JPH0727125A - 回転軸の組付構造 - Google Patents
回転軸の組付構造Info
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- JPH0727125A JPH0727125A JP17308193A JP17308193A JPH0727125A JP H0727125 A JPH0727125 A JP H0727125A JP 17308193 A JP17308193 A JP 17308193A JP 17308193 A JP17308193 A JP 17308193A JP H0727125 A JPH0727125 A JP H0727125A
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- bearing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オーバーハング部の偏心量を小さく抑えられ
る回転軸の組付構造を提供する。 【構成】 回転軸1は軸受5に片持ち支持されるオーバ
ーハング部10を有し、このオーバーハング部10に嵌
合されて回転軸1と共に回転するカラー(筒状部材)3
を備え、このカラー3と回転軸1の間に間隙13を設
け、かつカラー3の内周面にその内径が軸受から離れる
にしたがって拡径するテーパー面12を設ける。
る回転軸の組付構造を提供する。 【構成】 回転軸1は軸受5に片持ち支持されるオーバ
ーハング部10を有し、このオーバーハング部10に嵌
合されて回転軸1と共に回転するカラー(筒状部材)3
を備え、このカラー3と回転軸1の間に間隙13を設
け、かつカラー3の内周面にその内径が軸受から離れる
にしたがって拡径するテーパー面12を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の組付構造に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばガスタービンやターボチャージャ
に用いられる回転軸は、これに連結されるコンプレッサ
インペラやタービンロータと共に高速回転するが、回転
軸の偏心量を小さく抑えることにより、コンプレッサイ
ンペラやタービンロータのハウジングに対するクリアラ
ンスを小さく設定することが可能となり、性能の向上が
はかれる。
に用いられる回転軸は、これに連結されるコンプレッサ
インペラやタービンロータと共に高速回転するが、回転
軸の偏心量を小さく抑えることにより、コンプレッサイ
ンペラやタービンロータのハウジングに対するクリアラ
ンスを小さく設定することが可能となり、性能の向上が
はかれる。
【0003】従来例えば実開昭60−78942号公報
に開示されたターボチャージャにあっては、高速回転す
る回転軸を転がり軸受を介して支持し、回転軸の偏心量
を小さくしている。
に開示されたターボチャージャにあっては、高速回転す
る回転軸を転がり軸受を介して支持し、回転軸の偏心量
を小さくしている。
【0004】回転軸は転がり軸受に片持ち支持されるオ
ーバーハング部を有し、このオーバーハング部に嵌合さ
れて回転軸と共に回転する筒状部材を備え、オーバーハ
ング部にこの筒状部材を介してコンプレッサインペラが
タービンロータとの間に介装されている。
ーバーハング部を有し、このオーバーハング部に嵌合さ
れて回転軸と共に回転する筒状部材を備え、オーバーハ
ング部にこの筒状部材を介してコンプレッサインペラが
タービンロータとの間に介装されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の回転軸の組付構造にあっては、回転軸におい
てコンプレッサインペラやタービンロータが組付けられ
るオーバーハング部は転がり軸受によって片持ち支持さ
れる構造のために、オーバーハング部に嵌められる筒状
部材の影響により、運転時に回転軸の曲げ変形が大きく
なる可能性がある。オーバーハング部の偏心量が大きく
なると、運転時に発生する振動や騒音が増大するととも
に、高い組み立て精度が要求され、組み立て時にフィー
ルドバランス(釣り合わせ作業)での工数が増大して、
生産性が悪化するという問題点が考えられる。
うな従来の回転軸の組付構造にあっては、回転軸におい
てコンプレッサインペラやタービンロータが組付けられ
るオーバーハング部は転がり軸受によって片持ち支持さ
れる構造のために、オーバーハング部に嵌められる筒状
部材の影響により、運転時に回転軸の曲げ変形が大きく
なる可能性がある。オーバーハング部の偏心量が大きく
なると、運転時に発生する振動や騒音が増大するととも
に、高い組み立て精度が要求され、組み立て時にフィー
ルドバランス(釣り合わせ作業)での工数が増大して、
生産性が悪化するという問題点が考えられる。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、オーバー
ハング部の偏心量を小さく抑えられる回転軸の組付構造
を提供することを目的とする。
ハング部の偏心量を小さく抑えられる回転軸の組付構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転軸は軸受に片持ち支持されるオーバーハング部を有
し、このオーバーハング部に嵌合されて回転軸と共に回
転する筒状部材を備え、この筒状部材とオーバーハング
部の間に間隙を設け、かつ筒状部材の内周面にその内径
が軸受から離れるにしたがって拡径する部位を設ける請
求項2記載の発明は、前記筒状部材の内周面に、その内
径が軸受から離れるにしたがって漸次拡径するテーパー
面を形成する。
回転軸は軸受に片持ち支持されるオーバーハング部を有
し、このオーバーハング部に嵌合されて回転軸と共に回
転する筒状部材を備え、この筒状部材とオーバーハング
部の間に間隙を設け、かつ筒状部材の内周面にその内径
が軸受から離れるにしたがって拡径する部位を設ける請
求項2記載の発明は、前記筒状部材の内周面に、その内
径が軸受から離れるにしたがって漸次拡径するテーパー
面を形成する。
【0008】請求項3記載の発明は、前記筒状部材の内
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって段階的
に拡径する円筒面を形成する。
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって段階的
に拡径する円筒面を形成する。
【0009】請求項4記載の発明は、前記筒状部材に前
記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成する。
記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成する。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明において、筒状部材と回転
軸の間に間隙が設けられ、かつ筒状部材の内径が軸受か
ら離れるにしたがって拡径しているため、軸受に片持ち
支持されたオーバーハング部の曲げ変形時に、筒状部材
がある程度傾いても、オーバーハング部は筒状部材に対
する間隙の範囲内で傾斜して、筒状部材に追従すること
なく、オーバーハング部の偏心量を小さく抑えられる。
軸の間に間隙が設けられ、かつ筒状部材の内径が軸受か
ら離れるにしたがって拡径しているため、軸受に片持ち
支持されたオーバーハング部の曲げ変形時に、筒状部材
がある程度傾いても、オーバーハング部は筒状部材に対
する間隙の範囲内で傾斜して、筒状部材に追従すること
なく、オーバーハング部の偏心量を小さく抑えられる。
【0011】請求項2記載の発明において、前記筒状部
材の内周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって
漸次拡径するテーパー面を形成したため、筒状部材がそ
の途中でオーバーハング部に接触する部分の摩耗が進む
ことを防止できる。この結果、回転軸が曲げ変形する角
度が経時的に変化することが抑えられ、経時的な釣り合
い変化を抑えられる。
材の内周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって
漸次拡径するテーパー面を形成したため、筒状部材がそ
の途中でオーバーハング部に接触する部分の摩耗が進む
ことを防止できる。この結果、回転軸が曲げ変形する角
度が経時的に変化することが抑えられ、経時的な釣り合
い変化を抑えられる。
【0012】請求項3記載の発明において、前記筒状部
材の内周面に、その途中から段階的に拡径する円筒面を
形成したため、筒状部材の加工が容易になり、生産性を
高められる。
材の内周面に、その途中から段階的に拡径する円筒面を
形成したため、筒状部材の加工が容易になり、生産性を
高められる。
【0013】請求項4記載の発明において、前記筒状部
材の途中に前記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成し
ているため、間隙の圧力が高められることにより、軸受
に供給された潤滑油が間隙を通って漏れ出すことが防止
される。
材の途中に前記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成し
ているため、間隙の圧力が高められることにより、軸受
に供給された潤滑油が間隙を通って漏れ出すことが防止
される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0015】図2に示すように、バックトゥバックタイ
プのガスタービンに備えられる回転軸1は、転がり軸受
5を介して片持ち支持されるオーバーハング部10を有
し、このオーバーハング部10にタービンロータ4と一
体形成されるとともに、コンプレッサインペラ2がター
ビンロータ4と背中合わせに嵌合される。
プのガスタービンに備えられる回転軸1は、転がり軸受
5を介して片持ち支持されるオーバーハング部10を有
し、このオーバーハング部10にタービンロータ4と一
体形成されるとともに、コンプレッサインペラ2がター
ビンロータ4と背中合わせに嵌合される。
【0016】コンプレッサインペラ2は図示しないコン
プレッサハウジングに収装され、タービンロータ4はタ
ービンハウジングに収装されている。コンプレッサイン
ペラ2に吸引された吸気は、コンプレッサインペラ2に
よって加速された後に昇圧されて燃焼器へと送られる。
燃焼器でつくられる高温ガスはタービンロータ4に導入
され、タービンロータ4を高速で回転駆動する。
プレッサハウジングに収装され、タービンロータ4はタ
ービンハウジングに収装されている。コンプレッサイン
ペラ2に吸引された吸気は、コンプレッサインペラ2に
よって加速された後に昇圧されて燃焼器へと送られる。
燃焼器でつくられる高温ガスはタービンロータ4に導入
され、タービンロータ4を高速で回転駆動する。
【0017】軸受ハウジング6には転がり軸受5に潤滑
油を供給するオイル通路20が形成される。
油を供給するオイル通路20が形成される。
【0018】回転軸1のオーバーハング部10と軸受ハ
ウジング6の間には転がり軸受5に隣接してカラー3が
介装される。カラー3と軸受ハウジング6の間には2つ
のシールリング9が介装される。軸受ハウジング6には
各シールリング9の間に加圧空気源に連通する空気通路
21が形成される。各シールリング9の間の圧力が高め
られることにより、転がり軸受5に供給された潤滑油が
コンプレッサインペラ2側に漏れ出すことが防止され
る。
ウジング6の間には転がり軸受5に隣接してカラー3が
介装される。カラー3と軸受ハウジング6の間には2つ
のシールリング9が介装される。軸受ハウジング6には
各シールリング9の間に加圧空気源に連通する空気通路
21が形成される。各シールリング9の間の圧力が高め
られることにより、転がり軸受5に供給された潤滑油が
コンプレッサインペラ2側に漏れ出すことが防止され
る。
【0019】図示しない回転軸1の先端にはロックナッ
トが螺合し、このロックナットにより転がり軸受5およ
びコンプレッサインペラ2をカラー3を介して締結され
る。円筒状のカラー(筒状部材)3は回転軸1に嵌めら
れ、その一端15が転がり軸受5に当接し、その他端1
6がコンプレッサインペラ2に当接して、両者の距離を
一定に保つ。
トが螺合し、このロックナットにより転がり軸受5およ
びコンプレッサインペラ2をカラー3を介して締結され
る。円筒状のカラー(筒状部材)3は回転軸1に嵌めら
れ、その一端15が転がり軸受5に当接し、その他端1
6がコンプレッサインペラ2に当接して、両者の距離を
一定に保つ。
【0020】図1に示すように、回転軸1は直円柱状に
形成される一方、カラー3はその内周面に直円筒面11
とテーパー面12が形成される。直円筒面11は転がり
軸受5に隣接し、テーパー面12はコンプレッサインペ
ラ2に隣接している。図中破線で示すSは直円筒面11
とテーパー面12の境界線である。
形成される一方、カラー3はその内周面に直円筒面11
とテーパー面12が形成される。直円筒面11は転がり
軸受5に隣接し、テーパー面12はコンプレッサインペ
ラ2に隣接している。図中破線で示すSは直円筒面11
とテーパー面12の境界線である。
【0021】カラー3の内径の最小値D2は、回転軸1
の外形D1より所定の比率で大きい値に設定される。す
なわち、カラー3と回転軸1の間は所定の間隙13が設
けられる。
の外形D1より所定の比率で大きい値に設定される。す
なわち、カラー3と回転軸1の間は所定の間隙13が設
けられる。
【0022】直円筒面11は、その内径D2を一定とす
る直円筒面状に形成される。
る直円筒面状に形成される。
【0023】テーパー面12は、その内径が境界線Sか
らコンプレッサインペラ2に接合する端部まで漸次大き
くなり、直円筒面11から境界線Sを挟んでテーパー面
12へと段差なく連続的に湾曲して形成される。したが
って、テーパー面12の内径の最小値は境界線S上で直
円筒面11の内径D2と一致する。なお、図1に示した
各部の寸法差は、便宜上実際よりも誇張して大きくして
あるが、実際にはかなり小さいものである。
らコンプレッサインペラ2に接合する端部まで漸次大き
くなり、直円筒面11から境界線Sを挟んでテーパー面
12へと段差なく連続的に湾曲して形成される。したが
って、テーパー面12の内径の最小値は境界線S上で直
円筒面11の内径D2と一致する。なお、図1に示した
各部の寸法差は、便宜上実際よりも誇張して大きくして
あるが、実際にはかなり小さいものである。
【0024】カラー3の外周には2つのシールリング9
の間に位置して環状溝17と、この環状溝17と間隙1
3を結ぶ複数の穴18が形成される。間隙13は各穴1
8と環状溝17を介して空気通路21に連通して、その
圧力が高められることにより、転がり軸受5に供給され
た潤滑油が間隙13を通ってコンプレッサインペラ2側
に漏れ出すことが防止される。
の間に位置して環状溝17と、この環状溝17と間隙1
3を結ぶ複数の穴18が形成される。間隙13は各穴1
8と環状溝17を介して空気通路21に連通して、その
圧力が高められることにより、転がり軸受5に供給され
た潤滑油が間隙13を通ってコンプレッサインペラ2側
に漏れ出すことが防止される。
【0025】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0026】仮に、カラー3が回転軸1に対してシマリ
バメで嵌合している場合、回転軸1の曲げ変形時に、カ
ラー3の一端15が角度θ°だけ傾くと、回転軸1の中
心線も等しい角度θ°だけ傾く。
バメで嵌合している場合、回転軸1の曲げ変形時に、カ
ラー3の一端15が角度θ°だけ傾くと、回転軸1の中
心線も等しい角度θ°だけ傾く。
【0027】これに対して、本発明はカラー3と回転軸
1の間は所定の間隙13が設けられているため、回転軸
1の曲げ変形時に、カラー3の一端15が角度θ°だけ
傾いても、回転軸1はこれに追従することなく、カラー
3に対して間隙13の範囲内で傾斜し、回転軸1の中心
線はカラー3の傾斜角度θ°より小さい角度α°だけ傾
く。
1の間は所定の間隙13が設けられているため、回転軸
1の曲げ変形時に、カラー3の一端15が角度θ°だけ
傾いても、回転軸1はこれに追従することなく、カラー
3に対して間隙13の範囲内で傾斜し、回転軸1の中心
線はカラー3の傾斜角度θ°より小さい角度α°だけ傾
く。
【0028】テーパー面12はテーパー状に湾曲して拡
径しているため、上記回転軸1の曲げ変形時に、回転軸
1との接点が境界線Sからカラー3の先端16にシフト
し、回転軸1の曲げ変形を小さく抑えられる。
径しているため、上記回転軸1の曲げ変形時に、回転軸
1との接点が境界線Sからカラー3の先端16にシフト
し、回転軸1の曲げ変形を小さく抑えられる。
【0029】境界線Sにおいて直円筒面11からテーパ
ー面12にかけて連続的に湾曲しているため、境界線S
の近傍でカラー3と回転軸1が接触してこの部分で摩耗
が進むことが防止される。この結果、回転軸1が曲げ変
形する角度αが経時的に変化することがなく、経時的な
釣り合い変化を抑えられる。
ー面12にかけて連続的に湾曲しているため、境界線S
の近傍でカラー3と回転軸1が接触してこの部分で摩耗
が進むことが防止される。この結果、回転軸1が曲げ変
形する角度αが経時的に変化することがなく、経時的な
釣り合い変化を抑えられる。
【0030】回転軸1の曲げ変形を小さく抑えられるこ
とにより、振動や騒音が低減されるとともに、要求され
るガスタービンの組み立て精度を大幅に低減して、組み
立て時にフィールドバランスにかかる工数を大幅に低減
して、生産性を高められる。
とにより、振動や騒音が低減されるとともに、要求され
るガスタービンの組み立て精度を大幅に低減して、組み
立て時にフィールドバランスにかかる工数を大幅に低減
して、生産性を高められる。
【0031】次に、図3に示す他の実施例について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を用いて説
明する。
する。なお、図1との対応部分には同一符号を用いて説
明する。
【0032】回転軸1は直円柱状に形成される一方、カ
ラー3の内周面は第一直円筒面11と第二直円筒面14
を有する。第一直円筒面11は転がり軸受5に隣接し、
第二直円筒面14はコンプレッサインペラ2に隣接して
いる。第一直円筒面11と第二直円筒面14はそれぞれ
の外径を一定とする直円筒面状に形成される。
ラー3の内周面は第一直円筒面11と第二直円筒面14
を有する。第一直円筒面11は転がり軸受5に隣接し、
第二直円筒面14はコンプレッサインペラ2に隣接して
いる。第一直円筒面11と第二直円筒面14はそれぞれ
の外径を一定とする直円筒面状に形成される。
【0033】第一直円筒面11の内径D2は、回転軸1
の外形D1より所定の比率で大きい値に設定され、第二
直円筒面14は第一直円筒面11より所定の比率で大き
い内径D3で形成される。図中破線で示すSは第一直円
筒面11と第二直円筒面14の境界線である。したがっ
て、カラー3と回転軸1の間は所定の間隙13が設けら
れる。なお、図3に示した各部の寸法差は、便宜上実際
よりも誇張して大きくしてあるが、実際にはかなり小さ
いものである。
の外形D1より所定の比率で大きい値に設定され、第二
直円筒面14は第一直円筒面11より所定の比率で大き
い内径D3で形成される。図中破線で示すSは第一直円
筒面11と第二直円筒面14の境界線である。したがっ
て、カラー3と回転軸1の間は所定の間隙13が設けら
れる。なお、図3に示した各部の寸法差は、便宜上実際
よりも誇張して大きくしてあるが、実際にはかなり小さ
いものである。
【0034】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0035】この実施例でも、カラー3と回転軸1の間
は所定の間隙13が設けられているため、回転軸1の曲
げ変形時に、カラー3の一端15が角度θ°だけ傾いて
も、回転軸1はこれに追従することなく、カラー3に対
して間隙13の範囲内で傾斜し、回転軸1の中心線はカ
ラー3の傾斜角度θ°より小さい角度α°だけ傾き、回
転軸1の曲げ変形を小さく抑えられる。
は所定の間隙13が設けられているため、回転軸1の曲
げ変形時に、カラー3の一端15が角度θ°だけ傾いて
も、回転軸1はこれに追従することなく、カラー3に対
して間隙13の範囲内で傾斜し、回転軸1の中心線はカ
ラー3の傾斜角度θ°より小さい角度α°だけ傾き、回
転軸1の曲げ変形を小さく抑えられる。
【0036】第一直円筒面11と第二直円筒面14を段
階的に拡径して形成したため、これらの加工が容易にな
り、生産性を高められる。
階的に拡径して形成したため、これらの加工が容易にな
り、生産性を高められる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、回転軸は軸受に片持ち支持されるオーバーハング部
を有し、このオーバーハング部に嵌合されて回転軸と共
に回転する筒状部材を備え、この筒状部材とオーバーハ
ング部の間に間隙を設け、かつ筒状部材の内周面にその
内径が軸受から離れるにしたがって拡径する部位を設け
たため、筒状部材がある程度傾いても、オーバーハング
部は筒状部材に対する間隙の範囲内で傾斜して、筒状部
材に追従することなく、オーバーハング部の偏心量を小
さく抑えられる。
は、回転軸は軸受に片持ち支持されるオーバーハング部
を有し、このオーバーハング部に嵌合されて回転軸と共
に回転する筒状部材を備え、この筒状部材とオーバーハ
ング部の間に間隙を設け、かつ筒状部材の内周面にその
内径が軸受から離れるにしたがって拡径する部位を設け
たため、筒状部材がある程度傾いても、オーバーハング
部は筒状部材に対する間隙の範囲内で傾斜して、筒状部
材に追従することなく、オーバーハング部の偏心量を小
さく抑えられる。
【0038】請求項2記載の発明は、前記筒状部材の内
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって漸次拡
径するテーパー面を形成したため、筒状部材がその途中
でオーバーハング部に接触する部分の摩耗が進むことが
防止され、経時的な釣り合い変化を抑えられる。
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって漸次拡
径するテーパー面を形成したため、筒状部材がその途中
でオーバーハング部に接触する部分の摩耗が進むことが
防止され、経時的な釣り合い変化を抑えられる。
【0039】請求項3記載の発明は、前記筒状部材の内
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって段階的
に拡径する円筒面を形成したため、筒状部材の加工が容
易になり、生産性を高められる。
周面に、その内径が軸受から離れるにしたがって段階的
に拡径する円筒面を形成したため、筒状部材の加工が容
易になり、生産性を高められる。
【0040】請求項4記載の発明は、前記筒状部材に前
記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成したため、間隙
の圧力が高められることにより、軸受に供給された潤滑
油が間隙を通って漏れ出すことが防止される。
記間隙と加圧空気源を連通する穴を形成したため、間隙
の圧力が高められることにより、軸受に供給された潤滑
油が間隙を通って漏れ出すことが防止される。
【図1】本発明の実施例を示すガスタービンの断面図。
【図2】同じくガスタービンの断面図。
【図3】他の実施例を示すガスタービンの断面図。
1 回転軸 2 コンプレッサインペラ 3 カラー 4 タービンロータ 5 転がり軸受 6 軸受ハウジング 10 オーバーハング部 11 直円筒面 12 テーパー面 13 間隙 14 第二直円筒面 18 穴 21 空気通路
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸は軸受に片持ち支持されるオーバ
ーハング部を有し、このオーバーハング部に嵌合されて
回転軸と共に回転する筒状部材を備え、この筒状部材と
オーバーハング部の間に間隙を設け、かつ筒状部材の内
周面にその内径が軸受から離れるにしたがって拡径する
部位を設けたことを特徴とする回転軸の組付構造。 - 【請求項2】 前記筒状部材の内周面に、その内径が軸
受から離れるにしたがって漸次拡径するテーパー面を形
成したことを特徴とする請求項1記載の回転軸の組付構
造。 - 【請求項3】 前記筒状部材の内周面に、その内径が軸
受から離れるにしたがって段階的に拡径する円筒面を形
成したことを特徴とする請求項1記載の回転軸の組付構
造。 - 【請求項4】 前記筒状部材に前記間隙と加圧空気源を
連通する穴を形成したことを特徴とする請求項1、2も
しくは3記載の回転軸の組付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17308193A JPH0727125A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 回転軸の組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17308193A JPH0727125A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 回転軸の組付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727125A true JPH0727125A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15953859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17308193A Pending JPH0727125A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 回転軸の組付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6452116A (en) * | 1987-08-24 | 1989-02-28 | Hitachi Ltd | Optical scanning device |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP17308193A patent/JPH0727125A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6452116A (en) * | 1987-08-24 | 1989-02-28 | Hitachi Ltd | Optical scanning device |
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