JPH07270995A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH07270995A
JPH07270995A JP6119494A JP6119494A JPH07270995A JP H07270995 A JPH07270995 A JP H07270995A JP 6119494 A JP6119494 A JP 6119494A JP 6119494 A JP6119494 A JP 6119494A JP H07270995 A JPH07270995 A JP H07270995A
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tank
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processing
agent
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JP6119494A
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Yutaka Ueda
豊 上田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動現像機の処理槽内処理液に固体処理剤を
補給するときに発生する処理液の濃度変化を速やかに均
一化して濃度ハンチングを緩和するとともに、固体処理
剤中の低溶解性素材の溶解不良を防止し、感光材料処理
ムラや感光材料表面傷発生を防止する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の感
光材料処理槽に、補充用の固体処理剤(J,K)と補充
水Wとを供給するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機において、補充用の固体処理剤(J,K)と補充水W
との各供給口部分を同一の槽に設け、且つそのようにし
た槽に濾過手段(フィルタ)を設け、補充水Wが処理槽
1に連通する部分の処理液面より上方から供給されるハ
ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の自動現像機に関し、更に詳しくは自動現像機のコ
ンパクト化及び溶解作業をなくし大幅に作業性の改善が
はかられ、しかも処理性能の安定化が飛躍的に向上する
自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動現像機(以下、自現機とも称
する)によるハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光材
料とも称する)の処理には、環境対応の観点から、固体
処理剤の利用が検討されており、例えば、特開平2-1090
42号,同3-39379号,同4-230748号等の各公報には、前
記固体処理剤の開示が見られる。
【0003】一方、特開平4-213454号,同5-119454号,
同5-188533号等の各公報には、固体処理剤を自動現像機
にセットし、直接処理槽に投入する方法が開示されてい
る。
【0004】しかし、上記方法においては、固体処理剤
溶解作業を失くす、また、廃液の低減と言った環境対応
は、達成可能となるものの新たに以下に示す問題が発生
することが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方式の場合、従来
の補充供給方式とは異なり、投入した固体処理剤の近傍
の処理液濃度が急激に上昇して、低溶解性素材の溶解不
良や、写真性能に影響を与える成分の濃度ハンチングに
よる処理変動等の問題が発生し、また、固体処理剤の投
入される槽の液表面付近の壁面には、処理液成分温度の
上昇に伴い、処理液成分の結晶が析出しやすいことが判
明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明者等は以下の構成により上記問題が解決でき達
成されることを見いだした。
【0007】上記目的は、ハロゲン化銀写真感光材料の
補充用固体処理剤とその溶解水を直接処理液に供給する
自動現像機において、前記補充用固体処理剤と溶解水が
同一の槽に供給され、且つ前記補充用固体処理剤と溶解
水が供給される槽内にフィルタ(濾過手段)を設け、且
つ前記溶解水が処理液面より上から供給されることを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機により
達成された。
【0008】
【作用】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機は、補充用の固体処理剤とその補充水を同一の槽に供
給し、且つ前記固体処理剤及び補充水が供給される槽内
にフィルタを設け、且つ前記補充水を処理液面より上方
から処理液面に向って供給することにより溶解未完了の
固体処理剤の写真感光材料への付着を防止し、且つ固体
処理剤投入部付近の処理液濃度上昇を、前記投入部近傍
に供給される補充水により速やかに濃度低下させ、さら
に、供給される補充水が固体処理剤を溶解して処理液面
から槽内底面への液の流れを形成して、低溶解性素材の
溶解不良防止や、濃度ハンチングの緩和を達成すること
が可能となった。更に、上方から処理液面に向って該補
充水を供給すると、処理液よりも比重の小さい補充水が
処理液上部に局在する状態が形成されるためか、該固体
処理剤が供給される槽の液表面付近の壁面が補充水によ
り洗われ、結晶析出が防止できるという効果も見出し
た。また、固体処理剤が顆粒状または粉体状の場合に
は、これら固体処理剤の処理液面への浮遊を、上方から
供給される補充水によって抑制することも可能である。
【0009】本発明の固体処理剤とは、粉体状、顆粒
状、丸薬状及び錠剤型処理剤である。
【0010】本発明で言う粉体とは微粒結晶の集合体で
あり、顆粒とは粉体に造粒工程を加えた粒状物の事をい
い、錠剤は粉体又は顆粒を一定の形状に圧縮成型したも
のを言うが錠剤の成型法としては造粒後打錠して形成す
る方法が本発明の効果の上からも更に好ましい。本発明
で言う丸薬とは、造粒工程又は打錠工程において、形状
がほぼ球状になるよう形成したものを言う。また、本発
明においては、取り扱い性及び定量性の観点から、顆
粒,錠剤,丸薬が好ましい。
【0011】顆粒形成のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、撹拌造粒、流動層造粒、噴霧乾
燥造粒等公知の方法を用いることが出来る。得られた造
粒物を加圧圧縮して錠剤型に成型する際には、公知の圧
縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠機、ロータリー
式打錠機、ブリケッテングマシンを用いることが出来
る。
【0012】本発明で言う補充水とは、固体処理剤の溶
解の目的で添加される水のことを言い、水道水又は、こ
れにカビ発生防止剤等を添加しても良い。
【0013】次に、本発明で言う“同一の槽”について
説明する。本発明の場合の“槽”とは、処理ラックが存
在する、実際に写真感光材料を処理する処理槽と、それ
以外の補助タンクに大別され、本発明の“同一の槽に供
給する”とは、前記固体処理剤と前記溶解水をともに処
理槽に供給する、或いはともに補助タンクに供給するこ
とを意味する。
【0014】また、本発明でいう“分断する”とは、処
理液面が部材により区切られていることを意味し、例え
ば上記処理槽と補助タンクは分断されていることにな
る。
【0015】本発明で言うフィルタとは、従来の自動現
像機に汎用されている筒状のものでも良く、籠型のもの
で中に該固体処理剤が収納可能な形態でも良い。
【0016】本発明の場合、処理される写真感光材料へ
の影響を抑えるため、前記固体処理剤と前記溶解水が供
給される槽が補助タンクであることが好ましい。
【0017】本発明の効果をより一層発揮するために
は、前記補充用固体処理剤とその溶解水が供給される槽
と処理槽の排出口(オーバーフロー口)を有する槽が分
断されていることが好ましい。
【0018】更に好ましくは、補充用固体処理剤とその
溶解水が供給される槽内に、処理液の温調手段を設ける
ことにより、該固体処理剤の溶解性が増し、本発明の効
果がより一層発揮される。
【0019】
【実施例】次に、この一実施例を添付図面に基づいて説
明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0020】本発明の自動現像機(以下、単に自現機と
もいう)の一例を図面に基づいて説明する。図1(A)
は、自現機APと写真焼付機Bとを一体的に構成したハ
ロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリンタープロセッ
サ)の正面側全体構成図である。
【0021】図1(A)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画
紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジンM
がセットされる。マガジンから引き出された印画紙p
は、送りローラR1及びカッター部Ctを介して所定の
サイズに切断され、シート状印画紙pとなる。このシー
ト状印画紙pは、ベルト搬送手段Beによって搬送さ
れ、露光部Eにおいて光源およびレンズLにより、原画
Oの画像を露光される。露光されたシート状印画紙pは
さらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬送
され、自現機AP内に導入される。自現機APでは、シ
ート状印画紙pは、処理液槽であるそれぞれ発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の処理液槽1)をローラ搬送手段(参照
記号ナシ)により順次搬送され、それぞれ、発色現像処
理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理
がなされたシート状印画紙pは、乾燥部6において乾燥
されて機外に排出される。
【0022】なお、図中の一点鎖線は、印画紙pの搬送
経路を示す。また、実施例においては、印画紙pはカッ
トされた状態で自現機AP内に導かれるものであるが、
帯状で自現機AP内に導かれるものであってもよい。
【0023】また、本願発明に係る自現機APは、写真
焼付機Bと一体的に構成しても、自現機AP単体だけで
もよいことは言うまでもない。また、本発明の説明とし
て、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1
D,1Eを有する実質的に3槽構成の処理液槽1を有す
る自現機APについて行うが、これに限られるものでは
なく、露光済みのネガフィルムfを処理する発色現像
槽、漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽また
は、それ以上の処理液槽を有する構成の自現機AF(図
2,図3参照)であっても本発明は適用できるものであ
る。
【0024】図1(B)は自現機APの平面構成図であ
る。上記発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1E
の各処理液槽には、補助タンク2A,2B,2C,2
D,2E及び固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置
3A,3B,3Eが設けてある。41は発色現像槽1A、
安定槽1Eに補充水を供給する補充水タンクである。
【0025】図2は、本発明を適用したカラーネガフィ
ルム用自現機AFの正面側全体構成図、図3は該自現機
AFの側断面図である。該自現機AFは、発色現像槽7
A、漂白槽7B、定着槽7C,7D、安定槽7E,7
F,7Gの実質的4槽の処理液槽構成である。
【0026】前記各処理液槽7A,7B,7D,7G
は、それぞれ溶解槽9A,9B,9D,9Gが連通して
いて、循環ポンプ24A,24B,24D,24Gにより処理液
が循環撹拌される。また、該各溶解槽9A,9B,9
D,9Gの各上方には、前述の固体処理剤供給装置8
A,8B,8D,8Gが設置され、対応する適量の固体
処理剤が制御供給される。
【0027】一方、共通の補充水タンク41内の補充水W
は、ベローズポンプ42、吸水管43、送水管44によって、
各補助タンク9A,9B,9D,9Gに供給される。
【0028】図2において一点鎖線はフィルムfの搬送
経路を示す。操作部内の装填手段に装着されたパトロー
ネからフィルムfが引き出され、発色現像槽7A、漂白
槽7B、定着槽7C,7D、安定槽7E,7F,7Gで
処理されたのち、乾燥部6のファンヒータ6Aにより乾
燥されて機外に排出される。
【0029】図3において、11は廃液管、12はオーバー
フロー液を貯溜する廃液タンク、25はヒータ、26はサー
モスタット、27は液面センサ、29は固定処理剤導入部材
である。
【0030】図4(A)はシート状印画紙現像処理用の
自現機APの構成図である。自現機APでは、シート状
印画紙pは、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽
1C,1D,1E内の各処理液により処理されたのち乾
燥部6で乾燥される。図1(A)において、液面レベル
として漂白定着槽1Bに対し、安定槽1C,1D,1E
が順次高くなっている。従って1Eからのオーバーフロ
ー液は重力により1D,1C,1Bと流れこむような構
造(カウンターカレント方式)となっている。3A,3
B,3Eは固体処理剤供給装置、31は処理量情報検出手
段、32は固体処理剤供給制御手段、41は補充水タンク、
49は補充水供給制御手段である。
【0031】図4(B)はネガフィルム現像処理用の自
現機AFの構成図である。該自現機AFでは、ネガフィ
ルムfは、発色現像槽7A、漂白定着槽7B、定着槽7
C,7D、安定槽7E,7F,7G内の各処理液により
処理されたのち乾燥される。上記発色現像槽7A、漂白
槽7B、定着槽7Dも安定槽7Gの各処理槽には、それ
ぞれ固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置8A,8
B,8D,8Gが設けてある。なお、3A,3B,3
E,31,32,41,49は、図4(A)とほぼ同じ構成であ
るから、同一符号を付してある。
【0032】図5は錠剤型固体処理剤Jおよび補充水W
を供給制御するブロック図である。
【0033】処理量情報検出手段31は、自現機APの感
光材料搬送入口付近に設けられ、処理される感光材料の
処理量を検出するために用いられる。この処理量情報検
出手段31は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、
感光材料の幅を検出するとともに、検出されている時間
をカウントするための要素として機能する。感光材料の
搬送速度は機械的に予め設定されているので、幅情報と
時間情報とから感光材料の処理面積が算出できる。な
お、この処理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイ
クロスイッチ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬
送時間を検出できるものであればよい。また、間接的に
感光材料の処理面積が検出できるもの、例えば図2のよ
うなプリンタープロセッサの場合、焼付を行った感光材
料の量、あるいは、予め決まっている面積を有する感光
材料の処理数を検出するものでもよい。さらに、検出す
るタイミングは、本例では処理される前であるが、処理
した後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い
(このような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位
置を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置
に適宜変更することによりできる)。また、処理量情報
検出手段31は、各処理液槽1A,1B,1C,1D,1
E毎に設ける必要はなく、1台の自現機APに対して1
つ設けることが好ましい。供給制御手段32は前記処理量
情報検出手段31による信号を受けて固体処理剤の処理量
供給を制御する処理剤供給制御手段、49は補充水の供給
量を制御する補充水供給制御手段である。38は予めプロ
グラムされた処理液蒸発分を補水する設定手段、39は固
体処理剤補充条件設定入力手段である。
【0034】図6は錠剤型固体処理剤Jの各種形状を示
す。図6(A)は円形断面を有し(コーナーにアール状
の面とり(r)を施した円筒状をなす偏平な錠剤型固体
処理剤Jの断面図、図6(E)は該錠剤型固体処理剤J
の斜視図である。図6(B)は円形断面で上下面がそれ
ぞれフラットで円周面が凸面アール(R)を有した太鼓
型をなす錠剤型固体処理剤Jの断面図である。図6
(C)は円形断面で上下面が球形をなす碁石状の錠剤型
固体処理剤Jの断面図である。図6(D)は中空穴を有
するドーナツ型の錠剤型固体処理剤Jの断面図である。
【0035】図7は、図1の自現機APのI−I断面に
おける処理液槽である漂白定着槽1Bと該漂白定着槽1
Bに連通する溶解槽2Bと固体処理剤供給手段30との断
面図である。なお、図には、構成をわかりやすくするた
めに、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。
また、本例においては、固体処理剤として錠剤型固体処
理剤Jを用いた場合について説明する。
【0036】感光材料を処理する漂白定着槽1Bは、該
漂白定着槽1Bを形成する仕切壁21の外側に一体的に設
けた補助タンク2Bを有する。漂白定着槽1Bと補助タ
ンク2Bとは連通窓21Aが形成された仕切壁21により仕
切られており、処理液(漂白定着液)は流通できるよう
になっている。29は固体処理剤供給手段30から投下され
る固体処理剤を受けて前記補助タンク2Bの上方へ案内
する導入部材(シュート部材)である。
【0037】筒状のフィルタ22は、補助タンク2Bの内
部に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物を除去する
機能を果たすとともに、未溶解の錠剤型固体処理剤Jの
循環ポンプ24及び漂白定着槽1Bへ侵入を規制してい
る。このフィルタ22の中は、補助タンク2Bの下方壁を
貫通して設けられた循環パイプ23Aを介して循環ポンプ
24(循環手段)の吸引側に連通している。
【0038】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23A,23B、循環ポンプ24等で構成されている。前
記循環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23Bの他
端は漂白定着槽1Bの外壁を貫通し、該漂白定着槽1B
に連通している。このような構成により、循環ポンプ24
が作動すると処理液は補助タンク2Bから吸い込まれ、
漂白定着槽1Bに吐出されて、処理液は漂白定着槽1B
内の処理液と混じり合い、再び補助タンク2Bへと入り
循環を繰り返すことになる。処理液の循環方向は、図3
に示した方向に限られる必要はなく、逆方向であっても
よい。
【0039】廃液管11Bは、漂白定着槽1B内の処理液
をオーバーフローさせるためのものであり、液面レベル
を一定に保つとともに、他の処理液槽から感光材料に付
着して持ち込まれる成分や、感光材料から溶け出す成分
が貯留し、増加することを防ぐのに役立つ。
【0040】棒状のヒータ26は、補助タンク2Bの上方
壁を貫通して補助タンク2B内の処理液中に浸漬するよ
う配設されている。このヒータ26は、補助タンク2Bお
よび漂白定着槽1B内の処理液を加温するものであり、
換言すると漂白定着槽1B内の処理液を処理に適した温
度範囲(例えば20〜55℃)に保持する温度調整手段であ
る。
【0041】前記補助タンク2Bに補充水Wを供給する
補充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポンプ
42、送水管43から構成されていて、補充水供給制御手段
49により適時適量の補充水Wを補給する。
【0042】本発明に用いることのできる固体処理剤供
給手段30は、錠剤型固体処理剤Jを収容する収納容器3
3、供給手段である供給装置本体34、駆動手段36から構
成されている。自現機APの上部カバー102は、前記処
理槽1A〜1Eおよび補助タンク2A,2B,2Eを収
容する本体101と本体背部の支軸103により揺動自在に結
合されていて、該上部カバー102は、図7の図示一点鎖
線a方向に持ち上げて、操作者側の前面および上面を大
きく開放することにより、固体処理剤供給手段30の点検
や、前記フィルタ22の交換作業をすることができる。
【0043】また、上記上部カバー102の上面の一部に
は、蓋104が揺動自在に結合されていて、該蓋104を図示
一点鎖線b方向に開放して、前記収納容器33の錠剤型固
体処理剤Jの補充を行う。
【0044】図8は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、固体処理剤供給手段35および駆動手段36から成る固
体処理剤供給装置30の側断面図である。
【0045】収納容器33を収納容器装填手段34の所定位
置に装着すると、開閉蓋334が開蓋されて排出開口部331
Fが開放され、固体処理剤供給手段35の入口部351Aと
連通する。
【0046】固体処理剤供給手段35は、ハウジング部材
351と、該ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置
され、収納容器33内の錠剤型固体処理剤Jを入口部351
Aから一定量受容して出口部351Bに移動させるポケッ
ト部352Aを有する回転可能な固体処理剤搬送部材(ロ
ータ)352と、上記出口部351Bを開閉可能にするシャッ
タ部材353とから構成されている。
【0047】ハウジング部材351の入口部351Aの端面で
開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設されてい
て、収納容器33の排出開口部331Fが入口部351Aに密接
されたとき、外気を遮断して防湿効果を高めている。
【0048】次に、収納容器33内の錠剤型固体処理剤J
が順次消費されて皆無になると、残量検知信号発生によ
り、収納容器33の交換操作を行う。
【0049】前記ロータ352には4個のポケット部352A
が穿設されていて、各ポケット部に1個の固体処理剤を
収容することができる。そして上記各ポケット部352A
は各位相がずらせてあるから、ロータ352が1回転する
と、前記収納容器33の排出開口から先ず第1のポケット
部352Aに錠剤型固体処理剤Jが装填され、次いで第
2,第3,第4の各ポケット部に順次装填され、同様に
して出口部351Bから導入部材29を通過して順次下方の
処理液面へ排出される。
【0050】図9は顆粒型固体処理剤Kを供給する実施
例を示すスクリュウ方式の固体処理剤供給手段50の断面
図である。
【0051】供給装置50は顆粒状固体処理剤Kに入りパ
ッケージ51を装着(装填)し、ローラ53により自動的に
開封する機能を有し、搬送スクリュウ52の回転数を制御
することで定量の固体処理剤Kを排出部54により供給す
る装置である。55は排出部54を開閉する可動シャッタで
ある。57は顆粒状固体処理剤Kの受入手段(導入部
材)、58はシール部材、59は前記受入手段57の近傍に排
水口を有する補充水供給パイプである。
【0052】この供給手段50は自動的にパッケージ51の
シール部材58を開封する機能を有しているため開封及び
装着時に微粉末が飛散することなく作業環境上良好であ
る。
【0053】図10は他の実施例を示すスライド方式の固
体処理剤供給手段60の断面図である。所定の比容積、水
分率、平均粒径、粒度分布を有する顆粒型固体処理剤K
を収納した収納容器61は供給装置63に着脱可能に取り付
けられる。感光材料の処理量に応じ制御されて駆動する
ピストン65が水平方向(右へ)に移動し、計量孔62に定
量の顆粒状固体処理剤Kが入り、ピストン65が水平反対
方向(左へ)に移動し、排出部64により定量固体処理剤
Kを受入手段(導入部材)67へ供給する。上記排出部64
の下方には、受入手段67及び補充水供給パイプ69が設け
てある。
【0054】図11はさらに他の実施例を示すロータ回転
方式の固体処理剤供給手段70の断面図である。
【0055】所定の比容積、水分率、平均粒径、粒度分
布を有する顆粒型(または粉体状あるいは丸薬状)固体
処理剤Kを収納する収納容器71は、供給装置74の上部に
着脱可能に装着される。供給装置74の固定本体741は、
受入開口741Aと、排出開口741Bと、回転搬送部材(ロ
ータ)75を摺動回転させる円筒状空洞部とを有する。回
転搬送部材(ロータ)75は顆粒状固体処理剤Kの一定量
を分割受容して搬送する計量穴75Aを有する。収納容器
71内の顆粒状固体処理剤Kは、回転搬送部材75Aの回転
により、受入開口741Aから導入されて、計量穴75Aで
一定量が分割受容後、排出開口741Bから補助タンク2
に投入される。77は補助タンク2の上方に設けた受入手
段(導入部材)で、上方から補充される顆粒状固体処理
剤Kを受け入れ、補助タンク2内の処理液中に投入させ
る。79は受入手段77の近傍に排出口を有する補充水供給
パイプである。
【0056】図12は、本発明による固体処理剤と補充水
の供給手段の各種実施例を示す断面図である。
【0057】図12(A)は、補助タンク2の処理液面の
上方に、固体処理剤供給手段30に接続する導入部材29と
補充水供給手段40の送水管44の排水口とが近接して配置
された構成をなす。補助タンク内にフィルタ22を設け、
且つ補助タンク2の処理液面に錠剤型固体処理剤J(ま
たは顆粒状固体処理剤K)と補充水Wとを近接して供給
することにより、溶解未完了の固体処理剤の写真感光材
料への付着を防止し、且つ固体処理剤近傍の処理液濃度
上昇を、供給される補充水Wにより速やかに低下させて
均一な補充液を作るとともに、供給される補充水Wが処
理液面から補助タンク2の底面に至る処理液の流れを形
成して処理液の循環を促進され、固体処理剤中の低溶解
性素材の溶解不良が防止され、濃度ハンチングの緩和に
有効であり、且つ該固体処理剤の供給される槽の液表面
付近の壁面の結晶析出防止にも有効である。また、顆粒
型固体処理剤においては、顆粒の処理液面への浮上を、
上方から供給する補充水によって抑制することが可能で
ある。
【0058】図12(B)は、補助タンク2内の処理液循
環経路中にメッシュ状の籠型フィルタ28を設け、該籠型
フィルタ28内の処理液面上方に前記固体処理剤供給手段
30に接続する導入部材29と、補充水供給手段40の送水管
44の排水口とを近接して配置した構成にしたものであ
る。
【0059】図12(C)は、補助タンク2内の処理液循
環経路中にメッシュ状の籠型フィルタ28を設け、該籠型
フィルタ28内の処理液面上方の前記固体処理剤供給手段
30に接続する導入部材29から固体処理剤を投入するとと
もに、補充水供給手段40の送水管44の処理液面上方に設
けた排水口から補充水Wを供給するように構成にしたも
のである。
【0060】図13(D)は、補助タンク2内の処理液循
環経路中に少なくとも1枚の開口部を有する仕切り壁
(邪魔板)280を設け、該仕切り壁280によって、補助タ
ンク2を複数の室に間仕切り、該各室の処理液を前記開
口部によって連通させ、該室の処理液循環の上流側の上
方に前記固体処理剤の導入部材29と、送水管44の排水口
とを近接して配置した構成にしたものである。この構成
においては、仕切り壁280により補助タンク2内の上流
側の上方から投入された錠剤型固体処理剤J(または顆
粒状固体処理剤K)と補充水Wとが混合溶解された後、
槽内で複数回屈折した循環経路内を通過する間に槽内の
処理液と均一に混合されながら循環してフィルタ22、循
環ポンプ24を経て、処理槽1に還流される。
【0061】図13(E)は、処理液槽1の感光材料処理
に影響のない一隅の上方に前記固体処理剤供給手段30に
接続する導入部材29と、補充水供給手段40の送水管44の
排水口とを近接して配置した構成にしたもので、40,44
の下方にメッシュ状の籠型フィルタ28を設け、補助タン
ク2側のコンパクト化が可能となる。
【0062】図12,図13において、処理される写真感光
材料への影響をできるだけ抑えるために、(A)〜
(D)の実施形態がより好ましい。
【0063】図14(A),(B),(C)及び図15
(D)は前記図12,図13(A)〜(D)の実施形態にお
ける補助タンク2の内部に温調ヒータ80を設けたもので
あり、これにより、該固体処理剤(錠剤型又は顆粒状)
の溶解性が増し、本発明の効果がより一層発揮される。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料用固体処理剤及び補充水供給手段を
有する自動現像機は、下記の効果を奏する。
【0065】(i)固体処理剤中の低溶解性素材の溶解
不良を防止して均一な循環処理液を作製する (ii)濃度ハンチングが緩和され、常に均一な循環処理
液が作製できる (iii)固体処理剤小片の処理液面への浮遊を供給する
補充水により制御することができる (iv)補充水は処理液より比重が小さいから、補充水供
給直後は、処理液面付近に補充水が片寄り易くなり、液
面付近の壁面に付着した処理液結晶をより洗い易くする
ことができる。特に、補充水と処理液の比重差が大きい
場合にはこの効果がより大きい
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機(プリンタープロセッサ)の正面側全体構成図及
び平面構成図。
【図2】本発明に係るカラーネガフィルム用自動現像機
の正面側全体構成図。
【図3】上記自動現像機の側断面図。
【図4】印画紙用自動現像及びネガフィルム用自動現像
機の構成図。
【図5】固体処理剤と補充水とを供給制御するブロック
図。
【図6】錠剤型固体処理剤の各種形状を示す断面図及び
斜視図。
【図7】本発明に係る自動現像機の側断面図。
【図8】錠剤型固体処理剤供給手段の実施例を示す断面
図。
【図9】顆粒型固体処理剤供給手段の実施例を示す断面
図。
【図10】顆粒型固体処理剤供給手段の他の実施例を示
す断面図。
【図11】顆粒型固体処理剤供給手段のさらに他の実施
例を示す断面図。
【図12】固体処理剤供給手段と補充水供給手段の各種
実施例を示す断面図。
【図13】固体処理剤供給手段と補充水供給手段の他の
各種実施例を示す断面図。
【図14】補助タンクの内部に温調ヒータを設けた各種
実施例を示す断面図。
【図15】補助タンクの内部に温調ヒータを設けた他の
実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1,7 処理液槽 1A,7A 発色現像槽 1B 漂白定着槽 1C,1D,1E,7E,7F,7G 安定槽 2A,2B,2E,9A,9B,9D,9G 補助タン
ク 3A,3B,3E 固体処理剤供給装置 7B 漂白槽 7C,7D 定着槽 8A,8B,8D,8G 固体処理剤供給装置 9A,9B,9D,9G 補助タンク 11,11B 廃液管 12 廃液タンク 22 フィルタ 24 循環ポンプ 25 ヒータ(温度調整手段) 26 サーモスタット 27 液面センサ 28 籠型フィルタ 29 導入部材 30 固体処理剤供給手段 31 処理量情報検出手段 32 固体処理剤供給制御手段 33,51,61,71 収納容器(カートリッジ) 40 補充水供給手段 41 補充水タンク 42 ベローズポンプ 43,44 送水管 49 補充水供給制御手段 57,67,77 受入手段(導入部材) 59,69,79 補充水供給パイプ 80 温調ヒータ AP,AF 自現機 J 錠剤型固体処理剤 K 顆粒型固体処理剤 W 補充水 p 印画紙(感光材料) f フィルム(感光材料)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料の補充用固体
    処理剤とその溶解水を直接処理液に供給する自動現像機
    において、前記補充用固体処理剤と溶解水が同一の槽に
    供給され、且つ前記補充用固体処理剤と溶解水が供給さ
    れる槽内にフィルタ(濾過手段)を設け、且つ前記溶解
    水が処理液面より上から供給されることを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀写真感光材料の補充用固体
    処理剤とその溶解水が、ハロゲン化銀写真感光材料を直
    接処理する処理槽とは分断される槽に供給されることを
    特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用
    自動現像機。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀写真感光材料の補充用固体
    処理剤とその溶解水が供給される槽と処理液の排出口
    (オーバーフロー口)を有する槽が分断されていること
    を特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化銀写真感光材料の補充用固体
    処理剤とその溶解水が供給される請求項2記載の槽内
    に、処理液の温調手段を設けることを特徴とする請求項
    1ないし3の何れか1項記載のハロゲン化銀写真感光材
    料用自動現像機。
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