JPH07271288A

JPH07271288A - 運転訓練シミュレータ装置およびその初期状態設定方法

Info

Publication number: JPH07271288A
Application number: JP6248394A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Hida; 正明飛田; Akihiko Maeda; 彰彦前田; Makoto Ikui; 誠生井; Masaharu Hanatsumi; 正治花摘
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Information and Control Systems Inc
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Information and Control Systems Inc
Priority date: 1994-03-31
Filing date: 1994-03-31
Publication date: 1995-10-20
Anticipated expiration: 2017-06-10
Also published as: JP3291115B2

Abstract

(57)【要約】【目的】初期画面設定の負担を軽減でき、容易な初期画
面登録で登録情報を豊富化して訓練内容を向上できる運
転訓練シミュレータを提供する。【構成】シミュレータ用の計算機８には、画面情報処理
のための画面登録・表示制御手段２６と画面情報記憶手
段２７が設けてある。指導員コンソールから初期設定要
求として、初期状態登録番号を受け取ると、処理制御部
２６１は画面番号管理テーブル２６２を参照して、登録
番号に対応した表示装置と初期画面番号の対応表を作成
する。この作成表に従って、初期画面記憶エリア２７１
から登録してある画面情報を読出し、画面表示データ作
成部２６３で表示データを作成し、対応する表示装置に
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は発電プラント等の運転訓
練用シミュレータ装置に関し、特に監視画面の表示方式
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、発電プラント等の大規模プラント
の運転方法は、大容量化の中で一層の効率や安全が求め
られて複雑化し、自動化や集中監視が進展している。そ
の一方で、高度な技術を持った運転員の育成が急務とな
り、実際の事故発生の機会も少ないことから、実機の運
転監視機能と同等の機能を備えた訓練用シミュレータ装
置による訓練が必要になっている。

【０００３】運転訓練用シミュレータは、訓練室に配置
され実機と同等の操作スイッチや表示装置を装備してい
る模擬監視制御盤と、この模擬盤からの操作信号に応じ
て実プラントの模擬演算を行う計算機装置と、訓練内容
に応じた初期状態を計算機装置に設定したり、訓練員に
指示しその操作を監視する指導員コンソールより構成さ
れている。

【０００４】このような訓練用シミュレータの例とし
て、訓練内容に対応する模擬盤の初期状態を読出して現
在の模擬盤の状態と比較し、異なる操作スイッチ類の状
態のみを指導員用表示装置に表示して、模擬盤の状態を
指導員が初期状態に修正できるようにした、特開昭６１
−６７０７７号に記載のものなどがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で、
模擬盤の初期状態への修正は、指導員自らまたは訓練員
に指示して、相違項目毎に一つ一つ修正していくことが
必要になる。操作スイッチの修正はＯＮまたはＯＦＦの
２状態であるから、比較的簡単に行える。しかし、画面
の修正についての考慮がみられない。

【０００６】画面の初期状態は、プラントの起動から停
止までの一連のプロセスの複数の区分や各種の模擬事故
など、数十にものぼる訓練内容毎に相違している。この
ため、複数の模擬盤にある画面選択押釦によってページ
ングし、訓練内容に該当する初期画面を選択しなければ
ならない。

【０００７】しかし、最近の模擬監視制御盤は、実機と
同等の配備によってＣＲＴやフラッドディスプレイの台
数が大幅に増加しており、表示装置毎に異なる初期画面
を設定（表示）するのに多くの時間を費やし、指導員や
訓令員の負担が大きく、画面の選択ミスによる訓練効果
の低下も懸念される。

【０００８】本発明の目的は、訓練内容に応じた初期画
面を簡単に表示でき、指導員や訓練員の負担が少ない運
転訓練シミュレータ装置とその初期状態設定方法を提供
することにある。

【０００９】本発明の他の目的は、シミュレーション中
のプロセス状態を反映した画面情報を初期画面として簡
易に登録し訓練内容を豊富にする運転訓練シミュレータ
装置とその初期状態登録方法を提供することにある。

【００１０】また、初期状態毎に登録されている初期画
面を他の初期状態のものと簡単に変更でき、定型の訓練
内容にバリエーションを与え、訓練効果の向上をはかる
初期状態設定方法を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、プラン
ト動作を模擬演算し、模擬制御盤の複数の表示装置に反
映する運転訓練シミュレータの初期状態設定方法におい
て、プラントの起動から停止までの複数のプロセスにお
ける所定のプロセス状態を反映した各表示装置の画面情
報を、前記所定のプロセス状態に対応した初期状態登録
番号によって参照可能に登録しておき、任意の初期状態
登録番号を受信して、前記登録してある中から該当する
画面情報を読出して対応する表示装置に初期画面の設定
を行うことにより達成される。

【００１２】また、前記初期状態登録番号に応じて定め
られる表示装置ＩＤと初期画面番号の初期設定関係を、
変更要求のある表示装置ＩＤについて他の所定のプロセ
ス状態の初期画面番号と設定変更し、この変更された初
期設定関係に従って初期画面の設定を行うことにより達
成される。

【００１３】さらに、初期状態登録要求を受信してシミ
ュレーションを停止した時点で、前記模擬演算を反映し
て前記表示装置に表示されている更新画面情報に、ユニ
ークな初期画面番号を付与し、初期状態登録番号によっ
て参照可能に登録することにより達成される。

【００１４】

【作用】本発明によれば、種々のプロセス状態を反映し
た画面情報をユニークな初期画面番号を付与して登録し
てあるので、所定のプロセス状態を初期状態として設定
する場合に、初期状態登録番号を指定するのみで、該当
する画面情報を各表示装置に初期設定できる。

【００１５】これによれば、初期画面を指導員がワンタ
ッチで設定できるので、従来のように長時間を要するこ
とがなく、指導員の負担を大幅に軽減できる。

【００１６】本発明によれば、シミュレーションによる
任意の時点のプロセス状態を反映した画面情報を初期画
面として登録できるので、画面を含む初期状態の登録が
容易になり、訓練内容を豊富にしその質的向上をはかれ
る。

【００１７】また、プロセス状態別の定型の初期画面設
定に対し、他のプロセス状態の初期画面に変更して表示
装置の一部に設定できるようにしたので、初期画面の意
図的な設定変更が容易で、訓練内容にバリエーションを
持たせれる。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。

【００１９】図２は、運転訓練用シミュレータ装置の概
略のハード構成を示したものである。訓練室には、大型
表示盤１、主盤２及び訓練員用コンソール３が配置さ
れ、これらの装置には多数の操作スイッチ９、ＣＲＴや
フラットディスプレイからなる多数の表示装置１０が設
置されている。

【００２０】指導員室には、指導員コンソール４が配置
され、操作信号等を表示する指導員表示装置５や初期状
態の設定などを行う指示装置６が設置されている。指示
装置６には、初期状態登録番号に対応して初期状態設定
を指示する複数の初期設定スイッチ釦６１が設置され、
初期状態の設定要求をワンタッチで行えるように構成さ
れている。

【００２１】計算機８は、主盤２や表示装置１０、指導
員コンソール４と接続され、初期状態設定スイッチ釦６
１や指導員コンソールデスク５から、初期状態の設定要
求や登録要求を受け、主盤２の図示していない操作スイ
ッチからの操作信号を模擬ＰＩ／Ｏ７を介して取り込
み、プラントモデルによるシミュレーションを行い、そ
の結果を大型表示盤１や表示装置１０の画面等に表示す
る。

【００２２】計算機８は、プラントの種々の運転状態
を、短時間にシミュレーションする機能を備えている。
例えば、原子力発電プラントのように、起動から停止ま
で少なくとも２〜３日はかかる一連のプロセスを、短時
間に且つ任意のプロセス状態から模擬することができ
る。

【００２３】従って、訓練シミュレータの訓練内容は、
プラントの種々の正常なプロセス状態や異常なプロセス
状態を開始点（初期状態）とすることができる。そこ
で、種々のプロセス状態でのプロセスデータを、登録初
期状態として蓄積しておき、所望の初期状態を選択して
多様な訓練内容を可能にしている。

【００２４】図３に、原子力発電プラントにおける出力
遷移と初期状態登録の一例を示す。同図では起動から停
止まで、２２点のプロセスについて初期状態登録が行わ
れている。例えば、の点は起動時の原子炉臨界近接の
プロセス状態で、訓練内容としては極めて重要なものの
一つである。

【００２５】起動時の臨界近接のプロセス状態は、原子
炉から制御棒操作（引抜き）をしなくても中性子束が上
昇する臨界点近傍である。図８に示すように、複数の中
性子束検出器（ＳＲＮＭ）トレンドによって、中性子濃
度がなだらかな変化から急上昇に変化する臨界点が観測
できる。この中性子束濃度は、制御棒の操作時に一時的
に振動するので、図９に示すＳＲＮＭペリオドを表示し
てその安定状態を確認する。

【００２６】また、臨界近接を含む低出力時は炉水位の
確保が重要であり、図１０に示す低出力時水位制御画面
の監視が必要となる。さらに、全プロセスを通じてプラ
ント全体の挙動把握は不可欠で、図１１に示すプラント
サマリによる各機器動作の色別表示などによって、例え
ば主蒸気弁の開／閉や給水ポンプのＯＮ／ＯＦＦなどを
監視する。

【００２７】臨界近接のプロセス状態の監視画面として
は、この他にも制御棒状態や警報等が不可欠で、これら
は主盤２や指導員コンソール４のＣＲＴ５１に表示され
る。

【００２８】このように、種々のプラント状態に特有な
表示画面は、初期状態登録番号毎に各表示装置の初期画
面として登録され、訓練を開始する初期状態の設定時に
表示されて、訓練員に提供されることが必要である。

【００２９】図１は、本実施例の運転訓練シミュレータ
の機能ブロック図で、上記した初期状態の登録と、登録
初期状態に基づく初期状態設定、即ちプロセスデータと
初期画面の設定を、簡単に実行できるように構成されて
いる。

【００３０】運転訓練シミュレータによる模擬機能と、
初期状態の登録及び設定機能は、計算機８のソフトウエ
アによって構成され、前者はＰＩ／Ｏ７と入出する入出
力処理手段２１、プラントデータベース２２及びプラン
ト模擬モデルを備えたプロセス模擬演算手段２３を備
え、後者は初期データ登録・設定制御手段２４と画面登
録・表示制御手段２６などを備えている。この手段２６
または手段２６と手段２４が、請求項７に記載した初期
状態情報処理手段に対応する。

【００３１】次に、各部の構成と動作を詳細に説明す
る。図４は、画面登録・表示制御手段２６の処理フロー
を示したものである。

【００３２】まず、初期状態設定処理から説明する。初
期データ登録・設定処理手段２４は、初期設定スイッチ
釦６１からの初期状態登録番号を受信すると、登録初期
データ記憶手段２５から該当する初期データを読みだ
し、プラントデータベース２２の初期状態記憶エリア２
２１に設定する。

【００３３】登録初期データ記憶手段２５は初期状態登
録番号毎に、プロセス模擬演算手段２３の入力信号とな
るプラントの状態量や機器状態のデータを蓄積してい
る。この記憶領域に、プラントデータベース２２を利用
するようにしてもよい。

【００３４】プロセス模擬演算手段２３は、プラントデ
ータベース２２の初期状態記憶エリア２２１に設定され
た初期データを入力し、相応するプロセス状態を模擬し
て、プラントデータベース２２のプロセスデータ記憶領
域２２２に記憶する。入出力処理手段２１は、プロセス
データ記憶エリア２２２に設定されたプロセス初期状態
のデータを読みだし、ＰＩ／Ｏ７を経由して主盤２の計
器やランプ等を初期設定する。

【００３５】画面登録・表示制御手段２６は、画面の登
録、初期画面設定とその変更及び訓練中の画面更新を制
御する処理制御部２６１、初期状態登録番号と初期画面
番号と表示装置ＩＤの対応関係を管理する画面番号管理
テーブル２６２、初期画面情報または更新情報に従って
画面表示データを作成する画面表示データ部２６３から
構成されている。

【００３６】処理制御部２６１は、スイッチ釦６１から
初期状態登録番号を受信すると、起動要因を初期設定と
判断し（ｓ１００）、制御を初期状態画面設定処理とし
て、画面番号管理テーブル２６２を参照する。

【００３７】図５は、図面管理テーブル２６２のフォー
マットを示し、（ａ）登録番号毎の初期画面番号テーブ
ル、（ｂ）表示装置ＩＤ毎の初期画面番号テーブル、
（ｃ）初期状態設定画面テーブルの三組からなる。
（ａ）と（ｂ）のテーブルは、初期画面の登録時に設定
されている。

【００３８】まず、（ａ）のテーブルを参照して、受信
した登録番号に設定されている複数の初期画面番号を抽
出し、次いで（ｂ）のテーブルを参照して、抽出した各
初期画面番号を設定する表示装置ＩＤを求め、これより
初期画面設定のためのワーキングテーブル（ｃ）を作成
する（ｓ１０１）。

【００３９】次に、各表示装置ＩＤの初期画面番号をキ
ーに、画面情報記憶手段２７の初期画面記憶エリア２７
１から該当する初期画面情報を読出す（ｓ１０２）。画
面データ作成部２６３は、表示装置ＩＤ毎に表示する画
面データを作成して出力する（ｓ１０３）。エントリさ
れている全表示装置に対して初期画面を設定すると（ｓ
１０４）、初期状態画面設定処理を終了する。

【００４０】初期状態設定が終了して訓練が開始される
と、主盤２の操作スイッチ９の操作スイッチ情報がＰＩ
／Ｏ７を経由して取り込まれる。入出力処理手段２１
は、操作スイッチ情報を前回値と比較し、変化している
情報をプラントデータベース２２のプロセスデータ記憶
エリア２２２に記憶（更新）する。プロセス模擬演算部
２３は、この変化している操作スイッチ情報を操作指令
として取り込み、模擬演算を実行する。演算の結果は、
プロセスデータ記憶エリア２２２に記憶（更新）される
と共に、主盤２や表示装置１０に反映される。

【００４１】このように、本実施例の本実施例の運転訓
練シミュレータによれば、初期データの設定のみなら
ず、初期状態登録番号に対応した各表示装置の初期画面
を、指導員コンソールのスイッチ釦６１のワンタッチ操
作で設定できる。

【００４２】このような初期画面は、一つの表示装置に
ついて定型パターンだけでも数十画面（図３の例では２
２画面）必要で、同じく数十ある大部分の表示装置は、
図８〜図１１に一例を示したように、初期設定の必要が
ある。したがって、本実施例による指導員の負担の低減
効果は大きい。

【００４３】以上のように、初期状態設定処理が終了す
るとその終了を確認して、画面登録・表示制御手段２６
は制御を画面更新処理に切替る（ｓ１００）。これによ
って、模擬演算によって更新された画面関連データが、
プラントデータベース２２の画面関連データ記憶エリア
２２３から取り込まれる（ｓ３０１）。

【００４４】取り込まれる画面関連データは、データ項
目毎に予め、対応する画面番号と表示装置ＩＤが、プラ
ントデータベース２２または画面情報記憶手段２７に設
定されている。処理制御部２６１は、取り込んだデータ
毎に対応する画面番号と表示装置ＩＤを抽出する（ｓ３
０２）。

【００４５】さらに、抽出された画面番号をキーとして
前回以前に更新した画面情報を、画面情報記憶手段２７
の更新画面記憶エリア２７２から読出す（ｓ３０３）。
この場合の画面番号は、更新初めの初期画面番号が引き
継がれている。

【００４６】画面表示データ作成部６３は、読出された
更新画面情報を今回の画面関連データで変更し（ｓ３０
４）、更新画面記憶エリア２７２の該当エリアと対応す
る画面表示の変更（更新）を行う（ｓ３０５）。以上の
更新画面処理を、取り込んだ関連画面データについて繰
返し処理する（ｓ３０６）。

【００４７】シミュレーション中に、指導員コンソール
４の入力手段５１から、初期状態登録要求が入力される
と、初期データ登録・設定処理手段２４はプロセス模擬
演算手段２３の処理（シミュレーション）を一時停止
し、プラントデータベース２２のプロセスデータ記憶エ
リア２２２から必要なデータを読出し、更新（＋１）し
た初期状態登録番号を付与して登録初期データ記憶手段
２５に登録する。

【００４８】一方、画面登録・表示処理手段２６は、登
録要求に応じて画面更新処理を停止し（上記したシミュ
レーション停止で処理）、初期状態画面登録処理に制御
を切替る。次いで、新規の登録番号に対応して初期画面
図番号を採番し（ｓ２０１）、図面管理テーブル２６２
の（ａ）テーブルと、（ｂ）テーブルを修正する（ｓ２
０２）。

【００４９】次に、ステップｓ３０４による更新画面情
報を、更新画面記憶エリア２７２から、その画面番号の
順に初期画面記憶エリア２７１に転送し（ｓ２０３）、
新規に採番した初期画面番号を付与して記憶する（ｓ２
０４）。

【００５０】本実施例の初期状態登録処理によれば、シ
ミュレーション中の任意のプロセス状態、例えば図８の
トレンドの任意の時点のプロセスデータと表示画面情報
が登録できる。しかも、指導員は登録要求を入力するの
みで所望の初期状態情報が取得できるので、登録処理が
簡単で且つ、多様な初期状態の設定が可能になる。

【００５１】次に、図６に示す初期画面の変更設定処理
フローについて説明する。初期画面の変更設定処理は、
指導員コンソー５からの初期画面変更要求に基づいて処
理される（ｓ１００）。

【００５２】画面登録・表示制御手段２６は変更要求を
受信すると、現在初期設定している初期状態登録番号の
ワーキングテーブル（図５（ｃ））を読出し、図７に示
す初期状態設定画面一覧として、指導員表示装置５に表
示する（ｓ４０１）。

【００５３】上記処理を初期状態設定処理の一貫とし
て、図４のステップｓ１０１の後に、初期状態設定画面
一覧を表示して指導員からの変更の有無を問合せ、変更
有る場合に本処理に移行するようにしてもよい。

【００５４】次に、ワーキングテーブルの設定状態を、
図示は、登録番号＝３の例である。指導員は初期状態設
定画面一覧上で、任意の表示装置ＩＤの変更欄に変更し
たい初期画面番号を設定し、画面登録・表示制御手段２
６に取り込まれ（ｓ４０２）、ワーキングテーブル
（ｃ）の該当する初期画面番号を変更する（ｓ４０
３）。変更する初期画面番号は、画面管理テーブル２６
２に登録済みのものである。

【００５５】以後は、上記した初期設定の場合と同じ
に、初期画面情報読出し（ｓ４０４）、画面表示データ
作成出力（ｓ４０５）によって、対応する表示装置に変
更した初期画面が設定される。これにより、所定の登録
状態から変更した初期画面が対応する表示装置に表示さ
れる。

【００５６】本実施例によれば、訓練内容を定型パター
ンからだけでなく開始できる。例えば図８や図１０の初
期画面を、初期状態登録番号のプロセス状態のものと意
図的に異ならせ、正しい画面設定を訓練員に求めること
もできる。このようにして、訓練内容にバリエーション
を与えて、幅の広い訓練内容を実行することが可能にな
る。

【００５７】

【発明の効果】本発明によれば、種々のプロセス状態と
対応した画面情報を初期画面番号を付与して登録してあ
るので、所定のプロセス状態の登録番号を指定するのみ
で、任意の初期状態の初期画面設定が可能で、指導員の
負担を大幅に軽減できる効果がある。

【００５８】さらに、本発明によれば、シミュレーショ
ンによる任意のプロセス状態の画面情報を取得できるの
で、初期画面の登録が容易になり、訓練内容を豊富にし
て訓練の質的向上をはかる効果がある。

【００５９】また、設定した初期画面の設定変更が簡単
にできるので、訓練内容にバリエーションを持たせ、訓
練効果を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による運転訓練シミュレータ
の機能ブロック図。

【図２】本発明を適用する運転訓練シミュレータ装置の
概略構成図。

【図３】原子力発電プラントの出力遷移とプロセス状態
を説明する模式図。

【図４】初期状態画面情報の登録処理と初期設定処理を
含む、運転訓練シミュレータによる画面情報処理のフロ
ーチャート。

【図５】画面番号管理テーブルの構成図。

【図６】初期状態画面情報の変更設定処理のフローチャ
ート。

【図７】初期設定される表示装置ＩＤと初期画面番号の
一覧画面図。

【図８】臨界近接トレンドグラフを示す画面図。

【図９】中性子束（ＳＲＮＭ）ペリオドを示す画面図。

【図１０】低出力時水制御系統図を示す画面図。

【図１１】プラントサマリを示す画面図。

【符号の説明】

１…大型表示盤、２…主盤、３…訓練員用コンソール、
４…指導員用コンソール、５…指導員用表示装置、６…
指示装置、６１…初期状態設定スイッチ、７…プロセス
入出力装置（ＰＩ／Ｏ）、８…計算機、９…機器操作ス
イッチ、１０…表示装置、２１…入出力処理手段、２２
…プラントデータベース、２２１…初期状態記憶エリ
ア、２２２…プロセスデータ記憶エリア、２２３…画面
関連データ記憶エリア、２３…プロセス模擬演算手段、
２４…初期データ登録・設定制御手段、２５…登録初期
データ記憶手段、２６…画面登録・表示制御手段、２６
１…処理制御部、２６２…画面番号管理テーブル、２６
３…画面表示データ作成部、２７…画面情報記憶手段、
２７１…初期画面記憶エリア、２７２…更新画面記憶エ
リア。

フロントページの続き (72)発明者生井誠茨城県日立市大みか町五丁目２番１号株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者花摘正治茨城県日立市大みか町五丁目２番１号株式会社日立製作所大みか工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラント動作を模擬演算し、模擬制御盤
の複数の表示装置に反映する運転訓練シミュレータの初
期状態設定方法において、プラントの起動から停止までの複数のプロセスにおける
所定のプロセス状態を反映した各表示装置の画面情報
を、前記所定のプロセス状態に対応した初期状態登録番
号によって参照可能に登録しておき、任意の初期状態登録番号を受信して、前記登録してある
中から該当する画面情報を読出して対応する表示装置に
初期画面の設定を行うことを特徴とする運転訓練シミュ
レータの初期状態設定方法。
【請求項２】任意の初期状態からプラント動作を模擬
演算し、その演算結果を模擬制御盤の複数の表示装置に
反映する運転訓練シミュレータの初期状態設定方法にお
いて、プラントの起動から停止までの複数のプロセスにおける
所定のプロセス状態を反映した前記複数の表示装置の複
数の画面情報の各々に、ユニークな初期画面番号を付与
して記憶すると共に、前記所定のプロセス状態と対応し
た初期状態登録番号と前記表示装置のＩＤと前記初期画
面番号の所定の対応関係を記憶し、受信した初期状態登録番号に基づいて前記所定の対応関
係を参照し、該当する初期画面番号の画面情報を読出し
て対応する表示装置に初期画面の設定を行うことを特徴
とする運転訓練シミュレータの初期状態設定方法。
【請求項３】請求項２において、前記所定の対応関係は、複数の前記初期状態登録番号と
複数の前記初期画面番号の第１の関係と、複数の前記表
示装置ＩＤと複数の前記初期画面番号の第２の関係から
なり、前記第１の関係から前記受信した初期状態登録番号に対
応する前記表示装置と同数の初期画面番号を抽出し、前
記第２の関係から前記抽出した初期画面番号と表示装置
ＩＤの初期設定関係を求めて初期画面の設定を行うこと
を特徴とする運転訓練シミュレータの初期状態設定方
法。
【請求項４】請求項２において、前記初期状態登録番号に応じて定められる前記表示装置
ＩＤと前記初期画面番号の初期設定関係を、変更要求の
ある表示装置ＩＤについて他のプロセス状態の初期画面
番号と設定変更し、この変更された初期設定関係に従っ
て初期画面の設定を行うことを特徴とする運転訓練シミ
ュレータの初期状態設定方法。
【請求項５】プラント動作を模擬演算して模擬制御盤
の複数の表示装置に反映する運転訓練シミュレータの初
期状態登録方法において、初期状態登録要求を受信してシミュレーションを停止し
た時点で、前記模擬演算を反映して前記表示装置に表示
されている更新画面情報に、ユニークな初期画面番号を
付与し、初期状態登録番号によって参照可能に登録する
ことを特徴とする運転訓練シミュレータの初期状態登録
方法。
【請求項６】請求項５において、前記更新画面情報は、前記模擬演算によって更新された
画面関連データに基づいて、関係する画面番号の最初は
初期状態の画面情報を前記停止した時点まで逐次更新し
て、その画面番号と対応する更新画面記憶エリアに記憶
されていて、前記停止した時点で、前記初期状態登録番号と前記初期
画面番号を採番し、前記画面番号順に前記更新画面記憶
エリアの更新画面情報を読出して前記初期画面番号順に
初期画面記憶エリアに蓄積し、各々複数の初期状態登録
番号、表示装置のＩＤ及び初期画面番号との所定の対応
関係に従って参照可能に登録することを特徴とする運転
訓練シミュレータの初期状態登録方法。
【請求項７】プラントを監視する複数の表示装置や操
作信号を発生する複数の操作スイッチ等を備えた訓練用
の模擬制御盤と、訓練内容に応じた初期状態の設定や訓
練の監視を行う指導員用コンソールと、前記初期状態を
基に前記操作信号に応じたプラントの動作を模擬演算し
て前記表示装置等に反映する計算機を備えた運転訓練シ
ミュレータ装置において、前記計算機は、プラントの複数のプロセスにおける所定のプロセス状態
を反映した各表示装置の画面情報と、その初期画面番号
と、前記所定のプロセス状態に対応した初期状態登録番
号を対照可能に登録する初期状態情報記憶手段と、初期状態設定要求を受信して、前記初期状態情報記憶手
段から要求された初期状態登録番号に該当する複数の画
面情報を読出し、各画面情報を対応する表示装置に設定
する初期状態情報処理手段を備えることを特徴とする運
転訓練シミュレータ装置。
【請求項８】請求項７において、前記初期状態情報処理手段は、初期状態登録要求を受信
して前記模擬演算を停止し、前記模擬演算中の更新画面
情報を新たに採番した初期画面番号を付与して前記初期
状態情報記憶手段に登録する初期状態情報登録処理手段
を具備することを特徴とする運転訓練シミュレータ装
置。
【請求項９】請求項７または８において、前記初期状態情報記憶手段は、前記所定のプロセス状態
における所定のプロセスデータを登録する初期データ記
憶エリアを有し、前記初期状態情報処理手段は、初期状態設定要求を受信
して、前記初期データ記憶エリアから要求された初期状
態登録番号に該当する所定のプロセスデータを読出して
前記模擬演算の初期値とする初期データ設定手段を具備
することを特徴とする運転訓練シミュレータ装置。
【請求項１０】請求項７または８または９において、前記指導員用コンソールは、前記初期状態登録番号毎に
初期設定を要求する操作スイッチを設け、所望の初期状
態をワンタッチで設定できるように構成してなることを
特徴とする運転訓練シミュレータ装置。