JPH07271813A - 情報分類整理システム - Google Patents

情報分類整理システム

Info

Publication number
JPH07271813A
JPH07271813A JP6062472A JP6247294A JPH07271813A JP H07271813 A JPH07271813 A JP H07271813A JP 6062472 A JP6062472 A JP 6062472A JP 6247294 A JP6247294 A JP 6247294A JP H07271813 A JPH07271813 A JP H07271813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
information
hierarchical structure
classification
nodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6062472A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ogaki
武史 大垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6062472A priority Critical patent/JPH07271813A/ja
Publication of JPH07271813A publication Critical patent/JPH07271813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】リンク機能を持つ階層構造を利用した情報分類
整理システムにおいて、情報の重複分類(リンク)の管
理/操作を補助する。 【構成】移動/複写などの分類/整理に相当する操作を
ユーザが行なう場合、操作対象となる部分階層構造内で
閉じていない外への重複分類を検出するとともに、この
分類/整理操作を実行した場合にループが生じることを
予知する。重複分類検出およびループ予知の結果はユー
ザに通知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の情報項目を階
層構造により分類/整理する情報分類整理システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば電子ファイルシステムにおいて
は、キャビネット/バインダ/書類あるいはボックス/
書類などのような階層構造に基づく情報管理が一般的に
行なわれている。この階層構造は、パーソナルコンピュ
ータやワークステーション上で稼働する汎用オペレーテ
ィングシステムでもよく利用されている。(この場合、
キャビネットがルートディレクトリに相当し、バインダ
以下の階層がサブディレクトリに相当する。)たとえば
米国AT&T社が提供しているオペレーティングシステ
ムUNIXのファイルシステムでは、情報の階層構造を
ツリー構造で表現してデータファイルを分類/整理して
いる。この場合、管理されているファイル(情報の実
体)は、ルートディレクトリからサブディレクトリを経
てファイルに至るパス名で、その保管場所が識別され
る。
【0003】一方、UNIXのファイルシステムとは異
なるファイル管理構造を持つものとして、ハイパーテキ
ストがある。ハイパーテキストでは、テキスト情報を管
理単位に分割し、この管理単位相互の関係を表すリンク
を自由に設定できるネット構造を採用している。このリ
ンクを操作することにより、階層構造に限らず自由な関
係を定義して、これを情報管理に利用している。
【0004】ところで、UNIXにはファイルのリンク
機能があり、複数の異なるパス名で1つの同一ファイル
を指すことができるようになっている。これにより、複
数の異なる保管場所に1つのファイルを分類することが
できる。リンクされたファイルは実体が1つであるの
で、あるパス名で指定したファイルの内容を更新(変
更)すると、リンクされた別のパス名で指定したファイ
ルの内容も更新(変更)されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、ある組織X
に担当Aと担当Bが所属しているとき、次のような処理
を行なう場合を考えてみる。 (1)組織Xと担当Aにリンクされたファイルを他の組
織Yに移動する場合には、担当Aとのリンクは削除した
い。
【0006】(2)組織Xと担当Aにリンクされたファ
イルを担当Bに複写する場合には、所属組織Xとのリン
クも複写したい。前記ツリー構造において、UNIXと
同様のリンク機能を利用して多重分類(すなわち複数の
異なる保管場所に1つのファイルを分類)した場合、上
記(1)あるいは(2)のような処理により分類体系
(階層構造)を変更しようとするときは、リンク関係の
有無を全てユーザが探り出してそのメンテナンスを行な
わなければならない。
【0007】リンク関係の有無を確認せずに(またはリ
ンク関係の存在に気づかずに)ファイルの移動や複写を
実行すると、分類の意味が失われて、ある分類に属する
情報を取り出す際に意味のない情報が混入してしまうこ
とが起きる。
【0008】上述したように、従来の電子ファイルシス
テムで行なわれている階層構造に基づく情報管理では、
リンク関係の有無を全てユーザが探り出さねばならな
い。このため、階層構造内に形成される部分階層構造の
全体(たとえばある分類体系内の1つの分類に含まれる
データ全部)を分類/変更(たとえば移動/複写/削除
/リンク)したり、分類体系そのものを構築し直すこと
は容易ではなかった。
【0009】すなわち、従来の電子ファイルシステムで
行なわれている階層構造に基づく情報管理では、複数の
異なる保管場所に1つのデータを分類(リンク)した場
合、この多重分類の状況をユーザが簡単に認知してこの
多重分類を自由に操作する手段がなく、分類体系のメン
テナンスが困難であった。
【0010】また、前記ハイパーテキストのネット構造
では、そのリンク操作には制約がなく自由である反面、
リンク関係の全体を捕えることが難しく、やはり情報管
理体系のメンテナンスが困難である。
【0011】この発明の目的は、階層構造内に形成され
る部分階層構造を分類/変更し、あるいは階層構造内の
分類体系そのものを構築し直す作業を手助けする情報分
類整理システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の情報分類整理
システムでは、情報分類整理の操作対象である部分階層
構造について、閉リンク構造であることを検証する機
能、開リンクが存在することを検出する機能、およびル
ープが発生するであろうことを予知する機能を適宜働か
せている。
【0013】
【作用】閉リンク構造検証機能、開リンク検出機能、お
よび/またはループ予知機能を適宜働かせて得た結果を
表示してユーザの注意を促すことにより、不合理な分類
体系が生じることを防止する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の一実施
例を説明する。図2は、この発明の一実施例に係る情報
分類整理システムのハードウエア構成を示すブロック図
である。
【0015】この実施例における情報分類整理システム
は、入力装置としてキーボード50、マウス52、ペン
54、およびスキャナ56を備え、出力装置として表示
装置(高解像度ビットマップディスプレイなど)60お
よびプリンタ62を備えている。また、外部記憶装置と
して、リムーバブルハードディスク等の中容量ディスク
71を扱う磁気ディスク装置70、フロッピーディスク
等の小容量ディスク73を扱う磁気ディスク装置72、
および光ディスク(または光磁気ディスク)等の大容量
ディスク75を扱う光ディスク装置74を備えている。
【0016】磁気ディスク装置70(または72)およ
び光ディスク装置70等の外部記憶装置は、情報分類整
理システムが取り扱う情報実体(テキスト/画像などの
データファイル)、この情報を検索するためのキー(フ
ァイル名など)、および情報の分類体系などのデータを
格納するためのものである。これらの外部記憶装置(た
とえばハードディスク装置70)は、これらデータの一
時格納部としても利用される。
【0017】キーボード50、マウス52、ペン54等
の入力装置、および磁気ディスク70/72、光ディス
ク74等の外部記憶装置は、入出力インターフェイス1
2を介して、情報分類整理システムの中央演算処理ユニ
ット(以下CPUとする)10に接続される。
【0018】情報の分類整理を行なうための各種動作指
令は、ユーザ(システムオペレータ)が、キーボード5
0、マウス52、あるいはペン54を駆使して行なう。
たとえば登録情報自体(文字/画像/音声データなど)
およびその文書名(ファイル名)はキーボード50また
はペン54(あるいは図示しないマイクロフォンからの
アナログ出力をA/D変換したもの)で入力される。ま
た、情報検索のためのキーおよび情報の分類方法は、キ
ーボード50、ペン54またはマウス52によるメニュ
ー選択/アイコン選択/文字入力などにより指示され
る。
【0019】CPU10および入出力インターフェイス
12はシステムの制御モジュール100を構成してい
る。CPU10には、システムバス102を介して、プ
ログラムおよび各種データを格納するメインメモリ2
0、画像データを格納する画像メモリ(ページメモリ)
22、および表示データを格納する表示メモリ24が接
続される。画像メモリ22は、たとえば光ディスク75
から読み出された画像データ、あるいは光ディスク75
に書き込む画像データを一時的に格納するもので、シス
テムオプションとして別途用意されるものであってもよ
い。表示メモリ24は、表示装置60で表示される画像
データを一時的に格納するためのもので、表示制御部2
6を介して表示装置60に接続される。表示制御部26
は、表示装置60と表示メモリ24とのインターフェイ
スとして働くもので、表示装置60における表示処理制
御を行なう。
【0020】メモリ20〜24および制御部26はシス
テムのメモリモジュール200を構成している。表示装
置60は、この実施例システムで分類された情報の表
示、情報を検索するためのキー(ファイル名、検索キー
ワード、ワイルドカード記号など)の表示、情報実体で
ある文書(テキストデータおよび/または画像データ)
の名前の表示、分類体系の表示などを行なう。さらに、
表示装置60はマルチウインドウ表示環境を持ち、分類
対象が画像データである場合は、画像データの内容(図
形)を所定のウインドウ内に表示できるようになってい
る。また下記画像処理モジュール300により拡大/縮
小/回転などの処理を受けた画像データの表示もウイン
ドウ内に表示できる。
【0021】なお情報実体が音声データである場合は、
その内容は、D/A変換後、図示しないスピーカから出
力できるようになっている。CPU10にはさらに、シ
ステムバス102を介して、画像処理モジュール300
および通信モジュール400が接続されている。システ
ムバス102は制御信号用のバスであり、制御モジュー
ル100、メモリモジュール200、画像処理モジュー
ル300および通信モジュール400を相互に繋いでい
る。
【0022】画像処理モジュール300は、画像データ
の図形を拡大あるいは縮小する演算処理を行なう拡大縮
小回路30、画像データの図形の縦/横を変換しあるい
は画像データの図形を回転させる(例えばA4縦向き画
像データをA4横向き画像データに変換する)演算処理
を行なう縦横変換回路32、外部装置(スキャナ/プリ
ンタ等)からのデータあるいは外部装置へのデータを圧
縮しあるいは伸張する演算処理を行なう圧縮伸張処理回
路(以下CODECとする)34、スキャナ56からの
画像データをCODEC34に引き渡すスキャナインタ
ーフェイス36、およびCODEC34で演算処理され
た画像データをプリンタ62に出力するプリンタインタ
ーフェイス38で構成されている。
【0023】通信モジュール400は、他のシステムが
繋がっているローカルエリアネットワーク(以下LAN
とする)に、図2のシステムを接続する通信インターフ
ェイス40で構成される。この通信インターフェイス4
0は、システムバス102を介して制御モジュール10
0に接続されるとともに、画像バス104を介してメモ
リモジュール200および画像処理モジュール300に
接続されている。
【0024】なお、図2の構成において、画像処理モジ
ュール300、画像バス104、スキャナ56、プリン
タ62、光ディスク装置74等は、必要に応じて、オプ
ションハードウエアとして情報分類整理システムに追加
されるものであってもよい。
【0025】図1は、この発明の情報分類整理システム
のソフトウエア構成を示すブロック図である。このシス
テムソフトウエアは、入力処理部1、表示処理部2、デ
ータ管理部3、階層構造管理部4、およびリンク関係管
理部5で構成されている。
【0026】入力処理部1は、キーボード50/マウス
52/ペン54等により入力されるユーザ指令を処理
し、その指令内容を階層構造管理部4およびリンク関係
管理部5に引き渡す。
【0027】表示処理部2は、階層構造管理部4および
リンク関係管理部5の管理内容に応じて、表示装置60
に生成される例えば4つのウインドウそれぞれに、分類
情報、情報検索キー、文書名、分類体系などを表示す
る。
【0028】データ管理部3は、階層管理部4およびリ
ンク関係管理部5が必要とする内部データとそれにより
管理されている実体データを保管/管理する。階層構造
管理部4は、分類体系を構築するために、階層構造内の
ノード間の親子関係(上位ディレクトリのノードと下位
ディレクトリのノードとの関係)を設定し、追加し、変
更し、あるいは削除する。
【0029】リンク関係管理部5は、多重分類を管理す
るために、ノード間の関係を設定し、追加し、変更し、
あるいは削除する。なお、多重分類管理においては、階
層管理構造内の1つの文書の位置が、複数の方法(複数
パス)で定義され分類されている。
【0030】図1のシステムソフトウエアはまた、現在
の階層管理構造内に閉リンク(同じ祖先を持つ子供同士
のリンク)がある場合に、どの文書がどの文書にリンク
しているのかといった閉リンク構造を検証する部分(閉
リンク構造検証6)と、開リンク(祖先が異なる子供同
士のリンク)があるかどうかを検出する部分(開リンク
検出7)と、現在の階層管理構造内において文書の移動
あるいは複写を行なった場合に、現存するリンクおよび
新たなリンクを介してループが生じるかどうかを予知す
る部分(ループ発生予知8)と、閉リンク構造検証結
果、開リンク検出結果、およびループ発生予知結果を集
めて階層構造管理部4に引き渡す部分(集計部9)を備
えている。
【0031】階層構造管理部4およびリンク関係管理部
5のデータ(管理テーブルなど)は、ソフト的にはデー
タ管理部3に保管されるが、ハード的には図2のメイン
メモリ20に保管される。
【0032】すなわち、現状の階層構造およびリンク関
係を示すデータはメモリ20に記憶された管理テーブル
に格納され、現状の階層構造において検出された開リン
クのノードID(階層構造上のノード位置)はメモリ2
0に記憶された開リンクリストに格納され、現状の階層
構造においてループ発生が予知されるリンク先のノード
ID(階層構造上のノード位置)はメモリ20に記憶さ
れたループ予知リストに格納される。
【0033】図1のシステムソフトウエアは、図2のC
PU10により実行される。このシステムソフトウエア
の処理内容の詳細は、フローチャートを参照して後述す
る。なお、階層管理構造では、最上位の階層(ルートデ
ィレクトリ)から下位階層(サブディレクトリ)に向か
い、木の枝が広がるように(すなわちツリー状に)複数
の管理される文書ファイル(情報の入れ物あるいは情報
実体のファイル)が連なって配置されている。このツリ
ーの枝と枝との接続点(以下ノードとする)の位置に、
各文書ファイルが配置される。
【0034】図3は、この発明の情報分類整理システム
により分類/整理された情報の階層構造の一例を示す。
すなわち、最上位階層(ルートディレクトリ)に配置さ
れた書類箱(キャビネット;ID=3)には2つの分類
(組織;ID=4と担当;ID=5)が入っている。そ
の下位階層(サブディレクトリ)に配置された組織(バ
インダ)はさらに2分類(組織X;ID=6、組織Y;
ID=7)され、担当(バインダ)もさらに2分類(担
当A;ID=8、担当B;ID=9)されている。この
例では、情報の分類体系は全体で3階層構造となってい
る。
【0035】上記キャビネット/バインダ/書類それぞ
れは、図3の階層構造の各ノードに配置され、各々のノ
ードは図4に示すような構成を持っている。すなわち、
各ノードは、識別番号IDと、属性ATと、親PAと、
子CHと、次NEと、前PRと、リンクLIと、名前N
Aとを持っている。
【0036】各ノードは固有のID番号を持ち、このI
Dにより他のノードとの関係等が指定される。属性AT
は、そのノードが「分類」を示すノードであるのか分類
された「情報実体」を示すノードであるのかを特定す
る。親PAは、ツリー構造上の親ノードへのポインタ
(親ノードのIDを示す)である。子CHは、ツリー構
造上の子ノードへのポインタ(子ノードのIDを示す)
である。次NEは、ツリー構造の同一階層上で同じノー
ドを親に持つ複数ノードのうち、自ノードの次に配置さ
れたノードへのポインタ(その次ノードのIDを示す)
である。前PRは、ツリー構造の同一階層上で同じノー
ドを親に持つ複数ノードのうち自ノードの前に配置され
たノードへのポインタ(その前ノードのIDを示す)で
ある。リンクLIは、情報の実体は1つであるがそれが
複数分類されている場合に、「多重分類」の関係にある
ノードを互いに関係付ける(つまりリンクする)ポイン
タ(リンクされるノードのIDを示す)である。
【0037】図4において、ポインタPA〜LIは、階
層構造内のあるノードと他のノードとの関係を特定する
関係情報として、位置づけられている。図3の分類体系
においては、見かけ上は5つのデータ(a、b、c、a
a、bb;ID=10〜14)が、次のように分類され
管理されている。
【0038】まずデータaは、「組織」という分類から
見た場合は組織Xに属し、データaaは「担当」という
分類から見た場合は担当Aに属する。しかしデータaと
データaaは、1つの情報を複数分類したことを示すリ
ンク(破線)で関係付けられており、実体は1つである
(データa=データaa)。これを「多重分類」と呼
び、その関係付けを「リンク」と呼ぶ。同様にデータb
とデータbbも実体は1つである(データb=データb
b)。つまり、図3の例で分類管理されている情報実体
は3つ(データa、b、c)であるが、多重分類によ
り、これらの情報実体は、見かけ上5つのデータとして
管理されている。
【0039】このように階層構造に多重分類(リンク)
を導入することによって、1つのデータ(情報実体)を
複数の分類に分けて、複数の観点で同じデータを検索/
整理できるようにしている。
【0040】ここで、情報実体ファイル(a〜c)を書
類と考え、情報分類ファイルを種々な大きさの中箱〜小
箱(あるいはバインダ)と考え、ルートディレクトリを
大箱(あるいはキャビネット)と考ええてみると、次の
ようになる。すなわち、この大箱(書類箱)中に中箱が
2個(組織箱と担当箱)入っており、中箱(組織箱)の
中に小箱が2個(組織X箱と組織Y箱)入っており、小
箱(組織X箱)の中に書類が2通(aとb)が入ってい
るとする。この場合、各中箱〜小箱および各書類が、ツ
リー構造の各ノードに配置される文書ということにな
る。
【0041】上記仮定において、書類bに対してリンク
が設定されていない場合は、この書類bを取り出すに
は、次のようにしなければならない。すなわち、まず大
箱(ルート)中の中箱(組織箱)を開け、次にその中の
小箱(組織X箱)を開ける。するとその小箱には書類a
とbが入っているから、名称「b」を目印にして書類b
を取り出すことができる。
【0042】一方、書類bが、別の中箱(担当箱)中の
担当B箱内の書類bbにリンクしているとする。この場
合は、この書類bは、次のようにしても取り出すことが
できる。まず大箱(ルート)中の中箱(担当箱)を開
け、次にその中の小箱(担当B箱)を開ける。するとそ
の小箱には書類bbが入っている。この書類bbは実は
書類bと同じものである。この書類bbを取り出すとい
うことは、組織箱を開けて書類bを取り出すことに等し
い。すなわち、組織X箱の底と担当B箱の底とがリンク
と言うパイプでつながっており、担当B箱から書類bb
を取り出そうとすると、リンクパイプを介して組織箱X
から書類bを取り出すことになる。このようになってい
るので、担当B箱の書類bbを書き換えてから元の場所
に戻すと、組織X箱の書類bも同じように書き換えられ
ていることになる。
【0043】図5は、この発明の情報分類整理システム
により分類/整理されている情報(たとえば図3の情
報)の分類体系を管理する管理テーブルの一例を示す。
この管理テーブルは、たとえばシステム起動前は磁気デ
ィスク71に保管されており、システム起動後にメイン
メモリ20に読み込まれる。そしてシステム稼働中は、
CPU10(ソフトウエアレベルでは階層構造管理部4
およびリンク関係管理部5)が適宜この管理テーブルに
アクセスし、その内容を参照したり書き換えたりする。
【0044】図5において、階層構造は、それぞれ、書
類箱、組織、担当、組織X、組織Y、担当A、担当B、
データa、データb、データc、データaa、データb
bと名付けられたノード相互間の関係として、記述され
ている。そして、多重分類(リンク)はデータaとデー
タaaとの間、およびデータbとデータbbとの間の関
係として記述されている。
【0045】階層構造を記述した図5の管理データは、
図1の階層構造管理部4が管理し、リンク関係を記述し
た図5の管理データは、図1のリンク関係管理部5が管
理している。
【0046】図6は、図3のノード間の親子関係および
リンク関係の詳細を、図5の管理テーブルに基づいて例
示したものである。ID=3のルートファイルである書
類箱は、ID=4の組織ファイルを子供に持っている
(CH=4)。ID=4の組織ファイルは、ID=3の
書類箱を親に持つとともに(PA=3)、ID=6の組
織Xファイルを子供に持ち(CH=6)、かつID=5
の担当ファイル(同一管理階層上の次ファイル)を兄弟
として持っている(NE=5)。
【0047】ID=5の担当ファイルは、ID=3の書
類箱を親に持つとともに(PA=3)、ID=8の担当
Aファイルを子供に持ち(CH=8)、かつID=4の
組織ファイル(同一管理階層上の前ファイル)を兄弟と
して持っている(PR=4)。
【0048】ID=6の組織Xファイルは、ID=4の
組織ファイルを親に持つとともに(PA=4)、ID=
10のデータaを子供に持ち(CH=10)、かつID
=7の担当ファイル(同一管理階層上の次ファイル)を
兄弟として持っている(NE=7)。
【0049】ID=7の組織Yファイルは、ID=4の
組織ファイルを親に持つとともに(PA=4)、ID=
12のデータcを子供に持ち(CH=12)、かつID
=6の組織Xファイル(同一管理階層上の前ファイル)
を兄弟として持っている(PR=6)。
【0050】ID=8の担当Aファイルは、ID=5の
担当ファイルを親に持つとともに(PA=5)、ID=
13のデータaaを子供に持ち(CH=13)、かつI
D=9の担当Bファイル(同一管理階層上の次ファイ
ル)を兄弟として持っている(NE=9)。
【0051】ID=9の担当Bファイルは、ID=5の
担当ファイルを親に持つとともに(PA=5)、ID=
14のデータbbを子供に持ち(CH=14)、かつI
D=8の担当Aファイル(同一管理階層上の前ファイ
ル)を兄弟として持っている(PR=8)。
【0052】ID=10のデータaファイルは、ID=
6の組織Xファイルを親に持つとともに(PA=6)、
ID=13のデータaaにリンクしている(LI=1
3)。ID=11のデータbファイルは、ID=6の組
織Xファイルを親に持つとともに(PA=6)、ID=
14のデータbbにリンクしている(LI=14)。
【0053】ID=12のデータcファイルは、ID=
7の組織Yファイルを親に持つが(PA=7)、他への
リンクはない(LI=0)。ID=13のデータaaフ
ァイルは、ID=8の担当Aファイルを親に持つととも
に(PA=8)、ID=10のデータaにリンクしてい
る(LI=10)。
【0054】ID=14のデータbbファイルは、ID
=9の担当Bファイルを親に持つとともに(PA=
9)、ID=11のデータbにリンクしている(LI=
11)。図5の管理テーブルのうち、ID=4〜9のデ
ータから階層管理構造が規定され、ID=10〜14の
データから階層構造内のリンク関係が規定される。この
管理テーブルは図2のメインメモリ20内に格納され
る。そして、CPU10上で走っている図1のシステム
ソフトウエアの階層構造管理部4およびリンク関係管理
部4は、図5の管理テーブルを参照することにより、図
3あるいは図6に示したような階層構造およびリンク関
係を認識する。
【0055】図7は、図3の階層構造を持つデータファ
イルを図1のソフトウエアで処理した場合に、表示装置
60においてどのような表示が行なわれるかを例示して
いる。
【0056】この表示画面は、情報を分類整理するため
の情報分類体系を表示するウインドウ(分類体系表示ウ
インドウ)、分類整理されている情報実体を一覧表示す
るウインドウ(情報実体表示ウインドウ)、多重分類状
況(リンクのかかり方)を表示するウインドウ(多重分
類状況表示ウインドウ)、および選択された情報実体
(ここではデータb)の内容を表示するウインドウ(情
報実体内容表示ウインドウ)を含んでいる。
【0057】また多重分類状況表示ウインドウには、テ
キストベースの表示ウインドウとグラフィックベースの
表示ウインドウの2種類が用意されているる。テキスト
ベースの多重分類状況表示ウインドウでは、リンクが検
出されたデータ(b)に関するルートからの絶対パスが
全て表示される(フルパス表示)。このデータ(b)に
対するリンクの数が多くて各フルパス表示の行数が多重
分類状況表示ウインドウからはみ出す場合は、このフル
パス表示はスクロールにより順次表示される。
【0058】グラフィックベースの多重分類状況表示ウ
インドウでは、リンクが検出されたデータ(b)に関す
るルートからの絶対パス全てが、矢印などによりグラフ
ィカルに表示される。このグラフィック表示すべき範囲
が多重分類状況表示ウインドウからはみ出す場合は、ス
クロール操作により、この表示ウインドウに全体の任意
の一部が選択的に表示される。
【0059】分類体系表示ウインドウでは、図3の階層
構造を表現したツリー構造のノードに付けられた名前
を、その階層毎に字下げを行なって階層構造がわかりや
すいように表示する。もしノードに名前が付けられてい
ないときは、そこは空欄になる。
【0060】情報実体表示ウインドウでは、分類体系表
示ウインドウ上でキーボード、マウスあるいはペン入力
によって選択された分類名(カーソルや罫線などで強調
表示される)の分類に属する情報実体だけが一覧表示さ
れる。
【0061】情報実体内容表示ウインドウでは、情報実
体表示ウインドウ上でキーボード、マウスあるいはペン
入力によって選択された情報実体(罫線などで強調表示
される)の内容が表示される。その内容はテキスト/画
像/音声などその種類は問わない。この表示ウインドウ
は、たとえば図3の階層構造を表現したツリー構造の終
端ノード(a、b、cなど)に付けられた名前のうち選
択されたもの(b)だけの内容を一覧表示する。もしノ
ードに名前が付けられていないなら、その名前の欄は空
欄になる。このウインドウは、名前だけでなく内容を確
認しながら分類整理したい場合に利用できる。
【0062】多重分類状況一覧表示ウインドウでは、情
報実体表示ウインドウ上でキーボード、マウスあるいは
ペン入力によって選択された情報実体(罫線などで強調
表示される)について、その情報実体が多重分類されて
いる場合に、その全ての多重分類されているノードに付
けられた名前が、絶対パス(ルートからのフルパス)で
一覧表示される。あるいはこの多重分類がグラフィカル
に図示される。これにより、ユーザが図3の管理構造の
情報を分類整理しようとするとき、多重分類されている
状況をその場で知ることができる。
【0063】なお、図7に示した5つのウインドウは、
全て同時に画面表示されてもよいが、必要なウインドウ
を必要なときだけ表示してもよい。これは、画面サイズ
に対してウインドウの表示面積を大きくとりたい場合、
あるいは不要な情報が表示されるとシステムに不慣れな
ユーザが戸惑う恐れがあるのでそれを避けたい場合など
に行なうとよい。また表示をオーバーラッピングウイン
ドウとし、最上位ウインドウを適宜切り替えながら表示
するようにしてもよい。
【0064】いま、仮に担当Aと担当Bが組織Xに所属
しているとする。ここで、担当についての分類上、管理
者がデータaa(=a)を担当Aから担当Bに変更しよ
うとする場合には、データa(=aa)は変更後も組織
Xに属するので多重分類を変更する必要性はない。
【0065】しかし、組織についての分類上、管理者が
データa(=aa)を組織Xから組織Yに変更しようと
する場合には、データaa(=a)は変更後は(組織Y
に属していない)担当Aとは関係がなくなるので、この
多重分類は取り消す(削除)する必要性が生じる。
【0066】また、組織について分類上、管理者がデー
タcを組織Yから組織Xに変更しようとする場合には、
変更後はデータcに対して(担当を決めるために)多重
分類を新規設定する必要性が生じ得る。
【0067】このように、分類整理のユーザ操作が同様
であるのにその結果として得られる階層構造(分類体
系)が異なる意味を持つことになる場合がある。そこ
で、この発明の情報分類整理システムでは、多重分類状
況を調べて、それを一覧表示し、ユーザの確認を促すこ
とにより、不合理な分類体系が生じないようにしている
(重要効果その1)。
【0068】図8は、既に構築された分類体系において
「分類を見直す」場合に、そこに存在する多重分類(リ
ンク)を検出する処理を説明するフローチャートであ
る。ユーザが分類体系表示ウインドウ上で分類を選択
し、情報実体表示ウインドウ上に一覧表示された情報実
体から1つを選択し、選択項目がいずれも強調表示され
た状態において、以下の処理がなされる。
【0069】まず、ユーザが組織Xに含まれるデータb
を選択すると、図2のCPU10(階層構造管理部4)
は、図5の管理テーブルを参照することにより、選択さ
れたデータbのノードID(ID=11)を獲得する
(ステップST10)。
【0070】次にCPU10(リンク関係管理部5)
は、管理テーブルのリンクLIの列を参照することによ
り、選択されたデータbにリンクが設定されているかど
うかを判定する(ステップST12)。ID=4の組織
ファイル(LI=0)のようにリンクが設定されていな
ければ(ステップST12、ノー)、「リンクなし」と
して空欄リストが作成される(ステップST26)。
【0071】ここでは、ID=11のデータbにリンク
が設定されているので(ステップST12、イエス)、
データbの絶対パス名(ルートからID=11のノード
までのフルパス名)を求める処理(ステップST14)
に入る。
【0072】このパス名処理(ステップST14)は、
図9のような内容を持つ。すなわち、CPU10によ
り、まず該当ノード(ID=11)に付けられた名前
(b)が獲得される(ステップST30)。次に図5の
管理テーブルが参照され、このノード(ID=11)の
親PAポインタが調べられる(ステップST32)。こ
のノード(ID=11)の親PAポインタにはノードI
D=6が設定されているので(ステップST32、イエ
ス)、この親PAポインタで指定されるノード(ID=
6)の名前(組織X)が獲得される(ステップST3
4)。
【0073】その後、再び図5の管理テーブルが参照さ
れ、このノード(ID=6)の親PAポインタが調べら
れる(ステップST32)。このノード(ID=6)の
親PAポインタにはノードID=4が設定されているの
で(ステップST32、イエス)、この親PAポインタ
で指定されるノード(ID=4)の名前(組織)が獲得
される(ステップST34)。
【0074】続いて管理テーブルが同様に参照され、こ
のノード(ID=4)の親PAポインタが調べられる
(ステップST32)。このノード(ID=4)の親P
AポインタにはノードID=3が設定されているので
(ステップST32、イエス)、この親PAポインタで
指定されるノード(ID=3)の名前(書類箱)が獲得
される(ステップST34)。
【0075】こうして得られたノードID=3の書類箱
はルートファイルなので、その親はない(親PA=
0)。すなわち、ノードID=3の親PAポインタは設
定されていない(ステップST32、ノー)。
【0076】以上の処理により、図9のサブルーチンの
処理対象ノード(ID=11のデータb)からルートま
でのパス内に存在するファイル名(b、組織X、組織)
が全て求まったことになる。
【0077】求められたファイル名を求めた順序の逆に
繋ぐと、処理対象ノードであるデータbのフルパス名
(絶対パス名)が、「(ルート)/組織/組織X/b」
のように求まる(ステップST36)。こうして対象ノ
ードのフルパス名が求まると、図8の処理にリターンす
る。
【0078】次に、再び図5の管理テーブルが参照さ
れ、処理対象ノード(ID=11のデータb)のリンク
LIポインタで指示されているノードID=14が獲得
される(ステップST16)。
【0079】図5の管理テーブルを参照すると、このノ
ードID=14のファイル(データbb)はノードID
=11(データb)にリンクしている(ステップST1
8、イエス)。すると、CPU10は図9と同じ内容の
処理を行ない(ステップST20)、データbbの絶対
パス名(ルートからID=14のノードまでのフルパス
名)を求める。すなわち、処理対象ノード(ID=14
のデータbb)からルートまでのパス内に存在するファ
イル名(bb、担当B、担当)が全て求まる。求められ
たファイル名を求めた順序の逆に繋ぐと、処理対象ノー
ドであるデータbbのフルパス名(絶対パス名)が、
「(ルート)/担当/担当B/bb」のように求まる。
【0080】こうしてフルパス名を求めたデータbbの
リンクLIポインタは、既にチェックしたリンク元のポ
インタ(ID=11)以外を含まないから、このデータ
bbにさらに別のリンクが設定されているとは判定しな
い(ステップST18、ノー)。この場合はファイルの
フルパス獲得処理は終了する。
【0081】以上の処理により、リンクの設定されたノ
ード全てのフルパス名が求まったことになる。すると求
めた全てのフルパス名(「(ルート)/組織/組織X/
b」と「(ルート)/担当/担当B/b(=bb)」)
のリストが作成される(ステップST22)。
【0082】このパス名リストの内容を図2の表示装置
60に出力すると、テキストベースの多重分類状況表示
ウインドウおよびグラフィックベースの多重分類状況表
示ウインドウに、図7で示したような表示が行なわれる
(ステップST24)。
【0083】以上述べた図8、図9の動作を図3の例に
限らず一般的に説明すると、次のようになる。すなわ
ち、ある注目ファイルにリンクが設定されていれば、そ
のファイルの名前に対応するノードの親PAポインタで
関連づけられている他ノードの名前を取り出す。さらに
その他ノードの親PAポインタ、リンクLIポインタで
関連付けられている別ノードの名前を取り出す。これを
繰り返えすことにより、注目ファイルに対して、ツリー
構造のルートからのパス名を求める。
【0084】次に注目ファイルに対応するノードのリン
クLIポインタで関連付けられているリンク先ノードの
親PAポインタで関連付けられているノードの名前を取
り出し、さらにそのノードの親PAポインタで関連付け
られているノードの名前を取り出す。これを繰り返えす
ことにより、リンク先ノードのファイルに対して、ツリ
ー構造のルートからのフルパス名を求める。
【0085】こうしてリンクLIポインタが元の注目フ
ァイルに対応するノードに関連付けられるまで(ステッ
プST18でノーとなるまで)同様の処理を繰り返す。
注目ファイルと多重分類(リンク)設定されている全て
のファイルについてそのフルパス名を求め、これらを多
重分類状況表示ウインドウに表示する(テキスト表示ま
たはツリー図形式のグラフィック表示)。
【0086】ユーザは、こうして得られた多重分類状況
表示ウインドウを見てから、特定のパス名を選択し、そ
こに設定されているリンク関係を変更する機能(移動/
複写/リンク/削除)を利用することができる。多重分
類状況を確認した後、ユーザがこれらの機能(移動/複
写/リンク/削除)を動作させると、リンク関係管理部
5が図5の管理テーブルの管理データを変更して、リン
ク関係を変更する。
【0087】このようにして、多重分類の状況を一覧表
示してユーザの確認を促すことにより、不合理な分類体
系を発生させないようにしている。分類体系はユーザの
管理情報管理手法をそのまま反映したものであって、そ
の分類体系が意味を持つためには、以上述べたような分
類整理を支援する機能を備えたシステムは極めて有用と
いえる。
【0088】図10は、この発明の一実施例に係る情報
分類整理システムにより、階層構造に基づいて情報を分
類整理した様子を例示している。ルートファイルとして
の「書類箱」中には、1つの分類として「ライブラリ」
があり、「ライブラリ」はさらに2つの分類として「計
算」と「統計」を含む。「計算」はさらに2つの分類と
してA群とB群を含み、「統計」はさらに2つの分類と
してB群とC群を含む。このようにして、「ライブラ
リ」の部分階層構造が、「書類箱」の階層構造中に形成
されている。
【0089】この部分階層構造の分類体系に対して、各
種処理ルーチン(x、y、…)が分類されている。B群
は「計算」という分類から見たときも「統計」という分
類から見たときも同様に含まれており、どちらの分類に
も該当するルーチンの集合である。xは「計算」という
分類のA群という分類に、またyは「計算」という分類
のA群ならびに「統計」という分類のC群という分類に
多重分類されたルーチンである。
【0090】このように階層構造に多重分類(リンク)
を導入することによって、1つの下位分類を複数の上位
分類に分類して、複数の見え方で下位分類を検索できる
ようになる。この発明の情報分類整理システムでは、こ
うした分類整理のための階層構造を記述するために、前
記ツリー構造を利用している。
【0091】次に、図10の例において分類体系を見直
す場合を考えてみる。いま、各種処理ルーチンをライブ
ラリの形態で共有化して利用しているとする。この「ラ
イブラリ」という分類の下位分類に含まれるルーチンx
について異常が見つかり、その動作テストするために
「テスト」という分類を追加設定し、ルーチンxを「テ
スト」という分類にも多重分類(図10のxx)した状
態を想定する。
【0092】ここで、ルーチンxだけでなく「ライブラ
リ」という分類に含まれる全てのルーチンをこの「テス
ト」という分類に多重分類しようとすると(図11参
照)、ルーチンxは、「ライブラリ」の下位分類
(x)、「テスト」直下の分類(xx)、および「テス
ト」直下の「ライブラリ」の下位分類(x)に、3重分
類されてしまう。
【0093】ルーチンxを他の全てのルーチンと同様に
「ライブラリ」という分類名で一括して取り扱えるよう
にするには、図10の「テスト」直下のルーチンxxは
削除したほうがよい(削除しても同じ内容のルーチンx
が残る)。しかし、「計算」という分類および「統計」
という分類に対して、B群という分類が多重分類されて
いる分類体系は保存したい。
【0094】このように特定の分類の下位分類に含まれ
る全ての要素を一括して操作しようとする場合には、分
類体系の変更を伴うため、多重分類の状況変化に注意を
要することがある。そこで、この発明の情報分類整理シ
ステムでは、多重分類状況をシステムが自動的に調べて
一覧表示し(図12参照)、多重分類状況についてユー
ザに注意を促すことにより、不合理な分類体系を発生さ
せないようにしている(重要効果その2)。
【0095】図12は、この発明の一実施例に係る情報
分類整理システムにより、図11のように分類/整理さ
れている情報の表示画面を例示している。上記一覧表示
(図12)を参照して「ライブラリ」の部分階層構造が
「テスト」の下位階層に移動もしくは複写されると、新
たな階層構造は、たとえば図11に示すようになる。
【0096】図11の階層構造の内容をユーザが調べよ
うとする場合、図7と同様なウインドウが表示装置60
の画面上に出力される。図12の表示形式は図7と同じ
であるが、表示内容は異なる。すなわち、図11の「テ
スト」階層下の「ライブラリ」、「計算」、「A」をユ
ーザが順に選択する(罫線で強調される)と、この
「A」下の情報実体(ルーチンx、y)と、この情報実
体のうち選択されたもの(ルーチンy;罫線で強調され
る)の内容(y>)と、多重分類されたファイル(ルー
チンy)のフルパス名(テキスト)と、多重分類された
ファイル(ルーチンy)のツリー図とが、表示される。
【0097】図13は、この発明の一実施例に係る情報
分類整理システムにより構築された階層構造に、新たな
分類を追加する場合の処理の手順を示している。この新
分類追加処理は、既存の分類を見直して修正するときな
どに利用できる。
【0098】いま、ユーザがある分類を既存の階層構造
中のあるノード位置に追加設定するよう指示すると、C
PU10(階層構造管理部4)は図5の管理テーブルに
登録された管理データを参照して、そのノードの親とす
べきノードIDを獲得する(ステップST40)。
【0099】たとえば、図3の「組織」分類の下位に
「組織Z」という新分類(図示せず)を追加する場合を
想定してみる。この場合、階層構造管理部4は図5の管
理データを参照して、「組織Z」という新分類のノード
(たとえばID=15)の親とすべきノードID=4を
獲得する(ステップST40)。
【0100】続いてCPU10(階層構造管理部4)
は、図示しない「組織Z」という新分類にノードID=
15割り当てる(ステップST42)。すなわちCPU
10(階層構造管理部4)は、新分類ノードのID=1
5を図4の識別ID部にセットする(ステップST4
4)。同時に、CPU10(階層構造管理部4)は、
「組織Z」という新ノード(ID=15)が分類を示す
ノードであることを図4の属性AT部にセットし、親と
すべきノードID=4を親PA部にセットする。
【0101】ここで、新分類ノード(ID=15)には
子とすべきノードがまだ設定されていないので、図4の
子CH部には空ポインタ(ゼロ)がセットされる。同様
に、図4の次NE部、リンクLI部には、それぞれ空ポ
インタ(ゼロ)がセットされる。また名前NA部には、
この新分類ノード(ID=15)の名称「組織Z」が書
き込まれる。
【0102】なお、「組織Z」の前に既に「組織Y」が
存在するので、図4の前PR部には「組織Y」へのポイ
ンタ(ID=7)がセットされる。もし「組織Z」の前
に何も存在しないときは、前PR部には空ポインタ(ゼ
ロ)がセットされる。また、仮に「組織Z」の次に何ら
かの分類ファイルが存在するならば、図4の次NE部に
はその「何らかの分類ファイル」へのポインタ(ID番
号)がセットされる。
【0103】新分類ファイル「組織Z」が追加される
と、その親である「組織」ファイル(ID=4)には新
たな子ができたのであるから、その管理データ(図5の
管理テーブルの内容)は変更される。
【0104】すなわち、親ノード(ID=4)の子CH
部に「組織Z」のID=15がセットされる(ステップ
ST46)。またこの「組織Z」の追加にともない仮に
次NEまたは前PRのポインタ内容(ID番号)に変更
が生じるならば、この変更に該当するノードIDが、次
NE部または前PR部にセットされる。
【0105】こうして、新しい分類追加による分類体系
の変更がなされる。図14は、この発明の一実施例に係
る情報分類整理システムにより形成された階層構造内の
部分階層構造に対して、どのような操作(移動、複写、
リンク、削除)が行なわれるかを説明するフローチャー
トである。
【0106】いま、ユーザが、図12に示すような分類
体系表示ウインドウ上で、「ライブラリ」という分類を
「テスト」という分類の下位分類に複写するように指示
したとする(図11参照)。
【0107】すると、CPU10(階層構造管理部4)
は管理テーブルに登録された管理データを参照して、
「ライブラリ」という分類に対応するツリー構造中の部
分階層構造の内部について、閉リンク構造検証6、開リ
ンク検出7、およびループ予知8を実行する。その際、
次の処理がなされる。
【0108】すなわち図14のフローチャートにおい
て、「ライブラリ」という分類に対応するノードIDを
獲得し、その下位分類(ツリー構造中の下層構造)に対
応する全てのノードを、子CH/次NE/前PR/親P
Aそれぞれのポインタにより順にたどる。
【0109】その結果として、CPU10(リンク関係
管理部5)は、全てのノードについて、多重分類(リン
ク)が設定されているかどうか(つまり各ノードのリン
クLI部にゼロ以外のポインタがセットされているかど
うか)を判定する(ステップST50)。
【0110】ステップST50における判定の結果、リ
ンクが設定されておらず(ノー)、部分階層構造内の全
ノードをたどり終えていないなら(ステップST62、
ノー)、部分階層構造内の次のノードへ進む(ステップ
ST64)。
【0111】ステップST50における判定の結果、リ
ンクが設定されておれば(イエス)、そのリンクLIポ
インタにより関連づけられているノードIDを獲得し
(ステップST52)、その親PAポインタをツリー構
造のルートまで追跡する(ステップST54〜ステップ
ST58)。
【0112】この追跡処理において、CPU10(リン
ク関係管理部5)は、分類体系変更(複写)の対象とな
っている「ライブラリ」という分類に対応したノードに
出会うかどうかを調べる(ステップST54)。
【0113】リンクLIポインタで関連付けられた全て
のノードについて(ステップST62)、親PAポイン
タをツリー構造のルート方向に追跡して「ライブラリ」
という分類に対応するノード(この分類のルート)に出
会えば(ステップST54、イエス)、リンクLIポイ
ンタで関連付けられた複数のノードは「ライブラリ」と
いう分類の下位分類(ツリー構造の下層構造)内部で
「閉じている」ことを意味するので、「閉リンク構造で
ある」と判断する。
【0114】親PAポインタをツリー構造のルート方向
に追跡して「ライブラリ」という分類に対応するノード
に出会わなければ(ステップST54、ノー;ステップ
ST56イエス)、リンクLIポインタで関連付けられ
た複数ノードのうち、少なくとも1つは「ライブラリ」
という分類の下位分類内部からその外部ノードに対して
関連付けられていることを意味する。この場合は「開リ
ンクが存在する」と判断され、該当ノードのIDがメイ
ンメモリ20内に設けられた開リンクリスト(図1)に
追加される(ステップST60)。
【0115】図14において部分階層構造内の全ノード
をたどり終えると(ステップST62、イエス)、ユー
ザにより操作の種類が特定される(ステップST6
6)。この操作がファイルのリンクである場合は、図1
5の処理に移る。
【0116】図15は、この発明の一実施例に係る情報
分類整理システムによって形成される階層構造内の部分
階層構造において、リンクを介して生じるであろうルー
プの予知がどのようにして行なわれるかを説明するフロ
ーチャートである。
【0117】分類体系の見直し操作が複写ではなく多重
分類操作(リンク操作)である場合には、CPU10
(リンク関係管理部5)は、「ライブラリ」という分類
に対応するノードIDを獲得し、その下位分類(ツリー
構造内の下層構造)に位置する全ての対応ノードを、子
CH/次NE/前PR/親PAそれぞれのポインタを追
跡することにより、順にたどる。
【0118】ここでは、以下の2種類の処理が行なわれ
る。第1の処理では、追跡した全てのノードについて、
多重分類操作(リンク操作)の設定先であるノード(た
とえば図14のステップST50でイエスであった該当
ノード)と同一であるかどうか(つまり該当ノードが自
分で自分の下位分類に位置するノードにリンクするかど
うか)を判定する(ステップST70)。同一の場合
(ステップST70、イエス)、もしこのリンク操作を
実行すればループが発生するので、そのようなノードの
IDをループ予知リストに追加する(ステップST7
8)。
【0119】第2の処理では、追跡した全てのノードに
ついて、多重分類(リンク)されているかどうかを判定
する(ステップST72)。ステップST72における
判定の結果、リンクが設定されていない場合(ステップ
ST72、ノー)、部分階層構造内の全ノードをたどり
終えていないなら(ステップST80、ノー)、部分階
層構造内の次のノードへ進む(ステップST82)。
【0120】ステップST72における判定の結果、リ
ンクが設定されておれば(ステップST72、イエ
ス)、そのリンクLIポインタにより関連付けられてい
るノードIDを獲得する(ステップST74)。
【0121】次にこの獲得したノードIDが「ルート
と、リンク操作の設定先ノードとの中間に存在する」ノ
ードを指しているかどうか判定する(ステップST7
6)。獲得ノードIDがこのような中間ノードを指して
いる場合(ステップST76、イエス)、もしこのリン
ク操作を実行すればループが発生するので、そのような
ノードのIDをループ予知リストに追加する(ステップ
ST78)。
【0122】たとえば図10の階層構造において、デー
タyとデータyyとがリンクしている状況下でデータy
yをファイルAにリンクさせようとすると、ファイルC
はルート(書類箱)とリンクノード(データyy)との
中間に存在するノードであり、もしこのようなリンクを
設定してしまうと、A>y>yy>Aといったループが
生じることが予知される。
【0123】あるいは図10の階層構造において、デー
タyyとファイルAとがリンクしている状況下でデータ
yをファイルCにリンクさせようとすると、ファイルC
はルート(書類箱)とリンクノード(データyy)との
中間に存在するノードであり、もしこのようなリンクを
設定してしまうと、A>y>C>yy>Aといったルー
プが生じることが予知される。
【0124】上記第1の処理(ステップST70)およ
び第2の処理(ステップST76)のいずれかがイエス
であるときは、この分類体系の見直し操作(リンク操
作)が、階層構造内部にループを発生させてしまうこと
を意味している。このように、これから行なおうとする
リンク操作にともないループ発生の原因となるであろう
ノードのIDが、図1のループ予知リストに追加される
(ステップST78)。
【0125】以上の処理を反復し、リンク操作の対象ノ
ードを含む部分階層構造内の全てのノードの追跡が終了
すると(ステップST80、イエス)、このリンク操作
にともなうループの発生を予知したデータを含むリスト
が完成する。
【0126】図15のループ予知処理の結果(ステップ
ST78)は、図16の処理によりシステムユーザに通
知される。すなわち、図15において部分階層構造内の
全ノードをたどり終えると(ステップST80、イエ
ス)、ループ予知リストの内容が表示装置60にて表示
される。ユーザは表示されたリストにノードIDが含ま
れているかどうかチェックする(ステップST90)。
【0127】ループ予知リストにノードIDがないとき
は(ステップST90、ノー)、これから行なおうとす
るリンク操作でループは生じないということなので、ユ
ーザは、当初の思惑通りに、部分階層構造に対して所望
の操作を実行できる(ステップST94)。
【0128】ループ予知リストにノードIDがあるとき
は(ステップST90、イエス)、これから行なおうと
するリンク操作でループが生じるということが予知され
るので、その旨が表示装置60上に出力される(ステッ
プST92)。この場合は、ユーザは図12の多重分類
状況表示ウインドウの内容を検討するなどして、別の分
類操作を考えるようにする。
【0129】図17は、図14の開リンク検出処理の結
果(ステップST60)をシステムユーザに通知する手
順を示す。すなわち、図14において部分階層構造内の
全ノードをたどり終えると(ステップST62、イエ
ス)、ユーザにより操作の種類が特定される(ステップ
ST66)。この操作がファイルの移動、複写、あるい
は削除である場合は、ユーザは、図1の開リンクリスト
にノードIDがあるかどうかチェックする(ステップS
T100)。開リンクリストにノードIDがないときは
(ステップST100、ノー)図16のステップ90へ
移る。
【0130】開リンクリストにノードIDがあるときは
(ステップST100、イエス)、表示装置60を介し
てその旨がユーザに通知される(ステップST10
2)。この開リンクリストの内容(開リンクに該当する
ノードIDのリスト)をユーザが確認した後、ユーザ指
示操作が実行され(ステップST104)、図16のス
テップ90へ移る。
【0131】こうした処理(閉リンク検証、開リンク検
出、ループ予知)は、分類体系を構成しているツリー構
造内の中間ノードに対しても、はたまた情報実体に対応
するツリー構造の終端ノードに対しても、同様に実行さ
れる。その結果: イ>閉リンク構造であることが検証された場合には、当
初の部分階層構造の複写処理等が実行される。検証され
なかった場合には、当初の部分階層構造の複写処理等は
実行されない。
【0132】ロ>開リンクが検出された場合には、これ
を多重分類状況表示ウインドウにおいて、その開リンク
により指示されるノードのフルパス名を一覧表示して、
ユーザの注意を喚起する。これにより、分類体系を保守
するための分類整理操作をユーザに促し、その分類整理
操作実行後に部分階層構造の複写処理を実行する。
【0133】ここでのユーザの分類整理操作がどのよう
なものであっても、それ以降のあらゆる分類整理を実行
しようとする際には、その都度同様の機構(閉リンク検
証、開リンク検出、ループ予知)が働くので、ユーザに
とって意味のない分類体系が誤って構築されてしまうこ
とを防ぐことができる。
【0134】ハ>ループ発生が予知された場合には、こ
のことをユーザに通知(ループ予知リストの表示)し、
当初の部分階層構造リンク処理は実行しない。分類体系
はユーザの情報管理手法をそのまま反映したものであっ
て、その分類体系が意味を持つためには、以上述べたよ
うな分類整理を支援する機能を備えたシステムが有効で
ある。
【0135】
【発明の効果】このように、特定の分類の下位分類に含
まれる全ての要素を一括して操作(移動/複写/リンク
/削除)しようとする場合には、分類体系の変更を伴
う。そこで、この発明の情報分類整理システムでは、操
作対象である部分階層構造について、閉リンク構造であ
ることを検証する機能、開リンクが存在することを検出
する機能、およびループが発生するであろうことを予知
する機能を適宜働かせている。そしてこれらの機能を働
かせて得た結果に従いユーザの注意を促すことにより、
不合理な分類体系を発生させないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムのソフトウエア構成を説明するブロック図。
【図2】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムが稼働するハードウエア構成を示すブロック図。
【図3】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムにより分類/整理された情報の階層構造を例示する
図。
【図4】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムが採用する階層構造の各ノードのデータ構造の一例を
示す図。
【図5】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムにより分類/整理されている情報の分類体系を管理す
る管理テーブルを例示する図。
【図6】図3の階層構造におけるノード間の親子関係お
よびリンク関係の詳細を、図5の管理テーブルに基づい
て説明する図。
【図7】この発明の一実施例に係る情報分類整理システ
ムにより分類/整理されている情報の表示画面の一例を
示す図。
【図8】既に構築された分類体系に存在する多重分類
(リンク)を検出する処理を説明するフローチャート。
【図9】図8のフローチャートで用いられるサブルーチ
ン(ルートからノードまでのフルパス名を求めるルーチ
ン)を説明するフローチャート。
【図10】この発明の一実施例に係る情報分類整理シス
テムにより、階層構造に基づいて情報を分類整理した様
子を示す概念図。
【図11】図10の分類「ライブラリ」の部分階層構造
が分類「テスト」の下位階層に移動もしくは複写された
場合の階層構造を示す図。
【図12】この発明の一実施例に係る情報分類整理シス
テムにより分類/整理されている情報の表示画面の他例
を示す図。
【図13】この発明の一実施例に係る情報分類整理シス
テムにおいて、新たな分類を追加する処理の手順を説明
するフローチャート。
【図14】この発明の一実施例に係る情報分類整理シス
テムにおいて、階層構造内の部分階層構造に対する操作
を説明するフローチャート。
【図15】この発明の一実施例に係る情報分類整理シス
テムによって形成される階層構造内の部分階層構造にお
いて、リンクを介して生じるであろうループの予知をど
のようにして行なうかを説明するフローチャート。
【図16】図15のループ予知処理の結果をシステムユ
ーザに通知する手順を説明するフローチャート。
【図17】図14の開リンク検出処理の結果をシステム
ユーザに通知する手順を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…入力処理部、2…表示処理部、3…データ処理部、
4…階層構造管理部、5…リンク関係管理部、6…閉リ
ンク構造検証、7…開リンク検出、8…ループ発生予
知、9…集計部、10…中央演算処理ユニット(CP
U)、12…入出力インターフェイス、20…メインメ
モリ、22…画像メモリ、24…表示メモリ、26…表
示制御部、30…拡大縮小回路、32…縦横変換回路、
34…圧縮伸張処理回路(CODEC)、36…スキャ
ナインターフェイス、38…プリンタインターフェイ
ス、40…通信インターフェイス、50…キーボード、
52…マウス、54…ペン、56…スキャナ、60…表
示装置、62…プリンタ、70…磁気ディスク装置、7
1…磁気ディスク、72…磁気ディスク装置、73…フ
ロッピーディスク、74…光ディスク装置、75…光デ
ィスク、100…制御モジュール、102…システムバ
ス、104…画像バス、200…メモリモジュール、3
00…画像処理モジュール、400…通信制御モジュー
ル。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を階層構造で管理するものにおい
    て、 階層構造内の任意のノードを互いにリンクする手段と、 階層構造の管理体系下に形成された部分階層構造から外
    へのリンクの存在を検出する手段とを具備したことを特
    徴とする情報分類整理システム。
  2. 【請求項2】 情報を階層構造で管理するものにおい
    て、 階層構造内の任意のノードを互いにリンクする手段と、 階層構造の管理体系下に形成された部分階層構造から外
    へのリンクが存在しないことを検出する手段とを具備し
    たことを特徴とする情報分類整理システム。
  3. 【請求項3】 情報を階層構造で管理するものにおい
    て、 階層構造内の任意のノードを互いにリンクする手段と、 階層構造内での新たな操作によりリンクを介したループ
    が形成されるであろうことを予知する手段とを具備した
    ことを特徴とする情報分類整理システム。
  4. 【請求項4】 情報を階層構造で管理するものであっ
    て、階層構造内の任意のノードを互いにリンクする手段
    をもつシステムにおいて、 この階層構造内に存在するリンクを検出し、 上記リンクの検出結果に基づいて、階層構造内のリンク
    がどのように形成されているかを表示することを特徴と
    する情報の分類整理方法。
  5. 【請求項5】 情報を階層構造で管理するものであっ
    て、階層構造内の任意のノードを互いにリンクする手段
    をもつシステムにおいて、 階層構造内での新たな操作によりリンクを介したループ
    が形成されるであろうことを予知し、 上記ループの予知結果に基づいて、ループが予知された
    場合に、新たなリンク操作をすればループが形成される
    であろうことをユーザに通知することを特徴とする情報
    の分類整理方法。
  6. 【請求項6】 複数ノードからなる階層構造に基づき情
    報を管理するシステムにおいて、 前記階層構造の各ノードに、自分を特定する識別情報お
    よび他のノードとの関係を特定する関係情報を設定し、 前記関係情報を変更することにより、前記識別情報で特
    定されるあるノードの情報と他のノードの情報との相互
    関係を、1以上のノードを含む部分階層構造単位で変更
    することを特徴とする情報の分類整理方法。
  7. 【請求項7】 複数ノードを含む階層構造に基づいて情
    報またはその分類を整理するシステムにおいて、 前記情報または分類を前記ノードで表現し、このノード
    間にリンクを設定することで複数の情報または分類間に
    所定の相互関係を定義し、 前記階層構造内に形成される特定の部分階層構造におい
    て、その内部に設定された全てのリンクが、この特定部
    分階層構造の内部で閉じた閉リンク構造となっているこ
    とを検証し、 前記閉リンク構造が検証されたときに、前記階層構造で
    表現された情報の分類体系を、この階層構造を変更する
    ことで変更することを特徴とする情報の分類整理方法。
  8. 【請求項8】 複数ノードを含みルートを起点とするツ
    リー構造で構成される階層構造に基づいて情報またはそ
    の分類を整理するシステムにおいて、 前記ツリー構造上のノードの相互関係を定義するための
    リンクを設定し、 前記ツリー構造の特定の部分について、この部分ツリー
    構造の内部に設定された全てのリンクで関係付けられて
    いる全てのノードからツリー構造をルートまでさかのぼ
    るときに、その部分ツリー構造のルートにあたるノード
    に出会うことをもって閉リンク構造であることを検証
    し、 前記閉リンク構造の検証ができてから、前記ツリー構造
    を変更することを特徴とする情報の分類整理方法。
  9. 【請求項9】 複数ノードを含む階層構造に基づいて情
    報またはその分類を整理するシステムにおいて、 前記情報または分類を前記ノードで表現し、このノード
    間にリンクを設定することで複数の情報または分類間に
    所定の相互関係を定義し、 前記ノード間のリンクを修正することで前記所定の相互
    関係を修正し、 前記階層構造内に形成される特定の部分階層構造に関し
    て、この部分階層構造の内部ノードとこの部分階層構造
    の外部ノードとの間にリンクが定義されている場合に、
    このリンクを開リンクとして検出し、 前記階層構造を変更する場合には、変更の対象となる部
    分階層構造の内部に存在する全ての開リンクを検出し、 この検出された開リンクを適宜修正しながら、前記階層
    構造で表現された情報の分類体系を変更することを特徴
    とする情報の分類整理方法。
  10. 【請求項10】 複数ノードを含みルートを起点とする
    ツリー構造で構成される階層構造に基づいて情報または
    その分類を整理するシステムにおいて、 前記ツリー構造上のノードの相互関係を定義するための
    リンクを設定し、 前記ツリー構造の特定の部分について、この部分ツリー
    構造の内部に設定された全てのリンクで関係付けられて
    いる全てのノードからツリー構造をルートまでさかのぼ
    るときに、その部分ツリー構造のルートにあたるノード
    に出会わないことをもって開リンク構造であることを検
    出し、 前記ツリー構造を変更する場合には、変更の対象となる
    部分ツリー構造の内部に存在する全ての前記開リンクを
    検出し、検出された開リンクを適宜修正しながら前記ツ
    リー構造を変更することを特徴とする情報の分類整理方
    法。
  11. 【請求項11】 複数ノードを含む階層構造に基づいて
    情報またはその分類を整理するシステムにおいて、 前記情報または分類を前記ノードで表現し、このノード
    間にリンクを設定することで複数の情報または分類間に
    所定の相互関係を定義し、 前記階層構造内に前記リンクを設定すると、設定された
    リンクを介してループが形成されることを予知し、 前記ループが予知された場合に、これをシステムユーザ
    に通知することを特徴とする情報の分類整理方法。
  12. 【請求項12】 複数ノードを含みルートを起点とする
    ツリー構造で構成される階層構造に基づいて情報または
    その分類を整理するシステムにおいて、 前記ツリー構造上のノードの相互関係を定義するための
    リンクを設定し、 新たにリンクを設定すると、そのリンクで関係付けられ
    ることになる2つのノード間に、ツリー構造上の親子関
    係が既に設定されている別のリンク関係をたどって到達
    できる関係があることをもって、新たに設定しようとす
    るリンク介してループが形成されることを予知し、 前記ループが予知された場合に、これをシステムユーザ
    に通知することを特徴とする情報の分類整理方法。
JP6062472A 1994-03-31 1994-03-31 情報分類整理システム Pending JPH07271813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6062472A JPH07271813A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 情報分類整理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6062472A JPH07271813A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 情報分類整理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07271813A true JPH07271813A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13201174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6062472A Pending JPH07271813A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 情報分類整理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07271813A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11203324A (ja) * 1998-01-13 1999-07-30 Tokyo Electron Ltd データ処理方法及びデータ検索方法
JP2006252043A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd ファイル分類表示装置、ファイル分類表示方法及びファイル分類表示プログラム
US7457812B2 (en) 2004-10-29 2008-11-25 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for managing structured document
US7747704B2 (en) 2000-04-05 2010-06-29 Microsoft Corporation Context aware computing devices and methods
JP2011253418A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理プログラム及び情報処理装置
WO2012117953A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 株式会社神戸デジタル・ラボ 大規模データ最適配置システムおよびそれを用いた高速な検索プログラム
JP2012198635A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 電子データファイリング装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04288674A (ja) * 1991-03-18 1992-10-13 Fuji Xerox Co Ltd ハイパーテキスト編集装置
JPH05108288A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Fuji Xerox Co Ltd 情報分類支援装置
JPH05128157A (ja) * 1991-11-08 1993-05-25 Ricoh Co Ltd 文書検索装置
JPH05342075A (ja) * 1992-06-05 1993-12-24 Omron Corp ファイル管理システム
JPH0644302A (ja) * 1992-03-25 1994-02-18 Nec Corp データベース検索方式
JPH08106471A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Toshiba Corp 情報記憶検索装置
JPH08137887A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Toshiba Corp 情報記憶検索装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04288674A (ja) * 1991-03-18 1992-10-13 Fuji Xerox Co Ltd ハイパーテキスト編集装置
JPH05108288A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Fuji Xerox Co Ltd 情報分類支援装置
JPH05128157A (ja) * 1991-11-08 1993-05-25 Ricoh Co Ltd 文書検索装置
JPH0644302A (ja) * 1992-03-25 1994-02-18 Nec Corp データベース検索方式
JPH05342075A (ja) * 1992-06-05 1993-12-24 Omron Corp ファイル管理システム
JPH08106471A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Toshiba Corp 情報記憶検索装置
JPH08137887A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Toshiba Corp 情報記憶検索装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11203324A (ja) * 1998-01-13 1999-07-30 Tokyo Electron Ltd データ処理方法及びデータ検索方法
US7747704B2 (en) 2000-04-05 2010-06-29 Microsoft Corporation Context aware computing devices and methods
US7457812B2 (en) 2004-10-29 2008-11-25 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for managing structured document
JP2006252043A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd ファイル分類表示装置、ファイル分類表示方法及びファイル分類表示プログラム
JP2011253418A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理プログラム及び情報処理装置
WO2012117953A1 (ja) * 2011-03-01 2012-09-07 株式会社神戸デジタル・ラボ 大規模データ最適配置システムおよびそれを用いた高速な検索プログラム
JP5127010B1 (ja) * 2011-03-01 2013-01-23 株式会社神戸デジタル・ラボ 大規模データ最適配置システムおよびそれを用いた高速な検索プログラム
JP2012198635A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 電子データファイリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166472B2 (ja) コンピュータシステムのユーザに情報を提示するための方法及び装置
JP3303926B2 (ja) 構造化文書分類装置及び方法
US7650575B2 (en) Rich drag drop user interface
US7458034B2 (en) Data organization support method and program product therefor
US5668966A (en) System and method for direct manipulation of search predicates using a graphical user interface
US7730035B2 (en) Method, system and program product for managing a file system that includes an archive
US5568640A (en) Document retrieving method in a document managing system
EP1074925B1 (en) Document management system, information processing apparatus, document management method and computer-readable recording medium
US20160357383A1 (en) Rich drag drop user interface
US20050102258A1 (en) Saving a file as multiple files
WO2002046921A1 (fr) Procede et dispositif pour l'analyse de sequences
JPH05108288A (ja) 情報分類支援装置
JPH07271813A (ja) 情報分類整理システム
JP5393073B2 (ja) 文書管理装置、方法、及び、プログラム
JP3448874B2 (ja) 文書処理装置および文書処理方法
JP3150254B2 (ja) 文書管理装置および文書管理機能付きデータ処理装置
JP3238023B2 (ja) 情報記憶検索装置および情報記憶検索方法
US20070055928A1 (en) User workflow lists to organize multimedia files
JP3471389B2 (ja) マルチメディアファイリングシステム
JP3935323B2 (ja) 文書管理装置および文書管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008310800A (ja) データベースおよび情報端末の表示方法
JP2003271431A (ja) ファイル管理システム及び方法
AU2014256381B2 (en) Methods and systems for managing data
JPH05282304A (ja) 情報処理装置
JPH06314230A (ja) 電子情報リンク作成装置