちの少なくとも一方が表示部32に表示される。
また、上記第2変形例において、例えば、一人の先生が端末機器7を使用し、複数の生徒が端末機器3〜6を使用する具体例を想定して簡単に説明する。
例えば、まず、端末機器7において、操作部31から入力される信号に応答して制御部36で信号が生成され、該信号が通信回線1nwを介してサーバ2に送信される。次に、サーバ2において、制御部36で生成される信号に応じて、出題情報生成部264により、出題ルール情報244に基づき、出題条件情報が生成される。また、サーバ2において、制御部36で生成される信号に応じて、症例画像抽出部265により、記憶部24内の複数の症例画像から、複数の出題用症例画像が抽出される。これらの出題条件情報と複数の出題用症例画像は、通信回線1nwを介して、各端末機器3〜7の制御部36によって取得される。これにより、各端末機器3〜7において、制御部36の制御に基づいて出題条件情報に基づく出題条件画像と複数の出題用症例画像が表示部32に表示される。
各端末機器3〜6では、ユーザによって操作部31から入力される信号に応答して、複数の出題用症例画像のうちの1以上の出題用症例画像が解答指定部366によって指定される。このとき、端末機器7の制御部36によって、各端末機器3〜6の解答指定部366によって指定された指定結果に係る情報が、通信回線1nwを介して取得される。そして、端末機器7において、制御部36の制御に基づいて、各端末機器3〜6の解答指定部366によって指定された1以上の出題用症例画像が表示部32に表示される。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、正答画面において、解説ボタンがマウスポインタMP1で押下されると、解答に関する解説が表示されても良い。これにより、学習効果が高められ得る。
◎また、上記一実施形態、上記第1および第3変形例では、組合せ強度テーブル243が利用されたが、これに限られず、組合せ強度テーブル243が利用されなくても良い。この場合、例えば、組合せ認識部262において決定され得る選択肢としての複数の語句が、出題に係る一組合せ情報の語句と、その他のランダムに決定される1以上の語句とを含む態様が考えられ得る。
◎また、上記一実施形態、上記第1および第3変形例では、空欄に充当されるべき所望の語句がテキストボックスに記入されることで、空欄に係る一語句が指定されたが、これに限られない。例えば、空欄に係る一語句が、複数の語句の中からの選択によって指定されても良い。具体的には、例えば、複数の語句が列挙され、マウスポインタMP1によってラジオボタンが押下されることで、空欄に係る一語句が指定されても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、出題条件画像において、各項目に複数の語句が表示されたが、これに限られず、各項目には1以上の語句が表示されれば良い。つまり、例えば、出題に係る1以上の組合せ情報以外の語句は、殆ど表示されなくても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、サーバ2と端末機器3〜7が通信回線1nwを介して接続されることで、学習支援システム1が構成されていたが、これに限られない。例えば、図4、図5、および図36で示された学習支援システム1に係る各種機能が、1台のコンピュータにおいて実現されても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、端末機器3〜7において操作部31の操作によってユーザが信号を入力したが、これに限られない。例えば、音声入力等といったその他の方式によってユーザが信号を入力するようにしても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜3変形例では、組合せ情報DB242に蓄積される各組合せ情報において、各項目に1つの語句が含まれる例が挙げられたが、これに限られない。例えば、組合せ情報DB242に格納される1以上の組合せ情報において、少なくとも1以上の項目に、2以上の複数の語句が含まれても良い。
◎なお、本発明は、医療および看護に関する学習システムだけにとどまらず、種々の分野における学習を支援するシステム一般に対して適用可能である。
◎なお、上記一実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。