[実施例1]
図1を参照して、この実施例の診断支援システムは、院内LAN80に各々が接続された診療用読影レポートシステム100および訓練用読影レポートシステム200を含む。診療用読影レポートシステム100は、診療用読影端末10,診療用サーバPC20および診療用PACS30によって構成される。また、訓練用読影レポートシステム200は、読影訓練支援装置40,訓練用読影端末50,訓練用サーバPC60および訓練用PACS70によって構成される。なお、診療用サーバPC20には読影レポートデータベース201が設けられ、訓練用サーバPC60には読影課題データベース601が設けられる。
診療用読影端末10は、患者の医用画像を読影する読影医によって操作される端末である。また、読影レポートデータベース201には、依頼医の依頼内容に対する読影医の見解(具体的には「所見」および「診断」)が記載された読影レポートが保存される。さらに、診療用PACS30には、多数の医用画像が患者毎つまり読影レポート毎に分類された状態で保存される。
読影レポートは、図19に示す体裁をなす。つまり、読影レポートには、患者情報(患者番号,患者氏名,性別,検査時年齢)および検査情報(検査種別,部位,方法,入外区分,依頼科,依頼医)に加えて、依頼医によって入力された依頼内容と読影医によって入力された所見および診断とが記載され、さらに参照画像が添付される。
ここで、依頼内容は依頼内容欄IP0に記載され、所見は所見欄RP0に記載され、診断は診断欄DP0に記載され、参照画像は参照画像欄MP0に添付される。また、参照画像は、患者情報が示す患者の断層撮影によって得られかつ診療用PACS30に保存された複数の医用画像を代表する画像であり、当該複数の医用画像の少なくとも1つを縮小した画像に相当する。
読影訓練支援装置40は、医学生や研修医(以下、「訓練生」と言う。)に対して読影訓練を実施する指導医によって操作される装置であり、訓練用読影端末50は、訓練生によって操作される端末である。また、読影課題データベース60には、指導医によって作成される読影課題ガイドと、指導医と訓練生との間でやり取りされる訓練用読影レポートと、指導医から訓練生に提供される読影課題採点シート(課題評価結果)とが、図3に示す要領で保存される。
図3によれば、読影課題ガイドは複数の訓練生に共通し、訓練用読影レポートおよび読影課題採点シートは訓練生毎に異なる。また、訓練用読影レポートのステータスは、研修医の見解が未入力とき“未入力”に設定され、研修医の見解が確定したとき“確定”に設定される。したがって、ステータスが“未入力”を示す訓練用読影レポートは、“読影課題”と呼んでもよい。
読影訓練支援装置40および訓練用読影端末50は、図2に示すように構成される。読影訓練支援装置40において、バス408には、通信I/F401,CPU402,キーボード/マウス403,メインディスプレイ404,ビューワ405,DRAM406およびHDD407が接続される。訓練用読影端末50において、バス508には、通信I/F501,CPU502,キーボード/マウス503,メインディスプレイ504,ビューワ505,DRAM506およびHDD507が接続される。
読影訓練支援装置40に設けられたCPU402は、指導医が訓練生に対して実施する読影訓練を支援するべく、図4〜図5に示す読影課題候補マーク処理と図6〜図13に示す読影課題作成・採点処理とを実行する。また、訓練用読影端末50は、訓練生に対して読影訓練を実施するべく、図14〜図17に示す読影レポート作成・解答表示処理を実行する。
なお、図4〜図13に示す処理に対応する制御プログラムはHDD407に保存され、図14〜図17に示す処理に対応する制御プログラムはHDD507に保存される。
まず図4を参照して、ステップS1では図18に示す読影レポートウィンドウをメインディスプレイ404に表示するべく、対応するビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。なお、この時点では、検索条件は入力されておらず、レポートリスト欄LP1も空欄とされる。
ステップS3ではキーボード/マウス403によって読影レポート検索操作(所望の検索条件を入力しかつ「検索」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS5ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS3の判別結果およびステップS5の判別結果のいずれもがNOであればステップS3に戻り、ステップS5の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS3の判別結果がYESであればステップS7に進む。
ステップS7では、通信I/F401および院内LAN80を通して診療用サーバPC20にアクセスし、検索条件にマッチする1または2以上の読影レポートを読影レポートデータベース201から検出する。検出された1または2以上の読影レポートは、院内LAN80および通信I/F401を通してDRAM406に取り込まれる。
ステップS9では、こうして取得した読影レポートの見出しを表すビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。読影レポートの見出しは、読影レポートウィンドウ上のレポートリスト欄LP1に表示される(図18参照)。
ステップS11ではキーボード/マウス403の操作によって所望の見出しが右クリックされたか否かを判別し、ステップS13ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS11の判別結果およびステップS13の判別結果のいずれもがNOであればステップS11に戻り、ステップS13の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS11の判別結果がYESであればステップS15に進む。
ステップS15では、右クリックされた見出しにハイライト処理を施す。ステップS17では、「レポート開く」,「画像表示」,「読影課題としてマーク」などの項目が列挙されたメニューを表すビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。メニューは、図18に示す要領でポップアップ表示される。
ステップS19では、キーボード/マウス403の操作によって「読影課題としてマーク」の項目がクリックされたか否かを判別し、ステップS21では、キーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS19の判別結果およびステップS21の判別結果のいずれもがNOであればステップS19に戻り、ステップS21の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS19の判別結果がYESであればステップS23に進む。
ステップS23では、ハイライト処理を施された見出しに対応する読影レポートをDRAM406上で特定し、特定した読影レポートの情報が転記ないし引用された読影課題ガイドをDRAM406上で作成する。図19に示す読影レポートがDRAM406上で特定された場合、読影課題ガイドは図20および図21に示す要領で作成される。
具体的には、読影レポート上の患者情報は、患者氏名を除いて読影課題ガイドに転記され、読影レポート上の検査情報は、依頼科および依頼医を除いて読影課題ガイドに転記される。また、読影レポート上の所見および診断は、所見の解答例および診断の解答例として読影課題ガイドに転記され、読影レポート上の参照画像は、参照画像の解答例として読影課題ガイドに転載される。さらに、読影レポート上の依頼内容は、読影指示として読影課題ガイドに転記される。
なお、所見の転記先は所見欄RP1であり、診断の転記先は診断欄DP1であり、参照画像の転載先は参照画像欄MP1である。また、依頼内容の転記先は読影指示欄IP1である。また、この時点では、読影難易度,読影開始日および読影期限(レポート提出期限)は設定されておらず、訓練生欄TP1および採点ポイント欄(評価ポイント欄)PP1は空欄とされる。
図5に戻って、ステップS25では、こうして作成された読影課題ガイドを通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された読影課題ガイドは、読影課題データベース601に保存される。ステップS27では、ステップS23の処理の対象となった読影レポートに関連付けられた複数の医用画像を診療用PACS30から検出し、検出した複数の医用画像を訓練用PACS70に複製する。
ステップS29では、キーボード/マウス403によってマーク処理終了操作が行われたか否かを判別し、ステップS31では、キーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS29の判別結果およびステップS31の判別結果のいずれもがNOであればステップS29に戻り、ステップS31の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS29の判別結果がYESであれば処理を終了する。
図6を参照して、ステップS41では、図22に示す読影課題メインウィンドウをメインディスプレイ404に表示するべく、対応するビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。
この時点では、部位欄SP01に表示された「頭部」,「胸部」および「腹部」のいずれか1つがハイライト処理を施され、ハイライトされた部位に属する1または2以上の課題カテゴリが課題カテゴリ欄CP01に表示される。ただし、読影課題欄AP01および訓練生欄TP01は空欄とされる。
ステップS43ではキーボード/マウス403によって読影課題ガイド検索操作(部位欄SP1の所望の部位をクリックし、課題カテゴリ欄CP1の所望のカテゴリをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS45ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS43の判別結果およびステップS45の判別結果のいずれもがNOであればステップS43に戻り、ステップS45の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS43の判別結果がYESであればステップS47に進む。
ステップS47では、通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60にアクセスし、検索条件にマッチする1または2以上の読影課題ガイドを読影課題データベース601から検出する。検出された1または2以上の読影課題ガイドは、院内LAN80および通信I/F401を通してDRAM406に取り込まれる。
ステップS49では、取得した読影課題ガイドの見出しを表すビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。読影課題ガイドの見出しは、読影課題メインウィンドウ上の読影課題欄AP01に表示される(図22参照)。
ステップS51では、キーボード/マウス403によって見出しクリック操作(読影課題欄AP01上の所望の見出しをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS53では、キーボード/マウス403によって訓練生選択操作(所望の読影課題ガイド上で設定された1または2以上の訓練生のいずれか1つを選択する操作)が行われたか否かを判別し、ステップS55ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS51の判別結果,ステップS53の判別結果およびステップS55の判別結果のいずれもがNOであればステップS51に戻り、ステップS55の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS53の判別結果がYESであれば図12に示すステップS87に進み、ステップS51の判別結果がYESであればステップS57に進む。
ステップS57では、見出しクリック操作によって選択された見出しに対応する読影課題ガイドを特定し、特定した読影課題ガイドの情報を含むビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。この結果、読影課題ガイドウィンドウが読影課題メインウィンドウに代替して表示される。
図20および図21に示す読影課題ガイドが特定された場合、読影課題ガイドウィンドウは図23および図24に示す要領で表示される。図23および図24によれば、所見の解答例は所見欄RP1´に表示され、診断の解答例は診断欄DP1´に表示される。また、参照画像の解答例は参照画像欄MP1´に表示され、読影指示は読影指示欄IP1´に表示される。ただし、この時点では、読影難易度,読影開始日および読影期限は設定されておらず、訓練生欄TP1´および採点ポイント欄PP1´は空欄とされる。
ステップS59では、後述するサブルーチンに従って課題編集処理を実行する。この結果、所見の解答例,診断の解答例および読影指示が適宜修正され、参照画像の解答例が適宜更新され、読影難易度,読影開始日,読影期限および採点ポイント(評価ポイント)が設定される。
ステップS61ではキーボード/マウス403によって訓練生追加操作(読影課題ガイドウィンドウ上の「追加」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS65に進む一方、判別結果がYESであればステップS63で訓練生追加処理を実行してからステップS65に進む。訓練生追加処理は、後述する別のサブルーチンに従って実行され、これによって新規の訓練生が訓練生欄TP1´に追加表示される。
ステップS65ではキーボード/マウス403によって訓練生削除操作(所望の訓練生をクリックし、訓練生欄TP1´の「削除」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS73に進む一方、判別結果がYESであればステップS67に進む。ステップS67では、通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60にアクセスし、クリックされた訓練生の訓練用読影レポートを読影課題データベース601から検出する。
ステップS69では、クリックされた訓練生の訓練用読影レポートが検出されないか或いは検出された訓練用読影レポートのステータスが“未入力”であるという論理和条件が満足されるか否かを判別する。
判別結果がYESであれば、つまりクリックされた訓練生の訓練用読影レポートが検出なかったか、或いは検出された訓練用読影レポートのステータスが“未入力”であれば、ステップS71に進み、クリックされた訓練生を訓練生欄TP1´から削除する。削除が完了すると、ステップS73に進む。
これに対して判別結果がNOであれば、つまりクリックされた訓練生の訓練用読影レポートが検出され、かつ検出された訓練用読影レポートが“確定”を示していれば、ステップS71の処理を実行することなくステップS73に進む。
ステップS73ではキーボード/マウス403によって保存操作が行われたか否かを判別し、ステップS75ではキーボード/マウス403によって終了操作が行われたか否かを判別し、ステップS77ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS73の判別結果,ステップS75の判別結果およびステップS77の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS73に戻る。また、ステップS77の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS75の判別結果がYESであれば処理を終了し、ステップS73の判別結果がYESであればステップS79に進む。
ステップS79では、読影課題ガイドウィンドウ上の記載が反映された読影課題ガイドを作成し、作成された読影課題ガイドを通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された読影課題ガイドは、読影課題データベース601に上書き保存される。
ステップS81では、読影課題ガイドウィンドウ上の全ての項目の入力が完了したか否か(つまり、読影難易度,読影開始日および読影期限が設定され、かつ採点ポイントが入力されたか否か)を判別する。また、ステップS83では、少なくとも1人の訓練生が訓練生欄TP1´に記載されているか否かを判別する。ステップS81の判別結果およびステップS83の判別結果の少なくとも一方がNOであれば、そのまま処理を終了する。これに対して、ステップS81の判別結果およびステップS83の判別結果の両方がYESであれば、ステップS85で以下の処理を実行してから処理を終了する。
つまり、ステップS85では、訓練生欄TP1´に記載された訓練生毎に訓練用読影レポートを作成する。このとき、読影課題ガイドウィンドウ上の患者情報,検査情報および読影指示が訓練用読影レポートに転記される。また、この時点の訓練用読影レポートのステータスは“未入力”に設定される。
こうして作成された訓練用読影レポートは、図26に示す体裁をなす。図26によれば、読影指示は読影指示欄IP2に記載され、参照画像欄MP2,所見欄RP2および診断欄DP2は空欄とされる。
上述のように、ステータスが“未入力”を示す訓練用読影レポートは、“読影課題”と定義することができる。以下では、説明の便宜上、読影課題に相当する訓練用読影レポートに“読影課題”の文言を適宜併記する。
ステップS85ではまた、こうして作成された訓練用読影レポート(読影課題)を通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された訓練用読影レポート(読影課題)は、訓練生欄TP1に記載された訓練生毎に読影課題データベース601に保存される。
図7に示すステップS59のサブルーチンを図9〜図10に示す。ステップS5901では、キーボード/マウス403によって所見/診断修正操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5905に進む一方、判別結果がYESであればステップS5903で所見の解答例/診断の解答例を修正してからステップS5905に進む。修正された所見の解答例は所見欄RP1´に表示され、修正された診断の解答例は診断欄DP1´に表示される。
ステップS5905ではキーボード/マウス403によって読影指示修正操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5909に進む一方、判別結果がYESであればステップS5907で読影指示を修正してからステップS5905に進む。修正された読影指示は、読影指示欄IP1´に表示される。
ステップS5909ではキーボード/マウス403によって難易度入力操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5913に進む一方、判別結果がYESであればステップS5911で読影難易度を入力・表示してからステップS5913に進む。
ステップS5913ではキーボード/マウス403によって読影開始日/読影期限入力操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5917に進む一方、判別結果がYESであればステップS5915で読影開始日/読影期限を入力・表示してからステップS5917に進む。
ステップS5917ではキーボード/マウス403によって採点ポイント入力操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5921に進む一方、判別結果がYESであればステップS5919で採点ポイントを入力・表示してからステップS5921に進む。入力された採点ポイントは、採点ポイント欄PP1´に表示される。なお、図24から分かるように、採点ポイントは、所望の文章で表現される採点ポイント1と、事前に準備された複数の項目の中から選択される採点ポイント2とによって構成される。
ステップS5921では、キーボード/マウス403によって参照画像更新操作(読影課題メインウィンドウ上の「画像表示」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS5923では、キーボード/マウス403によって終了操作が行われたか否かを判別する。
ステップS5921の判別結果およびステップS5923の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS5901に戻る。これに対して、ステップS5921の判別結果の判別結果がYESであればステップS5925に進み、ステップS5923の判別結果の判別結果がYESであれば上階層のルーチンに復帰する。
ステップS5925では、通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用PACS70にアクセスし、読影課題ガイドウィンドウ上の参照画像に関連する複数の医用画像を検出する。検出された医用画像は、院内LAN80および通信I/F401を通してDRAM406に取り込まれる。ステップS5927では、こうして取得した複数の医用画像の表示をビューワ405に命令する。この結果、取得された医用画像がビューワ405に表示される。
ステップS5929ではキーボード/マウス403によって医用画像選択操作(ビューワ405上の所望の医用画像をクリックする操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS5933に進む一方、判別結果がYESであればステップS5931で以下の処理を実行してからステップS5933に進む。ステップS5931では、クリックされた所望の医用画像に基づいて参照画像の解答例を更新する。更新された参照画像の解答例は、参照画像欄MP1´に表示される。
ステップS5933ではキーボード/マウス403によって終了操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS5929に戻る一方、判別結果がYESであればステップS5935に進む。ステップS5935ではビューワ405に医用画像の非表示を命令し、その後にステップS5901に戻る。
図7に示すステップS63のサブルーチンを図11に示す。ステップS6301では、図25に示す訓練生選択ウィンドウを表すビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。訓練生選択ウィンドウは、読影課題ガイドウィンドウよりも小さく、訓練生欄TP1´と重なることがないように読影課題ガイドウィンドウに多重される。
ステップS6303では、キーボード/マウス403によって訓練生選択操作(所望の研修生をクリックし、かつ「OK」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればそのままステップS6307に進む一方、判別結果がYESであればステップS6305で以下の処理を実行してからステップS6307に進む。ステップS6305では、選択された訓練生を読影課題ガイドウィンドウ上の訓練生欄TP1´に追加する。
ステップS6307ではキーボード/マウス403によって終了操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS6303に戻る一方、判別結果がYESであればステップS6309に進む。ステップS6309では訓練生選択ウィンドウの非表示をメインディスプレイ404に命令し、その後に上階層のルーチンに復帰する。
訓練用読影端末50に設けられたCPU502が実行する読影レポート作成・解答表示処理に飛んで、図14に示すステップS111では、図27に示す読影訓練メインウィンドウをメインディスプレイ504に表示するべく、対応するビットマップデータをDRAM506に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ504に命令する。
この結果、部位欄SP02に表示された「頭部」,「胸部」および「腹部」のいずれか1つがハイライト処理を施され、ハイライトされた部位に属する1または2以上の課題カテゴリが課題カテゴリ欄CP02に表示される。なお、この時点では、読影課題欄AP02は空欄とされる。
ステップS113では、通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60にアクセスし、訓練用読影端末50を操作する訓練生にマッチする1または2以上の訓練用読影レポートを読影課題データベース601から検出する。検出する訓練用読影レポートのステータスは、“未入力”であるか“確定”であるかを問わない。検出された1または2以上の訓練用読影レポートは、院内LAN80および通信I/F401を通してDRAM506に取り込まれる。
ステップS115では、こうして取得した訓練用読影レポートの見出しを表すビットマップデータをDRAM506に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ504に命令する。この結果、訓練用読影レポートの見出しが、読影課題欄AP02に表示される(図27参照)。
ステップS117ではキーボード/マウス503によって見出しクリック操作(読影課題欄AP02の所望の見出しをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS119ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。ステップS117の判別結果およびステップS119の判別結果のいずれもがNOであればステップS117に戻り、ステップS119の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS117の判別結果がYESであればステップS121に進む。
ステップS121では、読影レポートウィンドウのビットマップデータをDRAM506に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ504に命令する。メインディスプレイ504上の読影レポートウィンドウには、クリックされた見出しに対応する訓練用読影レポートが現れる。図26に示す訓練用読影レポートについては、読影レポートウィンドウは、図28に示す要領で表示される。
図28によれば、訓練用読影レポートに記載された読影指示が読影指示欄IP2´に表示され、参照画像欄MP2´,所見欄RP2´および診断欄DP2´は空欄とされる。
ステップS123では表示された訓練用読影レポートのステータスが“未入力”および“確定”のいずれであるかを判別し、ステータスが“未入力”であればステップS127に進む一方。ステータスが“確定”であればステップS125に進む。
ステップS127では、通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用PACS70にアクセスし、訓練用読影レポート(読影課題)に関連する複数の医用画像を検出する。検出された医用画像は、院内LAN80および通信I/F401を通してDRAM406に取り込まれる。ステップS129では、こうして取得した複数の医用画像の表示をビューワ505に命令する。ビューワ505には、取得された医用画像が表示される。
ステップS131では図示しないタイマのリセット&スタートを実行し、ステップS133ではキーボード/マウス503によって医用画像選択操作(ビューワ505に表示された複数の医用画像のいずれか1つをクリックする操作)が行われたか否かを判別する。
判別結果がNOであればそのままステップS137に進み、判別結果がYESであればステップS135で以下の処理を実行してからステップS137に進む。ステップS135では、選択された医用画像に基づいて参照画像を作成し、作成された参照画像によって訓練用読影レポート(読影課題)上の参照画像欄MP2´に添付・表示する。
ステップS137では、キーボード/マウス403によって所見/診断入力操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS141に進む一方、判別結果がYESであればステップS139で以下の処理を実行してからステップS141に進む。つまり、ステップS139では、入力された所見を所見欄RP2´に表示し、入力された診断を診断欄DP2´に表示する。
ステップS141ではキーボード/マウス403によって確定操作(読影レポートウィンドウ上の「確定」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS143ではキーボード/マウス403によって保留操作(読影レポートウィンドウ上の「保留」ボタンをクリックする操作)または閉じる操作(読影レポートウィンドウ上の「閉じる」ボタンをクリックする操作)が行われたか否かを判別し、ステップS145ではキーボード/マウス403によって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS141の判別結果,ステップS143の判別結果およびステップS145の判別結果のいずれもがNOであればステップS133に戻り、ステップS145の判別結果がYESであれば他の処理に進み、ステップS143の判別結果がYESであればステップS151に進み、ステップS141の判別結果がYESであればステップS147に進む。
ステップS147では、訓練用読影レポートのステータスを“未入力”から“確定”に更新する。ステップS149では、当該訓練用読影レポートを通信I/F501および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された訓練用読影レポートは、訓練用読影端末50を操作する訓練生に対応して読影課題データベース601に保存される。
ステップS151ではメインディスプレイ504に読影レポートウィンドウの非表示を命令し、ステップS153ではビューワ505に医用画像の非表示を命令し、その後に処理を終了する。
ステップS145では、タイマをストップしてタイマ値を取得し、取得したタイマ値を訓練生が読影に費やした時間つまり読影時間として訓練用読影レポート(読影課題)に割り当てる。或るタイマ値が訓練用読影レポート(読影課題)に既に割り当てられている場合、ここで取得したタイマ値は割り当て済みのタイマ値に積算される。
読影訓練支援装置40に設けられたCPU402が実行する読影課題作成・採点処理に戻って、図12に示すステップS87では訓練生選択操作によって選択された訓練用読影レポートのステータスが“確定”および“未入力”のいずれであるかを判別する。ステータスが“確定”であればステップS89に進み、ステータスが“未入力”であればステップS51に戻る。
ステップS89では、読影課題採点ウィンドウをメインディスプレイ404に表示するべく、対応するビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。図31に示す“学生花子”が訓練生選択操作によって選択された場合、読影課題採点ウィンドウは図32および図33に示す要領で表示される。
図32によれば、読影課題管理シート上の情報(患者情報,検査情報,所見の解答例,診断の解答例,参照画像,採点ポイントおよび読影指示)に加えて、読影者情報(訓練生選択操作によって選択された訓練生の名前,報告日時および読影時間)と、訓練用読影レポートに記載された所見および診断と、訓練用読影レポートに添付された参照画像とが、読影課題採点ウィンドウ上に表示される。なお、読影者情報の一部である読影時間は、訓練用読影レポートに割り当てられたタイマ値を示す。
ステップS91では講評/スコア入力操作(評価入力操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS95に進む一方、判別結果がYESであればステップS93で講評/スコア(評価)を読影課題採点ウィンドウに入力・表示してからステップS95に進む。講評およびスコアは、採点ポイント1の欄の右側に文章および点数で表示されるとともに、採点ポイント2をなす各項目の右側にランクおよび点数で表示される。
ステップS95では、採点ポイント1の欄に表示された点数と採点ポイント2の欄に表示された点数との合計を総合スコアとして算出し、算出された総合スコアを採点ポイント2の欄の下側に表示する。
ステップS97ではキーボード/マウス403によって保存操作が行われたか否かを判別し、ステップS99ではキーボード/マウス403によって終了操作が行われたか否かを判別する。ステップS97の判別結果おおびステップS99の判別結果のいずれもがNOであればステップS91に戻り、ステップS99の判別結果がYESであればステップS105に進み、ステップS97の判別結果がYESであればステップS101に進む。
ステップS101では読影課題採点ウィンドウ上の記載が反映された読影課題採点シートをDRAM406上に作成する。図33〜図34に示す読影課題採点ウィンドウの記載に基づく場合、読影課題採点シートは図35〜図36に示す要領で作成される。ステップS103では、ステップS101で作成された読影課題採点シートを通信I/F501および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された訓読影課題採点シートは、読影者情報が示す訓練生に対応して読影課題データベース601に保存される。
ステップS105では、読影課題採点ウィンドウの非表示をメインディスプレイ404に命令し、その後に処理を終了する。
訓練用読影端末50に設けられたCPU502が実行する読影レポート作成・解答表示処理に飛んで、図14に示すステップS125では、「解答表示」ボタンを表すビットマップデータをDRAM506に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ504に命令する。
図37に示す読影訓練メインウィンドウの読影課題欄AP02において2番目の見出しがクリックされ、かつこの見出しに対応する読影レポートのステータスが“確定”であれば、読影レポートウィンドウは図38に示す要領でメインディスプレイ504に表示される。「解答表示」ボタンは読影レポートウィンドウの左下に表示される。
図17を参照して、ステップS155ではキーボード/マウス503によって「解答表示」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS157ではキーボード/マウス503によって終了操作が行われたか否かを判別する。ステップS155の判別結果およびステップS157の判別結果のいずれもがNOであればステップS155に戻り、ステップS157の判別結果がYESであればステップS159に進み、ステップS155の判別結果がYESであればステップS161に進む。
ステップS159では、メインディスプレイ504に読影レポートウィンドウの非表示を命令し、その後に処理を終了する。
ステップS161では、通信I/F501および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60にアクセスし、訓練用読影端末50を操作する訓練生の読影課題採点シートを読影課題データベース601から検出する。検出された読影課題採点シートは、院内LAN80および通信I/F501を通してDRAM506に取り込まれる。
ステップS163では、こうして取得された読影課題採点シートの情報が反映された解答例ウィンドウをメインディスプレイ504に表示するべく、対応するビットマップデータをDRAM506に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ504に命令する。解答例ウィンドウは、図39および図40に示す要領で表示される。
図39によれば、読影課題ガイドに記載された所見の解答例および診断の解答例と読影課題ガイドに添付された参照画像の解答例とが解答例ウィンドウの左側に表示され、訓練用読影レポートに記載された所見および診断と訓練用読影レポートに添付された参照画像とが解答例ウィンドウの右側に表示される。また、図40によれば、採点ポイント1および採点ポイント2が解答例ウィンドウの左側に表示され、講評,スコアおよび総合スコアが解答例ウィンドウの右側に表示される。
ステップS165では、キーボード/マウス503によって「解答」タブまたは「講評」タブがクリックされたか否かを判別し、ステップS169では、キーボード/マウス503によって「閉じる」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS171ではキーボード/マウス503によって他の操作が行われたか否かを判別する。
ステップS165の判別結果,ステップS169の判別結果およびステップS171の判別結果のいずれもがNOであればステップS165に戻る。ステップS165の判別結果がYESであれば、ステップS167で解答例ウィンドウの表示を切り替え、その後にステップS165に戻る。
ステップS171の判別結果がYESであれば、他の処理を実行する。他の操作には、解答例ウィンドウ上の「画像表示」ボタンをクリックする操作が含まれる。他の処理には、解答例ウィンドウに添付された参照画像に関連する複数の医用画像をビューワ505に表示する処理が含まれる。
ステップS169の判別結果がYESであれば、ステップS173で解答例ウィンドウの非表示をメインディスプレイ504に命令し、その後に処理を終了する。
以上の説明から分かるように、読影訓練支援装置40に設けられたCPU402は、読影医の所見および診断が各々に記載された複数の読影レポートのいずれか1つを選択する選択操作を受け付けたとき、選択操作によって選択された読影レポートを引用して指導医用の読影課題ガイドを作成する(S23)。CPU402はまた、作成された読影課題ガイドを編集操作に従って編集し(S59)、編集された読影課題ガイドに基づいて訓練用読影レポート(読影課題)を作成する(S85)。CPU402はさらに、作成された訓練用読影レポート(読影課題)が提供される1または2以上の訓練生を訓練生追加操作または訓練生削除操作に従って指定する(S61~S71)。
読影課題ガイドは、読影医の所見および診断が記載された読影レポートを引用して作成され、かつ編集操作に従って編集される。このため、読影課題ガイドの準備に要する指導医の手間を軽減することができる。また、読影課題ガイドに基づいて作成された読影課題の提供先は、訓練生追加操作または訓練生削除操作に従って個別に指定される。このため、読影課題ガイドが編集可能であることと相俟って、適応的な読影訓練を実施することができる。こうして、高い成果を目指した読影訓練が簡便に実現される。
なお、この実施例では、読影訓練支援装置40に設けられたCPU402が図4〜図5に示す読影課題候補マーク処理および図6〜図13に示す読影課題作成・採点処理の両方を実行する。しかし、図4〜図5に示す読影課題候補マーク処理については、診療用読影端末10に設けられたCPUが実行するようにしてもよい。この場合、診療用読影端末10および読影訓練支援装置40のセットがこの発明の読影訓練支援装置となる。
[実施例2]
他の実施例の診断支援システムは、読影訓練支援装置40のCPU402が図4〜図5に示すフロー図に代えて図41〜図46に示す読影課題ガイド自動作成条件設定処理および図47〜図48に示す読影課題ガイド自動作成処理を実行する点,図49に示す読影レポート情報テーブルTBL1が読影レポートデータベース201に追加され、図50に示す読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2が読影課題データベース601に追加される点,図51に示す条件一覧画面,図52〜図54に示す個別設定画面,図55に示す確認画面が読影訓練支援装置40のメインディスプレイ404に表示される点,ならびに図56(A)に示す検査情報,図56(B)に示す患者情報,図56(C)に示す所見/診断情報がHDD407に保存される点を除き、上述した実施例の診断支援システムと同じである。したがって、同様の構成に関する重複した説明は省略する。
ここで、図47〜図48に示す読影課題ガイド自動作成処理は、他の処理と並列してバックグラウンドで実行される。
また、図49に示す読影レポート情報テーブルTBL1は、読影レポートデータベース201に保存された全件の読影レポートに記載された“患者ID”,“モダリティ”,“検査部位”,“診断名”,“診断医”,“読影時間”,“既往歴”を読影レポート毎に管理するためのテーブルである。つまり、“患者ID”,“モダリティ”,“検査部位”,“診断名”,“診断医”,“読影時間”,“既往歴”の各項目名は、読影レポート情報として読影レポート情報テーブルTBL1に転記される。
さらに、図50に示す読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2は、図52,図53または図54に示す個別設定画面上で設定された文字列を読影課題ガイド自動作成条件毎に管理するためのテーブルであり、“名称”,“条件1”,“条件2”,“条件3”,“条件4”,“条件5”,“条件6”として記載された文字列に基づいて1つの読影課題ガイド自動作成条件が定義される。なお、読影課題ガイド自動作成条件は、引用すべき読影レポートを如何にして選択するかを示す条件であり、“レポート選択条件”と呼んでもよい。
図41を参照して、ステップS161では、読影課題ガイド自動作成条件を読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2から全件取得する。ステップS163では、取得した読影課題ガイド自動作成条件を表す条件一覧画面のビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。条件一覧画面は、図51に示す要領でメインディスプレイ404に表示される。
図51によれば、“名称”,“条件1”,“条件2”,…が横軸に沿って割り当てられた複数の行からなるページPG1が、条件一覧画面の中央に表示される。また、「新規」ボタン,「修正」ボタンおよび「削除」ボタンがページPG1の右下周辺に並列表示され、「OK」ボタンおよび「キャンセル」ボタンが条件一覧画面の右下に並列表示される。
図41に戻って、ステップS165では、キーボード/マウス403によって「新規」ボタンがクリックされたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS169に進む一方、判別結果がYESであればステップS167で読影課題ガイド自動作成条件個別設定処理(新規)を実行してからステップS169に進む。
ステップS169では、キーボード/マウス403によって行選択操作(=ページPG1上の所望の行をクリックする操作)が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS187に進む一方、判別結果がYESであればステップS171に進む。
ステップS171では、キーボード/マウス403によって「修正」ボタンがクリックされたか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS175に進む一方、判別結果がYESであればステップS173で読影課題ガイド自動作成条件個別設定処理(修正)を実行してからステップS175に進む。
ステップS175では「削除」ボタンがクリックされたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS187に進む一方、判別結果がYESであればステップS177〜S185の処理を経てステップS187に進む。
ステップS177では、確認ダイアログのビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。確認ダイアログは図55に示すように構成され、条件一覧画面に多重表示される。
図55によれば、確認ダイアログ画面は、“頭部MRを削除します。よろしいですか?”の文字列と「OK」ボタンおよび「キャンセル」ボタンとによって構成される。なお、文字列の冒頭の“頭部MR”は、行選択操作によって選択された行に“名称”として記載された文字列と一致する。つまり、行選択操作によって選択された行に“名称”として記載された文字列が、確認ダイアログ画面の文字列の冒頭に割り当てられる。
ステップS179ではキーボード/マウス403によって「OK」ボタンがクリックされたか否かを判別し、ステップS181ではキーボード/マウス403によって「キャンセル」ボタンがクリックされたか否かを判別する。ステップS179の判別結果およびステップS181の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS179に戻る。
ステップS181の判別結果がYESであればステップS185に進み、確認ダイアログを非表示とする。これに対して、ステップS179の判別結果がYESであればステップS183に進み、選択中の行の読影課題ガイド自動作成条件を条件一覧画面から削除する。削除が完了するとステップS185で確認ダイアログを非表示とする。
ステップS187では条件一覧画面上の「キャンセル」ボタンがキーボード/マウス403によってクリックされたか否かを判別し、ステップS189では条件一覧画面上の「OK」ボタンがキーボード/マウス403によってクリックされたか否かを判別する。
ステップS187の判別結果およびステップS189の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS165に戻る。ステップS187の判別結果がYESであれば、そのまま処理を終了する。ステップS189の判別結果がYESであれば、ステップS191に進み、条件一覧画面に表示されている読影課題ガイド自動作成条件の全件を読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2に上書き登録する。上書き登録が完了すると、処理を終了する。
図41に示すステップS167の読影課題ガイド自動作成条件個別設定処理(新規)は、図44に示すサブルーチンに従って実行される。
まずステップS201で、新規の個別設定画面を表すビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。この結果、図52に示す個別設定画面が条件一覧画面に多重表示される。
図52によれば、任意の文字列を名称として入力する窓が画面左上に配される。また、条件1〜6が縦方向に並んで設けられ、各条件に割り当てられた3つの入力窓が横方向に並んで配される。つまり、各条件に割り当てられた3つの入力窓が1行をなす。
左側の入力窓にはプルダウンメニューから選択された文字列が表示され、中央の入力窓には任意の文字列が表示され、左側の入力窓にはプルダウンメニューから選択された文字列が表示される。
ここで、左側の入力窓に割り当てられたプルダウンメニューには、図56(A)に示す18個の文字列,図56(B)に示す20個の文字列および図56(C)に示す14個の文字列が列挙される。図56(A)に示す各文字列は検査情報に相当し、図56(B)に示す各文字列は患者情報に相当し、図56(C)に示す各文字列は所見/診断情報に相当する。このうち、“(統計)”の文字列が付加された文字列は、特に“統計分析項目”と呼ぶ。また、右側の入力窓に割り当てられたプルダウンメニューには、“と一致”,“を含む”,“を含まない”,“以上”,“以下”,“未満”の6つの文字列が列挙される。
ただし、ステップS201の処理が実行された時点では、いずれの入力窓もブランクとされる。
ステップS203では、キーボード/マウス403によって文字列設定操作(=プルダウンメニューに列挙された文字列のいずれか1つを選択する操作或いは任意の文字列を入力する操作)が行われたか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS211に進む一方、判別結果がYESであればステップS205に進む。
ステップS205では、選択/入力された文字列つまり設定文字列を表すビットマップデータを、設定先の入力窓に対応してDRAM406に描画する。この結果、設定文字列が個別設定画面に現れる。
ステップS207では、設定文字列が統計分析項目であるか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS211に進む一方、判別結果がYESであればステップS209で以下の処理を実行してからステップS211に進む。
統計分析項目の設定先は、条件1〜6のいずれか1つに割り当てられた左側の入力窓である。したがって、ステップS209の処理は、左側の入力窓に統計分析項目が設定されたときに実行される。ステップS209では、統計分析項目が表示された入力窓と同じ行に配された他の入力窓の表示形態を図53に示す要領で更新する。
図53によれば、条件1に割り当てられた左側の入力窓に、“撮影時間(統計)”の文字列が表示される。この場合、中央の入力窓はプルダウンメニューから選択された文字列を表示するための窓に更新され、右側の入力窓は任意の文字列を表示するための窓に更新される。
ここで、中央の入力窓の割り当てられたプルダウンメニューには、“上位”および“下位”の2つの文字列が列挙される。また、右側の入力窓には“%”の文字が付され、0〜100のいずれかの数値の入力が促される。ただし、ステップS209の処理が実行された時点では、中央の入力窓および右側の入力窓はいずれもブランクとされる。
ステップS211ではキーボード/マウス403によって「OK」ボタンが操作されたか否かを判別し、ステップS213ではキーボード/マウス403によって「キャンセル」ボタンが操作されたか否かを判別する。ステップS211の判別結果およびステップS213の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS203に戻る。
ステップS213の判別結果がYESであればそのまま上階層のルーチンに復帰する一方、ステップS211の判別結果がYESであればステップS215で以下の処理を実行してから上階層のルーチンに復帰する。
つまり、ステップS215では、上述の要領で表示された1または2以上の設定文字列に基づいて新規の読影課題ガイド自動作成条件を作成し、作成した読影課題ガイド自動作成条件を表すビットマップデータを、条件一覧画面を表すビットマップデータ上に描画する。この結果、新規の読影課題ガイド自動作成条件が、条件一覧画面に反映される。
なお、ステップS209(または後述するステップS231)の処理が実行された場合、読影課題ガイド自動作成条件は、統計分析項目とこれに割り当てられた数値範囲とによって定義される。以下では、このような条件を特に“統計分析条件”と呼ぶ。
図42に示すステップS173の読影課題ガイド自動作成条件個別設定処理(修正)は、図45に示すサブルーチンに従って実行される。
まずステップS221で、個別設定画面のビットマップデータをDRAM406に描画し、当該ビットマップデータの出力をメインディスプレイ404に命令する。ステップS223では、行選択操作によって選択された行の読影課題ガイド自動作成条件を表すビットマップデータを個別設定画面に対応してDRAM406に描画する。したがって、図51に示す条件一覧画面の1行目が選択された場合、個別設定画面は図54に示す要領で表示される。
ステップS225ではキーボード/マウス403によって文字列設定操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS233に進む一方、判別結果がYESであればステップS227に進む。
ステップS227では、設定文字列を表すビットマップデータを、設定先の入力窓に対応してDRAM406に描画する。この結果、設定文字列が個別設定画面に現れる。ステップS229では、設定文字列が統計分析項目であるか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS233に進む一方、判別結果がYESであればステップS231に進む。ステップS231では、設定文字列が表示された入力窓と同じ行に配された他の入力窓の表示形態を更新する。更新が完了すると、ステップS233に進む。
ステップS233ではキーボード/マウス403によって「OK」ボタンが操作されたか否かを判別し、ステップS235ではキーボード/マウス403によって「キャンセル」ボタンが操作されたか否かを判別する。ステップS233の判別結果およびステップS235の判別結果のいずれもがNOであれば、ステップS225に戻る。
ステップS235の判別結果がYESであればそのまま上階層のルーチンに復帰する一方、ステップS233の判別結果がYESであればステップS237で以下の処理を実行してから上階層のルーチンに復帰する。
つまり、ステップS237では、上述の要領で表示された1または2以上の設定文字列に基づいて修正後の読影課題ガイド自動作成条件を作成し、作成した読影課題ガイド自動作成条件を表すビットマップデータを、条件一覧画面のうち行選択操作によって選択された行に描画する。この結果、修正後の読影課題ガイド自動作成条件が、条件一覧画面に反映される。
図47を参照して、ステップS241では、読影レポート情報テーブルTBL1(図49参照)から全件の読影レポート情報を取得する。読影レポート情報は、読影レポートに記載された“患者ID”,“モダリティ”,“検査部位”,“診断名”,“診断医”,“読影時間”,“既往歴”の総称であり、読影レポート情報テーブルTBL1に設けられた複数のカラムの各々に転記される。
ステップS243では、読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2から全件の読影課題ガイド自動作成条件を取得する。ステップS245では変数Kを“1”に設定し、ステップS247では変数Lを“1”に設定する。ステップS249ではL番目の読影課題ガイド自動作成条件が統計分析条件に相当するか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS255に進む一方、判別結果がYESであればステップS251〜S253の処理を経てステップS255に進む。
ステップS251では、L番目の読影課題ガイド自動作成条件に合致する項目名を読影レポート情報テーブルTBL1から検出する。ステップS253では、検出した項目名に基づいてL番目の読影課題ガイド自動作成条件を修正する。
たとえば、図50に示す5番目の読影課題ガイド自動作成条件は、“上位50%の診断名”である。一方、図49に示す読影レポート情報テーブルTBL1の診断名に注目すると、“胃がん”が3件存在し、“肺気腫”が2件存在し、“頭蓋骨骨折”が2件存在し、“異常なし”が1件存在し、“脳腫瘍”が1件存在し、“動脈硬化”が1件存在する。
したがって、“上位50%”という条件に合致する診断名は、“胃がん”,“肺気腫”および“頭蓋骨骨折”の3つとなる。この結果、修正後の読影課題ガイド自動作成条件では、“名称”は“診断名に関連する症例”となり、“条件1”は“診断名に胃がん,肺気腫および頭蓋骨骨折のいずれか1つを含む”となる。
また、図50に示す6番目の読影課題ガイド自動作成条件は、“上位20%の読影時間”である。一方、図49に示す読影レポート情報テーブルTBL1の読影時間は、“20分”,“13分”,“12分”,“12分”,“10分”,“10分”,“6分”,“6分”,“5分”,“5分”の順で長くなる。
したがって、“上位20%”という条件に合致する読影時間は、“13分以上”となる。この結果、修正後の読影課題ガイド自動作成条件では、“名称”は“読影時間に関連する症例”となり、“条件1”は“13分以上”となる。
図47に戻って、ステップS255では、K番目の読影レポート情報をL番目の読影課題ガイド自動作成条件と照合する。ステップS257では照合結果が“合致”を示すか否かを判別し、判別結果がNOであればそのままステップS265に進む一方、判別結果がYESであればステップS259〜S263の処理を経てステップS265に進む。
ステップS259では、K番目の読影レポートの情報が転記ないし引用された読影課題ガイドをDRAM406上で作成する。ステップS261では、作成した読影課題ガイドを通信I/F401および院内LAN80を通して訓練用サーバPC60に転送する。転送された読影課題ガイドは、読影課題データベース601に保存される。ステップS263では、K番目の読影レポートに関連付けられた複数の医用画像を診療用PACS30から検出し、検出した複数の医用画像を訓練用PACS70に複製する。
ステップS265では変数Lが最大値Lmax(Lmax:読影レポート情報テーブルTBL1に登録された読影レポート情報の総件数)に達したか否かを判別し、ステップS267では変数Kが最大値Kmax(Kmax:読影課題ガイド自動作成条件テーブルTBL2に登録された読影課題ガイド自動作成条件の総件数)に達したか否かを判別する。ステップS265の判別結果がNOであれば、ステップS269で変数Lをインクリメントし、その後にステップS249に戻る。また、ステップS267の判別結果がNOであれば、ステップS271で変数Kをインクリメントし、その後にステップS247に戻る。ステップS265の判別結果およびステップS267の判別結果がいずれもYESであれば、処理を終了する。
この実施例によれば、読影課題ガイドの準備に要する指導医の手間を軽減することができる。